JPH0874451A - ドア錠のラッチボルト等の受け具 - Google Patents

ドア錠のラッチボルト等の受け具

Info

Publication number
JPH0874451A
JPH0874451A JP23020994A JP23020994A JPH0874451A JP H0874451 A JPH0874451 A JP H0874451A JP 23020994 A JP23020994 A JP 23020994A JP 23020994 A JP23020994 A JP 23020994A JP H0874451 A JPH0874451 A JP H0874451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiver
main body
hole
door
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23020994A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Arakawa
昌 荒川
Masanori Numata
正則 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP23020994A priority Critical patent/JPH0874451A/ja
Publication of JPH0874451A publication Critical patent/JPH0874451A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 いわゆる調整ストライク表面の外観を可及的
にスッキリと整える。 【構成】 ドア錠のデッドボルトなどが収め入れられる
凹部Kを備えた本体部10と、この本体部10の凹部K
の上部側から外側方に張り出し、かつ、取付開口部Wの
面W’に当接する鍔12と、取付穴Hに対する本体部1
0の組み込みに伴って取付開口部Wに係合する係合手段
13とを備える。本体部10の凹部Kは、本体部10に
備えられている穴11と、ドア端部の移動方向に沿って
移動可能に本体部10内に組み込まれる係合凹部21を
備えた調節部材20の係合凹部21とにより構成されて
いる。調節部材20には、調節部材20の移動方向に沿
って前記係合凹部21の上端部側から側方に延びる化粧
鍔22が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドアの取付開口部に
備えられ、該ドアのドア錠のデッドボルトとラッチボル
トの双方、または、いずれか一方を、該ドアを閉めた際
に受け入れて、該ドア閉り状態を維持させる受け具の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】ドア錠のデッドボルト、ラッチボルトの
受け具ないしはストライクとしては各種のものがある
が、近年これらラッチボルトなどの受け穴ないし凹部の
穴幅などを適宜調整できるようにした受け具が用いられ
てきている。
【0003】こうしたいわゆる調整受け具によれば、例
えば、ドアに反りなどが生じて該ドアのラッチボルトな
どが受け具の受け穴などに適切に入り込まなくなった場
合には該受け穴などの穴幅を広げ、また、受け具の受け
穴などの幅が広すぎるためにラッチボルトなどが該受け
穴などの中でガタ付き、このため、ドア閉りが悪くなる
場合には該受け穴などの穴幅を狭めることにより、ドア
錠のラッチボルトなどが適正に受け具に収められる状態
を容易に作り出すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種のいわゆる調整
受け具として、例えば、実開平3−117067に係る
“ラッチ受具”があり、このラッチ受具では、ラッチ穴
に収められるラッチ受けをラッチ受具本体に対して左右
方向に移動調整可能とするものである。しかるに、この
ラッチ受具では、このラッチ受けの移動に伴って該本体
の側方に突き出されるラッチ当り部も移動される構成と
されている。このため、こうした移動調整が可能なよう
に予め前記ラッチ当り部を前記本体に対して必要以上に
側方に張り出させておく必要を生じさせるものであっ
た。
【0005】ここで、こうしたラッチ当り部は、該ラッ
チ受具が設けられているドアの取付開口部を通過する者
の衣服などが該ラッチ当り部に引っ掛かって該衣服を傷
めるなどの不都合を生じさせないように、可及的にその
張り出し寸法を小さくすることが要請されるものであ
る。したがって、ラッチ当り部の張り出し寸法を小さく
できない前記ラッチ受具はこの要請に応え難いものであ
った。
【0006】また、前記ラッチ受具は、ドアの取付開口
