JPH0871852A - ヘリカルインボリュート円筒歯車状物の加工形成方法 - Google Patents

ヘリカルインボリュート円筒歯車状物の加工形成方法

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JPH0871852A
JPH0871852A JP24452894A JP24452894A JPH0871852A JP H0871852 A JPH0871852 A JP H0871852A JP 24452894 A JP24452894 A JP 24452894A JP 24452894 A JP24452894 A JP 24452894A JP H0871852 A JPH0871852 A JP H0871852A
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JP
Japan
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machining
workpiece
tooth
wire electrode
relative
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JP24452894A
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English (en)
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Akio Hosaka
昭夫 保坂
Yuzo Doi
祐三 土肥
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Sodick Co Ltd
Original Assignee
Sodick Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤ放電加工方法により、簡明な加工手法及
び数値制御プログラムによりヘリカルインボリュート円
筒状歯車状物を確実、かつ高精度に加工形成することが
できるようにすること。 【構成】ワイヤ電極と回転軸を平行に配置した円筒状被
加工体を相対的にヘリカルねじれ角に応ずる角度加工送
りする対向方向に傾斜させ、前記対向一軸方向の加工送
り経路が被加工体の基礎円の外接接線と一致させた状態
に配置し、前記加工送り経路状の加工送り速度に被加工
体の基礎円上の回転速度が一致する状態に回転させなが
ら加工して、ヘリカルインボリュート歯面を有するねじ
れ溝を加工形成し、この加工形成を被加工体外周に所定
歯溝幅間隔で順次に繰り返して行ない、前記ねじれ溝が
所定の歯溝幅間隔で形成された歯溝の歯底形成加工を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤ放電加工によるヘ
リカルインボリュート円筒歯車状物、即ち歯車又は水車
等のブレード(翼)或いは当該形状体の電気加工用電
極、機械的な切削工具又はその刃等の新規な加工形成方
法に関する。
【0002】
【従来技術】従来斯種のものとしては、種々多様なもの
が提案され、かつ試みられているが、ヘリカルインボリ
ュート円筒歯車状物のものが、しかも相当に高精度に、
また多様な要求を満たし、平明な加工手法で確実に加工
形成できるという技術は知られていない。
【0003】例えば、特開昭63−318223号公報
には、ヘリカルギヤ又はヘリカルギヤを製造するための
電極を、ワイヤ放電加工により加工するヘリカル加工方
法が開示されているが、之は、ワークの上面及び下面に
おける加工形状を直接プログラムすることによりワーク
にテーパ加工を施すワイヤ放電加工方法(特開昭60−
56824号公報参照)を、特定のワーク形状物に対し
て適用する場合の改良に係るもので、ワークの上・下面
の加工形状が同一で、中心軸を中心回転した関係にある
ヘリカル製品の加工に適用する場合、ワークの一方の面
に対する加工形状データとねじれ角を設定する丈でヘリ
カル形状に加工しようとするものであるが、上記その他
の入力データから他方のワーク面の通路データを演算に
より求めると言ったもので、之ではヘリカルの歯車状物
の加工形成等は殆ど不可能なものである。
【0004】又、特開平5−4121号公報の図3乃至
図6及びその説明には、ワイヤ電極軸と平行な回転軸を
有する円柱状被加工体を相対的にその回転軸を傾斜さ
せ、ワイヤ電極に対して被加工体を回転軸を中心回転さ
せ、被加工体の回転速度ω、及びその回転軸とワイヤ電
極との距離を制御することによるヘリカルギア形状体を
加工することが記載されているが、加工途中に傾斜角度
γを変更すること各ギア歯に相当する部分が湾曲した形
状となる等の記載があるものの具体的にどのような歯形
の加工形成が為されるのか不明であり、又その図面及び
説明によれば、歯形の創成・成形は荒加工後に仕上げ加
工するよう加工工程等があるにしても、一加工工程でギ
ア歯の加工が為されるものと見受けられ、かかる単純な
加工手法によっては、本発明の目的とするヘリカルイン
ボリュート円筒歯車状物の加工成形は不可能なものであ
る。
【0005】又従来XY2軸の外に前記各軸に平行なU
V2軸を付設してテーパ加工を可能にしたワイヤ放電加
工機よるヘリカルギアの加工成形方法として、ヘリカリ
ギア形状を高さ(歯幅)方向に一段もしくは多段の上下
異形状に置き換え、これを自動プロクラミング装置によ
って点群座標値を求め、それらを順に直線又は曲線補間
させて、同時4軸の駆動制御による加工方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような加工方法に
よって形成された歯面は、多数の平面で構成された疑似
曲面であるため、加工精度を向上させるためには、点群
の分割数を多くとる必要があり、上記の如く多数の上下
異形状と看做した場合には、ワイヤ電極の歯面に対する
干渉が問題となり、板厚(歯幅)が厚くなると加工がで
きなくなり、又歯底の逃げ部を形成する加工も干渉が生
じるためできなかった。
【0007】従って本発明の目的は、インボリュート歯
