JPH10298180A - ドーパミン受容体拮抗作用を有する化合物 - Google Patents
ドーパミン受容体拮抗作用を有する化合物Info
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- JPH10298180A JPH10298180A JP10883297A JP10883297A JPH10298180A JP H10298180 A JPH10298180 A JP H10298180A JP 10883297 A JP10883297 A JP 10883297A JP 10883297 A JP10883297 A JP 10883297A JP H10298180 A JPH10298180 A JP H10298180A
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Abstract
ーパミンD2由来)がなく、分裂病の陰性症状の改善作
用(ドーパミンD4由来)を有する向精神病薬を提供す
る。 【解決手段】 一般式(I): 【化1】 で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれらの
製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
Description
4(以下D4と略す。ドーパミンD1〜D3およびドーパミ
ンD5についても同様)受容体拮抗剤として有用な縮合
環誘導体に関する。
者は全人口の1〜2%を占めている。患者の大部分は、
10代後半から20代前半に発病している。若い世代の
慢性病であるという点、完治が困難であるという点か
ら、患者の家族、強いては社会の経済的負担は大きい。
従来、ドーパミン受容体は薬理学的な見地から、D1様
受容体とD2様受容体に分類されていた。このうちD2様
受容体は、精神機能や運動機能と関係が深く、この受容
体に作用する薬剤(例えば、ハロペリドール、スルプリ
ド、ネモナプリド等)は、分裂病、うつ病、およびその
他の精神性疾患の治療に利用されてきた(Synaps
e,1976,192,481)。これらの薬剤は、精
神分裂病の陽性症状と呼ばれる精神運動興奮、幻覚、妄
想といった症状には優れた効果を示す。しかしながら、
陰性症状と呼ばれる自発性減退、関心の消失、感情鈍磨
などを主体とする慢性分裂病患者に対しては、十分な効
果を示さない。また、これらの薬剤は、不随意運動の異
常といった錐体外路症状や、高プロラクチン血症、無月
経などの内分泌症を副作用として伴うことも知られてい
る。一般に、定型分裂病薬の主作用である抗精神分裂作
用は前頭皮質や、辺縁系に存在するD2様受容体を介し
た作用であることが知られている。また、副作用の錐体
外路症状は、線条体に存在するD2様受容体、内分泌症
は下垂体前葉に存在するD2受容体を介した作用に基づ
くと考えられている(Pergamon Press,
New York,1990,383−435)。
ーパミン受容体サブタイプが発見された。ドーパミン受
容体は、構成アミノ酸配列の異なるD1〜D5受容体の5
種類のサブタイプに再分類され、従来の薬理学的分類に
よるD2様受容体は、新たにD3、D4受容体が加えられ
た。これらD2、D3、D4受容体の分布には特徴的な差
があることが明らかになった(Trends in P
harmacological Science,19
92,13,61;Brain Res.,1991,
564,203;Eur.J.Pharmacol.,
1992,211,189;Nature,1991,
350,610)。D2受容体は、錐体外路系に深く関
与していると考えられる線条体に特に多く分布してい
る。側坐核、嗅結節、あるいは内分泌症状と関連する脳
下垂体にも比較的多く分布している。精神機能と関連す
る大脳皮質への分布は比較的少ない。D3受容体は、大
脳辺縁系に多く分布し、認知機能や情動に関連するとさ
れている側坐核、嗅結節、海馬、内側乳頭核、中脳腹側
被蓋野、あるいは小脳第10葉に分布している。線条体
には少なく、脳下垂体では検出されない。D4受容体
は、高次精神機能を調節し、分裂病と最も関連があると
されている前頭皮質や扁桃体に多く分布している。錐体
外路系に深く関与していると考えられる線条体での分布
は非常に少ない。
基づき、錐体外路症状などの副作用を持たない薬剤の開
発として、D3、D4受容体拮抗剤の研究が始まってい
る。特に、D4受容体に関しては、精神分裂病患者のD4
受容体発現率が健常人の6倍程度増加していることがわ
かっている(Nature,1993,365,44
1)。錐体外路症状などの副作用が少なく、通常の抗分
裂病薬には抵抗性の陰性症状にも有効であるクロザピン
は、D4受容体に対する親和性が、D2受容体に比べて高
い。クロザピンの臨床容量における有効血中濃度がD2
受容体親和性から導かれる値よりも、D4受容体親和性
から導かれる値とよく一致する(Neuropsych
opharmacology,1992,7,26
1)。以上の2点から、選択的D4受容体拮抗作用を有
する化合物は、従来にはなかった、陰性症状にも有効
で、副作用も少ない薬剤になる可能性がある。D3受容
体親和性を有する化合物は、EP0539281Aに記
載されている。D3およびD4受容体親和性を有する化合
物は、WO95/08533およびWO95/2989
1に記載されている。
らは錐体外路症状や内分泌症状などの副作用がなく、分
裂病の陰性症状の改善作用を有する向精神病薬について
研究を行ってきた。
結果、錐体外路症状や内分泌症状に関連するD2受容体
との親和性が低く、分裂病の陰性症状に関連するD4受
容体との親和性が強い化合物を見出した。
R2、R3、およびR4は同一または異なって、(a)水
素原子、(b)直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキ
ル、(c)C3〜C8シクロアルキル、(d)C1〜C3ハ
ロアルキル、もしくは(e)ハロゲンを示すか、または
(f)R1とR2が一緒になってもしくはR3とR4が一緒
になって(CH2)m鎖(式中、mは2から4の整数を
表わす)を形成する}を示し;EおよびFは同一または
異なって窒素原子またはXもしくはYで置換されていて
もよいCH;Xは直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキ
ルオキシ、C3〜C8シクロアルキルオキシ、またはC3
〜C8シクロアルキルにより置換されている直鎖状また
は分枝状のC1〜C3アルキルオキシ;Yは式:
O−、または−OC(O)−;R5は(a)直鎖状また
は分枝状のC1〜C6アルキル、(b)C3〜C8シクロア
ルキル、(c)C7〜C12スピロアルキル、(d)C7〜
C12ビシクロアルキル、(e)アリール、(f)アラル
キル、(g)ヘテロアリールアルキル、もしくは、
(h)フェニル基により置換されていてもよい非芳香性
複素環基、もしくは、(i)C3〜C8シクロアルキルC
1〜C3アルキルを示す。その各々は、 i)直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル、 ii)直鎖状または分枝状のC1〜C8アルキルオキシ、 iii)C1〜C3ハロアルキル、 iv)ハロゲン、 v)C3〜C8シクロアルキル、 vi)カルボキシ、 vii)アルキルオキシカルボニル、 viii)アシル、 ix)ホルミル、または、 x)ニトロ よりなる群から選択される1または2以上の置換基によ
って置換されていてもよい;nは1〜3の整数、pは1
〜3の整数を示し、(CH2)nおよび(CH2)pは直
鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル、またはC1〜C3
ハロアルキルによって置換されていてもよい。ただし、
−E=F−は−N=N−ではなく、n+pは5以下の整
数である]で示される化合物、その光学活性体、もしく
はそれらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和
物。
びYは前記と同意義)で示される化合物、その光学活性
体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、またはそれ
らの水和物。 III)一般式(III):
れる化合物、その光学活性体、もしくはそれらの製薬上
許容される塩、またはそれらの水和物。 IV)一般式(IV):
で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれらの
製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 V)一般式(V):
で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれらの
製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。
で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれらの
製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 VII)一般式(VII):
で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれらの
製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 VIII)Xが直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル
オキシを示し;R1およびR2は同一または異なって水素
原子または直鎖状もしくは分枝状のC1〜C6アルキルを
示し;Gは−CONH−を示し、R5は(a)C3〜C8
シクロアルキル、もしくは、(b)アラルキル、その各
々は、 i)直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル、 ii)直鎖状または分枝状のC1〜C8アルキルオキシ、 iii)C1〜C3ハロアルキル、および、 iv)ハロゲン から任意に選択される1または2以上の置換基によって
置換されていてもよい基を示すか、(b)直鎖状または
分枝状のC1〜C6アルキルによって置換されていてもよ
いC3〜C8シクロアルキル、または、(c)直鎖状また
は分枝状のC1〜C6アルキルで置換されていてもよいC
3〜C8シクロアルキルによって置換されていてもよいC
1〜C3アルキルを示し;nが1、pが2であるI)〜
V)のいずれかに記載の化合物、その光学活性体、もし
くはそれらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和
物。
アルキルオキシを示し;R3およびR4は同一または異な
って水素原子または直鎖状もしくは分枝状のC1〜C6ア
ルキルを示し;Gは−CONH−を示し、R5は(a)
C3〜C8シクロアルキル、もしくは、(b)アラルキ
ル、その各々は、 i)直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル、 ii)直鎖状または分枝状のC1〜C8アルキルオキシ、 iii)C1〜C3ハロアルキル、および、 iv)ハロゲン から任意に選択される1または2以上の置換基によって
置換されていてもよい基を示すか、(b)直鎖状または
分枝状のC1〜C6アルキルによって置換されていてもよ
いC3〜C8シクロアルキル、または、(c)直鎖状また
は分枝状のC1〜C6アルキルで置換されていてもよいC
3〜C8シクロアルキルによって置換されていてもよいC
1〜C3アルキルを示し;nが1、pが2であるI)〜I
II)およびVI)〜VII)のいずれかに記載の化合
物、その光学活性体、もしくはそれらの製薬上許容され
る塩、またはそれらの水和物。 X)Gが−CONH−であるI)〜VII)のいずれか
に記載の化合物、その光学活性体、もしくはそれらの製
薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 XI)I)〜X)のいずれかに記載の化合物を有効成分
として含有する医薬組成物。 XII)I)〜X)のいずれかに記載の化合物を有効成
分として含有するドーパミン受容体拮抗剤。 XIII)I)〜X)のいずれかに記載の化合物を有効
