JPH0876017A - ズーム照明装置 - Google Patents

ズーム照明装置

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JPH0876017A
JPH0876017A JP6235947A JP23594794A JPH0876017A JP H0876017 A JPH0876017 A JP H0876017A JP 6235947 A JP6235947 A JP 6235947A JP 23594794 A JP23594794 A JP 23594794A JP H0876017 A JPH0876017 A JP H0876017A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で且つ製造コストを低減し得るズ
ーム照明装置を提供する。 【構成】 光源5側より順に、固定の第1群のレンズ系
1、移動可能な第2群のレンズ系2、移動可能な第3群
のレンズ系3及び固定の第4群のレンズ系4が配置さ
れ、第2群のレンズ系2及び第3群のレンズ系3を駆動
機構でそれぞれ移動させることによって、照明状態を変
えるズーム照明装置において、駆動機構は、回転軸22
を有する回転板23と、第2群のレンズ系2を保持し、
光軸に平行なガイドロッド8に摺動可能に取り付けられ
たキャリッジ10と、第3群のレンズ系3を保持し、ガ
イドロッド8に摺動可能に取り付けられたキャリッジ1
1と、回転板23の回転をキャリッジ10に伝えて第2
群のレンズ系を移動させるリンクロッド24と、回転板
23の回転をキャリッジ11に伝えて第3群のレンズ系
を移動させるリンクロッド25とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ズーム照明装置に関
し、特に投影機や顕微鏡等の光学機器に使用されるズー
ム照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、投影機等の光学機器に使用される
ズーム照明装置としては、倍率の異なる複数の対物レン
ズを切り換えることにより対物レンズの倍率を変化させ
ても、常に光量の損失を少なくして明るい投影像が得ら
れるようにするため、対物レンズの倍率変化に応じて照
明状態(被投影物体を照明する照明領域)を変えること
のできるズーム照明光学系(例えば、特公平4−280
84号公報、実開昭58−108417号公報、特公平
4−38323号公報、特公平4−38324号公報)
を備えたものが知られている。
【0003】このような従来のズーム照明装置では、図
4及び図5に示すように、ズーム照明装置の駆動機構と
してカム溝を有する円筒カムを用い、例えば4群構成の
ズーム照明光学系の第2群及び第3群を、倍率の異なる
4つの対物レンズ(倍率が最も低い低倍対物レンズ、こ
のレンズよりも倍率の高い中低倍対物レンズ、このレン
ズよりも倍率の高い中高倍対物レンズ及び倍率の最も高
い高倍対物レンズ)の切換えにより光軸に沿って移動さ
せ、これによって切り換えられた対物レンズの倍率に応
じた最適な照明状態が得られるようにしている。
【0004】図4は従来のズーム照明装置を示す縦断面
図、図5は図4のズーム照明装置の円筒カムの展開図で
ある。
【0005】このズーム照明装置は、光源100側から
順に配置された固定の第1群のレンズ系101、光軸に
沿ってそれぞれ移動可能な第2群及び第3群のレンズ系
102、103及び固定の第4群のレンズ系104から
なる4群構成のズーム照明光学系と、第2群及び第3群
のレンズ系102、103を移動させる駆動機構とを備
えている。第1群のレンズ系101は固定鏡筒105の
光源側端部内に、第4群のレンズ系104は反光源側端
部内にそれぞれ保持されている。第2群のレンズ系10
2は固定鏡筒105の内周面に光軸方向に摺動可能に嵌
合した円筒のキャリッジ106に、第3群のレンズ系1
03は固定鏡筒105の内周面に光軸方向に摺動可能に
嵌合した円筒のキャリッジ107にそれぞれ保持されて
いる。固定鏡筒105には直線状の溝105a、105
bが設けられ、キャリッジ106、107にそれぞれ固
定されたカムフォロワピン106a、107aが直線状
の溝105a、105bにそれぞれ貫通して摺動可能に
嵌合しており、これによってキャリッジ106、107
の回転が制限され且つキャリッジ106、107が光軸
