JPH087343A - 光記録媒体の製造方法、フォーマット方法および光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体の製造方法、フォーマット方法および光記録媒体

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JPH087343A
JPH087343A JP14815394A JP14815394A JPH087343A JP H087343 A JPH087343 A JP H087343A JP 14815394 A JP14815394 A JP 14815394A JP 14815394 A JP14815394 A JP 14815394A JP H087343 A JPH087343 A JP H087343A
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JP
Japan
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power
recording
recording medium
optical recording
erasing
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JP14815394A
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Osamu Watanabe
修 渡辺
Toshiharu Nakanishi
俊晴 中西
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 初期化処理を高速化しても記録、消去特性が
良好で、繰り返し特性が安定した光記録媒体が得られる
製造方法を提供する。また、記録、消去特性が良好で、
繰り返し特性が安定した光記録媒体が得られるフォーマ
ット方法を提供する。 【構成】 基板上に形成された記録層に光を照射するこ
とによって、情報の記録、消去および再生が可能であ
り、情報の記録および消去が、非晶相と結晶相の間の相
変化により行われる光記録媒体を製造する際、光を照射
して前記光記録媒体の記録層を非晶質状態から結晶状態
に変える初期化処理を行った後、記録パワーレベルが最
適記録パワー以下の値であってかつ消去パワーレベルが
最適消去パワーより高い値であるパワーでオーバライト
することを特徴とする光記録媒体の製造方法ならびに、
フォーマット方法およびかかる製造方法およびフォーマ
ット方法によりオーバーライトされたことを特徴とする
光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非晶相と結晶相の間の
相変化により情報を記録、再生または消去を行う光記録
媒体の製造方法、フォーマット方法および光記録媒体に
関する。
【0002】
【従来技術】結晶と非晶の相変化を利用した書換え可能
な光記録媒体は、結晶状態の記録層にレーザパルス光を
照射し加熱、溶融した後、急冷することで非晶質状態に
して記録を行い、記録マークに結晶化温度以上、融点よ
り低いパワーのレーザ光を照射することで非晶状態を結
晶状態に戻し消去するものである。上記記録方法として
は、最近、図1に示すように記録時に照射するレーザ光
の出力を再生パワーより高い2つのレベルで変調し、1
回の照射において高いレベルで記録、中間レベルで消去
するオーバライト(重ね書き記録)が一般的になってき
ている。
【0003】従来、上記光記録媒体は、基板の上に蒸着
やスパッタリングなどの真空成膜法により、保護層、記
録層、反射層などを形成し、さらに、表面保護のため紫
外線硬化樹脂層を塗布形成し、必要に応じてさらに接着
剤を塗布し、2枚の光記録媒体を張合わせて製造してい
た。
【0004】このように形成させた光記録媒体の記録層
は、一般に非晶質状態で形成される。したがって、上記
光記録媒体を使用する前に、情報を記録する全領域の記
録層を消去状態である結晶状態にする初期化処理を行っ
ている。
【0005】この初期化処理方法としては、従来、特公
平2-45247 号公報に示されるような大パワーで連続発光
のアルゴンレーザ光などを光記録媒体に一度に広い領域
にわたって照射する方法や、特開昭62-250533 号公報に
示されるようにキセノンフラッシュランプにより光記録
媒体全面にフラッシュ露光して行う方法があった。
【0006】さらに、一般には上記初期化処理を施した
光記録媒体を使用する前に、既知のデータを記録、再生
し、記録したデータと再生したデータを比較してエラー
を検出する欠陥検査を行い、良否の選別を行っている。
【0007】また、データの書いてある部分とない部分
との反射率差でサーボゲインがばらつきフォーカシン
グ、トラッキング動作が不安定になるなどの問題があ
