JPH0876279A - 写真プリンタ用のネガキャリア - Google Patents

写真プリンタ用のネガキャリア

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JPH0876279A
JPH0876279A JP21447494A JP21447494A JPH0876279A JP H0876279 A JPH0876279 A JP H0876279A JP 21447494 A JP21447494 A JP 21447494A JP 21447494 A JP21447494 A JP 21447494A JP H0876279 A JPH0876279 A JP H0876279A
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JP
Japan
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negative
mask
opening
printing
negative film
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Application number
JP21447494A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hasegawa
剛 長谷川
Takashi Yamamoto
尚 山本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 迅速にネガマスクを交換する。 【構成】 ネガキャリア30に開口量を調節するマスク
片122、124が配置される。ネガフィルムNの有無
を検出する光センサ164や画面検出センサ165等か
らの信号により、コントローラ166がマスク片12
2、124を開閉動するモータ130の回転を制御す
る。ネガフィルムNの焼付露光作業が終了した際、ネガ
フィルムNがネガマスク118上もしくはネガキャリア
本体内に無いことを、光センサ164や画面検出センサ
165での検出により判断できる。この判断時に、コン
トローラ166がモータ130を動作させて、ネガマス
ク118の開口部119A内を遮らないように開口部1
19Aより広くマスク片122、124を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネガフィルム上の画像
を感光材料に焼付露光するための写真プリンタ用のネガ
キャリアに関し、例えば、写真プリンタとプロセッサと
を組み合わせたプリンタプロセッサ等に採用される。
【0002】
【従来の技術】プリンタプロセッサは所謂ミニラボと称
されDPE店等に設置されている。このプリンタプロセ
ッサは、ネガフィルムに記録された画像を印画紙へ焼付
露光するプリンタ部と、焼付露光処理された印画紙を現
像処理するプロセッサ部とが一体となっており、長尺状
の印画紙をプリンタプロセッサにセットするのみで、自
動的にプリンタ部及びプロセッサ部内を搬送し処理でき
る。このプリンタプロセッサのプリンタ部では、ネガフ
ィルムの画像を選択された一定の大きさに拡大して印画
紙に焼付けるようになっており、画像が焼付けられた印
画紙が順次プロセッサ部へ搬送されて現像され、写真プ
リントとして仕上げられる。
【0003】ところで、横方向の長さを普通サイズであ
るフルサイズの写真プリントの2倍としているパノラマ
サイズの写真プリントが、フルサイズの他に普及してい
るが、さらに近年、画像コマサイズが増加する傾向にあ
る。
【0004】また、1本のネガフィルムの撮影途中にお
いて、フルサイズ用の画像コマであるフルサイズコマと
パノラマサイズ用の画像コマであるパノラマサイズコマ
等との間でアスペクト比を自由に切替えできるようにし
たコマサイズ切換えカメラが市販されている。このコマ
サイズ切換えカメラを使用すると、フルサイズコマ及
び、パノラマサイズコマ等のフルサイズコマとアスペク
ト比の異なる画面サイズのコマが1本のネガフィルム
に、混在することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、複数種類の画
像コマサイズが1本のネガフィルム内に混在するように
なった結果、ネガフィルムを位置決めしてネガキャリア
上に固定する為のネガマスクが、画像コマサイズに対応
