JPH087525A - テープカセット及び記録再生装置 - Google Patents

テープカセット及び記録再生装置

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JPH087525A
JPH087525A JP14186194A JP14186194A JPH087525A JP H087525 A JPH087525 A JP H087525A JP 14186194 A JP14186194 A JP 14186194A JP 14186194 A JP14186194 A JP 14186194A JP H087525 A JPH087525 A JP H087525A
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JP
Japan
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reel
tape
recording
tape cassette
cassette
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Application number
JP14186194A
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English (en)
Inventor
Takashi Ota
孝 太田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輸送中の振動や衝撃等を受けて磁気テープに
弛みが発生したテープカセットであっても、そのまま記
録再生装置に装着することができ、テープカセットの挿
入動作によって自動的にテープの弛みを取ることができ
るテープカセット及び記録再生装置を提供する。 【構成】 カセット筐体11に、一対の供給側リール1
4及び巻取り側リール15の少なくとも一方の巻取り側
リール15の基準面15aであって巻取り側リール15
の回動中心Oから偏倚した位置に記録再生装置35の凸
部37と係合し合いテープカセット10の移送方向に延
在する案内溝32を設け、記録再生装置35への挿入
時、凸部37と基準面15aとの摩擦力により巻取り側
リール15を磁気テープTを巻き取る方向に回動させる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報が記録される磁気
テープを有するテープカセット及びそのテープカセット
の磁気テープに対して情報の記録再生を行う記録再生装
置に関し、特に、記録再生装置へのテープカセットの装
着時に磁気テープの弛みを取るためのものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、記録再生装置に使用され
るテープカセットとしては、例えば、図10に示すよう
なものがある。この図10は、8mmビデオに使用され
る、従来の8mmビデオカセットを示すものである。
【0003】図10において、1はカセット筐体であ
り、このカセット筐体1は互いに重ね合わされる上下一
対の上ハーフ2と下ハーフ3とから構成されている。こ
のカセット筐体1には磁気テープTが巻き取られた供給
側リール4と巻取り側リール5とが収容されており、そ
の磁気テープTの一部はカセット筐体1の前面に露出さ
れている。そして、カセット筐体1の前面に露出された
磁気テープTの一部は、当該カセット筐体1の前部に回
動可能に取り付けられたフロントリッド7及びバックリ
ッド8からなるリッド(カセット蓋)6によって開閉可
能に構成されている。
【0004】このリッドの閉止状態においては、磁気テ
ープTの供給側リール4及び巻取り側リール5は1つの
リールロック機構によりテープの弛み方向の回動がロッ
クされるように構成されている。そして、リッド6の開
放状態、即ち、テープカセットのローディング動作にお
いて、リールロック機構によるリールのロックが解除さ
れて供給側リール4及び巻取り側リール5が共に回動自
在となり、磁気テープTの引き出しが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来のテープカセットにあっては、製品として出荷
されて輸送中に振動や衝撃が発生したとき、カセット筐
体内において供給側リール4及び巻取り側リール5が複
雑な動きを受け、これにより、リールロック機構だけで
は両リール4,5をロック状態に維持することが困難と
なり、リールロック機構から外れたリールに巻かれた磁
