JPH08773B2 - 肝障害の予防・治療剤 - Google Patents

肝障害の予防・治療剤

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JPH08773B2
JPH08773B2 JP29998491A JP29998491A JPH08773B2 JP H08773 B2 JPH08773 B2 JP H08773B2 JP 29998491 A JP29998491 A JP 29998491A JP 29998491 A JP29998491 A JP 29998491A JP H08773 B2 JPH08773 B2 JP H08773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肝障害の予防・治療剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】肝臓は解毒、各種の代謝、栄養素の貯蔵
など、種々の機能を有する重要な臓器であるが、ウイル
ス、薬物、アルコール等種々の原因により障害を受け
て、急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝等の肝疾患を生じ、最
終的には肝硬変に至ることがある。特に、細胞浸潤及び
線維化等の間葉系反応を伴う慢性肝炎及び肝硬変は、難
治性の疾患として知られている。また従来、このような
肝障害の治療に、肝細胞を賦活して肝での蛋白合成を促
進する化合物の使用が提案されているが、これらは肝肥
大を伴い、肝障害を引き起こす可能性が懸念されるな
ど、未だ、満足し得る薬剤がないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、肝肥大を伴
わない肝障害の予防・治療剤を提供しようとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【0005】
【化5】
【0006】(但し、環Aはホルミル基、ヒドロキシメ
チル基又は低級アルコキシメチル基で置換されていても
よい含硫又は含酸素複素単環式基、環Bが式:
【0007】
【化6】
【0008】で示される環式基、R〜Rは水素原
子、ハロゲン原子もしくは低級アルコキシ基であるか、
又は隣接位の2つが結合して低級アルキレンジオキシ基
を形成し、他の1つが水素原子であることを表し、R
は低級アルコキシ基及び低級アルコキシカルボニル基か
ら選ばれる基で置換されていてもよい低級アルキル基、
Yはメチレン基又はカルボニル基を表す。)で示される
ビフェニル誘導体又はその薬理的に許容しうる塩を有効
成分としてなる肝障害の予防・治療剤に関する。本発明
の有効成分であるビフェニル誘導体〔I〕及びその薬理
的に許容し得る塩は新規化合物であり、肝肥大を伴うこ
となく、優れた肝障害の予防・治療効果を奏する。
【0009】ビフェニル誘導体の具体例としては、一般
式〔I〕において、例えば、環Aがホルミル基、ヒドロ
キシメチル基、低級アルコキシメチル基で置換されてい
てもよいチオフェン環又はフラン環等の5員の含硫もし
くは含酸素複素単環式基であるものをあげることができ
る。このうち、優れた治療効果を奏する化合物は、R
〜Rが水素原子、ハロゲン原子又は低級アルコキシ基
である化合物であり、環Aがヒドロキシメチル基で置換
されていてもよいチオフェン環又はフラン環、R及び
が低級アルコキシ基、Rが水素原子又は低級アル
コキシ基、Rが低級アルコキシカルボニル基で置換さ
れていてもよい低級アルキル基である化合物がより好ま
しい。特に優れた治療効果を奏する化合物は、環Aがチ
オフェン環、環Bが式:
【0010】
【化7】
【0011】で示される環式基、R及びRがメトキ
シ基、Rが水素原子、Rがメチル基である化合物、
或いは環Aがヒドロキシメチル基で置換されていてもよ
いフラン環、環Bが式:
【0012】
【化8】
【0013】で示される環式基、R及びRがメトキ
シ基、Rが水素原子、Yがメチレン基である化合物で
ある。ビフェニル誘導体〔I〕は遊離の形でも、またそ
の薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に用いること
ができる。薬理的に許容し得る塩としては、無機又は有
機塩基との塩、例えばアルカリ金属塩があげられる。ビ
フェニル誘導体〔I〕又はその薬理的に許容し得る塩の
投与量は、患者の年令・体重・状態あるいは疾患の程度
などにより異なるが、通常1日当りの投与量は0.1〜
500mg/kgであり、好ましくは1〜300mg/
kgである。
【0014】本発明の肝障害の予防・治療剤は、経口的
にも非経口的にも使用できる。経口投与する場合の剤形
は、錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤の如き固形剤であ
ってもよく、溶液、懸濁液の如き液剤であってもよく、
経口投与に適した医薬担体と共に、医薬製剤として使用
することができる。かかる医薬担体としては、例えば、
結合剤(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビッ
