JPH0876632A - 加熱ローラ制御装置 - Google Patents
加熱ローラ制御装置Info
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- JPH0876632A JPH0876632A JP21513394A JP21513394A JPH0876632A JP H0876632 A JPH0876632 A JP H0876632A JP 21513394 A JP21513394 A JP 21513394A JP 21513394 A JP21513394 A JP 21513394A JP H0876632 A JPH0876632 A JP H0876632A
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- JP
- Japan
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- heating roller
- time
- temperature
- power supply
- ptc thermistor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は加熱ローラ制御装置に係り、特に接
触部分における火花の発生を防止し、電磁波ノイズを無
くし、接触部分における耐久性を向上することを可能と
した加熱ローラ制御装置を提供することにある。 【構成】 本発明では、MPU12により、PTCサー
ミスタ素材3の通電が許可されたときに、その通電開始
時刻からの経過時間がタイマ13で計数され、その経過
時間が所定時間に達するまでは、メイン・モータの通電
が禁止される。また、MPU12のROMには、上述の
所定時間を表すデータとして、PTCサーミスタ素材3
の温度が、キュリー点に達するのに要する時間よりも長
く、それが設定温度に達するのに要する時間よりも短い
時間を表す時間データが格納される。つまり、この時間
データは、仮にPTCサーミスタ素材3の通電を図りな
がら加熱ローラを回転させた場合、その加熱ローラの給
電端子とブラシとの接触部分に火花が発生しうる期間を
表す。
触部分における火花の発生を防止し、電磁波ノイズを無
くし、接触部分における耐久性を向上することを可能と
した加熱ローラ制御装置を提供することにある。 【構成】 本発明では、MPU12により、PTCサー
ミスタ素材3の通電が許可されたときに、その通電開始
時刻からの経過時間がタイマ13で計数され、その経過
時間が所定時間に達するまでは、メイン・モータの通電
が禁止される。また、MPU12のROMには、上述の
所定時間を表すデータとして、PTCサーミスタ素材3
の温度が、キュリー点に達するのに要する時間よりも長
く、それが設定温度に達するのに要する時間よりも短い
時間を表す時間データが格納される。つまり、この時間
データは、仮にPTCサーミスタ素材3の通電を図りな
がら加熱ローラを回転させた場合、その加熱ローラの給
電端子とブラシとの接触部分に火花が発生しうる期間を
表す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱ローラ制御装置に
係り、特にレーザ・ビーム・プリンタや複写機などの静
電記録型の画像形成装置に内蔵される加熱ローラ制御装
置に関する。
係り、特にレーザ・ビーム・プリンタや複写機などの静
電記録型の画像形成装置に内蔵される加熱ローラ制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、静電記録型の画像形成装置によ
って印字を行う場合の手順は、例えば、これをレーザ・
ビーム・プリンタの場合を例に挙げて概略的に説明すれ
ば、まず、外部から入力される印字データに応じて感
光体ドラム上にレーザ・ビームを照射し(走査し)、次
に、これによって感光体ドラム上に展開される静電潜
像に静電的にトナーを付着させ、さらに、これによっ
て感光体ドラム上に形成されるトナー像を用紙に転写
し、最後に、定着装置により、その転写されたトナー
を用紙に熱定着させる、という手順である。
って印字を行う場合の手順は、例えば、これをレーザ・
ビーム・プリンタの場合を例に挙げて概略的に説明すれ
ば、まず、外部から入力される印字データに応じて感
光体ドラム上にレーザ・ビームを照射し(走査し)、次
に、これによって感光体ドラム上に展開される静電潜
像に静電的にトナーを付着させ、さらに、これによっ
て感光体ドラム上に形成されるトナー像を用紙に転写
し、最後に、定着装置により、その転写されたトナー
を用紙に熱定着させる、という手順である。
【0003】ここで、上述のの手順におけるトナーの
熱定着時には、上述の所定の熱源として、ランプ・ヒー
タ(上述の定着ローラの近傍に(内周に)固定支持され
る)が用いられるのが通常であるが、こうしたランプ・
ヒータを用いた場合には、当然、その熱定着時の温度を
一定に保つための温度制御回路が別個に必要となる。し
かも、この温度制御回路は、バイメタルなどの機構的な
スイッチを用いてランプ・ヒータを経時的にオン/オフ
させるものが主であるため、実際には、温度リプル(熱
定着時の温度の時間的変動)がかなり大きく、用紙への
トナーの熱定着を均質に行う上で問題であった。そし
て、このことは、上述のレーザ・ビーム・プリンタとほ
ぼ同じ原理で印字を行う複写機(いわゆるコピー機)な
どについても、同様に言えることである。
熱定着時には、上述の所定の熱源として、ランプ・ヒー
タ(上述の定着ローラの近傍に(内周に)固定支持され
る)が用いられるのが通常であるが、こうしたランプ・
ヒータを用いた場合には、当然、その熱定着時の温度を
一定に保つための温度制御回路が別個に必要となる。し
かも、この温度制御回路は、バイメタルなどの機構的な
スイッチを用いてランプ・ヒータを経時的にオン/オフ
させるものが主であるため、実際には、温度リプル(熱
定着時の温度の時間的変動)がかなり大きく、用紙への
トナーの熱定着を均質に行う上で問題であった。そし
て、このことは、上述のレーザ・ビーム・プリンタとほ
ぼ同じ原理で印字を行う複写機(いわゆるコピー機)な
どについても、同様に言えることである。
【0004】この為、近年、上述のランプ・ヒータに代
え、自己温度制御機能(通電時における自己の発熱温度
を一定に保ち続ける機能)をもち、上述の温度制御回路
を何ら必要としないPTCサーミスタ(正温度係数サー
ミスタ)が、トナーの熱定着時の熱源として新たに提案
されている。以下、この個別部品としてのPTCサーミ
スタの特性について説明する。
え、自己温度制御機能(通電時における自己の発熱温度
を一定に保ち続ける機能)をもち、上述の温度制御回路
を何ら必要としないPTCサーミスタ(正温度係数サー
ミスタ)が、トナーの熱定着時の熱源として新たに提案
されている。以下、この個別部品としてのPTCサーミ
スタの特性について説明する。
【0005】図5は、代表的なPTCサーミスタの抵抗
−温度特性を示すグラフである。同図に示す様に、ここ
で示されるPTCサーミスタの抵抗−温度特性を考察す
れば、先ず、(イ)PTCサーミスタの温度が、室温
(例えば、25℃)からT 1 (抵抗値が急激に大きくな
る温度。この温度を、一般に「キュリー点」という)に
達するまでは、PTCサーミスタの抵抗値(常用対数