気テープTが弛むという問題があった。
【0006】このため、上述したようにテープの弛みが
発生したテープカセットをビデオテープレコーダ(VT
R)のデッキやカメラ一体型VTRに装着すると、ロー
ディング時に上記弛みによってテープが回転ドラムやガ
イドピン等に正しく巻き付けられず、ジャミング等の不
具合の発生原因になる。また、ローディング時にリッド
6を開放した時、リッド6で包まれている部分の磁気テ
ープTがフロントリッド7とバックリッド8とに挟まれ
たまま持ち上げられ、折られたり傷付けられたりして磁
気テープTがダメージを受ける原因になる。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、輸送中の振動や衝撃等を受けて磁気テ
ープに弛みが発生したテープカセットであっても、その
まま記録再生装置に装着することができ、テープカセッ
トの挿入動作によって自動的にテープカセット内の磁気
テープの弛みを取ることができるようにすることを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、例え
ば、図1〜図9に示すように、上下一対のハーフ12,
13からなるカセット筐体11内に、磁気テープTの端
部がそれぞれ巻かれた一対のリール14,15を回動可
能に収容したテープカセット10において、カセット筐
体11に、一対のリール14,15の少なくとも一方の
リール15(又は14)の基準面15a(又は14a)
であって一方のリール15(又は14)の回動中心Oか
ら偏倚した位置に記録再生装置35の凸部37と係合し
合いテープカセット10の移送方向に延在する案内溝3
2を設け、記録再生装置35への挿入時、凸部37と基
準面15a(又は14a)との摩擦力により一方のリー
ル15(又は14)を磁気テープTを巻き取る方向に回
動させるようにしたことを特徴としている。
【0009】また、本発明のテープカセットは、例え
ば、図1〜図4に示すように、案内溝32は、一方のリ
ール15(又は14)の回動中心Oから外側へ偏倚した
位置に設けるとよい。
【0010】更に、本発明のテープカセットは、例え
ば、図1〜図4に示すように、カセット筐体11の案内
溝32に一部が露出される一方のリールは、磁気テープ
Tが巻き取られる巻取り側リール15であり、この巻取
り側リール15のハブの下端部15aを下ハーフ13に
設けた貫通孔24bに貫通して一方のリール15の基準
面とすることができる。
【0011】更に又、本発明の記録再生装置は、例え
ば、図6〜図9に示すように、テープカセット10が着
脱自在に装着され、テープカセット10の装着時に磁気
テープTに情報を記録し又は磁気テープTに記録されて
いる情報を再生する記録再生装置において、テープカセ
ット10の移送経路に臨んでカセット筐体11に設けた
案内溝32に係合する凸部37を設け、凸部37をテー
プカセット10の一方のリール15の基準面15aに当
接して摩擦力により一方のリール15を磁気テープTを
巻き取る方向に回動させるようにすることが好ましい。
【0012】また、本発明の記録再生装置は、例えば、
図6〜図9に示すように、凸部37には、テープカセッ
ト10の移送方向に傾斜する案内面37a,37bを設
けることが好ましい。
【0013】更に、本発明の記録再生装置は、凸部37
は、摩擦係数の大きな部材で形成するとよい。
【0014】
【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
記録再生装置35の挿入口36からテープカセット10
を挿入すると、その挿入口36の凸部37にカセット筐
体11の案内溝32が係合し、凸部37にガイドされて
テープカセット10が移送され、記録再生装置35の所
定位置に装着される。この際、テープカセット10の一
方のリール15(又は14)の基準面15a(又は14
a)が凸部37に当接し、凸部37との間の摩擦力によ
りリール15(又は14)が磁気テープTを巻き取る方
向に回動するため、磁気テープTの弛みを取ることがで
きる。
【0015】また、案内溝32を一方のリール15(又
は14)の回動中心Oから外側へ偏倚した位置に設ける
ことにより、凸部37の働きによって一方のリール15
(又は14)を磁気テープTを巻き取る方向に回動する
ことができる。
【0016】更に、カセット筐体11の案内溝32に一
部が露出される一方のリールを巻取り側リール15と
し、この巻取り側リール15のハブの下端部15aを下
ハーフ13の貫通孔24bに貫通して露出させることに
より、当初は磁気テープTの巻取り量が少ないために軽
