JPH0873792A - インキ組成物 - Google Patents
インキ組成物Info
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- JPH0873792A JPH0873792A JP20860594A JP20860594A JPH0873792A JP H0873792 A JPH0873792 A JP H0873792A JP 20860594 A JP20860594 A JP 20860594A JP 20860594 A JP20860594 A JP 20860594A JP H0873792 A JPH0873792 A JP H0873792A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 近赤外線吸収剤とアクリル系樹脂、炭化水素
系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系化合物の
共重合樹脂を含有するインキ組成物。 【効果】 本発明のインキ組成物は高耐光性を示し、こ
れを用いて作製した印刷物は、特定の近赤外線領域にお
ける記録部分と非記録部分の反射率の違いが顕著であ
り、読み取り誤差を生じる可能性が小さい。
系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系化合物の
共重合樹脂を含有するインキ組成物。 【効果】 本発明のインキ組成物は高耐光性を示し、こ
れを用いて作製した印刷物は、特定の近赤外線領域にお
ける記録部分と非記録部分の反射率の違いが顕著であ
り、読み取り誤差を生じる可能性が小さい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、近赤外線吸収剤を含有
するインキ組成物に関する。更に詳しくは近赤外線吸収
剤である金属錯体化合物、フタロシアニン、ナフタロシ
アニン化合物、アミニュウム塩化合物、アントラキノン
化合物とバインダー樹脂として水酸基、カルボン酸残基
を持たない樹脂を含有して成るインキ組成物を含有する
ことを特徴とする耐光安定性が優れ、対近赤外線感度が
優れたインキ組成物に関する。本発明のインキ組成物
は、近赤外線(700〜1800nm)検出による銀行
通帳、クレジットカード、キャッシュカード、小切手、
航空券、道路通行券、乗車券、入場券、プリペイドカー
ド類(例えば、電話料金カード、乗車券購入カード、入
場券購入カード、遊戯料金カード等)、身分証明証、商
品券、証券等、あるいは医療情報、個人情報、会社情報
等の秘密文書、資料、情報等の偽造防止、隠蔽による悪
用防止、位置確認、機器誤作動防止等を目的とする印刷
に必要なインキであり、また、硝子、透明樹脂フィル
ム、透明樹脂板等の上にコーティングすることで特定波
長領域をカットする近赤外線カットフィルター、熱線を
カットして省エネルギー化に寄与する熱線吸収フィルタ
ー等への利用も考えられる。
するインキ組成物に関する。更に詳しくは近赤外線吸収
剤である金属錯体化合物、フタロシアニン、ナフタロシ
アニン化合物、アミニュウム塩化合物、アントラキノン
化合物とバインダー樹脂として水酸基、カルボン酸残基
を持たない樹脂を含有して成るインキ組成物を含有する
ことを特徴とする耐光安定性が優れ、対近赤外線感度が
優れたインキ組成物に関する。本発明のインキ組成物
は、近赤外線(700〜1800nm)検出による銀行
通帳、クレジットカード、キャッシュカード、小切手、
航空券、道路通行券、乗車券、入場券、プリペイドカー
ド類(例えば、電話料金カード、乗車券購入カード、入
場券購入カード、遊戯料金カード等)、身分証明証、商
品券、証券等、あるいは医療情報、個人情報、会社情報
等の秘密文書、資料、情報等の偽造防止、隠蔽による悪
用防止、位置確認、機器誤作動防止等を目的とする印刷
に必要なインキであり、また、硝子、透明樹脂フィル
ム、透明樹脂板等の上にコーティングすることで特定波
長領域をカットする近赤外線カットフィルター、熱線を
カットして省エネルギー化に寄与する熱線吸収フィルタ
ー等への利用も考えられる。
【0002】
【従来の技術】プリペイドカード等の偽造防止策として
はいくつかの方法があるが、最も一般的な方法として、
可視光(人間の目)では読み取りができない印字・印刷
部分を付与する方法がある。この場合、通常近赤外線
(700〜1800nm)発振・検出器を用いる方法が
ある。具体的な方法として、近赤外線吸収剤とバインダ
ー樹脂を含有するセキュリティインキをプリペイドカー
ドの表面に印刷する。近赤外線吸収剤としては、700
〜1800nmに吸収波長を有する色素が用いられる。
バインダー樹脂としては、グラビアインキとして、通
常、フィルムや紙のコーティングに用いられるウレタン
系、エポキシ系、フェノール系、ポリエステル系、ポリ
アミド系樹脂等の利用が考えられる。また、手触りによ
り10μ以上の厚みは感知されるため、印刷の厚みは1
0μ以下にするのが良いとされている。上記の方法によ
り作製されたセキュリティインキを用いて印刷されたプ
リペイドカードは、近赤外線(700〜1800nm)
を照射すると、その領域の波長の光を吸収するため、読
み取りが可能となる。すなわち、記録面に赤外線レーザ
ーを照射し、特定波長での記録部分と非記録部分の反射
の違いを読み取る。この原理を利用して真贋の判別が可
能となる。
はいくつかの方法があるが、最も一般的な方法として、
可視光(人間の目)では読み取りができない印字・印刷
部分を付与する方法がある。この場合、通常近赤外線
(700〜1800nm)発振・検出器を用いる方法が
ある。具体的な方法として、近赤外線吸収剤とバインダ
ー樹脂を含有するセキュリティインキをプリペイドカー
ドの表面に印刷する。近赤外線吸収剤としては、700
〜1800nmに吸収波長を有する色素が用いられる。
バインダー樹脂としては、グラビアインキとして、通
常、フィルムや紙のコーティングに用いられるウレタン
系、エポキシ系、フェノール系、ポリエステル系、ポリ
アミド系樹脂等の利用が考えられる。また、手触りによ
り10μ以上の厚みは感知されるため、印刷の厚みは1
0μ以下にするのが良いとされている。上記の方法によ
り作製されたセキュリティインキを用いて印刷されたプ
リペイドカードは、近赤外線(700〜1800nm)
を照射すると、その領域の波長の光を吸収するため、読
み取りが可能となる。すなわち、記録面に赤外線レーザ
ーを照射し、特定波長での記録部分と非記録部分の反射
の違いを読み取る。この原理を利用して真贋の判別が可
能となる。
【0003】これらの近赤外線吸収剤を含有するセキュ
リティインキ組成物には、下記に示すような種々の物理
的及び化学的特性が要求される。 (1)近赤外線吸収剤が、セキュリティインキ組成物中
で完全に溶解していること。溶解不良であれば、色素粒
子が大きい場合には手触りで感知される可能性がある。 (2)近赤外線吸収剤のモル吸光係数が大きいこと。小
さければインキ中に多量に添加する必要があり、印刷厚
みが10μを越える可能性がある。 (3)セキュリティインキ組成物は、700〜1800
nmの波長範囲に吸収帯を有する必要がある。 (4)セキュリティインキ組成物は、400〜700n
mの可視領域での吸収が小さいこと。可視領域の吸収が
大きいとインキが着色し、セキュリティインキとしての
役目をはたさなくなる。 (5)セキュリティインキ組成物として、耐熱性、耐光
性が良好なこと。不良な場合、経時変化によって近赤外
部の波長を吸収することが不完全になり、読み取り誤差
を生じる可能性がある。
リティインキ組成物には、下記に示すような種々の物理
的及び化学的特性が要求される。 (1)近赤外線吸収剤が、セキュリティインキ組成物中
で完全に溶解していること。溶解不良であれば、色素粒
子が大きい場合には手触りで感知される可能性がある。 (2)近赤外線吸収剤のモル吸光係数が大きいこと。小
さければインキ中に多量に添加する必要があり、印刷厚
みが10μを越える可能性がある。 (3)セキュリティインキ組成物は、700〜1800
nmの波長範囲に吸収帯を有する必要がある。 (4)セキュリティインキ組成物は、400〜700n
mの可視領域での吸収が小さいこと。可視領域の吸収が
大きいとインキが着色し、セキュリティインキとしての
役目をはたさなくなる。 (5)セキュリティインキ組成物として、耐熱性、耐光
性が良好なこと。不良な場合、経時変化によって近赤外
部の波長を吸収することが不完全になり、読み取り誤差
を生じる可能性がある。
【0004】既知のセキリュティインキの中で、これら
すべての点を満足するものは具体的には報告されていな
い。特に、溶解性および耐光性の点が問題である。例え
ば、溶解性については、無置換のフタロシアニン、無置
換のナフタロシアニンといった近赤外線吸収剤は、バイ
ンダー樹脂、或いはインキ溶媒への溶解度が低いため、
均一なインキが得られず、また、モル吸光係数が不十分
なため、近赤外線領域での満足な吸収が得られない。ま
た、耐光性の点では、汎用のポリエステル樹脂等をバイ
ンダーに用いた場合、近赤外線吸収色素の耐光性が著し
く低下するため実用性がない。
すべての点を満足するものは具体的には報告されていな
い。特に、溶解性および耐光性の点が問題である。例え
ば、溶解性については、無置換のフタロシアニン、無置
換のナフタロシアニンといった近赤外線吸収剤は、バイ
ンダー樹脂、或いはインキ溶媒への溶解度が低いため、
均一なインキが得られず、また、モル吸光係数が不十分
なため、近赤外線領域での満足な吸収が得られない。ま
た、耐光性の点では、汎用のポリエステル樹脂等をバイ
ンダーに用いた場合、近赤外線吸収色素の耐光性が著し
く低下するため実用性がない。
【0005】特開平4−320466には、o−アミノ
フェニルチオエーテル基を持つフタロシアニン化合物を
シクロヘキサノン系溶剤に含有するセキュリティインキ
が提案されているが、該フタロシアニンは、溶解度が低
く、使用できる溶媒が制限されるうえ、400〜700
nmの可視領域の吸収が比較的大きいため、着色が目立
ち、セキュリティインキとして使用するには不十分であ
る。特開平3−62878には、近赤外線領域、特に半
導体レーザー発振波長領域(760〜830nm)に大
きな吸収を有するフタロシアニン化合物が記載されてい
る。しかし、該公報には、このフタロシアニン化合物を
用いて、紙又は樹脂上に、手で触っても脱落することが
なく、かつ、耐光性に優れたインキ層を作製する方法は
全く記載されていない。特開昭63−308073に
は、実施例にセキュリティインキ調製の記載があるが、
バインダー樹脂を加えていないため、実用的なインキと
はなりえない。すなわち、セキュリティインキとして、
可視透明性が高く、印刷インキとしての保存安定性に優
れ、また、印刷した印字部分の耐光安定性にも優れてい
るインキ組成物は見出されていない。また、特公昭1−
19693、特公平3−77230、特公平4−209
45には、ナフタロシアニン化合物がインキや塗料の着
色に用いられることが開示されているが、具体的なイン
キ組成物の調製方法の記載はなく、また、溶解性、耐光
性の記載もない。
フェニルチオエーテル基を持つフタロシアニン化合物を
シクロヘキサノン系溶剤に含有するセキュリティインキ
が提案されているが、該フタロシアニンは、溶解度が低
く、使用できる溶媒が制限されるうえ、400〜700
nmの可視領域の吸収が比較的大きいため、着色が目立
ち、セキュリティインキとして使用するには不十分であ
る。特開平3−62878には、近赤外線領域、特に半
導体レーザー発振波長領域(760〜830nm)に大
きな吸収を有するフタロシアニン化合物が記載されてい
る。しかし、該公報には、このフタロシアニン化合物を
用いて、紙又は樹脂上に、手で触っても脱落することが
なく、かつ、耐光性に優れたインキ層を作製する方法は
全く記載されていない。特開昭63−308073に
は、実施例にセキュリティインキ調製の記載があるが、
バインダー樹脂を加えていないため、実用的なインキと
はなりえない。すなわち、セキュリティインキとして、
可視透明性が高く、印刷インキとしての保存安定性に優
れ、また、印刷した印字部分の耐光安定性にも優れてい
るインキ組成物は見出されていない。また、特公昭1−
19693、特公平3−77230、特公平4−209
45には、ナフタロシアニン化合物がインキや塗料の着
色に用いられることが開示されているが、具体的なイン
キ組成物の調製方法の記載はなく、また、溶解性、耐光
性の記載もない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、近赤
外線(700〜1800nm)に感応し、優れた保存安
定性を有し、かつ、耐光性に優れた印字物が得られるイ
ンキ組成物を提供することである。
外線(700〜1800nm)に感応し、優れた保存安
定性を有し、かつ、耐光性に優れた印字物が得られるイ
ンキ組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、従来の近赤外線吸
収剤を含有する印刷インキは、太陽光によって近赤外線
吸収剤の分解が促進されるため、その耐光性が低いこ
と、バインダー樹脂として、アクリル系樹脂、炭化水素
系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系化合物の