形のヘリカルギア(はすば歯車)状物をワイヤ放電加工
により歯厚等に制限されることなく、完全、確実に加工
成形する方法を得ること、又その歯底の加工成形の際に
歯元面に対し逃げ部の加工を為し得るようにした加工方
法、そして更に上記インボリュート歯形の歯先の面取り
修正加工を為し得るようにした加工方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の本発明の目的は 1)一対の間隔を置いて配置した位置決めガイド間を軸
方向に更新送りされるワイヤ電極に対し、前記一対のガ
イド間距離よりも短い所定の軸方向長さを有する円柱状
被加工体を軸方向を平行に一致させ、かつ軸の廻りに制
御回転可能に、更に両者を相対的に前記軸方向と直角方
向の平面内に於て制御加工送り可能に、かつ前記軸方向
と直角な平面に対し相対的に所定角度傾斜設定可能に構
成して成り、前記ワイヤ電極と被加工体を、ワイヤ電極
が前記平面内の両者が対向する一軸方向に相対的に制御
加工送りされ、被加工体に近接及び加工して通過して行
く直線の加工送り経路が被加工体の歯車基礎円と(所定
オフセット位置に於て)接線を形成する位置関係に配置
されると共に、加工形成すべきヘリカルのねじれ角に応
ずるワイヤ電極と被加工体間の相対的な傾斜角度が前記
対向一軸方向の傾斜角度として設定され、更に前記一軸
方向の相対的な加工送り速度と被加工体の制御回転によ
る上記基礎円上の回転による送り速度とを一致させた状
態でワイヤ放電加工を行ない向い合う一対のインボリュ
ート面を有する最初の断面V字状ねじれ溝を加工形成
し、前記最初のねじれ溝を加工形成した加工開始時のワ
イヤ電極の前記一軸方向の位置と被加工体の回転開始角
度位置とを夫々基準として、前記ねじれ溝に対し相互に
一歯ピッチ分進相又は遅相位置関係となるように、前記
被加工体を回転させて進相又は遅相オリエンテイション
するか、又はワイヤ電極の前記一軸方向の加工送り開始
位置を前進又は後退位置決めし、被加工体に対して次の
ねじれ溝の加工形成を左又は右廻りに繰返して行なう段
階と、前記の加工段階で加工形成された1個以上の各V
字状ねじれ溝に対し歯面間歯溝幅の分進相又は遅相の一
方の位置関係となるように、前記被加工体を回転させて
進相又は遅相オリエンテーションをするか、又はワイヤ
電極の前記一軸方向の加工送り開始位置を前進又は後退
位置決めして上記前記加工形成されているV字状ねじれ
溝と一部が重なり合うねじれ溝を加工形成する段階と、
前記の段階の加工により一対のV字状ねじれ溝が歯溝幅
間隔で一部が重なり合って形成された向い合うインボリ
ュート面間(隣接歯又は隣接歯面間)の歯底面から歯溝
部の加工取り残し部の除去加工であって、前記ワイヤ電
極と被加工体間の一軸方向の相対送り経路が被加工体の
歯底円と接線を形成する位置関係となるように前記平面
内の一軸方向と直角な他軸方向にワイヤ電極を相対的に
オフセット配置すると共に、前記ワイヤ電極の一軸方向
の加工送り開始位置と被加工体の回転開始角度位置との
相対的位置関係を加工送りをして加工をした際に前記加
工すべき歯底の一方の歯面下部の歯底面が加工位置とな
るように配置し、前記ワイヤ電極の相対的加工送り速度
と被加工体の基礎円上の回転による送り速度とを一致さ
せた状態でワイヤ放電加工を行ない、該ワイヤ放電加工
を前記歯底の他方の歯面下部の歯底面部迄円周方向に所
定の間隔ピッチで繰り返して行なう段階、とを有するこ
とを特徴とするヘリカルインボリュート円筒歯車状物の
加工形成方法とすることにより、 2)、又前記1)に於て、前記ねじれ角に応じてワイヤ
電極と被加工体回転軸間に設定された相対的な傾斜角度
に応じ、前記一軸方向の相対的な加工送り速度と被加工
体の基礎円上の回転による送り速度とを一致させた状態
で、両送り速度を減速補償して前記各段階の加工を行な
うようにしたことを特徴とする前記請求項1に記載のヘ
リカルインボリュート円筒歯車状物の加工形成方法とす
ることにより、 3)、又前記1)又は2)に於て、前記歯底から歯溝部
の加工取り残し部の除去加工の段階に、又は該加工の段
階とは別に、前記ワイヤ電極と被加工体間の一軸方向の
相対的な加工送り経路が、被加工体の前記歯底円と接線
を形成する位置関係となるようにワイヤ電極を相対的に
前記平面内の直角他軸方向に所定量オフセット配置した
加工送りし、歯底面に達するトロコイド曲線の旋回加工
経路が、両方の歯面下部の歯元面に夫々所定寸法喰い込
み、夫々の歯元面に歯底の逃げ部を加工形成するように
した加工形成方法とすることにより、 4)、又前記1),2),又は3)に於て、前記ワイヤ
電極と被加工体間の一軸方向の相対的な送り経路が、被
加工体の前記基礎円径よりも大きくて歯先円径よりも小
さい円と接線を形成する位置関係となるようにワイヤ電
極を相対的に前記平面内の直角他軸方向に所定量オフセ
ット配置し、前記と同様にワイヤ電極の相対送り速度と
被加工体の基礎円上の回転による送り速度とを一致させ
た状態でのワイヤ放電加工により向い合うインボリュー
ト歯面の少なくとも一方の歯先側面の面取修正加工する
加工形成方法とすることにより、 5)、又前記1),2),3)又は4)に於て、前記ヘ
リカルインボリュート歯形の創成加工を、インボリュー
ト歯面にワイヤ放電加工による仕上げ加工代を残すよう
に、ワイヤ電極の加工送り開始位置を前進又は後退オフ
セット位置決めするか、又は被加工体を回転させて進相
又は遅相のオフセットオリエンテイションを行なった状
態での荒加工条件のワイヤ放電加工による加工工程と、
該荒加工等所定の加工段階の後に加工条件を所望の仕上
げ加工条件に切換えると共にワイヤ電極の前記オフセッ
ト位置決め、又は被加工体の前記オフセットオリエンテ
イションを所定のヘリカルインボリュート歯面の加工位
置設定としてワイヤ放電加工により仕上げ加工する加工
工程とを有する加工形成方法とすることにより、よりよ
く達成される。
【0009】
【作用】前述1)の発明の加工形成方法に於て、各段階
の加工を大凡円筒状歯車の歯数の回数又はその倍の回数
繰り返すワイヤ放電加工の数値制御加工プログラムを作
成することにより、前述の各段階の加工を適宜、順次自