ト、トラガント、ポリビニルピロリドン等)、賦形剤
(乳糖、砂糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソル
ビット、グリシン等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシ
ウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ等)、
崩壊剤(バレイショデンプン等)及び湿潤剤(ラウリル
硫酸ナトリウム等)があげられる。一方、非経口投与す
る場合の剤形は、例えば、注射用蒸留水、生理食塩水、
ブドウ糖水溶液等を用いて、注射剤や点滴注射剤とする
のが好ましい。本発明の有効成分であるビフェニル誘導
体〔I〕の内、一般式〔I−a〕
【0015】
【化9】
【0016】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるビフェニル誘導体は、一般式〔II〕
【0017】
【化10】
【0018】(但し、Rはトリ低級アルキルシリル基
を表し、環Aは前記と同一意味を有する。)で示される
アセトニトリル化合物と、一般式〔III〕
【0019】
【化11】
【0020】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される複素環化合物、及び一般式〔IV〕
【0021】
【化12】
【0022】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるアルデヒド化合物を、脱酸剤(例え
ば、リチウムジ低級アルキルアミド)の存在下、一挙に
又は順次反応させた後、酸(例えば、トリフルオロ酢
酸)処理し、生成物の環Aを、所望によりホルミル化し
た後、さらにフッ素イオン供与体(例えば、フッ化テト
ラ低級アルキルアンモニウム)で処理して、製造するこ
とができる。一方、一般式〔I−b〕
【0023】
【化13】
【0024】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるビフェニル誘導体は、一般式〔V〕
【0025】
【化14】
【0026】(但し、CO及びCOはエス
テル残基を表し、他の記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるジカルボン酸エステル化合物を(A)
還元剤(例えば、ボラン錯体)で処理後、必要に応じて
酸(例えば、トリフルオロ酢酸)処理してラクトン化し
た後、生成物と、一般式〔VI〕
【0027】
【化15】
【0028】(但し、Xはハロゲン原子を表し、R
前記と同一意味を有する。)で示される化合物とを、塩
基(例えば、水素化アルカリ金属)の存在下、縮合反応
させるか、或いは(B)化合物〔VI〕と、塩基(例え
ば、水素化アルカリ金属)の存在下、縮合反応させた
後、生成物をエステル加水分解後脱水処理して、製造す
ることができる。また、目的物〔I−b〕は、目的物
〔I−a〕を酸化した後、化合物〔VI〕によりアルキ
ル化して製造することもできる。あるいはまた、環Aが
ヒドロキシメチル基又は低級アルコキシメチル基で置換
された含硫もしくは含酸素複素単環式基である目的物
〔I〕は、環Aがホルミル基で置換された含硫もしくは
含酸素複素単環式基である目的物〔I〕を還元し、所望
により、生成物を低級アルキル化して、製造することも
できる。
【0029】なお、目的物〔I−a〕は、環B上の3個
の不斉炭素原子に基づく、8個の異性体及びその混合物
のいずれをも含むものであり、またこれらの異性体は、
所望により、例えば、(r−5,t−6,c−7)体の
目的物〔I−a〕を、塩基(トリエチルアミン、リチウ
ムジイソプロピルアミド等)で処理して(r−5,c−
6,t−7)体へ変換することができる。原料化合物の
内、アセトニトリル化合物〔II〕は、例えば、一般式
〔VII〕
【0030】
【化16】
【0031】(但し、環Aは前記と同一意味を有す
る。)で示されるアルデヒド化合物とシアン化アルカリ
金属及び一般式〔VIII〕
【0032】
【化17】
【0033】(但し、Xはハロゲン原子を表し、R
は前記と同一意味を有する。)で示される化合物とを、
ルイス酸〔例えば、ヨウ化亜鉛(II)〕の存在下に反
応させて製造することができる。また、ジカルボン酸エ
ステル化合物〔V〕は、例えば、一般式〔IX〕
【0034】
【化18】
【0035】(但し、Rは低級アルキル基、Xは水
素原子又は臭素原子を表し、環Aは前記と同一意味を有
する。)で示されるアセタール化合物とアルデヒド化合
物〔IV〕とをアルキルリチウムの存在下で反応させた
後、所望により加水分解するか及び/又はその水酸基を
常法に従ってアルキル化もしくはアルカノイル化し、次
いで当該生成物とアセチレンジカルボン酸ジ低級アルキ
ルエステルとを酸(例えば、トリフルオロ酢酸、p−ト
ルエンスルホン酸等)の存在下に反応させて製造するこ
とができる。更に、生成物の環Aが非置換である場合に
は、常法により、ホルミル化することもできる。なお、
本明細書において、化合物の立体配置の命名は、IUP
AC有機化学命名規則E−2.3.3及びE−2.3.