( log10R)で表される)は次第に小さくなり、また、
(ロ)その温度がキュリー点のT1 を超えてT 2 に達す
るまでは、その抵抗値は急激に大きくなり、以下、
(ハ)その温度がT 2 を超えると、その抵抗値が再び小
さくなることが解かる。
−温度特性を示すグラフである。同図に示す様に、ここ
で示されるPTCサーミスタの抵抗−温度特性を考察す
れば、先ず、(イ)PTCサーミスタの温度が、室温
(例えば、25℃)からT 1 (抵抗値が急激に大きくな
る温度。この温度を、一般に「キュリー点」という)に
達するまでは、PTCサーミスタの抵抗値(常用対数
( log10R)で表される)は次第に小さくなり、また、
(ロ)その温度がキュリー点のT1 を超えてT 2 に達す
るまでは、その抵抗値は急激に大きくなり、以下、
(ハ)その温度がT 2 を超えると、その抵抗値が再び小
さくなることが解かる。
【0006】ここで、実際に、以上のPTCサーミスタ
の通電を室温から開始した場合、先ず、上述の室温〜T
1 の温度領域では、その低抵抗性により、PTCサーミ
スタに大きな電流が流れて急激な温度上昇を得ることが
でき、この温度上昇の結果、PTCサーミスタの温度が
上述のT1 に達すると、今度は、その抵抗値が急激に大
きくなるため、これまでPTCサーミスタに流れていた
電流が急激に小さくなり(抑制され)、上述の温度上昇
が鈍化の方向に向かう。以上のような機能をもつ個別部
品としてのPTCサーミスタを、ランプ・ヒータの場合
と同様に定着ローラの近傍に(内周に)固定支持するこ
とで、前述の温度制御回路を必要としない定着装置を実
現できる。
の通電を室温から開始した場合、先ず、上述の室温〜T
1 の温度領域では、その低抵抗性により、PTCサーミ
スタに大きな電流が流れて急激な温度上昇を得ることが
でき、この温度上昇の結果、PTCサーミスタの温度が
上述のT1 に達すると、今度は、その抵抗値が急激に大
きくなるため、これまでPTCサーミスタに流れていた
電流が急激に小さくなり(抑制され)、上述の温度上昇
が鈍化の方向に向かう。以上のような機能をもつ個別部
品としてのPTCサーミスタを、ランプ・ヒータの場合
と同様に定着ローラの近傍に(内周に)固定支持するこ
とで、前述の温度制御回路を必要としない定着装置を実
現できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したP
TCサーミスタの設定温度は、その用途(例えば、結露
防止ヒータ用や温風ヒータ用など)に応じて分類される
種々のPTCサーミスタのそれぞれについて存在する固
有の値であり、その実際の値は、主に、個別部品として
のPTCサーミスタを構成する抵抗体素材等によって物
理的に決定される。つまり、PTCサーミスタ素材を、
PTCサーミスタ全体の構造設計を行う段階で適切に選
定することで、その設定温度を、PTCサーミスタの用
途に応じて自由に決定することができる。
TCサーミスタの設定温度は、その用途(例えば、結露
防止ヒータ用や温風ヒータ用など)に応じて分類される
種々のPTCサーミスタのそれぞれについて存在する固
有の値であり、その実際の値は、主に、個別部品として
のPTCサーミスタを構成する抵抗体素材等によって物
理的に決定される。つまり、PTCサーミスタ素材を、
PTCサーミスタ全体の構造設計を行う段階で適切に選
定することで、その設定温度を、PTCサーミスタの用
途に応じて自由に決定することができる。
【0008】したがって、以上述べてきた定着装置にお
いて、トナーの熱定着時の熱源としてPTCサーミスタ
を用いる場合、前述のように、個別部品としてのPTC
サーミスタを定着ローラの近傍に(内周に)固定支持さ
せるのではなく、例えば、その設定温度がトナーの熱定
着に必要とされる温度になるようローラ状に加工された
PTCサーミスタ素材に、所定の給電端子を設けること
で、いわば、自己発熱型の定着ローラ(以下、この「自
己発熱型の定着ローラ」を「加熱ローラ」という)を構
成することも可能なわけである。そして、以上のような
構造の加熱ローラに、その給電端子を通じて所定の電源
電圧を供給しながら(PTCサーミスタ素材に通電を行
いながら)、それと対向接触する補助ローラとの間に、
トナーが転写された状態の用紙を挟み込むようにすれ
ば、これまで述べてきた既存の何れの手法を採るより
も、所要のトナーの熱定着を均質に行うことが可能とな
る。つまり、個別部品としてのランプ・ヒータやPTC
サーミスタを従前の定着ローラの近傍に固定支持させる
手法では、どうしても、用紙の全ての領域に熱を均一に
与えることが困難なため、実際には、その用紙へのトナ
ーの熱定着を完全に均質な状態で行うことは不可能であ
るが、これに対し、以上のような構造の加熱ローラによ
れば、用紙の全ての領域に渡って熱がほぼ均一に伝導す
るため、それが容易に可能となる。
いて、トナーの熱定着時の熱源としてPTCサーミスタ
を用いる場合、前述のように、個別部品としてのPTC
サーミスタを定着ローラの近傍に(内周に)固定支持さ
せるのではなく、例えば、その設定温度がトナーの熱定
着に必要とされる温度になるようローラ状に加工された
PTCサーミスタ素材に、所定の給電端子を設けること
で、いわば、自己発熱型の定着ローラ(以下、この「自
己発熱型の定着ローラ」を「加熱ローラ」という)を構
成することも可能なわけである。そして、以上のような
構造の加熱ローラに、その給電端子を通じて所定の電源
電圧を供給しながら(PTCサーミスタ素材に通電を行
いながら)、それと対向接触する補助ローラとの間に、
トナーが転写された状態の用紙を挟み込むようにすれ
ば、これまで述べてきた既存の何れの手法を採るより
も、所要のトナーの熱定着を均質に行うことが可能とな
る。つまり、個別部品としてのランプ・ヒータやPTC
サーミスタを従前の定着ローラの近傍に固定支持させる
手法では、どうしても、用紙の全ての領域に熱を均一に
与えることが困難なため、実際には、その用紙へのトナ
ーの熱定着を完全に均質な状態で行うことは不可能であ
るが、これに対し、以上のような構造の加熱ローラによ
れば、用紙の全ての領域に渡って熱がほぼ均一に伝導す
るため、それが容易に可能となる。
【0009】ただ、このような加熱ローラを実際に構造
化しようとする場合、その加熱ローラに対する給電を安
定した状態で行う上で、大きな問題が残される。という
のは、以上のような加熱ローラは、構造上、それ自体が
回転する為、これに所定の電源電圧を供給するには、当
然の帰着として、その給電端子にブラシなどの給電部材
を接触させて行うほかなく、また、PTCサーミスタ素
材自身の特性上の問題から、その給電時に、給電端子と
給電部材との接触部分に火花が発生することが予想され
るからである。
化しようとする場合、その加熱ローラに対する給電を安
定した状態で行う上で、大きな問題が残される。という
のは、以上のような加熱ローラは、構造上、それ自体が
回転する為、これに所定の電源電圧を供給するには、当
然の帰着として、その給電端子にブラシなどの給電部材
を接触させて行うほかなく、また、PTCサーミスタ素
材自身の特性上の問題から、その給電時に、給電端子と
給電部材との接触部分に火花が発生することが予想され
るからである。
【0010】すなわち、より具体的に説明すれば、図5
に示した様に、PTCサーミスタ素材(図5では、個別