部に対する取付けを、前記本体部に設けられているビス
穴にビスを挿し入れて行うものであるため、ラッチ受具
の表面の外観をスッキリと整え難く、ドア開放時のドア
取付開口部の外観性の向上に寄与し難いものであった。
【0007】また、実公平1−39339に係る“ドア
ーラッチ受け具”および実開昭62−131063に係
る“ラッチ受け構造”にあっても、ラッチ当り部に相当
する部分を側方に大きく張り出さざるを得ない構成のも
のであり、また、ドア取付開口部に対してネジ止めされ
て装着されるものであって、このネジの頭部などを表面
に表わしてしまう構成のものであった。
【0008】これに対して、実開昭61−129073
に係る“ラッチボルトの可動受金具”では、移動調整可
能なストッパープレートを固定プレートと基盤との間に
サンドイッチ状に挟み込み、ラッチボルトの背面が係合
される係合部をストッパープレートに設ける構成とする
ので、ストッパープレートの移動調整によって、前記ラ
ッチ当り部に相当する部分が移動されることはなく、こ
の部分を側方に大きく張り出させない構造上の利点を備
えるものであった。
【0009】しかし、該ラッチボルトの可動受金具で
は、前記ストッパープレートの移動により、該ストッパ
ープレートの前記係合部と反対の側の側縁と、前記基盤
の底板との間に段差を生じさせてしまうため、この段差
がドア開放時に目立ち、ラッチ受具の表面の外観性を損
う不都合があった。また、ドア取付開口部に対しては、
固定プレートの上下側でネジ止めされるものであり、こ
のネジの頭部などを表面に表わしてしまう不都合のある
ものであった。
【0010】そこでこの発明は、従来のいわゆる調整受
け具の不都合を是正して、受け具表面の外観を可及的に
スッキリと整えることのできる構成を備えた受け具の提
供、および、このような外観性を損うことなく、ドア錠
のラッチボルトなどを適正に収め入れできるように該ラ
ッチボルトなどの受け穴ないし凹部の幅ないしは大きさ
の調整を可能とする受け具の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明では、ドア錠のラッチボルト等
の受け具A、B、Cを、ドアの取付開口部Wに備えられ
る受け具A、B、Cであって、該受け具A、B、Cが、
該取付開口部Wに設けられている取付穴Hに組み込ま
れ、かつ、ドア錠のデッドボルトとラッチボルトの双
方、または、いづれか一方が収め入れられる凹部Kを備
えた本体部10と、この本体部10の前記凹部Kの上部
側から外側方に張り出し、かつ、前記取付開口部Wの面
W’に当接する鍔12と、前記取付穴Hに対する本体部
10の組み込みに伴って前記取付開口部Wに弾性的に係
合する係合手段13とを備えたものとした。
【0012】また、請求項2に係る発明では、ドア錠の
ラッチボルト等の受け具A、B、Cを、ドアの取付開口
部Wに備えられる受け具A、B、Cであって、該受け具
A、B、Cが、該取付開口部Wに設けられている取付穴
Hに組み込まれ、かつ、ドア錠のデッドボルトとラッチ
ボルトの双方、または、いづれか一方が収め入れられる
凹部Kを備えた本体部10と、この本体部10の前記凹
部Kの上部側から外側方に張り出し、かつ、前記取付開
口部Wの面W’に当接する鍔12とを備えると共に、前
記本体部10の凹部Kは、該本体部10に備えられてい
る穴11と、ドア端部の移動方向に沿って移動可能に該
本体部10内に組み込まれると共に、ドアのデッドボル
トとラッチボルトの双方、または、いづれか一方が収め
入れられる係合凹部21を備えた調節部材20の該係合
凹部21とにより構成されており、該調節部材20に
は、該調節部材20の移動方向に沿って前記係合凹部2
1の上端部側から側方に延びる化粧鍔22が備えられて
いるものとした。
【0013】また、請求項3に係る発明では、請求項2
に係るドア錠のラッチボルト等の受け具A、B、Cがさ
らに、前記本体部10の前記凹部Kを形成させる前記穴
11の穴底11aには、前記調節部材20の移動方向に
沿って長孔14が備えられていると共に、該調節部材2
0には取付孔23が設けられており、該調節部材20の
取付孔23と前記長孔14との間に亙って挿し入れられ
るボルトBにナットNが螺装されている構造を備えたも
のとした。
【0014】さらに、請求項4に係る発明では請求項3
に係るドア錠のラッチボルト等の受け具A、B、Cがさ
らに、前記本体部10の外側には、前記長孔14の両側
に、先端部に互いに向き合う前記ナットNの抜け止め突
部15bを備えた一対の側壁15a、15aが設けられ
ており、前記ナットNがこの一対の側壁15a、15a
間に、前記長孔14に沿って移動可能に収められている
構造を備えたものとした。
【0015】
