JP3479352B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP3479352B2
JP3479352B2 JP24787294A JP24787294A JP3479352B2 JP 3479352 B2 JP3479352 B2 JP 3479352B2 JP 24787294 A JP24787294 A JP 24787294A JP 24787294 A JP24787294 A JP 24787294A JP 3479352 B2 JP3479352 B2 JP 3479352B2
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英則 杉野
聡子 石井
常博 遠藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニット化され、壁取
付け型として有用なインバータ装置に係り、特に、誘導
電動機駆動用に好適な汎用のインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ装置は、汎用の誘導電動機
を、簡単に、しかも効率的に可変速運転できるため、近
年、広く使用されるようになってきているが、このイン
バータ装置の一般的な回路構成は、図8に示すようにな
っている。すなわち、この図8は、一般的な電圧形イン
バータ装置の基本的な動作に必要な主回路部分を示した
図で、同図において、Aは順変換部、Bは逆変換部、C
は主回路コンデンサ、IMは誘導電動機である。
【0003】このインバータ装置は、例えば50Hz、
又は60Hzの商用交流電源から三相の交流電力の供給
を受け、これから順変換部Aにより直流電力を得、これ
をコンデンサCによって平滑化し、この平滑化された直
流電力を逆変換部Bにより交流電力に再変換するように
なっており、これにより、例えば、0.5Hzの低い周
波数から1000Hz位の高い周波数までの任意の周波
数の交流電力を、負荷である誘導電動機IMに供給し、
この誘導電動機IMを可変速運転するようになっている
ものである。
【0004】従って、逆変換部Bの入力には、充分に平
滑化された直流電圧が供給されなければならず、このた
め、かなり大きな静電容量を有するコンデンサを直流主
回路に設ける必要があり、この結果、主回路コンデンサ
Cとしては、通例、電解コンデンサが用いられるように
なっている。
【0005】ところで、従来のインバータ装置では、例
えば特開昭60−219968号公報などで知られてい
るように、この平滑用の主回路電解コンデンサは、それ
自体に予め設けてある取付部材を用いたり、或いは適当
な枠体などを用いてインバータ装置内にねじなどにより
固定し、且つ、これに対する電気的接続は、電解コンデ
ンサの端子を配線基板のパターンに直接、はんだ付けし
たり、或いは導体バーや電線をはんだ付けしてから、こ
れらの導体バーや電線を介して所定の回路に接続してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、イン
バータの主回路コンデンサがかなりの静電容量を必要と
し、このため大きな容積を有する部品である点について
配慮がされておらず、インバータ装置の小型化の点で問
題があった。
【0007】すなわち、近年、インバータ装置では、小
型化と共に、取扱や設置の容易性などの見地から、装置
全体をプラスチックなどのケースでまとめてユニット化
したものが広く用いられるようになっているが、このと
き、主回路コンデンサが大きな静電容量を必要とするこ
とから、たとえ電解コンデンサを用いたとしても大型に
なってしまい、このため、ケース内でかなりの容積を占
めることになり、この結果、小型化が困難で、特に取付
面からの高さ方向の寸法を縮めるのが困難になって、大
型化してしまうのである。
【0008】本発明の目的は、大型の主回路用のコンデ
ンサを用いても、高さ方向の寸法を充分に縮めることが
可能で、容易に小型化が得られるようにしたインバータ
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、少なくとも
順変換部と逆変換部、それに平滑用のコンデンサとを備
えたインバータ装置において、上記順変換部と逆変換部
を端子台と共にユニット化して略立方体(箱型)のインバ
ータ本体部とした上で、その側面に筒状の取付部材を設
け、上記筒状の取付部材の中に上記コンデンサを挿入す
ることにより、該コンデンサを上記インバータ本体部の
側面に取付け、上記コンデンサに対する接続を、上記端
子台を用いて行なうようにして達成される。
【0010】
【作用】ユニット化されたインバータ装置では、主回路
用コンデンサが高さ方向に積層さまれた形で収容されて
いるので、外付けされた主回路用コンデンサは、それが
本体内から除かれた分、インバータ本体部の高さ方向の
寸法を小さくするように働く。
【0011】この結果、たとえ大型の主回路用コンデン
サを用いたとしても、インバータ本体の高さ方向の寸法
