JPH0875495A - 案内装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的地周辺においてより詳細な案内を行うこ
とができる案内装置を提供する。 【構成】 演算処理装置２０は、現在位置検出装置２６
の検出データを基に、車両が目的地周辺に到達したと判
断すると、画像表示装置３２に目的地の住所と電話番号
を表示する。また、画像表示装置３２に表示された目的
地周辺の地図上において、詳細図を有する交差点にマー
クを表示し、所定の交差点が選択されることで、その詳
細図を記憶装置２４に格納された交差点描画データ２４
４から検索して画像表示装置３２に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、案内装置に係り、詳細
には、地図画面を用いて経路案内を行う案内装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、道に不案内な車両運転者に対し
て、目的地までの道案内を行う案内装置としてナビゲー
ション装置の開発が盛んに行われている。ナビゲーショ
ン装置では、まず、目的地の住所等を入力して、ディス
プレイに表示される目的地周辺の地図から目的地とした
い地点を指定する（地点セット）ことで、指定した地点
の座標位置を目的地として設定する。すなわち、目的地
の住所等を入力することで対応する地図を呼び出し、目
的地の地点を厳密に特定するために、地点セットを行う
ようにしている。但し、地点セットでは、セットする地
点がその住所等からでは地図上のどの位置か分からない
場合がある。例えば、知人宅を訪問する場合、住所から
では知人宅が地図上のどの位置にあるのかが分からない
ことがある。このような場合、目的地としたい場所（知
人宅）の代わりにその近辺にある交差点やホテル等の特
徴物を代表地点として指定することがある。

【０００３】目的地の設定が終了したら、ナビゲーショ
ン装置は、道路データ等を用いて目的地までの推奨経路
を探索する。そして、ディスプレイ画面に現在地周辺の
地図や目的地までの経路を表示したり、進路変更すべき
交差点でその交差点の詳細図（拡大図）を表示したりす
ることで経路に沿った案内を行う。また、進路変更すべ
き交差点の手前等で、例えば「次の交差点を右方向で
す」といった音声を出力することで、経路案内を行うナ
ビゲーション装置がある。このような音声による経路案
内を行うナビゲーション装置では、運転者が前方視界か
らディスプレイ画面へと視点を移動させずに経路案内を
受けることができる。

【０００４】このような従来のナビゲーション装置で
は、目的地周辺に到達したときに、目的地周辺の地図や
設定した目的地の地点を示すマーク、及び目的地までの
経路がディスプレイ上に表示される。また、前述したよ
うに、地点セットによって指定される目的地は、必ずし
も実際に到達したい目的地ではない場合があるので、音
声による経路案内を行うナビゲーション装置では、目的
地周辺に到達したときに音声による案内を終了する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、代表地点を目
的地として地点セットした場合には、目的地周辺に到着
した後に、最終的に到達したい地点の住所や交差点等を
頼りに、あらためて最終的到達地点の位置を地図上で探
す必要がある。このような場合に、従来では、運転者が
地図画面による案内しか受けられなかったので、実際に
行こうとする最終目的地に到達するのが容易ではなかっ
た。また、音声による経路案内を行うナビゲーション装
置では、音声案内が目的地周辺で終了してしまうため、
目的地周辺における案内が十分でなく、最終目的地に到
達することが容易ではなかった。

【０００６】そこで、本発明は、目的地周辺においてよ
り詳細な案内を行うことができる案内装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明で
は、現在地から目的地への経路を案内する案内装置に、
画像情報が表示される画像表示装置と、目的地を入力す
る目的地入力手段と、現在地を検出する現在地検出手段
と、地図データを記憶する地図記憶手段と、前記目的地
入力手段によって入力された目的地に対応する住所デー
タを記憶する住所記憶手段と、前記地図記憶手段に記憶
された地図データに基づき前記画像表示装置に地図を描
画する地図描画手段と、前記現在地検出手段で検出され
た現在地が前記目的地まで所定距離以内に到達したか否
かを判断する到達地判断手段と、この到達地判断手段で
所定距離以内に到達したと判断された場合に、前記住所
記憶手段に記憶された目的地の住所の文字を前記地図描
画手段によって描画された地図と共に前記画像表示装置
に表示する住所表示手段とを具備させて前記目的を達成
する。