方向に移動可能である。固定鏡筒105の外周面には、
カム溝108a、108bを有する円筒カム108の内
周面が嵌合し、カム溝108a、108bにカムフォロ
ワピン106a、107aがそれぞれ摺動可能に嵌合し
ている。そして、倍率の異なる前記4つの対物レンズの
切換えのためにつまみ109を回すと、この回転が回転
軸110と一体の歯車111及び円筒カム108と一体
の歯車112を介して円筒カム108に伝達されて円筒
カム108が回転し、カムフォロワピン106a、10
7aがそれぞれカム溝108a、108bのカムプロフ
ィールの通りに駆動されて光軸方向に移動し、第2群及
び第3群のレンズ系102、103がズーム駆動され、
対物レンズの倍率変化に応じて照明状態が切り換えられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のズーム照明装置では、つまみ109の回転を円筒カム
108に伝達するための歯車機構(歯車111、11
2)等の伝達手段が必要となるため、構造が複雑になっ
てしまうという問題点がある。
【0007】また、円筒のキャリッジ106、107の
各外周面が固定鏡筒105の内周面に摺動可能に嵌合
し、円筒カム108の内周面が固定鏡筒105の外周面
に回転可能に嵌合し、カムフォロワピン106a、10
7aが直線状の溝105a、105b及びカム溝108
a、108bにそれぞれ摺動可能に嵌合しているため、
キャリッジ106、107の各外周面、固定鏡筒105
の内周面及び外周面、及び円筒カム108の内周面を真
円に精度良く加工する必要があるとともに、直線状の溝
105a、105b及びカム溝108a、108bを精
度良く加工する必要がある。各嵌合部のいずれか一つで
も加工精度が悪いと、カムフォロワピン106a、10
7aが円滑に動くことができなくなるとともに、第2群
及び第3群のレンズ系102、103を精度良くズーム
駆動することができず、対物レンズの倍率変化に応じて
照明状態を精度良く切り換えることができない。したが
って、高精度の加工が要求され、製造が難しく、製造コ
ストが増大してしまうという問題がある。
【0008】この発明はこのような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、その課題は構造が簡単で且つ製造コ
ストを低減し得るズーム照明装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明に係るズーム照明装置は、光源側
より順に、固定の第1群のレンズ系、光軸に沿って移動
可能な第2群のレンズ系及び固定の第3群のレンズ系が
それぞれ配置され、前記第2群のレンズ系を駆動機構で
移動させることによって、照明状態を変えるズーム照明
装置において、前記駆動機構は、回転軸を有する回転板
と、前記第2群のレンズ系を保持し、且つ光軸に平行な
ガイドに摺動可能に取り付けられたホルダと、一端が前
記ホルダに回転可能に取り付けられ、他端が前記回転板
に回転可能に取り付けられ、前記回転板の回転を前記ホ
ルダに伝えて前記第2群のレンズ系を前記ガイドに沿っ
て移動させる連結部材とで構成されている。
【0010】また、請求項2記載の発明に係るズーム照
明装置は、光源側より順に、固定の第1群のレンズ系、
光軸に沿って移動可能な第2群のレンズ系、光軸に沿っ
て移動可能な第3群のレンズ系及び固定の第4群のレン
ズ系がそれぞれ配置され、前記第2群のレンズ系及び第
3群のレンズ系を駆動機構でそれぞれ移動させることに
よって、照明状態を変えるズーム照明装置において、前
記駆動機構は、回転軸を有する回転板と、前記第2群の
レンズ系を保持し、且つ光軸に平行なガイドに摺動可能
に取り付けられた第1のホルダと、前記第3群のレンズ
系を保持し、且つ前記ガイドに摺動可能に取り付けられ
た第2のホルダと、一端が前記第1のホルダに回転可能
に取り付けられ、他端が前記回転板に回転可能に取り付
けられ、前記回転板の回転を前記第1のホルダに伝えて
前記第2群のレンズ系を前記ガイドに沿って移動させる
第1の連結部材と、一端が前記第2のホルダに回転可能
に取り付けられ、他端が前記回転板に回転可能に取り付
けられ、前記回転板の回転を前記第2のホルダに伝えて
前記第3群のレンズ系を前記ガイドに沿って移動させる
第2の連結部材とで構成されている。
【0011】更に、請求項3記載の発明に係るズーム照
