JPH087141Y2 - ねじの係止装置 - Google Patents

ねじの係止装置

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JPH087141Y2
JPH087141Y2 JP1993030260U JP3026093U JPH087141Y2 JP H087141 Y2 JPH087141 Y2 JP H087141Y2 JP 1993030260 U JP1993030260 U JP 1993030260U JP 3026093 U JP3026093 U JP 3026093U JP H087141 Y2 JPH087141 Y2 JP H087141Y2
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彦元 長野
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彦元 長野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はねじ頭部又はナットの座
面及び被締付面間に,一面にばね突起を,多面に突起を
設けたばね突起座金を介在させ,同ばね突起が当接する
座面の同心円上に断面視がV字状のくぼみを形成し,同
突起が当接する被締付面の同心円上に凹溝又は筒孔を形
成してなるねじの係止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,ねじのゆるみ止めは,ナット及び
ボルトの中心線上に形成してあるスリワリ及びピン穴に
割ピンを挿通し固定する方法が用いられてきた。一方,
ねじの頭部又はナットの座面と被締付面間に座金を介在
させて係止する方式のものは試行の過程にあった。その
例では,座面,被締付面に加工を施こし,座金の両面に
突起を設けてこれを介在させるものに(実公昭49−2
0627号)があった。また,軟質材の被締付面におい
ては,ナットの座面外周に一体に形成した環状のフラン
ジに,先端を直角に曲折した突起をフランジよりも上方
に待機する形態に設けて叩き出し軟質材の被締付面に打
込むものに(実公昭56−53128号)があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
ののうち,割ピンを用いるものにおいては,ねじの用途
が多岐にわたっているため使用上の制約があった。(実
公昭49−20627号)のねじのゆるみ止め具におい
ては,ボルトの頭部座面の内周に不等辺三角状の凹部を
順次設け,ばね座金は一端が下方に突起し,軸心を対称
に上側の座面の凹部に当接する部分は前記凹部の急斜面
に略同じ斜面を有する三角形状の上向きの突起を設け,
両突起の下側の被締付面に軸心を対称に,楕円状に凹部
を設けている。この考案によると上向きの三角状突起が
凹部にかみ合い,ねじを強く回すと該三角状突起が下方
に沈みラチェット機構のごとき作用をなす,としてい
る。しかし三角状突起は同座金の同一盤面上の軸心を対
称とする両位置にプレス工法によって形成したものとみ
られ,それによって過度のひずみ硬化が生じることは避
けられない。突起は弾性を欠く三角形状であり,盤面の
沈みによって曲折部に塑性変形を生じやすくラチェット
のような係止効果は期待困難であった。
【0004】(実公昭56−53128号)の爪付きフ
ランジナットにおいては,爪は基部を中心に弧をえがい
て被締付面に打込まれるが相当の熟練を必要とした。爪
は抜取りにより曲りやすく再使用に適さなかった。ま
た,被締付面を損傷しがちであった。
【0005】本考案は,従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものでありその目的とするとこ
ろは,両締付面のいずれかに形成したくぼみとばね突起
座金の組合せにより確実にねじを係止し反復使用が可能
であり,また軟質被締付材においては被締付面を損傷し
ないねじの係止装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本考案におけるねじの係止装置は座面1と被締付面
2間にばね突起座金Cを介在させている。即ち,座面1
の同心円上に断面視がV字状の,斜面が45度よりも小
さいくぼみ3を形成している。他方,被締付面2の同心
円上の中心方向に凹溝8又は筒孔9を形成し,それに当
接するばね突起座金Cの同心円上に鉛直な突起5を設け
