JPH087528A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JPH087528A
JPH087528A JP15812394A JP15812394A JPH087528A JP H087528 A JPH087528 A JP H087528A JP 15812394 A JP15812394 A JP 15812394A JP 15812394 A JP15812394 A JP 15812394A JP H087528 A JPH087528 A JP H087528A
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tape
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JP15812394A
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Inventor
Hikari Mizutani
光 水谷
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Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ端検出用の窓孔10に塵埃が侵入する
のを確実に防止する。 【構成】 本体ケース1の側壁9にテープ端検出用の窓
孔10を設ける。側壁9の内面に窓孔10を塞ぐ透明な
閉塞部材45を重ね合わせる。閉塞部材45は起立面4
5aと水平座面45bとを有し、その起立面45aで窓
孔10を塞ぎ、水平座面45bを本体ケース1の内底面
44に超音波溶着などで固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ端検出用の窓孔
まわりに防塵対策を施したテープカートリッジに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10および図11は従来の8ミリビデ
オ用のテープカートリッジを示す。これではデッキに装
填したとき本体ケース1内のテープ2の始端と終端を光
学的に検出する手段を備えている(例えば、実公昭63
−49910号公報)。すなわち、デッキ側の発光器6
が本体ケース1内に入り、発光器6からの光がテープ2
の両端に付設した透明リーダテープを透過して本体ケー
ス1の左右両側壁9に設けた窓孔10から外側方へ出て
デッキ側の受光器8で受光される。そして窓孔10の外
側方は、不使用時に本体ケース1の前面側を閉じる前蓋
13の側面板17で覆われているが、デッキにテープカ
ートリッジを装填すると前蓋13がデッキ側の操作部材
で上開き回動することにより、該側面板17に設けた通
孔18が前記窓孔10に合致して窓孔10が開かれるよ
うになっている。このようにテープ端検出光を通す窓孔
10は、不使用時に前蓋13の側面板17で覆うことに
より、塵埃が窓孔10からケース内部に侵入するのを防
いでいる。
【0003】しかし、前蓋13の側面板17と窓孔10
を有する側壁9との間には、例えば前蓋13を閉じ方向
に回動付勢するねじりコイルばね21が装着されたり、
また窓孔10の後方近傍に前蓋13を閉じ状態にロック
する前蓋ロック部材36やそのロック付勢ばね部材41
が装着されたりする関係上それら部材の装着スペースや
クリアランスを確保する必要があり、このため側壁9と
側面板17との間にどうしても一定量の隙間が生じる。
このため前蓋13の側面板17で窓孔10の外面側を完
全に密着状態で閉塞することは難しく、この点で防塵性
に欠けるのであった。とくに蒸着テープの場合、大気中
の有害物質、例えば硫黄や塩素、およびこれらを含む化
合物の浮遊粒子、あるいは硫酸や硝酸などのミスト状物
質によりテープ2が腐食しやすいため、窓孔10まわり
の防塵性を十分に高める必要性が生じる。
【0004】そこで、最近では、こうした問題を解消す
るために本体ケース1の窓孔10を透明樹脂で埋めてし
まう手段、例えば本体ケース1の窓孔10以外を不透明
樹脂で1次成形し、2次成形で窓孔10の内部にこれを