明装置は、前記駆動機構は、最も倍率の低い低倍対物レ
ンズ用の所定の照明状態が得られる第1の位置と最も倍
率の高い高倍対物レンズ用の所定の照明状態が得られる
第2の位置との間のズーム範囲内で、前記第2群及び第
3群のレンズ系の一方に、前記第1及び第2の位置のい
ずれか一方から光軸に沿って一方向に移動する途中で逆
方向に戻る動きをさせると共に、前記第2群及び第3群
のレンズ系の他方に、前記第1及び第2の位置のいずれ
か一方から光軸に沿って一方向に移動する動きをさせる
ように、前記第2群及び第3群のレンズ系を同調駆動す
る。
【0012】また、請求項4記載の発明に係るズーム照
明装置は、前記第2群のレンズ系を所定の照明状態が得
られる位置に保持する位置決め機構を備えている。
【0013】更に、請求項5記載の発明に係るズーム照
明装置は、前記第2群及び第3群のレンズ系を所定の照
明状態が得られる位置に保持する位置決め機構を備えて
いる。
【0014】
【作用】請求項1記載のズーム照明装置では、一端がホ
ルダに回転可能に取り付けられ、他端が回転板に回転可
能に取り付けられた連結部材が、回転板の回転をホルダ
に伝えて第2群のレンズ系をガイドに沿って移動させる
構成であるので、歯車機構等の伝達手段が不要であると
共に、嵌合面を真円に加工する等の高精度の加工が不要
である。
【0015】また、請求項2記載のズーム照明装置で
は、一端が第1のホルダに回転可能に取り付けられ、他
端が回転板に回転可能に取り付けられた第1の連結部材
が、回転板の回転を第1のホルダに伝えて第2群のレン
ズ系をガイドに沿って移動させると共に、一端が第2の
ホルダに回転可能に取り付けられ、他端が回転板に回転
可能に取り付けられた第2の連結部材が、回転板の回転
を第2のホルダに伝えて第3群のレンズ系をガイドに沿
って移動させる構成であるので、歯車機構等の伝達手段
が不要であると共に、嵌合面を真円に加工する等の高精
度の加工が不要である。
【0016】更に、請求項3記載のズーム照明装置で
は、前記駆動機構は、最も倍率の低い低倍対物レンズ用
の所定の照明状態が得られる第1の位置と最も倍率の高
い高倍対物レンズ用の所定の照明状態が得られる第2の
位置との間のズーム範囲内で、前記第2群及び第3群の
一方に、前記第1及び第2の位置のいずれか一方から光
軸に沿って一方向に移動する途中で逆方向に戻る動きを
させるとともに、前記第2群及び第3群の他方に、前記
第1及び第2の位置のいずれか一方から光軸に沿って一
方向に移動する動きをさせるように、前記第2群及び第
3群のレンズ系を同調駆動するので、カム溝を有する円
筒カムを用いた駆動機構と同様に第2群及び第3群の光
学系を移動させることができる。
【0017】また、請求項4又は5記載のズーム照明装
置では、位置決め機構により照明状態の切替えを容易且
つ確実に行うことができる。
【0018】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】図1はこの発明の一実施例に係るズーム照
明装置を示す縦断面図である。
【0020】このズーム照明装置は、投影機に使用され
るもので、図1に示すように、光源5側から順に配置さ
れた固定の第1群のレンズ系1、光軸に沿ってそれぞれ
移動可能な第2群及び第3群のレンズ系2、3及び固定
の第4群のレンズ系4からなる4群構成のズーム照明光
学系と、第2群及び第3群のレンズ系2、3を光軸方向
に移動させる駆動機構とを備えている。
【0021】第1群のレンズ系1は固定鏡筒6内に、第
4群のレンズ系4は固定鏡筒7内にそれぞれ保持されて
いる。固定鏡筒6と固定鏡筒7とは、光軸に平行な2本
のガイドロッド8、9によって連結されている。第2群
のレンズ系2は円筒状のキャリッジ(第1のホルダ)1
0内に、第3群のレンズ系3は円筒状のキャリッジ(第
2のホルダ)11内にそれぞれ保持されている。キャリ
ッジ10、11は、ガイドロッド8、9にそれぞれ光軸
方向に摺動可能に嵌合している。ガイドロッド8はキャ
リッジ10、11を光軸方向に案内するガイドになって
おり、ガイドロッド9はキャリッジ10、11の回転を
制限している(フレ止めになっている)。したがって、
ガイドロッド9とキャリッジ10、11との各嵌合部に
は多少のガタがあってもよい。
【0022】前記駆動機構は、倍率の異なる4つの対物
レンズ(この一実施例では、倍率が最も低い低倍対物レ