は充分に抑えらることになり、従って、小型化を得るこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明によるインバータ装置につい
て、図示の実施例によって詳細に説明する。図1と図2
は、本発明の一実施例で、これらの図において、1は冷
却フィン、2はパワーモジュール、3は電源基板、4は
フレキシブルフラットケーブル、5はスペーサ部材、5
Aは取り付け用部材、6は主回路電解コンデンサ、6A
はコンデンサの電極端子、7は制御基板、8は制御基板
ホルダカバー、9はディジタル操作パネル、10は表面
カバー、12は主回路電解コンデンサホルダ部、13は
ボトムエントリーソケット、14はパワーモジュール取
り付けネジ、15はコンデンサ接続用の電線、15Aは
ファストン端子(弾性挿入形の端子)、15Bは圧着端子
(ねじ止め形の端子)、そして16はパワーモジュールの
ピンヘッダー部である。
【0013】冷却フィン1は、例えばアルミニウム合金
など、軽合金のダイカストで作られており、冷却用のフ
ィンとしての役割を持つと共に、インバータ装置全体の
台としても機能するようになっている。パワーモジュー
ル2は、図8で説明したインバータの順変換部Aと、逆
変換部Bを搭載した上で、電源側の主回路端子台2A及
び負荷側の主回路端子台2Bと共に一体化して、ダイカ
ストケース1と同じ寸法の平面形状に、合成樹脂により
作られており、4本のネジ14を用いてダイカストケー
ス1の上に積み重ねるようにして取付られている。な
お、図2においては、これらの端子台のねじの1本を3
9で示してある。
【0014】従って、この実施例によれば、パワーモジ
ュール2に搭載されている順変換部Aや逆変換部Bなど
から発生した熱が直接ダイカストケース1に伝達される
ようになり、効率的な冷却機能を得ることができる。
【0015】電源基板3には、逆変換部を駆動するドラ
イブ回路や、各部の回路で必要な電源回路が実装されて
いる。そして、この電源基板3に搭載されている回路と
パワーモジュール2に搭載されている回路との間は、電
源基板3をパワーモジュール2の上から、その内部に水
平に載置して収容し、取付けたとき、パワーモジュール
2に設けられているピンヘッダー部16に、電源基板3
に設けられているボトムエントリーソケット13が嵌合
されることによって電気的に接続され、必要なインター
フェースが自動的に与えられるようになっている。
【0016】スペーサ部材5は、特に図2から明らかな
ように、幅方向の寸法はパワーモジュール2と同じに、
そして、縦方向の寸法は、それよりも短くなるようにし
て、所定の合成樹脂により、浅い箱型の枠体として作ら
れており、これにより電源基板3と制御基板7を収容す
る空間を作り出す働きをする。そして、その幅方向の両
外側には、コンデンサホルダ部12を保持するための取
り付け用部材5Aが形成されている。
【0017】次に、このスペーサ部材5の横方向の側板
の下側には、図示のように4個の爪が設けてあり、他
方、これに対応してパワーモジュール2には凹部が形成
してある。従って、この実施例によれば、パワーモジュ
ール2に対するスペーサ部材5の取付けは、単にスペー
サ部材5をパワーモジュール2に積み重ねて押し付ける
だけで行なえるようになっている。
【0018】スペーサ部材5の下側には、電源基板3が
納められ、上側には制御基板7がしゅうようされるが、
このとき、フレキシブルフラットケーブル4は、これら
電源基板3と制御基板7の間を接続する働きをするもの
で、このため、これらの基板には横形ソケット21がそ
れぞれ搭載されており、フレキシブルフラットケーブル
4をこれらのソケットに装着することにより、これらの
基板間での必要なインターフェースがとられるようにな
っている。
【0019】制御基板7には、例えばマイクロコンピュ
ータなどのインバータの制御に必要な素子が実装されて
いるが、さらに制御信号インターフェース用の接続部と
なるコネクタ部32なども実装されている。従って、ユ
ーザなどによる外部機器とインターフェースに際して
も、簡単に接続が行えるようになる。
【0020】そして、この実施例では、この接続部が分
割されていて、2個のインターフェース用コネクタ部3
2に分けられており、従って、それらの一方のコネクタ
部に使用頻度の高いと思われる制御信号路を配置し、他
方には、それ以外の制御信号路を配置することができ
る。
【0021】制御基板7の取付は、スペーサ部材5の内
部に設けられている位置決め用の突起部によって保持さ
れ、上から制御基板ホルダカバー8を取付けることによ
って固定されるようになっているが、この制御基板ホル
ダカバー8のスペーサ部材5に対する取付けも、爪の嵌
合により得られるように構成してある。
【0022】従って、この実施例によれば、インバータ
本体の組立に必要なねじが、4本のパワーモジュール取
り付けネジ14だけで済み、この後、スペーサ部材5と
制御基板ホルダカバー8の取付けは、順次、積み重ねて
爪を嵌合させるだけで組立ることができるので、工程数
