JP6279990B2 - 座金付き螺子類 - Google Patents

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Description

本発明は、ボルト、ナット、鋲等(以下「螺子類」という:特許請求の範囲において同じ。)の頭部の根元にセットして使用される座金と、座金を備えた螺子類(以下「座金付き螺子類」という。特許請求の範囲において同じ。)に関し、特に、締め付けた螺子類の緩みを防止可能な座金と座金付き螺子類に関するものである。
従来、緩み止め機構を備えた座金や座金付き螺子類として、本件出願人が先に出願した座金や座金付き螺子類(特許文献1)がある。この座金は、表面(上面)に側面視山形の座金突起が放射状に設けられ、裏面(底面)の周方向数箇所に食い込み突起が設けられている。この座金は螺子類の頭部裏側にセットして螺子類を締め付けると、螺子類の頭部の裏面に設けられた頭部突起が座金突起と噛み合い、座金が締め付けられ、食い込み突起が締め付け対象物に食い込んで、螺子類の緩みが防止されるようにしたものである。
特開2006−242324号公報
特許文献1の座金は、螺子類を締め付けると、螺子類の頭部突起が、座金の座金突起と噛み合うため、締め付けが確実になり、螺子類が緩みにくくなるという利点がある。しかし、図12(a)(b)に示すように、多数本の座金突起Aが貫通孔Cの横から座金の外周縁B寄りまでのほぼ全長に形成されているため、座金の直径、螺子類の頭部直径が大きい場合は、座金突起Aの長さが長くなる。長い突起をプレス成形するには大きなトン数のプレス機が必要になる。また、成型時の突起精度が出にくくなったり、突起の一部が欠けたり、歪んだりすることがある。このような状況になると、座金突起と頭部突起が噛み合いにくくなるとか、噛み合いが不十分になって螺子類の締め付けが緩みやすくなる、といったことがある。
本発明の解決課題は座金の直径が大きい場合であっても、座金突起を貫通孔の横から座金の外周縁寄りの箇所までの全長に設ける必要がなく、プレスによる突起の成型精度が向上し、成型時に突起が欠けたり、歪んだりしにくく、座金突起と頭部突起の噛み合いが確実になり、緩みにくくなるようにすることにある。
[座金付き螺子類]
本発明の座金付き螺子類は、螺子類の頭部裏面の根元側に座金がセットされた座金付き螺子類であり、円盤状の座金本体の表面に座金突起を設ける座金形成部があり、その突起形成部は座金本体の貫通孔と外周縁との間であって貫通孔寄りの箇所、外周縁寄りの箇所、両箇所の中間箇所のいずれか一箇所のみ又は半径方向二以上の箇所に間隔をあけて前記貫通孔及び外周縁と同心円状に形成され、貫通孔と外周縁との間よりも細い幅であり、表面が座金本体の表面よりも高く形成され、その突起形成部の表面であってそのリング方向に座金突起を設けたものである。
座金本体の裏面に突起を設け、突起は裏面本体の裏面の一部を突設して形成することも、弾性材又はバネを座金本体の裏面に取り付けて形成することもできる。
本発明の座金付き螺子類は、座金がナット、ボルト等の螺子類の頭部裏面側のネジ軸又はカシメ軸方向の外周に、それら軸の軸方向にスライド可能に且つ水平回転可能に取り付けることができる。
本発明の座金付き螺子類は次の効果を奏する。
(1)座金本体の表面であり、座金本体の貫通孔と外周縁との間であって貫通孔寄りの箇所、外周縁寄りの箇所、両箇所の中間箇所のいずれか一箇所のみ又は半径方向二以上の箇所に間隔をあけて、それら貫通孔及び外周縁と同心円状に形成され、貫通孔と外周縁との間よりも細い幅であり、表面が座金本体の表面よりも高く形成された突起形成部の表面に座金突起を設けたため、座金本体の直径が大きくなっても、座金突起の長さを短くすることができ、寸法精度の良いネジ山の座金突起が形成される。
(2)座金突起をトン数が小さいプレス機で成型することができるので、設備導入費もランニングコストも安くなる。