して多種必要となると共に、ネガマスクの交換作業が頻
繁に必要となるという欠点が、近年特に目立つようにな
った。この為、ネガマスクを交換しなくとも内部のシャ
ッタが移動して、マスクサイズを変更できる可変マスク
機構の採用が望まれるようになった。
【0006】そして、このような可変マスク機構を採用
したネガキャリアにおいても、可変マスク機構では対応
することのできないような画像コマサイズの焼付露光に
際して、シャッタに邪魔されることなく、又シャッタを
破損することなく、迅速にネガマスクを交換して焼付露
光できるような機構としておく必要があった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、迅速にネガマ
スクを交換できる写真プリンタ用のネガキャリアを得る
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による写真プリ
ンタ用のネガキャリアは、ネガフィルム上の画像を感光
材料に焼付露光する装置本体に載置され且つ感光材料に
焼付露光する光線上にネガフィルムを案内するネガキャ
リア本体と、前記ネガキャリア本体に交換可能に装着さ
れ且つネガフィルムを載せて位置決めすると共に感光材
料を焼付露光する光線を透過させる開口部を有したネガ
マスクと、前記ネガキャリア本体に開閉動可能に配置さ
れて前記開口部を通過する光線を部分的に遮り得るシャ
ッタと、前記シャッタを開閉動して感光材料を焼付露光
する光線の前記シャッタによる遮り量を調整し得る駆動
源と、前記ネガマスク上もしくはネガキャリア本体内に
ネガフィルムが存在するか否かを検出可能なセンサと、
ネガフィルムが無いことを前記センサにより検出したと
きに、前記駆動源を動作させて前記開口部内を遮らない
ように前記開口部より広く前記シャッタを開放した開放
状態にする制御装置と、を有することを特徴とする。
【0009】請求項2による写真プリンタ用のネガキャ
リアは、種々の画像コマのサイズが混在するネガフィル
ム上の画像を感光材料に焼付露光する装置本体に載置さ
れ且つ感光材料に焼付露光する光線上にネガフィルムを
案内するネガキャリア本体と、前記ネガキャリア本体に
交換可能に装着され且つネガフィルムを載せて位置決め
すると共に感光材料を焼付露光する光線を透過させる開
口部を有したネガマスクと、前記ネガキャリア本体に開
閉動可能に配置されて前記開口部を通過する光線を画像
コマのサイズに合わせて部分的に遮り得るシャッタと、
前記シャッタを開閉動して感光材料を焼付露光する光線
の前記シャッタによる遮り量を調整し得る駆動源と、前
記ネガマスク上もしくはネガキャリア本体内にネガフィ
ルムが存在するか否かを検出可能なセンサと、ネガフィ
ルムの画像コマが終了したことを前記センサにより検出
したときに、前記駆動源を動作させて前記開口部内を遮
らないように前記開口部より広く前記シャッタを開放し
た開放状態にする制御装置と、を有することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】請求項1に係る写真プリンタ用のネガキャリア
の作用を以下に説明する。
【0011】ネガキャリア本体が、感光材料に焼付露光
する光線上にネガフィルムを案内して、ネガマスクにネ
ガフィルムが載せられて位置決めされる。また、ネガマ
スクの開口部を通過して感光材料を焼付露光する光線を
シャッタが部分的に遮り得るが、駆動源によりシャッタ
が開閉動されて、シャッタによるこの光線の遮り量が調
整される。
【0012】一方、焼付露光の作業が終了して、センサ
によりネガフィルムがネガマスク上もしくはネガキャリ
ア本体内に無いことを検出したときには、制御装置が駆
動源を動作させて、ネガマスクの開口部内を遮らないよ
うに開口部より広くシャッタを開放した開放状態にす
る。
【0013】従って、焼付露光の作業が終了した後の異
なる種類のネガマスクの交換に際して、シャッタが開口
部より広く開放されている為、作業者がシャッタに邪魔
されることなく、又シャッタを破損することなく、迅速
にネガマスクを交換できることになる。
【0014】請求項2に係る写真プリンタ用のネガキャ
リアの作用を以下に説明する。本請求項によっても請求
項1と同様な作用を奏するが、本請求項によれば、種々
の画像コマのサイズが混在するネガフィルム上の画像を
感光材料に焼付露光することになる。この際、ネガマス
ク上におけるネガフィルムの画像コマの焼付露光が終了