り、その問題を解決するためにも、も製造時に事前にデ
ータを光記録媒体に記録するなどの処理が必要であっ
た。
【0008】一方、上記初期化処理を施した光記録媒体
を使用するまえに、製造者または使用者がドライブによ
りユーザ領域をデータセクタと交替セクタ分割し、数個
の欠陥管理領域を設けるフォーマット処理を一般に行な
っている。さらにこのフォーマット処理では、データセ
クタにデータを記録、再生し、媒体を検証して欠陥箇所
のセクタをセクタスリップ方式で排除または線形置換方
式で交替セクタと変換する処理を行い、欠陥セクタを排
除している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の製造方法またはフォーマット方法では、初期化処理を
高速化するために、例えばアルゴンレーザ光などレーザ
光を使用する処理方法では光記録媒体の回転速度を上げ
たり、光記録媒体全体を照射するために照射スポットを
半径方向に送る際の送りピッチを大きくする必要があっ
た。この場合、照射スポットの強度分布が一様でない領
域が限定されるために照射むらとなり、部分的に結晶化
が完全に進まず、初期化後の反射率が低くくかつむらが
発生していた。このため、記録初期の消去率が低くく、
さらに記録箇所や記録回数により大きく変動し安定した
特性が得られなかった。
【0010】また、キセノンランプを使用する処理方法
では、ディスク全体を一度にフラッシュ露光できる利点
があるものの、単位面積当たりの露光量が小さくなるた
め数回の露光を必要とし、回数を減らすためフラッシュ
露光時の照射パワーをさらに上げると基板などに熱負荷
よるダメージを与え、光記録媒体の反りが大きくなり機
械特性が劣化するなどの問題や、熱により真空形成膜の
各層に微小なクラックが発生して欠陥になる恐れがあ
り、さらに光記録媒体の寿命、信頼性を著しく低下させ
てしまうという問題があった。
【0011】以上のように従来の製造方法またはフォー
マット方法では、初期化処理を高速化すると、信頼性が
高く、初回記録から良好で安定した記録再生特性が得ら
れにくく、さらに特性を回復するのも困難であった。
【0012】本発明は、かかる従来技術の諸欠点に鑑み
創案されたもので、その目的とするところは、初回記録
から記録消去特性が良好、繰り返し特性が安定かつ信頼
性が高い光記録媒体が得られる製造方法、フォーマット
方法および該製造方法、フォーマット方法により処理し
た光記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
基板上に形成された記録層に光を照射することによっ
て、情報の記録、消去および再生が可能であり、情報の
記録および消去が、非晶相と結晶相の間の相変化により
行われる光記録媒体を製造する際、光を照射して前記光
記録媒体の記録層を非晶質状態から結晶状態に変える初
期化処理を行った後、記録パワーレベルが最適記録パワ
ー以下の値であってかつ消去パワーレベルが最適消去パ
ワーより高い値であるパワーでオーバライトすることを
特徴とする光記録媒体の製造方法により達成される。
【0014】また、かかる本発明の目的は、基板上に形
成された記録層に光を照射することによって、情報の記
録、消去および再生が可能であり、情報の記録および消
去が、非晶相と結晶相の間の相変化により行われる光記
録媒体に、光を照射して前記光記録媒体の記録層を非晶
質状態から結晶状態に変える初期化処理を行った後、前
記光記録媒体にフォーマット処理を行う際、記録パワー
レベルが最適記録パワー以下の値であってかつ消去パワ
ーレベルが最適消去パワーより高い値であるパワーでオ
ーバライトすることを特徴とする光記録媒体のフォーマ
ット方法により達成される。
【0015】本発明のように初期化後に最適記録パワー
以下の記録パワーレベルでかつ最適消去パワーより高い
消去パワーレベルでデータをオーバライトすることで、
該消去パワーレベルのレーザ照射により初期化後の結晶
化不足な部分の結晶成長を促進させ、反射率を上昇させ
ることができる。これにより、ディスク上の結晶化むら
による反射率むらがなくなり、均一性が増し、さらにデ
ィスク全体の反射率を上げることにより、実際の記録に
おいて実現される記録マークをレーザ光でアニール消去
した部分での反射率との差が小さくなるため消去率が良
くなり、初期特性を安定化できる。
【0016】本発明においては、記録パワーレベルが最
適記録パワー以下の値であってかつ消去パワーレベルが
最適消去パワーより高い値であるパワーでオーバライト
することが重要である。
【0017】本発明において、オーバライトを行う時の
最適記録パワーPcwとは、図2に示すC/Nの記録パワ
ー依存曲線の変曲点である最低記録パワーPlwの1.2
5倍の値をいう。本発明によるオーバライト時の記録パ