4に従った。
【0036】
【作用】実験例 (実験に用いた検体) No.1:2,r−5−ビス(ヒドロキシメチル)−4
−オキソ−t−7−(3,4−ジメトキシフェニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ〔b〕フラン−c
−6−カルボン酸γ−ラクトン No.2:4−オキソ−r−5−ヒドロキシメチル−t
−7−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,
7−テトラヒドロベンゾ〔b〕フラン−c−6−カルボ
ン酸ラクトン No.3:4−メトキシ−7−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン−5,6−ジカルボン
酸無水物 No.4:4−メトキシ−5−ヒドロキシメチル−7−
(3,4−ジメトキシフェニル)ベンゾ〔b〕チオフェ
ン−6−カルボン酸ラクトン No.5:4−メトキシ−5−ヒドロキシメチル−7−
(3,4−ジメトキシフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−
6−カルボン酸ラクトン No.6:4−メトキシ−5−ヒドロキシメチル−7−
(4−メトキシフェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン−6
−カルボン酸ラクトン No.7:4−エトキシ−5−ヒドロキシメチル−7−
(3,4−ジメトキシフェニル)ベンゾ〔b〕チオフェ
ン−6−カルボン酸ラクトン No.8:4−n−ブトキシ−5−ヒドロキシメチル−
7−(3,4−ジメトキシフェニル)ベンゾ〔b〕チオ
フェン−6−カルボン酸ラクトン No.9:4−エトキシカルボニルメチルオキシ−5−
ヒドロキシメチル−7−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)ベンゾ〔b〕チオフェン−6−カルボン酸ラクトン No.10:4−メトキシ−5−ヒドロキシメチル−7
−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ベンゾ〔b〕
チオフェン−6−カルボン酸ラクトン No.11:2,5−ビス(ヒドロキシメチル)−4−
メトキシ−7−(3,4−ジメトキシフェニル)ベンゾ
〔b〕チオフェン−6−カルボン酸γ−ラクトン
【0037】(四塩化炭素誘発肝障害に対する肝保護作
用)1群3匹のマウス(S1c:ddY系、雄性、体重
28〜35g)に、検体(投与量:100mg/10m
l−0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム水
溶液/kg)を4日間経口投与し、終了後、マウスは絶
食させた。薬物最終投与3時間後に、オリーブ油に溶解
した四塩化炭素(CCl)(投与量:50μl/5m
l−オリーブ油混和液/kg)を経口投与した。尚、正
常対照群及びCCl処置群にはそれぞれ同量の0.5
%カルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液又はオ
リーブ油を投与した。CCl投与から24時間後に、
血液をヘパリン添加試験管に採取した。血液から血漿を
分離し、肝細胞障害の指標となるグルタミック・ピルビ
ック・トランスアミナーゼ(GPT)活性を測定し、各
検体の肝保護作用を下記記載の第1式に従って、血漿G
PT活性上昇抑制率(%)で表した。結果は下記第1表
記載の通りである。
【0038】
【数1】
【0039】
【表1】
【0040】(3−ヒドロキシ−4−ピロン誘発慢性肝
炎に対する肝保護作用)エクスペリエンティア(Exp
erientia)、第40巻、894−896頁(1
984年)記載の方法に準じて、1群10匹のマウス
(Jcl:NIH(S)系、雌性、体重22〜27g)
に、3−ヒドロキシ−4−ピロン(Py)を0.5%w
t/wtの割合で含む粉末飼料を、12週間、自由摂取
させ、慢性肝炎を作成した。検体(投与量:200mg
/10mlの0.5%カルボキシメチルセルロースナト
リウム水溶液/kg)は、Py投与開始から12週間、
1日1回連日経口投与し、正常対照群及び検体非投与群
には、同量の0.5%カルボキシメチルセルロースナト
リウム水溶液を投与した。実験開始から12週間後に、
血液を採取し、血清を分離した後、肝細胞障害の指標と
なるGPT活性を測定した。また、常法に従い、肝臓の
組織切片を作成し、光学顕微鏡を用いて、病理組織学的
に、慢性肝炎病変の程度を調べた。 (1)血清GPT活性値は第2表記載の通りである。
【0041】
【表2】
【0042】上記第2表記載の通り、検体投与群は、血
清GPT活性の上昇を抑制した。 (2)病理組織学的所見は第3表記載の通りである。
【0043】
【表3】
【0044】製造例 1 (1)シアン化カリウム188g、tert.−ブチル
ジメチルシリルクロリド384g、フラン−3−カルボ
キシアルデヒド185g及びヨウ化亜鉛18gをアセト
ニトリル1.5lに加え、室温で2日間かくはんする。