部品としてのPTCサーミスタの特性を示したが、PT
Cサーミスタ素材の特性についても、それと実質的に等
価である)は、室温からキュリー点のT1 に達するまで
の温度領域において低抵抗性を示す為、少なくとも、こ
の温度領域においては、加熱ローラへの所定の電源電圧
の供給に伴って、PTCサーミスタ素材にはかなり大き
な電流が流れることになり、加えて、その加熱ローラ自
身の回転に伴って、給電端子と給電部材との接触状態が
常に変化する為、その両者の接触部分に多量の火花が発
生することが予想される。
に示した様に、PTCサーミスタ素材(図5では、個別
部品としてのPTCサーミスタの特性を示したが、PT
Cサーミスタ素材の特性についても、それと実質的に等
価である)は、室温からキュリー点のT1 に達するまで
の温度領域において低抵抗性を示す為、少なくとも、こ
の温度領域においては、加熱ローラへの所定の電源電圧
の供給に伴って、PTCサーミスタ素材にはかなり大き
な電流が流れることになり、加えて、その加熱ローラ自
身の回転に伴って、給電端子と給電部材との接触状態が
常に変化する為、その両者の接触部分に多量の火花が発
生することが予想される。
【0011】そして、この問題に対して何ら対策を施さ
なければ、その火花が電磁波ノイズの発生をもたらして
周辺機器に悪影響を及ぼすだけでなく、その火花によっ
て給電端子と給電部材との接触部分に炭化物などが付着
して両者の接触状態を一層悪化させてしまう。これで
は、その給電端子と給電部材との接触部分に関して充分
な耐久性を期待することもできず、したがって、充分な
信頼性を有する所要の加熱ローラを得ることなどは到底
望めない。
なければ、その火花が電磁波ノイズの発生をもたらして
周辺機器に悪影響を及ぼすだけでなく、その火花によっ
て給電端子と給電部材との接触部分に炭化物などが付着
して両者の接触状態を一層悪化させてしまう。これで
は、その給電端子と給電部材との接触部分に関して充分
な耐久性を期待することもできず、したがって、充分な
信頼性を有する所要の加熱ローラを得ることなどは到底
望めない。
【0012】本発明は、こうした実情に鑑み為されたも
のであり、接触部分における火花の発生を防止し、電磁
波ノイズを無くし、接触部分における耐久性を向上する
ことを可能とした加熱ローラ制御装置を提供することに
ある。
のであり、接触部分における火花の発生を防止し、電磁
波ノイズを無くし、接触部分における耐久性を向上する
ことを可能とした加熱ローラ制御装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する為、通電することにより発熱する発熱抵抗体と、該
発熱抵抗体に電圧を印加するための給電路を形成する接
触端子を備えた回転可能な加熱ローラと、前記接触端子
を介して前記発熱抵抗体に電力を供給する電力供給手段
と、前記加熱ローラに回転駆動力を与える回転駆動機構
と、前記発熱抵抗体に対する通電開始から所定時間経過
するまで、前記加熱ローラに対する回転駆動を禁止する
回転駆動制御手段とを備えることを特徴とする加熱ロー
ラ制御装置を提供することにより達成される。
する為、通電することにより発熱する発熱抵抗体と、該
発熱抵抗体に電圧を印加するための給電路を形成する接
触端子を備えた回転可能な加熱ローラと、前記接触端子
を介して前記発熱抵抗体に電力を供給する電力供給手段
と、前記加熱ローラに回転駆動力を与える回転駆動機構
と、前記発熱抵抗体に対する通電開始から所定時間経過
するまで、前記加熱ローラに対する回転駆動を禁止する
回転駆動制御手段とを備えることを特徴とする加熱ロー
ラ制御装置を提供することにより達成される。
【0014】また、前記発熱抵抗体は、例えば所定の温
度以上になると抵抗値が増大する正温度係数サーミスタ
で構成する。また、前記所定時間は、例えば前記発熱抵
抗体への通電開始から前記発熱抵抗体が前記所定温度に
達するのに要する時間に設定する。
度以上になると抵抗値が増大する正温度係数サーミスタ
で構成する。また、前記所定時間は、例えば前記発熱抵
抗体への通電開始から前記発熱抵抗体が前記所定温度に
達するのに要する時間に設定する。
【0015】
【作用】定着ローラに与える熱源として、ランプ・ヒー
タを用いた場合、ランプ・ヒータは固定であるので電源
供給は容易であるが、正温度係数サーミスタ等の定着ロ
ーラ自体が加熱ローラである定着ローラ(加熱ローラ制
御装置)を使用する場合、加熱ローラが回転する為給電
端子やブラシを使用する必要があり、電磁波ノイズの発
生の原因となる。
タを用いた場合、ランプ・ヒータは固定であるので電源
供給は容易であるが、正温度係数サーミスタ等の定着ロ
ーラ自体が加熱ローラである定着ローラ(加熱ローラ制
御装置)を使用する場合、加熱ローラが回転する為給電
端子やブラシを使用する必要があり、電磁波ノイズの発
生の原因となる。
【0016】そこで、本発明は正温度係数サーミスタの
特性を利用し、加熱ローラに大きな電流が流れる期間、
加熱ローラの回転を停止し、火花の発生を防止し、電磁
波ノイズの発生や、給電端子やブラシの炭化を防止す
る。そして、加熱ローラの温度が上昇して所定温度に達
した時加熱ローラを回転させることにより、この時点で
加熱ローラには小電流が供給され、火花の発生は無く、
耐久性の向上した給電端子やブラシを提供するものであ
る。
特性を利用し、加熱ローラに大きな電流が流れる期間、
加熱ローラの回転を停止し、火花の発生を防止し、電磁
波ノイズの発生や、給電端子やブラシの炭化を防止す
る。そして、加熱ローラの温度が上昇して所定温度に達
した時加熱ローラを回転させることにより、この時点で
加熱ローラには小電流が供給され、火花の発生は無く、
耐久性の向上した給電端子やブラシを提供するものであ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら詳細に説明する。図1は、一実施例の加熱ロ
ーラ制御装置に適用する加熱ローラの構造および使用形
態を示す図(加熱ローラの上面図、及び側面図)であ
る。同図において、加熱ローラ1は導体軸2、PTCサ
ーミスタ素材(発熱抵抗体)3、熱伝導皮膜4で構成さ
れている。PTCサーミスタ素材3は、そのキュリー点
が100℃付近で、且つ、設定温度がトナーの熱定着に
必要とされる170℃程度となる様、その外形が既存の
定着ローラのそれと同等の寸法に加工された円筒形状で
形成されている。尚、ここで用いられるPTCサーミス
タ素材3の材質(組成)に関しては、以上の温度条件を
満たせばどの様なものでもよく、例えば、チタン酸バリ
ウム・セラミックや特定の導電性樹脂材、等を適用する
ことができる。
照しながら詳細に説明する。図1は、一実施例の加熱ロ
ーラ制御装置に適用する加熱ローラの構造および使用形
態を示す図(加熱ローラの上面図、及び側面図)であ
る。同図において、加熱ローラ1は導体軸2、PTCサ
ーミスタ素材(発熱抵抗体)3、熱伝導皮膜4で構成さ
れている。PTCサーミスタ素材3は、そのキュリー点
が100℃付近で、且つ、設定温度がトナーの熱定着に
必要とされる170℃程度となる様、その外形が既存の
定着ローラのそれと同等の寸法に加工された円筒形状で
形成されている。尚、ここで用いられるPTCサーミス
タ素材3の材質(組成)に関しては、以上の温度条件を
満たせばどの様なものでもよく、例えば、チタン酸バリ
ウム・セラミックや特定の導電性樹脂材、等を適用する