(以下,突起5を設け,とのみ記述),座面1側の,く
ぼみ3が当接する同心円上に,先端4cを締付方向に4
5度よりも小角度のばね突起4を設けている。
【0007】平頭ねじFにおいては,ばね突起座金Cを
座面1と同形状の円錘状に,また,被締付面2の上端は
頭頂22と同型に形成するのが好ましい。
【0008】座付き頭においては,被締付面2の同心円
上にくぼみ3を形成し,ばね突起座金Cに角座11と同
型の軸穴6を,その被締付面2側の,くぼみ3が当接す
る同心円上に先端4cが緩み方向のばね突起4を設けて
いる。角座11は,ばね突起座金Cよりもやや薄く形成
している。
【0009】植込ボルトGにおいては,植込ばね突起座
金Hの外周縁と雌ねじ14とは間隙を保つのが好まし
い。
【0010】つめ付ばね突起座金Lのつめ18は短か
く,中心方向に幅広く形成するのが好ましい。
【0011】除圧溝12の深さは,適正締付時において
くぼみ3に嵌入しないばね突起4が塑性変形を生じない
程度とするのが好ましい。裏側のばね突起4が同一の同
心円上にあれば,両面のばね突起4,4は除圧溝12を
共有している。
【0012】逆向きのばね突起4においては,基部4d
を略45度とし,くぼみ3の締付側斜面3aを45度よ
りやや大きく形成するのが好ましい。
【0013】凸起ばね21は被締付面2側に突起するこ
とにより凸起20の係止機能を強め,緩衝機能をも兼ね
る。ねじの適正締付において,全ての凸起20は透孔2
0e又は凹孔20jに嵌合している。凸起20は曲面が
同一球面の,やや劣弧に形成するのが好ましい。
【0014】凸起ばね21が座面1の径内にあるとき除
圧溝12の深さは最小限,凸起の高さ相当が必要であ
る。但し,座面1内において凸起付座金は使用できな
い。
【0015】凸起ばね21が座面1の径内にあるとき除
圧溝12の深さは最小限,凸起の高さ相当が必要であ
る。
【0016】継手本体NとユニオンPの係止は,透孔2
0e又は凹孔20jを座面1の径外に配し,凸起20が
透孔20e又は凹孔20jに嵌合している。座面1と被
締付面2に相当の幅があるときは,くぼみ3とばね突起
4の構成も適している。
【0017】可撓性が高い薄型の座金において凸起20
を設ける位置は,座面1の外径に余幅を有する同心円上
が好ましい。
【0018】被締付面2に重置する合せ座金Mには,凸
起20が当接する同心円上に透孔20eを設けることが
好ましい。
【0019】
【作用】各座金の固定に関しては,それぞれ突起5と凹
溝8又は筒孔9,角座11と同型の軸穴6,植込ばね突
起座金Hと逆雌ねじ16,及びつめ18と軟質被締付材
Eにより固定しねじを締付ける。
【0020】それにつれて,座面1と被締付面2が近接
しばね突起4,凸起ばね21もしくは凸起付座金R周縁
がたわみ,ばね突起4はくぼみ3に,凸起20は凹孔2
0j又は透孔20eに嵌入し係止が完了する。ねじが緩
み回りに作動すると,ばね突起4はその先端4cが対向
斜面3aを押圧し係止を保持する。凸起20は凹孔20
j又は透孔20e上端縁の対向線又は対向面を押圧し係
止を保持する。
【0021】工具を使用してゆるめると,ばね突起4は
対向斜面3a上を撓んで上端へ滑脱する。同様にして,
凸起ばね21又は凸起付座金Rの周縁が撓み凸起20は
対向線上又は対向面上を上端面へ滑脱し座面1と被締付
面2は順次分離する。
【0022】図13,図14における逆向きのばね突起
4は,締付け回りにおいて両締付面1,2の近接に応
じ,その先端4cがくぼみ3の緩み側斜面3b及び締り
側斜面3aを押圧し上端へ滑脱し締付完了において同ば
ね突起4はくぼみ3に嵌入している。緩み回りにおい
て,締り側斜面3aの上端が基部4dに係止する。工具
を使用してゆるめると,斜面3aの上端が基部4dをそ
の先端4c方向へ押圧し同ばね突起4は被締付面2側に
撓みくぼみ3の上端面へ滑脱し座面1と被締付面2は順
次分離する。
【0023】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1,図2においては,座面1の同心円上に断面視がV字
状の両斜面3a,3bがそれぞれ45度よりも小角度で
あるくぼみ3を,軸心を対称又は等角度に配して形成
(以下,くぼみ3を形成,とのみ呼称)している。ばね
突起座金Cは同くぼみ3が当接する側の同心円上に先端
4cを締り方向に45度よりも小角度のばね突起4をく
ぼみ3の配設と同じ中心角に一対として配設し,ばね突
