JPH0872386A - トナー定着物の転写方法およびこの転写方法に使用する転写材 - Google Patents

トナー定着物の転写方法およびこの転写方法に使用する転写材

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JPH0872386A
JPH0872386A JP6304868A JP30486894A JPH0872386A JP H0872386 A JPH0872386 A JP H0872386A JP 6304868 A JP6304868 A JP 6304868A JP 30486894 A JP30486894 A JP 30486894A JP H0872386 A JPH0872386 A JP H0872386A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オリジナルな原稿パターンをいろいろな所に転
写することができるトナー定着物の転写方法およびこの
転写方法に使用する転写材を提供することを目的として
いる。 【構成】被定着物に定着したトナー定着物を薬液に曝し
て膨潤または溶解状態とする工程、基材の一側面に粘着
剤層が設けられた転写材の粘着剤層側を、前記被定着物
のトナー定着面に密着させる工程を有し、これらの工程
を実施したのち、前記基材を被定着物から剥離して転写
材の粘着剤層側にトナー定着物を転写する工程を備えて
いる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、被定着物と
してのトナー定着済み用紙の表面から、所望の原稿パタ
ーンを他の部分に転写する方法およびこの方法に用いる
転写材に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、所有物に自分の名前を付す方
法としては、マジックや墨などの筆記用具で直接所有物
に書く方法、あらかじめ紙基材の裏面に粘着剤が塗布さ
れたシートに印刷機器等を用いて名前を印刷し、このシ
ートを所有物に貼る方法等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前者の方
法では、自分独自のオリジナルな文字を所有物に付する
ことができるのであるが、文字のへたな人はあまり好ま
ない。文字の上手な人にたのむことができれば、この問
題は解決できるのであるが、手近に文字の上手な人がい
ない場合、すぐに対処できないと言う問題がある。
【0004】一方、後者の方法では、誰にでも綺麗な文
字を所有物に付すことができるのであるが、文字が画一
的で個性がない。しかも、印刷機器などを別途用意しな
ければならないので、非常にコストがかかる。本発明
は、このような事情に鑑みて、オリジナルな原稿パター
ンをいろいろな所に転写することができるトナー定着物
の転写方法およびこの転写方法に使用する転写材を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明(以下、「第1発明」
と記す)にかかるトナー定着物の転写方法は、被定着物
に定着したトナー定着物を薬液に曝して膨潤または溶解
状態とする工程、基材の一側面に粘着剤層が設けられた
転写材の粘着剤層側を、前記被定着物のトナー定着面に
密着させる工程を有し、これらの工程を実施したのち、
前記基材を被定着物から剥離して転写材の粘着剤層側に
トナー定着物を転写する工程を備えている構成とした。
【0006】請求項2に記載の発明(以下、「第2発
明」と記す)にかかるトナー定着物の転写方法は、被定
着物に定着したトナー定着物を薬液に曝して膨潤または
溶解状態とする工程、基材の一側面に粘着剤層を有する
転写材の粘着剤層側を、前記被定着物のトナー定着面に
密着させる工程を有し、これらの工程を実施したのち、
前記基材を被定着物から剥離して転写材の粘着剤層側に
トナー定着物を転写する工程、トナー定着物が転写され
た転写材の粘着剤層側を被転写物の表面に押し当てなが
ら、基材側からトナー定着物のガラス転移点温度より高
い熱を加えて被転写物側にトナー定着物を再転写したの
ち、転写材を剥離する工程を備えている構成とした。
【0007】請求項3に記載の発明(以下、「第3発
明」と記す)にかかるトナー定着物の転写方法は、第1
発明あるいは第2発明の薬液として、分散質としてのト
ナーを溶解または膨潤可能な液状化合物(A)と、分散
媒としてのトナーを難溶なまたは不溶な液状化合物
(B)と界面活性剤とが少なくとも分散混合されたもの
を用いるようにした。
【0008】上記構成において、転写材の基材として
は、特に限定されないが、セロハン,ポリエチレン,ポ
リ塩化ビニル,ポリエステル等のシートや板材,ガラス
板、布等が挙げられ、透明あるいは半透明のものが好ま
しい。転写材の粘着剤層を構成する粘着剤としては、ポ