ことができる。
【0018】上述の様な形状を成すPTCサーミスタ素
材3には、金属材料等から成る導体軸2が、その先端部
をPTCサーミスタ素材3の一端部から露出させた状態
で嵌入されており、さらに、このPTCサーミスタ素材
3の他端部の外周面を除くその主要外周面に対して、熱
伝導性に優れたフッ素樹脂(例えば、テフロン(デュポ
ン社・登録商標)など)から成る熱伝導皮膜4が被覆さ
れている。
材3には、金属材料等から成る導体軸2が、その先端部
をPTCサーミスタ素材3の一端部から露出させた状態
で嵌入されており、さらに、このPTCサーミスタ素材
3の他端部の外周面を除くその主要外周面に対して、熱
伝導性に優れたフッ素樹脂(例えば、テフロン(デュポ
ン社・登録商標)など)から成る熱伝導皮膜4が被覆さ
れている。
【0019】以上のように加熱ローラ1を構造化するこ
とにより、PTCサーミスタ素材3の一端部から露出す
る導体軸2の先端部の外周面と、熱伝導皮膜4が被覆さ
れてないPTCサーミスタ素材3の他端部の外周面と
を、それぞれ、給電端子5a,5bに相当させることが
でき、さらに、これら給電端子5a,5bに対し、それ
ぞれ、提起されているブラシ6a,6b(給電部材)を
接触させて、この加熱ローラ1に交流電源7を供給すれ
ば、円筒形状のPTCサーミスタ素材3の外側と内側と
の間で一様な通電が行われる。
とにより、PTCサーミスタ素材3の一端部から露出す
る導体軸2の先端部の外周面と、熱伝導皮膜4が被覆さ
れてないPTCサーミスタ素材3の他端部の外周面と
を、それぞれ、給電端子5a,5bに相当させることが
でき、さらに、これら給電端子5a,5bに対し、それ
ぞれ、提起されているブラシ6a,6b(給電部材)を
接触させて、この加熱ローラ1に交流電源7を供給すれ
ば、円筒形状のPTCサーミスタ素材3の外側と内側と
の間で一様な通電が行われる。
【0020】また、この通電により、PTCサーミスタ
素材3が発熱して設定温度に達したとき、その主要外周
面に被覆された熱伝導皮膜4の熱伝導作用により、この
加熱ローラ1の有効発熱面(すなわち、熱伝導皮膜4の
表面)における温度の分布が、その全ての領域に渡って
完全に均一化される構成である。
素材3が発熱して設定温度に達したとき、その主要外周
面に被覆された熱伝導皮膜4の熱伝導作用により、この
加熱ローラ1の有効発熱面(すなわち、熱伝導皮膜4の
表面)における温度の分布が、その全ての領域に渡って
完全に均一化される構成である。
【0021】尚、上述のPTCサーミスタ素材3は、一
般に、加工直後の状態では表面が滑らかでない為(凹凸
が生じている為)、そのうちの、少なくとも、ブラシ6
bと接触するPTCサーミスタ素材3の外周面(給電端
子5a)は、接触抵抗を低減させる為、予め所定の電極
処理(例えば、数ミクロン程度の平面度に研磨する処理
等)を施してある。
般に、加工直後の状態では表面が滑らかでない為(凹凸
が生じている為)、そのうちの、少なくとも、ブラシ6
bと接触するPTCサーミスタ素材3の外周面(給電端
子5a)は、接触抵抗を低減させる為、予め所定の電極
処理(例えば、数ミクロン程度の平面度に研磨する処理
等)を施してある。
【0022】以上の様に構造化された加熱ローラ1は、
その周辺の機構との関係において、定着装置の動力源で
あるメイン・モータ(図示せず)からの回転駆動力の供
給に応じ、定着装置内の補助ローラ(図示せず)と対向
接触しながら回転する様配設され、さらに、後述する加
熱ローラ制御回路から制御信号を受けることにより、例
えばトナーが転写された状態の用紙を補助ローラとの間
に挟み込みながら、用紙にトナーを熱定着させる。
その周辺の機構との関係において、定着装置の動力源で
あるメイン・モータ(図示せず)からの回転駆動力の供
給に応じ、定着装置内の補助ローラ(図示せず)と対向
接触しながら回転する様配設され、さらに、後述する加
熱ローラ制御回路から制御信号を受けることにより、例
えばトナーが転写された状態の用紙を補助ローラとの間
に挟み込みながら、用紙にトナーを熱定着させる。
【0023】図2は、上述の加熱ローラ1を構成するP
TCサーミスタ素材3に電源を供給する為の回路構成図
である。同回路において、上述のPTCサーミスタ素材
3と、このPTCサーミスタ素材3に電源を供給する為
の交流電源7で構成される閉回路中にトライアック10
が挿入されており、このトライアック10のゲート
(G)・トリガ回路として、フォト・カプラ11が配設
されている。尚、トライアック10に対して並列に接続
されたコンデンサCおよび抵抗R1の直列回路は、トラ
イアック10の転流失敗を防止するためのCRアブソー
バであり、フォト・カプラ11を構成するトライアック
11aの両端に接続された抵抗R2および抵抗R3は、
トライアック10のゲート電流を決定する為のバイアス
抵抗であり、フォト・カプラ11の一部を構成する発光
ダイオード11bと基準電圧VCCとの間に接続された抵
抗R4は、発光ダイオード11bの電流を決定する為の
プルアップ抵抗である。
TCサーミスタ素材3に電源を供給する為の回路構成図
である。同回路において、上述のPTCサーミスタ素材
3と、このPTCサーミスタ素材3に電源を供給する為
の交流電源7で構成される閉回路中にトライアック10
が挿入されており、このトライアック10のゲート
(G)・トリガ回路として、フォト・カプラ11が配設
されている。尚、トライアック10に対して並列に接続
されたコンデンサCおよび抵抗R1の直列回路は、トラ
イアック10の転流失敗を防止するためのCRアブソー
バであり、フォト・カプラ11を構成するトライアック
11aの両端に接続された抵抗R2および抵抗R3は、
トライアック10のゲート電流を決定する為のバイアス
抵抗であり、フォト・カプラ11の一部を構成する発光
ダイオード11bと基準電圧VCCとの間に接続された抵
抗R4は、発光ダイオード11bの電流を決定する為の
プルアップ抵抗である。
【0024】以上の様に構成された回路を通じて、上述
のPTCサーミスタ素材3(加熱ローラ1)に対する給
電動作を制御する為、不図示のROM(リード・オンリ
・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、
およびA/D変換器(アナログ/デジタル変換器)を内
蔵して成るMPU(マイクロ・プロセッサ・ユニット)
12が配設されている。すなわち、上述の発光ダイオー
ド11bにはMPU12の出力ポートPo が接続されて
いる。
のPTCサーミスタ素材3(加熱ローラ1)に対する給
電動作を制御する為、不図示のROM(リード・オンリ
・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、
およびA/D変換器(アナログ/デジタル変換器)を内
蔵して成るMPU(マイクロ・プロセッサ・ユニット)
12が配設されている。すなわち、上述の発光ダイオー
ド11bにはMPU12の出力ポートPo が接続されて
いる。
【0025】この様に構成することにより、回路動作時
においては、入力ポートIに供給される図示の各種セン
サ入力信号(詳細は動作説明の項目で述べる)が、その
個々の検出対象に関して全て定常状態を示す値となった
時、MPU12はその出力ポートPo をハイ・レベル
(以下“H”で示す)からロー・レベル(以下“L”で