埋めるよう透明樹脂を一体成形するという2色射出成形
法を採用したり、あるいは本体ケース1とは別体に透明
な薄い窓板を成形し、この窓板を水平方向から窓孔10
の中に詰め込む方式などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前出した従
来の2色射出成形法では1次成形された本体ケース1と
2次成形された透明な窓板との接合面積が少ないため、
窓板が剥がれやすく、また高価な2色射出成形機を要し
てコスト高となる。また本体ケース1の成形後に別体の
窓板を窓孔に水平方向から詰め込むという方式において
も窓板が離脱するおそれがあるばかりか、その詰め込み
作業は組付けの自動化を困難にするのである。
【0006】本発明の目的は、窓孔まわりの防塵性の向
上を図ることのできるテープカートリッジを提供するに
ある。本発明の他の目的は、防塵用の閉塞部材の確実な
組付けの容易化、自動化を図ることのできるテープカー
トリッジを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のテープカートリ
ッジは、図示例のように本体ケース1の側壁9の前端側
に、テープ端検出光を通す窓孔10が設けられ、本体ケ
ース1はこれの前面側を開閉する前蓋13を備えてい
る。この前蓋13は前記側壁9の窓孔10の近傍位置の
外側に対向する側面板17を有し、かつ支軸19まわり
に回動自在に枢着してある。前蓋13の側面板17は、
前蓋13が閉じ状態にあるとき窓孔10の外側を覆い、
前蓋13が開き状態にあるとき窓孔10を開放するよう
に設定してある。そのうえで、側壁9の内面側に窓孔1
0を塞ぐ透明な閉塞部材45を重ね合わしてあることを
特徴とする。
【0008】更に具体的には、上記の構成に加えて本体
ケース1は上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結合し
てあること、窓孔10は下ケース1bの側壁9に設けて
あることを前提としたうえで、閉塞部材45は、側壁9
の内面に重合させて窓孔10を塞ぐ起立面45aと、側
壁9の下端に連接され、下ケース1bの内底面44上に
重合固定される水平座面45bとを有する形に形成す
る。この場合閉塞部材45の水平座面45bと下ケース
1bの内底面44との重合面間は超音波溶着または両面
接着テープで接合固定できる。閉塞部材45は本体ケー
ス1の成形材料よりも帯電防止特性に優れた材料で構成
する。閉塞部材45の水平座面45bと下ケース1bの
内底面44との重合面間を両面接着テープで接合固定す
る場合、側壁9の内面の、閉塞部材45の起立面45a
との重合面は、前記内底面44と鈍角を成す傾斜面に形
成する。
【0009】
【作用】側壁9の内面側に重ね合わして窓孔10を塞ぐ
透明な閉塞部材45は外部から塵埃が窓孔10内に侵入
するのを防止する。当然のことながらこの閉塞部材45
は透明であるからテープ端検出光は支障なく透過でき
る。側壁9の内面側に重ね合わした閉塞部材45は、側
壁9の外面側で回動する前蓋13の側面板17と触れて
剥がされるようなことがない。
【0010】互いに直交状に連接される起立面45aと
水平座面45bとを有する形の閉塞部材45は、その水
平座面45bを下ケース1bの内底面44上に超音波溶
着または両面接着テープで重合固定させることで起立面
45aを側壁9の内面に重合させて窓孔10を塞ぐとい
う装着形態を採ることが可能となり、この装着形態によ
れば下ケース1bにこれの上方から容易に組み付けるこ
とができる。帯電防止特性に優れた材料で構成する閉塞
部材45はこれ自体に塵埃が付着するのを防止できる。
【0011】下ケース1bの内底面44と鈍角を成す側
壁9の傾斜面に対し起立面45aを重ね合わせた閉塞部
材45は、内底面44に対する水平座面45bの両面接
着テープによる接着保持性、耐久性を向上できる。
【0012】
【実施例】図1ないし図5は本発明に係るテープカート
リッジの一実施例を示す。このテープカートリッジはビ
デオ用であって、図2および図4に示すように、これの
本体ケース1はプラスチック製の上下ケース1a・1b
を突き合わせてねじ等で一体的に結合してなり、この内