ワーPw としては最適記録パワーPcw以下であることが
必要であり、より好ましくは0.8×Pcw≦Pw ≦Pcw
の範囲、さらに好ましくは0.8×Pcw≦Pw ≦0.9
×Pcwの範囲である。記録パワーが最適記録パワーPcw
より高い場合、オーバライト時の消去幅より記録マーク
が大きくなり消し残りの原因となり好ましくない。ま
た、記録パワーは最低記録パワーPlw以上であることが
好ましい。記録パワーが最低記録パワーPlwより低い場
合は、記録された信号強度がディスクに要求されるC/
N値より低くなるために、オーバーライトが十分できな
い。
【0018】本発明において、オーバライトを行う時の
最適消去パワーPceとは、図3に示す消去率曲線の変曲
点P1 とP2 との中心パワーPceをいう。また、消去パ
ワーPe は、記録層が溶融しない最大パワーより低いこ
とが好ましい。ここで、記録層が溶融しない最大パワー
とは、図1の消去パワーレベルを再生パワーレベルと同
じにして記録した時の再生信号のC/N値が立上がり始
めるパワーPm をいう。本発明によるオーバライトする
時の消去パワーPe は、最適消去パワーPceより高いこ
とが必要であり、より好ましくは消去パワーで記録層が
溶融しない最大パワーPm に対して、1.05×Pce<
Pe ≦Pm の範囲、さらに好ましくは、図3に示すC/
Nの消去パワー依存曲線の変曲点の消去パワーをPheと
するとき、1.1×Pce< Pe ≦Pheの範囲である。消
去パワーが最適消去パワー以下の場合、初期化処理によ
る結晶化が不十分となっており、トラック全体にわたっ
て結晶成長が大きく促進させる温度領域まで記録層内部
の温度が上昇しないので好ましくない。消去パワーが記
録層の溶融するパワー以上であると、記録マーク以外に
非晶質状態な部分が発生したり、マーク自身が歪んだり
し、記録された信号強度がディスクに要求されるC/N
値より低くなるなどして好ましくない。
【0019】本発明の方法において、データをオーバラ
イトする時の信号パターンは特に限定されないが、欠陥
検査をするために規定の決まったパターンの方が検査処
理が簡易となり好ましい。
【0020】本発明において、欠陥検査は通常、本発明
の記録条件によりフォーマット処理をし記録した既知パ
ターンのデータと再生したデータをコンピュータなどの
計算機によりデータ比較し、バイトエラーレイト、ビッ
トエラーレイトなどを算出して行う。
【0021】本発明の光記録媒体の代表的な構成として
は、透明基板/第一の誘電体層/記録層/第二の誘電体
層/反射層の積層体からなる(ここで光は基板側から入
射する)。ただしこれに限定するものではなく、上記構
成の反射層上に本発明の効果を損なわない範囲でSiO
2 やZnS、ZnS−SiO2 などの保護層、紫外線硬
化樹脂などの樹脂層、および、他の基板と張り合わせる
ための接着剤層などを設けたものでもよい。また、上記
構成において反射層がないものでもよい。
【0022】本発明の光記録媒体は、透明基板上に第一
の誘電体層、記録層、第二の誘電体層、反射層の順に形
成し、その後、表面保護のため紫外線硬化樹脂層などの
樹脂層を塗布形成し製造される。さらに、必要に応じて
2枚の光記録媒体を張合わせ製造される。また、紫外線
硬化樹脂の代りに、反射層の上にSiO2 やZnS、Z
nS−SiO2 などの第三の誘電体層を形成したり、さ
らにその上に紫外線硬化樹脂層を塗布形成し製造しても
よい。
【0023】ここで、非晶質状態の記録層の初期化処理
は、反射層を形成した後ならいつでもよく、SiO2 や
ZnS、ZnS−SiO2 などの第三の誘電体層およ
び、紫外線硬化樹脂層を塗布形成した後に行なったり、
2枚の光記録媒体を張合わせた後に行なってもさしつか
えない。
【0024】誘電体層、記録層、反射層を形成する方法
としては、公知の真空中での薄膜形成法、例えば電子ビ
ーム蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング
法、CVD法などがあげられる。特に組成、膜厚のコン
トロールが容易であることから、スパッタリング法が好
ましい。
【0025】形成する記録層などの厚さの制御は、公知
の技術である水晶振動子膜厚計などで、堆積状態をモニ
タリングすることで、容易に行える。
【0026】記録層などの形成は、基板を固定したま
ま、あるいは移動、回転した状態のどちらでもよい。膜
厚の面内の均一性に優れることから、基板を自転させる
ことが好ましく、さらに公転を組合わせることが、より
好ましい。
【0027】2枚の光記録媒体の張合わせ構造は、公知
のエアーサンドイッチ構造、エアーインシデント構造、
密着張合せ構造などあげられる。特に、ホットメルト接
着剤などの接着剤による密着張合せ構造が高温高湿下に
おける機械特性の劣化が少ないので好ましい。
【0028】紫外線硬化樹脂などの樹脂保護層およびホ