くなっていて磁気テープTに弛みを生じ易い巻取り側リ
ール15を回動させ、磁気テープTの弛みを確実に取る
ことができる。
【0017】更に又、記録再生装置35の挿入口36か
らテープカセット10を挿入すると、テープカセット1
0の移送経路に臨むように設けた凸部37にカセット筐
体11の案内溝32が係合し、凸部37のガイドにより
テープカセット10が所定位置に移送される。この際、
凸部37がテープカセット10の一方のリール15(又
は14)の基準面15a(又は14a)に当接し、基準
面15a(又は14a)との間の摩擦力により一方のリ
ール15(又は14)を磁気テープTを巻き取る方向に
回動させるため、磁気テープTの弛みを取ることができ
る。
【0018】また、記録再生装置35の凸部37にテー
プカセット10の移送方向に傾斜する案内面37a,3
7bを設けることにより、リール15の基準面15aを
案内して一方の巻取り側リール15を確実に回動させる
ことができる。
【0019】更に、記録再生装置35の凸部37の材質
を摩擦係数の大きな部材とすることにより、基準面15
a(又は14a)との間の摩擦抵抗を大きくしてリール
15(又は14)を確実に回動させることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図9は本発明の一実施例を示すもので、図
1〜図4は8mmビデオ用のテープカセットを示す図、
図5はテープカセットが装着される記録再生装置を示す
図、図6〜図9は記録再生装置へのテープカセットの装
着状態を説明するための図である。
【0021】本実施例に係るテープカセット10を示す
図1〜図4において、11は、適当な剛性を有する合成
樹脂{例えば、PP(ポリプロピレン)、ABS(アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、HIPS
(高衝撃性ポリスチレン)等}によって形成されたカセ
ット筐体である。このカセット筐体11は、上下に重ね
合わされる上ハーフ12と下ハーフ13とから構成され
ている。
【0022】このカセット筐体11には、記録媒体とし
ての磁気テープTが巻き取られた供給側リール14と巻
取り側リール15とが回動可能に収容されている。供給
側リール14から引き出された磁気テープTは、一方の
開口部19aに設けたテープガイド20aにガイドされ
てカセット筐体11の前面のマウス部21を横断し、他
方の開口部19bに設けたテープガイド20bにガイド
されて巻取り側リール15に巻き取られている。
【0023】供給側リール14及び巻取り側リール15
は共に、ハブが一体に形成される下フランジ22aと、
ハブを挟むように下フランジ22aと平行に設けられる
上フランジ22bとからなり、下フランジ22aの外周
縁にはラチェット歯23が形成されている。各リール1
4,15のハブの下端部14a,15aは、下ハーフ1
3に設けた貫通孔24a,24bにそれぞれ緩やかに嵌
合されている。そして、両リール14,15は、図6〜
図9に示すように、上ハーフ12の内面に固定したリー
ル押えバネ25によって下ハーフ13側にそれぞれ付勢
されている。
【0024】これらの供給側リール14及び巻取り側リ
ール15は、リールロック機構26によってテープ弛み
方向の回動がロックされている。このリールロック機構
26は、本体部27に一対のロック爪28,28を有
し、本体部27を介して付勢したスプリング29のばね
力により、一対のロック爪28,28を供給側リール1
4及び巻取り側リール15の各下フランジ22aに設け
たラチェット歯23に係合してテープ弛み方向の回動を
阻止している。尚、このリールロック機構26は、下ハ
ーフ13に開口した窓孔30から解除ピンを挿入するこ
とにより、本体部27を介して一対のロック爪28,2
8を後退させてロックを解除することができる。
【0025】このカセット筐体11のマウス部21及び
両開口部19a,19bにはリッド16が開閉可能に支
持されており、閉じ状態のリッド16によってカセット
筐体11の前面を横断している磁気テープTを保護して
いる。このリッド16は、2枚のリッド、即ち、磁気テ
ープTの前面を覆うフロントリッド17と、同じく後面
を覆うバックリッド18とから構成されている。
【0026】また、図1〜図4に示すように、カセット
筐体11の下面、即ち、下ハーフ13の下面には前後方
向に連続する案内溝32を設け、この案内溝32に対応
させてフロントリッド17及びバックリッド18にも同
形状の切欠き33を設けている。この案内溝32は、巻
