JPH087829Y2 - 電力変換装置 - Google Patents
電力変換装置Info
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- JPH087829Y2 JPH087829Y2 JP1990092719U JP9271990U JPH087829Y2 JP H087829 Y2 JPH087829 Y2 JP H087829Y2 JP 1990092719 U JP1990092719 U JP 1990092719U JP 9271990 U JP9271990 U JP 9271990U JP H087829 Y2 JPH087829 Y2 JP H087829Y2
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- JP
- Japan
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- bus bar
- capacitors
- voltage
- layer
- capacitor
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、コンデンサで平滑された直流電圧を交流電
圧に変換するインバータを備えた電力変換装置に係り、
特に、複数のコンデンサを並列接続するバスバーの浮遊
インダクタンスを低減するとともに、各コンデンサに流
れる電流の不平衡を低減するようにした電力変換装置に
関する。
圧に変換するインバータを備えた電力変換装置に係り、
特に、複数のコンデンサを並列接続するバスバーの浮遊
インダクタンスを低減するとともに、各コンデンサに流
れる電流の不平衡を低減するようにした電力変換装置に
関する。
(従来の技術) 電力変換装置として、交流電源から直流電圧を得、そ
の直流電圧をコンデンサで平滑した後、交流電圧に変換
するインバータを備えたものが一般的に使用されてい
る。
の直流電圧をコンデンサで平滑した後、交流電圧に変換
するインバータを備えたものが一般的に使用されてい
る。
第8図は、最も多く採用されているトランジスタイン
バータを備えた電力変換装置の主回路を示した図で、交
流電源12の電圧を整流器ブリッジ1で直流電圧に変換
し、リアクトル2とコンデンサ3で平滑された直流電圧
とし、更に、複数のトランジスタ4でなるインバータ回
路で所望の交流電力に変換し、負荷に供給する。このよ
うに構成された電力変換装置では、主回路の浮遊インダ
クタンスに蓄積されたエネルギーによって、各トランジ
スタ4のスイッチオフ時にスパイク電圧が発生し、トラ
ンジスタ4にストレスを与えるので、このスパイク電圧
を抑制するため、コンデンサ3と各トランジスタ4間の
配線5,6の浮遊インダクタンスは極力小さくする必要が
ある。なお、スパイク電圧を抑制するためにスナバ回路
が設けられているが図では省略している。
バータを備えた電力変換装置の主回路を示した図で、交
流電源12の電圧を整流器ブリッジ1で直流電圧に変換
し、リアクトル2とコンデンサ3で平滑された直流電圧
とし、更に、複数のトランジスタ4でなるインバータ回
路で所望の交流電力に変換し、負荷に供給する。このよ
うに構成された電力変換装置では、主回路の浮遊インダ
クタンスに蓄積されたエネルギーによって、各トランジ
スタ4のスイッチオフ時にスパイク電圧が発生し、トラ
ンジスタ4にストレスを与えるので、このスパイク電圧
を抑制するため、コンデンサ3と各トランジスタ4間の
配線5,6の浮遊インダクタンスは極力小さくする必要が
ある。なお、スパイク電圧を抑制するためにスナバ回路
が設けられているが図では省略している。
また、電力変換装置の容量が大きくなればなるほど大
きな容量のコンデンサ3が必要となり、コンデンサ3は
複数個のコンデンサを並列接続して構成される。この場
合、各コンデンサ3に流れる電流に不平衡が生じるとコ
ンデンサ3の寿命に大きく影響するため、この電流の不
平衡を低減することが重要となる。
きな容量のコンデンサ3が必要となり、コンデンサ3は
複数個のコンデンサを並列接続して構成される。この場
合、各コンデンサ3に流れる電流に不平衡が生じるとコ
ンデンサ3の寿命に大きく影響するため、この電流の不
平衡を低減することが重要となる。
この配線の浮遊インダクタンスの低減と電流の不平衡