ットメルト接着剤などの接着剤を塗布する方法として
は、公知の塗布方法、例えばスプレー法、コーター法、
印刷法、スピンナー法などが挙げられるが、均一に生産
性よく塗布できるので、紫外線硬化樹脂はスピンナー、
ホットメルト接着剤はロールコーターにより塗布するの
が好ましい。また、2枚の光記録媒体の張合わせは、プ
レス装置にて加圧して行う。
【0029】初期化方法は、アルゴンレーザ、ヘルウム
・カドミウムレーザなどのガスレーザおよび半導体レー
ザなどのレーザ光、キセノンフラッシュランプなどの光
を光記録媒体に照射して行う方法があげられる。特に、
レーザ光による初期化が基板や紫外線樹脂層の熱変形に
よる反りやクッラクが生じにくいので好ましく、より好
ましくは装置が小型化でき、かつ消費電力も小さくで
き、生産コストが低くできることから半導体レーザを用
いることができる。
【0030】次に、本発明の光記録媒体について述べ
る。
【0031】基板は、プラスチック、ガラス、アルミニ
ウムなど従来の記録媒体の基板と同様なものでよい。ほ
こり、基板の傷などの影響をさける目的で、集束した光
ビームを用いて、基板側から記録を行う場合には、基板
として透明材料を用いることが好ましい。この様な材料
としては、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチル・メ
タクリレート、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リイミド樹脂などがあげられる。特に、光学的複屈折が
小さく、吸湿性が小さく、成形が容易であることからポ
リカーボネート樹脂、エポキシ樹脂が好ましい。特に耐
熱性が要求される場合には、エポキシ樹脂が好ましい。
【0032】基板の厚さは特に限定するものではない
が、0.01mm〜5mmが実用的である。0.01m
m未満では、基板側から集束した光ビ−ムで記録する場
合でも、ごみの影響を受け易くなり、5mm以上では、
対物レンズの開口数を大きくすることが困難になり、照
射光ビームスポットサイズが大きくなるため、記録密度
をあげることが困難になる。基板はフレキシブルなもの
であっても良いし、リジッドなものであっても良い。
【0033】誘電体層は、記録時に基板、記録層などが
熱によって変形し記録特性が劣化することを防止するな
ど、基板、記録層を熱から保護する効果、光学的な干渉
効果により、再生時の信号コントラストを大きくする効
果がある。この誘電体層としては、ZnS、SiO2 、
窒化シリコン、酸化アルミニウムなどの無機薄膜があ
る。特にZnSの薄膜、Si、Ge、Al、Ti、Z
r、Taなどの金属の酸化物薄膜、Si、Alなどの窒
化物の薄膜、Si、Ti、Zr、Hfなどの炭化物の薄
膜およびこれらの化合物の混合膜が、耐湿熱が高いこと
から好ましい。また、これらにMgF2 などのフッ化物
の混合したものも、膜の残留応力が小さいことから好ま
しい。特にZnSとSiO2 の混合膜は、記録、消去の
繰り返しによっても、記録感度、C/N、消去率などの
劣化が起きにくいことから好ましい。
【0034】第1および第2誘電体層の厚さは、およそ
10〜500nmである。第1誘電体層は、基板や記録
層から剥離し難く、クラックなどの欠陥が生じ難いこと
から、10〜400nmが好ましい。また、第2誘電体
層は、C/N、消去率など記録特性、安定に多数回の書
換えが可能なことから10〜200nmが好ましい。
【0035】記録層としては、特に限定するものではな
いが、Pd−Ge−Sb−Te合金、Pt−Ge−Sb
−Te合金、Nb−Ge−Sb−Te合金、Ni−Ge
−Sb−Te合金、Ge−Sb−Te合金、Co−Ge
−Sb−Te合金、In−Sb−Te合金、In−Se
合金などがある。Pd−Ge−Sb−Te合金、Pt−
Ge−Sb−Te合金、Nb−Ge−Sb−Te合金、
Ge−Sb−Te合金は、消去時間が短く、かつ多数回
の記録、消去の繰り返しが可能であることから好まし
い。
【0036】記録層の厚さとしては、特に限定するもの
ではないが10〜150nmである。特に記録、消去感
度が高く、多数回の記録消去が可能であることから10
nm以上30nm以下とすることが好ましい。
【0037】反射層は、光学的な干渉効果により、再生
時の信号コントラストを改善すると共に、冷却効果によ
り、非晶状態の記録マークの形成を容易にし、かつ消去
特性、繰り返し特性を改善する効果がある。この反射層
としては、Al、Auなどの光反射性が高い金属やこれ
らを主成分とする合金、およびこれらの金属にAl、S
iなどの金属窒化物、金属酸化物、金属カルコゲン化物
などの金属化合物を混合したものなどが挙げられる。A
l、Auなどの金属、およびこれらを主成分とする合金
は、光反射性が高く、かつ熱伝導率が高くできることか
ら好ましい。とりわけ、耐腐食性が良好でヒロックなど