成分として含有するドーパミンD4受容体拮抗剤。 IX)I)〜X)のいずれかに記載の化合物を有効成分
として含有するドーパミンD2およびD4受容体拮抗剤、
に関する。
抗作用を有するが、特に以下に示す化合物が好ましい。 1)一般式(IV)において、EがCHである化合物、
その光学活性体、もしくはそれらの製薬上許容される
塩、またはそれらの水和物。 2)一般式(IV)または(V)において、R1および
R2は同一または異なって水素原子または直鎖状もしく
は分枝状のC1〜C6アルキル、EがCHまたは窒素原
子、Xがメチルオキシ、Gが−CONH−、(n,p)
が(1,2)または(2,2)、R5がC3〜C8シクロ
アルキル、ハロゲンもしくはC1〜C8アルキルオキシで
置換されていてもよいベンジル、またはC3〜C8シクロ
アルキルで置換されているメチルである化合物、その光
学活性体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、また
はそれらの水和物。 3)一般式(VI)または(VII)において、R3お
よびR4は同一または異なって水素原子または直鎖状も
しくは分枝状のC1〜C6アルキル、EがCHまたは窒素
原子、Xがメチルオキシ、Gが−CONH−、(n,
p)が(1,2)または(2,2)、R5がC3〜C8シ
クロアルキル、ハロゲンもしくはC1〜C8アルキルオキ
シで置換されていてもよいベンジル、またはC3〜C8シ
クロアルキルで置換されているメチルである化合物、そ
の光学活性体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、
またはそれらの水和物。
素、臭素、およびヨウ素を意味する。本明細書中、「直
鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル」とは、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブ
チル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシル等が挙げられる。本明
細書中、「C3〜C8シクロアルキル」とは、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチル、シクロオクチルが挙げられる。本
明細書中、「C1〜C3ハロアルキル」とは、例えば、ク
ロロメチル、クロロエチル、ジクロロエチル、トリクロ
ロエチル、クロロプロピル、ブロモメチル、ブロモエチ
ル、ジブロモエチル、トリブロモエチル、ブロモプロピ
ル、トリフルオロメチル等が挙げられる。本明細書中、
「直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキルオキシ」と
は、例えば、メチルオキシ、エチルオキシ、n−プロピ
ルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、i
−ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、tert−ブ
チルオキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ
等が挙げられる。
より置換されている直鎖状または分枝状のC1〜C3アル
キルオキシ」とは、例えば、シクロプロピルメチルオキ
シ、シクロプロピルエチルオキシ、シクロプロピルプロ
ピルオキシ、シクロブチルメチルオキシ、シクロペンチ
ルメチルオキシ、シクロヘキシルメチルオキシ、シクロ
ヘプチルメチルオキシ、シクロオクチルメチルオキシ等
が挙げられる。本明細書中、「C3〜C8シクロアルキル
C1〜C3アルキル」とは、例えば、シクロプロピルメチ
ル、シクロプロピルエチル、シクロプロピルプロピル、
シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘ
キシルメチル、シクロヘプチルメチル、シクロオクチル
メチル等が挙げられる。本明細書中、「C7〜C12スピロ
アルキル」とは、例えば、スピロ[2,4]ヘプチル、
スピロ[3,3]ヘプチル、スピロ[2,5]オクチ
ル、スピロ[3,4]オクチル、スピロ[2,6]ノナ
ニル、スピロ[3,5]ノナニル、スピロ[4,4]ノ
ナニル、スピロ[4,5]デカニル、スピロ[5,5]
ウンデカニル、スピロ[5,6]ドデカニル等が挙げら
れる。本明細書中、「C7〜C12ビシクロアルキル」と
は、例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプチル、ビシク
ロ[3,2,1]オクチル、ビシクロ[3,3,1]ノ
ナニル、ビシクロ[4,2,1]ノナニル、ビシクロ
[4,3,1]デカニル、ビシクロ[3,3,2]デカ
ニル、ビシクロ[4,3,2]ウンデカニル、ビシクロ
[4,4,2]ドデカニル等が挙げられる。
ル」とは、アルキル部分が前記「直鎖状または分枝状の
C1〜C6アルキル」であるアルキルオキシカルボニルを
意味し、例えば、メチルオキシカルボニル、エチルオキ
シカルボニル、n−プロピルオキシカルボニル、i−プ
ロピルオキシカルボニル、n−ブチルオキシカルボニ
ル、i−ブチルオキシカルボニル、sec−ブチルオキ
シカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル、n
−ペンチルオキシカルボニル、n−ヘキシルオキシカル
ボニル等を意味する。本明細書中、「アシル」とは、ア
ルキル部分が前記「直鎖状または分枝状のC1〜C6アル
キル」であるアルキルカルボニル、アリール部分がフェ
ニルであり、さらに前記「直鎖状または分枝状のC1〜
C6アルキル」および前記「ハロゲン」等で置換されて
いてもよいアリールカルボニルを意味する。例えば、ア
セチル、プロピオニル、ベンゾイル、トルオイル等が挙
げられる。本明細書中、「アリール」とは、単環状もし
くは縮合環状芳香族炭化水素を意味する。例えば、フェ
ニル、α−ナフチル、β−ナフチル、アントリル、イン
デニル、フェナンスリル、1,2,3,4−テトラヒド
ロナフチル等が挙げられる。本明細書中、「アラルキ
ル」とは、前記「直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキ
ル」に、前記「アリール」が置換した基を意味する。例
えば、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、
フェニルブチル、フェニルペンチル、フェニルヘキシル
等が挙げられる。本明細書中、「ヘテロアリール」と
は、任意に選ばれる、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子
を環内に1個以上含み、かつ炭素環もしくは他の複素環
と縮合していてもよい5〜6員の芳香環を意味し、これ
らは置換可能な全ての位置で結合しうる。例えば、ピロ
リル(例えば、1−ピロリル)、インドリル(例えば、2
−インドリル)、カルバゾリル(例えば、3−カルバゾ
リル)、イミダゾリル(例えば、4−イミダゾリル)、
ピラゾリル(例えば、1−ピラゾリル)、ベンゾイミダ
ゾリル(例えば、2−ベンゾイミダゾリル)、インダゾ
リル(例えば、3−インダゾリル)、インドリジニル
(例えば、6−インドリジニル)、ピリジル(例えば、4
−ピリジル)、キノリル(例えば、5−キノリル)、イ
ソキノリル(例えば、3−イソキノリル)、アクリジル
(例えば、1−アクリジル)、フェナンスリジニル(例
えば、2−フェナンスリジニル)、ピリダジニル(例え
ば、3−ピリダジニル)、ピリミジニル(例えば、4−ピ
リミジニル)、ピラジニル(例えば、2−ピラジニ
ル)、シンノリニル(例えば、3−シンノリニル)、フ
タラジニル(例えば、2−フタラジニル)、キナゾリニ
ル(例えば、2−キナゾリニル)、イソキサゾリル(例
えば、3−イソキサゾリル)、ベンゾイソキサゾリル
(例えば、3−ベンゾイソキサゾリル)、オキサゾリル
(例えば、2−オキサゾリル)、ベンゾオキサゾリル
(例えば、2−ベンゾオキサゾリル)、ベンゾオキサジ
アゾリル(例えば、4−ベンゾオキサジアゾリル)、イ
ソチアゾリル(例えば、3−イソチアゾリル)、ベンゾ
イソチアゾリル(例えば、2−ベンゾイソチアゾリ
ル)、チアゾリル(例えば、2−チアゾリル)、ベンゾ
チアゾリル(例えば、2−ベンゾチアゾリル)、フリル
(例えば、3−フリル)、ベンゾフリル(例えば、3−ベ
ンゾフリル)、チエニル(例えば、2−チエニル)、ベ
ンゾチエニル(例えば、2−ベンゾチエニル)、テトラ
ゾリル等が挙げられる。本明細書中、「ヘテロアリール
アルキル」とは、前記「直鎖状または分枝状のC1〜C6
アルキル」に前記「ヘテロアリール」が置換した基を意
味する。例えば、ピリジルメチル、イミダゾリルメチ
ル、イソキサゾリルメチル、チエニルメチル等が挙げら
れる。本明細書中、「非芳香性複素環基」とは、任意に
選ばれる、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を環内に1
個以上含む、非芳香性の5〜7員環を意味し、これらは
置換可能な全ての位置で結合しうる。例えば、モルホリ
ノ、ピペリジノ、ピロリジノ等を意味する。
(I)におけるGが−CONH−または−NHCO−で
ある化合物は、例えば、以下に示す方法で合成すること
ができる。(Gが−C(O)O−または−OC(O)−
である化合物については、同様に行うことができる。)
義)
成反応である。アミド結合形成反応は、例えば、「Th
e Peptide」(vol.1)、「ペプチド合
成」(泉屋信夫、丸善)等に記載されている、通常用い
られるペプチド合成反応法に従って行うことができる。
通常用いられるアミド結合形成反応としては、N,N−
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N−カ
ルボニルジイミダゾール(CDI)等の脱水縮合剤を用
いる方法、アジド法、酸クロリド法、酸無水物法、活性
エステル法等が挙げられる。出発原料が本ペプチド形成
反応の障害となる置換基(アミノ、カルボキシ、ヒドロ
キシ等)を有する場合には、Protective Groups in Org
anic Synthesis, Theodora W Green (John Wiley & Son
s)等に記載の方法であらかじめ保護し、望ましい段階で
その保護基を除去すればよい。化合物(X)等の反応に
関与するカルボキシの活性化方法としては、1)N−ヒ
ドロキシこはく酸イミドエステル、N−ヒドロキシベン
ゾトリアゾ−ルエステル、p−ニトロフェノ−ルエステ
ル等の活性エステルへと導く方法、2)オキシ塩化リ
ン、三塩化リン、塩化チオニル、塩化オキザリル等の塩
素化剤を用いて酸クロリドへと導く方法、3)アジドへ
と導く方法、4)酸無水物へと導く方法等があげられ
る。これらの方法は、脱酸剤の存在下あるいは非存在下
において、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニト
リル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン等の適当な溶
媒中、−50℃〜加熱還流下にて行う。このように得ら
れたカルボン酸の活性体は、一旦単離してから反応に関
与するアミノ基を有する化合物と反応させることができ
る。また、カルボン酸の活性体を単離せずに上記反応系
中に反応に関与するアミノ基を有する化合物を加えても
よい。また、より反応を促進させるために、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾ−ルを加えてもよい。
は、以下に示すa)法〜h)法およびそれらと類似の方
法により合成することができる。 (a法)
C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、またはC3〜C
8アルキルにより置換されていてもよい直鎖状または分
枝状のC1〜C3アルキル、前記Halはハロゲンを示
す。R8およびR9は前記R1、R2、R3、およびR4と同
意義)
有する化合物の合成[(XII)→(XIV)] 第1工程は、市販の2−メトキシ−4−メチルスルファ
ニルベンゼンカルボン酸から2工程(エステル化、還
元)で導かれる化合物(XII)を出発原料として、S
−アルキル化を行う工程である。化合物(XII)をア
セトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、
メタノール等の溶媒に溶解する。−20℃〜80℃、好
ましくは、20℃〜40℃で炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム等の塩基(1〜2当量、好ましくは1.1〜1.5
当量)を加え攪拌する。さらに、2,3−ジハロプロペ
ン(1〜1.5当量、好ましくは1.01〜1.1当
量)を加え、1〜10時間、好ましくは2〜5時間攪拌
し、通常の後処理を行うことにより化合物(XIII)
が得られる。第2工程は、化合物(XIII)を通常用
いられるチオクライゼン反応(J.C.S.Perki
n I,1,1(1976))の条件下で閉環させた
後、加水分解することにより目的の化合物(XIV)へ
と導く工程である。化合物(XIII)をN,N−ジエ
チルアニリンに溶解し、150℃〜250℃、好ましく
は、180℃〜230℃で、15〜40時間、好ましく
は20〜30時間攪拌する。得られた化合物をメタノー
ル、エタノール等の溶媒に溶解する。氷冷下〜60℃、
好ましくは室温〜50℃で、1〜4規定の水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え、1〜10時間、好ましくは3〜7時
間攪拌する。通常の後処理を行うことにより化合物(X
IV)が得られる。
に置換基を有する化合物の合成[(XII)→(XV)
→(XVI)] 第3工程は、化合物(A)、(B)、(C)、または
(D)(シクロヘキサン環以外も可)を用いて化合物
(XII)をS−アルキル化した後、フリーデル−クラ
フト(Friedel−Crafts)反応を用いて閉
環する工程である。化合物(XII)をアセトン、テト
ラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、メタノール等
の溶媒に溶解する。化合物(A)、(B)、(C)、ま
たは(D)(シクロヘキサン環以外も可)、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム等の塩基(1〜2当量、好ましくは
1.1〜1.5当量)を加えた後、室温〜溶媒還流温
度、好ましくは50℃〜溶媒還流温度で攪拌する。反応
をより促進させるためにヨウ化カリウムを加えてもよ
い。1〜10時間、好ましくは2〜5時間攪拌した後、
通常の後処理を行うことによりS−アルキル体を得るこ
とができる。得られた化合物を、モノクロロベンゼンに
溶解する。この溶液を、モノクロロベンゼン−ポリリン
酸(PPA)の混合溶液中に、100℃〜150℃、好
ましくは120℃〜130℃で15分〜3時間、好まし
くは20分〜1時間攪拌する。通常の後処理を行うこと
により化合物(XV)を得ることができる。第4工程
は、エステルの加水分解を行う工程である。通常行われ
るエステルの加水分解反応により行うことができる。化
合物(XV)をメタノール、エタノール等の溶媒に溶解
する。氷冷下〜50℃、好ましくは氷冷下〜室温で、1
〜4規定の水酸化ナトリウム水溶液を加え、1〜10時
間、好ましくは3〜7時間攪拌する。通常の後処理を行
うことにより化合物(XVI)を得ることができる。
位にハロゲン置換基を有する化合物の合成[(XV)→
(XVII)] 第4工程は、化合物(XV)のR8およびR9の少なくと
も一方が水素原子の時にハロゲン化を行った後、加水分
解を行う工程である。ハロゲン化は、芳香族環のハロゲ
ン化に通常用いられる反応が、加水分解も通常用いられ
る加水分解反応により行うことができる。化合物(X
V)を塩化メチレン、ジクロロエタン、四塩化炭素等の
溶媒に溶解する。塩素を飽和させた四塩化炭素溶液、臭
素等を加え、氷冷下〜室温で1〜30時間、好ましくは
10〜20時間攪拌する。通常の後処理を行うことによ
りハロゲン体を得ることができる。得られた化合物を、
前記第4工程の加水分解と同様の条件で反応を行うこと
により化合物(XVII)を得ることができる。
980)に記載の方法と同様の方法で合成した化合物
(XVIII)のカルボニルのα位をジハロゲン化する
工程である。(a法)の第5工程と同様に行うこともで
きる。化合物(XVIII)を四塩化炭素−ジエチルエ
ーテルの混合溶媒に溶解する。臭素を加え、氷冷下〜6
0℃、好ましくは室温〜50℃で1〜10時間、好まし
くは2〜5時間攪拌する。通常の後処理を行うことによ
り化合物(XIX)を得ることができる。
芳香化させる工程である(Bull.Chem.So
c.Jpn,48,2215(1975))。化合物
(XIX)をジメチルホルムアミド等の溶媒に溶解す
る。炭酸リチウムおよび臭化リチウムを加え、50℃〜
溶媒還流温度で15分〜5時間、好ましくは30分〜3
時間攪拌する。通常の後処理を行うことにより化合物
(XX)を得ることができる。
程である。フェノールのアルキル化に通常用いられる反
応により行うことができる(J.Chem.Soc.,
4769(1961)等)。化合物(XX)をアセト
ン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、メタ
ノール等の溶媒に溶解する。炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム等の塩基、ジメチル硫酸、ハロゲン化アルキル等の
アルキル化剤を加え攪拌する。室温〜溶媒還流温度、好
ましくは50℃〜溶媒還流温度で30分〜10時間、好
ましくは1〜5時間攪拌する。通常の後処理を行うこと
により化合物(XXI)を得ることができる。
チオ化した後、炭酸ガスを導入することでカルボキシル
基を導入する工程である。化合物(XXI)を無水テト
ラヒドロフラン、無水ジエチルエーテル、無水ジイソプ
ロピルエーテル等の溶媒に溶解する。アルゴンまたは窒
素雰囲気下、−100℃〜−30℃、好ましくは−78
℃〜−50℃でn−ブチルリチウム、sec−ブチルリ
チウム等のリチオ化剤を加え、10分〜1時間、好まし
くは20〜40分攪拌する。炭酸ガスを通じ、30分〜
5時間、好ましくは1〜3時間攪拌する。通常の後処理
を行うことにより化合物(XXII)を得ることができ
る。
義) 第1工程は、J.C.S.Perkin I,1,1
(1976)に記載の方法と同様の方法で合成した化合
物(XXIII)のハロゲン化を行う工程である。通常
の芳香環上のハロゲン化反応を用いることができる。化
合物(XXIII)を塩化メチレン、ジクロロエタン等
の溶媒に溶解する。−30℃〜室温、好ましくは−10
℃〜10℃でN−ブロモスクシンイミド等のハロゲン化
剤を加える。30分〜10時間、好ましくは1〜5時間
攪拌する。通常の後処理を行うことにより、化合物(X
XIV)を得ることができる。
後、フリーデル−クラフト反応(ニトリル誘導体を用い
たアシル化)に付して、カルボニル基を導入する工程で
ある。化合物(XXIV)を塩化メチレン、ジクロロエ
タン等の溶媒に溶解する。−100℃〜−30℃、好ま
しくは−78℃〜−50℃でトリブロモホウ素の塩化メ
チレン溶液を加え、15分〜2時間、好ましくは30分
〜1時間攪拌する(加える試薬はヨウ化トリメチルシリ
ルでもよい)。反応温度を−20℃〜5℃、好ましくは
−5℃〜0℃に昇温し、トリクロロアセトニトリルの塩
化メチレン溶液および塩化アルミニウムを加える。−2
0℃〜5℃、好ましくは−5℃〜0℃で30分〜3時
間、好ましくは1〜2時間攪拌した後、10℃〜50
℃、好ましくは室温に昇温し、5〜30時間、好ましく
は10〜20時間攪拌する。通常の後処理を行うことに
より化合物(XXV)を得ることができる。
クロロメチルカルボニル基のアルキルオキシカルボニル
基への変換を行う工程である。化合物(XXV)をアセ
トン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等の
溶媒に溶解する。炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩
基、ジメチル硫酸、ハロゲン化アルキル等のアルキル化
剤を加え攪拌する。室温〜溶媒還流温度、好ましくは5
0℃〜溶媒還流温度で1〜30時間、好ましくは10〜
20時間攪拌する。通常の後処理を行うことにより化合
物(XXVI)を得ることができる。
ハロゲン化の工程である。通常用いられる芳香環に置換
したハロゲンの脱ハロゲン化に用いられる反応を用いる
ことで行うことができる。化合物(XXVI)を酢酸エ
チル、メタノール、エタノール、酢酸等の溶媒に溶解す
る。パラジウム炭素、パラジウム−硫酸バリウム、Wi
lkinson’s触媒((Ph3P)3RHCl)等の接触水素
化に用いる試薬、酸化マグネシウムを加え、0℃〜60
℃、好ましくは室温で5時間〜3日間攪拌する。通常の
後処理を行うことにより化合物(XXVII)を得るこ
とができる。
程である。(a法)の第2工程および第4工程と同様に
行うことができる。
発原料にして、(c法)の第2工程〜第5工程と同様の
反応を行い、化合物(XXX)を得る。
義) 第1工程は、J.Het.Chem.,25,1733
(1988)に記載の方法と同様の方法で合成した化合
物(XXXI)を、S−オキシド体へと変換する工程で
ある。化合物(XXXI)をメタノール、エタノール等
の溶媒に溶解する。−30℃〜室温、好ましくは−20
℃〜10℃で、過ヨウ素酸カリウム、過ヨウ素酸ナトリ
ウム等の試薬を加えて3〜30時間、好ましくは10〜
25時間攪拌する。通常の後処理を行うことにより化合
物(XXXII)を得ることができる。
体をチエノピリジン誘導体へと変換する工程である。化
合物(XXXII)を無水酢酸に溶解し、24〜72時
間、好ましくは40〜60時間加熱還流する。通常の後
処理を行うことにより化合物(XXXIII)を得るこ
とができる。
キシ基に変換する置換反応を行う工程である。金属ナト
リウムと無水メタノール、無水エタノール等の溶媒から
得られるナトリウムアルコキシド溶液に化合物(XXX
III)を加え、3〜20時間、好ましくは5〜10時
間攪拌する(該化合物を前記溶媒に溶解し、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド等の試薬を加え、同
条件で反応させてもよい)。通常の後処理を行うことに
より化合物(XXXIV)を得ることができる。
程である。(a法)の第2工程および第4工程と同様に
行うことができる。第5工程は、チオフェン環をハロゲ
ン化し、得られたハロゲン体をn−ブチルリチウム存在
下でハロゲン化アルキルまたはジメチル硫酸と反応させ
アルキル側鎖を導入した後、エステルを加水分解する工
程である。化合物(XXXIV)を(a法)の第5工程
と同様にハロゲン化する。得られたハロゲン体をジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等の溶媒に溶解する。
n−ブチルリチウムを加えた後、ジメチル硫酸等を加え
攪拌する。後処理を行った後、(a法)の第2工程およ
び第4工程と同様に加水分解反応を行うことにより、化
合物(XXXVI)を得ることができる(Synthe
sis,545(1972))。また、チオフェン環を
ハロゲン化し、得られたハロゲン体を金属触媒を用いた
カップリング反応に付し、アルキル側鎖を導入した後、
エステルを加水分解することにより行うこともできる。
化合物(XXXIV)を(a法)の第5工程と同様にハ
ロゲン化する。得られたハロゲン体をジメチルホルムア
ミド、トルエン、キシレン、ベンゼン、テトラヒドロフ
ラン等の溶媒に溶解する。ニッケル触媒(例えば、Ni(P
h2PCH2CH2PPh2)2Cl2等)等を加え、アルキルグリニャー
ル試薬を加え攪拌する。後処理を行った後、(a法)の
第2工程および第4工程と同様に加水分解反応を行うこ
とにより、化合物(XXXVI)を得ることができる
(Synthetic Commun,16,689
(1986))。
よびJ.Chem.Research,771(198
3)に記載の方法と同様に合成することができる。
義) 第1工程は、J.Chem.Research,771
(1983)に記載の方法で合成された化合物(XXX
VIII)を、(e法)の第3〜第4工程と同様の反応
を行うことにより、化合物(XXXIX)を得ることが
できる。第2工程は、(e法)の第5工程と同様の反応
を行うことにより、化合物(XL)を得ることができ