部左右にテープ2が巻かれる一対のリール3を回転自在
に配備してある。一方のリール3から引き出されるテー
プ2は、本体ケース1の前方左右のテープ引出口4・4
にそれぞれ設けたテープガイド5・5で案内されてケー
ス前面を通り他方のリール3に巻き取られる。
【0013】本体ケース1の底壁上におけるリール3・
3間の前方中央部には、図2および図3に示すように透
孔7を設けてあり、デッキにテープカートリッジを装填
するとデッキ側のテープ端検出用の発光器が該透孔7か
ら本体ケース1内に入る。図1および図4において、本
体ケース1の左右の両側壁9の各前端側には窓孔10を
内外貫通状に設けてあり、本体ケース1内に入る発光器
からの光がテープ引出口4を通過するテープ端の透明リ
ーダテープを透過して該窓孔10から外側方へ出て、デ
ッキ側の受光器で受光され、これでテープ端が検出され
る。
【0014】この各窓孔10は下ケース1bの側壁9の
上端に上面が開口するよう切り欠き形成されており、上
下ケース1a・1bを突き合わせたとき、上ケース1a
の側壁9の下端で前記窓孔10の開口上面が塞がれてい
る。このように上下ケース1a・1bの蓋合わせ面間に
窓孔10が形成されていると、アンダーカットなどを生
じることなく該窓孔10が簡単な金型構造で成形できる
ことになる。更に具体的には、上ケース1aの側壁9の
下端に庇壁11をこれが横外側方に向けて少し張り出す
ように一体に突設し、該庇壁11で前記窓孔10の外側
上方部分を塞ぎ、これにて外部上方からの塵埃が窓孔1
0を介して本体ケース1内に侵入するのを防止してい
る。庇壁11の上面には、図1に示すごとくばね受け溝
11aを設けてある。
【0015】図3および図4において、本体ケース1の
前面中央、すなわち左右のテープ引出口4・4間にはテ
ープローディング用のポケット12を有する。このポケ
ット12は上下面および前面が開口している。本体ケー
ス1の前面側に導出したテープ2は、不使用時に前蓋1
3、裏蓋14および上蓋15でそれぞれ覆って保護され
る。前蓋13は、図3および図4に示すように、ポケッ
ト12およびテープ引出口4の前面開口を塞ぐ主面板1
6と、主面板16の左右端からケース後方へ向かって一
体に連設された側面板17とからなり、左右の両側面板
17の各内面に支軸19をそれぞれ対向状に突設してあ
る。
【0016】左右の両側面板17は、本体ケース1の左
右の両側壁9・9の各前端の外面側に近接対向してお
り、前記支軸19が左右の各側壁9に設けた軸孔20に
回動自在に嵌入している。これにより前蓋13は、図3
の実線状態で示すごとく左右のテープ引出口4・4およ
びポケット12の前面を閉じる姿勢と、図3の仮想線で
示す上開き姿勢とにわたって左右の支軸19まわりに開
閉回動自在である。前蓋13の閉じ状態では側面板17
が前記窓孔10の外側を覆い、前蓋13の開き状態では
側面板17が窓孔10の位置から前方へ離れることで該
窓孔10を開放してテープ端の検出を可能にする。この
場合、図10に示す従来例の前蓋13の通孔18と同様
に側面板17には該通孔を設け、この通孔が前蓋13が
開いたときに前記窓孔10と合致することにより該窓孔
10を開放するようにするようにしてもよい。
【0017】図1において、前蓋13は左右の支軸19
のうち一方に装着したねじりコイルばね21で常に閉じ
姿勢に回動付勢される。ねじりコイルばね21は、その
中間コイル部21aを支軸19に嵌装し、中間コイル部
21aから延出した一方の腕部21bを前蓋13の側面
板17の内側に突設したばね受部22に掛け止め係合
し、中間コイル部21aから延出した他方の腕部21c
を前記庇壁11のばね受け溝11aに上方から案内して
掛け止め係合している。これにより、他方の腕部21c
は庇壁11を利用してこれに容易に掛け止めることがで
きる。
【0018】前蓋13には、ポケット12の上面を開閉
する上蓋15が枢支連結されている。この上蓋15は、
図4に示すようにポケット12の上面を塞ぐ主面板23
と、主面板23の左右両端から下方へ連設した側面板2
4とからなり、左右の両側面板24の各後端側にスライ
ド軸25をそれぞれ内向き対向状に突設してある。