の低減のために、従来から種々の方法が用いられてい
る。
の低減のために、従来から種々の方法が用いられてい
る。
第8図に示すインバータ回路のU相、Z相の各トラン
ジスタ4がオンして、他のトランジスタ4がオフ状態の
時、コンデンサ3でで平滑された直流電圧の正極側か
ら、正極側配線5、U相のトランジスタ4、負荷U−
W、Z相のトランジスタ4、負極側配線6を通り、直流
電圧の負荷側へ電流が流れる。この時、正極側配線5と
負極側配線6は、近接、又は撚り合わされて、電流で発
生する磁束の向きが互いに打ち消されるようにして配線
の浮遊インダクタンスを低減している。
ジスタ4がオンして、他のトランジスタ4がオフ状態の
時、コンデンサ3でで平滑された直流電圧の正極側か
ら、正極側配線5、U相のトランジスタ4、負荷U−
W、Z相のトランジスタ4、負極側配線6を通り、直流
電圧の負荷側へ電流が流れる。この時、正極側配線5と
負極側配線6は、近接、又は撚り合わされて、電流で発
生する磁束の向きが互いに打ち消されるようにして配線
の浮遊インダクタンスを低減している。
一方、コンデンサ3を複数個のコンデンサを並列接続
して構成する場合は、第9図に示すように、複数個のコ
ンデンサ3a〜3dを一列に並べ、バスバー7,8で各コンデ
ンサ3a〜3dの端子を並列接続し、直流電源側からの電線
9をバスバー7,8の一端に接続し、バスバー7,8に流れる
電流が矢印B、Cのように互いに反対方向に流れるよう
にしてバスバー7,8の配線の浮遊インダクタンスを低減
している。この場合、電線9(直流電源)に近い側のコ
ンデンサに多く電流が流れ不平衡が生じるので、第10図
に示すように、直流電源の正極側の電線9をバスバー7
の一端に接続するとともに負極側の電線9をバスバー8
の他端に接続し、負極側の電線9をバスバー7,8の間に
渡し、このバスバー7,8と負極側の電線9に流れる電流
の向きが矢印D、E、Fのように向き合うように配置
し、バスバー7,8の配線の浮遊インダクタンスを低減す
るとともに各コンデンサに流れる電流の不平衡を低減し
ている。
して構成する場合は、第9図に示すように、複数個のコ
ンデンサ3a〜3dを一列に並べ、バスバー7,8で各コンデ
ンサ3a〜3dの端子を並列接続し、直流電源側からの電線
9をバスバー7,8の一端に接続し、バスバー7,8に流れる
電流が矢印B、Cのように互いに反対方向に流れるよう
にしてバスバー7,8の配線の浮遊インダクタンスを低減
している。この場合、電線9(直流電源)に近い側のコ
ンデンサに多く電流が流れ不平衡が生じるので、第10図
に示すように、直流電源の正極側の電線9をバスバー7
の一端に接続するとともに負極側の電線9をバスバー8
の他端に接続し、負極側の電線9をバスバー7,8の間に
渡し、このバスバー7,8と負極側の電線9に流れる電流
の向きが矢印D、E、Fのように向き合うように配置
し、バスバー7,8の配線の浮遊インダクタンスを低減す
るとともに各コンデンサに流れる電流の不平衡を低減し
ている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上述した従来の電力変換装置は、第9図のも
のは各コンデンサの正負の端子の間が離れているため、
磁束の相殺作用が少なく、浮遊インダクタンスを低減す
る効果が少ない。また、各コンデンサに流れる電流は一
様ではなく、電線9側に近いコンデンサに多く流れて、
それが寿命に大きく影響する。従って、予め不平衡を考
慮してコンデンサ3の並列数を増やす必要があり、装置
の実装スペースも増えるとともに外形も大きくなる。ま
た、第10図のものは、各コンデンサに流れる電流の不平
衡は改善されるが、バスバー7,8と負極側の電線9が密
着するまでに至らないため、やはり磁束の相殺作用が少
なく、浮遊インダクタンスを低減する効果が少なく、大
きな改善は望めない。また、前者、後者共、電力変換装
置の容量が大きくなると、コンデンサ3の容量も必然的
に増え、多数のコンデンサを直並列接続して構成され、
配線が複雑になるので、電流の平衡と浮遊インダクタン
スの低減は更に困難になる。
のは各コンデンサの正負の端子の間が離れているため、
磁束の相殺作用が少なく、浮遊インダクタンスを低減す
る効果が少ない。また、各コンデンサに流れる電流は一
様ではなく、電線9側に近いコンデンサに多く流れて、