る。
発原料にして、ホフマン分解(Hofmann deg
radation)型の反応を用い、アミド誘導体に変
換する工程である。化合物(XVI)をメタノール、エ
タノール、プロパノール、t−ブタノール等のアルコー
ル系有機溶媒に溶解する。トリエチルアミン等の塩基、
ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)を加え、50
℃〜溶媒還流温度で3〜30時間攪拌する。通常の後処
理を行うことにより化合物(XLI)を得ることができ
る。第2工程は、脱アルコキシカルボニル化を行う工程
である。化合物(XLI)をトリフルオロ酢酸に溶解す
る。氷冷下〜50℃、好ましくは室温で30分〜5時
間、好ましくは1〜3時間攪拌する。通常の後処理を行
うことにより化合物(XLII)を得ることができる。
許容される塩、またはその水和物も抱合される。例え
ば、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム
等)、アルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウム
等)、アンモニウム、有機塩基およびアミノ酸との塩、
または無機酸(塩酸、臭化水素酸、りん酸、硫酸等)、
および有機酸(酢酸、クエン酸、マレイン酸、フマル
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)
との塩が挙げられる。これらの塩は、通常行われる方法
によって形成させることができる。
を有し、D2受容体親和性との選択性を有することか
ら、錐体外路症状などの副作用が少なく、陰性症状にも
有効な分裂病薬として用いることができる。
は予防を目的としてヒトに投与する場合は、散剤、顆粒
剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、液剤等として経口的に、
または注射剤、坐剤、経皮吸収剤、吸入剤等として非経
口的に投与することができる。また、本化合物の有効量
にその剤型に適した賦形剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、
滑沢剤等の医薬用添加剤を必要に応じて混合し、医薬製
剤とすることができる。注射剤の場合には、適当な担体
と共に滅菌処理を行って製剤とする。
年齢、または体重によっても異なるが、成人に経口で投
与する場合、通常0.01〜100mg/kg/日であり、
好ましくは0.5〜20mg/kg/日である。以下に実施
例および試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。実
施例中、以下の略号を使用する。 Me:メチル Et:エチル
メチルエステル(2)の合成 化合物(1)(50.00 g, 0.252 mol)をメタノール(50
0 ml)に溶解し、濃硫酸(1 ml)を加え、9時間加熱還
流した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣に水を加
え、析出した結晶を濾取して乾燥することにより2−メ
トキシ−4−メチルスルファニル安息香酸メチルエステ
ル(52.93 g, 99%)を得た。 mp 36 - 37℃. 上記で得た化合物(13.96 g, 64.49 mmol)をメタノー
ル(300 ml)に溶解し、氷冷下メタ過ヨウ素酸ナトリウ
ム(15.17 g, 70.92 mmol)の水(100 ml)懸濁液を加
え、室温下22時間攪拌した。反応の進行とともに生成
した白色沈殿を濾過して除き、濾液を減圧下留去して得
られた残渣にクロロホルムを加え、飽和食塩水で洗浄、
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去して油状
物を得た。次いでこの油状物を塩化メチレン(150 ml)
に溶解し、無水トリフルオロ酢酸(18.5 ml, 129.13 mm
ol)を加え、1時間加熱還流した後、溶媒を減圧下留去
し、得られた残渣に氷冷下メタノール(100 ml)とトリ
エチルアミン(100 ml)の混合液を加えて室温下更に1
時間攪拌した。反応液はその後溶媒を留去した後、クロ
ロホルムに溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去し
た。ここで得られた残渣は更に無水酢酸(50 ml)
とピリジン(50 ml)に溶解し、80℃で1時間攪
拌した後、減圧下溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−(Merk Kieselgel 60, 7
0-230 メッシュ)に付し、酢酸エチル:ヘキサン=1:
3の混合溶媒で溶出し、4−アセチルスルファニル−2
−メトキシ安息香酸メチルエステル(12.30g, 79%)を
得た。1 H-NMR (CDCl3) 2.45 (3H, s), 3.93 (3H, s), .3.91
(3H, s), 7.04 (1H, dd,J = 8.2, 2.4 Hz), 7.06 (1H,
br s), 7.81 (1H, d, J = 8.2, Hz). 上記で得た化合物(11.89 g, 49.90 mmol)をメタノー
ル(100 ml)に溶解し、氷冷下ナトリウムメトキシド
(3.07 mM メタノール溶液、16.3 ml)を加え、1時間
撹拌した。反応液に氷を加え、2N−塩酸で酸性とした
後、塩化メチレンで抽出を行い、有機層は飽和食塩水で
洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留
去して化合物(2)(9.90 g, 99%)を得た。 mp 38 - 39℃1 H-NMR (CDCl3) 3.61 (1H, s), 3.86 (3H, s), .3.89
(3H, s), 6.80 - 6.87 (2H, m), 7.70 (1H, d, J = 8.
6, Hz). 実施例1−第2工程 4−(2−クロロアリルスルファニル)−2−メトキシ
−ベンゼンカルボン酸メチルエステル(3)の合成 化合物(2)(1.17 g, 5.88 mmol)をアセトン(10 m
l)に溶解し、炭酸カリウム(894 mg, 6.47 mmol)、
2,3−ジクロロプロペン(0.55 ml, 5.97 mmol)を加
え室温下3時間撹拌した後、反応液を濾過し、溶媒を減
圧下留去した。これを酢酸エチルに溶解し、飽和食塩水
で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を
留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−(Merck Kieselgel 60, 70-230 メッシュ)に付
し、酢酸エチル:ヘキサン=1:8の混合溶媒で溶出
し、化合物(3)(1.08 g, 67%)を得た。 無色油状物1 H−NMR (CDCl3) 3.80 (2H,
s), 3.87 (3H, s), 3.90
(3H, s), 5.32 (1H, d, J=
1.8 Hz), 5.42 (1H, d, J =
1.8 Hz),6.87 − 6.93 (2H,
m), 7.75 (1H, d, J= 8.6
Hz). 実施例1−第3工程 6−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−5
−カルボン酸(XIV−1)の合成 化合物(3)(498 mg, 1.83 mmol)
をN,N−ジエチルアニリン(10 ml)に溶解し、アルゴン
雰囲気下200℃で24時間撹拌した。反応液をエーテ
ルで希釈し、10%塩酸、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去して得られた
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(Merck Ki
eselgel 60, 70-230 メッシュ)に付し、酢酸エチル:
ヘキサン=1:6の混合溶媒で溶出し、6−メトキシ−
2−メチルベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸メ
チルエステル(315 mg, 73%)を得た。 mp 60 - 62℃1 H-NMR (CDCl3) 2.55 (3H, d, J = 1.2 Hz), 3.91 (3H,
s), 3.94 (3H, s), 6.90 (1H, br s), 7.30 (1H, s),
8.08 (1H, s). 上記で得た化合物(2.03 g, 8.60 mmol)をメタノール
(50 ml)に溶解し、1N−水酸化ナトリウム(10 ml)
を加え、50℃で6時間撹拌した。反応液に氷を加え、
2N−塩酸で酸性とした後、塩化メチレンで抽出を行
い、有機層は飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧下溶媒を留去して化合物(XIV−1)
(1.92 g, 100%)を得た。 mp 144 - 145℃1 H-NMR (CDCl3) 2.57 (3H, d, J = 1.8 Hz), 4.12 (3H,
s), 6.98 (1H, m), 7.39 (1H, s), 8.48 (1H, s). 実施例1−第4工程 (3S)−6−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオ
フェン−5−カルボン酸−(1−シクロヘキシルピロリ
ジン−3−イル)アミド(V−1)の合成 化合物(XIV−1)(597 mg, 2.68 mmol)を無水テ
トラヒドロフラン(20ml)に溶解し、氷冷下カルボニル
ジイミダゾール(460 mg, 2.84 mmol)を加え2時間撹
拌した。次いで反応液に(3S)−3−アミノ−1−シ
クロヘキシルピロリジン(WO95/08533に記載
の方法で合成した)(545 mg, 3.24 mmol)、トリエチ
ルアミン(820 mg, 8.11 mmol)の無水テトラヒドロフ
ラン溶液(5 ml)を加え、室温下20時間撹拌した後、
更に60℃で2時間反応させた。反応液に氷冷下水を加
え、塩化メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去
して得られた残査をアルミナカラムクロマトグラフィ−
(Merck alminiumoxide 90, 70-230 メッシュ)に付
し、酢酸エチル:ヘキサン=1:4の混合溶媒で溶出
し、目的の化合物(V−1)(26.8 mg, 35%)を得た。
また化合物(V−1)の一部をメタノールに溶解し、シ
ュウ酸(1当量)を加えて(3S)−6−メトキシ−2
−メチルベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸−
(1−シクロヘキシルピロリジン−3−イル)アミド・
1.0シュウ酸塩を得た。同様の方法で実施例2〜41
を行い、化合物(V−2)〜(V−41)を合成した。
ただし、実施例33−第4工程については以下のような
条件で行った。 実施例33−第4工程 6−メトキシ−2−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−
5−カルボン酸−(1−ベンジルピロリジン−3−イ
ル)アミド(V−33) 6−メトキシ−2−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−
5−カルボン酸(57.0mg, 0.257 mmol)を塩化チオニル
(2 ml)に溶解し30分間還流撹拌した後、減圧下に溶
媒を留去した。次いで得られた残査を塩化メチレン(2
ml)に溶解し、氷冷下にトリエチルアミン(39.0 mg,
0.284 mmol)の塩化メチレン溶液(1 ml)、3−アミノ
−1−ベンジルピロリジン(50.0 mg, 0.284 mmol)の
塩化メチレン溶液(1 ml)を加え、更に1時間撹拌し
た。以下実施例1−第4工程と同様の後処理を行い、目
的化合物(V−33)(64.4 mg, 66%)を得た。物理恒
数は表1〜表7に示した。
メチルエステル(4)の合成 化合物(2)(5.57 g, 28.1 mmol)をアセトン(50 m
l)に溶解し、炭酸カリウム(4.66 g, 33.7 mmol)、ブ
ロモアセトアルデヒドジメチルアセタ−ル(3.7ml, 31.