【作用】請求項1に係るドア錠のラッチボルト等の受け
具A、B、Cは、ドアの取付開口部Wに設けられている
取付穴Hに組み込まれる前記凹部Kを備えた本体部10
と、この本体部10の組み込みに伴って前記取付開口部
Wに弾性的に係合する係合手段13とを備えているの
で、前記取付穴Hに対して本体部10を組み込ませるだ
けで、前記係合手段13の係合により受け具A、B、C
を取り付けることができる。
【0016】また、本体部10の凹部Kの上部側には、
この上部側から側方に張り出し、かつ、取付開口部Wの
面W’に当接される鍔12が設けられているので、取付
穴Hをこの鍔12により覆わせることができる。
【0017】また、請求項2に係るドア錠のラッチボル
ト等の受け具A、B、Cは、ドア錠のラッチボルトなど
を収め入れる本体部10の凹部Kを、本体部10に備え
られている穴11と、ドア端部の移動方向に向けて移動
可能に該本体部10内に組み込まれると共に、ドア錠の
ラッチボルトなどを収め入れる係合凹部21を備えた調
節部材20の係合凹部21とより構成し、しかも、調節
部材20には、該調節部材20の移動方向に沿って係合
凹部21の上端部側から側方に延びる化粧鍔22が備え
られているので、調整部材20の移動により生じる本体
部10の穴11と調整部材20との間の隙間を化粧鍔2
2により覆うことができる。
【0018】
【実施例】以下、図1ないし図10に基いて、この発明
に係るドア錠のラッチボルト等の受け具の典型的な実施
例について説明する。
【0019】なお、図1ないし図8は、第1の実施例に
係る受け具Aを示すものであって、図1は受け具Aの全
体構成を理解し易いように、受け具Aを構成する各部品
を分解して受け具Aの表側から示しており、また、図2
は、受け具Aを構成する各部品を分解して受け具Aの裏
側から示している。また、図3は、受け具Aの表側を、
図4は、受け具Aの裏側を、また、図5および図6は、
受け具Aの側面側をそれぞれ示している。さらに、図7
および図8は、受け具Aをドアの取付開口部Wに備えた
取付穴Hに組み込んだ状態を、該受け具Aを断面にして
それぞれ示している。
【0020】また、図9は、第2の実施例に係る受け具
Bを示すものであって、受け具Bをドアの取付開口部W
に備えた取付穴Hに組み込んだ状態を、該受け具Bを断
面にして示している。
【0021】さらに、図10は、第3の実施例に係る受
け具Cを示すものであって、受け具Cをドアの取付開口
部Wに備えられた取付穴Hに組み込んだ状態を、該受け
具Cを断面にして示している。
【0022】まず、図1ないし図8に基いて、第1の実
施例に係る受け具Aについて説明する。
【0023】受け具Aは、ドアの取付開口部Wに備えら
れた取付穴Hに組み込まれて、ドア端部(ドアの枢支側
と反対の側の端部)に設けられているドア錠のデッドボ
ルト及びラッチボルトの双方、又はいずれか一方を、該
ドアを閉めた際に受け入れて、該ドア閉まり状態を維持
するために用いられる。
【0024】受け具Aは、図1および図2に示されるよ
うに、前記ラッチボルトなどを収め入れる凹部Kと、こ
の凹部Kの上部側から外側方に張り出し、前記取付開口
部Wの面W’に当接する鍔12と、該取付開口部Wに設
けられている取付穴Hに対し係合される係合手段13と
を備えるものとして構成されている。
【0025】この実施例では、本体部10の穴11内
に、後述する係合凹部21を備えた調整部材20を収め
入れて、前記凹部Kを構成させており、この凹部Kは、
図3に特に示されるように、略長方形状の開口を備えて
いる。そして、前記鍔12は、この略長方形状の開口を
持った前記凹部Kの上部側より四周に向けて張り出す構
成とされている。
【0026】なお、前記凹部Kの幅、深さなどは、該凹
部Kに収められる前記ラッチボルトなどの形状、設置位
置などに応じて適宜変更して構わない。
【0027】そして、この実施例では、図1および図3
に特に示されるように、前記略長方形状の開口を持った
前記凹部Kの長手側の一方開口縁K’側で、この凹部K
内に収め入れられたラッチボルトなどを引っ欠ける構成
とされている。この開口縁K’には、前記凹部K内にラ
ッチボルトなどを導入し易くするために該凹部K内に向
けられた傾斜面11eが形成されている。また、この開
口縁K’側にある前記鍔12縁には、該受け具Aの裏側
(前記凹部Kが開口されていない側)に向けられた湾曲
部12aが形成されており、この湾曲部12aにより形
成される湾曲面12’により、前記ラッチボルトなどの
前記凹部Kへの導入を容易とさせる構成とされている。
【0028】また、図2および図8に特に示されるよう
に、前記凹部Kを備える本体部10の上側外側面10b
および下側外側面10b’には、前記ドアの取付開口部
Wに設けられている取付穴Hに対して係合する係合手段