ンズ、このレンズよりも倍率の高い中低倍対物レンズ、
このレンズよりも倍率の高い中高倍対物レンズ及び倍率
の最も高い高倍対物レンズ)を切り換えるためのつまみ
20と、軸受21により回転可能に支持された回転軸2
2を介してつまみ20に連結された円盤状の回転板23
と、回転板23の回転をキャリッジ10に伝えて第2群
のレンズ系2をガイドロッド8に沿って移動させるリン
クロッド(第1の連結部材)24と、回転板23の回転
をキャリッジ11に伝えて第3群のレンズ系3をガイド
ロッド8に沿って移動させるリンクロッド(第2の連結
部材)25とを備えている。
【0023】図1及び図2に示すように、リンクロッド
24は、くの字状に屈曲した板状部材で、その一端はピ
ン26によってキャリッジ10に回転可能に取り付けら
れ、その他端はピン27によって回転板23に回転可能
に取り付けられている。一方、リンクロッド25は、ま
っすぐな板状部材で、その一端はピン28によってキャ
リッジ11に回転可能に取り付けられ、その他端はピン
29によって回転板23に回転可能に取り付けられてい
る。
【0024】回転板23上のピン27、29の位置、リ
ンクロッド24の長さ及び形状、リンクロッド25の長
さ、及び回転軸22に対するピン26、28のオフセッ
ト距離は、倍率の異なる4つの対物レンズを切り換える
ためにつまみ20を回転したときに、第2群及び第3群
のレンズ系2、3がそれぞれ所望のズーム曲線2A、3
A(図3参照)の通りに光軸方向に移動するように設定
されている。
【0025】図3は、4つの対物レンズを切り換えるた
めに、つまみ20を低倍対物レンズ用の角度位置θ1、
中低倍対物レンズ用の角度位置θ2、中高倍対物レンズ
用の角度位置θ3及び高倍対物レンズ用の角度位置θ4
にそれぞれ回転したとき、ズーム照明光学系が対物レン
ズの倍率に応じた最適な照明状態(被投影物体を照明す
る照明領域)となるように、第2群のレンズ系2が光軸
方向のレンズ位置X1、X2、X3及びX4にそれぞれ
位置するとともに、第3群のレンズ系3が光軸方向のレ
ンズ位置Y1、Y2、Y3及びY4にそれぞれ位置する
ことを示している。
【0026】そして、駆動機構は、図3に示すように、
低倍対物レンズに最適な照明状態が得られる第1の位置
と高倍対物レンズに最適な照明状態が得られる第2の位
置との間のズーム範囲内で、第2群のレンズ系2に、前
記第1の位置(レンズ位置X1)から光軸に沿って一方
向(右方向)に移動する途中で(レンズ位置X3の位置
で)逆方向(左方向)に戻る動きをさせるとともに、第
3群のレンズ系3に、前記第1の位置(レンズ位置Y
1)から光軸に沿って一方向(左方向)にのみ移動する
動きをさせるように、第2群及び第3群のレンズ系2、
3を同調駆動する。
【0027】さらに、前記駆動機構は、つまみ20を低
倍対物レンズ用の角度位置θ1、中低倍対物レンズ用の
角度位置θ2、中高倍対物レンズ用の角度位置θ3及び
高倍対物レンズ用の角度位置θ4にそれぞれ回転したと
き、第2群及び第3群のレンズ系2、3を最適な照明状
態が得られるレンズ位置X1、X2、X3及びX4、レ
ンズ位置Y1、Y2、Y3及びY4にそれぞれ保持する
クリック機構(位置決め機構)30を備えている。
【0028】このクリック機構30は、回転板23の外
周面に設けられた4つのくぼみ部Z1、Z2、Z3及び
Z4と、一端が固定され、他端にくぼみ部Z1、Z2、
Z3及びZ4と係合可能な係合部材31が固定されたば
ね32とから構成されている。そして、このクリック機
構は、つまみ20を低倍対物レンズ用の角度位置θ1、
中低倍対物レンズ用の角度位置θ2、中高倍対物レンズ
用の角度位置θ3及び高倍対物レンズ用の角度位置θ4
にそれぞれ回転したとき、係合部材31がそれぞれくぼ
み部Z1、Z2、Z3及びZ4に係合するように構成さ
れている。
【0029】次に、ズーム照明装置の動作を説明する。
【0030】つまみ20を低倍対物レンズ用の角度位置
θ1まで回転すると、この回転が回転軸22を介して回
転板23に伝達されて回転板23が図2に示す位置まで
回転し、クリック機構30の係合部材31がばね32の
付勢力で回転板23のくぼみ部Z1に係合し、これによ
って回転板23が図2に示す位置に保持される。このと
き、回転板23の回転がリンクロッド24、25を介し
てキャリッジ10、11にそれぞれ伝達され、第2群及
び第3群のレンズ系2、3がそれぞれガイドロッド8に
