JPH0872069A - 内部離型剤 - Google Patents

内部離型剤

Info

Publication number
JPH0872069A
JPH0872069A JP21257194A JP21257194A JPH0872069A JP H0872069 A JPH0872069 A JP H0872069A JP 21257194 A JP21257194 A JP 21257194A JP 21257194 A JP21257194 A JP 21257194A JP H0872069 A JPH0872069 A JP H0872069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
compound
cyclic
release agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21257194A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Iwahara
昌宏 岩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP21257194A priority Critical patent/JPH0872069A/ja
Publication of JPH0872069A publication Critical patent/JPH0872069A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 成形品の粘着防止効果及びその効果の持続性
を十分に確保することができ、また、成形製品の表面特
性等の改善をも図ることができる内部離型剤。 【構成】 次の一般式[1]、[2]、[3]、
[4]、[5]又は[6]、 Rf COOR [1] ROCOZf COOR [2] Rf COOQOCORf [3] Rf CONHR [4] RNHCOZf CONHR [5] Rf CONHQNHCORf [6] {但し、Rf は、炭素数が2〜20のペルフルオロアル
キル基を表し、一方、Rは、炭素数が2〜30のアルキ
ル基を表し、直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、ある
いはまた環状構造を有するもののいずれでもよい。ま
た、Zf は、炭素数が2〜20のペルフルオロアルキレ
ン基を表しQは炭素数が2〜30のアルキレン基を表
す。}で表される化合物からなる内部離型剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部離型剤に関し、更
に詳しく言うと、樹脂やエラストマーなどの成形加工時
における金型等からの離型性を向上させ、更にはまた、
それら成形品の粘着防止や表面特性等の改善を図るため
に、樹脂やエラストマーなどに、あるいはそれらの組成
物等に添加配合する形で効果的に使用される離型剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】樹脂やエラストマーなどの成形加工時に
おける金型等からの離型性の向上及びそれらの成形品の
粘着防止には、大別して次のような2つの手段がとられ
ている。
【0003】その一つは、成形時の金型あるいは成形後
の成形品に離型剤の塗膜(離型性塗膜)を形成させる方
法である。このような塗膜方式で用いる離型剤は、外部
離型剤と呼ばれることがある。この場合の離型剤(外部
離型剤)としては、シリコーン系ワックスなど多くのも
のが開発され、それらが離型性の向上及び非粘着性を保
有させるために広くの使用されている。しかしながら、
これら従来の離型剤は、成形物の金型等からの安定な離
型及び成形品の粘着防止に必要な非粘着化付与性能自体
が決して満足できるものでなく、また、塗膜の形で用い
ているので、その効果の持続性に乏しいという欠点があ
る。
【0004】他の一つは、樹脂やエラストマーなどに各
種の添加剤を配合して混練を行う際に、離型性や成形品
自体の非粘着性を向上させるべく、非粘着性付与効果を
示す物質すなわち離型剤をも配合し、成形する方法であ
る。このような樹脂やエラストマーなどに添加配合し
て、離型性や非粘着性を向上させる形式の離型剤は、上
記の塗膜形式による離型剤(外部離型剤)と区別すべ
く、非粘着性付与剤と呼ばれることもあるが、ここでは
内部離型剤と呼んでいる。このように離型剤を樹脂やエ
ラストマーなどに添加配合して内部離型剤として用いれ
ば、成形時の金型等からの成形物の安定な離型、成形後
の成形品の粘着防止及びその効果の持続性の点で有利に
なることが期待できる。そのためには、適当な内部離型
剤を用いる必要があることは言うまでもない。
【0005】ところで、そのような添加配合方式で用い
る内部離型剤(非粘着性付与剤)としては、従来から適
当な重合度のポリテトラフルオロエチレン、ジメチルシ
ロキサン油、ステアリン酸、フッ化炭素などが使用され
ている。しかしながら、これら従来のものはいずれも十
分に満足な離型性及び非粘着化効果を示さず、中には樹
脂やエラストマーなどとの均一混合性に乏しいものもあ
り、実用上不十分のものであった。
【0006】こうした状況のもとに、近年、次の一般式
(a) Rf R′OCOR (a) {但し、式(a)中のRf は炭素数16以下の直鎖状、
分岐状又は環状ポリフルオロアルキル基又はポリフルオ
ロハイドロアルキル基であり、Rは炭素数20以下のア
ルキル基、アリール基又は炭素数7〜25のアラルキル
基であり、またR′は炭素数1〜5のアルキレン基、炭
素数6〜20のアリーレン基又は炭素数7〜20のアラ
ルキレン基である。}で表されるポリフルオロアルキル
エステル化合物よりなる内部離型剤が提案されている
(特公平1−25500号公報)。該公報によれば、上
記の特定のポリフルオロアルキルエステル化合物は、外
部離型剤を必要としない内部離型剤として有効であると
されている。しかしながら、該公報による技術において
は、たとえ、それらのポリフルオロアルキルエステル化
合物が内部離型剤若しくはその主成分として有効であっ
ても、原料や合成工程に強い制約があるため、実際には
一般式(a)の化合物の中でも極く限られた一部の特定
のもののみしか利用できず製品の種類が極めて限定され
るという欠点があり、あるいはまた、安価で入手の容易
な出発原料を用いてもその後の合成工程や分離工程が複
雑となるため製品のコストが高くなり、不要な副生物が
多くなるなど実用上の問題点も多い。
【0007】なお、このような欠点や問題点が生じるの
は、主として、該公報で提案されている一般式(a)の
エステル化合物がカルボン酸(RCOOH)と特殊なポ
リフルオロアルキルアルカノール(Rf R′OH)との
エステルであり、そのポリフルオロアルキルアルカノー
ル自体に上記のような製造上の問題点があることによ
る。実際、該公報中には上記一般式(a)のエステル化
合物の具体例として、6種類の化合物が示されている
が、これらのうちの5種類はいずれもR′がCH2CH2
であるペルフルオロオクチルエタノール(C817
2 CH2 OH)と脂肪酸とのエステルである。なお、
817CH2 CH2 OH等のペルフルオロアルキルエ
タノールは、通常、下記に示すようなペルフルオロエチ
レンのテロメリゼーションを経て合成される。
【0008】 nCF2 =CF2 +C25 I →C25 (CF2 CF2n I C25 (CF2 CF2n I+CH2 =CH2 →C25 (CF2 CF2n CH2 CH2 I C25 (CF2 CF2n CH2 CH2 I+H2 O →C25 (CF2 CF2n CH2 CH2 OH ここで、n=1〜6程度である。
【0009】このような方法では、前駆体のポリフルオ
ロアルキルアルカノールの合成にすでに3段階の反応工
程を要し、しかも、上記の1段目のテロメリゼーション
における生成物の収率が低く、炭素数に分布が生じ、不
要な副生物も多くなるので、分離コストが大きくなり、
結局は、目的物の収率が低くなり、製造コストも大きく
なる。更に、このようなテロメリゼーションに頼る方法
では、合成可能な化合物の炭素数及び炭素骨格の構造も