リイソブチレン,天然ゴム,シリコーンゴム,アクリル
樹脂などから選ばれた主材にロジン,クマロン樹脂など
の粘着性付与剤やフタル酸エステル,ヒマシ油,シリコ
ーンオイルなどの可塑剤を付与した感圧型接着剤が挙げ
られる。
【0009】被定着物のトナー定着物を薬液に曝す時期
は、転写材を被定着物のトナー定着面に貼着する前後い
ずれでも構わない。被定着物に予め転写材を貼着する場
合は、被定着物が紙や布などの液浸透性のものである必
要があり、転写材の貼着された被定着物の裏面側から薬
液を浸透させてトナー定着物を裏側から薬液に曝す方法
が採用できる。
【0010】なお、被定着物の裏面側から薬液を浸透さ
せる方法としては、たとえば、転写材の貼着された被定
着物を裏返しにし、薬液を被定着物の上に滴下したり噴
霧したりする方法や、薬液面上に定着面を上にして被定
着物を浮かせる方法等が挙げられる。また、この方法の
場合、被定着物の裏面側から薬液を浸透させる際に、被
定着物の中央部から徐々に外側に向かって浸透させてい
くことが好ましい。
【0011】一方、転写材を後で貼着する場合、被定着
物を薬液中に浸漬する方法、被定着物のトナー定着面に
薬液を噴霧する方法、被定着物の裏面側から薬液を浸透
させてトナー定着物の裏側から薬液を作用させる方法等
が採用できる。液状化合物(A)としては、たとえば、
特に限定されないが、有機エステル化合物,有機炭化水
素化合物,脂肪酸化合物,有機ケトン化合物,ハロゲン
化炭化水素化合物,アルデヒド化合物,エーテル系化合
物,複素環式化合物,アルコール化合物,有機窒素化合
物,動物油,植物油およびそれらの誘導体からなる群か
ら選択される少なくとも1種の化合物が挙げられる。
【0012】有機エステル化合物としては、たとえば、
酢酸エチル,オレイン酸エチル,アクリル酸エチル,メ
タクリル酸メチル,コハク酸ジメチル,コハク酸ジブチ
ル,フタル酸ジエチル,フタル酸ジブチル,酒石酸ジエ
チル,パルミチン酸ブチル,ジオクチルフタレート,α
−アミノ酸エチル,L−グルタル酸エチル等の脂肪族エ
ステル化合物およびこれらの誘導体、安息香酸メチル,
リン酸トリフェニル等の芳香族エステル化合物およびこ
れらの誘導体、環式エステル化合物およびその誘導体、
イソニコチン酸メチルなどの複素環式エステル化合物お
よびその誘導体、石炭酸化物(モンタンワックス酸化
物)、石油酸化物などが挙げられる。
【0013】有機炭化水素化合物としては、たとえば、
白灯油,流動パラフィン,ヘプタン,ベンゼン,トルエ
ン,シクロヘキサンなどが挙げられる。ハロゲン化炭化
水素化合物としては、1,1,1−トリクロロエタン,
α−クロルナフタリン,メチレンクロライド等が挙げら
れる。アルコール化合物としては、n−オクチルアルコ
ール,n−デシルアルコール,ポリエチレングリコー
ル,メチルセロソルブ,tert−アミルアルコール,フェ
ノール,ベンジルアルコール,メチルベンジルアルコー
ルなどが挙げられる。
【0014】脂肪酸化合物としては、安息香酸,アルケ
ニルコハク酸,ナフテン酸,オレイン酸,イソノナン酸
などが挙げられる。ケトン化合物としては、メチルエチ
ルケトン,メチルイソブチルケトンなどが挙げられる。
アルデヒド化合物としては、ベンズアルデヒドなどが挙
げられる。
【0015】エーテル化合物としては、エチルエーテ
ル,ジイソプロピルエーテル,オクチルフェニルエーテ
ルなどが挙げられる。有機窒素化合物としては、N,N
−ジメチルホルムアミド,ジエチルアミン,アニリン,
ジシクロヘキシルアミンなどが挙げられる。また、これ
ら有機化合物は、単独で使用してもよいし、2種以上混
合して用いることも可能である。
【0016】一方、液状化合物(B)としては、水が一
般的であるが、メタノール、エタノール、パラフィン系
炭化水素、イソパラフィン系炭化水素、プロピレンカー
ボネートなどのカルボン酸エステル等も挙げられる。な
お、特に好ましくは、薬液として、液状化合物(A)と
しての二塩基性カルボン酸ジエステルを15重量%以下
と、グリコールモノエーテル類およびピロリドン誘導体
からなる群より選ばれた少なくとも1種の助剤を1重量
%以上と、残部が界面活性剤および液状化合物(B)と
しての水とから構成されているものを使用することが好
ましい。
【0017】二塩基性カルボン酸ジエステルとしては、
特に限定されないが、たとえば、シュウ酸,マロン酸,
アジピン酸,コハク酸,グルコン酸,グルタル酸,クエ
ン酸,酒石酸,フタル酸等の二塩基性カルボン酸の低級
アルキルジエステルで、室温での水に対する溶解度が低
いもの(実質的に1重量%以下のもの)が単独で、また
は2種以上混合して使用できる。
【0018】また、二塩基性カルボン酸ジエステルの濃
度は、15重量%以下であれば、特に限定されないが、
5〜10重量%程度が特に好ましい。グリコールモノエ
ーテル類としては、特に限定されないが、たとえば、水