【０００８】請求項２記載の発明では、請求項１記載の
案内装置において、前記目的地入力手段が目的地を数字
列で入力し、前記住所記憶手段は、前記目的地入力手段
によって入力された数字列に対応する住所名称の対照表
を備えたことで前記目的を達成する。請求項３記載の発
明では、請求項１記載の案内装置において、前記目的地
入力手段が、目的地を住所で入力し、前記住所記憶手段
は、前記目的地入力手段によって入力された住所を記憶
することで前記目的を達成する。請求項４記載の発明で
は、現在地から目的地への経路を案内する案内装置に、
画像情報が表示される画像表示装置と、目的地として電
話番号を入力する電話番号入力手段と、現在地を検出す
る現在地検出手段と、地図データを記憶する地図記憶手
段と、前記電話番号入力手段によって入力された電話番
号に対応する住所データを記憶する住所記憶手段と、前
記地図記憶手段に記憶された地図データに基づき前記画
像表示装置に地図を描画する地図描画手段と、前記現在
地検出手段で検出された現在地が前記目的地まで所定距
離以内に到達したか否かを判断する到達地判断手段と、
前記住所記憶手段に記憶された目的地の住所の文字と前
記電話番号入力手段によって入力された電話番号を前記
地図描画手段によって描画された地図と共に前記画像表
示装置に表示する住所及び電話番号表示手段とを具備さ
せて前記目的を達成する。

【０００９】請求項５記載の発明では、現在地から目的
地への経路を案内する案内装置に、画像情報が表示され
る画像表示装置と、目的地を入力する目的地入力手段
と、現在地を検出する現在地検出手段と、地図データを
記憶する地図記憶手段と、この地図記憶手段に記憶され
た地図データに基づき前記画像表示装置に地図を描画す
る地図描画手段と、前記現在地検出手段で検出された現
在地が目的地まで所定距離以内に到達したか否かを判断
する到達地判断手段と、この到達地判断手段で所定距離
以内に到達したと判断された場合に前記目的地入力手段
によって入力された目的地に対応する電話番号を前記画
像表示装置に表示する電話番号表示手段とを具備させて
前記目的を達成する。

【００１０】

【作用】請求項１記載の案内装置では、住所記憶手段
が、目的地入力手段によって入力された目的地に対応す
る住所データを記憶する。住所表示手段は、到達地判断
手段において、現在地検出手段で検出された現在地が目
的地まで所定距離以内に到達した判断された場合に、前
記住所記憶手段に記憶された目的地の住所の文字を地図
描画手段によって描画された地図と共に画像表示装置に
表示する。請求項２記載の案内装置では、前記目的地入
力手段が目的地を数字列で入力する。前記住所記憶手段
は、前記目的地入力手段によって入力された数字列に対
応する住所名称の対照表を基に、目的地に対応する住所
データを記憶する。請求項３記載の案内装置では、前記
目的地入力手段が、目的地を住所で入力する。前記住所
記憶手段は、前記目的地入力手段によって入力された住
所を記憶する。

【００１１】請求項４記載の案内装置では、住所記憶手
段が、電話番号入力手段によって入力された電話番号に
対応する住所データを記憶する。到達地判断手段は、現
在地検出手段で検出された現在地が前記目的地まで所定
距離以内に到達したか否かを判断する。住所及び電話番
号表示手段は、前記住所記憶手段に記憶された目的地の
住所の文字と前記電話番号入力手段によって入力された
電話番号を地図描画手段によって描画された地図と共に
画像表示装置に表示する。請求項５記載の案内装置で
は、地図描画手段が、地図記憶手段に記憶された地図デ
ータに基づき画像表示装置に地図を描画する。電話番号
表示手段は、到達地判断手段において、現在地検出手段
で検出された現在地が目的地まで所定距離以内に到達し
たと判断された場合に、目的地入力手段によって入力さ
れた目的地に対応する電話番号を前記画像表示装置に表
示する。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の案内装置における一実施例を
図１ないし図７を参照して詳細に説明する。図１は、本
実施例による案内装置を表したものである。この案内装
置は、経路案内に必要な各種判断や制御等を行うＣＰＵ
（中央処理装置）２０１と、そのための各種プログラム
が格納されたＲＯＭ２０２と、ワーキングメモリとして
のＲＡＭ（ランダム・アクセス・メモリ）２０３とを有
している。演算処理装置２０は、データバス等のバスラ
イン２２を介して記憶装置２４、現在位置検出装置２
６、入力装置３０、画像表示装置３２、音声出力装置３
４、及びデータ受信部３８とに接続されている。