限定されてしまう。
【0010】すなわち、該公報による内部離型剤は、コ
スト的にも化合物の多様性の点でも必ずしも満足できる
ものではなく、こうした点において実用上不利であり、
利用分野も限定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、樹脂
やエラストマーなどに、あるいはそれらの組成物等に、
混練等によって極く少量添加配合することによって、そ
の成形加工時における成形物の金型等からの離型性を十
分に向上させることができ、かつ、成形品の粘着防止効
果及びその効果の持続性を十分に確保することができ、
また、成形製品の表面特性等の改善をも図ることができ
るなど種々の利点を有し、しかも、従来のポリフルオロ
アルキルエステル化合物系内部離型剤の場合に比べて製
造が容易で使用目的等により適合させるべく多種多様な
化合物系のものを比較的安価に供給することができるな
どの経済性及び応用性の点でも有利である、各種の化合
物からなる実用上著しく有用な内部離型剤を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するべく、樹脂やエラストマーなどに添加配合する
ことによって、成形時の離型性の向上、成形品の粘着防
止効果及びその持続性を十分に満足させることができ、
しかも、製造が容易で安価に供給できる化合物としてど
のような系統のものがあるかについて鋭意研究を行っ
た。その際、ペルフルオロアルキル基含有カルボン酸
(Rf COOH)が、前記従来技術に係わるペルフルオ
ロアルキルアルカノール(Rf R′OH)に比べて合成
が容易で、例えばカルボン酸のフッ素化反応等によって
低コストで収率よく得ることができ、しかも、原料のカ
ルボン酸の種類を変えることによって任意の炭素数及び
炭素骨格を有する多種多様な化合物(ペルフルオロアル
キル基含有カルボン酸)を容易に得ることができるこ
と、また、こうしたペルフルオロアルキル基含有カルボ
ン酸の場合には、通常のアルコールやジオールとの反応
によって多種多様なエステル化合物に直ちに導くことが
できるだけでなく、各種のアミンやジアミンとの反応に
よって多種多様なアミド化合物にも容易に導くことがで
きるとのという点に着目した。
【0013】そこで、各種のペルフルオロアルキル基含
有カルボン酸のアルコールやジオールとのエステル及び
アミンやジアミンとのアミドを各種合成し、更にはこれ
らを発展させ、同様にペルフルオロアルキレンジカルボ
ン酸とアルコール(ROH)とのジエステル及びアミン
とのジアミドも各種合成し、これらの化合物を樹脂やエ
ラストマーなどに添加配合し、その内部離型剤としての
性能を調べた。
【0014】その結果、ペルフルオロアルキル部(R
f )あるいはペルフルオロアルキレン部(Zf )の炭素
数が2〜20にある各種の構造のペルフルオロアルキル
基含有カルボン酸(Rf COOH)又はペルフルオロア
ルキレンジカルボン酸(HOCOZf COOH)と、炭
素数が2〜30の範囲にある各種の構造のアルコール
(ROH)又はジオール(HOQOH)とのエステル化
合物及びアミン(RNH2)又はジアミン(H2 NQN
2 )とのアミド化合物という特定の、多種多様なエス
テル化合物及びアミド化合物が、前記目的を満足し、各
種の樹脂やエラストマーなどに対する内部離型剤若しく
はその成分として極めて有効であることを見いだした。
【0015】本発明者は、主として上記の知見に基づい
て本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、内
部離型剤に係わり、その第1の発明として、次の一般式
[1] Rf COOR [1] {但し、式[1]中のRf は、炭素数が2〜20のペル
フルオロアルキル基を表し、該ペルフルオロアルキル基
f は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはま
た環状構造を有するもののいずれでもよく、一方、式
[1]中のRは、炭素数が2〜30のアルキル基を表
し、該アルキル基Rは直鎖状、分岐状あるいは環状のも
の、あるいはまた環状構造を有するもののいずれでもよ
い。}で表されるペルフルオロアルキル基含有エステル
化合物からなることを特徴とする内部離型剤を提供す
る。
【0016】また、本発明は、その第2の発明として、
次の一般式[2] ROCOZf COOR [2] {但し、式[2]中のZf は、炭素数が2〜20のペル
フルオロアルキレン基を表し、該ペルフルオロアルキレ
ン基Zf は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるい
はまた環状構造を有するもののいずれでもよく、一方、
式[2]中のRは、炭素数が2〜30のアルキル基を表
し、該アルキル基Rは直鎖状、分岐状あるいは環状のも
の、あるいはまた環状構造を有するもののいずれでもよ
く、また、式[2]中の2つのRは互いに同じでもよい
し、相違していてもよい。}で表されるペルフルオロア
ルキレン基含有ジエステル化合物からなることを特徴と
する内部離型剤を提供する。
【0017】また、本発明は、その第3の発明として、
次の一般式[3] Rf COOQOCORf [3] {但し、式[3]中のRf は、炭素数が2〜20のペル
フルオロアルキル基を表し、該ペルフルオロアルキル基
f は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはま
た環状構造を有するもののいずれでもよく、また、該式
[3]中の2つのRf は互いに同じでもよいし、相違し
ていてもよく、一方、式[3]中のQは、炭素数が2〜
30のアルキレン基を表し、該アルキレン基Qは直鎖
状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはまた環状構造
を有するもののいずれでもよい。}で表されるペルフル
オロアルキル基含有ジエステル化合物からなることを特
徴とする内部離型剤を提供する。
【0018】また、本発明は、その第4の発明として、
次の一般式[4] Rf CONHR [4] {但し、式[4]中のRf は、炭素数が2〜20のペル
フルオロアルキル基を表し、該ペルフルオロアルキル基
f は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはま
た環状構造を有するもののいずれでもよく、一方、式
[4]中のRは、炭素数が2〜30のアルキル基を表
し、該アルキル基Rは直鎖状、分岐状あるいは環状のも
の、あるいはまた環状構造を有するもののいずれでもよ
い。}で表されるペルフルオロアルキル基含有アミド化
合物からなることを特徴とする内部離型剤を提供する。
【0019】また、本発明は、その第5の発明として、
次の一般式[5] RNHCOZf CONHR [5] {但し、式[5]中のZf は、炭素数が2〜20のペル
フルオロアルキレン基を表し、該ペルフルオロアルキレ
ン基Zf は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるい
はまた環状構造を有するもののいずれでもよく、一方、
式[5]中のRは、炭素数が2〜30のアルキル基を表
し、該アルキル基Rは直鎖状、分岐状あるいは環状のも
の、あるいはまた環状構造を有するもののいずれでもよ
く、また、式[5]中の2つのRは互いに同じでもよい
し、相違していてもよい。}で表されるペルフルオロア
ルキレン基含有ジアミド化合物からなることを特徴とす
る内部離型剤を提供する。
【0020】また、本発明は、その第6の発明として、
次の一般式[6] Rf CONHQNHCORf [6] {但し、式[6]中のRf は、炭素数が2〜20のペル
フルオロアルキル基を表し、該ペルフルオロアルキル基
f は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはま
た環状構造を有するもののいずれでもよく、また、該式
[6]中の2つのRf は互いに同じでもよいし、相違し
ていてもよく、一方、式[6]中のQは、炭素数が2〜
30のアルキレン基を表し、該アルキレン基Qは直鎖