の発生が起りにくいことから、反射層を添加元素を合計
で0.5原子%以上3原子%未満含む、Al−Ti合
金、Al−Cr合金、、Al−Ta合金、Al−Ti−
Cr合金、Al−Si−Mn合金、Al−Hf−Pd合
金のいずれかのAlを主成分とする合金の構成すること
が好ましい。
【0038】反射層の厚さとしては、特に限定するもの
ではないが、30nmから300nmである。特に記
録、消去感度が高く、かつ消去率などの消去特性に優れ
ることから60nm以上200nm以下が好ましい。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づいて具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0040】なお実施例中の特性は以下の方法に基づい
て評価したものである。
【0041】(1)組成 記録層、誘電体層の組成は、ICP発光分析(セイコー
電子工業(株)製FTS−1100型)によって各元素
の含有量を求め、組成比を算出した。
【0042】(2)記録、消去特性(1ビームオーバラ
イト特性) 初期化した光記録媒体を1800rpmで回転させ、デ
ィスク半径30mm付近で基板側から周波数3.7MH
z、パルス幅50nsで変調した波長830nmの半導
体レーザ光を開口数0.53の対物レンズで集光照射し
オーバライト記録を行なった。記録後、1.5mWの半
導体レーザ光で記録部分を走査し記録の再生を行った。
さらに、記録部分を先の条件の周波数を1.4MHzに
変更しオーバライト記録を行ない3.7MHzの記録信
号を消去した後、先と同一の条件で再生を行なった。記
録後および消去後再生信号をそれぞれスペクトラム・ア
ナライザによりバンド幅30kHzの条件でキャリヤレ
ベルとノイズレベルを測定し、キャリヤ対ノイズ比(C
/N)を求め、さらに3.7MHzの記録時のキャリヤ
レベルと1.4MHzの記録時(3.7MHzの消去
時)の3.7MHzのキャリヤレベルの差を消去率とし
て求めた。上記測定を1回から100回まで繰り返し行
い、1回目については30トラックを2トラック毎に測
定した。
【0043】実施例1 厚さ1.2mm、直径130mm、1.6μmピッチの
ISO準処フォーマットのポリカーボネート製基板を毎
分30回転で回転させながら、RFマグネトロンスパッ
タリング法により記録層、誘電体層、および反射層を形
成した。
【0044】まず、7×10-5Paまで排気した後、6
×10-1Paのアルゴンガス雰囲気中で基板上にZnS
とSiO2 のモル比が80:20のZnS−SiO2 の
ターゲットをスパッタ第1誘電体層を170nm形成
した。次に、NbGeSbTe合金ターゲットをスパッ
タしてNb0.3 Ge18.2Sb26.6Te54.9(原子%)の
元素組成の記録層を25nm形成した。さらに、第2誘
電体層をZnS−SiO2 のターゲットをスパッタし2
0nm形成し、その上に反射層としてHf1.4Pd0.2
Al98.4合金をスパッタし140nm形成した。さら
に、このディスクを真空容器より取り出した後、反射層
上に紫外線硬化樹脂をスピンコート法により塗布し、そ
の後紫外線を照射して硬化させ10μmの保護樹脂層を
形成した。
【0045】次に、このディスクを線速度7.5m/秒
で回転させ、基板側から半値全幅が45×25μmの長
円に集光した波長810nmの半導体レーザ光を送りピ
ッチが1回転で25μm、膜面強度1.4Wの条件で照
射して全面を初期化した。このときの初期化処理時間は
50秒であった。以上により本発明の処理を行う光記録
媒体を得た。
【0046】前記評価方法により繰り返し100回目の
特性を測定した結果の記録特性を、C/Nの記録パワー
依存曲線として、図4に示し、消去特性を、消去率曲線
およびC/Nの消去パワー依存曲線として、図5に示
す。
【0047】図4および図5から、この光記録媒体の最
低記録パワーPlwは16mW、最適記録パワーPcwは2
0mW、P1 は6mW、P2 は10mW、Pheは11m
W、最適消去パワーPceは8mWであった。
【0048】上記光記録媒体に、記録パワー18mW、
消去パワー10mWの条件で2−7変調のランダム信号
のデータをデータ領域の全トラックにオーバーライト記
録した。その後、前記評価方法により最適記録パワーお
よび最適消去パワーで特性を測定した結果を表1に示
す。
【0049】
【表1】
【0050】表1から明らかなように本発明の光記録媒
体は、初回より良好で安定した特性が得られた。また、
記録トラックによる特性のばらつきはほとんどなかっ
た。さらに、オーバーライト処理後、オーバーライト時
に記録したデータとそれを再生したデータとを比較して
欠陥検査を行った。その結果、この光記録媒体のビット
エラーレイト(BER)は、1.6×10-6で良好な値
であった。