【００１３】記憶装置２４は、地図データベース２４
１、交差点データ２４２、道路データ２４３、交差点描
画データ２４４、及び図示しないが特徴的な地点の写真
情報や各地域のホテル、観光案内等の各種地域毎の情報
が格納されているその他のデータを備えている。また、
目的地を住所入力によって設定するための住所リスト２
４５と、電話番号入力によって目的地設定するための電
話番号リスト２４６が記憶装置２４に記憶されている。
以上の各種データ２４１〜２４６は、ＣＤ−ＲＯＭ等の
大容量記憶媒体に格納されている。なお、この記憶媒体
としては、大容量のものであれば、他の記憶媒体でもよ
く、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディ
スク等を用いてもよい。

【００１４】ここで、地図データベース２４１は、画像
表示装置３２において地図を描画するための描画データ
で構成されたものであり、各描画データは、例えば、１
００万分の１から１万分の１まで、地図のスケール毎に
階層化されている。すなわち、最上位層から、日本、関
東地方、東京、千代田区というように、階層構造のデー
タベースを構成している。交差点データ２４２は、交差
点の名称及びその座標位置、その交差点を構成している
道路を特定するデータ、及び各交差点の詳細図の有無を
示す詳細図有無データ等で構成されている。

【００１５】交差点描画データ２４４は、交差点の詳細
図を描画するためのデータである。すなわち、地図デー
タベース２４１において最も詳細な縮尺（例えば、１万
分の１）の地図よりも更に詳細に交差点付近（例えば、
交差点の中心から１００メートルあるいは２００メート
ルの範囲）を描画するためのデータある。この交差点描
画データ２４４には、交差点を構成する道路の形状のみ
ならず、例えば、目印となるホテルやガソリンスタンド
等の特徴物を描画するためのデータも含まれている。但
し、全ての交差点における詳細図の描画データを記憶装
置２４で記憶するとそのデータ量が莫大となるため、本
実施例では、主要な交差点、例えば、一定幅を有する道
路で構成された交差点についての詳細図の描画データの
みを交差点描画データ２４４として記憶装置２４に格納
している。交差点データ２４２に含まれる前述の詳細図
有無データは、この交差点描画データ２４４の有無を示
している。

【００１６】道路データ２４３は、経路案内に必要なデ
ータとしての、各道路の太さ、道路の長さ、道路の始点
と終点の座標位置を示すデータ、進入禁止等の禁止情
報、案内不要情報等で構成されている。住所リスト２４
５は、都道府県名、市区町村名、大字小字名等をそれぞ
れ示す階層構造の住所データで構成されており、最下層
の大字小字名データは、その住所が地図データベース２
４１においてどの地図上に位置するかを示すデータを有
している。すなわち、各大字小字名データは、その住所
が位置する地図を描画するための描画データのアドレス
データを有している。電話番号リスト２４６は、市外局
番、市内局番、加入者番号を示す階層構造の電話番号デ
ータで構成され、最下層の加入者番号データは、同様
に、その電話番号が地図データベース２４１においてど
の描画データに属するかを示すアドレスデータを有して
いる。

【００１７】現在位置検出装置２６は、人工衛星を利用
して車両の絶対位置（緯度、経度で表される座標）を測
定するＧＰＳ（Global Positioning Sistem)受信装置２
６１と、路上に配置されたビーコンからの位置情報を受
信するビーコン受信装置２６２と、方位センサ２６３
と、距離センサ２６４とを備えている。なお、ＧＰＳ受
信装置２６１とビーコン受信装置２６２は単独で位置測
定が可能であるが、その他の場合には距離センサ２６４
や方位センサ２６３の組み合わせによって位置測定を行
うようになっている。