本発明における座金の一例であり、突起形成部を座金本体の径方向外周寄りの箇所に形成した場合であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は座金の裏面平面図。 本発明における座金の一例であり、突起形成部を座金本体の径方向中間の箇所に形成した場合であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は座金の裏面平面図。 本発明における座金の一例であり、突起形成部を座金本体の径方向内側に形成した場合であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は座金の裏面平面図。 本発明における座金の一例であり、突起形成部を座金本体の径方向外周寄りの箇所と、径方向内側寄りの箇所とに箇所に形成した場合であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は座金の裏面平面図。 本発明における座金の座金突起の断面図であって、(a)は座金突起の稜線部を弧面状にした例の側面図、(b)は座金突起の稜線部を平面状にした例の側面図。 裏面突起が弾性体の場合であって、(a)は裏面突起が三角形の場合の平面図、(b)は裏面突起が星形の場合の平面図、(c)は弾性の裏面突起が球状の場合の平面図、(d)は裏面突起が細長突起の場合の平面図。 (a)(b)は弾性体の裏面突起がリング状の場合の異なる形状の説明図、(c)は(a)又は(b)の裏面突起を備えた場合の平面図、(d)は(c)のB−B断面図。 弾性体の裏面突起を備えた本発明の座金の断面詳細図。 (a)(b)は裏面突起がバネの場合であって、形状が異なるバネを備えた座金の断面図。 本発明の座金付きナットの一例を示すものであって、(a)はナットと座金を組み合わせる前の状態を示す正面図、(b)はナットと座金を組み合わせた後の正面図。 本発明の座金付きボルトの一例を示すものであって、(a)はボルトと座金を組み合わせる前の状態を示す正面図、(b)はボルトと座金を組み合わせた後の正面図、(c)は座金付きナットと座金付きボルトを用いて対象物を固定する場合の説明図。 (a)は従来の突起付座金の平面図、(b)は(a)のX−X断面図。
(座金の例)
本発明における座金1の一例を、図面を参照して説明する。この座金1は、図11(c)に示すように、ナット、ボルト等の螺子類2の頭部3の裏面にセットして使用されるものである。
[座金の概要]
本発明における座金1は図1〜図4のように、円盤状の座金本体4の表面に座金突起5が形成され、座金本体4の裏面に裏面突起6が形成されている。座金突起5は、座金1をセットした螺子類2(図11(c))の締め付けにより、螺子類2の頭部裏面に形成されている頭部突起7と噛み合うものである。
[座金本体]
座金本体4は円盤状であり(図1(a))、中心部に貫通孔8が開口されている。貫通孔8は図10(a)のようにナット2の頭部3の裏面に突出している筒状のカシメ軸10や図11(a)のように頭部3の裏面に突出しているボルト軸9を差し込み可能な大きさである。
図1(a)(b)に示すように、座金本体4の表面4aであって、貫通孔8と座金本体4の外周縁11との間には、当該表面4aの他の部分よりも一段高い突起形成部12がリング状に形成されている。図1(a)の突起形成部(外側突起形成部)12aは座金本体4の外周縁11寄りの箇所にリング状に形成され、図2(a)の突起形成部(中間突起形成部)12bは座金本体4の外周縁11と貫通孔8の間のほぼ中間にリング状に形成され、図3(a)の突起形成部(内側突起形成部)12cは座金本体4の貫通孔8寄りの箇所にリング状に形成され、図4(a)の突起形成部12は座金本体4の外周面寄りの箇所と貫通孔8寄りの箇所の双方にリング状に形成されている。これら突起形成部12a、12b、12cの表面は、いずれも座金本体4の表面4aよりも一段高く形成されているが、表面4aと同じ高さであってもよい。突起形成部12a、12b、12cの幅はいずれも、座金本体4の貫通孔8と外周縁11との間よりも細い幅である。
[座金突起]