動的に繰り返して、所望のねじれ角を有するヘリカルイ
ンボリュート円筒歯車状物を歯幅の制限なくワイヤ放電
加工で自動的に加工形成でき、機械加工による際のホブ
盤や、ギアプレーナ等の歯切機械とかピニオンカッタを
使用するギアシェーパ等の複雑、高価な専用機を用いる
ことなく、又ねじれ角や工具厚さによる干渉問題もなく
目的とする形状、寸法のものを加工形成することができ
る。
【0010】又、本発明の前記2)の加工方法によれ
ば、設定ねじれ角に応ずる一軸方向の相対的な加工送り
経路の所定単位時間当たりの送り長さ、及び被加工体の
基礎円上の回転による送り経路の所定単位時間当たりの
送り長さの変化が正しい値に補償されるので、形状・寸
法精度の高い目的物が確実に加工形成することができ
る。
【0011】又、本発明の前記3)の加工方法によれ
ば、従来特定の工具等による特定の加工工程に依る必要
があった歯面下部の歯溝歯底につながる歯元面に喰い込
む歯底の逃げ部を、歯形に干渉せず所望に応じ容易に加
工形成することができる。
【0012】又、本発明の前記4)の加工方法によれ
ば、前記3)と同様前記一軸方向の相対的な送り経路
が、被加工体の基礎円径よりも大きくて歯先円径よりも
小さい円と接線を形成するようワイヤ電極を相対的に前
記一軸方向と直角な他軸方向にオフセットして加工を実
行することにより、向い合う歯面の少なくとも一方の歯
先の面取修正を加工を所望に行なうことができる。
【0013】又、本発明の前記5)の加工方法によれ
ば、ピッチ円付近から歯先側のヘリカルインボリュート
歯面を所定の仕上げ面粗度に仕上げることができ、又歯
面に対する加工工程は、荒加工後の仕上げ加工の如く、
2倍又はそれ以上に増加することになるが、同一加工面
粗さに仕上げるには加工所要時間が短くなり、加工効率
を上げることができる。
【0014】
【実施例】図3は本発明のヘリカルインボリュート歯車
状物を加工形成する装置の一実施例を示す概略構成図で
あり、1はワイヤ放電加工装置のベッド、2は該ベッド
1上にX及びY軸方向に移動可能に設けた加工テーブル
であり、XY二軸平面を形成する。3,4は該加工テー
ブル2を移動させるX及びY軸駆動モータであり、これ
等加工テーブル2及びモータ3,4によって加工送り装
置を構成する。5はベッド1に起立させて設けたコラ
ム、6,7はコラム5から加工テーブル2上に伸長させ
て設けた上下一対の上アームと下アームである。8,9
は加工部に加工液を噴射供給する上下一対のノズル装置
であり、被加工体と対向する加工部のワイヤ電極10を
位置決めする上下一対のガイド11,12が該ノズル装
置8,9内に夫々固定支持されている。上部ノズル装置
8はX軸と平行なU軸とY軸と平行なV軸方向に移動可
能に基板13に設けたUVクロステーブル14に固定支
持されており、基板13は上アーム6の先端部に設けた
Z軸駆動機構15の先端に固定支持され加工テーブル2
平面と直交するZ軸方向にZ軸駆動モータ16によって
移動する。下部ノズル装置9は下アーム7の先端部に固
定支持されている。従って、下部ガイド12は固定状態
であり上部ガイド11はU,V,及びZ軸方向に移動可
能である。17,18はUVクロステーブル14を駆動
するU軸駆動モータ及びV軸駆動モータであり、これ等
UVクロステーブル14、Z軸駆動機構15、及びモー
タ16,17,18によって上ガイド駆動装置を構成す
る。ワイヤ電極10は供給リール19から繰り出された
ローラ20、上部ガイド11、下部ガイド12、ローラ
21を経て回収リール22に至る走行経路に装架され、
引っ張り駆動機構23とブレーキ機構24の動作によっ
て所定の張力と速さをもって走行移動する。又、25は
円柱又は円筒状被加工体26を加工テーブル2上に設置
する治具で、該治具25は、加工テーブル2への取付台
兼回転盤27の保持台28、回転盤27の傾斜角度設定
ブロックゲージ29及び傾斜角度の変更及び設定ナット
棒30、前記円筒状被加工体26を同軸状に取り付ける
回転軸31、該回転軸31の取り付けチャック32、該
チャック32を回転盤27に制御回転位置決め及び回転
割り出し可能に取り付ける回転テーブル33,及び前記
の制御回転及び回転割り出しを行う回転駆動モータの収
納ボックス34とから成る。35は前記各X及びY軸駆
動モータ3,4,Z軸駆動モータ16,U及びV軸駆動
モータ17,18及び前記回転駆動モータ34の図示し
ない検出器による回転及び送り移動速度、検出器による
位置及び回転量等を制御する数値制御装置を有する制御
装置である。
【0015】即ち、本発明の加工形成方法を実施する装
置のハード構成としては、所謂ワイヤ放電加工機と一体
構造であって、一対の間隔を置いて配置した位置決めガ
イド11,12間を軸方向に更新送りされるワイヤ電極
10に対し、前記ガイド11,12間距離よりも軸方向
長さの短い円筒状被加工体26を軸方向をZ軸に平行に
一致させ、かつ軸回りに制御回転可能に、更に両者を相
対的に前記Z軸方向と直角方向のXY平面内に於て制御
加工送り可能に、かつ前記XY平面に対して相対的に所
定角度傾斜設定可能な構成を必須の構成要件として有し
ているものである。
【0016】このような構成からなるワイヤ放電加工機
により円筒状被加工体に対しヘリカルインボリュートの
歯車形状物を加工形成する加工方法の原理を図1A,B
及び図2に基き説明する。図1Aは加工部を側面、即ち
左右方向一軸(X軸)に対する他方の軸(Y軸)側から
見た概略構成説明図、図1Bは同上下方向(Z軸)から
見た概略構成説明用上面又は下面図、又図2は被加工体
上面又は下面の拡大説明図である。
【0017】図1に於て、ワイヤ電極10に対し、XY
クロステーブル2上に設置された治具25の回転軸31
に保持された円筒状被加工体26は、対向方向にXY平
面に対し所定ねじれ角度θ傾斜させて設けられるが、そ
の傾斜方向や配置等の位置関係は図1A,Bに示す通り
である。即ち、ワイヤ電極10がXY平面内の一軸(X
軸)方向に相対的に(モータ3によって)制御送りさ
れ、円柱状被加工体26に近接及び加工して通過して行
く直線の加工送り経路MLが、被加工体26の歯車基礎