取り側リール15のハブの下端部である基準面15aが
挿入される貫通孔24bの中心、即ち、巻取り側リール
15の回動中心Oから外側へ偏倚した位置において当該
貫通孔24bを前後方向に突っ切るよう接線方向に延在
して形成されており、その延長線上に切欠き33が配さ
れている。
【0027】これにより、案内溝32と貫通孔24bと
が交わる部分には、巻取り側リール15の基準面15a
の一部が円弧状に突出している。従って、図6に示すよ
うに、案内溝32の深さをXとし、巻取り側リール15
の基準面15aから下ハーフ13の底面までの隙間をY
とすると、X>Yとなる。
【0028】このような構成を有するテープカセット1
0に対応させて、図5〜図9に示すように、VTR等か
らなる記録再生装置35の挿入口36の内部、即ち、テ
ープカセット10の移送経路内には、カセット筐体11
の案内溝32及びリッド16の切欠き33に摺動可能に
係合される凸部37を設けている。この凸部37は前後
方向に延びるブロック状をなしており、その前面及び後
面を共に面取りすることにより、前面には前下がりの案
内面37aを設け、後面には後下がりの案内面37bを
設けている。
【0029】この凸部37における前後の案内面37
a,37bは巻取り側リール15をスムーズに回転摺動
させるために設けたものである。即ち、テープカセット
10の挿入及び取出し時、これらの案内面37a,37
bを巻取り側リール15の基準面15aに当接させるこ
とにより、上方へ向かう力を付与して巻取り側リール1
5のスムーズな回動動作を確保している。
【0030】また、凸部37の材質としては、巻取り側
リール15を摺動させる際の摩擦抵抗を上げるために摩
擦係数の大きなゴム系のものが好適であるが、摩擦係数
の大きなプラスチックスを適用することもできる。そし
て、この凸部37の高さZは、案内溝32の深さXより
は小さいが基準面15aからの隙間Yよりも大きくなる
ように設定している。即ち、この凸部37の高さZと上
記案内溝32の深さX及び基準面15a下方の隙間Yと
の関係は、X>Z>Yである。尚、記録再生装置として
は、カメラ一体型VTRであってもよいことは勿論であ
る。
【0031】かくして、図6に示すように、記録再生装
置35の挿入口36からテープカセット10を挿入する
と、まず、テープカセット10のリッド16に設けた切
欠き33が移送経路に臨ませて設けた凸部37を通過
し、続いて、カセット筐体11の下面に設けた案内溝3
2内に凸部37が入り込む。即ち、記録再生装置35の
凸部37は、図4において一点鎖線で示すように、位置
Aから位置Bまで移動し、更に移送方向に延在する案内
溝32内を移動して巻取り側リール15の基準面15a
に当接する。これは、凸部37の高さZが隙間Yより高
く設定されているためである。
【0032】このように凸部37が巻取り側リール15
の基準面15aにテープカセット10の前側から当接す
ると、リール押えバネ25の押え力に抗して、上記高さ
の差(Z−Y)の分だけ巻取り側リール15が持ち上げ
られる。これと同時に、凸部37を案内する案内溝32
が巻取り側リール15の回動中心Oから外側へ偏倚した
位置に設けられているため、巻取り側リール15には図
4において時計方向Rに向かう回動力が生じ、この巻取
り側リール15の回動力により磁気テープTが引っ張ら
れる。
【0033】この場合、供給側リール14及び巻取り側
リール15には共にリールロック機構26によるロック
力が働いているが、時計方向Rの回動力に対して巻取り
側リール15の回動が許容されている一方、同方向Rの
回動力に対する供給側リール14の回動は阻止されてい
るため、供給側リール14が固定されたまま巻取り側リ
ール15のみが回動する。この巻取り側リール15の回
動によって磁気テープTが引っ張られ、これにより、磁
気テープTの弛みを取ることができる。
【0034】このような巻取り側リール15の回動動作
を介して、図8に示すように、テープカセット10が記
録再生装置35内の所定の位置に入り、その後、磁気テ
ープTがローディングされる。この時、凸部37は、図
4において一点鎖線で示す位置Cまで移動する。
【0035】これに対して、テープカセット10を記録
再生装置35から取出す場合は、例えば、イジェクトボ
タンを操作する等して排出動作を行う。これにより、テ
ープカセット10と記録再生装置35との間に相対移動
が生じ、凸部37が相対的に前方へ移動して巻取り側リ
ール15の基準面15aに当接する。そして、凸部37
がリール押えバネ25のばね力に抗して巻取り側リール