が少なくなり、組立が容易になる。
【0023】上記したように、制御基板7の上には制御
基板ホルダカバー8が取付けられるようになっている
が、さらにこの上には、ディジタル操作パネル9を取付
けて使用したり、表面カバー10を取付けて使用した
り、任意に選択できるようになっている。
【0024】従って、この実施例によれば、ユーザによ
り選択可能な機能を増やすことができる。なお、このと
き、制御基板ホルダカバー8に対するディジタル操作パ
ネル9の着脱にはネジ40が用いられ、表面カバー10
の着脱は、図示のように、爪を用いた嵌合により行われ
るようになっている。
【0025】ホルダ部(主回路電解コンデンサホルダ部)
12は、スペーサ部材5の両側に、取り付け用部材5A
により取付けられ、外付けのコンデンサ6を収容保持す
る働きをする。そして、ここに収容されたコンデンサ6
は、電線15により電源側端子台2Aの直流端子に接続
されるようになっている。
【0026】ここで、このホルダ部12の詳細の構成に
ついて、図3〜図5で説明すると、まず、このホルダ部
12は、図3に示すように、底を有する略円筒状に作ら
れた本体部12Aを主要部としている。そして、この本
体部12Aの側面には取り付け用部材12Bが設けられ
ており、その円筒面の両側面には複数のスロット部12
Cが、そして、その底部の周辺には欠き取部12Dが設
けられている。
【0027】そして、このホルダ部12の本体部12A
内には、図4に示すような、略円板状のストッパ部材1
2Eが、図5に示すように挿入されるようになっている
が、このストッパ部材12Eには、図示のように、弾性
を与えるための切欠き部12Fと、その外周部から突出
した突起部12Gが形成してあり、これにより、ホルダ
部12の本体部12A内にストッパ部材12Eの突起部
12Gを外側から押すことにより、このストッパ部材1
2Eをホルダ部12の本体部12A内に挿入させること
ができ、その上で、外側に広がろうとしている突起部1
2Gを、スロット部12Cの何れか1個に嵌合させるこ
とができ、その位置で保持させた状態にできるようにな
っている。
【0028】そこで、図2に示すように、まず、ホルダ
部12を、その取り付け用部材12Bをスペーサ部材5
の取り付け用部材5Aに嵌合させることにより、このス
ペーサ部材5の両側に取付け、内部にコンデンサ6を挿
入する。その後、ホルダ部12の本体部12A内にスト
ッパ部材12Eを挿入し、一杯に押し込まれた位置でそ
の突起部12Gをスロット部12Cの何れか1個に嵌合
させてやれば、このホルダ部12により、スペーサ部材
5の外側にコンデンサ6を確実に保持することができ
る。
【0029】インバータ直流主回路に対する主回路電解
コンデンサ6の接続は、ホルダ部12の本体部12A内
に挿入された主回路電解コンデンサ6の電極端子6A
を、2本の電線15によって、パワーモジュール2の端
子台2Aに設けてある直流+端子と、直流−端子の2個
の端子に接続することにより、完成されるようになって
いる。
【0030】電線15には、一方にファストン端子15
Aが、そして他方には圧着端子15Bがそれぞれ設けら
れており、これにより、圧着端子15Bをパワーモジュ
ール2の電源側端子台2Aの直流端子に取付けた上で、
ファストン端子15Aを主回路電解コンデンサ6の電極
端子6Aに差し込んでやれば、所定の接続状態が得られ
るようになっている。
【0031】このとき、ホルダ部12からの電線15の
取り出しは、図1から明らかなように、本体部12Aの
底部の周辺に設けてある欠き取部12Dを欠き取って開
孔とし、ここから取り出すようになっている。なお、こ
の作業を容易にするため、本体部12Aの底部を着脱自
在にしておいてもよい。
【0032】従って、この実施例によれば、主回路電解
コンデンサ6が、インバータの本体内から取り出され、
側面に取り付けられているので、その分、本体の高さ、
つまり、図1において、冷却フィン1の下面から表面カ
バー10の上面までの寸法を少なくすることができる。
【0033】また、この実施例によれば、主回路電解コ
ンデンサ6の取付作業が簡単で、スペーサ部材5を組み
立てた後からでも容易に取付けることができる上、主回
路電解コンデンサ6を交換するときでも本体を分解する
必要はなく、単にコンデンサボックスカバー7を取り外
し、電線15のファストン端子15Aを抜き外し、主回
路電解コンデンサ6を取り出して新品と交換してやれば
よいので、寿命部品の保守を容易に得ることができる。
【0034】さらに、この実施例では、ホルダ部12の
本体部12Aには、スロット部12Cが複数個所、例え
ば図示のように3個所に形成してあり、これらの溝12
Aの中の任意の1個を選んでストッパ部材12Eを嵌合
させて使用するようになっている。
【0035】インバータ装置では、その定格出力に応じ
て静電容量の異なるコンデンサを使用する必要があり、
例えば、コンデンサ6として、静電容量が180μF、
330μF、或いは470μFのものを選択する必要が
ある。