円rの円周と(所定のオフセット位置に於て、即ち、
通常ワイヤ電極径の1/2と、放電間隙長との和である
オフセット値のオフセット位置に於て、)接線を形成す
る位置関係に配置されると共に、加工形成すべきヘリカ
ルのねじれ角度βに応ずるワイヤ電極10と被加工体2
6間の相対的な傾斜角度θが、前記XY平面内の加工送
り方向の一軸(X軸)とワイヤ電極10又は被加工体2
6の軸(Z軸)とが形成するXZ平面内の傾斜として、
設定され、更に前記一軸(X軸)方向の相対的な加工送
り速度と被加工体26の制御回転による上記基礎円r
円周上の回転による送り速度、即ち線速度とを一致させ
た状態でワイヤ放電加工が実行される。
【0018】しかして、その加工の際のワイヤ電極10
の被加工体26に対する相対的な加工送り開始位置や加
工終了位置、或いは加工途中の位置、及び之に伴う被加
工体26の回転及び加工による加工溝の形成状況を図2
の上面図により説明すると、図は被加工体26の上面に
於て、被加工体26の上面中心のXY平面上の座標がX
Y平面原点と一致した状態で示してあり、該被加工体2
6が静止状態から加工開始信号により前述基礎円r
の回転による送り速度、即ち線速度を所定の一定値(前
述一軸方向の所望の一定の加工送り速度)となるように
設定して回転を開始するものとする。例えばrg0を基
礎円上の回転開始点(目印点)とすると、前記基礎円r
に巻き付けた糸を、前記目印点rg0を先端として引
き解いた糸がX軸と平行となるのは、X=0の位置迄引
き解いたときで、前記先端の目印点rg0は、基礎円r
半径Y座標上のX軸方向aの位置にあって、前述本
発明に於ける一軸(X軸)方向の相対的な加工送り経路
MLの移動開始始点aとなる。ワイヤ電極10を前記
始点aからX軸方向マイナスの向きに加工送り経路M
Lに沿う加工送りと被加工体26の反時計方向の回転と
を同時に開始させ、その時の前記一軸方向の加工送り速
度vと被加工体26の基礎円r上に於ける回転によ
る送り速度vω(即ち、線速度)とを等しく設定する
と、基礎円r上の目印点rg0が点rg1に達すると
き歯先円r上の点Aが点A迄移動し、この時ワイ
ヤ電極10は始点aから点a(=点A)迄移動
し、歯先円上の点Aからワイヤ電極10による被加工
体26へ加工喰い込みが開始されることになる。そして
上記の条件を保って加工を継続して、基礎円r上の目
印点rg0が前記点rg1から点rg2に達すると、ワ
イヤ電極10は前記点aから所定の定速度で同時に点
に到達し、この時前記点aで歯先円rの点A
から加工喰い込み始めたワイヤ放電加工溝は点Aから
曲線加工溝MVLに沿って前記点a(=点rg2)迄
加工形成された状態にある。
【0019】そして、更に加工を継続して、前記基礎円
上の目印点rg0が、前記点rg2から更に点r
g3に達すると、ワイヤ電極10は前記点aから同時
に点aに到達し、この時前記加工溝MVLに沿って点
(=点rg2)に達していたワイヤ電極10は、円
弧方向に反転し、前記加工溝MVLに向い合う曲線加工
溝MVRを形成して前記点a(=歯先円上の点A
に達し、ワイヤ電極10が被加工体26外に加工して出
た状態に在ることになる。しかも、これはワイヤ電極1
0と被加工体26とが前述図1A,Bのような構成、配
置関係の場合、被加工体26上面でのことであって、被
加工体26の下面又は下端に於ては、前記点aでの加
工開始の遅れとは逆に、加工送り経路MLに沿って前記
点aから、更に点a迄、距離lsinθ(lは被加
工体26の軸方向長さ、θは傾斜角度(=ねじれ角
β))の間、前述の被加工体26の回転と一軸方向の相
対的な加工送りによるワイヤ放電加工を継続させる必要
があること当然であり、ここに到る被加工体26の回転
とワイヤ電極10の一軸方向の相対的加工送りによるワ
イヤ放電加工の実行により、被加工体26の外周には、
基礎円rをV溝の底として向い合う面が夫々所定円弧
状曲面形状で、被加工体26の上面から下面まで旋回又
はねじれて連なった一条のねじれV字状溝MF1が形成
されることになる。
【0020】そして、前記の如き手法による加工の結
果、歯車状物被加工体26に基礎円筒(又はピッチ円
筒)上にねじれ角βとして形成されるワイヤ電極10と
被加工体26間の相対的な傾斜角度θは、該ワイヤ電極
10と被加工体26間の一軸方向の相対的な移動距離x
を、被加工体26上でみた場合、傾斜角度θ=0の場合
の距離xに対し、式x=xcosθの関係で短くな
っているので、前記一軸方向の相対的な加工送り速度は
前記傾斜角度の大きさに応じて減速補償設定をすること
が、加工形成の形状・寸法精度保持上必須の事項となる
のもである。そして、この場合、前記加工送り速度の補
償設定と共に被加工体26の基礎円上の回転による送り
速度(線速度)が同一となるよう減速補償設定した回転
と為されること当然である。
【0021】なお、前記図1及び図2及び前記の説明で
は、ワイヤ電極10をXY2軸平面に対し垂直として被
加工体26の軸を回転軸31によりXZ平面内で傾斜さ
せものであるが、被加工体26を垂直としてワイヤ電極
10を、例えば、UVクロステーブル14のU軸駆動機
構17により傾斜設定しても良く、又両者の下側を近か
ずけ、又は遠ざける傾斜角度設定としても良い。
【0022】而して、前記の如き加工手法で加工形成さ
れたねじれ曲線加工溝MVL及びMVRの歯形面が、歯
車に好適として用いられる歯形曲線の1つである前述イ
ンボリュート歯形(面)であることは、コンピュータグ
ラフィックにより描かせた図面とか、加工形成した歯車
を歯車試験機によって測定したデータ及び図面によれ
ば、上記曲線加工溝MVL及びMVRの歯形面がインボ
リュート曲線から成り、所謂インボリュート歯車と成っ
ていることが確認されているが、式その他を用いた所謂
数学的手法による証明は未だ吾人には出来ていない。
【0023】前記の如く一対のねじれ曲線加工溝MVL
及びMVRによって形成されたねじれV溝を介して向い
合う面は、何れの面もヘリカルインボリュート曲面であ
るから何れの面を歯車等の有効歯面として使用するよう
に被加工体26に加工形成を継続して行なっても良いの
で、次段以後の加工は例えば、次の図2及び図4を参照