前記突起形成部12a、12b、12cのいずれか一又は二以上には座金突起5を形成することができる。図1(a)では外側突起形成部12aに形成され、図2(a)では中間突起形成部12bに形成され、図3(a)では内側突起形成部12cに形成され、図4(a)では外側突起形成部12aと内側突起形成部12cの双方に形成されている。
図示した座金突起5は夫々の突起形成部12a、12b、12cの周方向四箇所に形成して、他の四箇所は座金突起5のない無突起部13としてある。座金突起5の形成箇所、無突起部13の箇所は図1(a)〜図4(a)に示した以外の箇所とすることができる。形成箇所の個数も図示した以外の数とすることができ、座金突起5の本数も適宜選択することができる。
座金突起5は図5(a)(b)に示すように山形であり、乗り越え斜面17と係止面18と稜線部19を備えている。乗り越え斜面17は稜線部19よりも締め付け回転方向手前側に形成され、稜線部19は乗り越え斜面17と係止面18の交差部(山の頂部)に形成されている。稜線部19の頂部は図5(a)に示すように弧面状にして、螺子類2の頭部3の裏面に形成されている頭部突起7(図10(a)、図11(a))との噛み合いにより、欠けたり、潰れたりし難く(欠損し難く)なるようにしてある。また、座金突起5を成型するプレス金型、特に、プレス金型の稜線部成型箇所が、プレス成型時に欠損し難くなって型持ち(長持ち)するようにしてある。稜線部19の頂部は図5(b)に示すように平面状にすることもできる。稜線部19の頂部を弧状或いは平面状にすることにより、螺子類2の頭部突起7との噛み合いにより欠け難くなり潰れ難くなる(欠損し難くなる)。座金突起5はその谷部5aも弧状にしてある(図5(a)(b))。
多数本の座金突起5は同じ形状である。座金突起5の突出寸法、乗り越え斜面17の傾斜角度、係止面18の傾斜角度、稜線部19の弧面半径R、平面状の場合の平面幅等は、座金1の直径(大きさ)や用途等に応じて適宜設計することができる。座金1の直径19mm、厚さ3mmの場合、乗り越え斜面17の傾斜角度(勾配)10〜60度程度、係止面18の角度70〜90度程度、稜線部19の弧面半径R0.2〜0.3mm程度が好ましい。これら寸法は、座金1の直径サイズ、肉厚、座金突起5の高さ等に合わせて設計することができる。
[裏面突起]
裏面突起6は座金本体4の無突起部13の裏面に形成されている。図1(c)〜図4(c)の裏面突起6は、座金本体4の裏面の一部をプレス機でプレスして裏面に押し出して成型してある。この場合、裏面突起6の根元周囲の全周または一部に裏面突起6を押し出すことにより凹部6aが形成される。凹部6aは座金本体4の裏面よりも一段窪んで形成される。この凹部6aは、裏面突起6が螺子類2の締め付けにより締付け対象物に食い込むことにより盛り上がる対象物の肉が、当該凹部6a内に食い込んで(侵入して)座金1の空転が阻止され、座金突起5と頭部突起7との噛み合いの緩みが阻止される。
[弾性体突起]
裏面突起6は前記プレス成型により形成されるもの以外であってもよく、例えば、図8のように座金本体4の裏面4bに形成された溝状の凹陥部16に、ゴム、シリコン等の弾性材でリング状に形成された弾性体21を図6(a)(b)のように収容固定して、その先端部22を図8のように座金本体4の裏面4bの外に突出させたものとか、図6(c)のように座金本体4の裏面4bに形成された穴状の凹陥部16にゴム、シリコン等の弾性材でチップ状に形成された弾性体21を収容固定して、その先端部22を座金本体4の裏面4bの外に突出させたものとか、図6(d)のように細長形状の突条片にした弾性体21を、座金本体4の裏面4bの周方向に一定間隔でリング状に形成されている細長の凹陥部16内に嵌合させたもの等であってもよい。
弾性体21の他例として図7(a)に示すものはリング状に成形した嵌合部20の周方向四箇所に90度間隔で突起状の先端部22を突設したものである。この嵌合部20の断面形状は下部20xが円弧状で上部20yが平面状の半円弧状であり先端部22の断面形状は半円弧状である。先端部22は嵌合部20と一体成型されて真円形になっている。