共重合樹脂を用いることで印刷インキの光による劣化を
防止し得ることを見出し、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、一般式(1)(化6)、一般式(2)
(化6)あるいは一般式(3)(化6)で表される金属
錯体化合物、一般式(4)(化7)で表されるフロシア
ニン化合物、一般式(5)(化8)で表されるナフタロ
シアニン化合物、一般式(6)(化9)で表されるアミ
ニュウム塩化合物、あるいは一般式(7)(化10)で
表されるアントラキノン化合物からなる群から選択され
る少なくとも一種の近赤外線吸収剤と、バインダー樹脂
としてアクリル系樹脂(但し、フタロシアニン化合物の
場合を除く)、炭化水素系樹脂、或いはアクリル系化合
物と炭化水素系化合物の共重合樹脂の一種とを含有する
インキ組成物に関するものである。
を解決するために鋭意検討した結果、従来の近赤外線吸
収剤を含有する印刷インキは、太陽光によって近赤外線
吸収剤の分解が促進されるため、その耐光性が低いこ
と、バインダー樹脂として、アクリル系樹脂、炭化水素
系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系化合物の
共重合樹脂を用いることで印刷インキの光による劣化を
防止し得ることを見出し、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、一般式(1)(化6)、一般式(2)
(化6)あるいは一般式(3)(化6)で表される金属
錯体化合物、一般式(4)(化7)で表されるフロシア
ニン化合物、一般式(5)(化8)で表されるナフタロ
シアニン化合物、一般式(6)(化9)で表されるアミ
ニュウム塩化合物、あるいは一般式(7)(化10)で
表されるアントラキノン化合物からなる群から選択され
る少なくとも一種の近赤外線吸収剤と、バインダー樹脂
としてアクリル系樹脂(但し、フタロシアニン化合物の
場合を除く)、炭化水素系樹脂、或いはアクリル系化合
物と炭化水素系化合物の共重合樹脂の一種とを含有する
インキ組成物に関するものである。
【0008】
【化6】 〔上式中、A1 〜A8 は各々独立に、水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、チオシアナート基、シア
ナート基、アシル基、カルバモイル基、アルキルアミノ
カルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、置換又は未置換のアルキル基、置換又
は未置換のアリール基、置換又は未置換のアルコキシ
基、置換又は未置換のアリールオキシ基、置換又は未置
換のアルキルチオ基、あるいは置換又は未置換のアリー
ルチオ基、置換又は未置換のアルキルアミノ基、あるい
は置換又は未置換のアリールアミノ基を表し、かつ、隣
り合う2個の置換基が連結基を介して繋がっていてもよ
い。B1 〜B4 は各々独立に、水素原子、シアノ基、ア
シル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アリール基を表し、かつ、隣り合う2個の置換基が連結
基を介して繋がっていてもよい。R1 〜R4 は各々独立
に置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換のアリ
ール基を表す。Mは2価の金属原子、3価又は4価の置
換金属原子、またはオキシ金属を表す〕
ン原子、ニトロ基、シアノ基、チオシアナート基、シア
ナート基、アシル基、カルバモイル基、アルキルアミノ
カルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、置換又は未置換のアルキル基、置換又
は未置換のアリール基、置換又は未置換のアルコキシ
基、置換又は未置換のアリールオキシ基、置換又は未置
換のアルキルチオ基、あるいは置換又は未置換のアリー
ルチオ基、置換又は未置換のアルキルアミノ基、あるい
は置換又は未置換のアリールアミノ基を表し、かつ、隣
り合う2個の置換基が連結基を介して繋がっていてもよ
い。B1 〜B4 は各々独立に、水素原子、シアノ基、ア
シル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アリール基を表し、かつ、隣り合う2個の置換基が連結
基を介して繋がっていてもよい。R1 〜R4 は各々独立
に置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換のアリ
ール基を表す。Mは2価の金属原子、3価又は4価の置
換金属原子、またはオキシ金属を表す〕
【0009】
【化7】 〔式中、C1 〜C16は各々独立に、水素原子、ハロゲン
原子、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アルコキシ基、置換又は未置換のアリール基、置換又は
未置換のアリールオキシ基、置換又は未置換のアルキル
チオ基、置換又は未置換のアリールチオ基、置換又は未
置換のアルキルアミノ基、置換又は未置換のアリールア
ミノ基、あるいはアミド基を表し、かつ、C1 とC2 と
C3 とC4、C5 とC6 とC7 とC8 、C9 とC10とC
11とC12、C13とC14とC15とC16の各組み合わせにお
いて、同時に水素原子である組み合わせとなることはな
い。Mは2価の金属原子、3価又は4価の置換金属原
子、またはオキシ金属を表す〕
原子、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アルコキシ基、置換又は未置換のアリール基、置換又は
未置換のアリールオキシ基、置換又は未置換のアルキル
チオ基、置換又は未置換のアリールチオ基、置換又は未
置換のアルキルアミノ基、置換又は未置換のアリールア
ミノ基、あるいはアミド基を表し、かつ、C1 とC2 と
C3 とC4、C5 とC6 とC7 とC8 、C9 とC10とC
11とC12、C13とC14とC15とC16の各組み合わせにお
いて、同時に水素原子である組み合わせとなることはな
い。Mは2価の金属原子、3価又は4価の置換金属原
子、またはオキシ金属を表す〕
【0010】
【化8】 〔式中、D1 〜D24は各々独立に、水素原子、ハロゲン
原子、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アルコキシ基、置換又は未置換のアリール基、置換又は
未置換のアリールオキシ基、置換又は未置換のアルキル
チオ基、置換又は未置換のアリールチオ基、置換又は未
置換のアルキルアミノ基、置換又は未置換のアリールア
ミノ基、あるいはアミド基を表し、かつ、D1 とD2 と
D3 とD4とD5 とD6 、D7 とD8 とD9 とD10とD
11とD12、D13とD14とD15とD16とD17とD18、D19
とD20とD21とD22とD23とD24の各組み合わせにおい
て、同時に水素原子である組み合わせとなることはな
い。Mは2価の金属原子、3価又は4価の置換金属原
子、またはオキシ金属を表す〕
原子、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アルコキシ基、置換又は未置換のアリール基、置換又は
未置換のアリールオキシ基、置換又は未置換のアルキル
チオ基、置換又は未置換のアリールチオ基、置換又は未
置換のアルキルアミノ基、置換又は未置換のアリールア
ミノ基、あるいはアミド基を表し、かつ、D1 とD2 と
D3 とD4とD5 とD6 、D7 とD8 とD9 とD10とD
11とD12、D13とD14とD15とD16とD17とD18、D19
とD20とD21とD22とD23とD24の各組み合わせにおい
て、同時に水素原子である組み合わせとなることはな
い。Mは2価の金属原子、3価又は4価の置換金属原
子、またはオキシ金属を表す〕
【0011】
【化9】 〔式中、E1 〜E8 は各々独立に、水素原子、置換又は
未置換のアルキル基を、Yはハロゲン原子、SbF6 、
ClO4 、BF4 またはNO3 を、nは1または2を表
す〕
未置換のアルキル基を、Yはハロゲン原子、SbF6 、
ClO4 、BF4 またはNO3 を、nは1または2を表
す〕
【0012】
【化10】 〔式中、ベンゼン環a、b、c、dは同一、または各々
独立に、炭素数が1〜20の置換又は未置換のアルキル
基、シクロアルキル基、炭素数1〜20の置換又は未置
換のアルコキシ基、トリフルオロメチル基あるいはハロ
ゲン原子で置換されていてもよい〕
独立に、炭素数が1〜20の置換又は未置換のアルキル
基、シクロアルキル基、炭素数1〜20の置換又は未置
換のアルコキシ基、トリフルオロメチル基あるいはハロ
ゲン原子で置換されていてもよい〕
【0013】本発明は、近赤外線(700〜1800n
m)に感応し、可視領域(400〜700nm)の着色
が少なく、優れた保存安定性を有し、かつ、耐光性に優
れた印字物が得られるインキ組成物を提供するものであ
る。本発明のインキ組成物は、一般式(1)〜(7)で
表される化合物群から選択される少なくとも一種の近赤
外線吸収剤と、バインダー樹脂としてアクリル系樹脂、
炭化水素系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系
化合物の共重合樹脂を含有してなるインキ組成物であ
る。但し、一般式(4)で表されるフタロシアニン化合
物とアクリル系樹脂との組み合わせは除く。
m)に感応し、可視領域(400〜700nm)の着色
が少なく、優れた保存安定性を有し、かつ、耐光性に優
れた印字物が得られるインキ組成物を提供するものであ
る。本発明のインキ組成物は、一般式(1)〜(7)で
表される化合物群から選択される少なくとも一種の近赤
外線吸収剤と、バインダー樹脂としてアクリル系樹脂、
炭化水素系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系
化合物の共重合樹脂を含有してなるインキ組成物であ
る。但し、一般式(4)で表されるフタロシアニン化合
物とアクリル系樹脂との組み合わせは除く。
【0014】本発明で用いる一般式(1)、(2)また
は(3)で表される金属錯体化合物、式(4)で表され
るフタロシアニン、一般式(5)で表されるナフタロシ
アニン、一般式(6)で表されるアミニュウム塩化合
物、あるいは一般式(7)で表されるアントラキノン化
合物は、近赤外線吸収能を有し、700〜1800nm
の領域に強い吸収を有する化合物である。上記式におい
て、A1 〜A8 、B1 〜B4 、C1 〜C16、D1 〜
D24、E1 〜E4 、R1 〜R4 で表される置換基の具体
例を以下に記載する。ハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
は(3)で表される金属錯体化合物、式(4)で表され
るフタロシアニン、一般式(5)で表されるナフタロシ
アニン、一般式(6)で表されるアミニュウム塩化合
物、あるいは一般式(7)で表されるアントラキノン化
合物は、近赤外線吸収能を有し、700〜1800nm
の領域に強い吸収を有する化合物である。上記式におい
て、A1 〜A8 、B1 〜B4 、C1 〜C16、D1 〜
D24、E1 〜E4 、R1 〜R4 で表される置換基の具体
例を以下に記載する。ハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
【0015】置換又は未置換のアルキル基の例として
は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル
基、n-ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチ
ル基、n-ペンチル基、iso-ペンチル基、neo-ペンチル
基、1,2-ジメチル−プロピル基、n-ヘキシル基、cyclo-
ヘキシル基、1,3-ジメチル- ブチル基、1-iso-プロピル
プロピル基、1,2-ジメチルブチル基、 n-ヘプチル基、
1,4-ジメチルペンチル基、2-メチル1-iso-プロピルプロ
ピル基、1-エチル-3- メチルブチル基、n-オクチル基、
2-エチルヘキシル基、3-メチル-1-iso- プロピルブチル
基、2-メチル-1-iso−プロピル基、1-t-ブチル-2- メチ
ルプロピル基、n-ノニル基等の炭素数1〜20の直鎖又
は分岐のアルキル基、メトキシメチル基、メトキシエチ
ル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル基、ブトキ
シエチル基、γ−メトキシプロピル基、γ−エトキシプ
ロピル基、メトキシエトキシエチル基、エトキシエトキ
シエチル基、ジメトキシメチル基、ジエトキシメチル
基、ジメトキシエチル基、ジエトキシエチル基等のアル
コキシアルキル基、アルコキシアルコキシアルキル基、
アルコキシアルコキシアルコキシアルキル基、クロロメ
チル基、2,2,2-トリクロロエチル基、トリフルオロメチ
ル基、2,2,2-トリクロロエチル基、1,1,1,3,3,3,- ヘキ
サフルオロ-2- プロピル基等のハロゲン化アルキル基、
アルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル
基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルアミノ
カルボニルアルキル基、アルコキシスルホニルアルキル
基などが挙げられる。
は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル
基、n-ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチ
ル基、n-ペンチル基、iso-ペンチル基、neo-ペンチル
基、1,2-ジメチル−プロピル基、n-ヘキシル基、cyclo-
ヘキシル基、1,3-ジメチル- ブチル基、1-iso-プロピル
プロピル基、1,2-ジメチルブチル基、 n-ヘプチル基、
1,4-ジメチルペンチル基、2-メチル1-iso-プロピルプロ
ピル基、1-エチル-3- メチルブチル基、n-オクチル基、
2-エチルヘキシル基、3-メチル-1-iso- プロピルブチル
基、2-メチル-1-iso−プロピル基、1-t-ブチル-2- メチ
ルプロピル基、n-ノニル基等の炭素数1〜20の直鎖又
は分岐のアルキル基、メトキシメチル基、メトキシエチ
ル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル基、ブトキ
シエチル基、γ−メトキシプロピル基、γ−エトキシプ
ロピル基、メトキシエトキシエチル基、エトキシエトキ
シエチル基、ジメトキシメチル基、ジエトキシメチル
基、ジメトキシエチル基、ジエトキシエチル基等のアル
コキシアルキル基、アルコキシアルコキシアルキル基、
アルコキシアルコキシアルコキシアルキル基、クロロメ
チル基、2,2,2-トリクロロエチル基、トリフルオロメチ
ル基、2,2,2-トリクロロエチル基、1,1,1,3,3,3,- ヘキ
サフルオロ-2- プロピル基等のハロゲン化アルキル基、
アルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル
基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルキルアミノ
カルボニルアルキル基、アルコキシスルホニルアルキル
基などが挙げられる。
【0016】また、置換または未置換のアルコキシ基の
例としては、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキ
シ基、iso-プロピルオキシ基、n-ブチルオキシ基、iso-
ブチルオキシ基、sec-ブチルオキシ基、t-ブチルオキシ
基、n-ペンチルオキシ基、iso-ペンチルオキシ基、neo-
ペンチルオキシ基、1,2-ジメチル−プロピルオキシ基、
n-ヘキシルオキシ基、cyclo-ヘキシルオキシ基、1,3-ジ
メチル- ブチルオキシ基、1-iso-プロピルプロピルオキ
シ基、1,2-ジメチルブチルオキシ基、n-ヘプチルオキシ
基、1,4-ジメチルペンチルオキシ基、2-メチル-1-iso-
プロピルプロピルオキシ基、1-エチル-3- メチルブチル
オキシ基、n-オクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキ
シ基、3-メチル-1-iso- プロピルブチルオキシ基、2-メ
チル-1-iso- プロピルオキシ基、1-t-ブチル-2- メチル
プロピルオキシ基、n-ノニルオキシ基等の炭素数1〜2
0の直鎖又は分岐のアルコキシ基、メトキシメトキシ
基、メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基、プロポ
キシエトキシ基、ブトキシエトキシ基、γ−メトキシプ
ロピルオキシ基、γ−エトキシプロピルオキシ基、メト
キシエトキシエトキシ基、エトキシエトキシエトキシ
基、ジメトキシメトキシ基、ジエトキシメトキシ基、ジ
メトキシエトキシ基、ジエトキシエトキシ基等のアルコ
キシアルコキシ基、メトキシエトキシエトキシ基、エト
キシエトキシエトキシ基、ブチルオキシエトキシエトキ
シ基等のアルコキシアルコキシアルコキシ基、アルコキ
シアルコキシアルコキシアルコキシ基、クロロメトキシ
基、2,2,2-トリクロロエトキシ基、トリフルオロメトキ
シ基、2,2,2-トリクロロエトキシ基、1,1,1,3,3,3,- ヘ
キサフルオロ-2- プロピルオキシ基等のハロゲン化アル
コキシ基、ジメチルアミノエトキシ基、ジエチルアミノ
エトキシ基などのアルキルアミノアルコキシ基、ジアル
キルアミノアルコキシ基等が挙げられる。
例としては、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキ
シ基、iso-プロピルオキシ基、n-ブチルオキシ基、iso-
ブチルオキシ基、sec-ブチルオキシ基、t-ブチルオキシ
基、n-ペンチルオキシ基、iso-ペンチルオキシ基、neo-
ペンチルオキシ基、1,2-ジメチル−プロピルオキシ基、
n-ヘキシルオキシ基、cyclo-ヘキシルオキシ基、1,3-ジ
メチル- ブチルオキシ基、1-iso-プロピルプロピルオキ
シ基、1,2-ジメチルブチルオキシ基、n-ヘプチルオキシ
基、1,4-ジメチルペンチルオキシ基、2-メチル-1-iso-
プロピルプロピルオキシ基、1-エチル-3- メチルブチル
オキシ基、n-オクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキ
シ基、3-メチル-1-iso- プロピルブチルオキシ基、2-メ
チル-1-iso- プロピルオキシ基、1-t-ブチル-2- メチル
プロピルオキシ基、n-ノニルオキシ基等の炭素数1〜2
0の直鎖又は分岐のアルコキシ基、メトキシメトキシ
基、メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基、プロポ
キシエトキシ基、ブトキシエトキシ基、γ−メトキシプ
ロピルオキシ基、γ−エトキシプロピルオキシ基、メト
キシエトキシエトキシ基、エトキシエトキシエトキシ
基、ジメトキシメトキシ基、ジエトキシメトキシ基、ジ
メトキシエトキシ基、ジエトキシエトキシ基等のアルコ
キシアルコキシ基、メトキシエトキシエトキシ基、エト
キシエトキシエトキシ基、ブチルオキシエトキシエトキ
シ基等のアルコキシアルコキシアルコキシ基、アルコキ
シアルコキシアルコキシアルコキシ基、クロロメトキシ
基、2,2,2-トリクロロエトキシ基、トリフルオロメトキ
シ基、2,2,2-トリクロロエトキシ基、1,1,1,3,3,3,- ヘ
キサフルオロ-2- プロピルオキシ基等のハロゲン化アル
コキシ基、ジメチルアミノエトキシ基、ジエチルアミノ
エトキシ基などのアルキルアミノアルコキシ基、ジアル
キルアミノアルコキシ基等が挙げられる。
【0017】置換又は未置換のアリール基の例として
は、フェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル
基、ブロモフェニル基、フッ素化フェニル基、ヨウ素化
フェニル基等のハロゲン化フェニル基、トリル基、キシ
リル基、メシチル基、エチルフェニル基、また、メトキ
シフェニル基、エトキシフェニル基、プロポキシフェニ
ル基、ブトキシフェニル基、ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基、
ジフェニルアミノ基、ピリジル基等の炭素数1〜10の
分岐していてもよいアルコキシ基または炭素数2〜20
のジアルキルアミノ基で置換したフェニル基などが挙げ
られる。置換又は未置換のアリールオキシ基の例として
は、フェノキシ基、ナフトキシ基、4−メチルフェノキ
シ基、4−エチルフェノキシ基、4−プロピルフェノキ
シ基、4−t−ブチルフェノキシ基等の炭素数6〜20
の置換または未置換のフェノキシ基等が挙げられる。
は、フェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル
基、ブロモフェニル基、フッ素化フェニル基、ヨウ素化
フェニル基等のハロゲン化フェニル基、トリル基、キシ
リル基、メシチル基、エチルフェニル基、また、メトキ
シフェニル基、エトキシフェニル基、プロポキシフェニ
ル基、ブトキシフェニル基、ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基、
ジフェニルアミノ基、ピリジル基等の炭素数1〜10の
分岐していてもよいアルコキシ基または炭素数2〜20
のジアルキルアミノ基で置換したフェニル基などが挙げ
られる。置換又は未置換のアリールオキシ基の例として
は、フェノキシ基、ナフトキシ基、4−メチルフェノキ
シ基、4−エチルフェノキシ基、4−プロピルフェノキ
シ基、4−t−ブチルフェノキシ基等の炭素数6〜20
の置換または未置換のフェノキシ基等が挙げられる。
【0018】置換又は未置換のアルキルチオ基として
は、メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピルチオ基、
iso-プロピルチオ基、n-ブチルチオ基、iso-ブチルチオ
基、sec-ブチルチオ基、t-ブチルチオ基、n-ペンチルチ
オ基、iso-ペンチルチオ基、neo-ペンチルチオ基、1,2-
ジメチル−プロピルチオ基、n-ヘキシルチオ基、cyclo-
ヘキシルチオ基、1,3-ジメチル- ブチルチオ基、1-iso-
プロピルプロピルチオ基、1,2-ジメチルブチルチオ基、
n-ヘプチルチオ基、1,4-ジメチルペンチルチオ基、2-メ
チル1-iso-プロピルプロピルチオ基、1-エチル-3- メチ
ルブチルチオ基、n-オクチルチオ基、2-エチルヘキシル
チオ基、3-メチル-1-iso- プロピルブチルチオ基、2-メ
チル-1-iso- プロピルチオ基、1-t-ブチル-2- メチルプ
ロピルチオ基、n-ノニルチオ基等の炭素数1〜20の直
鎖又は分岐のアルキルチオ基、メトキシメチルチオ基、
メトキシエチルチオ基、エトキシエチルチオ基、プロポ
キシエチルチオ基、ブトキシエチルチオ基、γ−メトキ
シプロピルチオ基、γ−エトキシプロピルチオ基、メト
キシエトキシエチルチオ基、エトキシエトキシエチルチ
オ基、ジメトキシメチルチオ基、ジエトキシメチルチオ
基、ジメトキシエチルチオ基、ジエトキシエチルチオ基
等のアルコキシアルキルチオ基、アルコキシアルコキシ
アルキルチオ基、アルコキシアルコキシアルコキシアル
キルチオ基、クロロメチルチオ基、2,2,2-トリクロロエ
チルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2-トリク
ロロエチルチオ基、1,1,1,3,3,3,- ヘキサフルオロ-2-
プロピルチオ基等のハロゲン化アルキルチオ基、ジメチ
ルアミノエチルシチオ基、ジエチルアミノエチルチオ基
等のアルキルアミノアルキルチオ基、ジアルキルアミノ
アルキルチオ基等が挙げられる。
は、メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピルチオ基、
iso-プロピルチオ基、n-ブチルチオ基、iso-ブチルチオ
基、sec-ブチルチオ基、t-ブチルチオ基、n-ペンチルチ
オ基、iso-ペンチルチオ基、neo-ペンチルチオ基、1,2-
ジメチル−プロピルチオ基、n-ヘキシルチオ基、cyclo-
ヘキシルチオ基、1,3-ジメチル- ブチルチオ基、1-iso-
プロピルプロピルチオ基、1,2-ジメチルブチルチオ基、
n-ヘプチルチオ基、1,4-ジメチルペンチルチオ基、2-メ
チル1-iso-プロピルプロピルチオ基、1-エチル-3- メチ
ルブチルチオ基、n-オクチルチオ基、2-エチルヘキシル
チオ基、3-メチル-1-iso- プロピルブチルチオ基、2-メ
チル-1-iso- プロピルチオ基、1-t-ブチル-2- メチルプ
ロピルチオ基、n-ノニルチオ基等の炭素数1〜20の直
鎖又は分岐のアルキルチオ基、メトキシメチルチオ基、
メトキシエチルチオ基、エトキシエチルチオ基、プロポ
キシエチルチオ基、ブトキシエチルチオ基、γ−メトキ
シプロピルチオ基、γ−エトキシプロピルチオ基、メト
キシエトキシエチルチオ基、エトキシエトキシエチルチ
オ基、ジメトキシメチルチオ基、ジエトキシメチルチオ
基、ジメトキシエチルチオ基、ジエトキシエチルチオ基
等のアルコキシアルキルチオ基、アルコキシアルコキシ
アルキルチオ基、アルコキシアルコキシアルコキシアル
キルチオ基、クロロメチルチオ基、2,2,2-トリクロロエ
チルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2-トリク
ロロエチルチオ基、1,1,1,3,3,3,- ヘキサフルオロ-2-
プロピルチオ基等のハロゲン化アルキルチオ基、ジメチ
ルアミノエチルシチオ基、ジエチルアミノエチルチオ基
等のアルキルアミノアルキルチオ基、ジアルキルアミノ
アルキルチオ基等が挙げられる。
【0019】置換又は未置換のアリールチオ基の例とし
ては、フェニルチオ基、ナフチルチオ基、4−メチルフ
ェニルチオ基、4−エチルフェニルチオ基、4−t−ブ
チルフェニルチオ基等の炭素数6〜20の置換または未
置換のフェニルチオ等が挙げられる。置換又は未置換の
アルキルアミノ基の例としては、メチルアミノ基、ジメ
チルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、プ
ロピルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ブチルアミノ
基、ジブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ジペンチル