する説明のように行われる。
【0024】即ち、前記最初のねじれ溝MF1を加工形
成した加工開始時のワイヤ電極10の前記一軸方向の加
工送り開始始点の位置aと、被加工体26の回転角度
開始点(目印点)の位置rg0(又はA)とを夫々基
準として所望の歯溝幅を介して形成すべき所望寸法形状
の歯に応じ、前記ねじれ溝MF1に対し相互に一歯ピッ
チ(一歯間隔分進相又は遅相の位置関係となるように、
前記被加工体26を目印点の位置rg0から進相又は遅
相回転によりオリエンテイションするか、又はワイヤ電
極10の一軸上の加工送り開始位置を前記位置aより
前進又は後退位置決めして、次のねじれ溝MF2(又は
MF2′)の加工形成を加工体26に対し右又は左廻り
に順次に形成していくように適宜繰り返し加工していく
ものである。
【0025】そして、上記の如くねじれ溝をMF1から
MF2及びMF3の如く順次に所定の段階迄加工形成し
た後、又は適宜1個以上加工形成した段階で加工形成さ
れた1個以上の各V字状ねじれ溝MF1〜3に対し歯面
間歯溝幅の分進相又は遅相の一方の位置関係となるよう
に、前記被加工体26を目印点の位置rg0から進相又
は遅相回転させてオリエンテイションをするか、又はワ
イヤ電極10の位置軸上の加工送り開始位置を位置a
より前進又は後退位置決めして上記前記加工形成されて
いるV字ねじれ溝MF1〜3と一部が重なり合うねじれ
溝MF11〜13を加工形成するとすると、この場合の
位置関係の設定は、前記各ねじれ溝MF1〜3に対し、
各歯面間歯溝幅分前進させた、即ち被加工体26を目印
点の位置rg0から前記溝幅分進相回転させてオリエン
テイションするか、又はワイヤ電極10の一軸上の加工
送り開始位置を、位置aより前記溝幅分前進位置決め
して順次に繰り返し加工形成を行なった場合に該当し、
V字状ねじれ溝MF11とMF2間、及びMF12とM
F3間に両側の歯面がヘリカルインボリュート面に形成
されたねじれ歯HC1及びHC2が順次に形成され、又
ねじれ溝MF1とMF11間,MF2とMF12間、,
及びMF3とMF13間には中央部が凸部のねじれ凸条
TV1〜3が加工取残しとなっているねじれ歯溝部が夫
々形成されていることになる。
【0026】従って以上のような加工を、被加工体26
の周り基礎円r上に対し前述の如く順次右廻りに、又
必要ならば反対方向の左廻り繰り返していけば、前記両
側の歯面がヘリカルインボリュート面に形成されたねじ
れ歯HC1,HC2,・・・HCnが円柱状被加工体2
6の全外周にわたって所望に形成されることは明らかで
ある。なお、前述迄のヘリカルインボリュート円筒状歯
車状物の加工形成の段階に於て、前述の説明ではねじれ
溝をMF1,MF2,・・・,MFnと順次に加工形成
して行なった後に、歯溝幅分進相関係にあるねじれ溝を
MF11,MF12,・・・,MFnと加工形成してい
く加工方法として説明を加えたが、ねじれ溝MF1の加
工形成後に続いてねじれ溝MF11を加工形成し、次い
でねじれ溝MF2の加工形成に移行するような加工順序
の態様として加工形成を行なうようにすることもでき、
又前述の如く必要ならば被加工体26の廻りに右廻りと
左廻りの交互の加工形成が可能なばかりでなく、例え
ば、前述ねじれ溝MF1とMF11の加工後ねじれ溝M
F2の加工形成に移行する前に、後述する前記ねじれ溝
MF1及びMF11間の前記ねじれ凸条TV1の除去加
工を含むねじれ溝歯底面の加工形成の段階に移行するよ
うにしても良いものである。
【0027】又前述の説明に於ては、ワイヤ電極10の
被加工体26に対する一軸方向の加工送り開始位置を始
点a又之に対する被加工体26の回転開始位置を基礎
円r上の目印点の位置rg0(歯先円上の位置A
として説明を加えたが、之は加工送りと回転とが同時に
開始されることを前提としたもので、何れかが所定歯ピ
ッチや歯溝幅分に応ずる時間先に、又は逆に遅れて加工
送り又は回転を開始するような設定をしたり、又之に合
わせて前記位置a又はrg0を所定量進め又は進相さ
せるか、遅れ又は遅相設定することもできる。
【0028】例えば、前述ねじれ溝MF1の加工形成の
終了後、次にねじれ溝MF2を加工形成しようとする場
合、歯先円上の位置Aを先の加工で既知の位置A
ら更に一歯ピッチ分に対応させて、左回転させた状態に
被加工体26をセットし、ワイヤ電極10を予め前記位
置Aに対応する位置aに移動設定しておくか、ワイ
ヤ電極10の加工送りを先に開始させて位置aに来た
所で被加工体26の回転を開始させる等が如くである。
【0029】上記の各ねじれ溝の加工形成に際し、ワイ
ヤ放電加工における所謂ワイヤ電極オフセット(オフセ
ット量=ワイヤ電極径×1/2+放電間隙)を設定し
て、加工形成された各ねじれ溝のV字状底尖端を基礎円
の円周上に位置させるには、前記ワイヤ電極10と
被加工体26間の相対的な加工送り経路を前記始点a
に対しY軸プラス方向に前記オフセット量オフセットし
た位置a′に設定して加工を行なうようにすれば良い
こと、容易に理解できる所である。而して、前述の加工
の段階によりV字状ねじれ溝MF1とMF11間、或い
は更にMF2とMF12,MF3とMF13との間に夫
々残置形成されたねじれ凸条TV1〜3の加工除去と、
各ねじれ溝MF1とMF11間の歯底部及び歯底面の形
成加工であるが、之は次のように行われる。即ち、前記
図2又は図4及び図5の部分拡大図に於て、ワイヤ電極
10と被加工体26間の一軸方向の相対的な加工送り経
路MLが、被加工体26の歯底円rと接線を形成する
位置関係となるように前記平面内の一軸:x軸と直角他
軸:y軸マイナス方向の位置aにワイヤ電極10を相
対的にオフセット配置すると共に、前記ワイヤ電極10
の一軸方向の加工送り開始位置aと被加工体26の回
転開始目印点の位置rg0との相対的位置関係を前記加
工すべき歯底の一方の歯面MVR2下部の歯底面部HB
Rが加工位置となるように配置し、前記ワイヤ電極10
の一軸方向の相対的加工送り速度と被加工体26の回転
による基礎円r上の送り速度:線速度とを前述の場合
と同様に一致させた状態で加工送りすると、ワイヤ電極
10の被加工体26上に於ける移動軌跡は、基礎円r