反応液にエーテル3lを加え、不溶物をろ去し、ろ液を
濃縮する。残査をエーテルに溶解し、水洗、乾燥後、濃
縮し、さらに残査を減圧蒸留して、2−(3−フリル)
−2−(tert.−ブチルジメチルシリルオキシ)ア
セトニトリル416gを得る。 B.P.90〜100℃/1〜2mmHg (2)リチウムジイソプロピルアミド溶液〔ジイソプロ
ピルアミン129g及び1.6Mn−ブチルリチウムの
ヘキサン溶液800mlからトルエン1.5l中、−7
8℃で調製〕に、−70℃で上記(1)の生成物276
gのトルエン300ml溶液、2−オキソ−2,5−ジ
ヒドロフラン97.4gのトルエン1.5l溶液及び
3,4−ジメトキシベンズアルデヒド192gのトルエ
ン300ml溶液を順次滴下する。更に、反応液に酢酸
146ml及び水1lを加え、室温に戻し、有機層を分
取する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を減圧留去して、
粗製の2−オキソ−3−(α−ヒドロキシ−3,4−ジ
メトキシベンジル)−4−〔(3−フリル)(ter
t.−ブチルジメチルシリルオキシ)シアノメチル〕−
2,3,4,5−テトラヒドロフラン560gを得る。
【0045】(3)上記(2)の粗生成物560gを塩
化メチレン1lに溶解し、トリフルオロ酢酸500ml
を加えて、室温で一夜放置する。反応液をクロロホルム
1lで稀釈し、水洗、乾燥後、溶媒を留去し、イソプロ
ピルエーテルで結晶化して、4−(tert.−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−4−シアノ−5−ヒドロキシ
メチル−7−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロベンゾ〔b〕フラン−6−カ
ルボン酸ラクトン(r−4,c−5,t−6,c−7体
及びr−4,t−5,c−6,t−7体の混合物)30
4gを得る。 (4)N,N−ジメチルホルムアミド100mlに氷冷
下、オキシ塩化リン32.6gを滴下し、室温で30分
間かくはん後、上記(3)の生成物20gのN,N−ジ
メチルホルムアミド100ml溶液を加え、50〜60
℃で6時間かくはんする。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸
エチルで抽出する。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去
し、残査をシリカゲルカラム〔溶媒:ヘキサン−クロロ
ホルム(1:10)〕で精製する。溶出液から溶媒を留
去し、残査にエーテルを加えて、析出晶をろ取して、2
−ホルミル−4−(tert.−ブチルジメチルシリル
オキシ)−4−シアノ−5−ヒドロキシメチル−7−
(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロべンゾ〔b〕フラン−6−カルボン酸ラクト
ン(r−4,c−5,t−6,c−7体及びr−4,t
−5,c−6,t−7体の混合物)11.4gを得る。 M.P.150〜154℃
【0046】(5)上記(4)の生成物6.5gを塩化
メチレン50mlに溶解する。該溶液に氷冷下、酢酸
1.18g及び1Mフッ化テトラn−ブチルアンモニウ
ムのテトラヒドロフラン溶液15.7mlを加える。5
分後、反応液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をト
ルエン100ml中で3時間加熱還流する。反応液から
溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラム〔溶媒:ヘキサ
ン−酢酸エチル(1:1)〕で精製し、溶出液を濃縮
後、残査を酢酸エチル及びヘキサンの混液から再結晶し
て、2−ホルミル−4−オキソ−r−5−ヒドロキシメ
チル−t−7−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロベンゾ〔b〕フラン−c−6
−カルボン酸ラクトン3.5gを得る。 M.P.182〜184℃
【0047】製造例2 2−ホルミル−4−オキソ−r−5−ヒドロキシメチル
−t−7−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロベンゾ〔b〕フラン−c−6−カ
ルボン酸ラクトン1.0gをイソプロピルアルコール1
00mlに溶解する。該溶液に水素化ホウ素ナトリウム
2.0gを少量ずつ加え、室温で2時間かくはんする。
反応液に酢酸を加えて、不溶物をろ去する。ろ液から溶
媒を留去し、残査をクロロホルムに溶解して、水洗、乾
燥後、溶媒を留去する。残査を酢酸エチルから再結晶し
て、2,r−5−ビス(ヒドロキシメチル)−4−オキ
ソ−t−7−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロベンゾ〔b〕フラン−c−6
−カルボン酸γ−ラクトン670mgを得る。 M.P.154〜156℃
【0048】製造例3 4−(tert.−ブチルジメチルシリルオキシ)−4
−シアノ−5−ヒドロキシメチル−7−(3,4−ジメ
トキシフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロベン
ゾ〔b〕フラン−6−カルボン酸ラクトン(r−4,c
−5,t−6,c−7体及びr−4,t−5,c−6,
t−7体の混合物)2.06g及び酢酸0.35mlを
塩化メチレン20mlに溶解する。該溶液に氷冷下、1
Mフッ化テトラn−ブチルアンモニウムのテトラヒドロ
フラン溶液5.3mlを滴下し、室温で一夜かくはんす
る。反応液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査を酢酸
エチルから再結晶して、4−オキソ−r−5−ヒドロキ
シメチル−t−7−(3,4−ジメトキシフェニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ〔b〕フラン−c
−6−カルボン酸ラクトン1.23gを得る。 M.P.160〜161℃
【0049】製造例4 アセトニトリル207ml及び水23mlの混液に4−
(tert.−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−シ
アノ−5−ヒドロキシメチル−7−(3,4−ジメトキ
シフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ
〔b〕フラン−6−カルボン酸ラクトン(r−4,c−
5,t−6,c−7体及びr−4,t−5,c−6,t
−7体の混合物)23.0g及びフッ化アンモニウム
6.9gを加え、室温で20時間かくはんする。反応液
を水700mlに注ぎ、析出晶をろ取し、水及びメタノ
ールで洗浄し、通風乾燥して、4−オキソ−r−5−ヒ
ドロキシメチル−c−7−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ〔b〕フラ
ン−t−6−カルボン酸ラクトン14.3gを得る。 M.P.210〜212℃
【0050】製造例5及び6 原料化合物を製造例1〜4と同様に処理することにより
下記第4表記載の化合物を得る。
【0051】
【表4】
【0052】製造例7 (1)3−チオフェンカルボアルデヒド224g及びオ
ルトギ酸メチル265gをメタノール200mlに溶解
し、強酸性イオン交換樹脂アンバーライトIR−120
(H)(ローム・アンド・ハース社製)1gを加えた
後、2時間還流する。樹脂をろ別除去した後、ろ液を減
圧濃縮し、残査を蒸留して、3−ジメトキシメチルチオ
フェン294gを得る。 B.P.65℃/4mmHg (2)上記(1)の生成物10.0gのテトラヒドロフ
ラン100ml溶液に、かくはん下、−70〜−50℃
にて1.55Mn−ブチルリチウムのヘキサン溶液45
mlを約10分間を要して加える。混液を−70〜−6
0℃にて30分間かくはん後、該混液に3,4−ジメト
キシベンズアルデヒド10.5gのテトラヒドロフラン
50ml溶液を、−70〜−50℃にて、10分間を要
して加える。同温度にて30分間かくはん後、反応液を
水300mlに注ぎ、更に酢酸エチル500mlを加
え、振とう後、有機層を分取する。該有機層を乾燥後、
溶媒を減圧留去し、残査をシリカゲルカラム〔溶媒:ヘ
キサン−酢酸エチル(2:1)〕で精製する。溶出液か
ら溶媒を減圧留去して、3−ジメトキシメチル−2−
(α−ヒドロキシ3,4−ジメトキシベンジル)チオフ
ェン18.0gを油状物として得る。
【0053】(3)上記(2)の生成物1.0gのトル
エン20ml溶液にホウ酸1.9gを加え、加熱還流す
る。冷却後、反応液より溶媒を減圧留去し、残査に酢酸
エチル50mlを加え、水洗、乾燥後、溶媒を減圧留去
する。残査をシリカゲルカラム〔溶媒:ヘキサン−酢酸
エチル(1:1)〕で精製し、溶出液から溶媒を減圧留
去して、2−(α−ヒドロキシ−3,4−ジメトキシベ
ンジル)チオフェン−3−カルボアルデヒド470mg
を無色結晶として得る。 M.P.90〜91℃ (4)上記(3)の生成物160gを塩化メチレン50
0mlに溶解し、無水酢酸60ml及び4−ジメチルア
ミノピリジン0.5gを加えた後、10℃以下に冷却
し、同温でトリエチルアミン97mlを滴下する。反応
液を室温で1時間かくはんし、水を加えて有機層を分取
し、更に水層を塩化メチレンで抽出する。両有機層を併
せ、洗浄、乾燥後、溶媒を減圧留去し、残査をトルエン
から再結晶して、2−(α−アセトキシ−3,4−ジメ
トキシベンジル)チオフェン−3−カルボアルデヒド1
62gを得る。 M.P.91〜92℃
【0054】(5)上記(4)の生成物60g、アセチ
レンジカルボン酸ジメチルエステル34.4g及びトリ
フルオロ酢酸0.6mlをベンゼン300mlに溶解
し、10時間加熱還流し、トリフルオロ酢酸0.3ml
を追加して、更に5時間加熱還流する。溶媒を減圧留去
して、残査をトルエンから再結晶して、4−ヒドロキシ
−5,6−ビス(メトキシカルボニル)−7−(3,4
−ジメトキシフェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン60.