図7(a)に示す弾性体21は図7(c)に示すように、座金本体4の裏面4bに形成されたリング状の凹陥部16内に嵌合される。この場合、図8に示すように嵌合部20を凹陥部16内に嵌合し、先端部22を凹陥部16の外に突出させる。
本発明の弾性体21はいずれの形状であっても、少なくとも、先端部22のうち対象物Wに圧接する面(接触面)23は凹凸(粗面を含む)にして弾性体21の他の部分よりも接触抵抗が大きくなるようにすることができる。凹凸形状はローレット状、ダイヤモンド状、格子状、溝状といった任意形状にすることができる。先端部22には、凹凸に代えて滑り止め剤をコーティングすることもできる。
裏面突起6としての弾性体21は螺子類2の締め付けにより締付け対象物Wに圧接され、その反力(復元力)により座金突起5と頭部突起7との噛み合いが密になり、両者の噛み合いが緩みにくくなる。裏面突起6を設ける箇所、その数等は図示したものに限定されず、必要に応じて他の箇所とすることも、それより多くすることも少なくすることもできる。
[バネ突起]
裏面突起6は金属製のバネであってもよい。一例として図9(a)(b)に示すものは、座金本体4の裏面4bに形成した凹陥部16に金属製のバネ15を収容固定して、その先端部15aを座金本体4の裏面4bの外に突出させたものである。一例として図9(a)に示すバネ15は、端面形状がほぼ半円状の筒状(半円筒状)であり、それを二本並べて、凹陥部16に収容固定してある。バネ15は板材を曲げて成形してあり、上端部が内側に縮小し外側に広がる(復元する)弾性を備えており、その復元力で凹陥部16の内面に圧接して、凹陥部16に係止されて脱落しないようにしてある。
バネ15の形状は前記したもの以外であってもよい。バネ15の成形方法は材料にもよるが、材料が薄い鋼板の場合は半円筒状に折り曲げて成形することができ、樹脂製の場合は成型することができる。
[バネのインサート]
図9(b)に示すバネ15は上端部に横に突出する係止部15bを設け、その係止部15bを樹脂製の座金本体4内にインサート成型したものである。この場合、バネ15の先端部15aを座金本体4の裏面4bより先に突出させてある。バネ15は座金本体4が鋳物、アルミ合金、亜鉛合金等の成型品の場合は、それらの鋳込み成型時にインサート成形することができる。
凹陥部16内に嵌入固定された弾性体21もバネ15も、座金1をナット2(図10(b))やボルト2(図11(c))等の螺子類2の頭部3を締め付けると、座金1が螺子類2の頭部裏面の頭部突起3と噛み合って押し込まれて、対象物W(図11(c))に圧接される。
(座金のその他の例)
前記した座金では、座金本体4の表面4aに、表面4aよりも一段高い突起形成部12を設け、その上に座金突起5を形成してあるが、突起形成部12は必ずしも表面4aよりも高くする必要はなく、座金突起5を座金本体4の表面4aに形成することもできる。突起形成部12を設ける場合も設けない場合も、座金本体4の表面4aであって座金突起5の両側方(座金本体4の貫通孔8側と座金本体4の外周縁11側)とを、座金突起5の谷(底)よりも低くして、座金突起5と噛み合う螺子類2の頭部突起7の稜線部34が、座金突起5の谷(底)に到達するまで強く締め付けることができるようにしておくのが望ましい。ちなみに、座金本体4の表面4aであって座金突起5の両側方(座金本体4の貫通孔8側と座金本体4の外周縁11側)が、座金突起5の谷(底)よりも高いと、座金突起5と噛み合う螺子類2の頭部突起7の稜線部34が座金突起5の谷(底)に到達する前に座金本体4の表面4aに突き当たってしまい、それ以上強く締め付けることができなくなり、締め付けが途中までとなって不十分になるおそれがある。
(座金付き螺子類の実施形態)
本発明の座金付き螺子類40は、図10(b)、図11(b)のように、ナット、ボルト等の螺子類2の頭部3の裏面側に座金1が取り付けられたものであって、座金1が前記座金であり、その座金1が螺子類2の頭部3の裏面に水平回転及び軸方向(図10(a)のカシメ軸10又は図11(a)のボルト軸9の軸方向)にスライド可能に取り付けられている。