に対して中心と2つの特異点を持つと共に歯底円r
対して1つの特異点(接点)を有する旋回軌跡(トロコ
イド曲線)SL1を描きワイヤ放電加工が行われるの
で、この加工を歯底rの他方の歯面MVL下部の歯底
面部HBL迄円周方向に所望の間隔ピッチ(ほぼ当該ワ
イヤ放電加工の加工溝幅程度又はそれよりやや小さい
値)で旋回軌跡SLn迄繰り返しワイヤ放電加工をする
ことにより、加工残りとなっていたねじり凸条TV1と
歯底部がHBRからHBL部迄全歯溝幅にわたって歯底
円r面迄で掘り下げられることになり、かくすること
により、先に加工形成した歯面MVLや歯及び歯面HC
1及びMVR2に干渉等することなく目的を達すること
ができる。
【0030】なお、上記の場合歯底面部HBR乃至HB
L間の分割加工回数によっては、ねじり条列が形成され
て歯底を平面状に仕上げ難いと言う問題があるが、必要
ならば分割数を多く設定するとか、更に形成されたねじ
り条列に対する加工工程を設けるようにすれば良い。
【0031】又、前記は歯底部分の加工形成を、一方の
歯面MVR2下部の歯底面部HBR側から、他方の歯面
MVLの歯底面部HBL迄、所望の間隔ピッチで順次に
加工して行く場合に付いて説明を加えたが、数値制御の
プログラム構成によっては歯溝幅中央の(ねじれ凸条T
V1の頂部から)歯底部から加工をし、次いで一方の歯
底面部HBR又はHBL側へと所望ピッチで加工を行な
う等の変更が可能なこと明らかである。
【0032】而して、斯種歯車状物が他のヘリカルイン
ボリュート円筒歯車と組合わせて従動又は駆動歯車とし
て使用されているものである場合に、各歯面MVL及び
MVR2(図5)のピッチ円以下の下部歯元面部に各歯
側に喰い込む所謂歯底の逃げを加工形成することが要謂
されることがあるが、本発明の加工形成方法によれば、
かかる歯底の逃げ形成要求にも充分答え得るものであ
る。即ち、このことは前述の図5の歯溝及び歯底の加工
形成に於て説明した各歯面MVL及びMVR2の各歯元
部に対する加工旋回軌跡SLn及びSL1を夫々歯面M
VL及びMVR2側に微小寸法宛オフセットしたワイヤ
放電加工を1〜歯面MVL及びMVR2に干渉しない範
囲で所望複数回順次に喰い込ませて繰り返すようにすれ
ば良い。
【0033】又、必要ならば、前記一軸方向の相対的な
加工送り経路MLが、歯底円rより小径の円と接する
位置関係にオフセット配置して、前記旋回軌跡SL1及
びSLnの径等の寸法を大きくした状態で前記歯底の逃
げを加工するようにしても良い。
【0034】又、斯種歯車は、前記歯底の逃げと同様、
歯先面側面の面取やトッピング等修正加工をすること
が、必要となることがあるが、本発明の加工形成方法に
よれば、かかる歯先面の側面(作用歯面)の修正加工要
求にも容易に対応し得るものである。即ち、このこと
は、前述の図2または図4及び図5に於て、ワイヤ電極
10と被加工体26間の一軸方向の相対的な送り経路M
Lが、被加工体26の前記基礎円rよりも大きく歯先
円rよりも小さい所定の径の円と接線を形成する位置
関係となるように前記平面内の一軸:x軸と直角他軸:
y軸プラス方向の所定の位置aにワイヤ電極10を相
対的にオフセット配置すると共に、前記ワイヤ電極10
の一軸方向の加工送り開始位置aと被加工体26の回
転開始目印点の位置rg0との相対的位置関係を前記加
工すべき歯HC1の歯先側面の所定の位置、即ち、図4
に於て円弧RSより外側の歯先側面の面取り加工をする
位置となるように配置し、前記ワイヤ電極10の一軸方
向の相対的加工送り速度と被加工体26の回転による基
礎円r上の送り速度:線速度を前述の場合と同様に一
致させた状態で加工送りすることにより、ワイヤ電極1
0の被加工体26上に於ける移動軌跡SLXは、前記基
礎円rに対して特異点を有しない図示の如き波状軌跡
(トロコイド曲線)SLXを描き、ワイヤ放電加工によ
る歯先側面に対する面取り加工の目的を達するものであ
る。
【0035】前述のように本発明は、ヘリカルインボリ
ュート円筒歯車状物の加工形成を作成され数値制御プロ
グラムをコンピュータ数値制御装置付ワイヤ放電加工機
の稼働実行により行なうもので、前述の説明からも明ら
かなように、歯数等にもよるものの多数回の繰り返し的
加工工程を要する加工であり、又全体的若しくは歯の大
きさや歯幅寸法等によっては長時間の加工形成時間を要
するものであるから、前記ねじれ溝間の凸条TV1〜3
を含む歯溝の歯底部分の加工形成の際には、できる丈加
工速度の速いワイヤ放電加工条件を選択設定して加工を
し、之に対し、高い寸法・形状精度を要する前記のヘリ
カルインボリュート歯面の加工形成の際には、出来るだ
け高速の荒加工条件で、ねじれ溝を仕上げ加工代を残し
た大凡の形状成形加工を行なった後、加工条件を中加
工、中仕上げ加工、及び仕上げ加工等の1乃至3〜4の
加工条件の必要な寸法・形状出し及び加工面精度(粗
さ)出し加工に順次に切換えて加工をするように、加工
工程を組むことが好ましいものである。
【0036】そして、上記の高速荒加工条件で仕上げ加
工代を残した大凡のねじれ溝を形状成形加工をするに
は、ワイヤ電極10の一軸方向の相対的な加工送り開始
の始点位置a(加工稼働時間の短縮のために後退オフ
セットのみが可能な点a、又は前進オフセットも可能
な点aより被加工体26から所望距離離隔した点)を
所定の仕上げ加工代が、加工残りするように所定長さ
(形成歯面のMVLとMVRの何れを有効歯面とするか
により)前進又は後退オフセット位置決めするか、又は
被加工体26をその基礎円r目印点の位置rg0(又
は、前記点aに合わせて目印点の位置rg1、又は該
位置より所定角度後退した目印点の位置)が、所定仕上
げ加工代が加工残りするように所定角度(形成歯面のM
VLとMVRの何れを有効歯面とするかにより)進相又
は遅相のオフセットオリエンテイションを行なった状態
に回動設定して、被加工体26の回転とワイヤ電極10
の一軸方向の相対的加工送りとを同時に開始してワイヤ
放電加工を実行するば良い。
【0037】そして、上記の荒加工の終了後、ワイヤ放
電加工条件を、寸法・形状精度出し、或いは更に加工面
精度(仕上げ加工面粗さ)出しの中仕上げ、又は仕上げ