示す))に移行させ、フォト・カプラ11をオン状態と
し、これにより、トライアック10をオン状態としてP
TCサーミスタ素材3の通電を図る。
においては、入力ポートIに供給される図示の各種セン
サ入力信号(詳細は動作説明の項目で述べる)が、その
個々の検出対象に関して全て定常状態を示す値となった
時、MPU12はその出力ポートPo をハイ・レベル
(以下“H”で示す)からロー・レベル(以下“L”で
示す))に移行させ、フォト・カプラ11をオン状態と
し、これにより、トライアック10をオン状態としてP
TCサーミスタ素材3の通電を図る。
【0026】また、本実施例の加熱ローラ制御装置で
は、上述のMPU12と共に、タイマ13も接続されて
おり、その実動作時において、タイマ13にセットされ
た所定時間(詳細は後述する)がタイム・アップした
時、MPU13は出力ポートP1からエンジン制御信号
を出力し、不図示のメイン・モータへの通電を行う。ま
た、MPU12のA/D変換入力ポート(A/D)に
は、PTCサーミスタ素材3(加熱ローラ2)の近傍に
配設された温度検知用サーミスタ14が接続され、温度
検知用サーミスタ14からA/D変換入力ポートに信号
が入力し、この信号により加熱ローラ1の有効発熱面に
おける温度が検出できる構成である。
は、上述のMPU12と共に、タイマ13も接続されて
おり、その実動作時において、タイマ13にセットされ
た所定時間(詳細は後述する)がタイム・アップした
時、MPU13は出力ポートP1からエンジン制御信号
を出力し、不図示のメイン・モータへの通電を行う。ま
た、MPU12のA/D変換入力ポート(A/D)に
は、PTCサーミスタ素材3(加熱ローラ2)の近傍に
配設された温度検知用サーミスタ14が接続され、温度
検知用サーミスタ14からA/D変換入力ポートに信号
が入力し、この信号により加熱ローラ1の有効発熱面に
おける温度が検出できる構成である。
【0027】以上の様な構成の加熱ローラ制御装置にお
いて、上述のMPU12内の不図示のROMには、上述
の各種センサ入力信号が全て定常状態を示す値となっ
て、PTCサーミスタ素材3の通電(加熱ローラ1に対
する給電)が許可された時、その通電開始時刻(給電開
始時刻)からの経過時間を計数し、その経過時間が所定
時間に達するまで、上述のエンジン制御信号の出力を停
止し、メイン・モータの通電を禁止する為のプログラム
が格納されている。また、このROMには、上述の所定
時間を示すデータとして、予めPTCサーミスタ素材3
の温度(加熱ローラ1の有効発熱面の温度)が、その通
電を室温から開始してからキュリー点(100℃付近)
に達するのに要する時間(例えば、およそ5秒)よりも
長く、且つ、それが設定温度(例えば、170℃程度)
に達するのに要する時間(例えば、およそ10秒)より
も短い時間(例えば、およそ8秒)を示す固定的な時間
データとして記憶されている。つまり、この時間データ
は、仮に、PTCサーミスタ素材3の通電を図りながら
加熱ローラ1を回転させた場合、その加熱ローラ1の給
電端子5a,5bとブラシ6a,6bとの接触部分に火
花が発生しうる期間を示しており、上述のプログラム
は、その起動と共に以上の時間データをタイマ13にセ
ットし、その火花が発生しうる期間におけるエンジン制
御信号の出力を禁止する為の構成である。
いて、上述のMPU12内の不図示のROMには、上述
の各種センサ入力信号が全て定常状態を示す値となっ
て、PTCサーミスタ素材3の通電(加熱ローラ1に対
する給電)が許可された時、その通電開始時刻(給電開
始時刻)からの経過時間を計数し、その経過時間が所定
時間に達するまで、上述のエンジン制御信号の出力を停
止し、メイン・モータの通電を禁止する為のプログラム
が格納されている。また、このROMには、上述の所定
時間を示すデータとして、予めPTCサーミスタ素材3
の温度(加熱ローラ1の有効発熱面の温度)が、その通
電を室温から開始してからキュリー点(100℃付近)
に達するのに要する時間(例えば、およそ5秒)よりも
長く、且つ、それが設定温度(例えば、170℃程度)
に達するのに要する時間(例えば、およそ10秒)より
も短い時間(例えば、およそ8秒)を示す固定的な時間
データとして記憶されている。つまり、この時間データ
は、仮に、PTCサーミスタ素材3の通電を図りながら
加熱ローラ1を回転させた場合、その加熱ローラ1の給
電端子5a,5bとブラシ6a,6bとの接触部分に火
花が発生しうる期間を示しており、上述のプログラム
は、その起動と共に以上の時間データをタイマ13にセ
ットし、その火花が発生しうる期間におけるエンジン制
御信号の出力を禁止する為の構成である。
【0028】また、MPU12のROMには、PTCサ
ーミスタ素材3の通電開始時刻(加熱ローラ1の給電開
始時刻)における通電開始温度(給電開始温度)を検知
し、その通電開始温度に応じて上述の時間データ(所定
時間)を縮減するためのプログラムも格納されている。
つまり、このプログラムは、例えば、PTCサーミスタ
素材3の通電を一度実施し、その直後に通電を再開した
場合、等の様に、加熱ローラ1の有効発熱面における温
度が室温にまで低下しておらず、PTCサーミスタ素材
3の通電を初めから行う必要がない場合に適用され、そ
の実際の適用時には、加熱ローラ1の有効発熱面におけ
る温度が室温よりも高いことを、温度検知用サーミスタ
14およびMPU12のA/D変換器によって検知した
時、そのときの通電開始温度に応じて、MPU12のR
OMに格納されている時間データをRAMにおいて縮減
し、さらに、この縮減後の時間データを改めてタイマ1
3にセットする様構成されている。
ーミスタ素材3の通電開始時刻(加熱ローラ1の給電開
始時刻)における通電開始温度(給電開始温度)を検知
し、その通電開始温度に応じて上述の時間データ(所定
時間)を縮減するためのプログラムも格納されている。
つまり、このプログラムは、例えば、PTCサーミスタ
素材3の通電を一度実施し、その直後に通電を再開した
場合、等の様に、加熱ローラ1の有効発熱面における温
度が室温にまで低下しておらず、PTCサーミスタ素材
3の通電を初めから行う必要がない場合に適用され、そ
の実際の適用時には、加熱ローラ1の有効発熱面におけ
る温度が室温よりも高いことを、温度検知用サーミスタ
14およびMPU12のA/D変換器によって検知した
時、そのときの通電開始温度に応じて、MPU12のR
OMに格納されている時間データをRAMにおいて縮減
し、さらに、この縮減後の時間データを改めてタイマ1
3にセットする様構成されている。
【0029】次に、以上のように構成された加熱ローラ
制御装置2における動作を説明する。図3は、その動作
を示すフローチャートである。同図に示す様に、この加
熱ローラ制御装置における動作は、これが適用される例
えばプリンタ装置に電源を投入した時に開始され、この
電源の投入と同時に、MPU12は、ROMに格納され
ている時間データをタイマ13にセットすると共に、P
TCサーミスタ素材3の通電を行わない状態で、エンジ
ン制御信号を数秒間にわたって出力してメイン・モータ
への通電を行い、そのメイン・モータからの回転駆動力
の供給を受ける加熱ローラ1や感光体ドラム(図示せ
ず)が、この時の通電に応じて正常に回転するか否かを
チェックする為のイニシャル回転を数秒間に渡って行
う。また、この時、トナーの残量チェックや感光体ドラ