【００１８】ここで、方位センサ２６３は、例えば、地
磁気を検出して車両の方位を求める地磁気センサ、車両
の回転角速度を検出しその角速度を積分して車両の方位
を求めるガスレートジャイロや光ファイバジャイロ等の
ジャイロセンサ、左右の車輪センサを配置しその出力パ
ルス差（移動距離の差）により車両の旋回を検出するこ
とで方位の変位量を算出するようにした車輪センサ、等
が使用される。距離センサ２６４は、例えば、車輪の回
転数を検出して計数し、または加速度を検出して２回積
分する等の各種の方法が使用される。

【００１９】音声出力装置３４は、音声による案内情報
を出力するためのもので、信号処理部３４１が、演算処
理装置２０からの指令に従って、所定の音声を合成し、
スピーカ３４２から出力するようになっている。例え
ば、案内地点となっている交差点の３００ｍ手前や交差
点の直前で「３００ｍ先の／次の交差点を右折／左折／
直進してください」等の案内情報を合成する。入力装置
３０は、案内装置への各種操作指令を入力するためのも
のである。本実施例において入力装置３０は、ファンク
ションキーや、画像表示装置３２の表示画面に触れるこ
とで入力動作が行われるタッチパネル等から構成される
が、キーボード、マウス、ライトペン、ジョイスティッ
ク、音声認識装置等を使用してもよい。

【００２０】画像表示装置３２としては、ＣＲＴや液晶
ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイ等が使用
される。車両のフロントガラスにホログラムを投影する
ホログラム装置を使用してもよい。この画像表示装置３
２は、演算処理装置２０から送られてくる各種案内情
報、すなわち、現在地や目的地周辺の地図、目的地の位
置、車両の現在位置、探索した経路、案内地点の特徴物
の写真映像等を、記憶装置２４の地図データベース２４
１やその他のデータ等を基に描画して表示するようにな
っている。また、進路変更が必要な交差点に接近した時
に、その交差点までの距離や進路変更すべき方向（右
折、左折）を示す矢印を表示したり、交差点データ２４
２の描画データを基にした交差点の詳細図等を描画する
ようになっている。

【００２１】データ受信部３８は、通信機能を有する携
帯可能な電子手帳等の外部端末から、例えば赤外線等を
用いた光通信によって、目的地の住所や電話番号等の、
目的地を特定するための目的地特定データを受信するよ
うになっている。目的地特定データは、電子手帳等が詳
細な住所等のデータを有することで、例えば、大字小字
を含む詳細な住所のデータとして受信される。データ受
信部３８としては、ＦＭ電波を利用してデータを受信し
たり、あるいは無線による移動体通信によりデータ受信
を行うものでもよい。電子手帳等の外部端末は、操作者
がペン入力等によって目的地の住所や電話番号を直接入
力することで、これを目的地特定データとして送信する
ものや、あるいは住所録や電話帳等のデータベースから
目的地の住所等を検索することで、これを送信するもの
である。

【００２２】演算処理装置２０は、データ受信部３８で
受信した目的地特定データと一致する住所や電話番号を
記憶装置２４の住所リスト２４５や電話番号リスト２４
６から検索するようになっている。検索で得られた住所
データや電話番号データは、前述したように、その住所
等が地図データベース２４１において、どの地図上に位
置するかを示すアドレスデータを含んでいるので、演算
処理装置２０は、そのアドレスデータが示す描画データ
を検索して、画像表示装置３２に目的地周辺の地図を描
画するようになっている。

【００２３】本実施例では、この目的地周辺の地図を用
いて、目的地の地点セットが行われ、この地点セットに
よって特定された目的地の座標位置が演算処理装置２０
のＲＡＭ２０３に格納されるようになっている。また、
演算処理装置２０は、目的地の周辺地図における主要な
交差点の詳細図を交差点描画データ２４４から検索し
て、ＲＡＭ２０３に格納するようになっている。更に、
目的地周辺の地図を表示したときに、地図上の所定の交
差点が運転者等により指定されることで、その交差点の
詳細図を記憶装置２４の交差点描画データ２４４から検
索して画像表示装置３２に描画するようになっている。