【0051】実施例2 オーバーライトの記録パワー17mW、消去パワー9m
Wの条件で2−7変調のランダム信号のデータをデータ
領域の全トラックにオーバーライトを行う以外は実施例
1と同様にオーバーライト記録した。
【0052】その後、前記評価方法により最適記録パワ
ーおよび最適消去パワーで特性を測定した結果を表2に
示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2から明らかなように本発明の光記録媒
体は、初回より良好で安定した特性が得られた。また、
記録トラックによる特性のばらつきはほとんどなかっ
た。さらに、オーバーライト処理後、オーバーライト時
に記録したデータとそれを再生したデータとを比較して
欠陥検査を行った。その結果、この光記録媒体のBER
は、1.6×10-6で良好な値であった。
【0055】実施例3 実施例1の記録層を、Ge2 Sb2 Te5 合金ターゲッ
トでスパッタして形成した他は、実施例1と同様に光記
録媒体を製造し、実施例1と同様にオーバーライトを行
った。
【0056】前記評価方法により繰り返し100回目の
特性を測定した結果の記録特性を、C/Nの記録パワー
依存曲線として、図6に示し、消去特性を、消去率曲線
およびC/Nの消去パワー依存曲線として、図7に示
す。
【0057】図6および図7から、この光記録媒体の最
低記録パワーPlwは16.8mW、最適記録パワーPcw
は21mW、P1 は6.5mW、P2 は10.5mW、
Pheは11.5mW、最適消去パワーPceは8.5mW
であった。
【0058】上記光記録媒体に、記録パワー19mW、
消去パワー10.5mWの条件で2−7変調のランダム
信号のデータをデータ領域の全トラックにオーバーライ
ト記録した。その後、前記評価方法により最適記録パワ
ーおよび最適消去パワーで特性を測定した結果を表3に
示す。
【0059】
【表3】
【0060】表3より明らかなように実施例の光記録媒
体は、初回より良好で安定した特性が得られた。また、
記録トラックによる特性のばらつきはほとんどなかっ
た。さらに、ここでの評価に用いた欠陥検査は記録した
ランダムデータとそれを再生したデータとで比較して行
った。この光記録媒体のBERは、1.8×10-6で良
好な値であった。
【0061】比較例1 初期化処理後、オーバーライトを記録パワー21mW、
消去パワー10mWの条件で行う以外は、実施例1と同
様にオーバーライトを行った。
【0062】その後、前記評価方法により最適記録パワ
ーおよび最適消去パワーで特性を測定した結果を表4に
示す。
【0063】
【表4】
【0064】表4から明らかなように比較例の光記録媒
体は、初期の消去率が低く、さらに5dB以上変動し、
良好で安定な特性が得られなかった。
【0065】比較例2 初期化処理後、オーバーライトを記録パワー18mW、
消去パワー7mWの条件で行う以外は、実施例1と同様
にオーバーライトを行った。
【0066】その後、前記評価方法により最適記録パワ
ーおよび最適消去パワーで特性を測定した結果を表5に
示す。
【0067】
【表5】
【0068】表5から明らかなように比較例の光記録媒
体は、初期の消去率が低く、さらに5dB以上変動し、
良好で安定な特性が得られなかった。
【0069】
【発明の効果】本発明は、相変化を利用した書換え可能
な光記録媒体を初期化処理後、特定の条件でオーバーラ
イトするので、実際のデータの初回記録から良好で安定
した特性の光記録媒体が得られる。また、初期化時の生
産性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 オーバライト時のレーザ変調を説明するため
のレーザパワー出力と時間の関係を示す図である。
【図2】 最適記録パワーを説明するためのC/Nの記
録パワー依存曲線を示す図である。
【図3】 最適消去パワーと最大消去パワーを説明する
ための消去率曲線およびC/Nの消去パワー依存曲線を
示す図である。
【図4】 実施例1の光記録媒体における、C/Nの記
録パワー依存曲線を示す図である。
【図5】 実施例1の光記録媒体における、消去率曲線
およびC/Nの消去パワー依存曲線を示す図である。
【図6】 実施例3の光記録媒体における、C/Nの記
録パワー依存曲線を示す図である。
【図7】 実施例3の光記録媒体における、消去率曲線
およびC/Nの消去パワー依存曲線を示す図である。
【符号の説明】
1:レーザ変調 2:C/Nの記録パワー依存曲線 3:C/Nの消去パワー依存曲線 4:消去率曲線 5:実施例1のC/Nの記録パワー依存曲線 6:実施例1のC/Nの消去パワー依存曲線 7:実施例1の消去率曲線 8:実施例3のC/Nの記録パワー依存曲線 9:実施例3のC/Nの消去パワー依存曲線 10:実施例3消去率曲線