アミノ基、ヘキシルアミノ基、ジヘキシルアミノ基、ヘ
プチルアミノ基、ジヘプチルアミノ基、オクチルアミノ
基、ジオクチルアミノ基、ノニルアミノ基、ジノニルア
ミノ基等の炭素数2〜20のモノまたはジアルキルアミ
ノ基などが挙げられる。置換又は未置換のアリールアミ
ノ基の例としては、フェニルアミノ基、ジフェニルアミ
ノ基、4−メチルフェニルアミノ基、ジ(4−メチルフ
ェニル)アミノ基、ナフチルアミノ基、ジナフチルアミ
ノ基、等が挙げられる。アミド基の例としてはベンズア
ミド基、メチルアミド基、エチルアミド基、プロピルア
ミド基、ブチルアミド基、ペンチルアミド基、ヘキシル
アミド基、ヘプチルアミド基、オクチルアミド基、ノニ
ルアミド基等が挙げられる。
ては、フェニルチオ基、ナフチルチオ基、4−メチルフ
ェニルチオ基、4−エチルフェニルチオ基、4−t−ブ
チルフェニルチオ基等の炭素数6〜20の置換または未
置換のフェニルチオ等が挙げられる。置換又は未置換の
アルキルアミノ基の例としては、メチルアミノ基、ジメ
チルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、プ
ロピルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ブチルアミノ
基、ジブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ジペンチル
アミノ基、ヘキシルアミノ基、ジヘキシルアミノ基、ヘ
プチルアミノ基、ジヘプチルアミノ基、オクチルアミノ
基、ジオクチルアミノ基、ノニルアミノ基、ジノニルア
ミノ基等の炭素数2〜20のモノまたはジアルキルアミ
ノ基などが挙げられる。置換又は未置換のアリールアミ
ノ基の例としては、フェニルアミノ基、ジフェニルアミ
ノ基、4−メチルフェニルアミノ基、ジ(4−メチルフ
ェニル)アミノ基、ナフチルアミノ基、ジナフチルアミ
ノ基、等が挙げられる。アミド基の例としてはベンズア
ミド基、メチルアミド基、エチルアミド基、プロピルア
ミド基、ブチルアミド基、ペンチルアミド基、ヘキシル
アミド基、ヘプチルアミド基、オクチルアミド基、ノニ
ルアミド基等が挙げられる。
【0020】また、Mで表される2価の金属の例として
は、Cu(II)、Zn(II)、Co(II)、Ni(I
I)、Ru(II)、Rh(II)、Pd(II)、Pt(I
I)、Mn(II)、Mg(II)、Ti(II)、Be(I
I)、Ca(II)、Ba(II)、1d(II)、Hg(I
I)、Pb(II)、Sn(II)などが挙げられる。1置
換の3価金属の例としては、Al−Cl、Al−Br、
Al−F、Al−I、Ga−Cl、Ga−F、Ga−
I、Ga−Br、In−Cl、In−Br、In−I、
In−F、Tl−Cl、Tl−Br、Tl−I、Tl−
F、Al−C6 H5 、Al−C6 H4 (CH3 )、In
−C6 H5 、In−C6 H4 (CH3 )、In−C6 H
5 、Mn(OH)、Mn(OC6 H5)、Mn〔OSi
(CH3 )3 〕、Fe−Cl、Ru−Cl等が挙げられ
る。
は、Cu(II)、Zn(II)、Co(II)、Ni(I
I)、Ru(II)、Rh(II)、Pd(II)、Pt(I
I)、Mn(II)、Mg(II)、Ti(II)、Be(I
I)、Ca(II)、Ba(II)、1d(II)、Hg(I
I)、Pb(II)、Sn(II)などが挙げられる。1置
換の3価金属の例としては、Al−Cl、Al−Br、
Al−F、Al−I、Ga−Cl、Ga−F、Ga−
I、Ga−Br、In−Cl、In−Br、In−I、
In−F、Tl−Cl、Tl−Br、Tl−I、Tl−
F、Al−C6 H5 、Al−C6 H4 (CH3 )、In
−C6 H5 、In−C6 H4 (CH3 )、In−C6 H
5 、Mn(OH)、Mn(OC6 H5)、Mn〔OSi
(CH3 )3 〕、Fe−Cl、Ru−Cl等が挙げられ
る。
【0021】2置換の4価金属の例としては、CrCl
2 、SiCl2 、SiBr2 、SiF2 、SiI2 、Z
rCl2 、GeCl2 、GeBr2 、GeI2 、GeF
2 、SnCl2 、SnBr2 、SnF2 、TiCl2 、
TiBr2 、TiF2 、Si(OH)2 、Ge(OH)
2 、Zr(OH)2 、Mn(OH)2、Sn(O
H)2 、TiR2 、CrR2 、SiR2 、SnR2 、G
eR2 〔Rはアルキル基、フェニル基、ナフチル基、お
よびその誘導体を表す〕、Si(OR’)2 、Sn(O
R’)2 、Ge(OR’)2 、Ti(OR’)2 、Cr
(OR’)2 〔R’はアルキル基、フェニル基、ナフチ
ル基、トリアルキルシリル基、ジアルキルアルコキシシ
リル基およびその誘導体を表す〕、Sn(SR”)2 、
Ge(SR”)2 (R”はアルキル基、フェニル基、ナ
フチル基、およびその誘導体を表す〕などが挙げられ
る。オキシ金属の例としては、VO、MnO、TiOな
どが挙げられる。
2 、SiCl2 、SiBr2 、SiF2 、SiI2 、Z
rCl2 、GeCl2 、GeBr2 、GeI2 、GeF
2 、SnCl2 、SnBr2 、SnF2 、TiCl2 、
TiBr2 、TiF2 、Si(OH)2 、Ge(OH)
2 、Zr(OH)2 、Mn(OH)2、Sn(O
H)2 、TiR2 、CrR2 、SiR2 、SnR2 、G
eR2 〔Rはアルキル基、フェニル基、ナフチル基、お
よびその誘導体を表す〕、Si(OR’)2 、Sn(O
R’)2 、Ge(OR’)2 、Ti(OR’)2 、Cr
(OR’)2 〔R’はアルキル基、フェニル基、ナフチ
ル基、トリアルキルシリル基、ジアルキルアルコキシシ
リル基およびその誘導体を表す〕、Sn(SR”)2 、
Ge(SR”)2 (R”はアルキル基、フェニル基、ナ
フチル基、およびその誘導体を表す〕などが挙げられ
る。オキシ金属の例としては、VO、MnO、TiOな
どが挙げられる。
【0022】式(7)で表されるアントラキノンのベン
ゼン環a,b,c,d上の置換基の具体例を以下に記載
する。ベンゼン環a,b,c,dの置換基としては、メ
チル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-
ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、
n-ペンチル基、iso-ペンチル基、neo-ペンチル基、1,2-
ジメチル−プロピル基、n-ヘキシル基、cyclo-ヘキシル
基、1,3-ジメチル-ブチル基、1-iso-プロピルプロピル
基、1,2-ジメチルブチル基、 n-ヘプチル基、1,4-ジメ
チルペンチル基、2-メチル1-iso-プロピルプロピル基、
1-エチル-3-メチルブチル基、n-オクチル基、2-エチル
ヘキシル基、3-メチル-1-iso- プロピルブチル基、2-メ
チル-1-iso- プロピル基、1-t-ブチル-2- メチルプロピ
ル基、n-ノニル基等の炭素数1〜20の直鎖又は分岐の
アルキル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等の
シクロアルキル基、
ゼン環a,b,c,d上の置換基の具体例を以下に記載
する。ベンゼン環a,b,c,dの置換基としては、メ
チル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-
ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、
n-ペンチル基、iso-ペンチル基、neo-ペンチル基、1,2-
ジメチル−プロピル基、n-ヘキシル基、cyclo-ヘキシル
基、1,3-ジメチル-ブチル基、1-iso-プロピルプロピル
基、1,2-ジメチルブチル基、 n-ヘプチル基、1,4-ジメ
チルペンチル基、2-メチル1-iso-プロピルプロピル基、
1-エチル-3-メチルブチル基、n-オクチル基、2-エチル
ヘキシル基、3-メチル-1-iso- プロピルブチル基、2-メ
チル-1-iso- プロピル基、1-t-ブチル-2- メチルプロピ
ル基、n-ノニル基等の炭素数1〜20の直鎖又は分岐の
アルキル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等の
シクロアルキル基、
【0023】メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキ
シ基、iso-プロピルオキシ基、n-ブチルオキシ基、iso-
ブチルオキシ基、sec-ブチルオキシ基、t-ブチルオキシ
基、n-ペンチルオキシ基、iso-ペンチルオキシ基、neo-
ペンチルオキシ基、1,2-ジメチル−プロピルオキシ基、
n-ヘキシルオキシ基、cyclo-ヘキシルオキシ基、1,3-ジ
メチル- ブチルオキシ基、1-iso-プロピルプロピルオキ
シ基、1,2-ジメチルブチルオキシ基、n-ヘプチルオキシ
基、1,4-ジメチルペンチルオキシ基、2-メチル-1-iso-
プロピルプロピルオキシ基、1-エチル-3- メチルブチル
オキシ基、n-オクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキ
シ基、3-メチル-1-iso- プロピルブチルオキシ基、2-メ
チル-1-iso- プロピルオキシ基、1-t-ブチル-2- メチル
プロピルオキシ基、n-ノニルオキシ基等の炭素数1〜2
0の直鎖又は分岐のアルコキシ基、トリフルオロメチル
基、フッ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲンが挙げられ
る。また、それら置換基の置換位置は、o−,m−,p
−のいずれでもよく、一つのベンゼン環に一つ或いは複
数置換してもよい。
シ基、iso-プロピルオキシ基、n-ブチルオキシ基、iso-
ブチルオキシ基、sec-ブチルオキシ基、t-ブチルオキシ
基、n-ペンチルオキシ基、iso-ペンチルオキシ基、neo-
ペンチルオキシ基、1,2-ジメチル−プロピルオキシ基、
n-ヘキシルオキシ基、cyclo-ヘキシルオキシ基、1,3-ジ
メチル- ブチルオキシ基、1-iso-プロピルプロピルオキ
シ基、1,2-ジメチルブチルオキシ基、n-ヘプチルオキシ
基、1,4-ジメチルペンチルオキシ基、2-メチル-1-iso-
プロピルプロピルオキシ基、1-エチル-3- メチルブチル
オキシ基、n-オクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキ
シ基、3-メチル-1-iso- プロピルブチルオキシ基、2-メ
チル-1-iso- プロピルオキシ基、1-t-ブチル-2- メチル
プロピルオキシ基、n-ノニルオキシ基等の炭素数1〜2
0の直鎖又は分岐のアルコキシ基、トリフルオロメチル
基、フッ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲンが挙げられ
る。また、それら置換基の置換位置は、o−,m−,p
−のいずれでもよく、一つのベンゼン環に一つ或いは複
数置換してもよい。
【0024】これらの中で、特に好ましいのは、700
〜1800nmに大きな吸収を有する化合物で、使用す
る樹脂バインダーに溶解性が良く、インキ製造が容易な
化合物である。即ち、式(1)において、A1 〜A8 が
各々独立に、水素原子またはハロゲン原子で、R1 〜R
4 が炭素数1〜20の分岐していてもよいアルキル基
で、かつ、MがNi、CuまたはCoである金属錯体化
合物、式(2)において、B1 〜B4 が各々独立に、未
置換、あるいは炭素数1〜10の分岐していてもよいア
ルコキシ基または炭素数2〜20のジアルキルアミノ基
で置換したフェニル基で、かつ、MがNi、Cuまたは
Coである金属錯体化合物、式(3)において、R1 〜
R4 が炭素数1〜20のアルキル基で、かつ、MがN
i、CuまたはCoである金属錯体化合物、式(4)に
おいて、C1 とC4 、C5 とC8 、C9 とC12、C13と
C16の組み合わせで、少なくとも一つが炭素数2〜20
の分岐していてもよいアルコキシ基で、かつ、C2 、C
3 、C6 、C7 、C10、C11、C14、C15が各々独立
に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の分岐し
ていてもよいアルキルチオ基、炭素数6〜20の置換ま
たは未置換のフェニルチオ基、ナフチルチオ基、炭素数
1〜20の分岐していてもよいアルコキシ基、炭素数6
〜20の置換または未置換のフェノキシ基で、かつ、M
がCu、Ni、Co、Pd、VOまたはTiOであるフ
タロシアニン化合物、
〜1800nmに大きな吸収を有する化合物で、使用す
る樹脂バインダーに溶解性が良く、インキ製造が容易な
化合物である。即ち、式(1)において、A1 〜A8 が
各々独立に、水素原子またはハロゲン原子で、R1 〜R
4 が炭素数1〜20の分岐していてもよいアルキル基
で、かつ、MがNi、CuまたはCoである金属錯体化
合物、式(2)において、B1 〜B4 が各々独立に、未
置換、あるいは炭素数1〜10の分岐していてもよいア
ルコキシ基または炭素数2〜20のジアルキルアミノ基
で置換したフェニル基で、かつ、MがNi、Cuまたは
Coである金属錯体化合物、式(3)において、R1 〜
R4 が炭素数1〜20のアルキル基で、かつ、MがN