螺子類2が図10(a)のように頭部3とカシメ軸10を備えたナットの場合は、座金1はカシメ軸10のカシメによりナット2の頭部裏面に水平回転及び軸方向にスライド可能に取り付けられる。この場合、螺子類2の頭部裏面には前記座金突起5と噛み合う突起(頭部突起)7が形成されている。座金1は螺子類2の締め付けにより頭部突起7と座金突起5が噛み合って締め付けられて緩みにくくなるようにしてある。
頭部突起7は座金突起5と噛み合う突起であり、図10(a)、図11(a)に示すように、乗り越え斜面32と係止面33と稜線部34を備えた山形である。乗り越え斜面32や係止面33の傾斜角度や稜線部34の高さなどは座金突起5のそれらと同じにして、座金突起5と噛み合うようにしてある。頭部突起7はナット2を締め付け方向に回すと、座金突起5の乗り越え斜面17を乗り越えて回転するが、逆回転方向には、頭部突起7の係止面33が座金突起5の係止面18に係止して回転が阻止されるようにしてある。この頭部突起7の稜線部34も弧面状或いは平面状にして、頭部突起7が座金突起5を乗り越えても欠損し難く、プレス金型も成型時に欠損し難くなるようにしてある。それら寸法は座金突起5のそれらと同じにする。
螺子類2が図11(a)のように頭部3とボルト軸9を備えたボルトである場合は、ボルト軸9の螺子が形成される前に、ボルト軸9の首の部分(ネジ山の無い部分)に座金1を水平回転及びボルト軸9の軸方向にスライド可能に配置してから、ボルト軸9のうち座金1よりも下方部分にネジ9aを切り、そのネジの山(ネジ山)の直径を座金1の中心孔よりも大きくして、座金1が当該ネジ山に係止してボルト軸9から抜け落ちないようにしてある。座金1はボルトの頭部3の締め付けにより頭部突起7と座金突起5が噛み合って締め付けられて緩みにくくなる。
一例として図10(a)(b)に示すナット2は、中心部にボルト2のボルト軸9(図11(a)〜(c))を螺合可能な螺子孔(図示しない)を備えたものであり、裏面に頭部突起7を備えている。
図10(b)に示す座金付きナット40は、例えば、図10(a)に示すように、ナット2の頭部3の下に設けられたカシメ軸10を座金本体4の貫通孔8内に差し込み、カシメ軸10の先端部(下端部)10aを外側に折り返して(座金本体4の貫通孔8の外周縁にカシメて、座金1をナット2に取り付ける。この場合、座金1が水平回転でき且つ上下にスライドできる程度の強さでカシメる(強くカシメし過ぎない)。
図10(b)の座金付きナット40はナット2を締め付け方向に回転させると、ナット2の頭部突起7が座金突起5と噛み合って、座金1を対象物W(図11(c))に押し付けて、座金本体4の裏面突起6が対象物Wに押し付けられて、ナット2の戻り回転が阻止されて緩みが防止される。
(座金付き螺子類の使用例)
座金付きナット40、座金付きボルト40の使用例を、図11(c)を参照して説明する。この使用例は、二枚の板状の締付け対象物W1、W2を、図10(b)に示す座金付きナット40と、図11(b)に示す座金付きボルト40を用いて固定する場合の例である。
(1)重ねてある二枚の対象物W1、W2の挿通孔H1、H2に座金付きボルト40のボルト軸9を挿通する。
(2)対象物(下板)W2の下方に突出したボルト軸9に座金付きナット40を螺合し、螺子類2の頭部3を締め付けて、座金突起5と頭部突起7を噛み合わせて、座金1の裏面突起6が下板W2に食い込むまで座金1を締め付けて、上板W1と下板W2を連結する。互いに噛み合った座金突起5と頭部突起7の噛み合いが緩まないようにする。
本発明の座金1はナットやボルトに予め組み込んでおくのではなく、使用時に、ナットやボルトにセットして使用することもできる。
1 座金
2 螺子類(ナット、ボルト)
3 頭部
4 座金本体
4a (座金本体の)表面
4b (座金本体の)裏面
5 座金突起
5a (座金突起の)谷部
6 裏面突起
6a (座金本体の)凹部
7 頭部突起
8 (座金本体の)貫通孔
