JPH087772Y2 - 中間ストリップ装置における切裂溝形成刃体 - Google Patents

中間ストリップ装置における切裂溝形成刃体

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JPH087772Y2
JPH087772Y2 JP2723592U JP2723592U JPH087772Y2 JP H087772 Y2 JPH087772 Y2 JP H087772Y2 JP 2723592 U JP2723592 U JP 2723592U JP 2723592 U JP2723592 U JP 2723592U JP H087772 Y2 JPH087772 Y2 JP H087772Y2
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安正 石塚
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ハーネス等を製造する
際に使用される電線の中間ストリップ装置における切裂
溝形成刃体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中間ストリップ装置によ
る電線の中間ストリップは以下のようにして行われてい
た。
【0003】即ち、図21に示される如く、矢印P,Q
方向にそれぞれ移動自在な第1および第2のクランプ
1,2により電線10を把持し、図22に示される如
く、両クランプ1,2間において上下一対の切込カッタ
ー3(切込刃体)により電線10外周の被覆部11を切
り込む。この状態で図23に示される如く、両クランプ
1,2を矢印Q方向に所定量移動させることにより電線
10をその長手方向に沿って移動させ、これにより、切
込カッター3の切込位置より一方側の被覆部11をクラ
ンプ1側へ圧縮するようにして他方側の被覆部11から
切り離し、ここに両被覆部11間に所定長さの芯線部1
3を露出させていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記中
間ストリップ方法によれば、中間ストリップ処理後にお
ける被覆部11にしわがより、製品の外観を損なうと共
に、時間の経過に伴ってしわが戻る形状変化を招き、ス
トリップ長さが変化して品質が安定しないという問題が
あった。
【0005】そこで、本考案は上記問題点に鑑み、中間
ストリップ領域の電線の被覆部を剥ぎ取ることによって
上記問題点を解消すると共に、その被覆部の剥取作業の
容易化を図った中間ストリップ装置における切裂溝形成
刃体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段は、電線を把持・解除自在で、電線の長手
方向に沿ってそれぞれ移動自在な第1および第2のクラ
ンプと、中間ストリップ領域両端部位置で、電線を挟み
込むことにより電線の被覆部を切り込むための対の切込
刃体と、中間ストリップ領域における電線の被覆部を電
線の長手方向に沿って一端側から他端側に切り裂くため
の対の切裂溝形成刃体とを備えてなる中間ストリップ装
置であって、前記切裂溝形成刃体が、前記電線の被覆部
切裂方向に対し、後方側に漸次肉厚状とされた刃部を有
する切裂刃と、前記被覆部切裂方向に対し、切裂刃の前
側に配置されたV溝状の電線ガイド溝を有するガイド体
とを備えてなる点にある。
【0007】
【作用】本考案によれば、第1および第2のクランプに
より電線を把持し、中間ストリップ領域の一端側位置
で、電線を対の切込刃体で挟み込み電線の被覆部を切り
込む。この状態で両クランプを電線の長手方向に少し移
動させて一端側被覆部を切り離す。
【0008】次に対の切裂溝形成刃体で電線を挟み込
む。ここに、中間ストリップ領域の電線は両ガイド体の
電線ガイド溝間に位置され、両切裂刃は前記切り離され
た中間ストリップ領域の一端側に位置される。この際、
電線ガイド溝がV溝状とされているため、各種外径を有
する電線の被覆部に対処することができ、汎用性が大で
ある。
【0009】この状態で両クランプを電線の長手方向に
中間ストリップ領域に対応した量移動される。この移動
に伴って中間ストリップ領域における電線の被覆部にそ
の長手方向に沿って一端側から他端側に切裂溝が形成さ
れる。そして、切裂刃の刃部が被覆部切裂方向に対し、
後方側に漸次肉厚状とされているため、切裂溝の形成に
伴って切り裂かれた被覆部が刃部の傾斜によって分離案
内される。この際、ガイド体の電線ガイド溝は被覆部切
裂方向に対し、切裂刃の前側に配置されているため、切