等の加工条件に切換えると共にワイヤ電極10の前記オ
フセット位置決め、又は被加工体26の前記オフセット
オリエンテイションを、前記荒加工等の前段の加工で加
工形成された荒加工等ヘリカルインボリュート歯面から
残っている仕上げ加工代を加工除去すると共に面粗さを
所望に仕上げるために、ワイヤ電極10を前段の位置よ
りも被加工体26の加工面より近づくオフセット位置決
め又はオフセットオリエンテイションをして、所定のヘ
リカルインボリュート歯面加工の位置設定とし、ワイヤ
放電加工による仕上げ加工を実行するものである。
【0038】なお、上記の場合、上記とは逆に荒加工条
件でのねじれ溝を加工形成したワイヤ電極10の一軸方
向の相対的加工送り開始の始点位置a(又はa
等)、又は被加工体26の基礎円r上の目印点の位
置rg0(又はrg1等)を基準として、次にワイヤ放
電加工条件を仕上げ加工等の加工条件に切換えて加工す
る時の前記オフセット位置決め、又はオフセットオリエ
ンテイションを行なうようにしても良いこと当然であ
る。
【0038】そしてかかる加工手法によれば、前記のヘ
リカルインボリュート歯面の形成加工をワイヤ放電加工
による所望仕上げ加工条件だけで加工を行なった場合に
比較し加工時間を著しく短縮して加工効率を上げること
ができる。
【0039】又、本発明による加工形成方法に於て、歯
車の設計仕様によっては例えば、図1Bの図面上右斜上
方のワイヤ電極10の外に、もう1つのワイヤ電極を、
回転軸を介して対称な図面上左斜下方の位置に増設し、
該増設ワイヤ電極をワイヤ電極10と対称に同期等し
て、図面上水平な一軸方向に加工送りする構成及び加工
送り制御可能とすれば、実質上倍に近い加工形成速度と
することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の歯車状物の
加工形成方法によれば、各歯面毎の歯面形成加工工程、
及び各歯面間歯溝の歯底部形成加工のための多数回の加
工から成る加工工程のように、繰り返しの多数回の加工
工程を要するものの、常用のワイヤカット放電加工機に
被加工体の回転テーブルやその回転位置決めと回転速度
等の制御機能を付加するだけで、所望のねじれ角を有す
るヘリカルインボリュート円筒歯車状物を歯幅の制限な
く自動的に加工形成でき、その加工手法を前述の如く極
めて平明であるから、従来の公知のワイヤ放電加工によ
る加工形成方法のものに比較して、ワイヤ放電加工のた
めに作成される数値制御加工のプログラムも煩雑なもの
とすることなく加工の実行が容易であり、目的とする形
状・寸法のものを確実に加工形成することができる。
【0041】又、本発明の加工形成方法によれば、設定
ねじれ角に応ずる一軸方向の相対的な加工送り経路の所
定単位時間当たりの送り長さ、及び被加工体の基礎円上
の回転による送り経路の所定単位時間当たりの送り長さ
の変化が正しい値に補償されるので、形状・寸法精度の
高い目的物が確実に加工形成することができ、又、本発
明の加工形成方法によれば、従来特定の工具等による特
定の加工工程による必要があった歯面下部の歯溝歯底に
つながる歯元面に喰い込む歯底の逃げ部を、前記一軸方
向の相対的な送り経路が被加工体の基礎円径より小さい
歯底円と接線を形成するようワイヤ電極を相対的に前記
一軸方向と直角な他軸方向にオフセットして加工を実行
することにより、歯形に干渉せず所望に応じ容易に加工
形成することができ、又、本発明の加工形成方法によれ
ば、前記の場合と同様前記一軸方向の相対的な送り経路
が、被加工体の基礎円径よりも大きくて歯先円径よりも
小さい円と接線を形成するようワイヤ電極を相対的に前
記一軸方向と直角な他軸方向にオフセットして加工を実
行することにより、向い合う歯面の少なくとも一方の歯
先の面取修正を加工を所望に行なうことができ、又、更
に本発明の加工形成方法によれば、ピッチ円付近から歯
先側のヘリカルインボリュート歯面を所定の仕上げ面粗
度に仕上げることができ、又歯面に対する加工工程は、
荒加工後の仕上げ加工の如く、2倍又はそれ以上に増加
することになるが、同一加工面粗さに仕上げるには加工
所要時間が短くなり、加工効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A,B】本発明の加工形成方法の原理を説明する
ために加工部を水平−一軸と之に直角方向の他軸方向か
ら見た各概略構成説明図。
【図2】本発明の加工形成方法の原理を説明するための
被加工体表面上の説明図。
【図3】本発明の加工形成方法を実施する実施例装置の
概略構成図。
【図4】本発明の加工形成方法の原理を説明するために
加工途中の段階の被加工体表面上の説明図。
【図5】本発明の加工形成方法の一部の原理を説明する
ための部分的説明図。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 加工テーブル 3,4 X,Y軸駆動モータ 5 コラム 6,7 上,下アーム 8,9 上,下ノズル装置 10 ワイヤ電極 11,12 上,下ガイド 14 U,Vクロステーブル 15 Z軸駆動機構 16 Z軸駆動モータ 17,18 U,V駆動モータ 19,22 供給,回収リール 23 引張り駆動機構 24 ブレーキ機構 25 治具 26 円筒状被加工体 27 回転盤 28 保持台 29 ブロックゲージ 30 設定ナット棒 31 回転軸 32 チャック 33 回転テーブル 34 回転モータ r 歯先円 r 円ピッチ円 r 基礎円 r 歯底円 rg0 回転目印点 ML 加工送り経路 a 移動開始始点 a (移動位置)点 A 点 θ 傾斜角度 MVL,MVR 曲線加工溝 HC1〜2 歯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の間隔を置いて配置した位置決めガ
    イド間を軸方向に更新送りされるワイヤ電極に対し、前
    記一対のガイド間距離よりも短い所定の軸方向長さを有
    する円柱状被加工体を軸方向を平行に一致させ、かつ軸
    の廻りに制御回転可能に、更に両者を相対的に前記軸方
    向と直角方向の平面内に於て制御加工送り可能に、かつ