13がそれぞれ設けられている。
【0029】この係合手段13は、第1の実施例に係る
受け具Aでは、前記両外側面10b、10b’と前記鍔
12との接合縁に該縁に沿って設けられた切り溝17a
と、この切り溝17aの両側端よりこの切り溝17aに
続いて本体部10の底10a側に向けて延びる切り溝1
7b、17bとにより、前記両外側面10b、10b’
に対して区分して設けられると共に、該外側面10b、
10b’より突き出される係合突部13b、13bを先
端側に備えた弾性片13aとして構成されている。従っ
て、図8に特に示されるように、比較的薄肉の板状をな
す取付開口部Wの構成材に開設された前記取付穴Hに対
して、前記本体部10を底10a側から挿し入れること
により、この弾性片13aを一旦内側に撓み込ませた
後、弾性復帰させて、該弾性片13aの係合突部13b
と前記鍔12との間で、前記取付穴Hの穴縁を挟み込ま
せることができ、これによりワンタッチで取付穴に対し
て受け具Aを組み込むことができる構成とされている。
【0030】なお、図9および図10にそれぞれ示され
る第2の実施例に係る受け具B、第3の実施例に係る受
け具Cは、いずれも第1の実施例に係る受け具Aの前記
係合手段13を変更した例を示すものであって、いずれ
も取付け穴Hに対して受け具B、受け具Cのワンタッチ
での取付けを可能とするものである。受け具B、受け具
Cは、この係合手段13に相当する構成以外の構成を前
記第1の実施例に係る受け具Aと同一ないしは実質的に
同一とすることから、この係合手段13に相当する構成
以外の構成については、図9および図10において第1
の実施例に係る受け具Aの図中に用いた符号と同一の符
号を付して、以下その説明を省略する。
【0031】すなわち、図9に示される第2の実施例に
係る受け具Bでは、比較的厚肉の板状をなす取付開口部
Wの構成材に開設された前記取付穴Hに対して、有底ケ
ース状のアダプタPを嵌め込み、このケース状のアダプ
タP内に受け具Bを組み込み、係合させて、該受け具B
を該取付穴Hに組み込んでいる。
【0032】図9に示されるように、アダプタPは、上
下両側板外側に、前記取付穴Hの穴側面に係合する爪片
P−1を備えていると共に、該上下両側板内側に、前記
受け具Bの組み込み側から該アダプタPの底側に向けて
突き出された爪片P−2を備えている。一方、受け具B
は上下両外側面に鍔12側に向けた係合面13’aを備
えた係合突部13’を備えている。したがって、アダプ
タPに対して、本体10を底10a側から挿し入れるこ
とにより、前記弾性爪13’を一旦撓み込ませた後、弾
性復帰させて、該係合突部13’の係合面13a’を前
記爪片P−2の先端に係合させることができ、これによ
りワンタッチで取付穴Hに対して受け具Bを組み込むこ
とができる構成とされている。
【0033】また、図10に示される第3の実施例に係
る受け具Cでは、比較的薄肉の板状をなす取付開口部W
の構成材に開設された前記取付穴Hに対して、本体部1
0の底10a側から該本体部10を挿し入れると共に、
該受け具Cの上下側において、鍔12の裏面より本体部
10の底10a側に向けて突設された一対の係合手段1
3”、13”を、前記構成材に設けられた係合穴W”、
W”に挿し入れ係合させることにより、該取付穴Hに対
して受け具Cを組み込む構成とされている。
【0034】なお、特に第3の実施例では、前記一対の
係合手段13”、13”の一方を、先端側に前記本体部
10に向き合わない側に向けて突き出す係合突部13”
bを備えた突部13”aとして構成すると共に、前記係
合突部13”bに前記鍔12の裏面と略平行をなす係合
面13”cを形成させている。一方、前記一対の係合手
段13”、13”の他方を、前記鍔12の裏面から本体
部10の側に突き出されると共に、該本体部10に向き
合わない側に向けて屈曲され、かつ、先端を鍔12の裏
面に向ける弾性屈曲片13”dとして構成させている。
【0035】従って、第3の実施例では特に、突部1
3”aとして構成されている一方の係合手段13”を、
前記係合穴W”に挿し入れた状態で、この係合穴W”に
挿し入れられた一方の係合手段13”を支点として、前
記弾性屈曲片13”dとして構成されている他方の係合
手段13”が前記係合穴W”に挿し入れられる位置まで
受け具Cを取付開口部Wの面W’に向けて回動させ、こ
の後該係合穴W”に挿し入れて弾性変形される前記弾性
屈曲片13”dの弾発により、前記突部13”aの係合
面13”cを係合穴W”に係合させて、受け具Cを取付
穴Hに対して組み込むことができる構成とされており、
受け具Cの組み込みの容易化が図られている。
【0036】なお、以上に説明した第1、第2、第3の
実施例に係る受け具A、B、Cのいずれにおいても、以