【0019】上蓋15は、前蓋13の開閉動作に伴い図
3の実線状態で示すごとくポケット12の上面を閉じる
位置と、同図の二点鎖線状態で示すごとくポケット12
の上面後方へ後退する開き位置とにわたって開閉する。
そのために、図2および図4に示すように上蓋15はこ
れの主面板23の前端部の左右両端に継手ピン26を有
する左右一対の腕27・27を設け、この腕27・27
間に前蓋13の上端に形成した断面円弧形の上端部16
aをはさむとともに、前記継手ピン26を前記上端部1
6aの左右両端面に設けたピン孔28に嵌入することに
より、前蓋13に対して上蓋15を継手ピン26まわり
に回転自在に連結してある。また、図3に示すように前
記スライド軸25は本体ケース1の左右の両側壁9の各
外面に設けた「へ」の字形状のガイド溝29にそれぞれ
スライド自在に案内係合させてある。
【0020】裏蓋14は、図3および図4に示すよう
に、その上端の左右に連結ピン30を内向きに突設し、
この各連結ピン30を上蓋15の内面に設けたリブ31
の両端のピン孔32に回動自在に枢支連結する。また、
この裏蓋14の下部後面の左右に脚部33を外向きに突
設し、この脚部33に設けたスライドピン34をポケッ
ト12内の左右側壁にそれぞれ設けた「S」の字形状の
ガイド溝35にスライド自在に係合する。これで裏蓋1
4は、前蓋13および上蓋15の開閉に伴い、図3の実
線で示すごとくポケット12内のテープ2の裏面側を覆
う閉じ位置と、図3の仮想線で示すごとくポケット12
の上面後方で開き状態の上蓋15の下側に位置する開き
位置とにわたって開閉自在となる。
【0021】図1において、前蓋13の閉じ状態を確実
に保持するために前蓋ロック部材36を備える。その前
蓋ロック部材36はこれの前端の上下中間部位に爪37
を、上端の基部に横方向の軸39をそれぞれ有してお
り、その軸39を本体ケース1の側壁9に設けた軸受4
0上に横架支持する。かくして本体ケース1の左右の一
側壁9とこれに対向する前蓋13の側面板17との間に
おいて、窓孔10の後方側に前蓋ロック部材36が本体
ケース1に対して前後方向に揺動自在に前記軸39を介
して配置されている。
【0022】不使用時には、前蓋ロック部材36の後方
側に配設したばね部材41で前蓋ロック部材36を前方
へ揺動付勢しておくことにより、前記爪37が前蓋13
の側面板17の後端内面から窓孔10の後方近傍に位置
するよう突設した係合部42に下方から回り込み係合
し、これで前蓋13の閉じロック状態を保持する。デッ
キに装填するとデッキ側の解除部材43が前蓋ロック部
材36の下端部36aに押圧接当し、この接当作用で前
蓋ロック部材36はばね部材41の力に抗して後方へ揺
動し、これで爪37が係合部42から外れて、前蓋13
が上開き可能となる。
【0023】上記のように構成されたテープカートリッ
ジにおいて、本発明は、テープ端検出光を通すための窓
孔10を設けた側壁9の内面側に、該窓孔10を塞ぐた
めの透明な閉塞部材45を重ね合わす点に特徴がある。
図5に示すように、閉塞部材45は断面L形に形成され
た透明なプラスチック成形品からなり、断面L形の一片
を構成する起立面45aと他片を構成する水平座面45
bとを有する。起立面45aは窓孔10より一回り大き
い四角形などに形成され、水平座面45bは下ケース1
bのテープ引出口4の内底面上に安定よく置かれるよう
に起立面45aよりも大きく、テープ引出口4の内底面
積とほぼ同じ大きさをもつ四角形などに形成され、この
外側一辺の後半部から前記起立面45aを垂直に立ち上
げる形に一体成形してある。
【0024】この閉塞部材45は、下ケース1bのテー
プ引出口4の超音波溶着リブ46を設けた内底面44上
に水平座面45bを重ねてダイレクト溶着固定すること
により起立面45aが窓孔10の内側を塞ぐように側壁
9の内面に重合状態に組み付けられる。この組み付け
は、組み立てに際し、上下ケース1a・1bを突き合わ
せる前に、その下ケース1bのテープ引出口4の内底面
44上にこれの上方から落とし込み装着することで行え
るため、この自動化を可能にする。
【0025】閉塞部材45は透明樹脂で成形されるが、