したことをセンサにより検出したときに、制御装置が駆
動源を動作させて、画像コマのサイズに合わせて光線を
部分的に遮るシャッタを、ネガマスクの開口部を遮らな
いように開口部より広く開放した開放状態にする。
【0015】従って、異なる種類のネガマスクの交換に
際して、小さなサイズの画像コマで最後に焼付露光され
ていても、シャッタが開口部より広く開放されることに
なる為、作業者がシャッタに邪魔されることなく、又シ
ャッタを破損することなく、迅速にネガマスクを交換で
きることになる。
【0016】
【実施例】本発明に係る写真プリンタ用のネガキャリア
の一実施例が採用されるプリンタプロセッサを図1から
図10に示し、これらの図に基づき本実施例を説明す
る。
【0017】図1には本発明の一実施例に係る写真プリ
ンタの装置本体であるプリンタプロセッサ10の概略が
示されており、このプリンタプロセッサ10のプリンタ
部を構成する写真焼付部12は、印画紙Pが収納された
ペーパマガジン14を装填できるような構造となってい
る。
【0018】このペーパマガジン14の図1上、左上側
には、印画紙Pの先端部付近が巻き掛けられる駆動ロー
ラ16が回転自在に支持されており、写真焼付部12内
の図示しないモータの駆動力をこの駆動ローラ16が受
けて回転する。また、駆動ローラ16に対向した位置に
は、印画紙Pを介して一対のニップローラ18が配置さ
れている。この為、駆動ローラ16がこれらニップロー
ラ18との間で印画紙Pを挟持して、印画紙Pを写真焼
付部12内へ送り出すことになる。
【0019】他方、写真焼付部12内には、上下一対の
刃からなると共にモータ20によりこの刃が移動される
カッタ22が設置されており、ペーパマガジン14から
出て来た印画紙Pをこのカッタ22が即座に切断するこ
とになる。
【0020】図1上、カッタ22に対して右側である印
画紙Pの搬送方向下流側には、上面が水平方向(図1
上、左右方向)に沿うように形成された支持台46が配
置されている。この支持台46とカッタ22との間に
は、無端ベルト44が巻き掛けられる巻掛ローラ52が
水平方向(図1上、紙面に対して直交する方向)に配置
されている。また、この巻掛ローラ52の上側には、巻
掛ローラ52との間で無端ベルト44を挟持するニップ
ローラ54が配置されている。
【0021】この支持台46に対して印画紙Pの搬送方
向下流側には、無端ベルト44が巻き掛けられる案内ロ
ーラ56が位置している。この案内ローラ56に隣接し
た位置には、下面側が巻掛ローラ52上面側とほぼ同一
の高さとなるような押さえローラ58が配置されてお
り、この押さえローラ58が無端ベルト44の外周を押
圧している。
【0022】すなわち、図1に示すように、この部分の
無端ベルト44をS字状としている。さらに、無端ベル
ト44は、案内ローラ56の下側でテンションローラ6
2へ巻き掛けられて、逆三角形の移動軌跡が形成されて
いる。そして、案内ローラ56は、図示しないモータの
駆動力によって駆動回転され、無端ベルト44を図1
上、時計回転方向に回転させる。
【0023】一方、無端ベルト44にはその全域に亘っ
て多数の小孔(図示せず)が形成されており、この無端
ベルト44の一部が載置される支持台46の上面には、
無端ベルト44の小孔に対応して多数の孔部(図示せ
ず)が形成されている。さらに、この支持台46の内部
は空洞状に形成されており、無端ベルト44の幅方向両
端に対応して形成された一対の連通ダクト66(図上、
一方のみ示す)がこの支持台46に接続されている。こ
れらの連通ダクト66は、支持台46の下側を通過する
無端ベルト44の部分を迂回して無端ベルト44の下方
へと至り、吸引ファン68が設けられたファンボックス
70へと接続されている。
【0024】他方、図1に示される如く、支持台46上
を移動する無端ベルト44の上部には、イーゼル装置6
4が設けられており、縁有画像を印画紙P上に焼き付け
る場合に、このイーゼル装置64内の図示しない可動片
で印画紙Pの周囲を覆うようになっている。
【0025】また、プリンタプロセッサ10の外枠を構
成するケーシング10A外であってイーゼル装置64の
直上の位置には、光を拡散する拡散ボックス28が配置
されており、その右隣に、それぞれ光路への挿入フィル
タ量を変え得るよう移動可能なC、M、Yの3組のフィ
ルタから構成されるCCフィルタ24が配置されてい
る。従って、このCCフィルタ24に隣合って位置する