【００２４】演算処理装置２０は、現在位置検出装置２
６で検出された車両の座標データと記憶装置２４の地図
データベース２４１を基にしたデータマップマッチング
処理により、車両が現在走行している位置を地図上の位
置として認識するようになっている。また、車両の現在
地が目的地から所定の距離以内になったときに、データ
受信部３８から受信した目的地特定データを画像表示装
置３２に表示するようになっている。演算処理装置２０
は、検出した現在位置と、データ受信部３８を介して入
力された目的地、及び記憶装置２４の交差点データ２４
２や道路データ２４３等から、ＲＯＭ２０２に格納され
たナビゲーションプログラムに基づいて、目的地までの
走行経路（案内経路）を探索するようになっている。探
索した経路データと、現在位置検出装置２６のデータを
基に検出した車両現在位置とから、演算処理装置２０
は、車両の進行方向を判断し、判断結果を画像表示装置
３２や音声出力装置３４に供給するようになっている。
なお、探索した経路のデータは、目的地までの道路デー
タや交差点データ等で構成されるが、これらは、ＲＡＭ
２０３に格納されるようになっている。

【００２５】図２は、ＲＡＭ２０３の格納エリアを表し
たものである。この図に示すように、ＲＡＭ２０３に
は、探索した経路のデータが格納される経路データ格納
エリアＡと、地点セットによって設定された目的地の座
標データ（目的地データ）が格納される目的地データ格
納エリアＢが設けられている。また、データ受信部３８
から受信した目的地特定データが格納される目的地特定
データ格納エリアＣや目的地周辺における交差点描画デ
ータを格納するための交差点描画データ格納エリアＤが
ＲＡＭ２０３に設けられている。

【００２６】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。図３は、本実施例の案内装置の動作
の流れを表したものである。まず、案内装置では、目的
地の入力や地点セットが行われることによって目的地を
設定する目的地設定処理が行われる（ステップ１）。そ
して、現在位置検出装置２６の検出データを基に車両の
現在地を検出して、これを出発地として設定する（ステ
ップ２）。次に、演算処理装置２０が、ＲＯＭ２０２の
ナビゲーションプログラムに従って、交差点データ２４
２、道路データ２４３等を用いた目的地までの経路探索
を行い（ステップ３）、探索した経路データをＲＡＭ２
０３に格納する。

【００２７】続いて、演算処理装置２０は、現在位置検
出装置２６の検出データを基に現在位置を常時検出しな
がら、現在地周辺の地図を画像表示装置２６に描画した
り、探索した経路を描画した地図上に表示して、経路案
内を行う（ステップ４）。この経路案内では、進路変更
すべき交差点において交差点の詳細図（図６参照）を画
像表示装置２６に描画したり、進路変更すべき方向を示
す矢印を表示したりする。また、音声出力装置３４から
進路方向についての案内音声を出力したりする。次に、
演算処理装置２０は、現在位置検出装置２６の検出デー
タを基に、現在位置が目的地から所定距離以内になった
か否かを監視し（ステップ５）、目的地から所定距離以
内になっていない場合には（ステップ５；Ｎ）、経路案
内処理（ステップ４）を続ける。一方、目的地周辺にな
ったら（ステップ５；Ｙ）、後述する目的地周辺案内処
理を行う（ステップ６）。

【００２８】次に、図３のメインフローにおける目的地
設定処理（ステップ１）について説明する。図４は、目
的地設定処理の流れを表したものである。先ず、演算処
理装置２０が、データ受信部３８において、電子手帳等
から目的地の住所や電話番号を示す目的地特定データを
受信したか否かを監視する（ステップ７）。データ受信
部３８で目的地特定データが受信されると（ステップ
７；Ｙ）、演算処理装置２０は、目的地に対応する住所
や電話番号を住所リスト２４５と電話番号リスト２４６
から検索し（ステップ８）、検索した住所や電話番号を
含む地図の描画データを地図データベース２４１から検
索する（ステップ９）。そして、検索した地図に含まれ
る交差点の詳細図を交差点描画データ２４４から検索し
（ステップ１０）、この交差点描画データをＲＡＭ２０
３に格納する（ステップ１１）。