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、データの書いてある部分とない部分
との反射率差でサーボゲインがばらつきフォーカシン
グ、トラッキング動作が不安定になるなどの問題があ
り、その問題を解決するためにも、製造時に事前にデー
タを光記録媒体に記録するなどの処理が必要であった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】一方、上記初期化処理を施した光記録媒体
を使用するまえに、製造者または使用者がドライブによ
りユーザ領域をデータセクタと交替セクタとに分割し、
数個の欠陥管理領域を設けるフォーマット処理を一般に
行なっている。さらにこのフォーマット処理では、デー
タセクタにデータを記録、再生し、媒体を検証して欠陥
箇所のセクタをセクタスリップ方式で排除または線形置
換方式で交替セクタと変換する処理を行い、欠陥セクタ
を排除している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明は、かかる従来技術の諸欠点に鑑み
創案されたもので、その目的とするところは、初回記録
から記録消去特性が良好、繰り返し特性が安定かつ信頼
性が高い光記録媒体が得られる製造方法、フォーマット
方法および該製造方法、フォーマット方法により処理し
た光記録媒体を提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】かかる本発明の目的は、基板上に形成され
た記録層に光を照射することによって、情報の記録、消
去および再生が可能であり、情報の記録および消去が、
非晶相と結晶相の間の相変化により行われる光記録媒体
を製造する際、光を照射して前記光記録媒体の記録層を
非晶質状態から結晶状態に変える初期化処理を行った
後、記録パワーレベルが最適記録パワー以下の値であっ
てかつ消去パワーレベルが最適消去パワーより高い値で
あるパワーでオーバライトすることを特徴とする光記録
媒体の製造方法により達成される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本発明において、オーバライトを行う時の
最適消去パワーPceとは、図3に示す消去率曲線の変曲
点P1 とP2 との中心パワーPceをいう。また、消去パ
ワーPe は、記録層が溶融しない最大パワーより低いこ
とが好ましい。ここで、記録層が溶融しない最大パワー
とは、図1の消去パワーレベルを再生パワーレベルと同
じにして記録した時の再生信号のC/N値が立上がり始
めるパワーPm をいう。本発明によるオーバライトする
時の消去パワーPe は、最適消去パワーPceより高いこ
とが必要であり、より好ましくは消去パワーで記録層が
溶融しない最大パワーPm に対して、1.05×Pce<
Pe ≦Pm の範囲、さらに好ましくは、図3に示すC/
Nの消去パワー依存曲線の変曲点の消去パワーをPheと
するとき、1.1×Pce< Pe ≦Pheの範囲である。消
去パワーが最適消去パワー以下の場合、トラック全体に
わたって結晶成長が大きく促進さる温度領域まで記録
層内部の温度が上昇しないため、初期化後の結晶化不足
の恐れのある部分の結晶化が進まないので好ましくな
い。消去パワーが記録層の溶融するパワー以上である
と、記録マーク以外に非晶質状態な部分が発生したり、
マーク自身が歪んだりし、記録された信号強度がディス
クに要求されるC/N値より低くなるなどして好ましく
ない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】本発明において、欠陥検査は通常、本発明
の記録条件によりオーバーライトした既知パターンのデ
ータと再生したデータをコンピュータなどの計算機によ
りデータ比較し、バイトエラーレイト、ビットエラーレ
イトなどを算出して行う。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】(2)記録、消去特性(1ビームオーバラ
イト特性) 初期化した光記録媒体を1800rpmで回転させ、デ
ィスク半径30mm付近で基板側から周波数3.7MH
z、パルス幅50nsで変調した波長830nmの半導
体レーザ光を開口数0.53の対物レンズで集光照射し
オーバライトを行なった。記録後、1.5mWの半導体
レーザ光で記録部分を走査し記録の再生を行った。さら
に、記録部分を先の条件の周波数を1.4MHzに変更
しオーバライトを行ない3.7MHzの記録信号を消去
した後、先と同一の条件で再生を行なった。記録後およ
び消去後再生信号をそれぞれスペクトラム・アナライザ
によりバンド幅30kHzの条件でキャリヤレベルとノ
イズレベルを測定し、キャリヤ対ノイズ比(C/N)を
求め、さらに3.7MHzの記録時のキャリヤレベルと
1.4MHzの記録時(3.7MHzの消去時)の3.