3gを無色プリズム晶として得る。 M.P.147〜148℃ (6)水素化ナトリウム4.17gのN,N−ジメチル
ホルムアミド100ml懸濁液に、上記(5)の生成物
35.0gのN,N−ジメチルホルムアミド20ml溶
液を滴下し、室温で1時間かくはんする。該溶液にヨウ
化メチル14.8gを加え、室温で3時間かくはんす
る。溶媒を減圧留去し、残査に水を加え、クロロホルム
抽出する。抽出液を乾燥後、溶媒を減圧留去し、残査を
酢酸エチルから再結晶して、4−メトキシ−5,6−ビ
ス(メトキシカルボニル)−7−(3,4−ジメトキシ
フェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン22.6gを得る。 M.P.118℃
【0055】(7)水酸化ナトリウム4.0gをエチル
アルコール30ml及び水30mlの混液に溶解し、該
溶液に上記(6)の生成物4.0gを加え、5時間加熱
還流する。反応液を室温に戻した後、希塩酸で酸性と
し、酢酸エチル抽出する。抽出液を乾燥後、溶媒を減圧
留去する。残査を無水酢酸15mlに溶解し、1時間加
熱還流後、溶媒を減圧留去し、残査を酢酸エチルから再
結晶して、4−メトキシ−7−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン−5,6−ジカルボン
酸無水物2.6gを得る。 M.P.201〜202℃
【0056】製造例8 (1)4−ヒドロキシ−5,6−ビス(メトキシカルボ
ニル)−7−(3,4−ジメトキシフェニル)ベンゾ
〔b〕チオフェン75.5gのテトラヒドロフラン25
0ml溶液に、10℃以下で、10Mボラン−ジメチル
スルフィド錯体21.6mlを滴下する。反応液を10
℃で1時間かくはん後、ゆっくりと室温に戻し、さらに
室温で一夜かくはんする。溶媒を減圧留去し、残査にメ
タノール170ml及びトリフルオロ酢酸2mlを加
え、12時間加熱還流する。反応液を室温に戻した後、
析出晶をろ取し、メタノール洗浄、通風乾燥して、4−
ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−7−(3,4−ジ
メトキシフェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン−6−カル
ボン酸γ−ラクトン66.6gを無色結晶として得る。 M.P.221〜222℃ (2)水素化ナトリウム1.86gをテトラヒドロフラ
ン350mlに懸濁し、該懸濁液に上記(1)の生成物
22.2gを加え、室温で30分間かくはんする。反応
液にヨウ化メチル4.83ml及びN,N−ジメチルホ
ルムアミド20mlを加え、一夜かくはんする。溶媒を
減圧留去し、残査をトルエンから再結晶して、4−メト
キシ−5−ヒドロキシメチル−7−(3,4−ジメトキ
シフェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン−6−カルボン酸
ラクトン18.8gを得る。 M.P.186℃
【0057】製造例9 (1)4−オキソ−r−5−ヒドロキシメチル−t−7
−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5,6,7−
テトラヒドロベンゾ〔b〕フラン−c−6−カルボン酸
ラクトン20g、臭化銅(II)54.4g及び臭化リ
チウム5.30gをアセトニトリル300mlに溶解
し、15時間加熱かくはんする。反応液より溶媒を減圧
留去し、残査に水を加え塩酸酸性とした後、クロロホル
ム抽出する。抽出液を乾燥後、溶媒を減圧留去し、残査
にエチルエーテルを加えて結晶化し、結晶をろ取、乾燥
して、4−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−7−
(3,4−ジメトキシフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−
6−カルボン酸γ−ラクトン11.9gを得る。 M.P.255℃ (2)水素化ナトリウム0.32gのN,N−ジメチル