    前記軸方向と直角な平面に対し相対的に所定角度傾斜設
    定可能に構成して成り、 前記ワイヤ電極と被加工体を、ワイヤ電極が前記平面内
    の両者が対向する一軸方向に相対的に制御加工送りさ
    れ、被加工体に近接及び加工して通過して行く直線の加
    工送り経路が被加工体の歯車基礎円と(所定オフセット
    位置に於て)接線を形成する位置関係に配置されると共
    に、加工形成すべきヘリカルのねじれ角に応ずるワイヤ
    電極と被加工体間の相対的な傾斜角度が前記対向一軸方
    向の傾斜角度として設定され、更に前記一軸方向の相対
    的な加工送り速度と被加工体の制御回転による上記基礎
    円上の回転による送り速度とを一致させた状態でワイヤ
    放電加工を行ない向い合う一対のインボリュート面を有
    する最初の断面V字状ねじれ溝を加工形成し、前記最初
    のねじれ溝を加工形成した加工開始時のワイヤ電極の前
    記一軸方向の位置と被加工体の回転開始角度位置とを夫
    々基準として、前記ねじれ溝に対し相互に一歯ピッチ分
    進相又は遅相位置関係となるように、前記被加工体を回
    転させて進相又は遅相オリエンテイションするか、又は
    ワイヤ電極の前記一軸方向の加工送り開始位置を前進又
    は後退位置決めし、被加工体に対して次のねじれ溝の加
    工形成を左又は右廻りに繰返して行なう段階と、前記の
    加工段階で加工形成された1個以上の各V字状ねじれ溝
    に対し歯面間歯溝幅の分進相又は遅相の一方の位置関係
    となるように前記被加工体を回転させて進相又は遅相オ
    リエンテイションをするか、又はワイヤ電極の前記一軸
    方向の加工送り開始位置を前進又は後退位置決めして前
    記加工形成されているV字状ねじれ溝と一部が重なり合
    うねじれ溝を加工形成する段階と、前記段階の加工によ
    り一対のV字状ねじれ溝が歯溝幅間隔で一部が重なり合
    って形成された向い合うインボリュート面間(隣接歯又
    は隣接歯面間)の歯底面から歯溝部の加工取り残し部の
    除去加工であって、前記ワイヤ電極と被加工体間の一軸
    方向の相対送り経路が被加工体の歯底円と接線を形成す
    る位置関係となるように前記平面内の一軸方向と直角な
    他軸方向にワイヤ電極を相対的にオフセット配置すると
    共に、前記ワイヤ電極の一軸方向の加工送り開始位置と
    被加工体の回転開始角度位置との相対的位置関係を加工
    送りをして加工をした際に前記加工すべき歯底の一方の
    歯面下部の歯底面が加工位置となるように配置し、前記
    ワイヤ電極の相対的加工送り速度と被加工体の基礎円上
    の回転による送り速度とを一致させた状態でワイヤ放電
    加工を行ない、該ワイヤ放電加工を前記歯底の他方の歯
    面下部の歯底面部迄円周方向に所定の間隔ピッチで繰り
    返して行なう段階、とを有することを特徴とするヘリカ
    ルインボリュート円筒歯車状物の加工形成方法。
  2. 【請求項2】 前記ねじれ角に応じてワイヤ電極と被加
    工体回転軸間に設定された相対的な傾斜角度に応じ、前
    記一軸方向の相対的な加工送り速度と被加工体の基礎円
    上の回転による送り速度とを一致させた状態で、両送り
    速度を減速補償して前記各段階の加工を行なうようにし
    たことを特徴とする前記請求項1に記載のヘリカルイン
    ボリュート円筒歯車状物の加工形成方法。
  3. 【請求項3】 前記歯底から歯溝部の加工取り残し部の
    除去加工の段階に、又は該加工の段階とは別に、前記ワ
    イヤ電極と被加工体間の一軸方向の相対的な加工送り経
    路が、被加工体の前記歯底円と接線を形成する位置関係
    となるようにワイヤ電極を相対的に前記平面内の直角他
    軸方向に所定量オフセット配置して加工送りし、歯底面
    に達するトロコイド曲線の旋回加工経路が、両方の歯面
    下部の歯元面に夫々所定寸法喰い込み、夫々の歯元面に
    歯底の逃げ部を加工形成するようにしたことを特徴とす
    る前記請求項1又は2に記載のヘリカルインボリュート
    円筒歯車状物の加工形成方法。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤ電極と被加工体間の一軸方向
    の相対的な送り経路が、被加工体の前記基礎円径よりも
    大きくて歯先円径よりも小さい円と接線を形成する位置
    関係となるようにワイヤ電極を相対的に前記平面内の直
    角他軸方向に所定量オフセット配置し、前記と同様にワ
    イヤ電極の相対送り速度と被加工体の基礎円上の回転に
    よる送り速度とを一致させた状態でのワイヤ放電加工に
    より向い合うインボリュート歯面の少なくとも一方の歯
    先側面の面取修正加工することを特徴とする前記請求項
    1,2又は3に記載のヘリカルインボリュート円筒歯車
    状物の加工形成方法。
  5. 【請求項5】 前記ヘリカルインボリュート歯形の創成
    加工を、インボリュート歯面にワイヤ放電加工による仕
    上げ加工代を残すように、ワイヤ電極の加工送り開始位
    置を前進又は後退オフセット位置決めするか、又は被加
    工体を回転させて進相又は遅相のオフセットオリエンテ
    イションを行なった状態での荒加工条件のワイヤ放電加
    工による加工工程と、該荒加工等所定の加工段階の後に
    加工条件を所望の仕上げ加工条件に切換えると共にワイ
    ヤ電極の前記オフセット位置決め、又は被加工体の前記
    オフセットオリエンテイションを所定のヘリカルインボ
    リュート歯面の加工位置設定としてワイヤ放電加工によ
    り仕上げ加工する加工工程とを有することを特徴とする
    前記請求項1,2,3又は4に記載のヘリカルインボリ
    ュート円筒歯車状物の加工形成方法。
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