状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはまた環状構造
を有するもののいずれでもよい。}で表されるペルフル
オロアルキル基含有ジアミド化合物からなることを特徴
とする内部離型剤を提供する。
【0021】前記一般式[1]、[3]、[4]及び
[6]において、Rf は炭素数が2〜20のペルフルオ
ロアルキル基を表すが、該ペルフルオロアルキル基Rf
は、直鎖状のものでもよいし、分岐状のものでもよい
し、環状のものすなわちペルフルオロシクロアルキル基
でもよいし、また、ペルフルオロ(シクロアルキルアル
キル)基やペルフルオロアラルキル基等の環状構造を有
するものでもよい。また、一般式[3]及び[6]で表
される化合物の場合には、分子中に2つのRf を有する
が、これらは互いに同じものでもよいし、相違していて
もよい。
【0022】Rf の具体例としては、直鎖状のものにつ
いては、例えば、ペルフルオロエチル基、ペルフルオロ
プロピル基、ペルフルオロブチル基、ペルフルオロペン
チル基、ペルフルオロヘキシル基、ペルフルオロヘプチ
ル基、ペルフルオロオクチル基、ペルフルオロノニル
基、ペルフルオロデシル基、ペルフルオロウンデシル
基、ペルフルオロドデシル基、ペルフルオロトリデシル
基、ペルフルオロテトラデシル基、ペルフルオロペンタ
デシル基、ペルフルオロヘキサデシル基、ペルフルオロ
ヘプタデシル基、ペルフルオロオクタデシル基などのC
3 (CF2m −(m=1〜19)を挙げることがで
き、分岐状のものについては、例えば、ペルフルオロイ
ソブチル基、ペルフルオロイソペンチル基、ペルフルオ
ロイソヘキシル基、ペルフルオロイソヘプチル基、ペル
フルオロイソオクチル基、ペルフルオロイソノニル基、
ペルフルオロイソデシル基、ペルフルオロイソウンデシ
ル基、ペルフルオロイソドデシル基、ペルフルオロイソ
トリデシル基、ペルフルオロイソテトラデシル基、ペル
フルオロイソペンタデシル基、ペルフルオロイソヘキサ
デシル基、ペルフルオロイソヘプタデシル基、ペルフル
オロイソオクタデシル基などの前記各種の直鎖状ペルフ
ルオロアルキル基のうちの炭素数が4〜20のものの各
種の骨格異性体を挙げることができ、また、環状のもに
ついては、例えば、ペルフルオロシクロプロピル基、ペ
ルフルオロシクロブチル基、ペルフルオロシクロペンチ
ル基、ペルフルオロシクロヘキシル基、ペルフルオロシ
クロヘプチル基、ペルフルオロシクロオクチル基、ペル
フルオロシクロノニル基、ペルフルオロシクロデシル
基、ペルフルオロシクロドデシル基などを例示すること
ができ、更に、環状構造を有するものについては、例え
ば、ペルフルオロ(メチルシクロペンチル)基、ペルフ
ルオロ(メチルシクロヘキシル)基、ペルフルオロ(エ
チルシクロヘキシル)基、ペルフルオロ(ジメチルシク
ロヘキシル)基、ペルフルオロ(シクロヘキシルエチ
ル)基などの各種ペルフルオロ(アルキルシクロアルキ
ル)基若しくはペルフルオロ(シクロアルキルアルキ
ル)基やペルフルオロベンジル基、ペルフルオロフェネ
チル基等で代表される各種のペルフルオロアラルキル基
を挙げることができる。これら各種Rf の中でも、通常
は、例えば、炭素数が6〜18程度の直鎖状のものが好
ましい。
【0023】前記一般式[1]、[2]、[4]及び
[5]において、Rは炭素数が2〜30のアルキル基を
表すが、該アルキル基Rは、直鎖状のものでもよいし、
分岐状のものでもよいし、環状のものすなわちシクロア
ルキル基でもよいし、また、シクロアルキルアルキル基
やアラルキル基等の環状構造を有するものでもよい。ま
た、一般式[2]及び[5]で表される化合物の場合に
は、分子中に2つのRを有するが、これらは互いに同じ
ものでもよいし、相違していてもよい。
【0024】Rの具体例としては、直鎖状のものについ
ては、例えば、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル
基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基などのCH3 (C
2m −(m=1〜19)を挙げることができ、分岐
状のものについては、例えば、イソブチル基、イソペン
チル基、イソヘキシル基、イソヘプチル基、イソオクチ
ル基、イソノニル基、イソデシル基、イソウンデシル
基、イソドデシル基、イソトリデシル基、イソテトラデ
シル基、イソペンタデシル基、イソヘキサデシル基、イ
ソヘプタデシル基、イソオクタデシル基などの前記各種
の直鎖状アルキル基のうちの炭素数が4〜20のものの
各種の骨格異性体を挙げることができ、また、環状のも
については、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデ
シル基、シクロドデシル基などを例示することができ、
更に、環状構造を有するものについては、例えば、メチ
ルシクロペンチル基、メチルシクロヘキシル基、エチル
シクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、シクロ
ヘキシルエチル基などの各種アルキルシクロアルキル基
若しくはシクロアルキルアルキル基やベンジル基、フェ
ネチル基等で代表される各種のアラルキル基を挙げるこ
とができる。これら各種Rの中でも、通常は、例えば、
炭素数が8〜18程度の直鎖状のものが好ましい。
【0025】前記一般式[1]及び[5]において、Z
f は、炭素数が2〜20アルキレン基を表すが、該ペル
フルオロアルキレン基Zf は、直鎖状のものでもよい
し、分岐状のものでもよいし、環状のものすなわちペル
フルオロシクロアルキレン基でもよいし、また、ペルフ
ルオロ(アルキレンシクロアルキレン)基やペルフルオ
ロ(アルキレンアラルキレン)基等の環状構造を有する
ものでもよい。
【0026】Zf の具体例としては、直鎖状のものにつ
いては、例えば、ペルフルオロジメチレン基、ペルフル
オロトリメチレン基、ペルフルオロテトラメチレン基、
ペルフルオロペンタメチレン基、ペルフルオロヘキサメ
チレン基、ペルフルオロヘプタメチレン基、ペルフルオ
ロオクタメチレン基、ペルフルオロノナメチレン基、ペ
ルフルオロデカメチレン基、ペルフルオロウンデカメチ
レン基、ペルフルオロドデカメチレン基、ペルフルオロ
トリデカメチレン基、ペルフルオロテトラデカメチレン
基、ペルフルオロペンタデカメチレン基、ペルフルオロ
ヘキサデカメチレン基、ペルフルオロヘプタデカメチレ
ン基、ペルフルオロオクタデカメチレン基などのnが2
〜20の範囲にある−(CF2n −を挙げることがで
き、分岐状のものについては、上記のうち炭素数が4〜
20の直鎖状ペルフルオロアルキレン基のそれぞれの骨
格異性体にあたる各種の分岐状ペルフルオロアルキレン
基−Ck2k−(k=4〜20)を挙げることができ、
また、環状のもの若しくは環状構造を有するについて
は、例えば、各種のペルフルオロシクロペンチレン基、
各種のペルフルオロシクロヘキシレン基、ペルフルオロ
(シクロヘキシレンエチレン)基、ペルフルオロ(メチ
レンフェニレンメチレン)基などを例示することができ
る。これら各種Zf の中でも、通常は、例えば、炭素数
が6〜18程度の直鎖状のものが好ましい。
【0027】前記一般式[3]及び[6]において、Q
は、炭素数が2〜30アルキレン基を表すが、該アルキ
レン基Qは、直鎖状のものでもよいし、分岐状のもので
もよいし、環状のものすなわち シクロアルキレン基で
もよいし、また、アルキレンシクロアルキレン基やアル
キレンアラルキレン基等の環状構造を有するものでもよ
い。
【0028】Qの具体例としては、直鎖状のものについ
ては、例えば、ジメチレン基、トリメチレン基、テトラ
メチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘ
プタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、
デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン
基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ペン
タデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、ヘプタデカ
メチレン基、オクタデカメチレン基などのjが2〜30
の範囲にある−(CH2j −を挙げることができ、分
岐状のものについては、上記のうち炭素数が4〜30の
直鎖状アルキレン基のそれぞれの骨格異性体にあたる各
種の分岐状アルキレン基−Ct2t−(t=4〜30)
を挙げることができ、また、環状のもの若しくは環状構
造を有するについては、例えば、各種のシクロペンチレ
ン基、各種のシクロヘキシレン基、シクロヘキシレンエ
チレン)基、メチレンフェニレンメチレン基などを例示
することができる。これら各種Qの中でも、通常は、例
えば、炭素数が6〜18程度の直鎖状のものが好まし
い。
【0029】前記一般式[1]で表される化合物(化合
物[1])としては、前記各種のR f とRとの任意の組
み合わせによる多種多様な化合物があり、これらはいず
れも本発明の内部離型剤若しくはその成分として有効で
ある。これら各種の化合物[1]の中でも特に好ましい
ものをいくつか示せば、例えば、下記に示す各種の化合
物を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0030】 CF3 (CF28 COOC1021 CF3 (CF28 COOC1429 CF3 (CF28 COOC1837 CF3 (CF210COOC1021 CF3 (CF210COOC1429 CF3 (CF210COOC1837 CF3 (CF216COOC1021 CF3 (CF216COOC1429 CF3 (CF216COOC1837 なお、前記化合物[1]は、本発明の内部離型剤若しく
はその成分として、1種単独で使用してもよいし、2種
以上を混合物等として併用してもよい。
【0031】前記各種の化合物[1]は、各種の方法に
よって合成可能であり、どのような方法で製造したもの
でも使用可能であるが、一般的には、例えば、次の一般
式[7] Rf COOH [7] {ここで式[7]中のRf は、前記同様の意味を表し、
この場合前記一般式[1]のRf COOR中のRf に対
応するペルフルオロアルキル基である。}で表されるペ
ルフルオロアルキル基含有カルボン酸(化合物[7])
と次の一般式[8] ROH [8] {ここで式[7]中のRは、前記同様の意味を表し、こ
の場合前記一般式[1]のRf COOR中のRに対応す
るアルキル基である。}で表されるアルコール(化合物
[8])とのエステル化反応、あるいは、次の一般式
[9] Rf COOCH3 [9] {ここで式[9]中のRf は、前記同様の意味を表し、
この場合前記一般式[1]のRf COOR中のRf に対
応するペルフルオロアルキル基である。}で表されるペ
ルフルオロアルキル基含有カルボン酸メチル(化合物
[9])と前記化合物[8]とのエステル交換反応等に
よって好適に合成することができる。このエステル化反
応及びエステル交換反応は、通常の手法に従って行うこ
とができ、この方法によれば前記した多種多様な化合物
[1]を容易に収率よく、しかも、経済性よく得ること
ができる。なお、こうして合成した化合物[1]は、必
要に応じて、再結晶等の通常の分離精製手法を用いて種
々の純度若しくは精製度のものとしてに単離することが
できる。ただし、前記化合物[1]は、その単一化合物
を単独でも、そのうちの2種以上の混合物でも、更に
は、化合物[1]と他の本発明の目的を阻害しない成分
との混合物や組成物としても、いずれも、本発明の内部
離型剤として有効に使用することができるので、場合に
よっては、前記反応の反応混合物をそのまま本発明の内
部離型剤若しくはその成分として利用することもでき
る。したがって、この精製は場合に応じて適度に行えば
よいし、また、前記反応原料の化合物[7]、[8]及
び[9]は、いずれも、必ずしも高純度のものを用いな
いでもよく、それぞれについて2種以上の混合物を用い
てもよいし、更には他の成分との混合物のまま用いても
よい。
【0032】なお、前記化合物[7]及び[9]は、例
えば、対応する通常のカルボン酸メチル等のカルボン酸
エステルとフッ素F2 と反応によって得られた生成物
(ペルフルオロカルボン酸エステル若しくはペルフルオ
ロカルボン酸フルオライドなど)を加水分解若しくはメ
タノール分解することによって容易に得ることができ
る。このような合成法によって前記化合物[1]、化合
物[3]、化合物[4]及び化合物[6]の原料として
好適な多種多様な化合物[7]及び化合物[9]を収率
よく、しかも経済性よく得ることができるのである。こ
の化合物[7]や化合物[9]の製造工程においても、
反応原料を混合物として用いてもよいし、また、生成物
の化合物[7]や化合物[9]を必ずしも単離しない
で、適度に分離精製して次の反応の原料として用いても
よい。
【0033】前記一般式[2]で表される化合物(化合
物[2])としては、前記各種のZ f とRとの任意の組
み合わせによる多種多様な化合物があり、これらはいず
れも本発明の内部離型剤若しくはその成分として有効で
ある。これら各種の化合物[2]の中でも特に好ましい
ものをいくつか示せば、例えば、下記に示す各種の化合
物を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0034】 C1429OCO(CF26 COOC14291837OCO(CF26 COOC18371021OCO(CF28 COOC10211429OCO(CF28 COOC1429 なお、前記化合物[2]は、本発明の内部離型剤若しく
はその成分として、1種単独で使用してもよいし、2種
以上を混合物等として併用してもよい。
【0035】前記各種の化合物[2]は、各種の方法に
よって合成可能であり、どのような方法で製造したもの
でも使用可能であるが、一般的には、例えば、次の一般
式[10] HOCOZf COOH [10] 又は次の一般式[11] CH3 OCOZf COOCH3 [11] {ここで式[10]及び[11]中のZf は、前記同様
の意味を表し、この場合前記一般式[2]のROCOZ
f COOR中のZf に対応するペルフルオロアルキレン
基である。}で表されるペルフルオロアルキレンジカル
ボン酸(化合物[10])又はペルフルオロアルキレン
ジカルボン酸ジメチル(化合物[11])と前記化合物
[8]とのエステル反応又はエステル交換反応等によっ
て好適に合成することができる。このエステル化反応及
びエステル交換反応は、通常の手法に従って行うことが
でき、この方法によれば前記した多種多様な化合物
[2]を容易に収率よく、しかも、経済性よく得ること
ができる。なお、こうして合成した化合物[2]は、必
要に応じて、再結晶等の通常の分離精製手法を用いて種
々の純度若しくは精製度のものとしてに単離することが
できる。ただし、前記化合物[2]は、その単一化合物
を単独でも、そのうちの2種以上の混合物でも、更に
は、化合物[2]と他の本発明の目的を阻害しない成分
との混合物や組成物としても、いずれも、本発明の内部
離型剤として有効に使用することができるので、場合に
よっては、前記反応の反応混合物をそのまま本発明の内
部離型剤若しくはその成分として利用することもでき
る。したがって、この精製は場合に応じて適度に行えば
よいし、また、前記反応原料の化合物[10]、[1
1]及び[8]は、いずれも、必ずしも高純度のものを
用いないでもよく、それぞれについて2種以上の混合物
を用いてもよいし、更には他の成分との混合物のまま用
いてもよい。
【0036】なお、前記化合物[10]及び[11]
は、例えば、対応する通常のジカルボン酸ジメチル等の
カルボン酸エステルとフッ素F2 と反応によって得られ
た生成物(ペルフルオロカルボン酸エステル若しくはペ
ルフルオロカルボン酸フルオライドなど)を加水分解若
しくはメタノール分解することによって容易に得ること
ができる。このような合成法によって前記化合物[2]
及び化合物[5]の原料として好適な多種多様な化合物
[10]及び化合物[11]を収率よく、しかも経済性