3 mmol)を加え2時間還流撹拌した。反応液を濾過し、
溶媒を減圧下留去し、溶媒を減圧下留去した。これを酢
酸エチルに溶解し、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去して得られた残査を
精製することなくモノクロロベンゼン(50 ml)に溶解
し、モノクロロベンゼン(250 ml)とポリリン酸(15 m
l)の混合溶媒中に150℃で30分間かけて滴下し
た。反応液を更に30分間撹拌した後、氷冷下水を加
え、塩化メチレンで抽出を行い、飽和食塩水で洗浄、硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去して得
られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(Me
rck Kieselgel 60, 70-230 メッシュ)に付し、酢酸エ
チル:ヘキサン=1:8の混合溶媒で溶出し、化合物
(XV−1)(2.54 g, 44%)を得た。 黄色油状物1 H-NMR (CDCl3) 3.93 (3H, s), 3.97 (3H, s), 7.25 -
7.33 (2H, m), 7.42 (1H, s), 8.26 (1H, s). 実施例42−第2工程 6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸
(XV−1)の合成 化合物(4)(45.7 mg, 0.21 mmol)をメタノール(3
ml)に溶解し、1N−水酸化ナトリウム(3 ml)を加
え、室温下5時間撹拌した。反応液に氷を加え、2N−
塩酸で酸性とした後、塩化メチレンで抽出を行い、有機
層は飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下溶媒を留去して化合物(XV−1)(42.4 m
g, 99%)を得た。 mp 162 - 163℃1 H-NMR (CDCl3) 3.87 (3H, s), 7.42 (1H, d, J = 5.4
Hz), 7.62 (1H, d, J =5.4 Hz), 7.75 (1H, s), 8.16
(1H, s), 12.65 (1H, br s). また同様の反応を行い、化合物(XV−2)〜(XV−
6)を合成した。物理恒数を表7に示した。 実施例42−第3工程 (3S)−6−メトキシ−ベンゾ[b]チオフェン−5
−カルボン酸−(1−シクロヘキシルピロリジン−3−
イル)アミド(V−42)の合成 実施例1−第1工程と同様の反応を行い、目的の化合物
(V−42)を得た。同様の方法で実施例43〜54を
行い、化合物(V−42)〜(V−54)を合成した。
ただし、実施例49−第3工程については以下の様な方
法を用いて行った。 実施例49−第3工程 (3S)−3−エチル−6−メトキシ−ベンゾ[b]チ
オフェン−5−カルボン酸−(1−シクロヘキシルピロ
リジン−3−イル)アミド(V−40)の合成 3−エチル−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−5
−カルボン酸(46.9 mg, 0.198 mmol)を塩化メチレン
(4 ml)に溶解し、氷冷下N−ヒドロキシスクシンイミ
ド(27.6 mg, 0.240 mmol)、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(49.6mg, 0.241 mmol)を加え1時間撹拌した
後、(3S)−3−アミノ−1−シクロヘキシルピロリ
ジン(37.0 mg, 0.220 mmol)の塩化メチレン溶液(1 m
l)を加え、更に室温下18時間撹拌した。以下実施例
1−第4工程と同様の後処理を行い、目的化合物(V−
49)(26.8 mg, 35%)を得た。物理恒数は表8〜表1
0に示した。
ェン−5−カルボン酸(XV−6)の合成 化合物(4)(598 mg, 2.69 mmol)を塩化メチレン(6
ml)に溶解し、氷冷下塩素を飽和させた四塩化炭素溶
液(12 ml)を加え、19時間撹拌した。反応液にハイ
ポ水を加え、クロロホルムで抽出を行い、有機層は飽和
食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下
溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(Merck Kieselgel 60, 70-230 メッシ
ュ)に付し、塩化メチレン:ヘキサン=2:1の混合溶
媒で溶出し、2,3−ジクロロ−6−メトキシ−ベンゾ
[b]チオフェン−5−カルボン酸 メチルエステル
(337mg, 56%)を得た。これをメタノール(15 ml)に
溶解し、1N−水酸化ナトリウム(2 ml)を加え、50
℃で9時間撹拌した。反応液に氷を加え、2N−塩酸で
酸性とした後、塩化メチレンで抽出を行い、有機層は飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下溶媒を留去して得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサン
より再結晶し化合物(XV−6)(231 mg, 73%)を得
た。 mp 240 - 242℃1 H-NMR (CDCl3) 4.15 (3H, s), 7.36 (1H, s), 8.58 (1
H, s), 10.64 (1H, br s). 実施例55−第2工程 (3S)−2,3−ジクロロ−6−メトキシ−ベンゾ
[b]チオフェン−5−カルボン酸−(1−シクロヘキ
シルピロリジン−3−イル)アミド(V−53)の合成 実施例1−第1工程と同様の反応を行い、目的の化合物
(V−55)を得た。同様の方法で実施例56を行い、
化合物(V−56)を合成した。物理恒数は表10に示
した。
チオフェン(XXI−1)の合成 2−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[b]チ
オフェン−4−オン(3.32 g, 20.00 mmol)をエーテル
(120 ml)に溶解し、−15℃で臭素(2.1 ml, 40.75
mmol)の四塩化炭素溶液(20 ml)を1時間かけて滴下
し、室温に戻して更に1時間攪拌した。反応液に氷冷下
水を加え、エーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去
して5,5−ジブロモ−2−メチル−6,7−ジヒドロ
−5H−ベンゾ[b]チオフェン−4−オンの粗生成物
(6.60 g, 99%)を得た。本化合物は、精製することな
く次の反応に用いた。1 H-NMR (CDCl3) 2.44 (3H, s), 3.03 - 3.20 (4H, m),
7.12 (1H, d, J = 1.2 Hz). 上記で得た化合物(6.60 g, 20.37 mmol)をN,N−ジメ
チルホルムアミド(100ml)に溶解し、臭化リチウム
(3.91 g, 45.00 mmol)、炭酸リチウム(2.96 g,40.00
mmol)を加え1時間加熱還流した。反応液に氷冷下水
を加え、2N-塩酸で酸性とした後、エーテルで抽出、有
機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ−(Merk Kieselgel 60, 70-230 メッ
シュ)に付し、酢酸エチル:ヘキサン=1:6の混合溶
媒で溶出し、5−ブロモ−4−ヒドロキシ−2−メチル
ベンゾ[b]チオフェン(2.68 g, 55%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) 2.58 (3H, d, J = 1.4 Hz), 5.75 (1H,
s), 7.12 - 7.15 (1H,m), 7.19 (1H, dd, J = 8.6, 0.