より案内されて光軸方向に移動してレンズ位置X1、Y
1に位置し、これによってズーム照明光学系が低倍対物
レンズの倍率に応じた最適な照明状態(図1及び図2の
実線位置を参照)となる。
【0031】つまみ20を中低倍対物レンズ用の角度位
置θ2まで回転すると、回転板23が図2に示す位置か
らくぼみ部Z2が係合部材31と係合する位置まで時計
方向に回転し、係合部材31がくぼみ部Z2に係合し、
この位置に回転板23が保持される。このとき、回転板
23の回転がリンクロッド24、25を介してキャリッ
ジ10、11にそれぞれ伝達され、第2群及び第3群の
レンズ系2、3がそれぞれレンズ位置X2、Y2に位置
し、これによってズーム照明光学系が中低倍対物レンズ
の倍率に応じた最適な照明状態となる。
【0032】つまみ20を中高倍対物レンズ用の角度位
置θ3まで回転すると、係合部材31がくぼみ部Z3に
係合し、この位置に回転板23が保持される。このと
き、第2群及び第3群のレンズ系2、3がそれぞれレン
ズ位置X3、Y3に位置し、これによってズーム照明光
学系が中高倍対物レンズの倍率に応じた最適な照明状態
となる。
【0033】そして、つまみ20を高倍対物レンズ用の
角度位置θ4まで回転すると、係合部材31がくぼみ部
Z4に係合し、この位置に回転板23が保持される。こ
のとき、第2群及び第3群のレンズ系2、3がそれぞれ
レンズ位置X4、Y4に位置し、これによってズーム照
明光学系が高倍対物レンズの倍率に応じた最適な照明状
態となる(図2の破線位置を参照)。
【0034】上述の実施例によれば、ズーム照明光学系
の駆動機構の主要構成部品が、製造が容易な棒状のガイ
ドロッド8、9、ピン26〜28、板状のリンクロッド
24、25であるので、歯車機構等の伝達手段が不要で
あるとともに、嵌合面を真円に加工する等の高精度の加
工が不要である。したがって、構造が簡単で、製造コス
トの安いズーム照明装置が得られる。
【0035】また、上述の実施例によれば、ズーム照明
光学系の駆動機構を、回転板23の回転をキャリッジ1
0に伝えて第2群のレンズ系2をガイドロッド8に沿っ
て移動させるリンクロッド24と、回転板23の回転を
キャリッジ11に伝えて第3群のレンズ系3をガイドロ
ッド8に沿って移動させるリンクロッド25とを用いて
構成したので、前記ズーム範囲内で、第2群のレンズ系
2に、レンズ位置X1から光軸に沿って右方向に移動す
る途中で(レンズ位置X3の位置で)逆方向(左方向)
に戻る動きをさせるとともに、第3群のレンズ系3に、
レンズ位置Y1から光軸に沿って左方向にのみ移動する
動きをさせるように、第2群及び第3群のレンズ系2、
3を同調駆動することができる。
【0036】なお、上述の実施例において、円盤状の回
転板23に代えてL字形状の回転板を用いてもよい。
【0037】また、上述の実施例では円盤状の回転板2
3の外周面に4つのくぼみ部Z1、Z2、Z3及びZ4
を設けているが、円盤状の回転板23に代えてL字形状
の回転板を用いると共に、この回転板と一体に回転する
円盤の外周面に4つのくぼみ部を設けてもよい。
【0038】また、上述の実施例では位置決め機構とし
てクリック機構30を用いているが、位置決め機構を、
エンコーダ等を使って回転板23の回転位置を電気的に
検出するように構成してもよい。
【0039】さらに、上述の実施例では、ズーム照明光
学系として、4群構成で、第2群及び第3群のレンズ系
を移動するものを用いているが、3群あるいは5群構成
で、1群あるいは2群を移動するようなズーム照明光学
系を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1又は2記載
のズーム照明装置によれば、歯車機構等の伝達手段が不
要であるとともに、嵌合面を真円に加工する等の高精度
の加工が不要であるので、構造が簡単にすることがで
き、製造コストの低減を図ることができる。
【0041】また、請求項3記載のズーム照明装置によ
れば、カム溝を有する円筒カムを用いた駆動機構と同様
に第2群及び第3群の光学系を移動させることができ、
しかも円滑且つ精度良くズーム駆動することができる。
【0042】更に、請求項4又は5記載のズーム照明装
置では、位置決め機構により照明状態の切替えを容易且
つ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係るズーム照明装