に対する溶解度が大きい、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル,エチレングリコールモノエチルエーテル,
エチレングリコールモノブチルエーテル,3−メチル−
3−メトキシブタノール,ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル,ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピ
レングリコールモノブチルエーテル等のグリコールのモ
ノアルキル(又はアリル)エーテル類(いわゆるセロソ
ルブ類)が挙げられる。
【0019】ピロリドン誘導体としては、特に限定され
ないが、たとえば、N−メチル−2−ピロリドン等が挙
げられる。また、助剤の濃度は、1重量%以上であれば
特に限定されないが、5〜20重量%程度が好ましい。
界面活性剤としては、薬液の形態を分散質としての液状
化合物(A)を分散媒としての液状化合物(B)中に略
均一に分散できるもの、たとえば、分散媒として水を用
いた場合の水中油滴型分散形態のようにすることができ
るものであれば、特に限定されないが、たとえば、高級
脂肪酸金属塩,アルキルベンゼンスルホン酸の一価金属
塩,高級アルコール硫酸エステルの一価金属塩などのア
ニオン系界面活性剤、アルキレンオキサイド付加型(又
は付加なし型)の高級アルコールアルキルまたはアルキ
ルエーテル,アルキレンオキサイド付加型の高級脂肪
酸,アルキレンオキサイド付加型(又は付加なし型)の
グリセリン,ソルビタン等の多価アルコールエステルな
どの非イオン系界面活性剤、第4級アンモニウム塩型,
アミン塩型等のカチオン系界面活性剤から選択され、中
でもアニオン系界面活性剤と非イオン系界面活性剤なら
びにそれらの混合物が好ましい。
【0020】上記薬液は、二塩基性カルボン酸ジエステ
ル,助剤,界面活性剤および水を添加順序を問わず所定
の割合で混合し、高速羽根攪拌によって15分間程度攪
拌するだけ製造することができる。また、この薬液は、
長時間放置していると、分離してくる場合があるが、そ
の場合は再び攪拌することで簡単に分散する。また、薬
液は、20〜80℃程度(特に好ましくは30〜50
℃)に加温しておくことが好ましい。
【0021】さらに、薬液には、次亜塩素酸ナトリウム
などの過酸化物を必要に応じてさらに添加するようにし
ても構わない。添加量は、有効塩素が10%の次亜塩素
酸ナトリウム液を用いた場合で、容量比で薬液:次亜塩
素酸ナトリウム液=99:1〜90:1程度が好まし
い。被転写物としては、特に限定されないが、たとえ
ば、紙,布帛,木質材,プラスチック,陶器,ゴム,皮
革等が挙げられる。
【0022】なお、第2発明の構成において、再転写し
たのち、転写材を剥離する工程を実施したのち、被転写
材に再転写されたトナー定着物に再び薬剤を作用させる
ようにしても構わない。請求項4に記載の発明(以下、
「第4発明」にかかるトナー定着物の転写方法は、第1
〜第3発明において、粘着剤層がシリコーンゴムとシリ
コーンオイルとを少なくとも含む組成物によって形成さ
れている転写材を用いるようにした。
【0023】また、上記第4発明の構成において、粘着
剤層にはシリコーンゴムおよびシリコーンオイル以外に
シリコーンゴム系粘着剤も混合することができる。ま
た、基材と粘着剤層との間には、接着剤層を設けておく
ことが好ましい。また、粘着剤層の厚みは、0.1〜1
mm程度が好ましい。すなわち、粘着剤層にはシリコーン
ゴムが含まれているため、弾性に富んでおり、粘着剤層
の厚みが厚過ぎると、再転写する際に粘着剤層が横にず
れて図柄が元の状態のまま転写できなくなる恐れがあ
る。一方、粘着剤層の厚みが薄過ぎると粘着剤層の弾性
が少なくなり、被転写物の種類によっては、再転写でき
なくなる恐れがある。
【0024】請求項5に記載の発明(以下、「第5発
明」にかかるトナー定着物の転写方法は、第1〜第3発
明において、粘着剤層が紫外線硬化型粘着剤で形成され
ている転写材を用いるようにした。請求項6に記載の発
明(以下、「第6発明」と記す)にかかる転写材は、再
転写時にかける加熱温度以上の耐熱性を有するシート状
樹脂基材の一側面に粘着剤層がシリコーンゴムとシリコ
ーンオイルとを少なくとも含む組成物によって形成され
ている構成とした。
【0025】請求項7に記載の発明(以下、「第7発
明」と記す)にかかる転写材は、再転写時にかける加熱
温度以上の耐熱性を有するシート状樹脂基材の一側面に
粘着剤層が紫外線硬化型粘着剤で形成されている構成と
した。
【0026】
【作用】上記本発明の構成によれば、たとえば、オリジ
ナルな文字やイラスト等の絵画を複数枚、電子写真式の
複写機によって複写した被定着物である複写紙のトナー
定着面に転写材を貼着させる前後でトナー定着物を薬液
に曝す。複写紙に定着したトナー定着物は、薬液に曝さ
