JPH0873820A - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

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JPH0873820A
JPH0873820A JP21281194A JP21281194A JPH0873820A JP H0873820 A JPH0873820 A JP H0873820A JP 21281194 A JP21281194 A JP 21281194A JP 21281194 A JP21281194 A JP 21281194A JP H0873820 A JPH0873820 A JP H0873820A
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JP
Japan
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rubber
resin
adhesive
adherend
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP21281194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Arai
博孝 荒井
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Mitsubishi Chemical MKV Co
Original Assignee
Mitsubishi Chemical MKV Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期粘着力に優れ、長期間高温下に放置した
後も容易に剥離でき、かつ、剥離後に被着体に糊残りが
ない、表面保護フィルムの提供。 【構成】 ポリオレフィン系樹脂からなる基材フィルム
の片面に、架橋密度0.5×10-3〜4.0×10-3mo
l /g、ムーニー粘度50〜100ML(1+4)10
0℃である部分架橋ブチルゴムと、該部分架橋ブチルゴ
ム100重量部に対して20〜100重量部の液状ゴム
及び/又は粘着付与剤樹脂との混合物を主成分とするゴ
ム系粘着剤層が形成されてなる表面保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装を施した鋼板、合
成樹脂成形品、あるいは、自動車等の汚染防止及び外傷
防止の目的に使用する表面保護フィルムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗装を施した鋼板、機械部
品、金属製家庭用品、合成樹脂成形品等の汚染や外傷を
保護する為にポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ
エチレン樹脂等の基材フィルムに再剥離性を有するゴム
系、アクリル系等の粘着剤を塗布した積層体が表面保護
フィルムとして使用されているが、塗装鋼板、合成樹脂
成形品及び輸出用自動車等は需要者の手にわたるまで
に、屋内または屋外に一時保管(普通2〜12ケ月)す
ることが多く行われている。表面保護フィルムは、運搬
時、保管時には被着体に接着して剥離することがなく、
被着体の使用時には容易に剥離ができること、しかも剥
離後には被着体に糊残りがなく、また被着体を汚染しな
いものが望ましいが、一般に表面保護フィルムは、貼り
つけ初期に適度な接着力を有しても、経時で接着力が著
しく上昇することが知られている。
【0003】このため、保管後、表面保護フィルムを被
着体表面から剥離するのが難しく、剥離作業に手間を要
したり、急いで剥離すると糊残りを起こしたり、基材フ
ィルムが破断するという問題があった。特に、表面保護
フィルムが被着体に被着された状態で、例えば、60〜
80℃の高温状態に置かれたり、長期間保管された場合
には、このような傾向が顕著になる。そこで、基材フィ
ルムに無機系微粒子を添加して紫外線透過率を低下させ
る方法(特開平4−153287号公報)や、特定の粘
着剤層を形成する方法(特開平5−98223号公報)
が提案されているが、塗装鋼板のような接着力の強い被
着体に対して長期間保管した場合には、剥離時に糊残り
が起こったり、フィルム基材を破断するという問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】初期粘着力に優れ、高
温にさらされたり、長期間保管しても、粘着力上昇が少
なく容易に剥離することができる表面保護フィルムの提
供。
【0005】
【課題を解決する為の手段】しかして、本発明の要旨と
するところは、ポリオレフィン系樹脂からなる基材フィ
ルムの片面に、架橋密度0.5×10-3〜4.0×10
-3mol /g、ムーニー粘度50〜100ML(1+4)
100℃である部分架橋ブチルゴムと、該部分架橋ブチ
ルゴム100重量部に対して20〜100重量部の液状
ゴム及び/又は粘着付与剤樹脂との混合物を主成分とす
るゴム系粘着剤層が形成されてなる表面保護フィルム、
に存する。
【0006】以下、本発明について詳述する。本発明の
表面保護フィルムの基材フィルムに使用されるポリオレ
フィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体またはこれらの混合
物等が挙げられるが、特に、MFR0.5〜20g/1
0min のプロピレンホモポリマーまたはエチチレン成分
が10重量%以下であるMFR0.5〜20g/10mi
n のエチレン・プロピレン共重合体のプロピレンコポリ
マーを50重量%以上含むポリオレフィン系樹脂が、基
材の破断を起こしにくくする点で好ましい。フィルムの
厚さは配合物、用途に応じて適宜決定すればよいが、通
常20〜150μm程度とする。20μm以下では外傷
に対する抵抗力に劣る場合があり、150μm以上では
ラッピング性に劣り、また経済的にも劣るので好ましく
ない。
【0007】本発明のゴム系粘着剤に用いられる部分架
橋ブチルゴムは架橋密度0.5×10-3〜4.0×10
-3mol /g、ムーニー粘度50〜100ML(1+4)
100℃のものである。架橋密度が0.5×10-3mol