よく得ることができるのである。この化合物[10]や
化合物[11]の製造工程においても、反応原料を混合
物として用いてもよいし、また、生成物の化合物[1
0]や化合物[11]を必ずしも単離しないで、適度に
分離精製して次の反応の原料として用いてもよい。
【0037】前記一般式[3]で表される化合物(化合
物[3])としては、前記各種のR f とQとの任意の組
み合わせによる多種多様な化合物があり、これらはいず
れも本発明の内部離型剤若しくはその成分として有効で
ある。これら各種の化合物[3]の中でも特に好ましい
ものをいくつか示せば、例えば、下記に示す各種の化合
物を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0038】 CF3 (CF210COO(CH26 OCO(CF210CF3 CF3 (CF216COO(CH26 OCO(CF216CF3 CF3 (CF210COO(CH28 OCO(CF210CF3 CF3 (CF216COO(CH28 OCO(CF216CF3 CF3 (CF210COO(CH210OCO(CF210CF3 CF3 (CF216COO(CH210OCO(CF216CF3 なお、前記化合物[3]は、本発明の内部離型剤若しく
はその成分として、1種単独で使用してもよいし、2種
以上を混合物等として併用してもよい。
【0039】前記各種の化合物[3]は、各種の方法に
よって合成可能であり、どのような方法で製造したもの
でも使用可能であるが、一般的には、例えば、前記化合
物[7]又は化合物[9]と次の一般式[12] HOQOH [12] {ここで式[12]中のQは、前記同様の意味を表し、
この場合前記一般式[3]のRf COOQOCORf
のQに対応するアルキレン基である。}で表されるジオ
ール(化合物[12])とのエステル化反応又はエステ
ル交換反応等によって好適に合成することができる。こ
のエステル化反応及びエステル交換反応は、通常の手法
に従って行うことができ、この方法によれば前記した多
種多様な化合物[3]を容易に収率よく、しかも、経済
性よく得ることができる。なお、こうして合成した化合
物[3]は、必要に応じて、再結晶等の通常の分離精製
手法を用いて種々の純度若しくは精製度のものとしてに
単離することができる。ただし、前記化合物[3]は、
その単一化合物を単独でも、そのうちの2種以上の混合
物でも、更には、化合物[3]と他の本発明の目的を阻
害しない成分との混合物や組成物としても、いずれも、
本発明の内部離型剤として有効に使用することができる
ので、場合によっては、前記反応の反応混合物をそのま
ま本発明の内部離型剤若しくはその成分として利用する
こともできる。したがって、この精製は場合に応じて適
度に行えばよいし、また、前記反応原料の化合物
[7]、[9]及び[12]は、いずれも、必ずしも高
純度のものを用いないでもよく、それぞれについて2種
以上の混合物を用いてもよいし、更には他の成分との混
合物のまま用いてもよい。
【0040】なお、前記化合物[7]及び[9]は、前
記した方法で好適に得ることができる。
【0041】前記一般式[4]で表される化合物(化合
物[4])としては、前記各種のR f とRとの任意の組
み合わせによる多種多様な化合物があり、これらはいず
れも本発明の内部離型剤若しくはその成分として有効で
ある。これら各種の化合物[4]の中でも特に好ましい
ものをいくつか示せば、例えば、下記に示す各種の化合
物を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0042】 CF3 (CF210CONHC1021 CF3 (CF210CONHC1429 CF3 (CF210CONHC1837 CF3 (CF216CONHC1021 CF3 (CF216CONHC1429 CF3 (CF216CONHC1837 なお、前記化合物[4]は、本発明の内部離型剤若しく
はその成分として、1種単独で使用してもよいし、2種
以上を混合物等として併用してもよい。
【0043】前記各種の化合物[4]は、各種の方法に
よって合成可能であり、どのような方法で製造したもの
でも使用可能であるが、一般的には、例えば、前記化合
物[7]又は化合物[9]と次の一般式[13] RNH2 [13] {ここで式[13]中のRは、前記同様の意味を表し、
この場合前記一般式[4]のRf CONHR中のRに対
応するアルキル基である。}で表されるアミン(化合物
[13])とのアミド化反応等によって好適に合成する
ことができる。このアミド化反応は、通常の手法に従っ
て行うことができ、この方法によれば前記した多種多様
な化合物[4]を容易に収率よく、しかも、経済性よく
得ることができる。なお、こうして合成した化合物
[4]は、必要に応じて、再結晶等の通常の分離精製手
法を用いて種々の純度若しくは精製度のものとしてに単
離することができる。ただし、前記化合物[4]は、そ
の単一化合物を単独でも、そのうちの2種以上の混合物
でも、更には、化合物[4]と他の本発明の目的を阻害
しない成分との混合物や組成物としても、いずれも、本
発明の内部離型剤として有効に使用することができるの
で、場合によっては、前記反応の反応混合物をそのまま
本発明の内部離型剤若しくはその成分として利用するこ
ともできる。したがって、この精製は場合に応じて適度
に行えばよいし、また、前記反応原料の化合物[7]、
[9]及び[13]は、いずれも、必ずしも高純度のも
のを用いないでもよく、それぞれについて2種以上の混
合物を用いてもよいし、更には他の成分との混合物のま
ま用いてもよい。
【0044】前記一般式[5]で表される化合物(化合
物[5])としては、前記各種のZ f とRとの任意の組
み合わせによる多種多様な化合物があり、これらはいず
れも本発明の内部離型剤若しくはその成分として有効で
ある。これら各種の化合物[5]の中でも特に好ましい
ものをいくつか示せば、例えば、下記に示す各種の化合
物を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0045】 C1021NHCO(CF26 CONHC10211429NHCO(CF26 CONHC14291837NHCO(CF26 CONHC18371021NHCO(CF28 CONHC10211429NHCO(CF28 CONHC14291837NHCO(CF28 CONHC1837 なお、前記化合物[5]は、本発明の内部離型剤若しく
はその成分として、1種単独で使用してもよいし、2種
以上を混合物等として併用してもよい。
【0046】前記各種の化合物[5]は、各種の方法に
よって合成可能であり、どのような方法で製造したもの
でも使用可能であるが、一般的には、例えば、前記化合
物[10]又は化合物[11]と前記化合物[13]と
のアミド化反応等によって好適に合成することができ
る。このアミド化反応は、通常の手法に従って行うこと
ができ、この方法によれば前記した多種多様な化合物
[5]を容易に収率よく、しかも、経済性よく得ること
ができる。なお、こうして合成した化合物[5]は、必
要に応じて、再結晶等の通常の分離精製手法を用いて種
々の純度若しくは精製度のものとしてに単離することが
できる。ただし、前記化合物[5]は、その単一化合物
を単独でも、そのうちの2種以上の混合物でも、更に
は、化合物[5]と他の本発明の目的を阻害しない成分
との混合物や組成物としても、いずれも、本発明の内部
離型剤として有効に使用することができるので、場合に
よっては、前記反応の反応混合物をそのまま本発明の内
部離型剤若しくはその成分として利用することもでき
る。したがって、この精製は場合に応じて適度に行えば
よいし、また、前記反応原料の化合物[10]、[1
1]及び[13]は、いずれも、必ずしも高純度のもの
を用いないでもよく、それぞれについて2種以上の混合
物を用いてもよいし、更には他の成分との混合物のまま
用いてもよい。
【0047】なお、前記化合物[10]及び[11]
は、前記した方法で好適に得ることができる。
【0048】前記一般式[6]で表される化合物(化合
物[6])としては、前記各種のR f とQとの任意の組