光源26から照射された光線がCCフィルタ24を通過
した後、拡散ボックス28により拡散されつつ屈曲され
て、直下に送られることになる。そして、このケーシン
グ10Aの上面に載置されているネガキャリア30上の
ネガフィルムNをこの光線が透過する。
【0026】さらに、写真焼付部12内に設置されたガ
イドレール32に、支持板34が水平方向(図1上、紙
面に対して直交する方向)に移動可能に支持されてお
り、前記光線の光軸線S上にそれぞれ配置されるように
プリズム36及びズームレンズ38がこの支持板34に
取り付けられている。
【0027】従って、ネガフィルムNを透過して露光光
線となった光線は、プリズム36を通過した後、さらに
拡大倍率を変更可能なズームレンズ38を通過してイー
ゼル装置64の下に位置する印画紙P上に、ネガフィル
ムNの画像を結像させる。
【0028】また、写真焼付部12内には、ネガフィル
ムNの濃度を測定する例えば色フィルタとCCD等の光
センサにより構成される濃度測定器40が配置されてお
り、プリズム36により水平方向に屈曲された光線がこ
の濃度測定器40に送られるようになっている。この濃
度測定器40は、図示しないコントローラに接続されて
おり、濃度測定器40によって測定されたデータ及び、
作業者によりキー入力されたデータに基づいて、焼付露
光時の露光補正値が設定される。
【0029】さらに、ズームレンズ38とイーゼル装置
64の間の光路には、CCフィルタ24で色と強度が調
光されネガフィルムNを透過した光を、所定時間の間焼
付露光するブラックシャッタ41が設けられている。
【0030】以上のような構造に写真焼付部12がなっ
ている為、ペーパマガジン14から送り出された印画紙
Pは、カッタ22で所望長さに切断された後に、無端ベ
ルト44に乗せられて露光光線の光軸線S上の位置であ
る画像焼付位置へと搬送される。そして、光源26側か
らの露光光線がプリズム36及びズームレンズ38等を
介して印画紙Pに到達し、ブラックシャッタ41が所定
時間開くことにより、ネガフィルムNに記録された画像
が印画紙P上に焼付露光され、この画像が焼付露光され
た部分が画像部分となる。
【0031】この際、支持台46内の空気は、連通ダク
ト66を介して無端ベルト44のループ内から幅方向両
端へ抜け出し、吸引ファン68で吸引されて外部へ吹き
出されるので、支持台46内が負圧となる。この負圧は
支持台46の孔部、無端ベルト44の小孔を介して無端
ベルト44上の印画紙Pへと伝達され、印画紙Pが矢印
Aで示すように、無端ベルト44へ吸引される。この
為、印画紙Pが単に無端ベルト44に乗せられるだけで
なく、無端ベルト44側に吸引されるので、印画紙P
が、確実に無端ベルト44により搬送されると共に、画
像焼付位置上で水平状態に配置されることになる。
【0032】さらに、画像の焼付露光が終了した印画紙
Pは、案内ローラ56と押さえローラ58との間に挟持
されて、その搬送方向が水平方向から垂直方向へと変更
されて垂直方向に送り出される。この後、印画紙Pの搬
送経路を表す経路Kで示されように、印画紙Pは、複数
対のローラによって構成される搬送路60を介して、現
像、漂白定着、水洗及び乾燥の各処理を行うプロセッサ
部72へ搬送される。
【0033】以上でネガフィルムNの画像1コマ分の焼
付露光処理が終了する。これを繰り返すことにより、焼
付露光処理された印画紙Pが1枚づつ順次プロセッサ部
72に搬送される。
【0034】このプロセッサ部72の内の現像槽74に
は現像液が溜められていて、印画紙Pをこの現像液に浸
して現像処理を行う。現像処理された印画紙Pは現像槽
74と隣接する漂白定着槽76へ搬送される。漂白定着
槽76には漂白定着液が溜められていて、印画紙Pをこ
の漂白定着液に浸して漂白処理及び定着処理を行う。定
着処理された印画紙Pは、漂白定着槽76に隣接すると
共にそれぞれ水洗水が溜められた複数の水洗槽からなる
水洗部78へ搬送され、印画紙Pを水洗槽内の水洗水に
浸して水洗処理を行う。尚、これら現像槽74、漂白定
着槽76及び水洗槽は、プロセッサ部72内に設置され
た複数の補充液タンク90よりそれぞれ現像補充液、漂
白定着補充液及び水洗補充水が送られて、それぞれの槽
内の液へ補充される。
【0035】水洗処理された印画紙Pは水洗部78の上
部に位置する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は、