それが寿命に大きく影響する。従って、予め不平衡を考
慮してコンデンサ3の並列数を増やす必要があり、装置
の実装スペースも増えるとともに外形も大きくなる。ま
た、第10図のものは、各コンデンサに流れる電流の不平
衡は改善されるが、バスバー7,8と負極側の電線9が密
着するまでに至らないため、やはり磁束の相殺作用が少
なく、浮遊インダクタンスを低減する効果が少なく、大
きな改善は望めない。また、前者、後者共、電力変換装
置の容量が大きくなると、コンデンサ3の容量も必然的
に増え、多数のコンデンサを直並列接続して構成され、
配線が複雑になるので、電流の平衡と浮遊インダクタン
スの低減は更に困難になる。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的は、多数のコンデンサを並列接続する場合、配線の浮
遊インダクタンスを低減するとともに、各コンデンサに
流れる電流の不平衡を低減し、より小形で寿命が長く信
頼性に優れた電力変換装置を得ることである。
的は、多数のコンデンサを並列接続する場合、配線の浮
遊インダクタンスを低減するとともに、各コンデンサに
流れる電流の不平衡を低減し、より小形で寿命が長く信
頼性に優れた電力変換装置を得ることである。
(課題を解決するための手段) 本考案の電力変換装置は、交流電源から直流電圧を得
る直流電源と、多層のバスバーで並列接続され前記直流
電圧を平滑する複数のコンデンサと、平滑された直流電
圧を交流電圧に変換するインバータを備え、前記多層の
バスバーは一端が互いに接続された2層のバスバーと両
端が解放されたバスバーを積層してなり、前記複数のコ
ンデンサを前記2層のバスバーのいずれか1層のバスバ
ーと前記両端が解放されたバスバーで並列接続し、前記
多層のバスバーの隣接するバスバーに流れる電流方向が
互いに逆方向となり、各コンデンサ側からみた前記直流
電源側のインピーダンスが均等になるように、前記多層
のバスバーのいずれか2つのバスバーの一端に前記直流
電源を接続する。
る直流電源と、多層のバスバーで並列接続され前記直流
電圧を平滑する複数のコンデンサと、平滑された直流電
圧を交流電圧に変換するインバータを備え、前記多層の
バスバーは一端が互いに接続された2層のバスバーと両
端が解放されたバスバーを積層してなり、前記複数のコ
ンデンサを前記2層のバスバーのいずれか1層のバスバ
ーと前記両端が解放されたバスバーで並列接続し、前記
多層のバスバーの隣接するバスバーに流れる電流方向が
互いに逆方向となり、各コンデンサ側からみた前記直流
電源側のインピーダンスが均等になるように、前記多層
のバスバーのいずれか2つのバスバーの一端に前記直流
電源を接続する。
また、前記多層のバスバーは、両端が解放された2つ
のバスバーを外側に配設すると共に、一端が互いに接続
された2層のバスバーを内側に配設する4層のバスバー
でなり、該4層のバスバーの両側にそれぞれ配設される
一群のコンデンサを外側に配設するバスバーと内側に配
設するバスバーで並列接続すると共に、それぞれの一群
のコンデンサを直列接続し、外側に配設される2つのバ
スバーの一端に前記直流電源を接続する構成とする。
のバスバーを外側に配設すると共に、一端が互いに接続
された2層のバスバーを内側に配設する4層のバスバー
でなり、該4層のバスバーの両側にそれぞれ配設される
一群のコンデンサを外側に配設するバスバーと内側に配
設するバスバーで並列接続すると共に、それぞれの一群
のコンデンサを直列接続し、外側に配設される2つのバ
スバーの一端に前記直流電源を接続する構成とする。
(作用) 上記構成において、前記多層のバスバーのいずれか2
つのバスバーの一端に前記直流電源から直流電圧が加え
られると、前記2層のバスバーの1層のバスバーと前記
両端が解放されたバスバーを介して複数のコンデンサに
電流が流れ、隣接するバスバーに互いに逆方向へ電流が
流れ、電流によって生じる磁束が互いに相殺されるので
バスバーの配線の浮遊インダクタンスが低減する。更
に、各コンデンサから前記直流電源までのバスバーによ
る配線にインピーダンスが均等になるようにいずれか2
つのバスバーの一端に前記直流電源を接続することがで
きるので、コンデンサに流れる電流が均等になり、電流
の不平衡が低減される。
つのバスバーの一端に前記直流電源から直流電圧が加え