り裂かれた被覆部の分離を何等規制しない。
【0010】次に中間ストリップ領域の他端側位置で、
電線を対の切込刃体で挟み込み電線の被覆部を切り込
む。この状態で両クランプを電線の長手方向に少し移動
させて他端側被覆部を切り離す。
【0011】ここに中間ストリップ領域の電線の被覆部
が他の部分より切り離されると共に、中間ストリップ領
域の一端側から他端側に至る切裂溝が形成された状態が
得られる。この際、切り裂かれた被覆部が分離状とされ
ているため、その後の剥取作業が容易となる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
すると、図1はハーネス製造装置を示す斜視図、図2は
その装置の側面図、図3はその装置の平面図、図4は同
じくその装置の要部斜視図である。これらの図に示すよ
うに、この装置は、2本の電線600a,600bをそ
れぞれ同時に間欠的に送給する電線送給手段50と、カ
ッター部100と、それぞれ3次元方向に移動自在で電
線600a,600bを把持・解除自在な第1および第
2のクランプ手段250,350と、第1および第2の
端子圧着手段400,500と、排出手段550とを備
えている。この装置では、図5に示すように両端に端子
602が圧着されて、中間ストリップ領域の被覆部60
1が剥取られて芯線部603が露出したハーネスが順次
2本ずつ製造されるように構成している。
【0013】まず電線送給手段50には、電線送給ライ
ンXa,Xbを挟んで上下に一対の搬送部51,51が
設けられるとともに、両搬送部51,51がそれぞれそ
の一端に枢結された測長ローラ52,52の回転軸を支
点として揺動自在に構成される。そして、両搬送部5
1,51の他端にそれぞれ枢結された送給ローラ53,
53で2本の電線600a,600bを挟持するように
両搬送部51,51を揺動させた状態で電線送給モータ
60(図3参照)が駆動されると、両送給ローラ53,
53が相互に逆方向に回転して、2本の電線600a,
600bが同時に電線送給ラインXa,Xbに沿って矢
印P方向に送給されるように構成されている。
【0014】第1および第2のクランプ手段250,3
50は、それぞれ電線600a,600bを把持・解除
自在な第1および第2のクランプ200,300と、第
1および第2のクランプ200,300をそれぞれ3次
元方向に移動自在に支持する第1および第2のクランプ
移動手段251,351とを有している。第1および第
2のクランプ移動手段251,351において、基台2
01,301にはそれぞれ左右移動部202,302が
矢印R,Sに示す左右方向に移動自在に支持されると共
に、左右移動部202,302にそれぞれ前後移動部2
03,303が矢印P,Qに示す前後方向に移動自在に
それぞれ支持される。さらに、第1および第2のクラン
プ200,300が前後移動部203,303に矢印
T,Uに示す上下方向に昇降自在に支持される。また、
左右移動部202,302は基台201,301にそれ
ぞれ取付けられたモータ204,304が駆動すること
により動力伝達機構204a,304aを介して左右方
向に移動するように構成されている。さらに、前後移動
部203,303は図示しないモータが駆動することに
より、前後方向に移動するように構成されている。ま
た、第2のクランプ300は、そのクランプ300と一
方側の前後移動部303との間に配置されたシリンダ3
05が駆動することにより上下方向に昇降するように構
成されている。
【0015】図4に示すように、第1のクランプ200
には、電線送給ラインXa,Xbに沿って送給される電
線600a,600bを、それぞれ挿通可能な電線挿通
孔210,210がそれぞれ形成されており、その挿通
孔210,210を通過する電線600a,600bを
それぞれ把持・解除できるように構成している。
【0016】第2のクランプ300は、2本の電線60
0a,600bにそれぞれ対応し、相互に対向して配置
される2個の略L形の固定爪306,306と、固定爪
306,306のそれぞれの水平部に電線送給ラインX
a,Xbに対して直交する左右方向へ進退自在に取付け
られた可動爪307,307と、可動爪307,307
をそれぞれ進退駆動するためのシリンダ308,308
とを有している。
【0017】そして、固定爪306,306のそれぞれ
の垂直部と可動爪307,307との間にそれぞれ電線
600a,600bを配置した状態で、シリンダ30
8,308を駆動することにより可動爪307,307
がそれぞれ進出すると、固定爪306,306と可動爪