上のように取付開口部Wの取付穴Hに対してワンタッチ
で組み込むことができると共に、この取付穴Hを鍔12
により塞ぐことができ、しかも、ボルトなどをこの組み
込みに用いないことから受け具A、B、Cの特に鍔12
の表面などに、こうしたボルトなどの頭部が露呈される
ことはなく、受け具A、B、Cの外観をスッキリとした
ものに構成できる特長を有している。
【0037】また、前記各係合手段13、13’、1
3”に所要の弾性変形特性を付与する観点からは、前記
各実施例に係る受け具A、B、Cを、プラスチック材料
を用いて成形して構成することが好ましい。
【0038】次いで、第1の実施例に係る受け具Aの構
成をさらに詳細に説明し、また、これにより前記係合手
段13’、13”以外の第2の実施例に係る受け具B、
第3の実施例に係る受け具Cの構成の説明に替える。
【0039】第1の実施例に係る受け具Aでは、さらに
該受け具Aに設けられているラッチボルトなどの収め入
れられる凹部Kを、前記本体部10に設けられた略長方
形状の穴11内に、前記ラッチボルトなどの係合凹部2
1を備える調整部材20を、ドア端部の移動方向に向け
て移動可能に組み込むことにより構成している。
【0040】すなわち、前記本体部10の穴11は、前
記ラッチボルトなどの引っ掛けられる凹部Kの長手側の
一方開口縁K’に接する穴側11c’と、この穴側11
c’に向かい合う穴側11cとに、前記調整部材20の
幅寸法に略等しい幅を備えると共に、該調整部材20の
高さ寸法に略等しい高さを備える窓穴11d、11dを
前記本体部10の内外に連通するように設けている。従
って、この窓穴11d、11d’より前記調整部材20
の一部を適宜前記本体部10の穴11内から外方に突き
出させることにより、該調整部材20をドア端部の移動
方向に向けて移動させることができる。
【0041】前記調整部材20の係合凹部21は、この
実施例では、略長方形状の底板20aの側縁に側板20
bを周回状に設けることにより形成されている。もっと
も、これとは別に、該底板20aに対して、該調整部材
の前記移動方向両側においてのみ側板を設けて該係合凹
部21を形成させても構わない。
【0042】そして、該調整部材20は、前記ラッチボ
ルトなどの引っ掛けられる凹部Kの長手側の一方開口縁
K’に接する側の側板20b面を、該ラッチボルトなど
の係合面20cとしている。
【0043】従って、この調整部材20を前記本体部1
0の穴11内で、前記ドア端部の移動方向に向けて移動
させることにより、該係合面20cと、この係合面20
cに向き合う前記本体部10の穴11の穴縁11bとの
間の寸法を変化させることができ、この結果、この受け
具Aでは前記ドア端部の移動方向に向けて、前記ラッチ
ボルトなどの収め入れられる凹部Kの幅を適宜調整する
ことができる構成とされている。
【0044】ここで、この調整部材20には、前記係合
面20cに接する係合凹部21の上端部側から該調整部
材20の移動方向に沿った外方に、板状の化粧鍔22が
延設されている。従って、調整部材20が前記のように
本体部10の穴11内で移動されて、該穴11の開口縁
K’と調整部材20の前記係合面20cが設けられてい
る側とに隙間が生じても、この隙間を化粧鍔22で塞ぐ
ことができ、受け具Aの表面にこうした隙間が表われる
ことはない。
【0045】なお、この実施例では、特に図4および図
7に示されるように、鍔12の裏面に、前記開口縁K’
側の窓穴11d’に続くように、前記化粧鍔22の肉厚
相当分の凹部16が形成されており、この凹部16内に
該化粧鍔22を収め入れる構成としてある。従って、こ
の化粧鍔22の裏面は鍔12の裏面と略同面をなし、取
付開口部Wのへの取り付け時に、該取付開口部Wの面
W’に対して鍔12の裏面を密着させることができ、該
面W’に対して鍔12面が傾いた状態で受け具Aが該取
付開口部Wに備えられることのない構成とされている。
【0046】また、前記調整部材20は、前記本体部1
0の穴11内で移動調整された位置で、該本体部10に
対して固定させることができる。
【0047】すなわち、前記調整部材20の底板20a
には、略中央部に取付孔23が透設されており、一方、
本体部10の穴11の穴底11aには該調整部材20の
移動方向に沿って長孔14が透設されており、該取付孔
23と長孔14とは連通される構成としてある。従っ
て、調整部材20を移動調整した位置で、前記取付孔2
3と長孔14とに、取付孔23の側から挿通させたボル
トBに対して、本体部10の底10a側で長孔14より
突き出される該ボルトBの先端部にナットNを螺装させ
ることにより、該調整部材20を前記移動調整した位置
で固定させることができる。
【0048】ここでこの実施例では、前記本体部10の