られると、前記2層のバスバーの1層のバスバーと前記
両端が解放されたバスバーを介して複数のコンデンサに
電流が流れ、隣接するバスバーに互いに逆方向へ電流が
流れ、電流によって生じる磁束が互いに相殺されるので
バスバーの配線の浮遊インダクタンスが低減する。更
に、各コンデンサから前記直流電源までのバスバーによ
る配線にインピーダンスが均等になるようにいずれか2
つのバスバーの一端に前記直流電源を接続することがで
きるので、コンデンサに流れる電流が均等になり、電流
の不平衡が低減される。
また、前記多層のバスバーを前記4層のバスバーとし
たとき、外側に配設される2つのバスバーの一端に前記
直流電源を接続し、外側に配設されるバスバーと内側に
配設されるバスバーを介して4層のバスバーの両側にそ
れぞれ配設される一群のコンデンサに電流が流れ、4層
のバスバーの隣接するバスバーに互いに逆方向へ電流が
流れ、電流によって生じる磁束が互いに相殺されるので
バスバーの配線の浮遊インダクタンスが低減する。更
に、各コンデンサ側から前記直流電源までのバスバーに
よる配線のインピーダンスを均等にすることができるの
でコンデンサに流れる電流が均等になり、電流の不平衡
が低減される。更に、並列接続されたそれぞれの一群の
コンデンサが直列接続されるので、大容量のコンデンサ
とすることができ、大容量の電力変換装置とすることが
できる。
たとき、外側に配設される2つのバスバーの一端に前記
直流電源を接続し、外側に配設されるバスバーと内側に
配設されるバスバーを介して4層のバスバーの両側にそ
れぞれ配設される一群のコンデンサに電流が流れ、4層
のバスバーの隣接するバスバーに互いに逆方向へ電流が
流れ、電流によって生じる磁束が互いに相殺されるので
バスバーの配線の浮遊インダクタンスが低減する。更
に、各コンデンサ側から前記直流電源までのバスバーに
よる配線のインピーダンスを均等にすることができるの
でコンデンサに流れる電流が均等になり、電流の不平衡
が低減される。更に、並列接続されたそれぞれの一群の
コンデンサが直列接続されるので、大容量のコンデンサ
とすることができ、大容量の電力変換装置とすることが
できる。
(実施例) 以下、前述した第8図のトランジスタインバータの直
流電圧を平滑するためのコンデンサ3に、本考案を適用
する場合について詳細に説明する。
流電圧を平滑するためのコンデンサ3に、本考案を適用
する場合について詳細に説明する。
第1図は本考案の電力変換装置に用いるコンデンサ装
置の実装方法を示す図である。多層バスバー10Aの両側
に複数個のコンデンサ3a〜3dと3a′〜3d′を一列に並べ
て対置し、多層バスバー10Aと各コンデンサ3a〜3dと3
a′〜3d′を接続している。多層バスバー10Aは、第1図
のX−X断面を表す第2図に示すように、4層のバスバ
ー10a〜10dで構成され、外側に配置されるバスバー10a
と10dは両端部が解放され、内側に配置されるバスバー1
0bと10cは一端が互いに接続され、10a,10c,10b,10dの順
に積層される。各バスバー10a〜10d間はエポキシ樹脂な
どの絶縁物11が注型され絶縁が保たれている。なお、バ
スバー10bと10c間は電位差が小さいのでモールドせず
に、絶縁板などを重ね合わせるだけの絶縁でも可能であ
る。
置の実装方法を示す図である。多層バスバー10Aの両側
に複数個のコンデンサ3a〜3dと3a′〜3d′を一列に並べ
て対置し、多層バスバー10Aと各コンデンサ3a〜3dと3
a′〜3d′を接続している。多層バスバー10Aは、第1図
のX−X断面を表す第2図に示すように、4層のバスバ
ー10a〜10dで構成され、外側に配置されるバスバー10a
と10dは両端部が解放され、内側に配置されるバスバー1
0bと10cは一端が互いに接続され、10a,10c,10b,10dの順
に積層される。各バスバー10a〜10d間はエポキシ樹脂な
どの絶縁物11が注型され絶縁が保たれている。なお、バ
スバー10bと10c間は電位差が小さいのでモールドせず
に、絶縁板などを重ね合わせるだけの絶縁でも可能であ
る。
第3図は、多層バスバー10Aと各コンデンサ3a〜3dと3
a′〜3d′間の接続関係を示した図で、第1図の矢印A
の方向から見た図である。又、第4図は、各バスバー10
a〜10dと各コンデンサ3a〜3dと3a′〜3d′間の接続関係