置を示す縦断面図である。
【図2】図2は図1に示すズーム照明装置の動作説明図
である。
【図3】図3は図1に示すズーム照明装置のズーム照明
光学系の第2群及び第3群のレンズ系の動きを示す説明
図である。
【図4】図4は従来のズーム照明装置を示す縦断面図で
ある。
【図5】図5は図4に示すズーム照明装置の円筒カムの
展開図である。
【符号の説明】
1 第1群のレンズ系 2 第2群のレンズ系 3 第3群のレンズ系 4 第4群のレンズ系 5 光源 8 ガイドロッド 10 キャリッジ 11 キャリッジ 22 回転軸 23 回転板 24 リンクロッド 25 リンクロッド 30 クリック機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源側より順に、固定の第1群のレンズ
    系、光軸に沿って移動可能な第2群のレンズ系及び固定
    の第3群のレンズ系がそれぞれ配置され、前記第2群の
    レンズ系を駆動機構で移動させることによって、照明状
    態を変えるズーム照明装置において、 前記駆動機構は、 回転軸を有する回転板と、 前記第2群のレンズ系を保持し、且つ光軸に平行なガイ
    ドに摺動可能に取り付けられたホルダと、 一端が前記ホルダに回転可能に取り付けられ、他端が前
    記回転板に回転可能に取り付けられ、前記回転板の回転
    を前記ホルダに伝えて前記第2群のレンズ系を前記ガイ
    ドに沿って移動させる連結部材とで構成されていること
    を特徴とするズーム照明装置。
  2. 【請求項2】 光源側より順に、固定の第1群のレンズ
    系、光軸に沿って移動可能な第2群のレンズ系、光軸に
    沿って移動可能な第3群のレンズ系及び固定の第4群の
    レンズ系がそれぞれ配置され、前記第2群のレンズ系及
    び第3群のレンズ系を駆動機構でそれぞれ移動させるこ
    とによって、照明状態を変えるズーム照明装置におい
    て、 前記駆動機構は、 回転軸を有する回転板と、 前記第2群のレンズ系を保持し、且つ光軸に平行なガイ
    ドに摺動可能に取り付けられた第1のホルダと、 前記第3群のレンズ系を保持し、且つ前記ガイドに摺動
    可能に取り付けられた第2のホルダと、 一端が前記第1のホルダに回転可能に取り付けられ、他
    端が前記回転板に回転可能に取り付けられ、前記回転板
    の回転を前記第1のホルダに伝えて前記第2群のレンズ
    系を前記ガイドに沿って移動させる第1の連結部材と、 一端が前記第2のホルダに回転可能に取り付けられ、他
    端が前記回転板に回転可能に取り付けられ、前記回転板
    の回転を前記第2のホルダに伝えて前記第3群のレンズ
    系を前記ガイドに沿って移動させる第2の連結部材とで
    構成されていることを特徴とするズーム照明装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構は、最も倍率の低い低倍対
    物レンズ用の所定の照明状態が得られる第1の位置と最
    も倍率の高い高倍対物レンズ用の所定の照明状態が得ら
    れる第2の位置との間のズーム範囲内で、前記第2群及
    び第3群のレンズ系の一方に、前記第1及び第2の位置
    のいずれか一方から光軸に沿って一方向に移動する途中
    で逆方向に戻る動きをさせるとともに、前記第2群及び
    第3群のレンズ系の他方に、前記第1及び第2の位置の
    いずれか一方から光軸に沿って一方向に移動する動きを
    させるように、前記第2群及び第3群のレンズ系を同調
    駆動することを特徴とする請求項2記載のズーム照明装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2群のレンズ系を所定の照明状態
    が得られる位置に保持する位置決め機構を備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載のズーム照明装置。
  5. 【請求項5】 前記第2群及び第3群のレンズ系を所定
    の照明状態が得られる位置に保持する位置決め機構を備
    えていることを特徴とする請求項2又は3記載のズーム
    照明装置。
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