底10aにおいて、前記長孔14の両側方に、前記長孔
14の延設方向に沿った側板15をそれぞれ設けてお
り、この一対の側板15、15により形成される互いに
向き合った一対の側壁15a、15a間に前記ナットN
が該長孔14の延設方向に沿って移動可能に収められて
いる。
【0049】また、前記側板15、15の先端部には、
互いに向き合うナットNの抜け止め突部15b、15b
が設けられており、一旦、前記両側壁15a、15a間
に収められたナットNが、前記側板15の先端側より抜
け出すことのない構成とされている。
【0050】さらにこの実施例では、ナットNを略方形
に構成しており、図4に示されるように該ナットNは相
対向する一対の側面部を前記両側壁15a、15aに接
しさせた状態で該両側壁15a、15a間に収められる
構成とされている。
【0051】従って、前記調整部材20の移動調整に伴
って、前記長孔14を介して、該調整部材20の底板2
0aに設けられている取付孔23にナットNのボルト挿
通孔が連通されるように、該長孔14に沿ってナットN
を移動させることができ、また、該ナットNは前記両側
壁15a、15aに側面部を接しさせて回転が規制され
ているので、前記調整部材20の取付孔23から挿し入
れられたボルトBを回転させてナットNを螺装させるに
あたり、ナットNはこの回転により連れ回りされること
はなく、ボルトBによる調整部材20の締め付けにあた
り、ナットNを別途押えておく必要がない構成とされて
いる。
【0052】この結果、図7および図8に示されるよう
に、取付開口部Wの取付穴Hに受け具Aを組み込んだ後
において、該受け具Aの表面側からボルトBを操作する
だけで調整部材20の移動調整および調整した位置での
本体部10に対する固定が可能なものとされている。
【0053】また、この実施例では、前記一対の側板1
5、15の前記鍔12の湾曲部12a側に向けられた側
縁部側方に、突部18を設けて、この突部18側からナ
ットNが抜け出すことのない構成とされており、前記ナ
ットNを前記両側壁15a、15a間で移動し易いよう
に、該両側壁15a、15a間に比較的緩めに収め入れ
ておいても支障のない構成とされている。
【0054】以上のように構成される第1の実施例に係
る受け具Aは、図7に示されるように、ドアの取付開口
部Wの取付穴Hに対して、該ドア錠のラッチボルトなど
の受け入れ側に、鍔12の湾曲部12aが向けられるよ
うに、本体部10を組み込み、装着して用いられる。
【0055】そして、凹部K内に収められているラッチ
ボルトなどが凹部K内でガタ付いたり、また適切に凹部
Kに収まらない場合には、前記調整部材20を本体部1
0の穴11内で適宜移動させて、凹部Kの穴幅を変更し
て、これらのガタ付きなどを解消するように用いられ
る。
【0056】特に、この実施例に係る受け具Aによれ
ば、このガタ付きなどの解消を、調整部材20の移動調
整によってのみ行い、取付開口部Wの取付穴Hに対して
側方に突き出されている鍔12、特に湾曲部12aの取
付開口部Wの構成材からの突き出し幅Xをこの調整にあ
たって変えることは一切ない。従って、この突き出し幅
Xを最少のものに設定して受け具Aを構成させることが
でき、この受け具Aにおける前記湾曲部12aなどの突
き出し部分が、前記取付開口部Wを通過する者の衣服な
どに引っ掛るなどして該衣服を傷付けるなどの不都合を
可及的に生じさせることのない特長を有している。
【0057】また、特にこの実施例に係る受け具Aで
は、前記のように鍔12の表面にボルトなどの頭部を露
呈させることがなく、しかも、化粧鍔22を備えさせた
調整部材20にラッチボルトなどの係合凹部21を設け
ることにより、調整部材20を移動させても、該調整部
材20と本体10との間に隙間や段部を生じさせないこ
とから、受け具A表面の外観を極めてスッキリと構成で
きる特長を有する。
【0058】
【発明の効果】請求項1に係るドア錠のラッチボルト等
の受け具A、B、Cは、ドアの取付開口部Wに設けられ
ている取付穴Hに組み込まれる前記凹部Kを備えた本体
部10と、この本体部10の組み込みに伴って前記取付
開口部Wに係合する係合手段13、13’、13”とを
備えており、前記取付穴Hに対して本体部10を組み込
ませるだけで、前記係合手段13の係合により受け具
A、B、Cを取り付けることができるので、前記取付開
口部Wへの取付にあたり前記鍔12などに設けた穴など
にボルト、ねじなどを差し込むなどする必要がなく、取
付開口部Wに取付けられた受け具A、B、Cの表面側の
外観をスッキリと整えることができる。
【0059】この結果、ドア開放時におけるドアの取付
開口部Wの外観性を可及的に向上させることができる。
【0060】また、請求項2に係るドア錠のラッチボル