i、CuまたはCoである金属錯体化合物、式(4)に
おいて、C1 とC4 、C5 とC8 、C9 とC12、C13と
C16の組み合わせで、少なくとも一つが炭素数2〜20
の分岐していてもよいアルコキシ基で、かつ、C2 、C
3 、C6 、C7 、C10、C11、C14、C15が各々独立
に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の分岐し
ていてもよいアルキルチオ基、炭素数6〜20の置換ま
たは未置換のフェニルチオ基、ナフチルチオ基、炭素数
1〜20の分岐していてもよいアルコキシ基、炭素数6
〜20の置換または未置換のフェノキシ基で、かつ、M
がCu、Ni、Co、Pd、VOまたはTiOであるフ
タロシアニン化合物、
【0025】式(5)において、D1 〜D24の少なくと
も4つが炭素数2〜20の分岐していてもよいアルキル
基、炭素数1〜20の分岐していてもよいアルコキシ
基、炭素数6〜20の置換または未置換のフェノキシ
基、炭素数1〜20の分岐していてもよいアルキルチオ
基、炭素数6〜20の置換または未置換のフェニルチオ
基、炭素数2〜20のジアルキルアミノ基で、かつ、M
がCu、Ni、Co、Pd、VOまたはTiOであるナ
フタロシアニン化合物、式(6)において、E1 〜E8
が各々独立に、炭素数1〜8のアルキル基で、かつ、Y
がSbF6 、ClO4 、BF4 、NO3 、Cl、Br
で、かつ、nが1または2を表すアミニュウム塩化合
物、式(7)において、a、b、c、dが各々独立に、
未置換あるいはハロゲン原子または炭素数1〜10のア
ルキル基が置換したフェニル基であるアントラキノン化
合物である。
も4つが炭素数2〜20の分岐していてもよいアルキル
基、炭素数1〜20の分岐していてもよいアルコキシ
基、炭素数6〜20の置換または未置換のフェノキシ
基、炭素数1〜20の分岐していてもよいアルキルチオ
基、炭素数6〜20の置換または未置換のフェニルチオ
基、炭素数2〜20のジアルキルアミノ基で、かつ、M
がCu、Ni、Co、Pd、VOまたはTiOであるナ
フタロシアニン化合物、式(6)において、E1 〜E8
が各々独立に、炭素数1〜8のアルキル基で、かつ、Y
がSbF6 、ClO4 、BF4 、NO3 、Cl、Br
で、かつ、nが1または2を表すアミニュウム塩化合
物、式(7)において、a、b、c、dが各々独立に、
未置換あるいはハロゲン原子または炭素数1〜10のア
ルキル基が置換したフェニル基であるアントラキノン化
合物である。
【0026】具体的には、特開昭49−31748号、
特開昭50−51549号、特開昭56−135551
号、特開昭58−105996号等に記載の金属錯体化
合物、特開平3−62878号、特開昭61−1465
95号、特開昭61−152769号、特開昭60−2
09583号、特開昭61−154888号等に記載の
フタロシアニン化合物、特開平2−4865号、特開平
2−296885号等に記載のナフタロシアニン化合
物、特開平2−311477号等に記載のアミニュウム
塩化合物、あるいは、特開平1−129068号、特開
平3−115362号、特開昭61−291651号等
に記載のアントラキノン化合物等が挙げられる。
特開昭50−51549号、特開昭56−135551
号、特開昭58−105996号等に記載の金属錯体化
合物、特開平3−62878号、特開昭61−1465
95号、特開昭61−152769号、特開昭60−2
09583号、特開昭61−154888号等に記載の
フタロシアニン化合物、特開平2−4865号、特開平
2−296885号等に記載のナフタロシアニン化合
物、特開平2−311477号等に記載のアミニュウム
塩化合物、あるいは、特開平1−129068号、特開
平3−115362号、特開昭61−291651号等
に記載のアントラキノン化合物等が挙げられる。
【0027】本発明に使用されるバインダー樹脂として
は、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート等
のアクリルユニットを樹脂中に有するアクリル系樹脂、
エチレン、プロピレン、スチレン、α−メチルスチレン
等の炭化水素ユニットを樹脂中に有する炭化水素系樹
脂、或いはそれらのアクリルユニットと炭化水素ユニッ
トの両方を樹脂中に有する共重合樹脂で、特に限定され
るものではない。例えば、ポリアルキルアクリレート、
ポリアルキルメタクリレート、あるいはそれらの共重合
樹脂等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、あるいはそれらの共重合樹脂等の
炭化水素系樹脂、アルキルアクリレート/スチレン共重
合体、アルキルメタクリレート/スチレン共重合体等の
共重合樹脂、アルキルアクリレート/エチレン共重合樹
脂等が挙げられる。更に好ましくは、アルキルメタクリ
レート、ポリスチレン、ポリエチレン、アルキルアクリ
レート/スチレン共重合樹脂、アルキルメタクリレート
/スチレン共重合樹脂等が挙げられる。但し、一般式
(4)で表されるフタロシアニン化合物とアクリル系樹
脂との組み合わせは除く。
は、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート等
のアクリルユニットを樹脂中に有するアクリル系樹脂、
エチレン、プロピレン、スチレン、α−メチルスチレン
等の炭化水素ユニットを樹脂中に有する炭化水素系樹
脂、或いはそれらのアクリルユニットと炭化水素ユニッ
トの両方を樹脂中に有する共重合樹脂で、特に限定され
るものではない。例えば、ポリアルキルアクリレート、
ポリアルキルメタクリレート、あるいはそれらの共重合
樹脂等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、あるいはそれらの共重合樹脂等の
炭化水素系樹脂、アルキルアクリレート/スチレン共重
合体、アルキルメタクリレート/スチレン共重合体等の
共重合樹脂、アルキルアクリレート/エチレン共重合樹
脂等が挙げられる。更に好ましくは、アルキルメタクリ
レート、ポリスチレン、ポリエチレン、アルキルアクリ
レート/スチレン共重合樹脂、アルキルメタクリレート
/スチレン共重合樹脂等が挙げられる。但し、一般式
(4)で表されるフタロシアニン化合物とアクリル系樹
脂との組み合わせは除く。
【0028】本発明のインキ組成物は、一般式(1)〜
(7)で表される化合物群から選択される少なくとも一
種の近赤外線吸収剤と、バインダー樹脂としてアクリル
系樹脂、炭化水素系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭
化水素系化合物の共重合樹脂を含有してなるインキ組成
物である。近赤外線吸収剤の添加量は、要望される近赤
外線領域の吸収量、或いは、コーティングの厚みに応じ
て決定されるため、画一的に限定されるものではない
が、インキ組成物に対して、0.01〜20重量%の範
囲で使用することが好ましい。バインダー樹脂の使用量
は、目的とされるインキの必要粘度等によって決定され
るため、画一的に限定されるものではないが、通常、イ
ンキ組成物に対して、1重量%以上の範囲で使用するこ
とが好ましい。
(7)で表される化合物群から選択される少なくとも一
種の近赤外線吸収剤と、バインダー樹脂としてアクリル
系樹脂、炭化水素系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭
化水素系化合物の共重合樹脂を含有してなるインキ組成
物である。近赤外線吸収剤の添加量は、要望される近赤
外線領域の吸収量、或いは、コーティングの厚みに応じ
て決定されるため、画一的に限定されるものではない
が、インキ組成物に対して、0.01〜20重量%の範
囲で使用することが好ましい。バインダー樹脂の使用量
は、目的とされるインキの必要粘度等によって決定され
るため、画一的に限定されるものではないが、通常、イ
ンキ組成物に対して、1重量%以上の範囲で使用するこ
とが好ましい。
【0029】本発明のインキ組成物は、溶剤を含有して
いてもよい。使用できる溶剤としては、グラビアイン
キ、スクリーンインキ等で、通常、使用されるn−ヘキ
サン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、メチルアルコール、エチル
アルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、
シクロヘキシルアルコール、2−メチルシクロヘキシル
アルコール等のアルコール類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類、ジプピ
ルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、塩化メ
チレン、クロロホルム、トリクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン(ME
K)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、シクロヘ
キサノン、メチルシクロヘキサノン等のケトン類、エチ
レングリコール、プロピレングリコール等のグリコール
類、セルソルブ、メチルセルソルブ、ブチルセルソルブ
等のグリコールエーテル類、セルソルブアセテート、ブ
チルセルソルブアセテート、カルビトールアセテート等
のグリコールエーテルエステル類が使用できる。溶剤は
単一でもあるいは数種類を混合して用いてもよい。溶剤
の使用量は、インキの必要粘度によって適時選択できる
が、通常、インキ組成物中、5重量%以上である。
いてもよい。使用できる溶剤としては、グラビアイン
キ、スクリーンインキ等で、通常、使用されるn−ヘキ
サン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、メチルアルコール、エチル
アルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、
シクロヘキシルアルコール、2−メチルシクロヘキシル
アルコール等のアルコール類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類、ジプピ
ルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、塩化メ
チレン、クロロホルム、トリクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン(ME
K)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、シクロヘ
キサノン、メチルシクロヘキサノン等のケトン類、エチ
レングリコール、プロピレングリコール等のグリコール
類、セルソルブ、メチルセルソルブ、ブチルセルソルブ
等のグリコールエーテル類、セルソルブアセテート、ブ
チルセルソルブアセテート、カルビトールアセテート等
のグリコールエーテルエステル類が使用できる。溶剤は
単一でもあるいは数種類を混合して用いてもよい。溶剤
の使用量は、インキの必要粘度によって適時選択できる
が、通常、インキ組成物中、5重量%以上である。
【0030】本発明のインキ組成物には、必要に応じ
て、通常のグラビアインキ、スクリーンインキ、オフセ
ットインキ、溶融熱転写リボン用インキ等に添加するよ
うな可塑剤、酸化防止剤、増粘剤、ワックス等の添加剤
を添加することもできる。また、インキの光安定性を更
に向上させる目的で、例えば、「高分子の光劣化と安定
化」(大沢善次郎著、CMC)に記載の紫外線吸収剤、
一重項クエンチャー、ラジカルトラップ剤等の光安定化
剤を添加することもできる。
て、通常のグラビアインキ、スクリーンインキ、オフセ
ットインキ、溶融熱転写リボン用インキ等に添加するよ
うな可塑剤、酸化防止剤、増粘剤、ワックス等の添加剤
を添加することもできる。また、インキの光安定性を更
に向上させる目的で、例えば、「高分子の光劣化と安定
化」(大沢善次郎著、CMC)に記載の紫外線吸収剤、
一重項クエンチャー、ラジカルトラップ剤等の光安定化
剤を添加することもできる。
【0031】紫外線吸収剤としては、例えば、Tinuvin
P ( チバガイギー(株)) 、Sumisorb 320 (住友化学
(株)) 等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、Sees
orb 100 、Seesorb 105(シプロ(株)) 等のベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤、Seesorb 501(シプロ(株)) 等の
シアノアクリレート系紫外線吸収剤、Seesorb 201(シプ
ロ(株)) 等のサリシレート系紫外線吸収剤等が挙げら
れる。また、一重項酸素クエンチャーとしては、Seesor
b 612 NH( シプロ(株)) 、Irgastab 2002 ( チバガイ
ギー(株)) 等の有機ニッケル系クエンチャー等が挙げ
られる。さらに、光安定化剤としては、Tinuvin 744 (
チバガイギー(株))等のヒンダートアミン系光安定化
剤が挙げられ、酸化防止剤としては、Irganox1076 (チ
バガイギー(株)) 等のフェノール系酸化防止剤、Sumi