れると、膨潤または溶解状態となり、複写紙側との接着
力より転写材の粘着剤層との接着力の方が大きくなる。
【0027】したがって、転写材を複写紙から剥がす
と、トナー定着物が転写材の粘着剤層側にきれいに転写
される。そして、第2発明の構成によれば、第1発明の
方法で一旦粘着剤層側にトナー定着物が転写された転写
材を、たとえば、被転写材としての紙またはハンカチお
よびTシャツなどの布製品等の表面に粘着剤層側を向け
て配置し、基材側からアイロン等の加熱手段で基材表面
を押圧しながらトナー定着物のガラス転移点温度より高
い温度をかける。これによりトナー定着物が溶解して被
転写材の繊維内に入り込む。したがって、被転写材側と
トナー定着物との接着力が粘着剤層とトナー定着物との
接着力より大きくなり、転写材を剥がすと、トナー定着
物が被転写材の表面に再転写される。
【0028】第3発明の構成によれば、トナー定着物が
滲んだりすくことなくそのままの状態で膨潤または溶解
状態になる。第4発明の構成によれば、粘着剤層中のシ
リコーンオイルが、基材側からアイロン等の加熱手段で
基材表面を押圧しながらトナー定着物のガラス転移点温
度より高い温度をかける際に、シリコーンオイルがトナ
ー定着物と粘着剤層との界面に滲み出るので、トナー定
着物と粘着剤層との接着力がより少なくなる。
【0029】第5発明の構成によれば、紫外線の照射に
よって紫外線硬化型粘着剤層が硬化し、粘着剤層とトナ
ー定着物との接着力が失われ、被転写物側に転写され
る。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。 (実施例1)図1に示すように、オリジナルの文字をリ
コー社製の複写機(商品名FT4630)で坪数64g
/m2 のそれぞれ複写用紙に複写し、オリジナルの文字
がトナー定着物1として定着した複写済みの用紙2を得
た。
【0031】つぎに、図2(a)に示すように、複写済
みの用紙2を下記組成の薬液Aを入れた皿状容器3にト
ナー定着物1側を上にして10秒間浸したのち、図2
(b)に示すように、用紙2を静かに取り出し平な板4
上にトナー定着物1側を上にして載置し、転写材として
のポリエステル製粘着シート5(東レ社製のもの)を、
粘着剤層51側を下にして上から用紙2に軽く押し当て
た。
【0032】そして、ポリエステル製粘着シート5を紙
2から剥離したところ、図2(c)に示すように、ポリ
エステル製粘着シート5の粘着剤層51にトナー定着物
1が綺麗に転写されていた。このポリエステル製粘着シ
ート5を水洗いし自然乾燥させたのち、図3に示すよう
に、ガラス面6に張りつけたところ、トナー定着物1が
ポリエステル製粘着シート5とともにガラス面6に貼着
された。
【0033】 薬液A(O/W型) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 10重量% 3−メチル−3−メトキシブタノール ・・・ 10重量% 有機酸エステル硫酸化物 ・・・ 6重量% ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル ・・・ 1.4重量% ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ・・・ 1.3重量% 水 ・・・ 71.3重量%
【0034】(実施例2〜4)ミノルタ社製(商品名リ
モス80)、ゼッロクス社製(商品名7790)、キャ
ノン社製(商品名NP7550)の各複写機を用いてオ
リジナルの文字を複写した以外は、実施例1と同様にし
てトナー定着物1を転写したところ、いずれの複写機を
用いて得た複写済み用紙2を用いても実施例1と同様に
オリジナルの文字が綺麗にポリエステル製粘着シート5
に転写された。そして、同様にガラス面に貼着すること
ができた。
【0035】(実施例6)薬液として下記組成の薬液B
〜Rをそれぞれを用いた以外は、実施例1と同様にして
トナー定着物1を転写したところ、いずれの薬液も実施
例1と同様にオリジナルの文字が綺麗にポリエステル製
粘着シート5に転写された。そして、同様にガラス面に
貼着することができた。
【0036】薬液B(O/W型) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 8重量% 3−メチル−3−メトキシブタノール ・・・ 8重量% 有機酸エステル硫酸化物 ・・・ 4.5重量% ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル ・・・ 1.0重量% ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ・・・ 1.3重量% 水 ・・・ 76.9重量% 薬液C(O/W型) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 5重量% 3−メチル−3−メトキシブタノール ・・・ 5重量% 有機酸エステル硫酸化物 ・・・ 3重量% ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル ・・・ 0.7重量% ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ・・・ 0.8重量% 水 ・・・ 85.5重量%