印画紙Pの搬送経路の下側に配置されたチャンバ82側
より矢印B方向に沿って送風される熱風に印画紙Pをさ
らして、印画紙Pを乾燥させる。
【0036】乾燥部80に対して印画紙Pの搬送方向下
流側には複数対のローラによって構成される搬送路84
が配設されており、乾燥処理が終了して乾燥部80から
排出された印画紙Pは、これら複数対のローラにそれぞ
れ挟持されてプリンタプロセッサ10の外部へ排出さ
れ、積み重ねられる。
【0037】次に、本実施例のネガキャリア30を説明
する。図2に示すように、ケーシング10A上のネガキ
ャリア30のフレームを構成するネガキャリア本体30
Cには、開閉可能なカバー112が取り付けられてい
る。このカバー112を図3に示すように開放すると、
溝状に形成されてネガフィルムNを通過させるネガフィ
ルム通過部30Aが現れる。
【0038】このネガフィルム通過部30A内には、図
示しないモータにより回転されて、ネガフィルムNを搬
送する複数の搬送ローラ162が配置されていると共
に、ネガフィルムNの先端及び終端を光の透過で検出す
る光センサ164及び画面センサ165が配置されてい
る。さらに、図4に示すように、この光センサ164及
び画面センサ165は制御装置であるコントローラ16
6に接続されていて(但し、画面センサ165の接続は
図示せず)、光センサ164がコントローラ166側に
ネガフィルムNの先端及び終端の検出信号を送りだすよ
うになっている。
【0039】また、カバー112の下部には、ネガキャ
リア30に回動可能に取り付けられるホルダ114に矢
印C方向に沿って挿入されて装着される圧着板(アッパ
ーネガマスクともいう)116と、ネガフィルム通過部
30A上に設置され且つネガフィルムNを載せて位置決
めするためのネガマスク(アンダーネガマスクともい
う)118とが位置している。そして、このネガマスク
118及び圧着板116には、それぞれネガフィルムN
の最大の画面サイズであるフルサイズの画像コマN1
(図10に示す)より若干大きな面積の開口部119A
及び開口部119Bが形成されている。
【0040】このネガマスク118が装着されるネガキ
ャリア本体30Cの位置には、ネガマスク118及び圧
着板116の開口部119A、119Bより大きい矩形
状をした窓部30Bが形成されている。従って、矢印D
方向にホルダ114を回動して、圧着板116をネガマ
スク118に当接した状態とすると、光源26側から照
射された光線が、ネガマスク118の開口部119Aと
圧着板116の開口部119Bとの間に位置したネガフ
ィルムNを、通過し得るようになっている。
【0041】さらにこの状態で、モータにより回転され
る複数の搬送ローラ162が、ネガフィルムNを搬送し
て、ネガマスク118の開口部119Aと圧着板116
の開口部119Bとの間にネガフィルムNの画像コマを
順次送って、それぞれの画像コマに対応した画像を印画
紙P上に焼付露光することになる。そしてこの際、光セ
ンサ164がネガフィルムNの先端及び終端を検出し、
コントローラ166に送られる開始及び終了の検出信号
により、コントローラ166が焼付露光の開始及び終了
を把握することになる。
【0042】つまり、例えば終端の検出信号がコントロ
ーラ166に送られた場合、光センサ164とネガマス
ク118との間の距離に見合った量だけ、焼付露光しつ
つネガフィルムNを間欠的に搬送し、最後の画像コマに
より焼付露光した後、少なくともさらに1コマ分ネガフ
ィルムNを搬送して、ネガフィルムNをネガマスク11
8上から排出した状態で、ネガフィルムNの焼付露光作
業が終了する。
【0043】また、図4に示すように、ネガキャリア3
0のネガキャリア本体30Cには、中央に光源26側か
らの光を妨げないように窓部30Bより大きな矩形状の
窓部121を有した支持台120が、図示しないボルト
によりねじ止められている。この支持台120上には、
図6に示すように、窓部121を挟んで第1のスライド
材126及び第2のスライド材128がそれぞれ配置さ
れている。
【0044】さらに、図5及び図6に示すように、細長
い板材により形成されたシャッタであるマスク片122
の基端側をボルト123でその先端側にねじ止めたこの
第1のスライド材126は、第1のスライド材126の
長手方向に沿ってそれぞれ長く形成された一対の長孔1
26Aを有していて、支持台120に植設された一対の
ピン120Aがこれら一対の長孔126Aを貫通してい