lizer 9A (住友化学(株)) 等の芳香族アミン系酸化防
止剤、Sumilizer TPM ( 住友化学(株)) 等のイオウ系
酸化防止剤、Sumilizer TPPR (住友化学(株)) 等のリ
ン系酸化防止剤等が挙げられる。これらは単独でも使用
できるし、数種類組み合わせることもできる。その使用
量は、インキ組成物全体量に対して、0.1 〜10重量%で
ある。
P ( チバガイギー(株)) 、Sumisorb 320 (住友化学
(株)) 等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、Sees
orb 100 、Seesorb 105(シプロ(株)) 等のベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤、Seesorb 501(シプロ(株)) 等の
シアノアクリレート系紫外線吸収剤、Seesorb 201(シプ
ロ(株)) 等のサリシレート系紫外線吸収剤等が挙げら
れる。また、一重項酸素クエンチャーとしては、Seesor
b 612 NH( シプロ(株)) 、Irgastab 2002 ( チバガイ
ギー(株)) 等の有機ニッケル系クエンチャー等が挙げ
られる。さらに、光安定化剤としては、Tinuvin 744 (
チバガイギー(株))等のヒンダートアミン系光安定化
剤が挙げられ、酸化防止剤としては、Irganox1076 (チ
バガイギー(株)) 等のフェノール系酸化防止剤、Sumi
lizer 9A (住友化学(株)) 等の芳香族アミン系酸化防
止剤、Sumilizer TPM ( 住友化学(株)) 等のイオウ系
酸化防止剤、Sumilizer TPPR (住友化学(株)) 等のリ
ン系酸化防止剤等が挙げられる。これらは単独でも使用
できるし、数種類組み合わせることもできる。その使用
量は、インキ組成物全体量に対して、0.1 〜10重量%で
ある。
【0032】近赤外線吸収剤である上記の金属錯体化合
物、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、
アミニュウム塩化合物、アントラキノン化合物の少なく
とも一種と、バインダー樹脂としてアクリル系樹脂、炭
化水素系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系化
合物の共重合樹脂を含有して成る本発明のインキ組成物
は、優れた耐光性を有し、触覚により感知されることの
ない優れたプリペイドカード等を供給することができ、
これは実用上極めて価値のあるものである。本発明のイ
ンキ組成物の印刷方法としては、印刷の目的に応じて、
グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等が使
用できる。印刷後、自然乾燥、送風による乾燥、加熱に
よる乾燥等により、溶媒を除去する。また、バーコーダ
ー等による薄膜化を行うことにより、溶融熱転写用リボ
ンを作成することもできる。
物、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、
アミニュウム塩化合物、アントラキノン化合物の少なく
とも一種と、バインダー樹脂としてアクリル系樹脂、炭
化水素系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系化
合物の共重合樹脂を含有して成る本発明のインキ組成物
は、優れた耐光性を有し、触覚により感知されることの
ない優れたプリペイドカード等を供給することができ、
これは実用上極めて価値のあるものである。本発明のイ
ンキ組成物の印刷方法としては、印刷の目的に応じて、
グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等が使
用できる。印刷後、自然乾燥、送風による乾燥、加熱に
よる乾燥等により、溶媒を除去する。また、バーコーダ
ー等による薄膜化を行うことにより、溶融熱転写用リボ
ンを作成することもできる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例により、更に詳細に説
明する。本発明はこれによりなんら制限されるものでは
ない。なお、実施例に示したフタロシアニン化合物の式
は本文中の式(4)で示した構造を、また、ナフタロシ
アニン化合物の式は、本文中の一般式(5)で示した構
造を簡略化したものである。
明する。本発明はこれによりなんら制限されるものでは
ない。なお、実施例に示したフタロシアニン化合物の式
は本文中の式(4)で示した構造を、また、ナフタロシ
アニン化合物の式は、本文中の一般式(5)で示した構
造を簡略化したものである。
【0034】実施例1 ポリスチレン樹脂〔三井東圧化学(株)製トーポレック
スGP−500〕5gと、下記式(8)(化11)で表
される銅フタロシアンニン、0.1gを、トルエン/M
EK(1/1)混合溶剤30mlに溶解させてインキ組成
物を調製した。このインキ組成物を、コイルバー(N
o.12)を用いて、PET合成紙〔東レ(株)ルミラ
ー白色タイプ、188μ厚〕上にコーティングした後、
室温で1時間乾燥させ、溶媒を除去した。コーティング
面は、(株)島津製作所製分光光度計 UV3100に
て、入射角5°の全反射を測定し(酸化マグネシウム基
準)、JIS−R−3106に従って、可視光の反射率
を計算したところ、83%であった。また、近赤外線領
域での極小反射率は14%(772nm)であった。該
合成紙のコーティングン面を、63℃の条件で、カーボ
ンアーク灯で24時間照射して耐光性試験を行った。試
験後、同様に反射率を測定したところ、可視光反射率8
4%、極小反射率17%(772nm)であり、試験前
後での反射率変化は小さく、耐光性は良好であった。
スGP−500〕5gと、下記式(8)(化11)で表
される銅フタロシアンニン、0.1gを、トルエン/M
EK(1/1)混合溶剤30mlに溶解させてインキ組成
物を調製した。このインキ組成物を、コイルバー(N
o.12)を用いて、PET合成紙〔東レ(株)ルミラ
ー白色タイプ、188μ厚〕上にコーティングした後、
室温で1時間乾燥させ、溶媒を除去した。コーティング
面は、(株)島津製作所製分光光度計 UV3100に
て、入射角5°の全反射を測定し(酸化マグネシウム基
準)、JIS−R−3106に従って、可視光の反射率
を計算したところ、83%であった。また、近赤外線領
域での極小反射率は14%(772nm)であった。該
合成紙のコーティングン面を、63℃の条件で、カーボ
ンアーク灯で24時間照射して耐光性試験を行った。試
験後、同様に反射率を測定したところ、可視光反射率8
4%、極小反射率17%(772nm)であり、試験前
後での反射率変化は小さく、耐光性は良好であった。
【0035】
【化11】
【0036】実施例2 実施例1の銅フタロシアニン(8)の代わりに、下記式
(9)(化12)で表されるバナジルフタロシアンニン
を用い、溶剤としてトルエンを用いた以外は、実施例1
と同様の操作を行い、インキ組成物を調製し、PET合
成紙上にコーティングを行った。実施例1と同様に反射
率の測定を行ったところ、可視光反射率84%、極小反
射率17%(735nm)であった。実施例1と同様の
24時間の耐光試験を行って反射率を測定したところ、
可視光反射率84%、極小反射率19%(735nm)
であり、試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良
好であった。
(9)(化12)で表されるバナジルフタロシアンニン
を用い、溶剤としてトルエンを用いた以外は、実施例1
と同様の操作を行い、インキ組成物を調製し、PET合
成紙上にコーティングを行った。実施例1と同様に反射
率の測定を行ったところ、可視光反射率84%、極小反
射率17%(735nm)であった。実施例1と同様の
24時間の耐光試験を行って反射率を測定したところ、
可視光反射率84%、極小反射率19%(735nm)
であり、試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良
好であった。
【0037】
【化12】
【0038】実施例3 メタクリル酸メチル/スチレン共重合樹脂〔新日鉄化学
(株)製MS−800〕5gと、下記式(10)(化1
3)で表される銅フタロシアニン0.1gを、酢酸エチ
ル30mlに溶解させてインキ組成物を調製した。実施例
1と同様にPET合成紙上にコーティングを行った。実
施例1と同様に反射率の測定を行ったところ、可視光反
射率84%、極小反射率15%(744nm)であっ
た。実施例1と同様の24時間の耐光試験を行って、反
射率を測定したところ、可視光反射率85%、極小反射
率18%(744nm)であり、試験前後での反射率変
化は小さく、耐光性は良好であった。
(株)製MS−800〕5gと、下記式(10)(化1
3)で表される銅フタロシアニン0.1gを、酢酸エチ
ル30mlに溶解させてインキ組成物を調製した。実施例
1と同様にPET合成紙上にコーティングを行った。実
施例1と同様に反射率の測定を行ったところ、可視光反
射率84%、極小反射率15%(744nm)であっ
た。実施例1と同様の24時間の耐光試験を行って、反
射率を測定したところ、可視光反射率85%、極小反射
率18%(744nm)であり、試験前後での反射率変
化は小さく、耐光性は良好であった。
【0039】
【化13】
【0040】実施例4 実施例1の銅フタロシアニン(8)の代わりに、下記式
(11)(化14)で表されるパラジュウムフタロシア
ンニンを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、
インキ組成物を調製し、PET合成紙上にコーティング
を行った。実施例1と同様に反射率の測定を行ったとこ
ろ、可視光反射率79%、極小反射率22%(775n
m)であった。実施例1と同様の24時間の耐光試験を
行って、反射率を測定したところ、可視光反射率80
%、極小反射率25%(775nm)であり、試験前後
での反射率変化は小さく、耐光性は良好であった。
(11)(化14)で表されるパラジュウムフタロシア
ンニンを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、
インキ組成物を調製し、PET合成紙上にコーティング
を行った。実施例1と同様に反射率の測定を行ったとこ
ろ、可視光反射率79%、極小反射率22%(775n
m)であった。実施例1と同様の24時間の耐光試験を
行って、反射率を測定したところ、可視光反射率80
%、極小反射率25%(775nm)であり、試験前後
での反射率変化は小さく、耐光性は良好であった。
【0041】
【化14】
【0042】実施例5 ポリスチレン樹脂〔三井東圧化学(株)製トーポレック
スHI−860〕5g及び下記式(12)(化15)で
表されるジチオール化合物0.4gを、トルエン/ME
K(1/1)混合溶剤30mlに溶解させてインキ組成物
を調製し、実施例1と同様の操作を行いPET合成紙上
にコーティングを行った。実施例1と同様に反射率の測
定を行ったところ、可視光反射率81%、極小反射率1
3%(867nm)であった。実施例1と同様の24時
間の耐光試験を行って、反射率を測定したところ、可視
光反射率80%、極小反射率17%(867nm)であ
り、試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良好で
あった。
スHI−860〕5g及び下記式(12)(化15)で
表されるジチオール化合物0.4gを、トルエン/ME
K(1/1)混合溶剤30mlに溶解させてインキ組成物
を調製し、実施例1と同様の操作を行いPET合成紙上
にコーティングを行った。実施例1と同様に反射率の測
定を行ったところ、可視光反射率81%、極小反射率1
3%(867nm)であった。実施例1と同様の24時
間の耐光試験を行って、反射率を測定したところ、可視
光反射率80%、極小反射率17%(867nm)であ
り、試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良好で
あった。
【0043】
【化15】
【0044】比較例1 バインダー樹脂としてポリスチレン樹脂に代えて、ポリ
ビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製エスレックB
M−1〕を用いた以外は、実施例1と全く同様の操作を
行いインキ組成物を調製し、PET合成紙上にコーティ
ングを行った。実施例1と同様に反射率の測定を行った
ところ、可視光反射率82%、極小反射率18%(77
5nm)であった。実施例3と同様の24時間の耐光試
験を行って、反射率を測定したところ、可視光反射率8
7%、極小反射率39%(775nm)であり、試験前
後での反射率変化が大きく、耐光性は不十分であった。
ビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製エスレックB
M−1〕を用いた以外は、実施例1と全く同様の操作を
行いインキ組成物を調製し、PET合成紙上にコーティ
ングを行った。実施例1と同様に反射率の測定を行った
ところ、可視光反射率82%、極小反射率18%(77
5nm)であった。実施例3と同様の24時間の耐光試
験を行って、反射率を測定したところ、可視光反射率8