【００２９】次に、演算処理装置２０は、検索によって
得られた地図の描画データを目的地周辺の地図として画
像表示装置３２に描画する（ステップ１２）。そして、
画像表示装置３２に描画した地図を用いた地点セット処
理を行うことで（ステップ１３）、目的地の座標位置を
特定し、座標位置をＲＡＭ２０３に格納して（ステップ
１４）、目的地設定の処理を終了する。なお、この地点
セットにおける地点の指定は、地図画面上においてセッ
トしたい地点に直接触れることで行ったり、カーソルマ
ークを地図上においてセットしたい位置に移動させるこ
とで行う。また、カーソルマークの移動は、入力装置３
０にカーソル移動キーに配置して、この移動キーへのキ
ー操作で行ったり、あるいはマウスを用いてカーソルを
移動させ、クリック動作で地点セットしてもよい。

【００３０】次に、目的地周辺案内処理について説明す
る。図５及び図６は、目的地周辺案内処理において画像
表示装置３２に表示される画面の例を表したものであ
る。この図に示すように、経路案内中の地図画面におい
ては、目的地Ｔへの経路Ｌが太線で示され、車両の現在
地がマーカＭによって示されている。車両が目的地周
辺、例えば、ステップ１４（図４参照）で設定した目的
地Ｔまで２キロメートルの地点まで到達した場合、画像
表示装置３２には、図５（Ａ）で示すように、案内中止
のメッセージ３９が表示され、音声による経路案内が中
止される。そして、データ受信部３８から入力された目
的地の住所４２と電話番号４４が表示される。

【００３１】運転者は、実際に行こうとする目的地が、
設定した目的地Ｔと異なる場合には、この表示された目
的地の住所４２、電話番号４４を参考にして、目的地を
見つけることができる。また、本実施例では、運転者が
画面中の交差点コマンド４６にタッチすることで、図５
（Ｂ）で示す画面に変わり、目的地Ｔ周辺の主要な交差
点（例えば、４、５箇所）にマークＯ、Ｐ、Ｒ、Ｑが付
される。これらマークＯ、Ｐ、Ｒ、Ｑが付された交差点
は、詳細図を参照することができる交差点であり、これ
らマークのいずれかにタッチして、交差点を選択するこ
とで、図６で示すような交差点の詳細図が画像表示装置
３２に表示される。従って、運転者は、この詳細図を参
照することで、より詳細な地点情報を得ることができ
る。例えば、交差点周辺の特徴物によって到着したい場
所を把握していた場合には、この詳細図を参照すること
で、交差点の確認を行うことができる。なお、ステップ
１４（図４参照）で目的地として設定された交差点の詳
細図を画像表示装置３２に表示するときには、他の交差
点の詳細図を表示するときと画面の色を変えるようにし
てもよい。

【００３２】図７は、図３のメインフローにおける目的
地周辺案内処理の流れを表したものである。目的地周辺
案内処理では、まず、図５（Ａ）で示したように、演算
処理装置２０が、ＲＡＭ２０３の目的地特定データ格納
エリアＣに格納しておいた目的地の住所４２や電話番号
４４を交差点コマンド４６等と共に画像表示装置３２に
表示する（ステップ１５）。なお、画像表示装置３２の
表示面は、タッチパネルとして機能するので、各種コマ
ンドの入力は、運転者がこれらコマンドの表示箇所に触
れることで行われる。

【００３３】交差点コマンド４６は、交差点の詳細図を
画像表示装置３２に表示するために設けられたコマンド
であり、これに運転者がタッチすることで（ステップ１
６；Ｙ）、演算処理装置２０は、選択可能な交差点にマ
ークを表示する（ステップ１７）。すなわち、演算処理
装置２０は、記憶装置２４の交差点データ２４２の詳細
図有無データから、地図上の各交差点について交差点描
画データが有るか否かを調べてマークＯ、Ｐ、Ｑ、Ｒを
表示する。運転者が、この地図画面を見て所定のマーク
にタッチすることで特定の交差点（図の例では、マーク
Ｒで示す交差点）が選択されると（ステップ１８；
Ｙ）、演算処理装置２０は、交差点描画データ２４４を
検索して図６で示すような交差点周辺の詳細図を画像表
示装置３２に表示する（ステップ１９）。