【0036】ところで、このようなコンデンサとして
は、図示のように、円筒形のものを使用するのが通例で
あるが、このとき、直径は変えずに、長さを変えるだけ
で静電容量の違いに対応するのが、これも通例であり、
このときには、静電容量が多いコンデンサほど、その長
さが長くなる。
【0037】そこで、この実施例では、静電容量が異な
っているコンデンサの長さに対応して、それぞれのスロ
ット部12Cの位置を変えておき、例えば、静電容量が
180μFのコンデンサを使用するときにはスロット部
12Cの一番奥のスロットにストッパ部材12Eを嵌合
させて使用し、以下同様に、コンデンサの静電容量、つ
まりコンデンサの長さに応じて順次、手前(出口側)のス
ロット部12Aにストッパ部材12Eを嵌合させて使用
するようになっている。
【0038】従って、この実施例によれば、ストッパ部
材12Eを嵌合させるスロット部12Aの選択だけで、
そのままコンデンサ6として静電容量の異なるものを用
いることができ、定格出力の異なるインバータ装置とし
て、長さの異なったコンデンサを用いた場合でも、この
ストッパ部材12Eがコンデンサ保持用の部材として働
き、コンデンサ6を固定することができるようになり、
常に確実にがたつきを防止することができる。
【0039】なお、この実施例では、4個のスロット部
12Aが設けてあるが、必要に応じて、2個以上、任意
の数を設けるようにすればよいことは言うまでもない。
【0040】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。まず、図6は、本発明の他の一実施例で、図におい
て、17はバンド部材、18は締め具(バックル)であ
り、その他の構成は、図1〜図5で説明した実施例と同
じである。
【0041】バンド部材17は、所定の長さの合成樹脂
製、或いは金属製の帯状部材で作られ、その一部がスペ
ーサ部材5の両側面に取り付けられており、締め具18
により端部を結合させることにより、コンデンサ6をス
ペーサ部材5の両側に保持する取付部材として機能す
る。
【0042】従って、この実施例によっても、主回路電
解コンデンサ6が、インバータの本体内から取り出さ
れ、側面に取り付けられているので、その分、本体の高
さ寸法を少なくすることができる。
【0043】そして、この実施例によれば、コンデンサ
6の保持にバンド部材17を用いているので構成が簡単
になり、コストダウンを図ることができる上、コンデン
サ6が露出されているので、効果的な冷却が得られるよ
うになり、コンデンサ6の寿命を長くすることができ
る。
【0044】なお、この実施例によっても、主回路電解
コンデンサ6の取付作業が簡単で、スペーサ部材5を組
み立てた後からでも容易に取付けることができる上、主
回路電解コンデンサ6を交換するときでも本体を分解す
る必要はなく、単にコンデンサボックスカバー7を取り
外し、電線15のファストン端子15Aを抜き外し、主
回路電解コンデンサ6を取り出して新品と交換してやれ
ばよいので、寿命部品の保守を容易に得ることができる
ことは、いうまでもない。
【0045】次に、図7は、本発明の更に別の一実施例
で、コンデンサ6をインバータ本体とは別体とし、コン
デンサ取付用の脚部材6Aにより、インバータ本体が取
り付けられている制御パネルの近傍に取り付けて使用す
るようしたものであり、その他の構成は、図1〜図6で
説明した実施例と同じである。
【0046】従って、この実施例によっても、主回路電
解コンデンサ6は、インバータの本体内から取り出され
ているので、その分、本体の高さ寸法を少なくすること
ができる。
【0047】そして、この実施例によれば、コンデンサ
6の取り付けに脚部材6Aを用いているだけなので構成
が簡単になり、コストダウンを図ることができる上、コ
ンデンサ6が露出されているので、効果的な冷却が得ら
れるようになり、コンデンサ6の寿命を長くすることが
できる。
【0048】更に、コンデンサの静電容量を複数台のイ
ンバータ本体の定格出力の和に応じたものを選定するこ
とにより、コンデンサ6単体に複数台のインバータ本体
が接続でき、作業、材料のコストダウン、省スペース化
を図ることができる。
【0049】なお、筒型の電解コンデンサには、取付用
の脚部材を備えた状態で市販されている場合が多いか
ら、この実施例によれば、このようなコンデンサを使用
することにより、さらにコストを低減させることができ
る。
【0050】ここで、以上の実施例による効果について
列挙すれば、以下の通りである。
【0051】(1) インバータ装置を、その高さを含めて
充分に小形化することができる。 (2) 寿命部品である電解コンデンサの交換が極めて簡単
に行なえるので、保守が容易になり、装置の耐用年数を
永く得ることができる。 (3) 組立工数の低減による大幅な製品のコストダウンが
可能になる。 (4) 電源側の端子と負荷側(電動機側)の端子が対向する
位置にあるため、配線が容易である。 (5) 配電盤などに取付けられる機器として一般的な電磁