る。この為、第1のスライド材126及びマスク片12
2は、第1のスライド材126の長手方向に沿って往復
動可能とされている。
【0045】他方、マスク片122と同じく細長い板材
により形成されたシャッタであるマスク片124の基端
側をボルト125でこの中程にねじ止めた第2のスライ
ド材128は、第2のスライド材128の長手方向に沿
ってそれぞれ長く形成された一対の長孔128Aを有し
ていて、支持台120に植設された一対のピン120B
がこれら一対の長孔128Aを貫通している。この為、
第2のスライド材128及びマスク片124は、第2の
スライド材128の長手方向に沿って往復動可能とされ
ている。
【0046】そして、これらスライド材126、128
の基端側には、それぞれ相互に対向してラック126
B、128Bが形成されている。さらに、第1のスライ
ド材126にねじ止められたマスク片122は、第2の
スライド材128上にまで伸びていて、このマスク片1
22の先端側が第2のスライド材128に当接して案内
されている。また、第2のスライド材128にねじ止め
られたマスク片124は、第1のスライド材126上に
まで伸びていて、マスク片124の先端側が第1のスラ
イド材126に当接して案内されている。尚、これらマ
スク片122、124とネガフィルムNとの間は、図4
に示すように、ネガマスク118を間に挟んでいるた
め、所定量の隙間を有する。
【0047】一方、この支持台120には、駆動源であ
ってパルスモータにより構成されるモータ130がスペ
ーサ134を介して一対のボルト136によりねじ止め
られて取付けられており、このモータ130の回転軸1
30Aに駆動ギヤ132が固着されている。
【0048】図5及び図6に示すように、この駆動ギヤ
132とそれぞれ噛み合う大歯車142A、144A及
び、小歯車142B、144Bからなる一対の第1従動
ギヤ142、144が、それぞれ回転可能に支持台12
0に支持されている。さらに、これら小歯車142B、
144Bとそれぞれ噛み合う大歯車146A、148A
及び、小歯車146B、148Bからなる一対の第2従
動ギヤ146、148が、それぞれ回転可能に支持台1
20に支持されている。
【0049】これら第2従動ギヤ146、148の小歯
車146B、148Bは、それぞれ一対のスライド材1
26、128のラック126B、128Bに噛み合わさ
れている。
【0050】以上より、これらスライド材126、12
8は、従動ギヤ142、144、146、148で減速
されたモータ130の回転によって、それぞれの長手方
向に沿って相互に逆方向に往復動される。
【0051】さらに、支持台120の一端には、先端側
が水平方向に屈曲された壁部120Cが垂直方向に伸び
るように形成されていて、この屈曲された先端側に、透
過型の光センサ152が配置されている。そして、第2
のスライド材128は、上方向に屈曲された被検出部1
28Cを有していて、この被検出部128Cが光センサ
152内を通過することで、第2のスライド材128の
位置を検出可能とされている。
【0052】従って、例えばこの被検出部128Cが光
センサ152内に入った後、モータ130が逆回転して
被検出部128Cにより光センサ152内の透過光が遮
られなくなった時に、スライド材126、128及びマ
スク片122、124等が存在する位置が、原点として
設定された位置となって、これら部材の位置が把握され
る。
【0053】また、モータ130は、画面検出センサ1
65の画像コマサイズの検出により駆動回転するよう
に、コントローラ166に接続されている。従って、画
面検出センサ165が画像コマサイズを検出してモータ
130が回転すると、これら第1従動ギヤ142、14
4及び第2従動ギヤ146、148が回転する。この結
果、第2従動ギヤ146、148と噛み合うラック12
6B、128Bを有した一対のスライド材126、12
8が相互に逆方向に移動することで、マスク片122、
124が図7上、上下方向に沿って相互に逆方向に移動
して、このマスク片122、124が開閉動することに
なる。
【0054】次に本実施例の作用を説明する。まず、ネ
ガキャリア30上を搬送ローラ162で送られたネガフ
ィルムN上の画像コマが、図10に示すようなフルサイ
ズの画像コマN1であるかパノラマサイズの画像コマN
2であるかを、画面検出センサ165が検出し、例えば
画像コマN1であれば、コントローラ166がモータ1
30を駆動回転し、画像コマN1に対応するようにす