307,307とで電線600a,600bがそれぞれ
把持されると共に、可動爪307,307がそれぞれ後
退すると電線600a,600bの把持がそれぞれ解除
されるように構成されている。
【0018】図6にカッター部100の正面図を示す。
同図に示すように、カッター部100は、中央に電線挿
通用開口102が形成されたカッター本体101と、電
線送給ラインXa,Xbを挟んで上下に配置された切断
刃体としての一対の切断・切込カッター103,103
と、その切断・切込カッター103,103を開閉駆動
するための第1の駆動部104と、切断・切込カッター
103,103に並ぶように対応して配置された切裂溝
形成刃体としての上下一対の切裂刃体153,153
と、その切裂刃体153,153を開閉駆動するための
第2の駆動部154とを有している。
【0019】第1の駆動部104のボールネジ105
は、その上部外周に右ネジ領域105aが刻設されると
共に、下部外周に左ネジ領域105bが刻設されてい
る。このボールネジ105はその軸方向が上下方向に沿
って配置されるよう、上下両端がそれぞれ軸受106を
介してカッター本体101に回転自在に支持されてい
る。そして、ボールネジ105の下端にサーボモータM
1の回転駆動軸が連結され、サーボモータM1の回転駆
動軸の回転がボールネジ105に伝達されるように構成
されている。さらに、切断・切込カッター103,10
3がそれぞれ取付けられたブラケット107,107
は、鉛直軸回りの回転を規制された状態でボールネジ1
05の右ネジ領域105aおよび左ネジ領域105bに
それぞれ螺着されている。そして、上述したように、ボ
ールネジ105が回転すると、右ネジ領域105aおよ
び左ネジ領域105bに螺合されているブラケット10
7,107が、ボールネジ105の回転方向に応じ、ボ
ールネジ105の軸方向に沿って相互に接離駆動され、
こうして一対の切断・切込カッター103,103が開
閉駆動されるように構成されている。
【0020】一方、切裂刃体153,153側も上記と
ほぼ同様に構成されている。すなわち、カッター本体1
01にボールネジ155が軸受156を介して回転自在
に支持されると共に、切裂刃体153,153がそれぞ
れ一対ずつ取付けられたブラケット157,157が、
鉛直軸回りの回転を規制された状態でそれぞれボールネ
ジ155の右ネジ領域155aおよび左ネジ領域155
bに螺着されている。そして、サーボモータM2の駆動
により前述と同様にしてブラケット157,157が接
離して、切裂刃体153,153が開閉するように構成
されている。
【0021】各切裂刃体153,153はそれぞれ図7
(a)(b)に示される如く、支持台153aに着脱自
在に取付けられた切裂刃153bとガイド体153cと
の対からなり、切裂刃153bは電線600a,600
bの被覆部601切裂方向に対し、前端縁側が先鋭状と
され、後方側に漸次肉厚状とされた被覆部601切裂用
の刃部153dを有している。またガイド体153cは
90度に拡開するV溝状の電線ガイド溝153eを有し
ている。そしてガイド体153cはその電線ガイド溝1
53eが被覆部601切裂方向に対し、切裂刃153b
の前側に位置するように取付けられており、対の切断刃
体153,153の各ガイド体153cは互いに噛み合
うように構成されている。
【0022】そして図8に示される如く、上下の切断刃
体153,153により電線600a,600bが挟み
込まれた際、両電線ガイド溝153eによって電線60
0a,600bが中央の溝底部に案内されて挟持状にガ
イドされ、各切裂刃153bは電線600a,600b
の径方向に互いに対向して位置されると共に、被覆部6
01領域に臨むように構成されている。
【0023】図1ないし図3に示すように、排出手段5
50は、支柱551と、支柱551の上端に固定され矢
印R,Sに示す左右方向に沿って配設されたレール55
2と、レール552にそのレール長手方向に沿って移動
自在に支持される排出クランプ553とを備えている。
そして、図示しない駆動手段の駆動により排出クランプ
553がレール552に沿って左右方向に移動するとと
もに、排出クランプ553により後述する2本の切断電
線を同時に把持・解除できるように構成されている。
【0024】このハーネス製造装置では、上記各駆動部
は、図示しない制御手段にそれぞれ接続されており、そ
の制御手段からの出力信号に基づいて、上記各駆動部の
駆動が制御されて、以下に説明するような動作が行われ
る。
【0025】次に、このハーネス製造装置の動作につい