【0037】 薬液D(O/W型) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 15重量% 3−メチル−3−メトキシブタノール ・・・ 15重量% 有機酸エステル硫酸化物 ・・・ 9重量% ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル ・・・ 2重量% ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ・・・ 2.5重量% 水 ・・・ 56.5重量% 薬液E(O/W型) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 8重量% N−メチル−2−ピロリドン ・・・ 8重量% 有機酸エステル硫酸化物 ・・・ 4.8重量% ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル ・・・ 1.0重量% ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ・・・ 1.3重量% 水 ・・・ 76.9重量%
【0038】 薬液F(O/W型) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 15重量% オレイン酸ブチルエステル硫酸化物 ・・・ 15重量% ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ・・・ 4重量% 水 ・・・ 66重量% 薬液G(O/W型) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 15重量% 3メチル−3メトキシブタノール ・・・ 30重量% 水 ・・・ 55重量%
【0039】 薬液I(O/W型) ベンジルアルコール ・・・ 15重量% オレイン酸ブチルエステル硫酸化物 ・・・ 9重量% オレイン酸ジエタノールアミド ・・・ 5重量% 水 ・・・ 71重量% 薬液J(O/W型) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 13重量% オレイン酸ブチルエステル硫酸化物 ・・・ 9重量% 3メチル−3メトキシブタノール ・・・ 12重量% N−メチル−2−ピロリドン ・・・ 5重量% ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ・・・ 3重量% 水 ・・・ 58重量%
【0040】 薬液K(O/W型) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 8重量% N−メチル−2−ピロリドン ・・・ 8重量% 有機酸エステル硫酸化物 ・・・ 4.8重量% ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル ・・・ 1.0重量% ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ・・・ 1.3重量% 水 ・・・ 76.9重量% 薬液L(非水系分散媒) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 20重量% プロピレンカーボネート (分散媒) ・・・ 80重量%
【0041】 薬液M(非水系分散媒) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 30重量% プロピレンカーボネート (分散媒) ・・・ 70重量% 薬液N(非水系分散媒) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 40重量% プロピレンカーボネート (分散媒) ・・・ 60重量%
【0042】 薬液O(非水系分散媒) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 60重量% プロピレンカーボネート (分散媒) ・・・ 40重量% 薬液P(非水系分散媒) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 50重量% プロピレンカーボネート (分散媒) ・・・ 40重量% オレイン酸ブチルエステル硫酸化物 ・・・ 10重量%
