JPH0870441A - 識別制御信号処理装置とテレビジョン信号受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＶＴＲ用識別制御信号とEDTV用識別制御信号
の両方を、少ない回路規模で再生する識別制御信号処理
装置を実現する。 【構成】 ＶＴＲ用識別制御信号とEDTV用識別制御信号
を重畳した複合映像信号から、ＮＲＺの期間の識別制御
信号を復調するＮＲＺ復調回路１と、ｆｓｃ変調された
期間の識別制御信号を復調するｆｓｃ復調回路２と、Ｎ
ＲＺ復調回路１とｆｓｃ復調回路２の出力を選択する選
択回路３と、ＶＴＲ用識別制御信号の期間とEDTV用識別
制御信号の期間を検出して、EDTV用識別制御信号の期間
にはＮＲＺの期間とｆｓｃ変調された期間を切り替え、
ＶＴＲ用識別制御信号の期間にはＮＲＺの期間を常に選
択する信号を出力する制御回路４で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、現行のテレビジョン放
送方式と互換性を持ち、現行の放送に比べて高画質化す
る信号を多重したり、画面のアスペクト比（画面の横と
縦の長さの比）を大きくしたことを識別し、受信側で多
重した信号を復元するために必要な基準位置や位相を制
御する識別制御信号を伝送し、受信側で識別制御信号を
誤りなく再生する識別制御信号処理装置およびテレビジ
ョン信号受信機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】我が国の現在のNTSC(National Televisi
on System Committee )方式によるカラーテレビジョン
放送が昭和３５年に開始されて以来、３０年以上経過し
た。その間、高精細な画面に対する視聴者の要求が次第
に高まり、また、テレビジョン受信機の性能向上に伴
い、各種の新しいテレビジョン方式が提案されてきた。

【０００３】また、サービスされる番組の内容自体も単
なるスタジオ番組や中継番組などから、シネマサイズの
映画放送など、より高画質で、臨場感を伴う映像へと変
化してきている。

【０００４】現行放送は、走査線数 525本、2:1 飛越走
査、輝度信号水平帯域幅4.2MHz、アスペクト比 4:3とい
う諸仕様（例えば、文献 放送技術双書 カラーテレビ
ジョン 日本放送協会編、日本放送出版協会、1961年、
参照）を有しているが、このような背景のもとで現行放
送との両立性を維持しつつ、画像の高画質化やゴ−スト
障害の除去を目的とした基準信号（通称GCR信号）の送
信などを主要内容とする第一世代のEDTV放送方式いわゆ
るクリアビジョンが1989年より開始された。

【０００５】次に第二世代のEDTVとして考えられている
のは、主として画面のワイド化である。図４は第二世代
のEDTV放送方式で採用されてるワイド化方式のレターボ
ックス方式を説明するための図である。有効走査線４８
０本の映像信号を送信側で３６０本にし、上下の各々６
０本（斜線部）に映像信号の垂直成分を補償する信号を
重畳して伝送する方式がある。このレターボックス方式
により、現行の放送方式と両立性を保ちながらワイドア
スペクトの画像（アスペクト比が16:9）を伝送すること
ができる。

【０００６】第二世代のEDTV放送が開始された場合、当
面の間、一つの放送局から現行放送と、上記したような
レターボックス方式との両方を放送することが考えられ
る。したがって、受信機は受信している放送の種類、た
とえばアスペクト比や多重信号の有り無しを識別する必
要がある。さらにその放送に適した処理を行うために、
たとえば垂直成分を補償する信号を復元する基準位置な
どを制御する必要がある。

【０００７】そこで、第二世代のEDTV放送方式は受信側
で誤りなく、自動的に上記したようなレターボックス方
式の信号を復元するために、識別制御信号を複合映像信
号に重畳しようとしている。その重畳位置は映像期間内
で受信機のオーバースキャンで見えない部分、例えば第
２２ラインを予定している。図５(a)は識別制御信号の
一例である。期間Ｂ１からＢ１７は様々な処理内容を識
別するために用いる。例えば、期間Ｂ１の立ち上がりは
垂直成分を補償する信号を復元する基準位置を示し、期
間Ｂ４が大振幅の矩形波であればレターボックス方式で
あることを識別するようにしておく。また、期間Ｂ６か
らＢ２３はｆｓｃ変調されており、カラーバーストと同
位相かπ位相かでビットの識別を行う。また、期間Ｂ１
８からＢ２３は伝送系によるビット誤りを訂正する符号
ビットを重畳しておく。この識別制御信号が重畳されて
いる期間は画面内であるために、現行の放送では本来映
像信号が存在する。したがって、この期間にのっている
信号が識別制御信号か映像信号かを判別する必要があ
る。そこで、図５(a)に示すように、期間Ｂ２５からＢ
２７には実際の映像信号では確率的に発生頻度の極めて
少ない信号を重畳している。これにより、この期間が識
別制御信号か映像信号かを判別する。