【００３４】そして、画面を元に戻すためのリターンコ
マンド４８が、運転者によってタッチされると（ステッ
プ２０；Ｙ）、演算処理装置２０は、再び目的地周辺の
地図を表示し（ステップ２１）、案内を終了させる指示
が運転者からされなければ（ステップ２２；Ｎ）、ステ
ップ１５に移行する。すなわち、他の交差点の詳細図を
参照するためステップ１５〜２１の処理を行う。ステッ
プ２２で案内終了の指示がされたら（Ｙ）、図３のメイ
ンフローにリターンして、全ての処理を終了する。

【００３５】以上説明したように、本実施例の案内装置
では、目的地の周辺に到達したときに、目的地の住所や
電話番号を画像表示装置３２に表示し、かつ、地図画面
上で指定した交差点の詳細図を参照することができるの
で、目的地周辺をより詳細に案内することができる。な
お、以上の実施例では、画像表示装置３２が、交差点の
詳細図として、図６に示したような交差点の平面図を描
画していたが、運転者の視点に近い位置から見た場合の
交差点近辺における景観を立体的に描写したイラスト図
や、運転者の視点位置から撮影した交差点の写真、ある
いは、空撮による交差点の拡大写真等を表示してもよ
い。また、交差点の詳細図は、アナログ情報として磁気
テープ（ビデオテープ）等に記録しておき、地点セット
時に再生することで、画像表示装置３２の画面に表示す
るようにしてもよい。

【００３６】また、交差点描画データ２４４を用いず
に、交差点データ２４２や道路データ２４３を基に交差
点図を描画してもよい。すなわち、交差点データ２４２
に含まれた交差点の座標位置やその交差点を構成する道
路を示すデータ、及び道路データ２４３に含まれた道路
の太さや道路の始点と終点の座標位置を示すデータ等を
基に、演算処理装置２０が、交差点を構成する各道路の
方向や太さ等を求めて交差点図を描画してもよい。この
場合、交差点付近の特徴物（ホテル、交番等）を描画す
るためのデータは、交差点データ２４２に予め含ませて
もよいし、その他のデータとして別個に記憶装置２４に
格納しておいてもよい。

【００３７】以上の実施例では、経路案内に使用される
交差点の描画データ（交差点描画データ２４４）と、地
点セット時に使用される交差点の描画データ（交差点描
画データ２４４）とを共用していたが、経路案内用の描
画データと地点セット用の描画データとを別々に記憶装
置２４に記憶させてもよい。以上の実施例では、入力手
段としてデータ受信部３８を使用し、このデータ受信部
３８から目的地特定データを入力するようにしていた
が、入力装置３０のタッチパネルを用いた入力やキー入
力等によって目的地の住所や電話番号等を入力するよう
にしてもよい。また、目的地特定データとして、目的地
の電話番号以外の数字列を用いてもよい。例えば、数字
列として目的地に対応したコード番号を予め決めてお
き、運転者は目的地設定時に、このコード番号を通信機
能を有する電子手帳等から送信する。この送信されるコ
ード番号をデータ受信部３８で受信することで、目的地
入力が行われる。あるいは入力装置３０にコード番号を
直接入力することで、目的地の入力を行ってもよい。こ
の場合、数字列としてのコード番号をバーコードにして
おき、バーコードリーダで目的地に対応するバーコード
を読み込むことで案内装置に目的地が入力されるように
してもよい。

【００３８】また、目的地の電話番号やコード番号のみ
が入力された場合に、それに対応する目的地の住所が、
図５で示したように、目的地周辺案内時において画像表
示装置３２に表示されるようにしてもよい。すなわち、
目的地の電話番号やコード番号等の数字列が目的地の住
所名称に対応させて格納された数字列リストを記憶装置
２４に記憶させておく。そして、電話番号等の数字列が
データ受信部３８あるいは入力装置３０に入力されたと
きに、対応する目的地の住所を数字列リストから検索す
ることで、目的地周辺案内時に目的地の住所を画像表示
装置３２に表示する。以上の実施例では、目的地周辺案
内処理において、目的地の住所と電話番号とが画像表示
装置３２に表示されていたが（図５参照）、電話番号の
みを画像表示装置３２に表示してもよい。

【００３９】

【発明の効果】本発明の案内装置によれば、目的地周辺
における案内をより詳細に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による案内装置の構成を示し
たブロック図である。