て説明する。なお、動作開始前における第1および第2
のクランプ200,300はそれぞれ電線送給ラインX
a,Xb上に配置され、それぞれ電線600a,600
bへの把持を解除した状態にあり、切断・切込カッター
103,103および切裂刃体153,153はそれぞ
れ開成している。さらに、排出手段550の排出クラン
プ553は図1の矢印Rに示す右方向に移動した位置で
電線保持解除状態にある。
【0026】この状態から、図9に示すように電線送給
手段50の送給ロ―ラ53が回転して電線600a,6
00bが電線送給ラインXa,Xbに沿って矢印P方向
に所定量送給される(図9において一方側の電線600
a側のみを示す。図10ないし図20においても同
じ。)。
【0027】次に、図10に示すように送給ローラ5
3,53の回転が停止してから送給ロ―ラ53,53に
よる電線600a,600bへの挟持が解除されるとと
もに、第1および第2のクランプ200,300により
電線600a,600bが把持される。これにより、電
線600a,600bの中間ストリップ領域における電
線送給方向Pに対し上流側の一端部位置に対応して切断
・切込カッター103,103の先端がそれぞれ配置さ
れる。
【0028】次に、図11に示すように電線600a,
600bが切断・切込カッター103,103により上
下から挟み込まれるようにして切り込まれる。この状態
で図12に示すように両クランプ200,300を矢印
P方向に少し移動させると、中間ストリップ領域の一端
側における被覆部601が切り離され、芯線部603が
わずかの長さ露出した状態が得られる。
【0029】その後、両切断・切込カッター103,1
03は開成され、その状態で、両クランプ200,30
0が両者間の距離をそのまま保った状態で、図13に示
すように切裂刃体153,153の配置位置まで(矢印
Rで示す右方向に)移動される。
【0030】その後、図14に示すように両切裂刃体1
53,153が閉成され、互いに切断分離された被覆部
601間の間隙内に切裂刃153bの刃部153dが挿
入状とされると共に、ガイド体153cの電線ガイド溝
153e内に中間ストリップ領域における電線600
a,600bの被覆部601が摺動自在に挟持状に把持
される。
【0031】次に、この状態のまま、図15に示すよう
に両クランプ200,300がそれぞれ電線600a,
600bの長手方向に沿って矢印P方向に所定量(中間
ストリップ領域の長さ寸法分だけ)移動され、中間スト
リップ領域の一端側から他端側に至る上下2本のスリッ
ト状の切裂溝620がそれぞれ切り裂き形成される。こ
の際、図16に示すように切裂刃153bの刃部153
dが被覆部601切裂方向Qに対し、後方側に漸次肉厚
状とされているため、切裂溝620の形成に伴って切り
裂かれた被覆部601が刃部153dの傾斜によって互
いに広がる方向に分離案内される。またガイド体153
cの電線ガイド溝153eは被覆部601切裂方向Qに
対し、切裂刃153dの前側に配置されているため、切
り裂かれた被覆部601の広がり方向の分離が何等規制
されず、刃部153dによる被覆部601の分離作用が
円滑に発揮できる。
【0032】その後、切裂刃体153,153が開成さ
れ、第1および第2のクランプ200,300がそれぞ
れ矢印Sで示す左方向に移動して、電線600a,60
0bが電線送給ラインXa,Xb上に配置される。この
とき電線600a,600bの中間ストリップ領域にお
ける電線送給方向Pに対し下流側の他端部位置に対応し
て、切断・切込カッター103,103の先端が配置さ
れる。
【0033】この状態で図17に示すように、切断・切
込カッター103,103が閉成され、電線600a,
600bの中間ストリップ領域における下流側他端部が
上下から挟み込まれるようにして切り込まれる。
【0034】この状態で図18に示すように両クランプ
200,300を矢印Q方向に少し移動させると、中間
ストリップ領域の他端側における被覆部601が切り離
され、他端側に芯線部603がわずかの長さ露出した状
態が得られる。またこの両クランプ200,300の移
動によって中間ストリップ領域の前記一端側において
は、切裂溝620によって分離状とされた被覆部601
が残留被覆部601外周側に乗り上げ状にスライド案内
される。
【0035】その後、切断・切込みカッター103,1
03が開成され、さらに両クランプ200,300が矢
印Q方向に所定量移動した後、図19に示すように切断
・切込みカッター103,103が被覆部601に切り