この材料としては閉塞部材45これ自体に静電気により
塵埃が付着することのないように、少なくとも本体ケー
ス1の成形材料、例えばABS樹脂よりも帯電防止特性
に優れるPS樹脂あるいはAS樹脂などが挙げられる。
【0026】閉塞部材45の起立面45aおよび水平座
面45bは薄い板状に形成されるが、テープ2の走行に
支障を来すことのないように側壁9の窓孔10周辺部お
よびテープ引出口4の内底面44に閉塞部材45の板厚
とほぼ同じ深さの凹部47・48を設けておいて、起立
面45aおよび水平座面45bをそれら凹部47・48
に嵌め込むことにより側壁9の内面および下ケース1b
の内底面44と面一状に装着することが好ましい。
【0027】図6は他の実施例を示しており、この実施
例では閉塞部材45を透明樹脂シート、比較的帯電防止
特性に優れる例えばPET樹脂シートで起立面45aと
水平座面45bとを折り曲げ加工し、水平座面45bの
裏面に両面接着テープ49を貼り付けている。この閉塞
部材45は多数、図7に示すように帯状の剥離紙50上
に所定ピッチで並べ前記両面接着テープ49を介して剥
離可能に貼り付けておく。そして組み付け時に閉塞部材
45を一枚ずつ剥離紙50から剥がし、下ケース1bの
内底面44の凹部48に水平座面45bを両面接着テー
プ49を介して接着固定することにより起立面45aが
窓孔10の内側を塞ぐように側壁9の内面に重合状態に
組み付けられる。
【0028】この場合、剥離紙50上においては閉塞部
材45の起立面45aは、図8に示すように水平座面4
5bに対し垂直に折り曲げられず、鈍角αに折れ曲がっ
た状態にあり、下ケース1bに組み付けられてはじめて
側壁9の内面に沿うよう垂直になるようにしてある。従
って、その起立面45aは水平座面45bとの折り曲げ
連接部での弾性復元力で側壁9の内面に密着状態に重な
ることになり、窓孔10を確実に閉塞することができ
る。
【0029】このように閉塞部材45の起立面45aを
この弾性復元力で側壁9の内面に弾性接当させた場合、
その弾性復元力が強過ぎると水平座面45bに作用して
下ケース1bの内底面44との接着部が剥がれる危惧が
ある。そこで、そうした起立面45aの弾性復元力によ
る剥がれを緩和するように、図9に示すように側壁9の
内面の窓孔10周辺はテープ引出口4の内底面44に対
し鈍角βとなる傾斜面51に形成し、そのうえで閉塞部
材45の起立面45aをその傾斜面51に重ね合わせて
窓孔10を塞ぐことが好ましい。ただし、起立面45a
の弾性復元力による側壁9の内面に対する密着効果が失
われることのないように上記α>βの関係が成立するよ
うに設定する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、透
明な閉塞部材45でテープ端検出用の窓孔10を塞いで
あるので、前蓋13の側面板17のみで窓孔10の外面
側を覆っていた従来形式に比べて、塵埃が窓孔10から
本体ケース1内に侵入するのをより確実に防止できる。
しかも、その閉塞部材45は側壁9の内面側に重ね合わ
すので、側壁9の外面側で回動する前蓋13の側面板1
7と触れて剥がされるようなおそれもない。
【0031】閉塞部材45は、側壁9の内面に重合させ
て窓孔10を塞ぐ起立面45aと、下ケース1bの内底
面44上に超音波溶着または両面接着テープで重合固定
させる水平座面45bとを有する形に形成してあるの
で、下ケース1bにこれの上方から容易に組み付けるこ
とができ、窓孔10に別体の窓板を詰め込む形式に比べ
て組み付け作業性に優れ、また2色射出成形法で窓孔1
0に透明窓板を一体成形するものに比べて成形コストも
低減できる利点を有する。
【0032】閉塞部材45は帯電防止特性に優れた材料
で構成するのでこれ自体に塵埃が付着することをも防止
できて防塵性を確保できる。
【0033】側壁9の内面の窓孔10の周辺部は下ケー
ス1bの内底面44と鈍角を成す傾斜面51に形成し、
この傾斜面51に対し閉塞部材45の起立面45aを重
ね合わせるので、その水平座面45bの両面接着テープ
による接着保持性、耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の一部縦断側面図である。