み合わせによる多種多様な化合物があり、これらはいず
れも本発明の内部離型剤若しくはその成分として有効で
ある。これら各種の化合物[6]の中でも特に好ましい
ものをいくつか示せば、例えば、下記に示す各種の化合
物を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0049】 CF3 (CF210CONH(CH26 NHCO(CF210CF3 CF3 (CF216CONH(CH26 NHCO(CF216CF3 CF3 (CF210CONH(CH28 NHCO(CF210CF3 CF3 (CF216CONH(CH28 NHCO(CF216CF3 CF3 (CF210CONH(CH210NHCO(CF210CF3 CF3 (CF216CONH(CH210NHCO(CF216CF3 なお、前記化合物[6]は、本発明の内部離型剤若しく
はその成分として、1種単独で使用してもよいし、2種
以上を混合物等として併用してもよい。
【0050】前記各種の化合物[6]は、各種の方法に
よって合成可能であり、どのような方法で製造したもの
でも使用可能であるが、一般的には、例えば、前記化合
物[7]又は化合物[9]と次の一般式[14] H2 NQNH2 [14] {ここで式[14]中のQは、前記同様の意味を表し、
この場合前記一般式[6]のRf CONHQNHCOR
f 中のQに対応するアルキレン基である。}で表される
ジアミン化合物[14])とのアミド化反応等によって
好適に合成することができる。このアミド化反応は、通
常の手法に従って行うことができ、この方法によれば前
記した多種多様な化合物[6]を容易に収率よく、しか
も、経済性よく得ることができる。なお、こうして合成
した化合物[6]は、必要に応じて、再結晶等の通常の
分離精製手法を用いて種々の純度若しくは精製度のもの
としてに単離することができる。ただし、前記化合物
[6]は、その単一化合物を単独でも、そのうちの2種
以上の混合物でも、更には、化合物[6]と他の本発明
の目的を阻害しない成分との混合物や組成物としても、
いずれも、本発明の内部離型剤として有効に使用するこ
とができるので、場合によっては、前記反応の反応混合
物をそのまま本発明の内部離型剤若しくはその成分とし
て利用することもできる。したがって、この精製は場合
に応じて適度に行えばよいし、また、前記反応原料の化
合物[7]、[9]及び[14]は、いずれも、必ずし
も高純度のものを用いないでもよく、それぞれについて
2種以上の混合物を用いてもよいし、更には他の成分と
の混合物のまま用いてもよい。
【0051】本発明の内部離型剤は、前記化合物[1]
〜[6]のうちの少なくとも一種の化合物からなるもの
であり、これら化合物[1]〜[6]から選ばれる任意
の1種単独で構成しても用いてもよいし、それらのうち
の任意の2種以上を混合物等として併用して構成して用
いてもよいし、また、本発明の目的を阻害しない範囲
で、他の各種の成分との混合物や組成物として用いても
よい。
【0052】本発明の内部離型剤を用いるに際しては、
これを樹脂やエラストマーなどに添加配合し、これを成
形加工に供する。その添加配合は、常法に従って行うこ
とができ、成形時に行ってもよいし、成形前に他の混合
機や混練機等によって行ってもよい。なお、この内部離
型剤は、樹脂やエラストマーなどに、あるいはその組成
物等に直接添加してもよく、予め他の添加成分と混合し
てから添加してもよく、いずれの順序方式で添加しても
よいが、一般的には樹脂やエラストマーなどに他の添加
物を添加混合する際に該内部離型剤をも添加混合する方
式が好適に行われる。
【0053】対象とする樹脂やエラストマーとしては、
特に制限はなく、例えば、ポリオレフィン、天然ゴム、
各種合成ゴム、各種加硫ゴム等々の金型等による成形加
工を行うさまざまなものに適用される。
【0054】かかる樹脂やエラストマー等に対する本発
明の内部離型剤の好適な添加量は、場合によって異なる
ので必ずしも一律に定めることができないが、通常は、
樹脂やエラストマー100重量部に対して、該内部離型
剤若しくはの成分として用いる前記化合物[1]〜
[6]の合計量が通常0.2〜5重量部、好ましくは、
0.3〜2重量部の範囲に選定するのが好適である。
【0055】このように本発明の内部離型剤を、樹脂や
エラストマーなどに添加配合し、成形加工を行うことに
よって、成形加工時の金型からの離型性を十分に向上す
ることができ、また、成形品の粘着防止効果を十分に高
めることができ、しかも、その高い粘着防止効果の持続
性も十分に確保することができる。
【0056】
【実施例】以下、本発明の実施例及びその比較例を示
し、これらによって本発明を更に具体的に説明するが、
本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0057】実施例1〜8 [各種エステル及びアミドの合成] (合成例1) CF3 (CF210COOC1837(化合物[1a])
の合成 攪拌機及び還流器を備えた反応器内に、溶媒の1,4−
ジクロロブタン150mlを入れ、次いでペルフルオロ
ドデカン酸{CF3 (CF210COOH}50.0g
(0.081モル)とステアリルアルコール{C1837
OH}22.7g(0.083モル)を加え溶解させ、
攪拌下、130℃にて10時間、加熱し反応せしめた。
【0058】反応後、反応混合物を冷却し、析出した所
望のエステル(粗製物)を濾過により分離取得した。次
いで、該粗製エステルをトルエンにて再結晶し、所望の
精製エステル(化合物[1a])を得た。
【0059】こうして得た化合物[1a]の収率は、用
いた前記ペルフルオロドデカン酸基準で、95モル%で
あった。
【0060】(合成例2) C1021OCO(CF28 COOC1021(化合物
[2a])の合成 攪拌機及び還流器を備えた反応器内に、溶媒の1,4−
ジクロロブタン170mlを入れ、次いでペルフルオロ
デカン二酸{HOCO(CF28 COOH}50.0
g(0.10モル)とn−デシルアルコール{C1021
OH}33.2g(0.21モル)を加え溶解させ、攪
拌下、130℃にて15時間、加熱し反応せしめた。
【0061】反応後、反応混合物を冷却し、析出した所
望のジエステル(粗製物)を濾過により分離取得した。
次いで、該粗製ジエステルをトルエンにて再結晶し、所
望の精製ジエステル(化合物[2a])を得た。
【0062】こうして得た化合物[2a]の収率は、用
いた前記ペルフルオロデカン二酸基準で、92モル%で
あった。
【0063】(合成例3) CF3 (CF210COO(CH)10OCO(CF2
10CF3 CF3 (化合物[3a])の合成 攪拌機及び還流器を備えた反応器内に、溶媒の1,4−
ジクロロブタン150mlを入れ、次いでペルフルオロ
ドデカン酸{CF3 (CF210COOH}50.0g
(0.081モル)と1,10−デカンジオール{HO
(CH)10OH}7.1g(0.041モル)を加え溶
解させ、攪拌下、130℃にて15時間、加熱し反応せ
しめた。
【0064】反応後、反応混合物を冷却し、析出した所
望のジエステル(粗製物)を濾過により分離取得した。
次いで、該粗製ジエステルをトルエンにて再結晶し、所
望の精製ジエステル(化合物[3a])を得た。
【0065】こうして得た化合物[3a]の収率は、用
いた前記ペルフルオロドデカン酸基準で、94モル%で
あった。
【0066】(合成例4) CF3 (CF216CONHC1429(化合物[4
a])の合成 攪拌機及び還流器を備えた反応器内に、溶媒のトルエン
150mlを入れ、次いでペルフルオロオクタデカン酸
メチル{CF3 (CF216COOCH3 }50.0g
(0.054モル)とn−テトラデシルアミン{C14
29NH2 }11.7g(0.055モル)を加えた後、
加熱還流下で5時間反応せしめた。
【0067】反応後、反応混合物を冷却し、析出したア
ミドを濾過により分離し、乾燥せしめ、所望のアミド
(化合物[4a])を得た。
【0068】こうして得た化合物[4a]の収率は、用
いた前記ペルフルオロオクタデカン酸メチル基準で、9
9モル%であった。