ムのクリーニング等も同時に行う。そして、MPU12
は、このイニシャル回転が終了しない間(ステップ(以
下Sで示す)1)、PTCサーミスタ素材3の通電を停
止した状態を保持し続け(S1がNO、S2)、このイ
ニシャル回転時において、加熱ローラ1の給電端子5
a,5bとブラシ6a,6bとの接触部分に発生しうる
火花を防止する。
制御装置2における動作を説明する。図3は、その動作
を示すフローチャートである。同図に示す様に、この加
熱ローラ制御装置における動作は、これが適用される例
えばプリンタ装置に電源を投入した時に開始され、この
電源の投入と同時に、MPU12は、ROMに格納され
ている時間データをタイマ13にセットすると共に、P
TCサーミスタ素材3の通電を行わない状態で、エンジ
ン制御信号を数秒間にわたって出力してメイン・モータ
への通電を行い、そのメイン・モータからの回転駆動力
の供給を受ける加熱ローラ1や感光体ドラム(図示せ
ず)が、この時の通電に応じて正常に回転するか否かを
チェックする為のイニシャル回転を数秒間に渡って行
う。また、この時、トナーの残量チェックや感光体ドラ
ムのクリーニング等も同時に行う。そして、MPU12
は、このイニシャル回転が終了しない間(ステップ(以
下Sで示す)1)、PTCサーミスタ素材3の通電を停
止した状態を保持し続け(S1がNO、S2)、このイ
ニシャル回転時において、加熱ローラ1の給電端子5
a,5bとブラシ6a,6bとの接触部分に発生しうる
火花を防止する。
【0030】以上のイニシャル回転が時間の経過ととも
に終了すると(S2がYES(イエス))、MPU12
は、次に、感光体ドラム・ユニット(図示せず)の交換
が行われたか否かを、その状態を示すセンサ入力信号に
よって判断する(S3)。この判断の結果、感光ドラム
・ユニットの交換が行われておらず、該当するセンサ入
力信号が定常状態を示す値となっている場合には(S3
がYES)、更に、本実施例の加熱ローラ制御装置が適
用されるプリンタ装置のモードが、印字データの入力が
ないときに消費電力を低減させるためのスリープ・モー
ドになっているか否か、その状態を示すセンサ入力信号
によって判断する(S4)。そして、この判断の結果、
装置のモードがスリープ・モードである場合(S4がY
ES)、MPU13は消費電力の低減を図る為、エンジ
ン制御信号の出力を停止してメイン・モータの通電を停
止すると共に、出力ポートPo の出力を“H”のまま保
持し、PTCサーミスタ素材3への通電を停止しておく
(S5)。
に終了すると(S2がYES(イエス))、MPU12
は、次に、感光体ドラム・ユニット(図示せず)の交換
が行われたか否かを、その状態を示すセンサ入力信号に
よって判断する(S3)。この判断の結果、感光ドラム
・ユニットの交換が行われておらず、該当するセンサ入
力信号が定常状態を示す値となっている場合には(S3
がYES)、更に、本実施例の加熱ローラ制御装置が適
用されるプリンタ装置のモードが、印字データの入力が
ないときに消費電力を低減させるためのスリープ・モー
ドになっているか否か、その状態を示すセンサ入力信号
によって判断する(S4)。そして、この判断の結果、
装置のモードがスリープ・モードである場合(S4がY
ES)、MPU13は消費電力の低減を図る為、エンジ
ン制御信号の出力を停止してメイン・モータの通電を停
止すると共に、出力ポートPo の出力を“H”のまま保
持し、PTCサーミスタ素材3への通電を停止しておく
(S5)。
【0031】一方、上述の判断(S4)において、装置
が通常モードとなっている場合(S4がNO)、MPU
13は、現時点において所定のプリント動作が可能であ
るか否かをさらに判断する(S6)。この判断におい
て、所定のプリント動作が可能でない場合(S6がN
O)、出力ポートPo を“H”から“L”に変更し、併
せてPTCサーミスタ素材3への通電を開始すると共
に、既に時間データがセットされた状態のタイマ13の
計数処理をスタートする(S7)。以後、MPU12
は、タイマ13がタイム・アップするまで待機する(S
8がNO)。そして、タイマ13がタイム・アップする
と(S8がYES)、エンジン制御信号を出力してメイ
ン・モータの通電を開始する(S9)。すなわち、タイ
マ13の計数時間は、加熱ローラ1の給電端子5a,5
bとブラシ6a,6bとの接触部分に火花が発生する可
能性がない電圧まで低下させる時間であり、この時始め
てエンジン制御信号を出力してメイン・モータの通電を
開始する。
が通常モードとなっている場合(S4がNO)、MPU
13は、現時点において所定のプリント動作が可能であ
るか否かをさらに判断する(S6)。この判断におい
て、所定のプリント動作が可能でない場合(S6がN
O)、出力ポートPo を“H”から“L”に変更し、併
せてPTCサーミスタ素材3への通電を開始すると共
に、既に時間データがセットされた状態のタイマ13の
計数処理をスタートする(S7)。以後、MPU12
は、タイマ13がタイム・アップするまで待機する(S
8がNO)。そして、タイマ13がタイム・アップする
と(S8がYES)、エンジン制御信号を出力してメイ
ン・モータの通電を開始する(S9)。すなわち、タイ
マ13の計数時間は、加熱ローラ1の給電端子5a,5
bとブラシ6a,6bとの接触部分に火花が発生する可
能性がない電圧まで低下させる時間であり、この時始め
てエンジン制御信号を出力してメイン・モータの通電を
開始する。
【0032】更に、この制御を図4を用いて具体的に説
明する。尚、図4は加熱ローラ1の通電時における電流
−時間特性および温度−時間特性を示す特性図である。
同図に示すように、先ず、加熱ローラ1の非回転時にお
いては、前述したPTCサーミスタ素材3の形態上の特
性に応じ、その通電を室温から開始してからキュリー点
の100℃付近(図示の点線参照)に達するのに要する
時間が、およそ5秒であり、それが設定温度の170℃
程度(図示の点線参照)に完全に達するのに要する時間
が、およそ10秒である。尚、この加熱ローラ1の非回
転時において、PTCサーミスタ素材11に流れる電流
は、キュリー点においては、およそ10Aである。この
間はタイマ13の計数時間(タイマ時間)であり、給電
端子5a,5bとブラシ6a,6b間には電流が流れな
い。一方、設定温度に達したときには、その1/10
の、およそ1A(図示の実線参照)の電流が給電端子5
a,5bとブラシ6a,6b間に流れる。尚、MPU1
2のROMからタイマ13にセットされる時間データの
値は、上述の様に、キュリー点に達するのに要する時間
よりも長く、かつ、設定温度に達するのに要する時間よ
りも短い、およそ8秒に設定されている。
明する。尚、図4は加熱ローラ1の通電時における電流
−時間特性および温度−時間特性を示す特性図である。
同図に示すように、先ず、加熱ローラ1の非回転時にお
いては、前述したPTCサーミスタ素材3の形態上の特
性に応じ、その通電を室温から開始してからキュリー点
の100℃付近(図示の点線参照)に達するのに要する
時間が、およそ5秒であり、それが設定温度の170℃
程度(図示の点線参照)に完全に達するのに要する時間
が、およそ10秒である。尚、この加熱ローラ1の非回
転時において、PTCサーミスタ素材11に流れる電流
は、キュリー点においては、およそ10Aである。この
間はタイマ13の計数時間(タイマ時間)であり、給電