/gより小さい場合、或いはムーニー粘度が50ML
(1+4)100℃より小さい場合は、ブチルゴムの十
分な凝集力が得られず粘着力上昇の抑制効果が小さくな
る。また、架橋密度が4.0×10-3mol /gより大き
い場合、或いはムーニー粘度が100ML(1+4)1
00℃より大きい場合は凝集力が大きすぎて著しく加工
性が悪くなり、また、十分な初期粘着力が得られにくく
なる。本発明に用いられる液状ゴムとしては液状ポリイ
ソブチレン、液状ブチルゴム、液状ポリイソプレン等が
挙げられるが、部分架橋ブチルゴムとの相溶性や化学的
安定性から液状ポリイソブチレンが特に好適である。
【0008】「粘着付与剤樹脂」は粘着剤の主成分であ
るベースポリマーに添加することによって系の粘度を低
下せしめ、可塑化効果の付与により被着体への濡れを良
くし、粘着剤と被着体との界面での結合力を高め、粘着
物性を付与改質するために一般に使用される樹脂の総称
で、英名ではタッキファイヤー(Tackifier)と称せられ
る。本発明で用いる粘着付与剤樹脂は粘着剤分野で一般
に使用されているものでよく、具体的には例えばガムロ
ジン、トールロジン、ウッドロジン、これらロジンのグ
リセリンエステル、ペンタエリスリトールエステル等の
ロジン系樹脂;テルペン樹脂、炭化水素変性テルペン樹
脂、水素添加テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等
のテルペン系樹脂;C5 系石油樹脂、C9 系石油樹脂、
5 /C9 共重合系石油樹脂、DCPD系石油樹脂、水
素添加石油樹脂等の石油系樹脂が挙げられる。中でも部
分架橋ブチルゴムとの相溶性が良好であることからテル
ペン系樹脂が好適に用いられる。更に、本発明において
は特に、液状ポリイソブチレンとテルペン樹脂を組み合
せて使用するのが、初期粘着力が十分で且つ、経時後の
粘着力上昇が少なくなり好ましい。
【0009】液状ゴム及び粘着付与剤樹脂の配合量は部
分架橋ブチルゴム100重量部に対して前者0〜100
重量部、後者0〜50重量部、かつ両者合わせて20〜
100重量部であり、用途に合わせて適宜選択すればよ
い。両者を合わせた配合量が20重量部より少ないと、
十分な初期粘着力が得られず、表面保護フィルムとして
適さない。又、100重量部を越えると十分な初期粘着
力は得られるが、ゴム系粘着剤の凝集力が低下し、粘着
力上昇の抑制効果が得られなくなるので好ましくない。
【0010】本発明の基材フィルム及び/又は粘着剤層
には発明の目的を損なわない範囲で公知の紫外線吸収
剤、酸化防止剤、滑剤、充てん剤等の添加剤を配合する
ことができる。本発明の基材フィルムは、従来公知の方
法、例えばTダイ、インフレーション装置等の通常使用
される押出し機によって製膜、製造することができる。
また基材フィルムの片面に粘着剤層を形成するには、ゴ
ム系粘着剤をトルエン等の可溶な溶剤に溶解させた塗布
液をリバースコート法等の通常の方法により基材フィル
ム上に塗布し、乾燥するか、或いは粘着剤を加温軟化さ
せて、カレンダーにて基材フィルムに塗工すればよい。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の例
に限定されるものではない。
【0012】<表面保護フィルムの製造>ポリプロピレ
ン(三菱化成(株)製、PF341、MFR;7)をT
ダイ法にて厚さ50μmのフィルムになるように製膜し
て、基材フィルムとした。この基材フィルム上に表−1
及び表−2に記載した種類・組成の粘着剤を厚みが15
μmになるように塗工し表面保護フィルムを得た。得ら
れた各表面保護フィルムについて、初期粘着力、高温保
管後の粘着力及び再剥離性を評価し、結果を表−3に示
した。なお、評価方法は以下の通りである。
【0013】<初期粘着力の評価> 塗装鋼板(塗料:アクリル−メラミン樹脂)に、得られ
た表面保護フィルムを貼り付け、JIS K6854に
準じ180°剥離強度にて評価した。 <高温保管後の粘着力及び再剥離性の評価>表面保護フ
ィルムを塗装鋼板に貼り付け、80℃オーブン中に33
6時間放置した後の180°剥離強度及び剥離した際の
再剥離性を評価した。再剥離性の評価基準は次の通りで
ある。 再剥離性 : ○・・・糊残りなし △・・・わずかに糊残り有り ×・・・糊残り大
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、良好な粘
着性をもって被着体に貼り付けられ(初期粘着力に優れ
る)、かつ長期間高温下に放置した後も容易に剥離で
き、剥離後の被着体には糊残りすることがない。従っ
て、塗装鋼板、合成樹脂成形品等の表面保護フィルムと
して極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 Z 9349−4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂からなる基材フィ
    ルムの片面に、架橋密度0.5×10-3〜4.0×10
    -3mol /g、ムーニー粘度50〜100ML(1+4)
    100℃である部分架橋ブチルゴムと、該部分架橋ブチ
    ルゴム100重量部に対して20〜100重量部の液状
    ゴム及び/又は粘着付与剤樹脂との混合物を主成分とす
    るゴム系粘着剤層が形成されてなる表面保護フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂がMFR0.5〜
    20g/min のポリプロピレン樹脂を50%以上含むも
    のである請求項1記載の表面保護フィルム。
JP21281194A 1994-09-06 1994-09-06 表面保護フィルム Pending JPH0873820A (ja)

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JP21281194A JPH0873820A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 表面保護フィルム

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