起4と締り側斜面3aは鈍角をなしている。同ばね突起
座金C裏側の同心円上には突起5を中心角を等角度に位
置して設け,それが当接する被締付面2の中心線上に凹
溝8を形成している。
【0024】図3,図4においては,被締付面2は座面
1にばね突起座金Cの厚み相当を余した円錘状に拡大形
成している。ねじFは座面1の中心方向に凹溝8を設
け,頭頂22外周を略ばね突起座金Cの径相当に拡大形
成している。ばね突起座金Cは座面1と同形の円錘状を
なし,凹溝8が当接する同心円上に内向きに突起5を,
また,外側の同心円上に先端4cが緩み向きのばね突起
4を設けている。そして,ばね突起4が当接する被締付
面2の同心円上に円錘状のくぼみ3を形成している。
【0025】図5,図6においては,軸部7の座面1上
に角座11を設け,角座11を嵌めるばね突起座金Cの
中心部に軸穴6をあけ,該座金Cの同心円上の被締付面
2側に先端4cが緩み方向のばね突起4を設け,それが
当接する被締付面2の同心円上にくぼみ3を形成してい
る。角座11は,ばね突起座金Cよりもやや薄く形成し
ている。なお,角座11にかえて軸部7の座面1上に凸
片を設け,それが嵌合する凹溝8をばね突起座金Cの円
形の軸穴6の周縁に設けてもよい。
【0026】図7,図8においては,植込ボルトG先端
13gの中心線上にくぼみ3を形成し,雌ねじ14底面
の軸心に小径の逆雌ねじ16を設けている。植込ばね突
起座金Hは逆雌ねじ16に同径の逆雄ねじ15の上端を
一体に拡大形成し,先端4cを植込ボルトGの締り方向
にばね突起4を設けている。なお,植込ばね突起座金H
の分離形成は,逆雄ねじ15の上端に角座を設け同座金
Hに,テーパをつけた同型の軸穴をあけかしめ構造とし
てもよい。
【0027】図9,図10においては,つめ付ばね突起
座金Lの被締付面2側に先端へ薄く,かつ,中心方向に
幅広く,短かいつめ18を設け,座面1の同心円上に円
錘状のくぼみ3を形成している。つめ付ばね突起座金L
の,同くぼみ3が当接する同心円上にばね突起4を先端
4cを狭小に,かつ,それを締り方向にして設けてい
る。
【0028】図11,図12においては,座面1及び被
締付面2の同心円上にそれぞれ円錘状のくぼみ3を形成
し,それが当接するばね突起座金Cの座面1側には先端
4cを締り方向に,かつ,被締付面2側には先端4cを
緩み方向にそれぞればね突起4を設け,座面1の,ばね
突起4が当接する同心円上に同ばね突起座金C厚みの略
1/5相当の浅い除圧溝12を形成している。
【0029】図13,図14においては,ばね突起座金
Cの被締付面2側の同心円上に突起5を設け,それが当
接する被締付面2に筒孔9を形成している。筒孔9は突
起5の横断面の対角線の長さに略同径である。一方,座
面1の同心円上にくぼみ3を形成している。同くぼみ3
の締り側斜面3aの角度は略45度に形成し,同くぼみ
3が当接するばね突起座金Cの同心円上にばね突起4を
逆向きに,その基部4dを略45度に近い角度で設けて
いる。
【0030】図15,図16においては,座面1外周に
一体のフランジ19を形成し,その同心円上の被締付面
2側に,先端4cに断面視がやや劣弧の半球状凸起20
を有する凸起ばね21を緩み方向に突起させ,凸起20
が当接する被締付面2の同心円上にそれが嵌合するに相
当の径を有する凹孔20jを形成している。なお,図1
7のように,フランジ19を薄型に形成し凸起20を設
けてもよい。
【0031】図18〜図20においては,パイプQ,Q
の接続を示している。即ち,継手本体Nは軸心にパイプ
Qを挿通する軸穴6を有し,座面1側の軸穴6外周にユ
ニオンPに螺合する雄ねじ13を設け,座面1の同心円
上に筒孔9を設けている。凸起ばね座金Kは継手本体の
座面1よりも大径であり,その外周縁は凸起ばね21
を,その先端4cを締付方向にして設け,同凸起ばね座
金K裏側の,筒孔9が当接する同心円上に突起5を設け
ている。ユニオンPの被締付面2は継手本体Nのそれに
同型であり,軸心にパイプQを挿通する軸穴6を有し,
その下端部にスリーブ23に同径の内向フランジ19k
を形成し上半部に雌ねじ14を設け,同雌ねじ14のね
じ込口の中心線上に凹溝8を形成している。一方,合せ
座金Mは凸起ばね座金Kと同径であり,凸起20が当接
する同心円上にそれが嵌合するに相当の凹孔20jを形
成し,被締付面2側の,凹溝8が当接する同心円上に突
起5を設けている。なお,凸起ばね座金Kにかえ,図2
1に示すように薄型の座金の同心円上に凸起20を設け