を示した回路図である。すなわち、コンデンサ3a〜3dの
正極が外側のバスバー10aに接続され、負極が内側のバ
スバー10bに接続される。また、コンデンサ3a′〜3d′
の正極が内側のバスバー10cに接続され、負極が外側の
バスバー10dに接続される。なお、バスバー10b,10cは、
並列に接続されるコンデンサ3a〜3dと3a′〜3d′を直列
に接続するため、前述したように一端が互いに接続され
て中間電位となる。
a′〜3d′間の接続関係を示した図で、第1図の矢印A
の方向から見た図である。又、第4図は、各バスバー10
a〜10dと各コンデンサ3a〜3dと3a′〜3d′間の接続関係
を示した回路図である。すなわち、コンデンサ3a〜3dの
正極が外側のバスバー10aに接続され、負極が内側のバ
スバー10bに接続される。また、コンデンサ3a′〜3d′
の正極が内側のバスバー10cに接続され、負極が外側の
バスバー10dに接続される。なお、バスバー10b,10cは、
並列に接続されるコンデンサ3a〜3dと3a′〜3d′を直列
に接続するため、前述したように一端が互いに接続され
て中間電位となる。
また、直流電圧の正極側Pをバスバー10aの一端に接
続し、負極側Nをバスバー10dの一端に接続し、各バス
バー10a〜10dに流れる電流が第2図の矢印で示す方向に
流れるようにする。
続し、負極側Nをバスバー10dの一端に接続し、各バス
バー10a〜10dに流れる電流が第2図の矢印で示す方向に
流れるようにする。
上記構成とすることにより、バスバー10aと10cに流れ
る電流による磁束が互いに打ち消され、バスバー10cと1
0bに流れる電流による磁束が互いに打ち消され、バスバ
ー10bと10dに流れる電流による磁束が互いに打ち消され
る。従って、バスバーによる配線の浮遊インダクタンス
が低減される。また、各コンデンサ側から見た電源側イ
ンピーダンスを均等にすることができ、コンデンサに流
れる電流を均等にすることができ、電流の不平衡を低減
することができる。この実施例によれば、大容量のコン
デンサ装置とすることができ、大容量の電力変換装置を
実現することができる。
る電流による磁束が互いに打ち消され、バスバー10cと1
0bに流れる電流による磁束が互いに打ち消され、バスバ
ー10bと10dに流れる電流による磁束が互いに打ち消され
る。従って、バスバーによる配線の浮遊インダクタンス
が低減される。また、各コンデンサ側から見た電源側イ
ンピーダンスを均等にすることができ、コンデンサに流
れる電流を均等にすることができ、電流の不平衡を低減
することができる。この実施例によれば、大容量のコン
デンサ装置とすることができ、大容量の電力変換装置を
実現することができる。
次に、本考案の電力変換装置の他の実施例を第5図〜
第7図に示す。この実施例は、多層バスバー10Bの一側
に複数個のコンデンサ3を一列に並べ、多層バスバー10
Bと各コンデンサ3を並列接続する場合の例である。
第7図に示す。この実施例は、多層バスバー10Bの一側
に複数個のコンデンサ3を一列に並べ、多層バスバー10
Bと各コンデンサ3を並列接続する場合の例である。
多層バスバー10Bは、第5図のY−Y断面を表す第6
図に示すように、一端が互いに接続された2層のバスバ
ー10aと両端部が解放されたバスバー10bを積層した3層
のバスバーで構成し、バスバー10aと10b間の対電圧を保
つように前述のように絶縁する。そして、第5図の矢印
Aの方向から見た第7図に示すように、各コンデンサ3
の正負の端子を外側のバスバー10aとバスバー10bに接続
する。更に、各バスバーに流れる電流が第6図の矢印で
示す方向に流れるように、直流電圧の正極側を内側のバ
スバー10aの他端に接続し、負極側をバスバー10bの一端
に接続する。
図に示すように、一端が互いに接続された2層のバスバ
ー10aと両端部が解放されたバスバー10bを積層した3層
のバスバーで構成し、バスバー10aと10b間の対電圧を保
つように前述のように絶縁する。そして、第5図の矢印
Aの方向から見た第7図に示すように、各コンデンサ3
の正負の端子を外側のバスバー10aとバスバー10bに接続
する。更に、各バスバーに流れる電流が第6図の矢印で
示す方向に流れるように、直流電圧の正極側を内側のバ
スバー10aの他端に接続し、負極側をバスバー10bの一端
に接続する。