6 Hz), 7.29 (1H, d, J = 8.6 Hz). 上記で得た化合物(2.68 g, 11.02 mmol)をアセトン
(50 ml)に溶解し、炭酸カリウム(4.57 mg, 33.09 mm
ol)、硫酸ジメチル(3.1 ml, 32.69 mmol)を加え1時
間加熱還流した。反応液を濾過し、溶媒を減圧下留去
し、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−(Merk Kieselgel 60, 70-230 メッシュ)に付し、ヘ
キサンで溶出し、化合物(XXI−1)(2.48 g, 88
%)を得た。 mp 40 - 41℃1 H-NMR (CDCl3) 2.60 (3H, d, J = 1.2 Hz), 3.96 (3H,
s), .7.09 (1H, m), 7.35 (1H, d, J = 8.8, Hz), 7.4
0 (1H, d, J = 8.8 Hz) 実施例57−第2工程 4−メトキシ−2−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−
5−カルボン酸(XXII−1)の合成 化合物(XXI−1)(2.56 g, 0.994 mmol)を無水テ
トラヒドロフラン(5ml)に溶解し、アルゴン雰囲気
下、−78℃でn−ブチルリチウム(1.69 M, 0.7 ml,
1.18 mmol)を滴下し、30分間撹拌した後、炭酸ガス
を通じ室温下更に1時間撹拌した。反応液に水を加え、
2N−塩酸で酸性とした後、エーテルで抽出を行い、有
機層は飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下溶媒を留去して粗生成物を得た。これをエー
テル−ヘキサンより再結晶して目的化合物(XXII−
1)(120.0 mg, 54%)を得た。 mp 172 - 173℃1 H-NMR (CDCl3) 2.64 (3H, d, J = 1.2 Hz), 4.17 (3H,
s), 7.16 (1H, m), 7.62 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.00
(1H, d, J = 8.4 Hz). 同様の方法で、2−エチル−4−メトキシ−ベンゾ
[b]チオフェン−5−カルボン酸(XXII−2)を
合成した。 mp 136 - 137℃1 H-NMR (CDCl3) 1.32 (3H, t, J = 7.5 Hz), 2.95 (2H,
q, J = 7.5 Hz), 3.92(3H, s), 7.29 (1H, m), 7.61
(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8.4 Hz). 実施例57−第3工程 (3S)−4−メトキシ−2−メチル−ベンゾ[b]チ
オフェン−5−カルボン酸−(1−シクロヘキシルピロ
リジン−3−イル)アミド(IV−1)の合成 実施例1−第1工程と同様の反応を行い、目的の化合物
(IV−1)を得た。また同様の反応を行い、実施例5
8〜62において、化合物(IV−2)〜(IV−6)
を合成した。物理恒数を表11〜表12に示した。
オフェン(7)、4−ブロモ−5−メトキシ−2−メチ
ルベンゾ[b]チオフェン(8)の合成 5−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン
(J.C.S.Perkin I,1(1976))
(1.00 g, 5.61 mmol)を塩化メチレン(30 ml)に溶解
し、氷冷下N-ブロモスクシンイミド(1.00 g, 5.62 mmo
l)を加え、0℃で2時間撹拌した。反応液にハイポ水
を加え、クロロホルムで抽出を行い、有機層は飽和食塩
水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒
を留去して得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(Merk Kieselgel 60, 70-230メッシュ)に付
し、塩化メチレン:ヘキサン=1:10の混合溶媒で溶
出し、溶出順に化合物(7)(768.7 mg, 53%)、化合
物(8)(639.3 mg, 44%)を得た。 化合物(7);1H-NMR (CDCl3) 2.55 (3H, s), 3.91 (3
H, s), 6.97 (1H, dd, J= 8.6, 2.4 Hz), 7.16 (1H, d,
J = 2.4 Hz), 7.58 (1H, d, J = 8.6 Hz). 化合物(8);1H-NMR (CDCl3) 2.59 (3H, d, J = 1.2
Hz), 3.95 (3H, s), 6.93 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.09
- 7.14 (1H, m), 7.60 (1H, dd, J = 8.6, 0.8 Hz). 実施例63−第2工程 3−ブロモ−6−トリクロロアセチル−5−ヒドロキシ
−2−メチル−ベンゾ[b]チオフェン(XXV−1)
の合成 化合物(7)(297 mg, 1.16 mmol)を塩化メチレン(5
ml)に溶解し、アルゴン雰囲気下に−78℃で、トリブ
ロモホウ素の塩化メチレン溶液(1.6 M, 0.8 ml)を加
え、1時間撹拌した。ついで反応温度を0℃とし、トリ
クロロアセトニトリル(186 mg, 1.29 mmol)の塩化メ
チレン溶液(1 ml)、塩化アルミニウム(80.0 mg, 0.6
0 mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した後、室温下更に
18時間反応した。反応液を氷中に注ぎ、2N−塩酸
(2 ml)を加え、塩化メチレンで抽出を行い、有機層は
飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下溶媒を留去して得られた残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(Merck Kieselgel 60, 70-230 メッ
シュ)に付し、塩化メチレン:ヘキサン=1:1の混合
溶媒で溶出し化合物(XXV−1)の粗生成物(364 m
g, 98%)を得た。化合物(XXV−1)はこのまま次の
反応に用いた。1 H-NMR (CDCl3) 2.60 (3H, s), 7.36 (1H, s), 8.72 (1
H, s). 実施例63−第3工程 3−ブロモ−5−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チ
オフェン−6−カルボン酸メチルエステル(XXVI−
1)の合成 化合物(XXV−1)(110 mg, 0.295 mmol)をアセト
ン(9 ml)に溶解し、炭酸カリウム(86.2 mg, 0.624 m
mol)、硫酸ジメチル(80.3 mg, 0.637 mmol)のアセト
ン(1 ml)溶液を加え18時間還流撹拌した。反応液を
濾過し、溶媒を減圧下留去した後、得られた残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−(Merck Kieselgel 6
0, 70-230 メッシュ)に付し、塩化メチレン:ヘキサン
=1:2の混合溶媒で溶出し、化合物(XXVI−1)
の粗生成物(83.5 mg, 90%)を得た。化合物(XXVI
−1)はこのまま次の反応に用いた。1 H−NMR (CDCl3) 2.57 (3H,
s), 3.92 (3H, s), 4.01 (3
H, s), 7.26 (1H, s), 8.19
(1H, s). 実施例63−第4工程 5−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−6
−カルボン酸メチルエステル(XXVII−1)の合成 化合物(XXVI−1)(33.7 mg, 0.10
7 mmol)を酢酸エチル(5 ml)に溶解し、10%
パラジウム炭素(13.0 mg)、酸化マグネシウム(12.1
mg, 0.300mmol)を加え、水素雰囲気下3日間室温で撹
拌した。反応液を濾過し、濾液は飽和食塩水で洗浄、硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去して1
6の粗生成物(18.1 mg, 72%)を得た。16はこのまま
次の反応に用いた。1 H-NMR (CDCl3) 2.59 (3H, d, J = 1.2 Hz), 3.91 (3H,
s), 3.94 (3H, s), 6.93 (1H, br s), 7.18 (1H, s),
8.21 (1H, s). 実施例63−第5工程 5−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−6
−カルボン酸(XXVIII−1)の合成 化合物(XXVII−1)(32.0 mg, 0.135 mmol)を
メタノール(5 ml)に溶解し、1N−水酸化ナトリウム
(1 ml)を加え、室温下21時間撹拌した。反応液に氷
を加え、2N−塩酸で酸性とした後、塩化メチレンで抽
出を行い、有機層は飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去して化合物(XXV
III−1)の粗生成物(31.4 mg, 100%)を得た。化
合物(XXVIII−1)はこのまま次の反応に用い
た。1 H-NMR (CDCl3) 2.62 (3H, d, J = 1.2 Hz), 4.12 (3H,
s), 6.98 (1H, br s),7.24 (1H, s), 8.58 (1H, s), 1
0.91 (1H, br s). 実施例63−第6工程 5−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−6
−カルボン酸−(1−シクロヘキシルピロリジン−3−
イル)アミド(VII−1)の合成 実施例1−第1工程と同様の反応を行い、目的の化合物
(VII−1)を得た。 mp 104 - 107℃(oxalate)1 H-NMR (CDCl3) 1.1 - 1.4 (4H, m), 1.4 - 2.2 (8H,
m), 2.2 - 2.6 (2H, m),2.59 (3H, s), 2.7 - 3.1 (3H,
m), 3.99 (3H, s), 4.6 -4.8 (1H, m), 6.92 (1H, s),
7.15 (1H, s), 8.27 (1H, m), 8.56 (1H, s).
−カルボン酸(XXX−1)の合成 化合物(8)(491 mg, 1.91 mmol)を無水テトラヒド
ロフラン(10 ml)に溶解し、アルゴン雰囲気下、−7
8℃でn−ブチルリチウム(1.66 M, 1.2 ml, 1.99 mmo
l)を滴下し、30分間撹拌した後、炭酸ガスを通じ室
温下更に1時間撹拌した。反応液に水を加え、2N−塩
酸で酸性とした後、エーテルで抽出を行い、有機層は飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下溶媒を留去して化合物(XXX−1)の粗生成物を得
た。これをエーテル−ヘキサンより再結晶し化合物(X
XX−1)(319.2 mg, 75%)を得た。 mp 140 - 141℃1 H-NMR (CDCl3) 2.64 (3H, d, J = 1.8 Hz), 4.13 (3H,
s), 7.05 (1H, d, J =9.0 Hz), 7.89 (1H, d, J = 9.0
Hz), 8.18 (1H, m). 実施例64−第2工程 5−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−4
−カルボン酸−(1−シクロヘキシルピロリジン−3−
イル)アミド(VLIII−1)の合成 実施例1−第1工程と同様の反応を行い、目的の化合物
(VLIII−1)を得た。mp 161 - 162℃1 H-NMR (CDCl3) 1.1 - 1.4 (4H, m), 1.5- 2.2 (8H,
m), 2.2 - 2.5 (2H, m), 2.57 (3H, d, 1.0 Hz), 2.7 -
3.0 (3H, m), 3.92 (3H, s), 4.6 -4.8 (1H, m),6.94
(1H, d, 9.0 Hz), 7.29 (1H, br s), 7.65 (1H, m), 7.
70 (1H, d, 9.0 Hz).
2,3−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン(XX
XII−1)の合成 3−ブチン−1−オールを原料として文献(J.Het
erocyclicChem.25 1733(198
8)記載の方法で合成した、化合物(9)2g(8.2
6ミリモル)をメタノールに溶かし、氷冷下メタ過ヨウ
素酸ナトリウム2.27gを加え、室温で22時間攪拌
した。反応液から析出物を除き、濾液を減圧留去した。
残渣に、クロロホルム、水、飽和食塩水を加え、有機層
を分離し、残液を更にクロロホルムで抽出した。抽出液
を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し残渣をシリ
カゲルクロマトに付した。酢酸エチルーメタノール(3
0:1)で溶出される留分から、化合物(XXXII−
1)1.9g(89.2%)を油状物として得た。 NMR(d−CDCl3)1.43(3H,t,7.2
Hz),3.33−3.50(3H,m),3.79−
3.90(1H,m),4.46(2H,q,7.2H
z),8.23(1H, s) 実施例65−第2工程 5−エトキシカルボニル−6−クロル−チエノ[2,3
−b]ピリジン(XXXIII−1)の合成 化合物(XXXII−1)1.9gに無水酢酸30ml
を加え、60時間還流した。反応液から溶媒を留去し、
残渣をクロロホルムで溶かし、加水後炭酸水素ナトリウ
ム水でアルカリ性として有機層を分離した。更にクロロ
ホルムで抽出後、抽出液を飽和食塩水で洗浄し次いで、
硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルクロマトに付した。酢酸エチルーヘキサン(1:
3)で溶出して化合物(XXXIII−1)631mg
(38.5%)を結晶として得た。エーテルと石油エー
テルの混合溶媒で再結晶した。 融点;60.5−61℃ 元素分析:C10H8ClNO2Sとして 計算値:C,49.70; H,3.34; N,5.