た構成の凸起付座金Rとしてもよい。
【0032】図22,図23においては,ねじFの頭頂
22外周をフランジ19に拡大形成し,それに先端4c
を締り方向に凸起ばね21を設けている。被締付面2
は,その円錘状の上端縁を座面1のフランジ19と同径
に,かつ,それに合せ座金Mを重ねた厚み相当に切下
げ,その同心円上に筒孔9を形成している。合せ座金M
は凸起20が当接する同心円上にそれが嵌合するに相当
の径を有する透孔20eを,また,被締付面2側の筒孔
9に当接する同心円上に突起5を設けている。なお,図
3に準ずれば図20において,座面1に対応する被締付
面2は円錘部分がそれに該当するが,合せ座金Mに対応
するものとして,上端部に切下げた環状部分を被締付面
2としている。
【0033】上述の各実施例において,ばね突起4の配
設は,くぼみ3と同じ中心角に配設したものを一対とし
ているので,これを複数対設けることにより,一対のば
ね突起4がくぼみ3に嵌入していると同時に他の対のば
ね突起4は両締付面1,2間にあって緩衝作用をかね,
かつ,適正締付の精度を高める。
【0034】凸起20を有する座金は,凹孔20j又は
透孔20eを該凸起20と同数を一対とする複数対を設
けることにより,締付完了時において該凸起20は全て
嵌合し,かつ,締付精度を高めている。
【0035】各種座金及びフランジ19は,ばね突起4
の緩衝強度に応じさらばね状に形成することによる緩衝
機能を内包している。各構成要素は互換性を有する。
【0036】
【考案の効果】本考案は,上述のとおり構成されている
ので,次に記載する効果を奏する。
【0037】請求項1,2のねじの係止装置におけるば
ね突起座金Cは,一面にばね突起4を,その裏面に突起
5を設けるだけであり,また,くぼみ3と凹溝8の形成
も簡単であり,この構成によってねじの確実な係止と分
離及び反復使用が可能になった。
【0038】請求項3の係止装置においては,ばね突起
座金Cに角座11と同型の軸穴6を設けたことにより固
定力が強まった。とくに,小ねじに適している。
【0039】請求項4の植込ボルトGにおいては,植込
ばね突起座金Hを雄ねじ14の底面に逆ねじで螺着して
いるので両ねじ間に反発力が作用し固定力が強く,反復
使用することができる。
【0040】請求項5のつめ付ばね突起座金Lにおいて
は,つめ18が短かくて中心方向に広く先端が狭小なた
め軸穴6をねじ込口に合せやすく固定力も強い。また,
とり外しも容易であり,被締付面2を損傷することもな
い。
【0041】請求項6のばね突起座金Cにおいては,両
面がばね突起4,4であり,締付操作がエアスパナを使
用しての,締めっ放しとなる条件に適している。その
際,ばね突起4,4はくぼみ3,3内に特定されない。
ねじが,緩み回りに力を加えると該ばね突起4がくぼみ
3に嵌入し確実に固定を保持する。
【0042】請求項7の除圧溝12においては,各請求
項の内,凸起付座金Rを除く他はいずれにおいても適用
できる。但し,ばね突起4は曲りが緩やかで可撓性が高
ければ除圧溝12は必要ではない。
【0043】請求項8のばね突起4を逆向きに設けたば
ね突起座金Cにおいては,同ばね突起4が塩害等によっ
て錆付いたとしても,工具を用いて緩めれば,ばね突起
4はその先端4cが基部4d方向に引かれるので容易に
分離し緩めることができる。
【0044】請求項9の凸起ばね21においては,係止
機能にすぐれているのみでなく凸起20とそれを係止す
る凹孔20jはいずれも構成が簡単であり,占拠面積が
小さいので小ねじ及び締付面が狭いねじへの適用性が高
い。
【0045】請求項10のパイプQ,Qの接続において
は,図17〜図19の合せ座金Mは,それの使用によっ
て継手本体Nの座面1及びユニオンPの被締付面2が狭
い条件の下で凸起ばね座金K,合せ座金Mを拡大形成す
ることにより凸起ばね21による確実な係止を可能にし
た。
【0046】請求項11の合せ座金Mは取替えやすいの
で透孔20eの配設に都合がよい。被締付面2側に筒孔
9又は凹溝8を形成することも容易である。
【0047】上述のように,本考案のねじの係止装置
は,適正締付により確実に係止することができる。ま
た,工具を使用して容易に緩めることができる。たとえ
注油しても緩まず耐久性が高い。
【0048】ばね突起4の係止強さの程度は,その曲げ
の強さ,対向斜面との角度の大小,両者の径上の位置及
び個数を選定して容易に調整し加工することができる。