9 ボルト軸
9a (ボルト軸の)ネジ
10 カシメ軸
10a (カシメ軸の)先端部
11 (座金本体の)外周縁
12 突起形成部
12a 外側突起形成部
12b 中間突起形成部
12c 内側突起形成部
13 無突起部
15 バネ
15a (バネの)先端部
15b (バネの)係止部
16 凹陥部
17 (座金突起の)乗り越え斜面
18 (座金突起の)係止面
19 (座金突起の)稜線部
20 嵌合部
20x (嵌合部の)下部
20y (嵌合部の)上部
21 弾性体
22 (弾性体の)先端部
23 接触面
32 (頭部突起の)乗り越え斜面
33 (頭部突起の)係止面
34 (頭部突起の)稜線部
40 座金付き螺子類(座金付きナット、座金付きボルト)
A 座金突起
B (座金の)外周縁
C 貫通孔
W 対象物
W1 上側の対象物(上板)
W2 下側の対象物(下板)
H1 (上板の)挿通孔
H2 (下板の)挿通孔

Claims (6)

  1. ボルト、ナット等の螺子類の頭部の裏面根元側に、座金が離脱しないようにセットされた座金付き螺子類において、
    座金が螺子類の頭部裏面側のネジ軸又はカシメ軸の外周に、それら軸の軸方向にスライド可能に且つそれら軸の軸廻りに水平回転可能に取り付けられ、
    座金は円盤状の座金本体の表面に突起形成部があり、
    突起形成部は座金本体の貫通孔と外周縁の間よりも細い幅であり、貫通孔と外周縁との間であって貫通孔寄りの箇所、外周縁寄りの箇所、両箇所の中間箇所のいずれか一箇所のみ又は半径方向二以上の箇所に間隔をあけて、貫通孔及び外周縁と同心円状にリング状に形成され、表面が座金本体の表面よりも高く形成され、
    前記突起形成部の表面側に山形の座金突起が設けられ、それら座金突起は螺子類の締め付け回転により螺子類の頭部裏面の頭部突起と噛み合うものであり、座金の貫通孔側から外周側に向けて突起形成部を横断して放射状に設けられ、突起形成部の周方向全周又は数箇所に、二本以上が前記周方向に連続して設けられ、
    個々の座金突起は乗り越え斜面と係止面と稜線部と谷を備え、乗り越え斜面は稜線部よりも螺子類の締め付け回転方向手前側にあり、係止面は稜線部よりも螺子類の締め付け回転方向先方側にあり、乗り越え斜面は谷側から稜線部側に向けて係止面よりも緩やかな上り傾斜である、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
  2. 請求項1記載の座金付き螺子類において、
    座金本体の貫通孔側表面と外周縁側表面を、座金突起の谷よりも低くして、座金突起と噛み合う螺子類の頭部突起の稜線部が座金突起の谷に到達するまで強く締め付けることができるようにした、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
  3. 請求項1又は請求項2記載の座金付き螺子類において、
    座金突起の谷が、座金表面よりも高い位置にある
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の座金付き螺子類において、
    突起形成部の表面側に形成された座金突起が突起形成部の周方向数箇所に数本ずつ設けられ、座金突起のない箇所は無突起部とし、
    当該無突起部の裏面に裏面突起が突設された、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
  5. 請求項4記載の座金付き螺子類において、
    裏面突起が、座金本体の裏面の一部を突設して形成されたものである、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
  6. 請求項4記載の座金付き螺子類において、
    裏面突起が、弾性体又はバネであり、それらが、座金本体の裏面に取り付けられた、
    ことを特徴とする座金付き螺子類。
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