JPH08746U - 掘削バケットのツース - Google Patents

掘削バケットのツース

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JPH08746U
JPH08746U JP1377195U JP1377195U JPH08746U JP H08746 U JPH08746 U JP H08746U JP 1377195 U JP1377195 U JP 1377195U JP 1377195 U JP1377195 U JP 1377195U JP H08746 U JPH08746 U JP H08746U
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cross
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富啓 田川
和英 大川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ツースが磨耗しても常に刃先のシャープ性が
保たれ、長期間にわたって貫入性、掘削性の良い掘削バ
ケットのツースを提供する。 【構成】 長手方向にわたってツース先端部(1a)、
十字形状部(1b)、連結部(1c)、取付部(4)等
の部分によって順次形成されていると共に、ツース
(1)は、長手方向に刃先(2)から取付部(4)の後
端(3c)まで漸増する肉厚となるよう形成されてお
り、また前記十字形状部(1b)は、所定間隔(La)
のツース先端部(1a)の後端(3a)から所定間隔
(Lc)の連結部(1c)の前端(3b)までの間に、
所定間隔(Lb)にわたって形成されている掘削バケッ
トのツース。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は掘削バケットのツースに関する。
【0002】
【従来の技術】
パワーショベル等のバケット10のツース11は第5図に示すように直接土砂 を掘削する部材のため摩耗により交換か補修が必要であり、ツース11は交換か 補修を行うために掘削バケット10に着脱自在に取付けられている。従来の掘削 バケット10のツース11は第6図及び第7図に示すように側面は楔形状をして おり、掘削部の刃先12は平らで薄く、取付部14に向かうにつれて肉厚になっ ている。そして刃先12より長手方向に所定間隔至った断面A−Aの部分では両 側の厚肉部13は取付部14に向かうにつれて次第に厚さを増すが、両側の厚肉 部13に挟まれた中央の薄肉部15の厚さは両側の厚肉部13より薄く形成され 、その断面は、第8図に示すように内側凹のH形になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従って、刃先12は摩耗が進むと、第9図に示すように中央の薄肉部15の両 側にある厚肉部13がなかなか磨耗していかないため刃先が刃幅方向に対してほ ぼ平らになる。このためツースの貫入性が急速に劣化し、粘土混りの硬い土砂質 の掘削作業では作業性が低下し、比較的早期に新品と交換しなければならない状 態がおこっていた。 本考案はかかる問題点を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本願考案は、掘削バケットの先端縁に着脱自在に 取り付けられた掘削バケットのツースにおいて、ツース1は、長手方向にわたっ てツース先端部1a、十字形状部1b、連結部1c、取付部4等の部分によって 順次形成されていると共に、ツース1は、長手方向に刃先2から連結部(1c) の後端3cまで漸増する肉厚となるよう形成されており、また前記十字形状部1 bは、所定間隔Laのツース先端部1aの後端3aから所定間隔Lcの連結部1 cの前端3bまでの間に、所定間隔Lbにわたって形成されていることを特徴と する掘削バケットのツースにある。
【0005】
【作用】
前記構成であるからバケット掘削作業により、ツース十字形状部1bでは、先 ず肉厚hの両側の薄肉部3から磨耗が進行し、次に肉厚Hの中央部の厚肉部5に 向かって磨耗が進行する。 そのため、十字形状部1bではツース1の刃幅方向 中央部に比べ両側部が早く磨耗することになる。第4図に示すように、ツース1 が掘削作業により徐々に刃先2より磨耗していっても常に刃先のシャープ性が保 たれるため、土砂に対するツース1の貫入性が持続する。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案の実施例を第1図、第2図及び第3図に基づいて説明する。 ツース1は、ツース先端部1a、十字形状部1b、連結部1c及び取付部4よ り形成されている。 ツース1は、ツース長手方向に刃先2から連結部1cの後端3cまで漸増する 肉厚を有する楔形状となっている。そして刃幅は図においては略均一に形成され ているが、従来技術のツース11(第6図〜第9図参照)のように刃幅が初期段 階において取付部14から刃先12に向かうに従って狭くなっていてもよい。
【0007】 ツース先端部1aの刃先2には傾斜2aをつけることによって薄く形成され、 刃先2の刃幅全域にわたり初期段階においては、ツースの一貫入性を高めるよう にしている。またツース長手方向に刃先2から所定間隔Laまでの間は、ツース 刃幅方向に対しては同じ肉厚となり、ツース長手方向に対しては楔形状となるツ ース先端部1aを形成し、このツース先端部1aの後端、あるいは十字形状部1 bの前端3aからツース長手方向に所定間隔Lbまでの間は、ツース長手方向に 直角な断面形状を、ツース幅方向中央部の肉厚Hの厚肉部5と、この厚肉部5の 両側に沿って形成された肉厚hの薄肉部3とからなる十字形状部1bとによって 形成されている。この十字形状部1bの後端3bより所定間隔Lcにわたって連 結部1cが設けられている。そして更にこの連結部1cの後端3cに続いて、ツ ース1を掘削バケットに取り付けるための取付部4が形成されている。