7%、極小反射率39%(775nm)であり、試験前
後での反射率変化が大きく、耐光性は不十分であった。
【0045】比較例2 バインダー樹脂としてポリスチレン樹脂に代えて、飽和
ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製バイロン200〕
を用いた以外は、実施例5と全く同様の操作を行い、イ
ンキ組成物を調製し、PET合成紙上にコーティングを
行った。実施例1と同様に反射率の測定を行ったとこ
ろ、可視光反射率80%、極小反射率14%(870n
m)であった。実施例1と同様の24時間の耐光試験を
行って、反射率を測定したところ、可視光反射率85
%、極小反射率45%(870nm)であり、試験前後
での反射率変化が大きく、耐光性は不十分であった。
ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製バイロン200〕
を用いた以外は、実施例5と全く同様の操作を行い、イ
ンキ組成物を調製し、PET合成紙上にコーティングを
行った。実施例1と同様に反射率の測定を行ったとこ
ろ、可視光反射率80%、極小反射率14%(870n
m)であった。実施例1と同様の24時間の耐光試験を
行って、反射率を測定したところ、可視光反射率85
%、極小反射率45%(870nm)であり、試験前後
での反射率変化が大きく、耐光性は不十分であった。
【0046】実施例6〜9および比較例3〜6 表−1(表1)に示したジチオール化合物(化合物番号
13〜16)を使用して、実施例5あるいは比較例2と
同様のインキ組成物を調製し、PET合成紙上に塗布
し、耐光性試験を行った。耐光性試験前後での反射率変
化を表−2(表2)に示した。実施例においてはポリス
チレン樹脂を用い、比較例においては飽和ポリエステル
樹脂を用いた。
13〜16)を使用して、実施例5あるいは比較例2と
同様のインキ組成物を調製し、PET合成紙上に塗布
し、耐光性試験を行った。耐光性試験前後での反射率変
化を表−2(表2)に示した。実施例においてはポリス
チレン樹脂を用い、比較例においては飽和ポリエステル
樹脂を用いた。
【0047】
【表1】表−1
【0048】
【表2】 本発明のインキ組成物は、用いる近赤外線吸収剤の着色
が少ないため、インキの透明性が高く、白色紙にコーテ
ィングした場合、近赤外線領域での極小反射率を10〜
20%程度に落としても可視光反射率は80%以上であ
った。
が少ないため、インキの透明性が高く、白色紙にコーテ
ィングした場合、近赤外線領域での極小反射率を10〜
20%程度に落としても可視光反射率は80%以上であ
った。
【0049】実施例10 ポリスチレン樹脂〔三井東圧化学(株)製トーポレック
スGP−500〕5gと下記式(17)(化16)で表
されるパラジュウムナフタロシアンニン0.1gとを、
トルエン/MEK(1/1)混合溶剤30mlに溶解させ
てインキ組成物を調製した。このインキ組成物を、コイ
ルバー(No.12)を用いて、PET合成紙〔東レ
(株)ルミラー白色タイプ、188μ厚〕上にコーティ
ングした後、室温で1時間乾燥させ溶媒を除去した。コ
ーティング面は、(株)島津製作所製分光光度計 UV
3100にて、入射角5°の全反射を測定した(酸化マ
グネシウム基準)。JIS−R−3106に従って、可
視光の反射率を計算したところ、80%であった。ま
た、近赤外線領域での極小反射率は12%(785n
m)であった。該合成紙のコーティング面を、63℃の
条件で、カーボンアーク灯で24時間照射して耐光性試
験を行った。試験後、同様に反射率を測定したところ、
可視光反射率81%、極小反射率15%(785nm)
であり、試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良
好であった。
スGP−500〕5gと下記式(17)(化16)で表
されるパラジュウムナフタロシアンニン0.1gとを、
トルエン/MEK(1/1)混合溶剤30mlに溶解させ
てインキ組成物を調製した。このインキ組成物を、コイ
ルバー(No.12)を用いて、PET合成紙〔東レ
(株)ルミラー白色タイプ、188μ厚〕上にコーティ
ングした後、室温で1時間乾燥させ溶媒を除去した。コ
ーティング面は、(株)島津製作所製分光光度計 UV
3100にて、入射角5°の全反射を測定した(酸化マ
グネシウム基準)。JIS−R−3106に従って、可
視光の反射率を計算したところ、80%であった。ま
た、近赤外線領域での極小反射率は12%(785n
m)であった。該合成紙のコーティング面を、63℃の
条件で、カーボンアーク灯で24時間照射して耐光性試
験を行った。試験後、同様に反射率を測定したところ、
可視光反射率81%、極小反射率15%(785nm)
であり、試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良
好であった。
【0050】
【化16】
【0051】実施例11 実施例10のパラジュウムナフタロシアニン(5)0.
1gの代わりに、下記式(18)(化17)で表される
バナジルナフタロシアニン化合物0.1gを用いた以外
は、実施例10と同様の操作を行い、インキ組成物を調
製し、PET合成紙上にコーティングを行った。実施例
10と同様に反射率の測定を行ったところ、可視光反射
率81%、極小反射率17%(822nm)であった。
実施例10と同様の24時間の耐光試験を行って、反射
率を測定したところ、可視光反射率80%、極小反射率
20%(822nm)であり、試験前後での反射率変化
は小さく、耐光性は良好であった。
1gの代わりに、下記式(18)(化17)で表される
バナジルナフタロシアニン化合物0.1gを用いた以外
は、実施例10と同様の操作を行い、インキ組成物を調
製し、PET合成紙上にコーティングを行った。実施例
10と同様に反射率の測定を行ったところ、可視光反射
率81%、極小反射率17%(822nm)であった。
実施例10と同様の24時間の耐光試験を行って、反射
率を測定したところ、可視光反射率80%、極小反射率
20%(822nm)であり、試験前後での反射率変化
は小さく、耐光性は良好であった。
【0052】
【化17】
【0053】実施例12 メタクリル酸メチル/スチレン共重合樹脂〔新日鉄化学
(株)製MS−800〕5gと、下記式(19)(化1
8)で表される銅ナフタロシアニン0.1gを、酢酸エ
チル30mlに溶解させてインキ組成物を調製した。実施
例10と同様に、PET合成紙上にコーティングを行っ
た。実施例10と同様に、反射率の測定を行ったとこ
ろ、可視光反射率84%、極小反射率15%(865n
m)であった。実施例10と同様の24時間の耐光試験
を行って、反射率を測定したところ、可視光反射率85
%、極小反射率18%(865nm)であり、試験前後
での反射率変化は小さく、耐光性は良好であった。
(株)製MS−800〕5gと、下記式(19)(化1
8)で表される銅ナフタロシアニン0.1gを、酢酸エ
チル30mlに溶解させてインキ組成物を調製した。実施
例10と同様に、PET合成紙上にコーティングを行っ
た。実施例10と同様に、反射率の測定を行ったとこ
ろ、可視光反射率84%、極小反射率15%(865n
m)であった。実施例10と同様の24時間の耐光試験
を行って、反射率を測定したところ、可視光反射率85
%、極小反射率18%(865nm)であり、試験前後
での反射率変化は小さく、耐光性は良好であった。
【0054】
【化18】
【0055】実施例13 ポリメタクリレート樹脂〔旭化成(株)製デルペット8
0N〕5gと下記式(20)(化19)で表されるアン
トラキノン化合物0.3gを用いた以外は、実施例10
と同様の操作を行い、インキ組成物を調製し、PET合
成紙上にコーティングを行った。実施例10と同様に反
射率の測定を行ったところ、可視光反射率72%、極小
反射率19%(760nm)であった。実施例10と同
様の24時間の耐光試験を行って、反射率を測定したと
ころ、可視光反射率72%、極小反射率22%(760
nm)であり、試験前後での反射率変化は小さく耐光性
は良好であった。
0N〕5gと下記式(20)(化19)で表されるアン
トラキノン化合物0.3gを用いた以外は、実施例10
と同様の操作を行い、インキ組成物を調製し、PET合
成紙上にコーティングを行った。実施例10と同様に反
射率の測定を行ったところ、可視光反射率72%、極小
反射率19%(760nm)であった。実施例10と同
様の24時間の耐光試験を行って、反射率を測定したと
ころ、可視光反射率72%、極小反射率22%(760
nm)であり、試験前後での反射率変化は小さく耐光性
は良好であった。
【0056】
【化19】
【0057】実施例14 実施例13のアントラキノン化合物(20)0.3gの
代わりに、下記式(21)(化20)で表される金属錯
体化合物0.3gを用いた以外は、実施例10と同様の
操作を行い、インキ組成物を調製し、PET合成紙上に
コーティングを行った。実施例10と同様に反射率の測
定を行ったところ、可視光反射率80%、極小反射率2
0%(1100nm)であった。実施例10と同様の2
4時間の耐光試験を行って反射率を測定したところ、可
視光反射率81%、極小反射率26%(1100nm)
であり、試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良
好であった。
代わりに、下記式(21)(化20)で表される金属錯
体化合物0.3gを用いた以外は、実施例10と同様の
操作を行い、インキ組成物を調製し、PET合成紙上に
コーティングを行った。実施例10と同様に反射率の測
定を行ったところ、可視光反射率80%、極小反射率2
0%(1100nm)であった。実施例10と同様の2
4時間の耐光試験を行って反射率を測定したところ、可
視光反射率81%、極小反射率26%(1100nm)
であり、試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良
好であった。
【0058】
【化20】
【0059】実施例15 実施例13のアントラキノン化合物(20)0.3gの
代わりに、下記式(22)(化21)で表されるアミニ
ュウム塩化合物0.3gを用いた以外は、実施10と同
様の操作を行い、インキ組成物を調製し、PET合成紙
上にコーティングを行った。実施例10と同様に反射率
の測定を行ったところ、可視光反射率79%、極小反射
率22%(1120nm)であった。実施例10と同様
の24時間の耐光試験を行って、反射率を測定したとこ
ろ、可視光反射率77%、極小反射率28%(1120
nm)であり、試験前後での反射率変化は小さく、耐光
性は良好であった。
代わりに、下記式(22)(化21)で表されるアミニ
ュウム塩化合物0.3gを用いた以外は、実施10と同
様の操作を行い、インキ組成物を調製し、PET合成紙
上にコーティングを行った。実施例10と同様に反射率
の測定を行ったところ、可視光反射率79%、極小反射
率22%(1120nm)であった。実施例10と同様
の24時間の耐光試験を行って、反射率を測定したとこ
ろ、可視光反射率77%、極小反射率28%(1120
nm)であり、試験前後での反射率変化は小さく、耐光
性は良好であった。
【0060】
【化21】
【0061】実施例16 アクリル系樹脂(三井東圧化学(株)製アルマテクス7
48−5M)とメラミン樹脂(三井東圧化学(株)製ユ
ーバンSE−60)を7:3で混合させた液体5gと実
施例5で用いたと同様のジチオール化合物(12)20
0mgをトルエン30mlに溶解させてインキ組成物を調
整し、同様にPET合成紙上にコーティングを行った。
130℃のオーブンで15分間乾燥させた。同様に反射
率の測定を行ったところ、可視光反射率80%、極小反
射率15%(865nm)であった。同様の24時間の
耐光試験を行って、反射率を測定したところ、可視光反
射率81%、極小反射率18%(865nm)であり、
試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良好であっ
た。
48−5M)とメラミン樹脂(三井東圧化学(株)製ユ
ーバンSE−60)を7:3で混合させた液体5gと実
施例5で用いたと同様のジチオール化合物(12)20
0mgをトルエン30mlに溶解させてインキ組成物を調
整し、同様にPET合成紙上にコーティングを行った。
130℃のオーブンで15分間乾燥させた。同様に反射
率の測定を行ったところ、可視光反射率80%、極小反
射率15%(865nm)であった。同様の24時間の
耐光試験を行って、反射率を測定したところ、可視光反
射率81%、極小反射率18%(865nm)であり、
試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良好であっ
た。
【0062】実施例17 ポリメタクリレート樹脂(旭化成(株)製デルペット5
60F)5gと実施例5で用いたと同様のジチオール化
合物(12)200mgをトルエン/MEK(1/1)
混合溶剤30mlに溶解させてインキ組成物を調整し、同
様にPET合成紙上にコーティングを行った。同様に反
射率の測定を行ったところ、可視光反射率80%、極小
反射率14%(862nm)であった。同様の24時間
の耐光試験を行って反射率を測定したところ、可視光反
射率81%、極小反射率19%(862nm)であり、