【図2】全体の外観斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】前蓋、上蓋および裏蓋を分解した状態で示す斜
視図である。
【図5】下ケースの窓孔と閉塞部材とを分離した状態で
示す斜視図である。
【図6】他の実施例を示す閉塞部材と下ケースの窓孔と
を分離した状態で示す斜視図である。
【図7】図6に示す閉塞部材の組み付け前の状態を示す
平面図である。
【図8】図6に示す閉塞部材の組み付け前の状態を示す
側面図である。
【図9】他の実施例を示す下ケースの窓孔部分の断面図
である。
【図10】従来例の全体外観斜視図である。
【図11】図10におけるB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 テープ 9 本体ケースの側壁 10 窓孔 13 前蓋 17 前蓋の側面板 19 支軸 45 閉塞部材 45a 起立面 45b 水平座面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース1の側壁9の前端側に、テー
    プ端検出光を通す窓孔10が設けられており、 本体ケース1はこれの前面側を開閉する前蓋13を備え
    ており、 この前蓋13は前記側壁9の窓孔10の近傍位置の外側
    に対向する側面板17を有し、かつ支軸19まわりに開
    閉回動自在に枢着してあり、 前蓋13の側面板17は、前蓋13が閉じ状態にあると
    き窓孔10の外側を覆い、前蓋13が開き状態にあると
    き窓孔10を開放するように設定してあるテープカート
    リッジにおいて、 側壁9の内面側に窓孔10を塞ぐ透明な閉塞部材45を
    重ね合わしてあることを特徴とするテープカートリッ
    ジ。
  2. 【請求項2】 本体ケース1は上下ケース1a・1bを
    突き合わせてなり、下ケース1bの側壁9の前端側に、
    テープ端検出光を通す窓孔10が設けられており、 本体ケース1はこれの前面側を開閉する前蓋13を備え
    ており、 この前蓋13は前記側壁9の窓孔10の近傍位置の外側
    に対向する側面板17を有し、かつ支軸19まわりに開
    閉回動自在に枢着してあり、 前蓋13の側面板17は、前蓋13が閉じ状態にあると
    き窓孔10の外側を覆い、前蓋13が開き状態にあると
    き窓孔10を開放するように設定してあるテープカート
    リッジにおいて、 下ケース1bの内部に閉塞部材45を備えており、この
    閉塞部材45は下ケース1bの側壁9の内面に重合させ
    て窓孔10を塞ぐ起立面45aと、側壁9の下端に連設
    された下ケース1bの内底面44上に重合固定される水
    平座面45bとを有する形に形成されていることを特徴
    とするテープカートリッジ。
  3. 【請求項3】 閉塞部材45の水平座面45bと内底面
    44との重合面間が超音波溶着で接合固定されている請
    求項2記載のテープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 閉塞部材45の水平座面45bと内底面
    44との重合面間が両面接着テープで接合固定されてい
    る請求項2記載のテープカートリッジ。
  5. 【請求項5】 閉塞部材45が本体ケース1の成形材料
    よりも帯電防止特性に優れた材料で構成されている請求
    項1ないし4のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  6. 【請求項6】 側壁9の内面の、閉塞部材45の起立面
    45aとの重合面が、下ケース1bの内底面44と鈍角
    を成す傾斜面51に形成されている請求項4記載のテー
    プカートリッジ。
JP15812394A 1994-06-15 1994-06-15 テープカートリッジ Withdrawn JPH087528A (ja)

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