【0043】 薬液Q(非水系分散媒) 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 50重量% プロピレンカーボネート (分散媒) ・・・ 40重量% 3メチル−3メトキシブタノール ・・・ 10重量%
【0044】(実施例7)用紙2としてミノルタ社製の
リモス80用用紙を用い、ミノルタ社製デジタルカラー
複写機(商品名:リモス80)でオリジナルの絵を複写
したのち、実施例1と同様にしてトナー定着物1を転写
したところ、実施例1と同様にオリジナルの絵が綺麗に
ポリエステル製粘着シート5に転写された。そして、こ
のトナー定着物1を転写された粘着シート5を水洗した
のち、乾燥し、粘着剤51側を下にして離型シート(図
示せず)に一旦貼り付けた。
【0045】(実施例8)実施例1と同様にしてオリジ
ナルの文字がトナー定着物1として定着した複写済みの
用紙2の表面に図4(a)に示すようにポリエステル製
粘着シート5を、粘着剤層51側を下にして上から用紙
2に貼り付けたのち、常温に保持した薬液D中に、用紙
2を30秒間浸漬した。そして、図4(b)に示すよう
に、粘着シート5を用紙2から剥離したところ、粘着シ
ート5の粘着剤層表面にトナー定着物1が転写された。
【0046】そして、このトナー定着物1を転写された
粘着シート5を水洗したのち、乾燥し、粘着剤側を下に
して離型シート(図示せず)に一旦貼り付けた。つぎ
に、離型シート(図示せず)から粘着シート5を剥離し
て塩ビコーティング鋼板に貼り付けたところ、粘着シー
ト5が綺麗に塩ビコーティング鋼板の表面に貼着され
た。しかも、オリジナルの文字も綺麗に転写されてい
た。
【0047】(実施例9)実施例1と同様にしてオリジ
ナルの文字がトナー定着物1として定着した複写済みの
用紙2を水に浸したのち、水から取り出し、この用紙2
の表面(トナー定着物1が定着した側)に粘着シートを
貼り付けた。つぎに、粘着シートを上側にして用紙2を
薬液Dに1分間浮かべて、用紙2の裏面側からトナー定
着物1に薬液Dを作用させたのち、粘着シートを用紙2
から剥がすと、粘着シートの粘着剤層表面にトナー定着
物1が転写された。
【0048】そして、このトナー定着物1を転写された
粘着シート5を水洗したのち、乾燥し、粘着剤側を下に
して離型シートに一旦貼り付けた。つぎに、離型シート
から粘着シート5を剥離して塩ビコーティング鋼板に貼
り付けたところ、粘着シート5が綺麗に塩ビコーティン
グ鋼板の表面に粘着された。しかも、オリジナルの文字
も綺麗に転写されていた。
【0049】(実施例10)実施例8と同様にして粘着
シートの粘着剤層表面にトナー定着物1を転写したの
ち、粘着剤側を下にして布に貼り付け、さらに、粘着シ
ート上からアイロンで加熱したところ、オリジナルの文
字が布に綺麗に転写されていた。
【0050】(実施例11)実施例8と同様にして粘着
シートの粘着剤層表面にトナー定着物1を転写したの
ち、粘着剤側を下にして布に貼り付け、さらに、布側か
ら薬液Dを浸透させた。そして、粘着シートを布から剥
がしたところ、オリジナルの文字が布に綺麗に転写され
ていた。
【0051】(実施例12)上記薬液Aと有効塩素10
%の次亜塩素酸ナトリウム液とを、薬液Aが97容量
%、次亜塩素酸ナトリウム液が3容量%となるように混
合した液を用いて、実施例8と同様にして粘着シート5
の粘着剤層表面にトナー定着物1を転写した。
【0052】(実施例13)ミノルタ社製のリモス80
用用紙を用い、ミノルタ社製デジタルカラー複写機(商
品名:リモス80)でオリジナルの写真を複写したの
ち、図5に示すように、複写紙6に下記に示す層構成の
転写材(a)を複写面すなわち、トナー定着面と粘着剤
層側とが密着するように貼着した。
【0053】そして、図6に示すような半円柱状の治具
7に上記のようにして転写材(a)が貼着された複写紙
6を転写材(a)側が治具表面に沿って密着するように
載せたのち、複写紙6の中央部分、すなわち、治具7の
頂部にあたる部分から薬液Aを1/2に水で希釈した液
A′を垂らして複写紙6全体に液A′を含浸させた。複
写紙6全体に液A′が含浸し終わってから、1分間放置
後、複写紙6から転写材(a)を剥がしたところ、転写
材(a)の粘着剤層側にトナー定着物が全て綺麗に転写
されていた。
【0054】つぎに、このトナー定着物が転写された転
写材(a)′を図7に示すように粘着剤層側を被転写物
であるTシャツ8側に向けて、Tシャツ8の胸の部分に
押し当て、上から120℃の温度に設定したアイロン9
で押圧しながら加熱した。そして、転写材(a)を剥が
したところ、Tシャツ8の胸の部分に複写紙6に複写し
たとおりにトナー定着物で描かれた図柄81が再転写で
きた。すなわち、オリジナルの絵柄付きTシャツ8′を
得ることができた。