【0008】 前記の通り本実施例においては、ツース1は長手方向にツース先端部1a、十 字形状部1b、連結部1c及び、取付部4等の部分で順次形成されているが、ツ ース先端部1aに設けてある刃先2から連結部1cの後端3cまでは側面より見 た肉厚が全般的に漸増している。 即ち、刃先2から連結部1cの後端3cまでは楔形状となっている。ところで ツース1の楔形状について更に詳述すると、刃先2から所定間隔(La)までの 間、いいかえれば刃先2から十字形状部1bの前端3aまでの間は、ツース1の 刃幅方向に対しては同じ肉厚となり、長手方向に対してはその肉厚が漸増する楔 形状となっている。 そして十字形状部1bの前端3aから後端3bまでの間Lbは、中央部の厚肉部 5及び両側の薄肉部3共に刃先2を先端とする楔形状となっているが、中央部の 厚肉部5の楔角は両側の薄肉部3の楔角より大きく形成されている。
【0009】 そして第1図、第2図で示す通り中央部の厚肉部5の楔角を形成する2つの面 は、連結部1cの後端3cまで連続して一様となっており、同じ楔角となる。ま た、両側の薄肉部3の楔角を形成する2つの面は、十字形状部1bの後端3bの 位置まで一様であり、十字形状部1bの後端3bあたりから連結部1cの後端3 cまではやや急傾斜の楔角を形成する2つの面となり、この2つの面が取付部4 の表裏2つの面と接続している。 十字形状部1bの前端3aから後端3bまでの間(所定間隔Lbまでの間)は 、いずれの箇所においてもツース長手方向に直角な断面形状は十字形状となる。 十字形状部1bでは、ツース1の刃幅方向中央部に比べ両側部が早く磨耗する ことになる。ツース1が掘削作業により徐々に刃先2より磨耗していっても、常 に刃先2のシャープ性が保たれるため、土砂に対するツース1の貫入性が持続す る。
【0010】 本実施例においては、所定間隔Laは隣接する所定間隔Lbの略半分の長さに なっており、また所定間隔Lbの略中間位置に第1図のB−B断面を形成した。 第1図のB−B断面(所定間隔Lbの略中間位置)の形状は第3図に示すよう に十字形状となる。この第3図において、中央部の厚肉部5とこの厚肉部5の両 側に沿って形成した薄肉部3との厚さ及び刃幅方向の寸法割合が次の関係となる とき、バケット10による掘削作業を続けていき、たとえツース1の磨耗が相当 程度あったとしても引き続きツース1の刃先2のシャープ性が保持されると共に 、ツース1の曲げ強度が維持されるため掘削性も向上する。 b/B=0.30〜0.50 h/H=0.45〜0.65 b:厚肉部の幅 h:薄肉部の厚さ B:ツースの全幅 H:厚肉部の厚さ 前記ツース1の貫入性とは土砂への貫入のし易さを示し、ツース1がシャープ な程好ましく、また、ツース1の掘削性とは土砂の掘削のし易さを示し、ツース 1に所定の曲げ強度が要求される。
【0011】 なお、前記La,Lbを所定間隔としたが、これは掘削土質、ツースの交換時 期に基づく経済性等の観点より決められるものである。即ちツース1の刃先2か ら連結部1cの後端3cまでのツース長手方向の全長に対して、ツース先端部1 aの長さをどのくらいの長さにし、また十字形状部1bをどのくらいの長さにす るかは、掘削する土砂の土質、ツースの交換時期に基づく経済性等を勘案して決 められる。 例えば、海岸の砂地のような土質を掘削するときには、ツース1が早く磨耗す るため、ツース1の経済性のことも考慮して、刃先2から連結部1cの後端3c までのツース長手方向の全長に対してLa,Lbをできるだけ長くとるようにす ると共に、Lbの長さをLaの長さの2〜3倍にとることが必要である。 従って、前記La,Lbの長さは一義的に決められるものではなく、設計的事 項である。 このような理由で第1図のB−B断面の位置を刃先2から測定して何十mm、 あるいは何百mmの位置と具体的に特定できないので、B−B断面の位置を所定 間隔Lbの略中間としている。
【0012】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案はツースの形状を刃幅方向において内側凹のH形 から、内側凸の十字形の断面にしたので、ツースが大きく磨耗しても常に刃先の シャープ性が保たれるため、長期間にわたって貫入性、掘削性の良いツースがえ られる。 従って、長期間にわたり作業性の向上が図れると共に、ツースの交換時期がより 長くなることにより、ツースの寿命が向上し、ランニングコストが低減されると いう顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の掘削バケットのツースの平面
図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】図1の摩耗した状態の説明図。
【図5】掘削バケットのツースの斜視図。
【図6】従来のツースの平面図。
【図7】図6の側面図。
【図8】図6のA−A断面図。
【図9】図6の摩耗した状態の説明図である。
【符号の説明】
1 ツース 1a ツース刃先部 1b 十字形状部 1c 連結部 2 刃先 2a 傾斜 3 薄肉部 3a 十字形状部1bの前端、あるいはツース先端部1
aの後端 3b 十字形状部1bの後端、あるいは連結部1cの前
端 3c 連結部1cの後端 4 取付部 5 厚肉部 10 掘削バケット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削バケットの先端縁に着脱自在に取り
    付けられた掘削バケットのツースにおいて、ツース
    (1)は、長手方向にわたってツース先端部(1a)、
    十字形状部(1b)、連結部(1c)、取付部(4)等
    の部分によって順次形成されていると共に、ツース
    (1)は、長手方向に刃先(2)から連結部(1c)の
    後端(3c)まで漸増する肉厚となるよう形成されてお
    り、また前記十字形状部(1b)は、所定間隔(La)
    のツース先端部(1a)の後端(3a)から所定間隔
    (Lc)の連結部(1c)の前端(3b)までの間に、
    所定間隔(Lb)にわたって形成されていることを特徴
    とする掘削バケットのツース。
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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021177765A1 (ko) * 2020-03-04 2021-09-10 두산인프라코어 주식회사 굴착용 투스 및 굴착용 투스를 구비한 굴착용 버켓

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