端子5a,5bとブラシ6a,6b間には電流が流れな
い。一方、設定温度に達したときには、その1/10
の、およそ1A(図示の実線参照)の電流が給電端子5
a,5bとブラシ6a,6b間に流れる。尚、MPU1
2のROMからタイマ13にセットされる時間データの
値は、上述の様に、キュリー点に達するのに要する時間
よりも長く、かつ、設定温度に達するのに要する時間よ
りも短い、およそ8秒に設定されている。
【0033】尚、上述の判断(S6)においてプリント
動作が可能であると判断すると(S6がYES)、直ち
にメイン・モータの通電を開始する(S9)。上述のメ
イン・モータの通電開始により、先ず、1枚目の用紙に
対するプリント動作が行われる。このプリント動作は、
感光体ドラムを駆動し、例えば印字データに基づく光書
き込みにより感光体ドラム表面に静電潜像を形成し、不
図示の現像器でトナー像化して用紙に転写された画像を
上述の加熱ローラで熱定着するものである。尚、この様
にしてトナー画像が定着された用紙は、機外に排出され
る。
動作が可能であると判断すると(S6がYES)、直ち
にメイン・モータの通電を開始する(S9)。上述のメ
イン・モータの通電開始により、先ず、1枚目の用紙に
対するプリント動作が行われる。このプリント動作は、
感光体ドラムを駆動し、例えば印字データに基づく光書
き込みにより感光体ドラム表面に静電潜像を形成し、不
図示の現像器でトナー像化して用紙に転写された画像を
上述の加熱ローラで熱定着するものである。尚、この様
にしてトナー画像が定着された用紙は、機外に排出され
る。
【0034】尚、図4に示す様に、プリントの開始に伴
い、実際に、加熱ローラ1を回転させながらPTCサー
ミスタ素材3の通電を行うと、それと対向接触して回転
する補助ローラや用紙自体に熱が伝導拡散する為、その
回転時のPTCサーミスタ素材3の温度は、前述した非
回転時の場合よりも若干低下することになるが(図示の
二点鎖線参照)、元来、PTCサーミスタ素材3は、設
定温度付近においては、その抵抗値が急激に変化する特
性をもつため(図5参照)、例えわずかな温度低下が生
じても、それに呼応するようにPTCサーミスタ素材3
に流れる電流が大きくなり(図示の一点鎖線参照)、そ
のときの温度低下が瞬時に制御され、常に安定した発熱
が行われる。
い、実際に、加熱ローラ1を回転させながらPTCサー
ミスタ素材3の通電を行うと、それと対向接触して回転
する補助ローラや用紙自体に熱が伝導拡散する為、その
回転時のPTCサーミスタ素材3の温度は、前述した非
回転時の場合よりも若干低下することになるが(図示の
二点鎖線参照)、元来、PTCサーミスタ素材3は、設
定温度付近においては、その抵抗値が急激に変化する特
性をもつため(図5参照)、例えわずかな温度低下が生
じても、それに呼応するようにPTCサーミスタ素材3
に流れる電流が大きくなり(図示の一点鎖線参照)、そ
のときの温度低下が瞬時に制御され、常に安定した発熱
が行われる。
【0035】次に、上述の1枚目の用紙に対するプリン
ト動作が完了すると、MPU12は、2枚目以降の用紙
に対するプリント動作を行う為、前述の判断(S3)に
戻る。ここで、仮に、この時点で感光ドラム・ユニット
の交換が行われ、該当するセンサ入力信号が定常状態を
示す値ではなくなった場合(S3がNO)、出力ポート
Po を“L”から“H”に変更し、PTCサーミスタ素
材3の通電を停止し、前述のイニシャル回転を再び行う
(S2)。
ト動作が完了すると、MPU12は、2枚目以降の用紙
に対するプリント動作を行う為、前述の判断(S3)に
戻る。ここで、仮に、この時点で感光ドラム・ユニット
の交換が行われ、該当するセンサ入力信号が定常状態を
示す値ではなくなった場合(S3がNO)、出力ポート
Po を“L”から“H”に変更し、PTCサーミスタ素
材3の通電を停止し、前述のイニシャル回転を再び行う
(S2)。
【0036】以下、スリープモードの判断(S6)を行
い、スリープ・モードであれば消費電力の低減の為メイ
ン・モータの通電を停止し(S4がYES、S5)、通
常モードであればプリント可能か判断し(S6)、2枚
目以降のプリント動作を行う(S6〜S9)。
い、スリープ・モードであれば消費電力の低減の為メイ
ン・モータの通電を停止し(S4がYES、S5)、通
常モードであればプリント可能か判断し(S6)、2枚
目以降のプリント動作を行う(S6〜S9)。
【0037】上述の処理の間、前述の様にタイマ13が
働き、加熱ローラ1の給電端子5a,5bとブラシ6
a,6bとの接触部分に火花が発生しうる期間では、そ
の加熱ローラ1の回転処理を行わない。したがって、本
実施例の加熱ローラ装置によれば、給電端子5a,5b
とブラシ6a,6bとの接触部分に火花等が発生するこ
とがなく、長期間使用しても充分な耐久性が得られる。
働き、加熱ローラ1の給電端子5a,5bとブラシ6
a,6bとの接触部分に火花が発生しうる期間では、そ
の加熱ローラ1の回転処理を行わない。したがって、本
実施例の加熱ローラ装置によれば、給電端子5a,5b
とブラシ6a,6bとの接触部分に火花等が発生するこ
とがなく、長期間使用しても充分な耐久性が得られる。
【0038】尚、MPU12は、加熱ローラ1の有効発
熱面における温度が室温にまで低下しておらず、PTC
サーミスタ素材3の通電を初めから行う必要がないと判
断した場合には、温度検知用サーミスタ14の検知する
加熱ローラ1の温度に応じて、MPU12のROMに格
納されている時間データをRAMにおいて減算し、さら
に、この減算後の時間データをタイマ13にセットする
ように構成する。
熱面における温度が室温にまで低下しておらず、PTC
サーミスタ素材3の通電を初めから行う必要がないと判
断した場合には、温度検知用サーミスタ14の検知する
加熱ローラ1の温度に応じて、MPU12のROMに格
納されている時間データをRAMにおいて減算し、さら
に、この減算後の時間データをタイマ13にセットする
ように構成する。
【0039】ここで、この動作を図4を用いて具体的に
説明すれば、PTCサーミスタ素材3の通電を再開した
ときの加熱ローラ1の有効発熱面における温度が、およ
そ100℃であると仮定した場合、PTCサーミスタ素
材3の通電を室温から開始してから、その温度が100
℃に達すのに要する時間は、グラフから、およそ5秒と
なり、この5秒分に相当する時間を、MPU12のRA
Mにおいて8秒分の時間データから差し引き、これによ
って得られる3秒分の時間データを、改めてタイマ13
にセットすればよい。この様に制御することにより、加
熱ローラ1の有効発熱面における温度が室温にまで低下
しておらず、PTCサーミスタ素材3の通電を初めから
行う必要がない場合においても、プリント動作開始まで
の待ち時間を短縮して使用することができる。
説明すれば、PTCサーミスタ素材3の通電を再開した
ときの加熱ローラ1の有効発熱面における温度が、およ
そ100℃であると仮定した場合、PTCサーミスタ素
材3の通電を室温から開始してから、その温度が100
℃に達すのに要する時間は、グラフから、およそ5秒と
なり、この5秒分に相当する時間を、MPU12のRA
Mにおいて8秒分の時間データから差し引き、これによ
って得られる3秒分の時間データを、改めてタイマ13
にセットすればよい。この様に制御することにより、加