込まない被覆部601の外径よりわずかに広い間隙を有
した位置まで閉成される。
【0036】この状態で両クランプ200,300が矢
印P方向に所定量移動される。この際、図20に示すよ
うに分離して乗上げ状とされた中間ストリップ領域の被
覆部601の矢印P方向の移動が切断・切込みカッター
103,103で阻止され、ここに中間ストリップ領域
の被覆部601(ストリップカス)が切裂溝620の部
分で引き裂かれて芯線部603から剥ぎ取られる。
【0037】この後は、電線600a,600bの端部
切断処理と、端子圧着処理が順次行われる。即ち、図2
0の状態から、第1および第2のクランプ200,30
0による電線600a,600bの把持が解除されると
ともに、その電線600a,600bが送給ローラ5
3,53により挟持されて電線送給ラインXa,Xbに
沿って矢印P方向に送給される。
【0038】次に、電線600a,600bが第1およ
び第2のクランプ200,300により再び把持される
とともに、送給ローラ53,53による電線600a,
600bの挟持が解除されてから、切断・切込カッター
103,103により電線600a,600bがそれぞ
れ切断される(電線の端部切断処理)。その後、第1の
クランプ200が矢印P方向に少量前進し、第1のクラ
ンプ200に把持された電線(以下「残留電線」と称
す)600a,600bの下流側端部の被覆部全周が切
断・切込カッター103,103により切込まれる。そ
してその切込状態のまま第1のクランプ200が矢印Q
方向へ後退することにより、2本の残留電線600a,
600bの下流側端部の被覆部601が剥取られる。つ
づいて、第1のクランプ200が矢印Rに示す右方向に
移動して、第1の端子圧着手段400により2本の残留
電線600a,600bの下流側剥取端部に端子60
2,602がそれぞれ圧着される。その後、第1のクラ
ンプ200が矢印Sに示す左方向に移動して、図1ない
し図3に示す元の位置に戻る。
【0039】一方、残留電線600a,600bの下流
側剥取端部に端子602が圧着されている間、第2のク
ランプ300により把持されていた電線(以下、「切断
電線」と称す)600a,600bの上流側端部の被覆
部601が同様にして剥取られる。
【0040】次に、第2のクランプ300が矢印Sに示
す左方向に移動し、第2の端子圧着手段500により2
本の切断電線600a,600bの上流側剥取端部にそ
れぞれ端子が圧着される。
【0041】その後、2本の切断電線600a,600
bがそれぞれ排出クランプ553により把持されるとと
もに第2のクランプ300による把持がそれぞれ解除さ
れて、切断電線600a,600bが第2のクランプ3
00から排出クランプ553に引き渡される。つづい
て、排出クランプ553がレール552に沿って矢印S
に示す左方向に移動してから、切断電線600a,60
0bの把持が解除されて図示しない電線排出部にそれぞ
れ排出される。
【0042】一方、切断電線600a,600bを排出
クランプ553に引き渡した第2のクランプ300は、
矢印Rに示す右方向に移動され、図1ないし図3に示す
元の位置に戻る。
【0043】このような動作が連続的に繰り返されて、
中間ストリップ領域の被覆部601が剥取られ、しかも
両端にそれぞれ端子602が圧着されたハーネス(図5
参照)が順次2本ずつ製造される。
【0044】以上のように、このハーネス製造装置によ
れば、中間ストリップ領域の電線600a,600bの
被覆部601を剥ぎ取り除去する方式であり、従来のよ
うなしわの発生が有効に防止でき、外観を何等損なわ
ず、またストリップ長さの変化が防止でき、品質が安定
する。
【0045】また中間ストリップ領域の被覆部601が
切裂刃体153の刃部153dによって切り裂かれ切裂
溝620が形成される際、互いに広がる方向に分離案内
される方式であるため、切裂溝620形成後の被覆部6
01の剥離が容易となり、剥取作業の容易化が図れる。
【0046】さらに、切裂刃体153のガイド体153
cの電線ガイド溝153eが90度のV溝状とされてい
るため、各種外径を有する電線600a,600bの被
覆部601に対処することができ、汎用性が大である。
従って量産に適し、製作コスト低減も図れる。
【0047】
【考案の効果】以上のように、本考案の中間ストリップ
装置における切裂溝形成刃体によれば、中間ストリップ
領域両端部位置で電線の被覆部を切り込む切込刃体と、
中間ストリップ領域における電線の被覆部をその長手方
向に沿って一端側から他端側に切り裂く切裂溝形成刃体