7MHzのキャリヤレベルの差を消去率として求めた。
上記測定を1回から100回まで繰り返し行い、1回目
については30トラックを2トラック毎に測定した。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】まず、7×10-5Paまで排気した後、6
×10-1Paのアルゴンガス雰囲気中で基板上にZnS
とSiO2 のモル比が80:20のZnS−SiO2 の
ターゲットをスパッタし第1誘電体層を170nm形成
した。次に、NbGeSbTe合金ターゲットをスパッ
タしてNb0.3 Ge18.2Sb26.6Te54.9(原子%)の
元素組成の記録層を25nm形成した。さらに、第2誘
電体層をZnS−SiO2 のターゲットをスパッタし2
0nm形成し、その上に反射層としてHf1.4Pd0.2
Al98.4合金をスパッタし140nm形成した。さら
に、このディスクを真空容器より取り出した後、反射層
上に紫外線硬化樹脂をスピンコート法により塗布し、そ
の後紫外線を照射して硬化させ10μmの保護樹脂層を
形成した。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】上記光記録媒体に、記録パワー18mW、
消去パワー10mWの条件で2−7変調のランダム信号
のデータをデータ領域の全トラックにオーバーライトし
た。その後、前記評価方法により最適記録パワーおよび
最適消去パワーで特性を測定した結果を表1に示す。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】実施例2 オーバーライトの記録パワー17mW、消去パワー9m
Wの条件で2−7変調のランダム信号のデータをデータ
領域の全トラックにオーバーライトを行う以外は実施例
1と同様にオーバーライトした。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】実施例3 実施例1の記録層を、Ge2 Sb2 Te5 合金ターゲッ
トでスパッタして形成した他は、実施例1と同様に光記
録媒体を製造した。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】上記光記録媒体に、記録パワー19mW、
消去パワー10.5mWの条件で2−7変調のランダム
信号のデータをデータ領域の全トラックにオーバーライ
トした。その後、前記評価方法により最適記録パワーお
よび最適消去パワーで特性を測定した結果を表3に示
す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された記録層に光を照射す
    ることによって、情報の記録、消去および再生が可能で
    あり、情報の記録および消去が、非晶相と結晶相の間の
    相変化により行われる光記録媒体を製造する際、光を照
    射して前記光記録媒体の記録層を非晶質状態から結晶状
    態に変える初期化処理を行った後、記録パワーレベルが
    最適記録パワー以下の値であってかつ消去パワーレベル
    が最適消去パワーより高い値であるパワーでオーバライ
    トすることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に形成された記録層に光を照射す
    ることによって、情報の記録、消去および再生が可能で
    あり、情報の記録および消去が、非晶相と結晶相の間の
    相変化により行われる光記録媒体に、光を照射して前記
    光記録媒体の記録層を非晶質状態から結晶状態に変える
    初期化処理を行った後、前記光記録媒体にフォーマット
    処理を行う際、記録パワーレベルが最適記録パワー以下
    の値であってかつ消去パワーレベルが最適消去パワーよ
    り高い値であるパワーでオーバライトすることを特徴と
    する光記録媒体のフォーマット方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光記録媒体の製造方法に
    よりオーバーライトされたことを特徴とする光記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のフォーマット方法により
    オーバーライトされたことを特徴とする光記録媒体。
  5. 【請求項5】 オーバライトするときの記録パワーが最
    適記録パワーの0.8倍以上かつ最適記録パワー以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 オーバライトするときの記録パワーが最
    適記録パワーの0.8倍以上かつ最適記録パワー以下で
    あることを特徴とする請求項2記載の光記録媒体のフォ
    ーマット方法。
  7. 【請求項7】 オーバライトするときの消去パワーが最
    適消去パワーより高くかつ記録層が溶融しない最大パワ
    ーより低いことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 オーバライトするときの消去パワーが最
    適消去パワーより高くかつ記録層が溶融しない最大パワ
    ーより低いことを特徴とする請求項2記載の光記録媒体
    のフォーマット方法。
  9. 【請求項9】 オーバライトしたデータを再生して欠陥
    検査を行うことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 オーバライトしたデータを再生して欠
    陥検査を行うことを特徴とする請求項2記載の光記録媒
    体のフォーマット方法。
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JP6-84892 1994-04-22
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6811949B2 (en) 1996-10-04 2004-11-02 Mitsubishi Chemical Corporation Optical information recording medium and optical recording method
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JP2007115386A (ja) * 2005-09-26 2007-05-10 Victor Co Of Japan Ltd 光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、及び光記録媒体
JP2007305219A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Teac Corp 光ディスク装置及び光ディスク
US7327649B2 (en) 1999-06-11 2008-02-05 Ricoh Company, Ltd. Method for formatting optical information recording medium, at recording power less than recording power to be used for recording, and recording medium formatted by the method

Cited By (6)

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