ホルムアミド30ml懸濁液に、上記(1)の生成物
2.94gのN,N−ジメチルホルムアミド10ml溶
液を滴下し、室温で30分間かくはんする。該溶液にヨ
ウ化メチル1.92gを加え、室温で4時間かくはんす
る。反応液より溶媒を減圧留去し、残査に水を加え、ク
ロロホルム抽出する。抽出液を乾燥後、溶媒を減圧留去
し、残査をシリカゲルカラム〔溶媒:酢酸エチル−ヘキ
サン(1:1)〕で精製し,溶出液を濃縮して、4−メ
トキシ−5−ヒドロキシメチル−7−(3,4−ジメト
キシフェニル)ベンゾ〔b〕フラン−6−カルボン酸ラ
クトン1.65gを得る。 M.P.214℃
【0058】製造例10〜19 対応原料化合物を製造例7−(1)〜(5)及び製造例
8、或いは製造例1−(1)〜(3)、製造例3又は4
及び製造例9と同様に処理して下記第5及び6表記載の
化合物を得る。
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】製造例20 (1)3−ジメトキシメチル−2−(α−メトキシ−
3,4−ジメトキシベンジル)チオフェン16.9gの
テトラヒドロフラン200ml溶液に−78℃で1.6
Mn−ブチルリチウム37.5mlを滴下し、反応液を
徐々に昇温させ、−30℃とする。再び−78℃に冷却
した後、反応液にN,N−ジメチルホルムアミド4.3
mlを加え、30分間かくはんした後、徐々に室温まで
昇温する。反応液に希硫酸を加え酸性とし、1時間かく
はんした後クロロホルム抽出する。抽出液を洗浄、乾燥
後、溶媒を減圧留去する。残査をシリカゲルカラム〔溶
媒:酢酸エチル−ヘキサン(1:2)〕で精製し、溶出
液を濃縮して、2−〔α−メトキシ−3,4−ジメトキ
シベンジル〕チオフェン−3,5−ジカルボアルデヒド
14.6gを油状物として得る。 (2)上記(1)の生成物14.6g、アセチレンジカ
ルボン酸ジメチルエステル7.4ml及びトリフルオロ
酢酸1mlをベンゼン150mlに溶解し、該溶液を2
0時間加熱還流する。反応液より溶媒を減圧留去して、
残査をシリカゲルカラム〔溶媒:酢酸エチル−ヘキサン
(1:2)〕で精製し、溶出液を濃縮して、4−ヒドロ
キシ−5,6−ビス(メトキシカルボニル)−7−
(3,4−ジメトキシフェニル)ベンゾ〔b〕チオフェ
ン−2−カルボアルデヒド8.33gを油状物として得
る。
【0062】(3)上記(2)の生成物8.33gのテ
トラヒドロフラン50ml溶液に氷冷下、10Mボラン
−ジメチルスルフィド錯体4.5mlを加え、室温で一
夜かくはんする。溶媒を減圧留去し、残査にメタノール
30ml及び触媒量のトリフルオロ酢酸を加え、3時間
加熱還流する。反応液を室温に戻した後、析出晶をろ取
し、メタノール洗浄、通風乾燥して、4−ヒドロキシ−
2,5−ビス(ヒドロキシメチル)−7−(3,4−ジ
メトキシフェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン−6−カル
ボン酸γ−ラクトン5.75gを得る。 (4)上記(3)の生成物1.25g、炭酸カリウム
0.70g及びヨウ化メチル0.27mlをN,N−ジ
メチルホルムアミド20mlに溶解し、室温で4時間か
くはんする。溶媒を減圧留去し、残査に水を加えクロロ
ホルム抽出する。抽出液を乾燥後、溶媒を減圧留去し、
残査をシリカゲルカラム〔溶媒:酢酸エチル〕で精製
し,溶出液を濃縮して、2,5−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−4−メトキシ−7−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)ベンゾ〔b〕チオフェン−6−カルボン酸γ−ラク
トン0.97gを得る。 M.P.164℃
【0063】製造例21 水素化ナトリウム0.20gのN,N−ジメチルホルム
アミド20ml懸濁液に、4−ヒドロキシ−2,5−ビ
ス(ヒドロキシメチル)−7−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン−6−カルボン酸γ−