とを備え、切裂溝形成刃体が、前記電線の被覆部切裂方
向に対し、後方側に漸次肉厚状とされた刃部を有する切
裂刃と、前記被覆部切裂方向に対し、切裂刃の前側に配
置されたV溝状の電線ガイド溝を有するガイド体とを備
えてるものであり、中間ストリップ領域の電線の被覆部
を剥ぎ取ることによって、しわの発生が有効に防止でき
ると共にストリップ長さの変化が防止でき、品質が安定
するだけでなく、その被覆部の剥取作業の容易化が図れ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すハーネス製造装置の斜
視図である。
【図2】上記ハーネス製造装置の側面図である。
【図3】上記ハーネス製造装置の平面図である。
【図4】上記ハーネス製造装置の要部斜視図である。
【図5】上記ハーネス製造装置により製造されるハーネ
スを示す斜視図である。
【図6】上記ハーネス製造装置のカッター部を示す正面
図である。
【図7】切裂刃体の斜視図である。
【図8】対の切裂刃体の噛み合い状態を示す要部説明図
である。
【図9】上記ハーネス製造装置の動作を説明するための
側面図である。
【図10】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の側面図である。
【図11】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の側面図である。
【図12】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の側面図である。
【図13】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の側面図である。
【図14】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の側面図である。
【図15】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の側面図である。
【図16】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の要部拡大説明図である。
【図17】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の平面図である。
【図18】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の平面図である。
【図19】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の平面図である。
【図20】上記ハーネス製造装置の動作を説明するため
の平面図である。
【図21】従来のハーネス製造装置の動作を説明するた
めの側面図である。
【図22】従来のハーネス製造装置の動作を説明するた
めの側面図である。
【図23】従来のハーネス製造装置の動作を説明するた
めの側面図である。
【符号の説明】
103 切断・切込カッター 153 切裂刃体 153b 切裂刃 153c ガイド体 153d 刃部 153e 電線ガイド溝 200 第1のクランプ 300 第2のクランプ 600a,600b 電線 601 被覆部 603 芯線部 620 切裂溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を把持・解除自在で、電線の長手方
    向に沿ってそれぞれ移動自在な第1および第2のクラン
    プと、中間ストリップ領域両端部位置で、電線を挟み込
    むことにより電線の被覆部を切り込むための対の切込刃
    体と、中間ストリップ領域における電線の被覆部を電線
    の長手方向に沿って一端側から他端側に切り裂くための
    対の切裂溝形成刃体とを備えてなる中間ストリップ装置
    であって、 前記切裂溝形成刃体が、前記電線の被覆部切裂方向に対
    し、後方側に漸次肉厚状とされた刃部を有する切裂刃
    と、 前記被覆部切裂方向に対し、切裂刃の前側に配置された
    V溝状の電線ガイド溝を有するガイド体とを備えてなる
    ことを特徴とする中間ストリップ装置における切裂溝形
    成刃体。
JP2723592U 1992-03-30 1992-03-30 中間ストリップ装置における切裂溝形成刃体 Expired - Lifetime JPH087772Y2 (ja)

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