開閉器と同一の端子配置にすることができるので、習慣
的な配線作業となり、設置に際して本質的に誤配線を少
なくすることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、大型の主回路用のコン
デンサを用いても、高さ方向の寸法を充分に縮めること
が可能で、性能のよい小型のインバータ装置を容易に得
ることができるので、高さ方向の設置スペースが充分に
得られない場合でも使用することができ、広い適用性を
持ったインバータ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインバータ装置の一実施例を示す
斜視図である。
【図2】本発明によるインバータ装置の一実施例を示す
分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施例における主回路電解コンデン
サホルダ部の説明図である。
【図4】本発明にの一実施例におけるストッパ部材の説
明図である。
【図5】本発明の一実施例における主回路電解コンデン
サホルダ部とストッパ部材の斜視図である。
【図6】本発明によるインバータ装置の他の一実施例を
示す斜視図である。
【図7】本発明によるインバータ装置の更に別の一実施
例を示す斜視図である。
【図8】インバータ装置の主回路の一例を示す回路図で
ある。
【符号の簡単な説明】
1 冷却フィン 2 パワーモジュール 2A 電源側主回路端子台 2B 負荷側主回路端子台 3 電源基板 4 フレキシブルフラットケーブル 5 スペーサ部材 5A 取り付け用部材 6 主回路電解コンデンサ 6A コンデンサの電極端子 7 制御基板 8 制御基板ホルダカバー 9 ディジタル操作パネル 10 表面カバー 12 主回路電解コンデンサホルダ部 13 ボトムエントリーソケット 14 パワーモジュール取り付けネジ 15 コンデンサ接続用の電線 15A ファストン端子 15B 圧着端子 16 パワーモジュールのピンヘッダー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 聡子 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 産業機器事業 部内 (72)発明者 遠藤 常博 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 産業機器事業 部内 (56)参考文献 特開 平6−169578(JP,A) 特開 昭60−219968(JP,A) 特開 平5−199607(JP,A) 実開 平6−36389(JP,U) 実開 平6−60997(JP,U) 実開 平6−24389(JP,U) 実開 昭57−78192(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/00 - 7/98

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも順変換部と逆変換部、それに
    平滑用のコンデンサとを備えたインバータ装置におい
    て、 上記順変換部と逆変換部を端子台と共にユニット化して
    略立方体のインバータ本体部とした上で、その側面に筒
    状の取付部材を設け、 上記筒状の取付部材の中に上記コンデンサを挿入するこ
    とにより、該コンデンサを上記インバータ本体部の側面
    に取付け、 上記コンデンサに対する接続を、上記端子台を用いて行
    なうように構成したことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、上記筒状の取付部材が、一方の端部が閉塞され、他方の
    端部が開放された筒状の部材で形成され、その開放され
    た端部から内部に挿入した上で、複数の任意の位置で保
    持可能に作られている栓部材を有して いることを特徴と
    するインバータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項の発明において、 上記筒状の取付部材が、上記インバータ本体部に着脱可
    能に構成されていることを特徴とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも順変換部と逆変換部、それに
    平滑用のコンデンサとを備えたインバータ装置におい
    て、 上記順変換部と逆変換部を端子台と共にユニット化して
    略立方体のインバータ本体部とした上で、その側面に円
    筒状物体を取り巻いて保持するバンド部材を設け、 上記バンド部材の中に上記コンデンサを挿入し、該バン
    ド部材を締付けることにより、該コンデンサを上記イン
    バータ本体部の側面に取付け、 上記コンデンサに対する接続を、上記端子台を用いて行
    なうように構成した ことを特徴とするインバータ装置。
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