ラクトン1.25gのN,N−ジメチルホルムアミド5
ml溶液を滴下し、室温で30分間かくはんする。該溶
液にヨウ化メチル1.20gを加え、室温で3時間かく
はんする。溶媒を減圧留去し、残査に水を加え、クロロ
ホルム抽出する。抽出液を乾燥後、溶媒を減圧留去し、
残査をシリカゲルカラム〔溶媒:酢酸エチル〕で精製
し、溶出液を濃縮して、2−メトキシメチル−4−メト
キシ−5−ヒドロキシメチル−7−(3,4−ジメトキ
シフェニル)ベンゾ〔b〕チオフェン−6−カルボン酸
ラクトン0.97gを得る。 M.P.175〜176℃
【0064】
【発明の効果】本発明の有効成分であるビフェニル誘導
体〔I〕は、種々の肝障害、例えば細胞の変性・壊死、
肝の線維化、脂肪の貯留、うっ血等に対し、優れた治
療、軽減あるいは保護効果を奏する。また、ビフェニル
誘導体〔I〕及びその薬理的に許容し得る塩は、毒性が
低く、医薬として高い安全性を有する。例えば、マウス
に、本発明の有効成分である検体No.2又は4の化合
物3000mg/kgを、単回経口投与し、14日間観
察しても、死亡例は認められなかった。さらに、ビフェ
ニル誘導体〔I〕及びその薬理的に許容し得る塩は、従
来の肝臓薬に見られる様な肝肥大を実質的に伴わない特
長を有する。例えば、ラットに、本発明の有効成分であ
る検体No.2又は4の化合物300mg/kgを、1
日1回7日間経口投与しても、肝重量に影響を及ぼさな
かった。従って、本発明の肝障害の予防・治療剤は、慢
性肝炎、急性肝炎、脂肪肝、うっ血肝及び肝硬変等の治
療・予防剤として用いることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 (但し、環Aはホルミル基、ヒドロキシメチル基又は低
    級アルコキシメチル基で置換されていてもよい含硫又は
    含酸素複素単環式基、環Bは式: 【化2】 で示される環式基、R1 〜R3 は水素原子、ハロゲン原
    子もしくは低級アルコキシ基であるか、又は隣接位の2
    つが結合して低級アルキレンジオキシ基を形成し、他の
    1つが水素原子であることを表し、R4 は低級アルコキ
    シ基及び低級アルコキシカルボニル基から選ばれる基で
    置換されていてもよい低級アルキル基、Yはメチレン基
    又はカルボニル基を表す。) で示されるビフェニル誘導体又はその薬理的に許容し得
    る塩を有効成分としてなる肝障害の予防・治療剤。
  2. 【請求項2】 環Aがホルミル基、低級アルコキシメチ
    ル基又はヒドロキシメチル基で置換されていてもよい5
    員の含硫もしくは含酸素複素単環式基である請求項1記
    載の肝障害の予防・治療剤。
  3. 【請求項3】 R〜Rが水素原子、ハロゲン原子又
    は低級アルコキシ基である請求項2記載の肝障害の予防
    ・治療剤。
  4. 【請求項4】 環Aがヒドロキシメチル基で置換されて
    いてもよいチオフェン環又はフラン環、R及びR
    低級アルコキシ基、Rが水素原子又は低級アルコキシ
    基、Rが低級アルコキシカルボニル基で置換されてい
    てもよい低級アルキル基である請求項3記載の肝障害の
    予防・治療剤。
  5. 【請求項5】 環Aがチオフェン環、環Bが式: 【化3】 で示される環式基、R及びRがメトキシ基、R
    水素原子、Rがメチル基である請求項4記載の肝障害
    の予防・治療剤。
  6. 【請求項6】 環Aがヒドロキシメチル基で置換されて
    いてもよいフラン環、環Bが式: 【化4】 で示される環式基、R及びRがメトキシ基、R
    水素原子、Yがメチレン基である請求項4記載の肝障害
    の予防・治療剤。
  7. 【請求項7】 慢性肝炎、急性肝炎、脂肪肝、うっ血肝
    及び肝硬変の予防・治療剤である請求項1〜6のいずれ
    かに記載の肝障害の予防・治療剤。
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