ト等の受け具A、B、Cは、ドア錠のラッチボルトなど
を収め入れる本体部10の凹部Kを、本体部10に備え
られている穴11と、ドア端部の移動方向に向けて移動
可能に該本体部10内に組み込まれると共に、ドア錠の
ラッチボルトなどを収め入れる係合凹部21を備えた調
節部材20の係合凹部21とより構成し、しかも、調節
部材20には、該調節部材20の移動方向に沿って係合
凹部21の上端部側から側方に延びる化粧鍔22が備え
られているので、調整部材20の移動による本体部10
の穴11と調整部材20との間の隙間を化粧鍔22によ
り覆うことができ、前記凹部Kの幅、大きさを調節可能
な構成を有しながら、該凹部周辺の外観を煩雑とするこ
とはなく、取付開口部Wに取付けられた受け具A、B、
Cの表面側の外観をスッキリと整えることができる。
【0061】また、調整部材20の移動のみにより、前
記凹部Kの幅などを調整可能とするので、こうした調整
により、ドアの取付開口部Wに鍔12などを大きく張り
出させることはなく、該取付開口部Wを通過する者の衣
服などに受け具A、B、Cの一部を引っ掛けさせて、該
衣服を傷付けるなどの不都合を生じさせることはない。
【0062】また、請求項3に係るドア錠のラッチボル
ト等の受け具A、B、Cは、調整部材20の取付孔23
と本体部10の穴底11aに設けられた長孔14との間
に亘って差し入れられるボルトBにナットNを螺装させ
ることにより、調整部材20を移動調整させた位置で確
実に固定させることができる。
【0063】特に、この調整部材20の固定にあたり、
取付開口部10の構成材などにボルト、ネジなどをねじ
込みなどする必要がないことから、前記調整部材20の
移動調整により該構成材が傷付けられることはなく、複
数回に亘ってこの移動調整を行っても、常時確実に調整
位置での調整部材20の固定ができる。
【0064】また、請求項4に係るドア錠のラッチボル
ト等の受け具A、B、Cは、前記本体部10の外側にお
いて、前記長孔14の両側に先端部を互いに向き合うナ
ットNの抜け止め突部15b、15bを備えた一対の側
壁15a、15aを設け、この一対の側壁15a、15
a間に、長孔14に沿って移動可能にナットNが収めら
れる構成とされているので、ナットNを押えることなく
ボルトBを回転させることにより前記調整部材20の前
記本体部10に対する固定状態を解き、また、再固定を
行うことができる。
【0065】従って、受け具A、B、Cを取付開口部1
0の取付穴Hに組み込んだ状態で、前記調整部材20の
移動、調整、および調整後の固定ができ、使い勝手の高
い受け具を提供できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】受け具Aの分解斜視図である。
【図2】受け具Aの分解斜視図である。
【図3】受け具Aの平面図である。
【図4】受け具Aの底面図である。
【図5】受け具Aの側面図である。
【図6】受け具Aの側面図である。
【図7】図3におけるZ−Z線相当位置での受け具Aの
使用状態を示す断面図である。
【図8】図3におけるY−Y線相当位置での受け具Aの
使用状態を示す断面図である。
【図9】受け具Bの使用状態を示す断面図である。
【図10】受け具Cの使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 本体部 11 穴 12 鍔 14 長孔 20 調整部材 21 係合凹部 22 化粧鍔 23 取付孔 B ボルト N ナット W 取付開口部 W’ 面 H 取付穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの取付開口部に備えられるドア錠の
    ラッチボルト等の受け具であって、該受け具が、該取付
    開口部に設けられている取付穴に組み込まれ、かつ、前
    記ドア錠のデッドボルトとラッチボルトの双方、また
    は、いづれか一方が収め入れられる凹部を備えた本体部
    と、この本体部の前記凹部の上部側から外側方に張り出
    し、かつ、前記取付開口部の面に当接する鍔と、前記取
    付穴に対する本体部の組み込みに伴って前記取付開口部
    に弾性的に係合する係合手段とを備えることを特徴とす
    るドア錠のラッチボルト等の受け具。
  2. 【請求項2】 ドアの取付開口部に備えられるドア錠の
    ラッチボルト等の受け具であって、該受け具が、該取付
    開口部に設けられている取付穴に組み込まれ、かつ、前
    記ドア錠のデッドボルトとラッチボルトの双方、また
    は、いづれか一方が収め入れられる凹部を備えた本体部
    と、この本体部の前記凹部の上部側から外側方に張り出
    し、かつ、前記取付開口部の面に当接する鍔とを備える