【0055】 〔転写材(a)〕 基材 厚み100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム 接着剤層 ・シリコーンゴム系粘着剤(東レダウコーニング・シリコーン(株)製 SH4280) ・・・・97.0重量% ・硬化剤(東レダウコーニング・シリコーン(株)製 2,4−ジクロルベンゾ イルパーオキサイド 商品名 RC−2) ・・・・ 3.0重量% 粘着剤層(厚み0.3mm) ・シリコーンオイル(粘度1000cps,東レダウコーニング・シリコーン(株) 製 SH2000) ・・・・60.0重量% ・シリコーンゴム(東レダウコーニング・シリコーン(株)製シリコーンシーラ ント SH780) ・・・・40.0重量%
【0056】(実施例14)以下に示す転写材(b)を
用いた以外は、実施例13と同様にしてオリジナルの絵
柄付きTシャツ8′を得た。 〔転写材(b)〕 基材 厚み100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム 接着剤層 ・シリコーンゴム系粘着剤(東レダウコーニング・シリコーン(株)製 SH4280) ・・・・97.0重量% ・硬化剤(東レダウコーニング・シリコーン(株)製 2,4−ジクロルベンゾ イルパーオキサイド 商品名 RC−2) ・・・・ 3.0重量% 粘着剤層(厚み0.4mm) ・シリコーンオイル(粘度1000cps,東レダウコーニング・シリコーン(株) 製 SH2000) ・・・・57.2重量% ・シリコーンゴム(東レダウコーニング・シリコーン(株)製シリコーンシーラ ント SH780) ・・・・35.8重量% ・シリコーンゴム系粘着剤(東レダウコーニング・シリコーン(株)製 SH4280) ・・・・ 7.0重量%
【0057】(実施例15)以下に示す転写材(c)を
用いた以外は、実施例13と同様にしてオリジナルの絵
柄付きTシャツ8′を得た。 〔転写材(c)〕 基材 厚み100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム 接着剤層 ・シリコーンゴム系粘着剤(東レダウコーニング・シリコーン(株)製 SH4280) ・・・・97.0重量% ・硬化剤(東レダウコーニング・シリコーン(株)製 2,4−ジクロルベンゾ イルパーオキサイド 商品名 RC−2) ・・・・ 3.0重量% 粘着剤層(厚み0.3mm) ・シリコーンオイル(粘度1000cps,東レダウコーニング・シリコーン(株) 製 SH2000) ・・・・53.0重量% ・シリコーンゴム(東レダウコーニング・シリコーン(株)製シリコーンシーラ ント SH780) ・・・・33.0重量% ・シリコーンゴム系粘着剤(東レダウコーニング・シリコーン(株)製 SH4280) ・・・・14.0重量%
【0058】(実施例16)以下に示す組成の薬液Rを
用いた以外は、実施例15と同様にしてオリジナルの絵
柄付きTシャツ8′を得た。 薬液R N−メチル−2−ピロリドン 80.0〜90.0重量% 水 20.0〜10.0重量%
【0059】(実施例17)以下に示す組成の薬液Vを
用いた以外は、実施例15と同様にしてオリジナルの絵
柄付きTシャツ8′を得た。 薬液V 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 25.0重量% N−メチル−2−ピロリドン ・・・ 15.0重量% 3−メチル−3−メトキシブタノール ・・・ 10.0重量% 有機酸エステル硫酸化物 ・・・ 12.5重量% ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ・・・ 7.5重量% 水 ・・・ 30.0重量%
【0060】(実施例18)以下に示す組成の薬液Wを
用いた以外は、実施例15と同様にしてオリジナルの絵
柄付きTシャツ8′を得た。 薬液W 二塩基性カルボン酸ジエステル(アジピン酸ジメチル17%,グルタル酸ジ メチル66%,コハク酸ジメチル17%) ・・・ 33.0重量% トリエチレングリコールジメチルエーテル ・・・ 50.0重量% ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル ・・・ 2.0重量% 水 ・・・ 15.0重量%
【0061】(実施例19)実施例13で得たTシャツ
8′の図柄81部分にさらに薬液A′を噴霧したのち、
乾燥させたところ、図柄81のトナーが、Tシャツ8′
の繊維を巻き込む形で定着しており、耐洗濯性が向上し
た。
【0062】(実施例20)転写材(a)として一側面
に紫外線硬化型の粘着剤層が設けられたリンテック社製
の半導体キャリアフィルムを用い、実施例13と同様に
して転写材(a)′を得たのち、この転写材(a)′の
粘着剤層側をTシャツ8に押し当てアイロンで加熱した
のち、紫外線を照射して粘着剤層を硬化させた。そし
て、フィルムを剥がしたところ、図柄81が綺麗に再転