15を所定量だけ持ち上げ、これと同時に、図4におい
て反時計方向Lに向かう回動力を巻取り側リール15に
加える。
【0036】ところが、反時計方向Lの回動力に対して
巻取り側リール15の回動はリールロック機構26によ
って阻止されているため、当該巻取り側リール15は回
動せず、磁気テープTが弛むことがない。このため、凸
部37と巻取り側リール15の基準面15aとの間には
スベリが発生し、図9に示すように、巻取り側リール1
5が反時計方向Lには回動せずに、凸部37を乗り越え
る。これにより、テープカセット10が記録再生装置3
5の挿入口36から外部に排出される。
【0037】尚、テープカセット10の装着時及び取出
し時のいずれの場合にも、凸部37の前面及び後面には
案内面37a,37bを設けており、これらの案内面3
7a,37bに案内されて巻取り側リール15が所定量
だけ持ち上げられるため、巻取り側リール15をスムー
ズに回動又は摺動させることができる。
【0038】このように、本実施例によれば、テープカ
セット10内の磁気テープTに弛みが発生していたとし
ても、このテープカセット10を記録再生装置35に入
れることにより自動的にテープの弛みを取ることがで
き、その後にローディングが行われるため、ローディン
グ動作におけるテープの弛みによるテープダメージの発
生を回避することができるという利点がある。
【0039】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、カセット筐体11の巻取り側リール15に関連させ
て案内溝32及び切欠き33を設けた例について説明し
たが、供給側リール14に関連させて案内溝を設けても
よく、また、両リール14,15に関連させて案内溝を
2箇所に設けてもよい。この場合、供給側リール14に
関連させて案内溝を設けるときには、上記リールロック
機構26との関係から、その案内溝はテープカセット1
0の挿入時にテープをリールに巻き取る方向、即ち、上
記実施例では案内溝32の反対側、図2において供給側
リール14の基準面14aの右側に設ける必要がある。
【0040】また、上記実施例では、8mmビデオ用テ
ープカセットに適用した例について説明したが、この他
にも、VHS方式或いはベータ方式のテープカセット等
のように磁気テープを記録媒体として用いる各種のテー
プカセットに適用することができる。このように、本発
明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるもの
である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カセット筐体内に収容された一対のリールの少なくとも
一方のリールの基準面であって当該リールの回動中心か
ら偏倚した位置に記録再生装置の凸部と係合し合いテー
プカセットの移送方向に延在する案内溝を設ける構成と
したため、テープカセット内の磁気テープに弛みが発生
していたような場合にも、記録再生装置にテープカセッ
トを入れるだけでテープの弛みを取ることができ、従っ
て、ローディング動作においてテープのジャミングやそ
の他のテープのダメージの発生を未然に防止できるテー
プカセットを提供することができるという効果が得られ
る。
【0042】また、案内溝を一方のリールの回動中心か
ら外側へ偏倚した位置に設けることにより、凸部によっ
て一方のリールを磁気テープを巻き取る方向に回動し、
記録再生装置に挿入するだけで磁気テープの弛みを取る
ことができるテープカセットを提供することができる。
【0043】更に、テープカセットの案内溝に一部が露
出される一方のリールを巻取り側リールとし、この巻取
り側リールのハブを下ハーフの貫通孔に貫通させて露出
させることにより、当初はテープの巻取り量が少ないた
めに軽くなっていてテープに弛みを生じ易い巻取り側リ
ールを回動させ、磁気テープの弛みを確実に取ることが
できるという効果が得られる。
【0044】更に又、テープカセットの移送経路に臨ん
でカセット筐体の案内溝に係合する凸部を設け、凸部を
テープカセットの一方のリールの基準面に当接して摩擦
力により一方のリールを磁気テープを巻き取る方向に回
動させるようにしたため、テープカセット内の磁気テー
プに弛みが発生していたような場合にも、テープカセッ
トを記録再生装置に入れるだけでテープの弛みを取るこ
とができ、従って、ローディング動作においてテープの
ジャミングやその他のテープのダメージの発生を未然に
防止できる記録再生装置を提供することができるという
効果が得られる。
【0045】また、記録再生装置の挿入口の凸部に、テ