上記構成とすることにより、内側のバスバー10aに流
れる電流による磁束と外側のバスバー10aと10bに流れる
電流による磁束が互いに打ち消し合い、バスバーの配線
の浮遊インダクタンスが低減される。また、各コンデン
サ側から見た電源側インピーダンスを均等にすることが
でき、コンデンサに流れる電流を均等にすることがで
き、電流の不平衡を低減することができる。
れる電流による磁束と外側のバスバー10aと10bに流れる
電流による磁束が互いに打ち消し合い、バスバーの配線
の浮遊インダクタンスが低減される。また、各コンデン
サ側から見た電源側インピーダンスを均等にすることが
でき、コンデンサに流れる電流を均等にすることがで
き、電流の不平衡を低減することができる。
従って、予めアンバランスを見込んでコンデンサの容
量を増やしたり、並列数を増やす必要がなく、コンデン
サの実装スペースを減らし小形化された電力変換装置と
することができる。また、表面積の大きい多層バスバー
で各コンデンサを接続することにより、コンデンサから
発生した熱のバスバーからの放熱がよくなるので、コン
デンサの長寿命が期待できる。また、多層バスバーで接
続することにより、組立配線部材を減らすことができ、
組立時間を減らすことができる。
量を増やしたり、並列数を増やす必要がなく、コンデン
サの実装スペースを減らし小形化された電力変換装置と
することができる。また、表面積の大きい多層バスバー
で各コンデンサを接続することにより、コンデンサから
発生した熱のバスバーからの放熱がよくなるので、コン
デンサの長寿命が期待できる。また、多層バスバーで接
続することにより、組立配線部材を減らすことができ、
組立時間を減らすことができる。
(考案の効果) 本考案の電力変換装置によれば、並列接続される複数
個のコンデンサを有する電力変換装置において、コンデ
ンサを並列接続するバスバーの浮遊インダクタンスを低
減することができ、インバータのスイッチング素子のオ
フ時に生じるスパイク電圧を抑制することができる。ま
た、並列接続されたコンデンサに流れる電流の不平衡を
低減することができ、コンデンサの寿命を長くし、信頼
性に優れた電力変換装置を得ることができる。
個のコンデンサを有する電力変換装置において、コンデ
ンサを並列接続するバスバーの浮遊インダクタンスを低
減することができ、インバータのスイッチング素子のオ
フ時に生じるスパイク電圧を抑制することができる。ま
た、並列接続されたコンデンサに流れる電流の不平衡を
低減することができ、コンデンサの寿命を長くし、信頼
性に優れた電力変換装置を得ることができる。
第1図は本考案の電力変換装置の要部の一実施例を示す
平面図、第2図は第1図のX−X断面図、第3図は第1
図のA矢視図、第4図は第1図〜第3図に対応する回路
図、第5図は本考案の電力変換装置の要部の他の実施例
を示す平面図、第6図は第5図のY−Y断面図、第7図
は第5図のA矢視図、第8図は本考案が適用される電力
変換装置の主回路図、第9図は従来の電力変換装置の要
部の組立図、第10図は従来の電力変換装置の要部の別の
組立図である。 (符号の説明) 1……整流器ブリッジ、2……リアクトル 3a〜3d,3a′〜3d′……コンデンサ、4……トランジス
タ 5……正極側配線、6……負極側配線 10A……多層バスバー(10a,10d……両端が解放されたバ
スバー、10b,10c……一端が接続されたバスバー) 10B……多層バスバー(10a……一端が接続された2層の
バスバー、10b……両端が解放されたバスバー)
平面図、第2図は第1図のX−X断面図、第3図は第1
図のA矢視図、第4図は第1図〜第3図に対応する回路
図、第5図は本考案の電力変換装置の要部の他の実施例
を示す平面図、第6図は第5図のY−Y断面図、第7図
は第5図のA矢視図、第8図は本考案が適用される電力
変換装置の主回路図、第9図は従来の電力変換装置の要
部の組立図、第10図は従来の電力変換装置の要部の別の
組立図である。 (符号の説明) 1……整流器ブリッジ、2……リアクトル 3a〜3d,3a′〜3d′……コンデンサ、4……トランジス
タ 5……正極側配線、6……負極側配線 10A……多層バスバー(10a,10d……両端が解放されたバ
スバー、10b,10c……一端が接続されたバスバー) 10B……多層バスバー(10a……一端が接続された2層の