試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良好であっ
た。
60F)5gと実施例5で用いたと同様のジチオール化
合物(12)200mgをトルエン/MEK(1/1)
混合溶剤30mlに溶解させてインキ組成物を調整し、同
様にPET合成紙上にコーティングを行った。同様に反
射率の測定を行ったところ、可視光反射率80%、極小
反射率14%(862nm)であった。同様の24時間
の耐光試験を行って反射率を測定したところ、可視光反
射率81%、極小反射率19%(862nm)であり、
試験前後での反射率変化は小さく、耐光性は良好であっ
た。
【0063】実施例18 実施例17のインキ組成物にベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤(共同薬品(株)製バイオソーブ538)50
0mgを添加した。同様にPET合成紙上にコーティン
グを行った。同様に反射率の測定を行ったところ、可視
光反射率81%、極小反射率14%(864nm)であ
った。同様の24時間の耐光試験を行って反射率を測定
したところ、可視光反射率81%、極小反射率17%
(864nm)であり、試験前後での反射率変化は小さ
く、耐光性は良好であった。
線吸収剤(共同薬品(株)製バイオソーブ538)50
0mgを添加した。同様にPET合成紙上にコーティン
グを行った。同様に反射率の測定を行ったところ、可視
光反射率81%、極小反射率14%(864nm)であ
った。同様の24時間の耐光試験を行って反射率を測定
したところ、可視光反射率81%、極小反射率17%
(864nm)であり、試験前後での反射率変化は小さ
く、耐光性は良好であった。
【0064】実施例19 実施例17のインキ組成物にベンゾフェノン系紫外線吸
収剤(ケミプロ化成(株)製ケミソルブ1001)50
0mgを添加した。同様にPET合成紙上にコーティン
グを行った。同様に反射率の測定を行ったところ、可視
光反射率83%、極小反射率12%(868nm)であ
った。同様の24時間の耐光試験を行って反射率を測定
したところ、可視光反射率84%、極小反射率15%
(868nm)であり、試験前後での反射率変化は小さ
く、耐光性は良好であった。
収剤(ケミプロ化成(株)製ケミソルブ1001)50
0mgを添加した。同様にPET合成紙上にコーティン
グを行った。同様に反射率の測定を行ったところ、可視
光反射率83%、極小反射率12%(868nm)であ
った。同様の24時間の耐光試験を行って反射率を測定
したところ、可視光反射率84%、極小反射率15%
(868nm)であり、試験前後での反射率変化は小さ
く、耐光性は良好であった。
【0065】比較例7 バインダー樹脂としてポリスチレン樹脂に代えて、ポリ
ビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製エスレックB
M−1〕を用いた以外は、実施例10と全く同様の操作
を行い、インキ組成物を調製し、PET合成紙上にコー
ティングを行った。実施例10と同様に反射率の測定を
行ったところ、可視光反射率78%、極小反射率11%
(787nm)であった。実施例12と同様の24時間
の耐光試験を行って反射率を測定したところ、可視光反
射率82%、極小反射率33%(787nm)であり、
試験前後での反射率変化が大きく、耐光性は不十分であ
った。 比較例8 バインダー樹脂としてポリスチレン樹脂に代えて、飽和
ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製バイロン200〕
を用いた以外は、実施例14と全く同様の操作を行い、
インキ組成物を調製し、PET合成紙上にコーティング
を行った。実施例10と同様に反射率の測定を行ったと
ころ、可視光反射率76%、極小反射率11%(110
5nm)であった。実施例10と同様の24時間の耐光
試験を行って反射率を測定したところ、可視光反射率8
0%、極小反射率51%(1105nm)であり、試験
前後での反射率変化が大きく、耐光性は不十分であっ
た。
ビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製エスレックB
M−1〕を用いた以外は、実施例10と全く同様の操作
を行い、インキ組成物を調製し、PET合成紙上にコー
ティングを行った。実施例10と同様に反射率の測定を
行ったところ、可視光反射率78%、極小反射率11%
(787nm)であった。実施例12と同様の24時間
の耐光試験を行って反射率を測定したところ、可視光反
射率82%、極小反射率33%(787nm)であり、
試験前後での反射率変化が大きく、耐光性は不十分であ
った。 比較例8 バインダー樹脂としてポリスチレン樹脂に代えて、飽和
ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製バイロン200〕
を用いた以外は、実施例14と全く同様の操作を行い、
インキ組成物を調製し、PET合成紙上にコーティング
を行った。実施例10と同様に反射率の測定を行ったと
ころ、可視光反射率76%、極小反射率11%(110
5nm)であった。実施例10と同様の24時間の耐光
試験を行って反射率を測定したところ、可視光反射率8
0%、極小反射率51%(1105nm)であり、試験
前後での反射率変化が大きく、耐光性は不十分であっ
た。
【0066】
【発明の効果】本発明で用いる近赤外線吸収剤は、有機
溶媒、樹脂バインダーへの溶解度が高く、インキ組成物
の調製が容易である。また、紙や樹脂に記録した場合、
特定の近赤外線領域における記録部分と非記録部分の反
射率の違いが顕著であり、読み取り誤差を生じる可能性
が小さい。その上、本発明は、アクリル系樹脂、炭化水
素系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系化合物
の共重合樹脂をバインダー樹脂に用いることで、耐光性
の高いインキ組成物を得ることを可能にするものであ
る。本発明のインキ組成物は、読み取り誤差がなく、視
覚により感知されることがない、優れたプリペイドカー
ド等を提供することができ、実用上極めて価値のあるも
のである。
溶媒、樹脂バインダーへの溶解度が高く、インキ組成物
の調製が容易である。また、紙や樹脂に記録した場合、
特定の近赤外線領域における記録部分と非記録部分の反
射率の違いが顕著であり、読み取り誤差を生じる可能性
が小さい。その上、本発明は、アクリル系樹脂、炭化水
素系樹脂、或いはアクリル系化合物と炭化水素系化合物
の共重合樹脂をバインダー樹脂に用いることで、耐光性
の高いインキ組成物を得ることを可能にするものであ
る。本発明のインキ組成物は、読み取り誤差がなく、視
覚により感知されることがない、優れたプリペイドカー
ド等を提供することができ、実用上極めて価値のあるも
のである。
フロントページの続き (72)発明者 詫摩 啓輔 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(1)(化1)、一般式(2)
(化1)または一般式(3)(化1)で表される金属錯
体化合物、一般式(4)(化2)で表されるフタロシア
ニン化合物、一般式(5)(化3)で表されるナフタロ
シアニン化合物、一般式(6)(化4)で表されるアミ
ニュウム塩化合物、あるいは一般式(7)(化5)で表
されるアントラキノン化合物からなる群から選択される
少なくとも一種の近赤外線吸収剤と、バインダー樹脂と
してアクリル系樹脂(但し、フタロシアニン化合物の場
合を除く)、炭化水素系樹脂、或いはアクリル系化合物
と炭化水素系化合物の共重合樹脂の一種とを含有するイ
ンキ組成物。 【化1】 〔上式中、A1 〜A8 は各々独立に、水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、チオシアナート基、シア
ナート基、アシル基、カルバモイル基、アルキルアミノ
カルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、置換又は未置換のアルキル基、置換又
は未置換のアリール基、置換又は未置換のアルコキシ
基、置換又は未置換のアリールオキシ基、置換又は未置
換のアルキルチオ基、あるいは置換又は未置換のアリー
ルチオ基、置換又は未置換のアルキルアミノ基、あるい
は置換又は未置換のアリールアミノ基を表し、かつ、隣
り合う2個の置換基が連結基を介して繋がっていてもよ
い。B1 〜B4 は各々独立に、水素原子、シアノ基、ア
シル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アリール基を表し、かつ、隣り合う2個の置換基が連結
基を介して繋がっていてもよい。R1 〜R4 は各々独立
に置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換のアリ
ール基を表す。Mは2価の金属原子、3価又は4価の置
換金属原子、またはオキシ金属を表す〕 【化2】 〔式中、C1 〜C16は各々独立に、水素原子、ハロゲン
原子、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アルコキシ基、置換又は未置換のアリール基、置換又は
未置換のアリールオキシ基、置換又は未置換のアルキル
チオ基、置換又は未置換のアリールチオ基、置換又は未
置換のアルキルアミノ基、置換又は未置換のアリールア
ミノ基、あるいはアミド基を表し、かつ、C1 とC2 と
C3 とC4、C5 とC6 とC7 とC8 、C9 とC10とC
11とC12、C13とC14とC15とC16の各組み合わせにお
いて、同時に水素原子である組み合わせとなることはな
い。Mは2価の金属原子、3価又は4価の置換金属原
子、またはオキシ金属を表す〕 【化3】 〔式中、D1 〜D24は各々独立に、水素原子、ハロゲン
原子、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アルコキシ基、置換又は未置換のアリール基、置換又は
未置換のアリールオキシ基、置換又は未置換のアルキル
チオ基、置換又は未置換のアリールチオ基、置換又は未
置換のアルキルアミノ基、置換又は未置換のアリールア
ミノ基、あるいはアミド基を表し、かつ、D1 とD2 と
D3 とD4とD5 とD6 、D7 とD8 とD9 とD10とD
11とD12、D13とD14とD15とD16とD17とD18、D19
とD20とD21とD22とD23とD24の各組み合わせにおい
て、同時に水素原子である組み合わせとなることはな
い。Mは2価の金属原子、3価又は4価の置換金属原
子、またはオキシ金属を表す〕 【化4】 〔式中、E1 〜E8 は各々独立に、水素原子、置換又は
未置換のアルキル基を、Yはハロゲン原子、SbF6 、
ClO4 、BF4 またはNO3 を、nは1または2を表
す〕 【化5】 〔式中、ベンゼン環a、b、c、dは同一、または各々
独立に、炭素数が1〜20の置換又は未置換のアルキル
基、シクロアルキル基、炭素数1〜20の置換又は未置
換のアルコキシ基、トリフルオロメチル基あるいはハロ
ゲン原子で置換されていてもよい〕 - 【請求項2】 アクリル系樹脂が、アルキルメタクリレ
ート樹脂である請求項1記載のインキ組成物。 - 【請求項3】 炭化水素系樹脂がポリエチレン樹脂或い
はポリスチレン樹脂である請求項1記載のインキ組成
物。 - 【請求項4】 アクリル系化合物と炭化水素系化合物の
共重合樹脂がアルキルアクリレート或いはアルキルメタ
クリレートとエチレンの共重合樹脂、或いはアルキルア
クリレート或いはアルキルメタクリレートとスチレンの
共重合樹脂である請求項1記載のインキ組成物。 - 【請求項5】 紫外線吸収剤を含有する請求項1記載の
インキ組成物。 - 【請求項6】 一重項酸素クエンチャーを含有する請求
項1記載のインキ組成物。 - 【請求項7】 ラジカルトラップ剤を含有する請求項1
記載のインキ組成物。 - 【請求項8】 ハロゲン系、アルコール系、ケトン系、
エステル系、脂肪炭化水素系、芳香族炭化水素系、又は
エーテル系溶媒を含有する請求項1記載のインキ組成
物。
Priority Applications (1)
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JP22600093 | 1993-09-10 | ||
JP31076793 | 1993-12-10 | ||
JP5-310767 | 1993-12-10 | ||
JP6-153777 | 1994-07-05 | ||
JP15377794 | 1994-07-05 | ||
JP20860594A JPH0873792A (ja) | 1993-09-10 | 1994-09-01 | インキ組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JPH0873792A (ja) |
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- 1994-09-01 JP JP20860594A patent/JPH0873792A/ja active Pending
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