【0069】(合成例5) C1021NHCO(CF28 CONHC1021(化合
物[5a])の合成 攪拌機及び還流器を備えた反応器内に、溶媒のトルエン
150mlを入れ、次いでペルフルオロデカン二酸ジメ
チル{CH3 OCO(CF28 COOCH3}50.
0g(0.097モル)とn−デシルアミン{C1021
NH2 }31.4g(0.20モル)を加えた後、加熱
還流下で8時間反応せしめた。
【0070】反応後、反応混合物を冷却し、析出したジ
アミドを濾過により分離し、乾燥せしめ、所望のジアミ
ド(化合物[5a])を得た。
【0071】こうして得た化合物[5a]の収率は、用
いた前記ペルフルオロデカン二酸ジメチル基準で、96
モル%であった。
【0072】(合成例6) CF3 (CF210CONH(CH26 NHCO(C
210CF3 (化合物[6a])の合成 攪拌機及び還流器を備えた反応器内に、溶媒のトルエン
150mlを入れ、次いでペルフルオロドデカン酸メチ
ル{CF3 (CF210COOCH3 }50.0g
(0.080モル)とヘキサメチレンジアミン{H2
(CH26 NH2}4.6g(0.055モル)を加
えた後、加熱還流下で5時間反応せしめた。反応後、反
応混合物を冷却し、析出したジアミドを濾過により分離
し、乾燥せしめ、所望のジアミド(化合物[6a])を
得た。
【0073】こうして得た化合物[6a]の収率は、用
いた前記ペルフルオロドデカン酸メチル基準で、97モ
ル%であった。
【0074】[加硫成形品への成形]上記合成例1〜6
で得た化合物[1a]〜[6a]それぞれの内部離型剤
(非粘着性付与剤)としての効果を見るべく、下記の要
領でアクリルゴムの加硫成形品への成形を行い、それら
の性能を評価した。
【0075】アクリルゴム(日本オイルシール工業製品
ノックスタイトPA−502)100重量部、カーボン
ブラック(三菱化成製品ダイヤブラックH)55重量
部、加硫剤(日本オイルシール工業製品CL−E−3)
1.2重量部、加硫剤(日本オイルシール工業製品CL
−E−4)0.4重量部、加硫促進剤(日本オイルシー
ル工業製品AC−M−2)0.4重量部、加硫促進剤
(川口化学製品アクセルD)3重量部及び内部離型剤
(非粘着性付与剤)として表1に記載の各化合物を表示
の割合で配合し、8種の配合組成物を調製した。これら
の配合組成物を、それぞれ別途に、二本ロールを用いて
混練し、次いで、180℃、10分間のプレス一次加硫
及び150℃、15時間のオーブン二次加硫によってシ
ート状の加硫成形品(150x100x1mm)に成形
した。
【0076】この成形の際の加硫成形品の金型離型性
(金型からの取りはずしやすさ)と成形後の加硫成形品
(ゴム)同士の非粘着性を下記の基準に従ってA〜Cの
5段階で評価した。その結果は表1に示す。
【0077】(金型離型性)加硫成形品の金型よりのと
りはずし易さを、次の基準により評価した。 A:金型からの離型に力を殆ど使用しなくともよい。 B:金型からの離型に少し力を使用しなければならな
い。 C:金型にゴムがやや粘着し、金型を開けるのに力が必
要。 D:金型にゴムが粘着し、金型を開けるのに相当の力が
必要。
【0078】(ゴム同士の非粘着性)シート上加硫成形
品を2枚重ね、10kgf/cm2の圧力でプレスした
後、手で引き剥した際の剥れ易さを、次の基準により評
価した。 A:片方のシートを持ち上げると剥れる。 B:片方のシートを持ち上げると、他方のシートもそれ
に付着して持ち上がるが、自重により剥れる。 C:少しの力を加えることにより剥すことができる。 D:相当の力を加えなければ剥すことができない。
【0079】
【表1】 比較例 1〜3 上記実施例1において、表1に示すように内部離型剤
(非粘着性付与剤)を添加しないか、あるいは、内部離
型剤(非粘着性付与剤)として、化合物[1a]に代え
て従来型のもの(ステアリン酸又はジメチルシロキサン
油)用いた以外は同様の組成の配合組成物を調製し、こ
れを実施例1の場合と同様にして、混練した後加硫成形
し、評価した。結果は表1に示す。
【0080】
【発明の効果】本発明によると、樹脂やエラストマーな
どに、あるいはそれらの組成物等に、混練等によって極
く少量添加配合することによって、その成形加工時にお
ける成形物の金型等からの離型性を十分に向上させるこ
とができ、かつ、成形品の粘着防止効果及びその効果の
持続性を十分に確保することができ、また、成形製品の
表面特性等の改善をも図ることができるなど種々の利点
を有し、しかも、従来のポリフルオロアルキルエステル
化合物系内部離型剤の場合に比べて製造が容易で使用目
的等により適合させるべく多種多様な化合物系のものを
比較的安価に供給することができるなどの経済性及び応
用性の点でも有利である、各種の化合物からなる実用上
著しく有用な内部離型剤を提供することができる。
【0081】なお、本発明の内部離型剤を添加すること
によって、上記のように樹脂やエラストマー等の成形時
における金型等からの成形物離型性の向上と成形品の粘
着防止性の確保を十分に行うことができるほかに、成形
製品の表面特性等の改善を図ることもできる。
【0082】本発明の内部離型剤のうち、特にペルフル
オロアルキル基含有アミド化合物は、従来からの内部離
型剤と比較して、ずっと僅かな添加量で上記の効果を発
揮するので、経済的にも有利である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式[1] Rf COOR [1] {但し、式[1]中のRf は、炭素数が2〜20のペル
    フルオロアルキル基を表し、該ペルフルオロアルキル基
    f は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはま
    た環状構造を有するもののいずれでもよく、一方、式
    [1]中のRは、炭素数が2〜30のアルキル基を表
    し、該アルキル基Rは直鎖状、分岐状あるいは環状のも
    の、あるいはまた環状構造を有するもののいずれでもよ
    い。}で表されるペルフルオロアルキル基含有エステル
    化合物からなることを特徴とする内部離型剤。
  2. 【請求項2】 次の一般式[2] ROCOZf COOR [2] {但し、式[2]中のZf は、炭素数が2〜20のペル
    フルオロアルキレン基を表し、該ペルフルオロアルキレ
    ン基Zf は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるい
    はまた環状構造を有するもののいずれでもよく、一方、
    式[2]中のRは、炭素数が2〜30のアルキル基を表
    し、該アルキル基Rは直鎖状、分岐状あるいは環状のも
    の、あるいはまた環状構造を有するもののいずれでもよ
    く、また、式[2]中の2つのRは互いに同じでもよい
    し、相違していてもよい。}で表されるペルフルオロア
    ルキレン基含有ジエステル化合物からなることを特徴と
    する内部離型剤。
  3. 【請求項3】 次の一般式[3] Rf COOQOCORf [3] {但し、式[3]中のRf は、炭素数が2〜20のペル
    フルオロアルキル基を表し、該ペルフルオロアルキル基
    f は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはま
    た環状構造を有するもののいずれでもよく、また、該式
    [3]中の2つのRf は互いに同じでもよいし、相違し
    ていてもよく、一方、式[3]中のQは、炭素数が2〜
    30のアルキレン基を表し、該アルキレン基Qは直鎖
    状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはまた環状構造
    を有するもののいずれでもよい。}で表されるペルフル
    オロアルキル基含有ジエステル化合物からなることを特
    徴とする内部離型剤。
  4. 【請求項4】 次の一般式[4] Rf CONHR [4] {但し、式[4]中のRf は、炭素数が2〜20のペル
    フルオロアルキル基を表し、該ペルフルオロアルキル基