80 実験値:C,49.59; H,3.45; N,6.
09 NMR(d−CHCl3)1.44(3H,t, 6.9
Hz),4.46(2H,q, 6.9Hz),7.3
3(1H,d, 6.0Hz),7.61(1H,d,
6.0Hz),8.56(1H,s) 酢酸エチルーヘキサン(1:1)で溶出される留分とし
て、中間体2−アセトキシ−5−エトキシカルボニル−
6−クロル−2,3−ヒドロチエノ[2,3−b]ピリ
ジンを820mg(37.3%)得た。エーテルで再結
晶した。 融点;105−106℃を 元素分析:C12H12ClNO4Sとして 計算値:C,47.77;H,4.01;N,4.6
4;S,10.72 実験値:C,47.54;H,4.03;N,4.6
5;S,10.72 NMR(d−CHCl3)1.40(3H,t, 7.2
Hz),3.43−3.65(2H,m),4.40
(2H,q, 7.2Hz),6.43(1H,d−
d, 6.0Hz,0.9Hz),7.99(1H,
s) 実施例65−第3工程 6−メトキシ−5−メトキシカルボニルチエノ[2,3
−b]ピリジン(XXXIV−1)の合成 無水メタノール40mlに金属ナトリウム860mgを
溶かした溶液に化合物(XXXIII−1)を1.3g
(5.3ミリモル)加え、9時間還流した。反応後、反
応液に酢酸を加え酸性とした後、溶媒を留去した。残渣
に水10mlを加え、氷冷後、析出結晶を濾取しその結
晶を冷水で洗浄して、化合物(XXXIV−1)を結晶
として1.05g(89.0%)得た。エーテルと石油
エーテルの混合溶媒で再結晶した。 融点;59−60℃ 元素分析 C10H9NO3Sとして 計算値:C,53.80;H,4.06;N,6.2
7;S,14.36 実験値:C,53.45;H,4.35;N,6.3
1;S,14.28 NMR(d−CDCl3)3.94(3H,s),4.
12(3H,s),7.21(1H,d, 5.8H
z),7.32(1H,d, 5.8Hz),8.55
(1H,s) 実施例65−第4工程 6−メトキシチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カル
ボン酸(XXXV−1)の合成 1規定水酸化ナトリウム10mlとメタノール10ml
に化合物(XXXIV−1)860mgを加え、室温で
1.5時間攪拌した。反応液を活性炭処理後、酢酸を加
え酸性とした後濃縮した。残留液を、氷冷後析出結晶を
濾取し、ついで60℃で乾燥して化合物(XXXV−
1)の結晶596mg(73.9%)を得た。 融点200−201.5℃ 元素分析 C9H7NO3Sとして 計算値:C,51.67;H,3.37;N,6.6
9;S,15.33 実験値:C,51.54;H,3.49;N,6.9
1;S,15.31 NMR(d−DMSO)3.99(3H,s),7.4
3(1H,d, 6.0Hz),7.68(1H,d,
6.0Hz),8.61(1H,d, 0.15Hz) 実施例65−第5工程 6−メトキシチエノ[2,3−b]ピリジン−5−カル
ボン酸−(1−シクロヘキシルピロリジン−3−イル)
アミド(V’−1)の合成 実施例1−第1工程と同様の反応を行い、目的の化合物
(V’−1)を得た。上記と同様の方法で、実施例66
〜68を行い、化合物(V’−2)〜(V’−4)を得
た。物理恒数を表13に示した。
ン−5−カルボン酸−(1−シクロヘキシルピロリジン
−3−イル)アミド(IV’−1)の合成 特公昭59−47674およびJ.Chem.Rese
arch,771(1983)に記載の方法と同様に合
成した化合物(XXXVII)を、実施例65−第4工
程〜第5工程と同様の反応を行い、目的の化合物(I
V’−1)を得た。上記と同様の方法で、実施例70〜
106を行い、化合物(IV’−2)〜(IV’−3
8)を得た。物理恒数を表14〜表20に示した。
ボン酸(XXXIX−1)の合成 無水メタノ−ル25mlに金属ナトリウム130mgを
溶かした溶液に,文献(J.Chem.Researc
h:771(1983))記載の方法で合成した化合物
(XXXIX−1)(XXXVII−1)を加え、6時
間還流した。次いで、ナトリウムを300mg追加した
後、更に100℃で19時間封管で反応させた。反応
後、酢酸で酸性とした後溶媒を留去した。残渣に、水、
食塩水、クロロホルムを加え有機層を分離し、残液を更
にクロロホルムで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去して表記化合物の結晶を340m
g(77.3%)得た。 実施例107−第2工程 5−メトキシチエノ[2、3−b]ピリジン−5−カル
ボン酸−(1−シクロヘキシルピロリジン−3−イル)
アミド(VI’−1)の合成 融点180−182.5℃(dec) 元素分析 C9H7NO3Sとして 計算値:C,51.67;H,3.37;N,6.6
9;S,15.33 実験値:C,51.75;H,3.56;N,6.9
3;S,15.23 NMR(d−DMSO)3.95(3H,s),7.4
7(1H,d, 5.6Hz),8.26(1H,d,
5.6Hz),8.81(1H,s),12.93(1
H,br.s) 上記と同様の方法で、実施例98〜100を行い、化合
物(VI’−2)〜(VI’−4)を得た。物理恒数を
表21〜表22に示した。
2に示す化合物を合成することがでる。
ン−5−イル)−2,2−ジメチルプロピオンアミド
(XLI−1)の合成 6−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−5
−カルボン酸(XVI−1)(532 mg, 2.39 mmol)を
2−メチル−2−プロパノール(18 ml)に溶解し、ア
ジ化 ジフェニルホスホリル(790 mg, 2.87 mol)の2
−メチル−2−プロパノール(1 ml)溶液、トリエチル
アミン(290 mg, 2.87 mmol)の2−メチル−2−プロ
パノール(1 ml)溶液を加え17時間還流撹拌した。反
応液を濾過し、溶媒を減圧下留去した後、得られた残査
を酢酸エチルに溶解し、5%クエン酸、水、飽和食塩水
で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を
留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ−(Merck Kieselgel60, 70-230 メッシュ)に付
し、酢酸エチル:ヘキサン=1:10の混合溶媒で溶出
し、化合物(XLI−1)(331 mg, 47%)を得た。 mp 145 - 146℃1 H-NMR (CDCl3) 1.55 (9H, s), 2.53 (3H, d, J = 1.2
Hz), 3.91 (3H, s), 6.84 (1H, br s), 7.15 (1H, br
s), 7.17 (1H, s), 8.35 (1H, br s). 実施例1434−第2工程 6−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−5
−イルアミン(XLII−1)の合成 化合物(XLI−1)(232 mg, 0.792 mmol)をトリフ
ルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、室温下1時間攪拌した。
反応液を減圧下留去した後、得られた残査を塩化メチレ
ンに溶解し、2N−水酸化ナトリウム、飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去
した。得られた残査をアルミナカラムクロマトグラフィ
−(Merck alminiumoxide 90, 70-230 メッシュ)に付
し、酢酸エチル:ヘキサン=1:7の混合溶媒で溶出
し、化合物(XLII−1)(150 mg, 98%)を得た。 mp 94 - 96℃1 H-NMR (CDCl3) 2.51 (3H, d, J = 1.2 Hz), 3.80 (2H,
br s), 3.89 (3H, s),6.73 (1H, br s), 6.96 (1H,
s), 7.11 (1H, s). 実施例1434−第3工程 1−ベンジルピロリジン−3−カルボン酸(6−メトキ
シ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−5−イル)ア
ミド(XLIII−1)の合成 1−ベンジルピロリジン−3−カルボン酸(107 mg, 0.
521 mmol, J. Chem. Soc., 1959, 851.)を無水テトラ
ヒドロフラン(4 ml)に懸濁させ、氷冷下カルボニルジ
イミダゾール(88.6 mg, 0.546 mmol)を加え2時間撹
拌した。次いで反応液に化合物(XLII−1)(100.
5 mg, 0.520 mmol)、トリエチルアミン(158.1 mg, 1.
56 mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(1 ml)を加
え、7日間還流攪拌した。反応液に氷冷下水を加え、塩
化メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸
マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去して得ら
れた残査をアルミナカラムクロマトグラフィ−(Merck
alminiumoxide 90, 70-230メッシュ)に付し、酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:4の混合溶媒で溶出し、目的の化合
物(XLIII−1)(160 mg, 81%)を得た。また一
部をメタノールに溶解し、シュウ酸(1当量)を加えて
(1−ベンジルピロリジン−3−カルボン酸(6−メト
キシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−5−イル)
アミド・1.0シュウ酸塩を得た。 mp 198 - 200℃1 H-NMR (CDCl3) 2.0 - 2.4 (3H, m), 2.53 (3H, d, J =
1.2 Hz), 2.5 - 2.6 (1H, m), 2.9 - 3.2 (3H, m), 3.
64 (1H, d, J = 12.9 Hz), 3.87 (1H, d, J = 12.9 H
z), 3.90 (3H, s), 6.87 (1H, br s), 7.21 (1H, s),
7.2 - 7.5 (5H, m),8.65 (1H, s), 9.32 (1H, br s).
ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−メタノン(XL
IV−1)の合成 6−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−5
−カルボン酸(XVI−1)(510 mg, 2.29 mmol)を
塩化メチレン(15 ml)に溶解し、氷冷下カルボニルジ
イミダゾール(391 mg, 2.41 mmol)を加え3時間還流
撹拌した。反応液に氷冷下水を加え、塩化メチレンで抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下溶媒を留去して得られた残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−(Merck Kieselgel 6
0, 70-230 メッシュ)に付し、酢酸エチル:ヘキサン=
1:1の混合溶媒で溶出し、化合物(XLIV−1)
(572mg, 92%)を得た。 mp 141 - 142℃1 H-NMR (CDCl3) 2.58 (3H, d, J = 1.2 Hz), 3.84 (3H,
s), 6.94 (1H, br s),7.09 - 7.10 (1H, m), 7.36 (1
H, s), 7.48 (1H, br s), 7.72 (1H, s), 7.89 (1H, br
s). 実施例1435−第2工程 6−メトキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−5
−カルボン酸 1−ベンジルピロリジン−3−イル エス
テル(XLV−1)の合成 1−ベンジル−3−ピロリジノール(74.0 mg, 0.418 m
mol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(1 ml)に溶解
し、60% 水素化ナトリウム(20.0 mg, 0.500 mmol)を
加え10分間攪拌した後、氷冷下化合物(XLIV−
1)(114 mg, 0.419 mmol)の無水N,N-ジメチルホルム
アミド溶液(1 ml)を加え、室温下20時間反応させ
た。反応液に氷冷下水を加え、塩化メチレンで抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下溶媒を留去して得られた残査をアルミナカ
ラムクロマトグラフィ−(Merck alminiumoxide 90, 70
-230メッシュ)に付し、酢酸エチル:ヘキサン=1:4
の混合溶媒で溶出し、目的の化合物(XLV−1)(9
8.2 mg, 62%)を得た。また(XLV−1)の一部をメ
タノールに溶解し、シュウ酸(1当量)を加えて6−メ
トキシ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−5−カル
ボン酸 1−ベンジルピロリジン−3−イル エステル・
1.0シュウ酸塩を得た。 mp 203 - 205℃1 H-NMR (CDCl3) 1.9 - 2.1 (1H, m), 2.3 - 2.6 (2H,
m), 2.55 (3H, d, J = 1.2 Hz), 2.7 - 2.9 (2H, m),
2.9 - 3.1 (1H, m), 3.63 (1H, d, J = 12.9 Hz),3.72
(1H, d, J = 12.9 Hz), 3.92 (3H, s), 5.3 - 5.5 (1H,
m), 6.90 (1H, s), 7.2 - 7.4 (6H, m), 8.06 (1H,
s).
1)を発現させた細胞から得られた細胞膜標本と0.2 nM
の[3H]spiperoneおよび数濃度の被験化合物の混合物を
それぞれ25℃で120分間インキュベートした後、希
釈しWhatmann GF/C濾紙で濾過する。濾紙上の放射活性
を液体シンチレーションカウンターで測定し、特異的[3
H]spiperone結合に対する被験化合物の50%阻害濃度
(IC50値)を算出し、Cheng-Prusoff (Biochem. Pharmaco
l., 22, 3099-3108, 1973) の式Ki = IC50/(1+[L]/Kd)
からKi値を求めた。[L] は用いたラジオリガンドの濃
度、Kdは解離常数を示す。 試験例2 ドパミンD2受容体結合試験 ラット線条体標本と0.2 nMの[3H]spiperoneおよび数濃
度の被験化合物をそれぞれ30℃で10分間インキュベ
ートした後、試験例1と同様にしてKi値を求めた。
す。
がなく、分裂病の陰性症状の改善作用を有する向精神病
薬を提供する。
Claims (18)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、Aは式: 【化2】 {式中、Zは酸素原子または硫黄原子を示し;R1、
R2、R3、およびR4は同一または異なって、(a)水
素原子、(b)直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキ
ル、(c)C3〜C8シクロアルキル、(d)C1〜C3ハ
ロアルキル、もしくは(e)ハロゲンを示すか、または
(f)R1とR2が一緒になってもしくはR3とR4が一緒
になって(CH2)m鎖(式中、mは2から4の整数を
表わす)を形成する}を示し;EおよびFは同一または
異なって窒素原子またはXもしくはYで置換されていて
もよいCH;Xは直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキ
ルオキシ、C3〜C8シクロアルキルオキシ、またはC3
〜C8シクロアルキルにより置換されていてる直鎖状ま
たは分枝状のC1〜C3アルキルオキシ;Yは式: 【化3】 (式中、Gは−CONH−、−C(O)O−、−NHC
O−、または−OC(O)−;R5は(a)直鎖状また
は分枝状のC1〜C6アルキル、(b)C3〜C8シクロア
ルキル、(c)C7〜C12スピロアルキル、(d)C7〜
C12ビシクロアルキル、(e)アリール、(f)アラル
キル、(g)ヘテロアリールアルキル、(h)フェニル
基により置換されていてもよい非芳香性複素環基、もし
くは、(i)C3〜C8シクロアルキルC1〜C3アルキル
を示す。その各々は、 i)直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル、 ii)直鎖状または分枝状のC1〜C8アルキルオキシ、 iii)C1〜C3ハロアルキル、 iv)ハロゲン、 v)C3〜C8シクロアルキル、 vi)カルボキシ、 vii)アルキルオキシカルボニル、 viii)アシル、 ix)ホルミル、または、 x)ニトロ よりなる群から選択される1または2以上の置換基によ
って置換されていてもよい;nは1〜3の整数、pは1
〜3の整数を示し、(CH2)nおよび(CH2)pは直
鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル、またはC1〜C3
ハロアルキルによって置換されていてもよい。ただし、
−E=F−は−N=N−ではなく、n+pは5以下の整
数である]で示される化合物、その光学活性体、もしく
はそれらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和
物。 - 【請求項2】 一般式(II): 【化4】 (式中、EはCHまたは窒素原子を示し、A、X、およ
びYは前記と同意義)で示される化合物、その光学活性
体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、またはそれ
らの水和物。 - 【請求項3】 一般式(III): 【化5】 (式中、A、E、X、およびYは前記と同意義)で示さ
れる化合物、その光学活性体、もしくはそれらの製薬上
許容される塩、またはそれらの水和物。 - 【請求項4】 一般式(IV): 【化6】 (式中、E、X、Y、R1、およびR2は前記と同意義)
で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれらの
製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 - 【請求項5】 一般式(V): 【化7】 (式中、E、X、Y、R1、およびR2は前記と同意義)
で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれらの
製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 - 【請求項6】 一般式(VI): 【化8】 (式中、E、X、Y、R3、およびR4は前記と同意義)
で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれらの
製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 - 【請求項7】一般式(VII): 【化9】 (式中、E、X、Y、R3、およびR4は前記と同意義)
で示される化合物、その光学活性体、もしくはそれらの
製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 - 【請求項8】 Xが直鎖状または分枝状のC1〜C6アル
キルオキシを示し;R1およびR2は同一または異なって
水素原子または直鎖状もしくは分枝状のC1〜C6アルキ
ルを示し;Gは−CONH−を示し、R5は(a)C3〜
C8シクロアルキル、もしくは、(b)アラルキル、そ
の各々は、 i)直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル、 ii)直鎖状または分枝状のC1〜C8アルキルオキシ、 iii)C1〜C3ハロアルキル、および、 iv)ハロゲン から任意に選択される1または2以上の置換基によって
置換されていてもよい基を示すか、(b)直鎖状または
分枝状のC1〜C6アルキルによって置換されていてもよ
いC3〜C8シクロアルキル、または、(c)直鎖状また
は分枝状のC1〜C6アルキルで置換されていてもよいC
3〜C8シクロアルキルによって置換されていてもよいC
1〜C3アルキルを示し;nが1、pが2である請求項1
〜5のいずれかに記載の化合物、その光学活性体、もし
くはそれらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和
物。 - 【請求項9】 Xが直鎖状または分枝状のC1〜C6アル
キルオキシを示し;R3およびR4は同一または異なって
水素原子または直鎖状もしくは分枝状のC1〜C6アル
キルを示し;Gは−CONH−を示し、R5は(a)C3
〜C8シクロアルキル、もしくは、(b)アラルキル、
その各々は、 i)直鎖状または分枝状のC1〜C6アルキル、 ii)直鎖状または分枝状のC1〜C8アルキルオキシ、 iii)C1〜C3ハロアルキル、および、 iv)ハロゲン から任意に選択される1または2以上の置換基によって
置換されていてもよい基を示すか、(b)直鎖状または
分枝状のC1〜C6アルキルによって置換されていてもよ
いC3〜C8シクロアルキル、または、(c)直鎖状また
は分枝状のC1〜C6アルキルで置換されていてもよいC
3〜C8シクロアルキルによって置換されていてもよいC
1〜C3アルキルを示し;nが1、pが2である請求項1
〜3および6〜7のいずれかに記載の化合物、その光学
活性体、もしくはそれらの製薬上許容される塩、または
それらの水和物。 - 【請求項10】 Gが−CONH−である請求項1〜7
のいずれかに記載の化合物、その光学活性体、もしくは
それらの製薬上許容される塩、またはそれらの水和物。 - 【請求項11】 一般式(VIII) 【化10】 (式中、X、R1、およびR2は前記と同意義)で示され
る化合物。 - 【請求項12】 一般式(VIII’) 【化11】 (式中、X、R1、およびR2は前記と同意義)で示され
る化合物。 - 【請求項13】 一般式(IX) 【化12】 (式中、X、R3、およびR4は前記と同意義)で示され
る化合物。 - 【請求項14】 一般式(IX) 【化13】 (式中、X、R3、およびR4は前記と同意義)で示され
る化合物。 - 【請求項15】 請求項1〜10のいずれかに記載の化
合物を有効成分として含有する医薬組成物。 - 【請求項16】 請求項1〜10のいずれかに記載の化
合物を有効成分として含有するドーパミン受容体拮抗
剤。 - 【請求項17】 請求項1〜10のいずれかに記載の化
合物を有効成分として含有するドーパミンD4受容体拮
抗剤。 - 【請求項18】 請求項1〜10のいずれかに記載の化
合物を有効成分として含有するドーパミンD2およびD4
受容体拮抗剤。
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