【図２】同装置のＲＡＭの格納エリアの構成を示した説
明図である。

【図３】同装置のメイン動作を示したフローチャートで
ある。

【図４】同装置の目的地設定処理の流れを示したフロー
チャートである。

【図５】同装置の画像表示装置における表示例を示した
説明図である。

【図６】同装置の画像表示装置における表示例を示した
説明図である。

【図７】同装置の目的地周辺案内処理の流れを示したフ
ローチャートである。

【符号の説明】

２０ 演算処理装置 ２０１ ＣＰＵ ２０２ ＲＯＭ ２０３ ＲＡＭ ２２ バスライン ２４ 記憶装置 ２４１ 地図描画データ ２４２ 交差点データ ２４３ 道路データ ２４４ 交差点描画データ ２４５ 住所リスト ２４６ 電話番号リスト ２６ 現在位置検出装置 ２６１ ＧＰＳ受信装置 ２６２ ビーコン受信装置 ２６３ 方位センサ ２６４ 距離センサ ３０ 入力装置 ３２ 画像表示装置 ３８ データ受信部 Ａ 経路データ格納エリア Ｂ 目的地データ格納エリア Ｃ 目的地特定データ格納エリア Ｄ 交差点描画データ格納エリア

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現在地から目的地への経路を案内する案
   内装置において、 画像情報が表示される画像表示装置と、 目的地を入力する目的地入力手段と、 現在地を検出する現在地検出手段と、 地図データを記憶する地図記憶手段と、 前記目的地入力手段によって入力された目的地に対応す
   る住所データを記憶する住所記憶手段と、 前記地図記憶手段に記憶された地図データに基づき、前
   記画像表示装置に地図を描画する地図描画手段と、 前記現在地検出手段で検出された現在地が前記目的地ま
   で所定距離以内に到達したか否かを判断する到達地判断
   手段と、 この到達地判断手段で所定距離以内に到達したと判断さ
   れた場合に、前記住所記憶手段に記憶された目的地の住
   所の文字を前記地図描画手段によって描画された地図と
   共に前記画像表示装置に表示する住所表示手段とを具備
   することを特徴とする案内装置。
2. 【請求項２】 前記目的地入力手段は、目的地を数字列
   で入力し、 前記住所記憶手段は、前記目的地入力手段によって入力
   された数字列に対応する住所名称の対照表を備えたこと
   を特徴とする請求項１記載の案内装置。
3. 【請求項３】 前記目的地入力手段は、目的地を住所で
   入力し、 前記住所記憶手段は、前記目的地入力手段によって入力
   された住所を記憶することを特徴とする請求項１記載の
   案内装置。
4. 【請求項４】 現在地から目的地への経路を案内する案
   内装置において、 画像情報が表示される画像表示装置と、 目的地として電話番号を入力する電話番号入力手段と、 現在地を検出する現在地検出手段と、 地図データを記憶する地図記憶手段と、 前記電話番号入力手段によって入力された電話番号に対
   応する住所データを記憶する住所記憶手段と、 前記地図記憶手段に記憶された地図データに基づき、前
   記画像表示装置に地図を描画する地図描画手段と、 前記現在地検出手段で検出された現在地が前記目的地ま
   で所定距離以内に到達したか否かを判断する到達地判断
   手段と、 前記住所記憶手段に記憶された目的地の住所の文字と前
   記電話番号入力手段によって入力された電話番号を、前
   記地図描画手段によって描画された地図と共に前記画像
   表示装置に表示する住所及び電話番号表示手段とを具備
   することを特徴とする案内装置。
5. 【請求項５】 現在地から目的地への経路を案内する案
   内装置において、 画像情報が表示される画像表示装置と、 目的地を入力する目的地入力手段と、 現在地を検出する現在地検出手段と、 地図データを記憶する地図記憶手段と、 この地図記憶手段に記憶された地図データに基づき、前
   記画像表示装置に地図を描画する地図描画手段と、 前記現在地検出手段で検出された現在地が目的地まで所
   定距離以内に到達したか否かを判断する到達地判断手段
   と、 この到達地判断手段で所定距離以内に到達したと判断さ
   れた場合に、前記目的地入力手段によって入力された目
   的地に対応する電話番号を前記画像表示装置に表示する
   電話番号表示手段とを具備することを特徴とする案内装
   置。