ープカセットの移動方向に傾斜する案内面を設けること
により、テープカセットの挿入動作に連動して、リール
の基準面を案内して一方のリールを確実に回動すること
ができ、テープカセットを挿入するだけで磁気テープの
弛みを取ることができる記録再生装置を提供することが
できる。
【0046】更に、記録再生装置の挿入口に設けた凸部
の材質を摩擦係数の大きな部材とすることにより、基準
面との間の摩擦抵抗を大きくしてリールを確実に回動す
ることができ、テープカセットを挿入するだけで磁気テ
ープの弛みを取ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカセットの一実施例を示す
底面側から見た外観斜視図である。
【図2】同、底面図である。
【図3】同、正面図である。
【図4】同、上ハーフを外した状態の平面図である。
【図5】本発明に係る記録再生装置の一実施例を示す正
面図である。
【図6】本発明の作用を説明するもので、記録再生装置
にテープカセットを挿入する前の状態を示す説明図であ
る。
【図7】同、記録再生装置にテープカセットを半分挿入
した状態を示す説明図である。
【図8】同、記録再生装置にテープカセットを完全に挿
入した状態を示す説明図である。
【図9】同、記録再生装置からテープカセットを半分取
出した状態を示す説明図である。
【図10】従来のテープカセットを示す正面側から見た
外観斜視図である。
【符号の説明】
10 テープカセット 11 カセット筐体 14 供給側リール 15 巻取り側リール 14a,15a 基準面 16 リッド 17 フロントリッド 18 バックリッド 24a,24b 貫通孔 25 リール押えバネ 26 リールロック機構 32 案内溝 33 切欠き 35 記録再生装置 36 挿入口 37 凸部 37a,37b 案内面 O リールの回動中心 Y リールの基準面からテープカセット下面までの隙間 Z 凸部の高さ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対のハーフからなるカセット筐体
    内に、磁気テープの端部がそれぞれ巻かれた一対のリー
    ルを回動可能に収容したテープカセットにおいて、 上記カセット筐体に、上記一対のリールの少なくとも一
    方のリールの基準面であって当該一方のリールの回動中
    心から偏倚した位置に記録再生装置の凸部と係合し合い
    テープカセットの移送方向に延在する案内溝を設け、上
    記記録再生装置への挿入時、上記凸部と上記基準面との
    摩擦力により一方のリールを上記磁気テープを巻き取る
    方向に回動させるようにしたことを特徴とするテープカ
    セット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記案内溝は、上記一方のリールの回動中心から外側へ
    偏倚した位置に設けたことを特徴とするテープカセッ
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記カセット筐体の上記案内溝に一部が露出される上記
    一方のリールは、上記磁気テープが巻き取られる巻取り
    側リールであり、この巻取り側リールのハブの下端部を
    上記下ハーフに設けた貫通孔に貫通して上記一方のリー
    ルの上記基準面としたことを特徴とするテープカセッ
    ト。
  4. 【請求項4】 テープカセットが着脱自在に装着され、
    当該テープカセットの装着時に磁気テープに情報を記録
    し又は当該磁気テープに記録されている情報を再生する
    記録再生装置において、 上記テープカセットの移送経路に臨んでカセット筐体に
    設けた案内溝に係合する凸部を設け、当該凸部をテープ
    カセットの一方のリールの基準面に当接して摩擦力によ
    り一方のリールを上記磁気テープを巻き取る方向に回動
    させるようにしたことを特徴とする記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の記録再生装置において、 上記凸部には、上記テープカセットの移送方向に傾斜す
    る案内面を設けたことを特徴とする記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の記録再生装置において、 上記凸部は、摩擦係数の大きな部材で形成したことを特
    徴とする記録再生装置。
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