    f は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはま
    た環状構造を有するもののいずれでもよく、一方、式
    [4]中のRは、炭素数が2〜30のアルキル基を表
    し、該アルキル基Rは直鎖状、分岐状あるいは環状のも
    の、あるいはまた環状構造を有するもののいずれでもよ
    い。}で表されるペルフルオロアルキル基含有アミド化
    合物からなることを特徴とする内部離型剤。
  5. 【請求項5】 次の一般式[5] RNHCOZf CONHR [5] {但し、式[5]中のZf は、炭素数が2〜20のペル
    フルオロアルキレン基を表し、該ペルフルオロアルキレ
    ン基Zf は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるい
    はまた環状構造を有するもののいずれでもよく、一方、
    式[5]中のRは、炭素数が2〜30のアルキル基を表
    し、該アルキル基Rは直鎖状、分岐状あるいは環状のも
    の、あるいはまた環状構造を有するもののいずれでもよ
    く、また、式[5]中の2つのRは互いに同じでもよい
    し、相違していてもよい。}で表されるペルフルオロア
    ルキレン基含有ジアミド化合物からなることを特徴とす
    る内部離型剤。
  6. 【請求項6】 次の一般式[6] Rf CONHQNHCORf [6] {但し、式[6]中のRf は、炭素数が2〜20のペル
    フルオロアルキル基を表し、該ペルフルオロアルキル基
    f は直鎖状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはま
    た環状構造を有するもののいずれでもよく、また、該式
    [6]中の2つのRf は互いに同じでもよいし、相違し
    ていてもよく、一方、式[6]中のQは、炭素数が2〜
    30のアルキレン基を表し、該アルキレン基Qは直鎖
    状、分岐状あるいは環状のもの、あるいはまた環状構造
    を有するもののいずれでもよい。}で表されるペルフル
    オロアルキル基含有ジアミド化合物からなることを特徴
    とする内部離型剤。
JP21257194A 1994-09-06 1994-09-06 内部離型剤 Pending JPH0872069A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21257194A JPH0872069A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 内部離型剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21257194A JPH0872069A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 内部離型剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0872069A true JPH0872069A (ja) 1996-03-19

Family

ID=16624910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21257194A Pending JPH0872069A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 内部離型剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0872069A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002004397A1 (fr) * 2000-07-11 2002-01-17 Asahi Glass Company, Limited Procede de preparation d'un compose renfermant du fluor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002004397A1 (fr) * 2000-07-11 2002-01-17 Asahi Glass Company, Limited Procede de preparation d'un compose renfermant du fluor
US6894187B2 (en) 2000-07-11 2005-05-17 Asahi Glass Company, Limited Method for producing a fluorine-containing compound
US6956138B2 (en) 2000-07-11 2005-10-18 Asahi Glass Company, Limited Method for producing a fluorine-containing compound
KR100778262B1 (ko) * 2000-07-11 2007-11-27 아사히 가라스 가부시키가이샤 불소 함유 화합물의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109153813A (zh) 增塑剂组合物和包含其的树脂组合物
DE2816516C2 (de) Verfahren zur Herstellung N-substituierter Acryl- und Methacrylamide
CN87107030A (zh) 聚丙烯树脂组合物
CN1379795A (zh) 组合物
CN1249740A (zh) 对羟基苯甲酸酯,包含其的增塑剂、聚酰胺树脂组合物和模塑制品
AU2009331530A1 (en) Processes and intermediates for preparing a macrocyclic protease inhibitor of HCV
EP2837619A1 (en) Method for producing beta -alkoxypropionamide
US3288794A (en) Method of making amides of dimethylamine and piperazine
US2618622A (en) Plasticizer for vinyl halides
JPH0872069A (ja) 内部離型剤
JP2604338B2 (ja) ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの製造方法
JPH04234345A (ja) 有機エステルの製造方法及びその触媒系
US2694726A (en) Process for dehydrohalogenation of dihalopropionic acid compounds with amino acids
CN113773218A (zh) 一种烷醇酰胺的制备方法
CN1902302A (zh) 加工和泡沫良好的脂肪酸皂/脂肪酸条
EP2547645A1 (en) Processes and intermediates for preparing a macrocyclic protease inhibitor of hcv
JPH0347149A (ja) カルボン酸の分割
EP1354869B1 (en) Process for producing quaternary ammonium salt having ester group
JP2890603B2 (ja) 不飽和カルボン酸ジエステルの製造方法
JP3939382B2 (ja) アミノ基含有脂肪酸誘導体の製造法
CN111118237A (zh) 一种耐光型加脂剂中间体
JPS5940817B2 (ja) ジカルボン酸エステル及びその製造方法
JP2001181271A (ja) α−モノグリセリドケタールの製造法
JPH09157234A (ja) 脂肪酸アルカノールアミドの製造方法
JP4514282B2 (ja) 脂肪酸アルカノールアミド化合物の製造方法