る。従って、コントローラ166がモータ130を制御
して、光源26からの光線を部分的に遮るマスク片12
2、124を、図7に示すように、この画像コマN1の
画像に対応した位置まで開閉動して、印画紙Pに焼付露
光される。
【0055】一方、ネガフィルムN上の画像コマの種類
が変わり、図7に示すようなフルサイズの画像コマN1
(26×36mm)に対応した開口量W1(26mm)か
ら、図8に示すようなパノラマサイズの画像コマN2
(13×36mm)に対応した開口量W2(13mm)に調
整する場合は、マスク調整用のキーを作業者が同様に操
作する。従って、モータ130が駆動回転してマスク片
122、124が開閉動し、開口量W2に調整される。
【0056】この結果、開口量が調整された状態で、ネ
ガフィルムN上の画像がプリンタプロセッサ10内の画
像焼付位置に位置する印画紙Pに焼付露光される為、印
画紙P上に、89×127mmのフルサイズのプリントサ
イズから89×254mmのパノラマサイズのプリントサ
イズに変更されて、焼付露光されることになる。
【0057】そして、このように種々の画像コマのサイ
ズが混在するネガフィルムN上の画像を印画紙Pに焼付
露光する作業が進行して、ネガフィルムNの焼付露光作
業が終了する。この際、ネガマスク118上のネガフィ
ルムNの画像コマが終了してネガフィルムNがネガマス
ク118上に無いことを、光センサ164の検出により
判断でき、このとき、コントローラ166がモータ13
0を動作させて、図9に示すように、ネガマスク118
の開口部119A内を遮らないように開口部119Aよ
り広くマスク片122、124を開放した開放状態にす
る。
【0058】従って、焼付露光の作業が終了した後のネ
ガマスク118の交換に際して、小さなサイズであるパ
ノラマサイズの画像コマN2で最後に焼付露光されてい
ても、マスク片122、124が開口部119Aより広
く開放されていることになる。この為、作業者がマスク
片122、124に指先が引っ掛かりネガマスク118
を取り外し難くなったりする等の理由で、マスク片12
2、124に邪魔されることなく、又、マスク片12
2、124を破損することなく、迅速にネガマスク11
8をネガキャリア30から取り出し、他の例えばハーフ
サイズ等に対応したネガマスクに交換できる。
【0059】尚、上記実施例において、画面検出センサ
165により画像コマサイズを検出して、自動的にモー
タ130を駆動回転し開口量を変更するようにしたが、
例えばキー操作により、マスク片122、124を開閉
動するようにしてもよい。
【0060】さらに、ネガマスク118の開口部119
Aの面積をネガフィルムNの最大の画面サイズであるフ
ルサイズの画像コマN1より若干大きな面積としたが、
この開口部119Aの面積を画像コマN1に合わせた大
きさとすることが考えられる。この場合、画像コマN1
の焼付露光時において、マスク片122、124を原点
として設定された位置に移動して、開口部119A内を
遮らないように開口部119Aより広くマスク片12
2、124を開放し、開口部119Aのみにより光源2
6からの光線を遮ることにする。
【0061】つまりこの場合、画像コマN1の焼付露光
時においても開放状態と同様の位置にマスク片122、
124を移動にすることになる。
【0062】一方、上記実施例において、センサを光透
過型の光センサ164としたが、反射型の光センサとし
てもよく、また、リミットスイッチ等の接触型のセンサ
としてもよい。さらに、コントローラ166は、例えば
マイクロコンピュータ等が考えられるが、他の制御装置
であってもよい。
【0063】他方、上記実施例において、ネガフィルム
Nに、フルサイズ及びパノラマサイズの2種類のアスペ
クト比の異なる画像コマがあることを前提として説明し
たが、3種類以上のアスペクト比の異なる画像コマが存
在しても本発明が適用できることはいうまでもない。
【0064】そして、ネガマスク118及び可変マスク
機構等の構造も上記実施例の構造、形状等に限定される
ものではなく、例えば、上記実施例のネガマスク118
に取っ手を設けて、より一層ネガマスク118を交換し
易くすることが考えられる。また、実施例の可変マスク
機構の替わりに、カム等を用いて回転運動を直線状の運
動に変換するようにしてもよいことは、当然である。
【0065】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真プリ