    と共に、 前記本体部の凹部は、該本体部に備えられている穴と、
    ドア端部の移動方向に向けて移動可能に該本体部内に組
    み込まれると共に、前記デッドボルトとラッチボルトの
    双方、または、いづれか一方が収め入れられる係合凹部
    を備えた調節部材の該係合凹部とにより構成されてお
    り、 該調節部材には、該調節部材の移動方向に沿って前記係
    合凹部の上端部側から側方に延びる化粧鍔が備えられて
    いることを特徴とするドア錠のラッチボルト等の受け
    具。
  3. 【請求項3】 前記本体部の前記凹部を形成させる前記
    穴の穴底には、前記調節部材の移動方向に沿って長孔が
    備えられていると共に、該調節部材には取付孔が設けら
    れており、該調節部材の取付孔と前記長孔との間に亙っ
    て挿し入れられるボルトにナットが螺装されていること
    を特徴とする請求項2記載のドア錠のラッチボルト等の
    受け具。
  4. 【請求項4】 前記本体部の外側には、前記長孔の両側
    に、先端部に互いに向き合う前記ナットの抜け止め突部
    を備えた一対の側壁が設けられており、前記ナットがこ
    の一対の側壁間に、前記長孔に沿って移動可能に収めら
    れていることを特徴とする請求項3記載のドア錠のラッ
    チボルト等の受け具。
JP23020994A 1994-09-01 1994-09-01 ドア錠のラッチボルト等の受け具 Pending JPH0874451A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23020994A JPH0874451A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 ドア錠のラッチボルト等の受け具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23020994A JPH0874451A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 ドア錠のラッチボルト等の受け具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0874451A true JPH0874451A (ja) 1996-03-19

Family

ID=16904287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23020994A Pending JPH0874451A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 ドア錠のラッチボルト等の受け具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0874451A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0611345Y2 (ja) 開閉装置
US5621947A (en) Hinge for an article of furniture with a frame
US5550322A (en) Electrical outlet box
JPH0874451A (ja) ドア錠のラッチボルト等の受け具
JP3052113B2 (ja) ドアエッジ取付け構造及びエッジ受け
JPH0640292Y2 (ja) ドアの振動音防止構造
JP3946801B2 (ja) 調整ストライク
JP2880650B2 (ja) 面格子取付装置
JP3352618B2 (ja) 引き出しのラッチ装置
JPH08144585A (ja) 取手の取付構造
JP2918846B2 (ja) 錠片受け装置
JPH076818Y2 (ja) デスクパネルの取付装置
JP2581462Y2 (ja) ボックス
JP4201480B2 (ja) 壁材取付具、及びその壁材取付具を用いた壁材取付構造
JP4261451B2 (ja) 扉用ハンドル装置
JPH0248600Y2 (ja)
JP2824562B2 (ja) 合成樹脂製パチンコ機の施錠装置
JP2562221Y2 (ja) キャビネットへの照明カバーの取付構造
JP3058038B2 (ja) ドア用調整受座
JP2023005394A (ja) 壁面収納棚
JP3070865U (ja) ラッチの受けケ―スの取付構造
JPS5914608Y2 (ja) ドアのストライキ取付装置
JPH11247511A (ja) 開閉体のロック構造
JP2002270079A (ja) 外部附属品付回路遮断器
JPH10266677A (ja) カバー付きケース