写されたTシャツ8′が得られた。
【0063】本発明にかかるトナー定着物の転写方法
は、上記の実施例に限定されない。たとえば、上記の実
施例では、基材に予め粘着剤層を設けた転写材を用いて
トナー定着物を転写するようにしているが、基材として
ガラス板やアクリル樹脂板等を用い、転写の直前に粘着
剤をこの板材に塗布するようにしても構わない。また、
上記の実施例では、転写材に転写後、転写材に予め設け
られた粘着剤層の粘着力のみで貼着面に貼着するように
しているが、転写材に転写後、転写材のの粘着剤層側に
転写されたトナー定着物の上からさらに粘着剤を塗布す
るようにしても構わない。
【0064】
【発明の効果】本発明にかかるトナー定着物の転写方法
および転写材は、以上のように構成されているので、オ
リジナルな原稿パターンが転写材を用いて簡単に転写で
きる。しかも、何枚でも同じパターンのものを作ること
ができるとともに、この転写材を用いれば、所望のオリ
ジナルな原稿パターンをいろいろな場所に自由に貼り付
けたり、再転写することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オリジナルの文字が複写された用紙をあらわす
正面図である。
【図2】本発明にかかるトナー定着物の転写方法の1実
施例を工程順に説明する説明図である。
【図3】図1の転写方法でオリジナルの文字が転写され
た粘着剤シートの正面図である。
【図4】本発明にかかるトナー定着物の転写方法の別実
施例を工程順に説明する説明図である。
【図5】実施例13の転写材を複写紙に貼着した状態の
断面図である。
【図6】実施例13の薬液の供給方法を説明する断面図
である。
【図7】実施例13のTシャツの胸の部分に転写材を貼
着してアイロンをかけている様子をあらわ斜視図であ
る。
【図8】実施例13で得られた図柄入りのTシャツの正
面図である。
【符号の説明】
A 薬液 A′ 薬液 D 薬液 1 用紙(被定着物) 2 トナー定着物 5 粘着剤シート(転写材) 6 複写紙 51 粘着剤層 8 Tシャツ(被転写物) (a) 転写材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被定着物に定着したトナー定着物を薬液に
    曝して膨潤または溶解状態とする工程、基材の一側面に
    粘着剤層を設けた転写材を、粘着剤層を介して被定着物
    のトナー定着面に貼着させる工程を有し、これらの工程
    を実施したのち、前記転写材を被定着物から剥離して粘
    着剤層側にトナー定着物を転写する工程を備えているト
    ナー定着物の転写方法。
  2. 【請求項2】被定着物に定着したトナー定着物を薬液に
    曝して膨潤または溶解状態とする工程、基材の一側面に
    粘着剤層を設けた転写材を、粘着剤層を介して被定着物
    のトナー定着面に貼着させる工程を有し、これらの工程
    を実施したのち、前記転写材を被定着物から剥離して粘
    着剤層側にトナー定着物を転写する工程、トナー定着物
    が転写された転写材の粘着剤層側を被転写物の表面に押
    し当てながら、基材側からトナー定着物のガラス転移点
    温度より高い熱を加えて被転写物側にトナー定着物を再
    転写したのち、転写材を剥離する工程を備えているトナ
    ー定着物の転写方法。
  3. 【請求項3】薬液が、分散質としてのトナーを溶解また
    は膨潤可能な液状化合物(A)と、分散媒としてのトナ
    ーを難溶なまたは不溶な液状化合物(B)と界面活性剤
    とが少なくとも分散混合されたものである請求項1また
    は請求項2に記載のトナー定着物の転写方法。
  4. 【請求項4】粘着剤層がシリコーンゴムとシリコーンオ
    イルとを少なくとも含む組成物によって形成されている
    転写材を用いる請求項2または請求項3に記載のトナー
    定着物の転写方法。
  5. 【請求項5】粘着剤層が紫外線硬化型粘着剤で形成され
    ている転写材を用いるとともに、トナー定着物を転写す
    る工程とトナー定着物を再転写したのち、転写材を剥離
    する工程との間に紫外線硬化型粘着剤層に紫外線を照射
    する工程をも備えている請求項2または請求項3に記載
    のトナー定着物の転写方法。
  6. 【請求項6】再転写時にかける加熱温度以上の耐熱性を
    有するシート状樹脂基材の一側面にシリコーンゴムとシ
    リコーンオイルとを少なくとも含む組成物によって形成
    された粘着剤層を有する転写材。
  7. 【請求項7】再転写時にかける加熱温度以上の耐熱性を
    有するシート状樹脂基材の一側面に紫外線硬化型粘着剤
    層を有する転写材。
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