ンタ用のネガキャリアは、迅速にネガマスクを交換でき
るという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が用いられるプリンタプロセ
ッサを示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るネガキャリアの斜視図
である。
【図3】本発明の一実施例に係るネガキャリアの斜視図
であって、カバーが開放された状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係るネガキャリアの断面図
である。
【図5】本発明の一実施例に係るネガキャリアに採用さ
れた可変マスク機構の拡大断面図である。
【図6】本発明の一実施例に係るネガキャリアに採用さ
れた可変マスク機構の斜視図である。
【図7】本発明の一実施例に係るネガキャリアに採用さ
れた可変マスク機構の平面図であって、フルサイズの画
像コマに対応した状態を示す図である。
【図8】本発明の一実施例に係るネガキャリアに採用さ
れた可変マスク機構の平面図であって、パノラマサイズ
の画像コマに対応した状態を示す図である。
【図9】本発明の一実施例に係るネガキャリアの断面図
であって、開放状態を示す図である。
【図10】ネガフィルムの画像コマの種類を表す説明図
である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ(装置本体) 30 ネガキャリア 30C ネガキャリア本体 118 ネガマスク 122 マスク片(シャッタ) 124 マスク片(シャッタ) 130 モータ(駆動源) 164 光センサ 165 画面検出センサ 166 コントローラ(制御装置) N ネガフィルム P 印画紙(感光材料)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネガフィルム上の画像を感光材料に焼付
    露光する装置本体に載置され且つ感光材料に焼付露光す
    る光線上にネガフィルムを案内するネガキャリア本体
    と、 前記ネガキャリア本体に交換可能に装着され且つネガフ
    ィルムを載せて位置決めすると共に感光材料を焼付露光
    する光線を透過させる開口部を有したネガマスクと、 前記ネガキャリア本体に開閉動可能に配置されて前記開
    口部を通過する光線を部分的に遮り得るシャッタと、 前記シャッタを開閉動して感光材料を焼付露光する光線
    の前記シャッタによる遮り量を調整し得る駆動源と、 前記ネガマスク上もしくはネガキャリア本体内にネガフ
    ィルムが存在するか否かを検出可能なセンサと、 ネガフィルムが無いことを前記センサにより検出したと
    きに、前記駆動源を動作させて前記開口部内を遮らない
    ように前記開口部より広く前記シャッタを開放した開放
    状態にする制御装置と、 を有することを特徴とする写真プリンタ用のネガキャリ
  2. 【請求項2】 種々の画像コマのサイズが混在するネガ
    フィルム上の画像を感光材料に焼付露光する装置本体に
    載置され且つ感光材料に焼付露光する光線上にネガフィ
    ルムを案内するネガキャリア本体と、 前記ネガキャリア本体に交換可能に装着され且つネガフ
    ィルムを載せて位置決めすると共に感光材料を焼付露光
    する光線を透過させる開口部を有したネガマスクと、 前記ネガキャリア本体に開閉動可能に配置されて前記開
    口部を通過する光線を画像コマのサイズに合わせて部分
    的に遮り得るシャッタと、 前記シャッタを開閉動して感光材料を焼付露光する光線
    の前記シャッタによる遮り量を調整し得る駆動源と、 前記ネガマスク上もしくはネガキャリア本体内にネガフ
    ィルムが存在するか否かを検出可能なセンサと、 ネガフィルムの画像コマが終了したことを前記センサに
    より検出したときに、前記駆動源を動作させて前記開口
    部内を遮らないように前記開口部より広く前記シャッタ
    を開放した開放状態にする制御装置と、 を有することを特徴とする写真プリンタ用のネガキャリ
JP21447494A 1994-09-08 1994-09-08 写真プリンタ用のネガキャリア Pending JPH0876279A (ja)

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