バスバー、10b……両端が解放されたバスバー)
Claims (2)
- 【請求項1】交流電源から直流電圧を得る直流電源と、
多層のバスバーで並列接続され前記直流電圧を平滑する
複数のコンデンサと、平滑された直流電圧を交流電圧に
変換するインバータを備え、前記多層のバスバーは一端
が互いに接続された2層のバスバーと両端が解放された
バスバーを積層してなり、前記複数のコンデンサを前記
2層のバスバーのいずれか1層のバスバーと前記両端が
解放されたバスバーで並列接続し、前記多層のバスバー
の隣接するバスバーに流れる電流方向が互いに逆方向と
なり、各コンデンサ側からみた前記直流電源側のインピ
ーダンスが均等になるように、前記多層のバスバーのい
ずれか2つのバスバーの一端に前記直流電源を接続する
ことを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の電力変換装置において、
前記多層のバスバーは、両端が解放された2つのバスバ
ーを外側に配設すると共に、一端が互いに接続された2
層のバスバーを内側に配設する4層のバスバーでなり、
該4層のバスバーの両側にそれぞれ配設される一群のコ
ンデンサを外側に配設するバスバーと内側に配設するバ
スバーで並列接続すると共に、それぞれの一群のコンデ
ンサを直列接続し、外側に配設される2つのバスバーの
一端に前記直流電源を接続する構成とすることを特徴と
する電力変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990092719U JPH087829Y2 (ja) | 1990-09-05 | 1990-09-05 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990092719U JPH087829Y2 (ja) | 1990-09-05 | 1990-09-05 | 電力変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0451082U JPH0451082U (ja) | 1992-04-30 |
JPH087829Y2 true JPH087829Y2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=31829399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990092719U Expired - Lifetime JPH087829Y2 (ja) | 1990-09-05 | 1990-09-05 | 電力変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH087829Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9559612B2 (en) | 2013-06-17 | 2017-01-31 | Mitsubishi Electric Corporation | Power conversion device |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62221878A (ja) * | 1986-03-13 | 1987-09-29 | Mitsubishi Electric Corp | インバ−タ回路 |
-
1990
- 1990-09-05 JP JP1990092719U patent/JPH087829Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9559612B2 (en) | 2013-06-17 | 2017-01-31 | Mitsubishi Electric Corporation | Power conversion device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0451082U (ja) | 1992-04-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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