【0049】本考案のねじの係止装置は構成が多様なた
め用途が広い。また,確実な係止と工具を用いての容易
な分離を特徴としているので,各種の電気機器類,輸送
機材等においては,各構成要素を組立て製作し,それが
使用年限時において分解することも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ばね突起座金Cを介在し係止してなる正面部分
断面図である。
【図2】図1の分解部分図である。
【図3】平頭ねじに円錘状のばね突起座金Cを介在し係
止してなる正面部分断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】角座11にばね突起座金Cを嵌合し係止してな
る正面部分断面図である。
【図6】ボルトA及びばね突起座金Cの分解部分図であ
る。
【図7】植込ばね突起座金Hを雌ねじ14底面に固定し
植込ボルトGを係止してなる正面断面図である。
【図8】図7の分解部分図である。
【図9】つめ付ばね突起座金Lを介在しねじFを係止し
てなる正面部分断面図である。
【図10】ねじF及びつめ付ばね突起座金Lの分解部分
断面図である。
【図11】両面にばね突起4,4を設けたばね突起座金
Cを介在し座面1に除圧溝12を有するボルトAを係止
した正面部分断面図である。
【図12】ボルトAの底面図,ばね突起座金C及び被締
付材Dの部分平面図である。
【図13】ばね突起4を逆向きに設けたばね突起座金C
を介在し,ボルトAを係止した正面断面図である。
【図14】ボルトAとばね突起座金Cの分解部分図であ
る。
【図15】ねじFをフランジ19に設けた凸起ばね21
と凹孔20jにより係止した正面部分断面図である。
【図16】凸起ばね21による係止機構の要部分解部分
図である。
【図17】薄型フランジに凸起20を設けたねじFの主
要部を示す正面部分断面図である。
【図18】継手本体N,ユニオンP間に凸起ばね座金K
と合せ座金Mを介在しパイプQ,Qを接続した正面部分
断面図である。
【図19】継手本体Nの底面図,凸起ばね座金K及び合
せ座金Mの部分平面図である。
【図20】図17の,パイプQ,Q接続機構の正面分解
部分断面図である。
【図21】凸起付座金Rの正面部分断面図である。
【図22】ねじFのフランジ19に凸起ばね21を設
け,合せ座金Mを介在し係止した正面断面図である。
【図23】合せ座金M及び被締付面2の分解部分図であ
る。
【図24】従来の,ねじのゆるみ止め具に係る正面部分
断面図である。
【符号の説明】
A ボルト, B ナット, C
ばね突起座金,D 被締付材, E 軟質被締付
材, F ねじ,G 植込ボルト, H 植込
ばね突起座金, J 基礎材,K 凸起ばね座金,
L つめ付ばね突起座金,M 合せ座金,N 継手本
体, P ユニオン, Q パイプ,R
凸起付座金, 1 座面, 2 被
締付面,3 くぼみ, 3a 締り側斜面,
3b 緩み側斜面,4 ばね突起, 4c
先端, 4d 基部,5 突起,
6 軸穴, 7 軸部,8 凹溝,
9 筒孔, 10 頭部,11
角座, 12 除圧溝, 13 雄ね
じ,13g 雄ねじ先端, 14 雌ねじ,
15 逆雄ねじ,16 逆雌ねじ, 17 十字
穴, 17h スリワリ,18 つめ,
19 フランジ, 19h 内向フランジ,
20 凸起, 20j 凹孔, 20
e 透孔,21 凸起ばね, 22 頭頂,
23 スリーブ

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじの頭部(10)又はナット(B)の
    座面(1)の同心円上に断面視がV字状の斜面(3a,
    3b)を有するくぼみ(3)を形成し,ばね突起座金
    (C)の,同くぼみ(3)が当接する側の同心円上に,
    それに沿って長手方向の先端(4c)を締付方向にばね
    突起(4)を設け,同ばね突起座金Cの裏面の同心円上
    に,それに鉛直な突起(5)を設け,それが当接する被
    締付面(2)の同心円上の中心方向に凹溝(8)又は筒
    孔(9)を設けてなるねじの係止装置。
  2. 【請求項2】 座面(1)の同心円上に凹溝(8)又は
    筒孔(9)を設け被締付面(2)の同心円上にV字状の
    くぼみ(3)を形成し,ばね突起座金(C)の座面
    (1)側に突起(5)を,被締付面(2)側に先端(4
    c)が緩み方向のばね突起(4)を設けてなる請求項1