熱ローラ1の有効発熱面における温度が室温にまで低下
しておらず、PTCサーミスタ素材3の通電を初めから
行う必要がない場合においても、プリント動作開始まで
の待ち時間を短縮して使用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明した様に、加熱ローラ
の給電端子とブラシとの接触部分に火花が発生すること
がなく、給電端子やブラシにカーボン等が付着すること
を防止し、給電端子等の耐久性を向上することができ
る。したがって、その結果、加熱ローラ装置を長期間に
渡って安定的に使用することができる。
の給電端子とブラシとの接触部分に火花が発生すること
がなく、給電端子やブラシにカーボン等が付着すること
を防止し、給電端子等の耐久性を向上することができ
る。したがって、その結果、加熱ローラ装置を長期間に
渡って安定的に使用することができる。
【0041】また、加熱ローラの有効発熱面における温
度が室温にまで低下しておらず、発熱抵抗体の通電を初
めから行う必要がない場合においても、プリント動作を
再開するときには、その際の待ち時間を短縮して使用す
ることができる。
度が室温にまで低下しておらず、発熱抵抗体の通電を初
めから行う必要がない場合においても、プリント動作を
再開するときには、その際の待ち時間を短縮して使用す
ることができる。
【図1】一実施例に係る加熱ローラの構造および使用形
態を示す図(上面図および側面図)である。
態を示す図(上面図および側面図)である。
【図2】一実施例に係る加熱ローラ制御装置の回路構成
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図3】一実施例に係る加熱ローラ装置の動作を説明す
るためのフローチャートである。
るためのフローチャートである。
【図4】一実施例に係る加熱ローラの通電時における電
流−時間特性および温度−時間特性を示すグラフであ
る。
流−時間特性および温度−時間特性を示すグラフであ
る。
【図5】代表的なPTCサーミスタの抵抗−温度特性を
示すグラフである。
示すグラフである。
1 加熱ローラ 2 導体軸 3 PTCサーミスタ素材 4 熱伝導皮膜 5a,5b 給電端子 6a,6b ブラシ(給電部材) 7 交流電源 10 トライアック 11 フォト・カプラ 11a トライアック 11b 発光ダイオード 12 MPU 13 タイマ 14 温度検知用サーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 和義 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 通電することにより発熱する発熱抵抗体
と、該発熱抵抗体に電圧を印加するための給電路を形成
する接触端子を備えた回転可能な加熱ローラと、 前記接触端子を介して前記発熱抵抗体に電力を供給する
電力供給手段と、 前記加熱ローラに回転駆動力を与える回転駆動機構と、 前記発熱抵抗体に対する通電開始から所定時間経過する
まで、前記加熱ローラに対する回転駆動を禁止する回転
駆動制御手段と、 を備えることを特徴とする加熱ローラ制御装置。 - 【請求項2】 前記発熱抵抗体は、所定の温度以上にな
ると抵抗値が増大する正温度係数サーミスタであること
を特徴とする請求項1記載の加熱ローラ制御装置。 - 【請求項3】 前記所定時間は、前記発熱抵抗体への通
電開始から前記発熱抵抗体が前記所定温度に達するのに
要する時間であることを特徴とする請求項1記載の加熱
ローラ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21513394A JPH0876632A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 加熱ローラ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21513394A JPH0876632A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 加熱ローラ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0876632A true JPH0876632A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=16667257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21513394A Withdrawn JPH0876632A (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 加熱ローラ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0876632A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008216928A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-18 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2016502250A (ja) * | 2012-12-21 | 2016-01-21 | ダブリユーイーテイー・オートモーテイブ・システムズ・リミテツド | 温度制御対象装置の応答時間を向上させる装置および方法 |
-
1994
- 1994-09-08 JP JP21513394A patent/JPH0876632A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008216928A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-18 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2016502250A (ja) * | 2012-12-21 | 2016-01-21 | ダブリユーイーテイー・オートモーテイブ・システムズ・リミテツド | 温度制御対象装置の応答時間を向上させる装置および方法 |
JP2016197428A (ja) * | 2012-12-21 | 2016-11-24 | ダブリユーイーテイー・オートモーテイブ・システムズ・リミテツド | 温度制御対象装置の応答時間を向上させる装置および方法 |
US9678517B2 (en) | 2012-12-21 | 2017-06-13 | Gentherm Canada Ltd. | Device and method for improving the response time of a temperature control device |
US10409304B2 (en) | 2012-12-21 | 2019-09-10 | Gentherm Gmbh | Device and method for improving the response time of a temperature control device |
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