    記載のねじの係止装置。
  3. 【請求項3】 座面(1)の中心部に角座(11)を設
    け,同角座(11)と同型の軸穴(6)を有するばね突
    起座金Cの被締付面(2)側にばね突起(4)を設け,
    それが当接する同心円上にくぼみ(3)を形成してなる
    請求項1,2のいずれか1項に記載のねじの係止装置。
  4. 【請求項4】 植え込ボルトGの先端(13g)の中心
    線上にV字状のくぼみ(3)を形成し雌ねじ(14)底
    面の軸心に小径の逆雌ねじ(16)を設け,それに同径
    の逆雄ねじ(15)の上端に一体又は組合せにばね突起
    座金Cを固着した植込ばね突起座金(H)とよりなる請
    求項1〜3のいずれか1項に記載のねじの係止装置。
  5. 【請求項5】 軟質被締付材(E)において,つめ付ば
    ね突起座金(L)の被締付面(2)側に鉛直なつめ(1
    8)を設け,ねじ頭部座面(1)に円錐状又は該頭部座
    面(1)の中心線を谷底とするV字状のくぼみ(3)を
    配してなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のねじの
    係止装置。
  6. 【請求項6】 ばね突起座金(C)の座面(1)側に先
    端(4c)が締付方向のばね突起(4)を,同座金
    (C)の被締付面(2)側に逆向のばね突起(4)をそ
    れぞれ設け,両ばね突起(4),(4)が当接する座面
    (1)及び被締付面(2)にくぼみ(3),(3)を形
    成してなる請求項1〜5のいずれか1項に記載のねじの
    係止装置。
  7. 【請求項7】 ばね突起(4)が当接する座面(1)及
    び被締付面(2)又はその両面(1),(2)のいずれ
    かの同心円上に,該ばね突起(4)が緩嵌するに相当の
    幅を有する溝状の除圧溝(12)を形成してなる請求項
    1〜6のいずれか1項に記載のねじの係止装置。
  8. 【請求項8】 ばね突起(4)を逆向きに,かつ,緩み
    回りにおいて同ばね突起基部(4d)が当接する締り側
    斜面(3a)の角度{ばね突起(4),くぼみ(3)の
    斜面(3a)又は(3b)と,該ねじの軸線に鉛直な面
    との夾角}を同基部(4d)の角度よりも大きく形成し
    てなる請求項1〜7のいずれか1項に記載のねじの係止
    装置。
  9. 【請求項9】 座面(1)外周のフランジ(19)に一
    体である同心環状のばね突起の先端部に半球状の凸起
    (20)を有する凸起ばね(21)を設け,又は薄型の
    同フランジ外の同心環上に凸起(20)を設け,同凸起
    (20)が当接する被締付面(2)の同心円上に同形の
    凹孔(20j)又は透孔(20e)を形成してなる請求
    項1〜8のいずれか1項に記載のねじの係止装置。
  10. 【請求項10】 パイプ(Q),(Q)の接続において
    継手本体(N)の座面(1)とユニオンPの被締付面
    (2)を略同径に形成し,継手本体(N)外側面外にば
    ね幅を余すに相当の径を有する凸起ばね座金Kのユニオ
    ン(P)側に凸起ばね(21)を,又は薄型座金の,座
    面(1)外の同心環上に凸起(20)を設け,かつ,座
    面(1)側に突起(5)をそれぞれ設け,該突起(5)
    が当接する座面(1)の同心円上に筒孔(9)を形成
    し,凸起ばね座金(K)と同径の合せ座金(M)の,凸
    起(20)が当接する同心円上に凹孔(20j)又は透
    孔(20e)を,かつ,被締付面(2)側の同心円上に
    突起(5)をそれぞれ設け,該突起(5)が当接する被
    締付面(2)の同心円上に凹溝(8)を形成してなる請
    求項1〜9のいずれか1項に記載のねじの係止装置。
  11. 【請求項11】 ねじの頭頂(22)のフランジ(1
    9)に凸起ばね(21)を,合せ座金(M)の,凸起
    (20)が当接する同心円上に透孔(20e)又は凹孔
    (20j)を設け,被締付面(2)側の同心円上に突起
    (5)を設け,それが当接する被締付面(2)の同心円
    上に筒孔(9)又は凹溝(8)を設けてなる請求項1〜
    10のいずれか1項に記載のねじの係止装置。
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