【０００８】以下、本発明の一従来例について図面を参
照しながら説明する。図８は従来例のテレビジョン受信
機のブロック図である。１０はアンテナ、１１はチュー
ナ、１はＮＲＺ復調回路、２はｆｓｃ復調回路、４は制
御回路、３は選択回路、６は２２Ｈ確認回路、７は識別
制御情報再生回路、１２は映像信号処理回路である。上
記構成においてその動作を説明する。

【０００９】なお、説明を簡単にするために、受信側で
は図４で示したような有効走査線４８０本の映像信号を
送信側で３６０本にし、上下の各々６０本に映像信号の
垂直高域成分および垂直高域、時間軸成分を補償する信
号を重畳して伝送する、いわゆるレターボックス方式処
理を行い、さらに、画面中央部分に垂直、時間周波数軸
上で色信号の共役の位置に輝度信号の高域成分を周波数
多重した信号を受信するものとする。アンテナ１０によ
り受信し、チューナ１１で複合映像信号を復調する。制
御回路４は複合映像信号から識別制御信号が重畳されて
いるラインを選択し、図５（b）で示すような信号SELを
選択回路３へ出力する。選択回路３は制御回路４の出力
が０レベルの期間にはＮＲＺ復調回路１の出力を選択
し、１レベルのときはｆｓｃ復調回路２の出力を選択す
る。

【００１０】識別制御情報発生回路７は、入力した信号
に対してエラー訂正を行った後、たとえばレターボック
ス方式であることを識別する信号Ｄ１、垂直高域成分を
重畳したことを識別する信号Ｄ２、垂直高域、時間軸成
分を重畳したことを識別する信号Ｄ３、輝度信号の高域
信号を重畳したことを識別する信号Ｄ４、および輝度信
号の高域信号を復調するための位相情報Ｄ５などを出力
する。

【００１１】２２Ｈ確認回路６は図５(a)に示す信号の
Ｂ１が一定レベル以上の振幅であることと、Ｂ２５，２
６，Ｂ２７の位置に図５(a)に示した信号が重畳されて
いることを確認した場合、識別制御情報発生回路７に確
認結果DET1を出力する。また、２２Ｈ確認回路６はＢ１
の位置を検出し、上下バー部に重畳した信号を再生する
基準位置POS、水平高域成分を復調するための搬送波の
位相を決定する信号RSTを出力する。識別制御情報発生
回路７は２２Ｈ確認信号６の出力に応じて出力を有効に
したり、無効にしたりする。映像信号処理回路１２は識
別制御情報発生回路７の出力Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，
Ｄ５に応じて、ワイド画像を復元したり、垂直成分およ
び垂直、時間軸成分を復調したり、水平高域成分を復調
することで、レターボックス方式の映像信号を元の高画
質でワイドアスペクトな映像信号を復元する。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例で説明した
テレビジョン信号受信機では、民生用のＶＴＲに一度録
画された信号を処理する場合、民生用ＶＴＲの信号のゆ
れや、色信号処理に問題があり、元の高画質でワイドな
映像を復元できない場合がある。また、ＶＴＲでもレタ
ーボックス方式の信号を自動判別するために、２１ビッ
トのＮＲＺで構成された図６に示すようなＶＴＲ用識別
制御信号を第２０ラインに重畳している。ＶＴＲからの
信号を処理する場合、上記従来例のテレビジョン信号受
信機の構成では元の高画質でワイドな映像を復元できな
い。もし、ＶＴＲからの信号を処理する場合、新たにＶ
ＴＲ用識別制御信号を処理する大きな回路を追加する必
要があるという問題点を有していた。

【００１３】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、少ない回路規模でＶＴＲからの信号でもレターボ
ックス方式の映像信号を元の高画質でワイドアスペクト
な映像信号を復元するテレビジョン信号受信機を提供す
ることを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、第１の発明は、第１と第２の識別制御信号を重畳
した複合映像信号から第１の期間の識別制御信号を復調
する第１復調手段と、第２の期間の識別制御信号を復調
する第２復調手段と、前記第１復調手段と前記第２復調
手段の出力を選択する選択手段と、前記第１の識別制御
信号の期間と前記第２の識別制御信号の期間を検出し
て、前記第１の識別制御信号の期間には前記第１の期間
と前記第２の期間を切り替え、前記第２の識別制御信号
の期間には前記第１の期間を常に選択する信号を出力す
る制御手段を具備する具備する構成となっている。

【００１５】また、上記問題点を解決するために、第２
の発明は、第１と第２の識別制御信号を重畳した複合映
像信号から第１の期間の識別制御信号を復調する第１復
調手段と、第２の期間の識別制御信号を復調する第２復
調手段と、前記第１復調手段と前記第２復調手段の出力
を選択する選択手段と、前記第１の識別制御信号の期間
と前記第２の識別制御信号の期間を検出して、前記第１
の識別制御信号の期間には前記第１の期間と前記第２の
期間を切り替え、前記第２の識別制御信号の期間には前
記第１の期間を常に選択する信号を出力する制御手段
と、前記第１の識別制御信号の重畳期間に前記第１の識
別制御信号が重畳されていることを確認する第１確認手
段と、前記第２の識別制御信号の重畳期間に前記第２の
識別制御信号が重畳されていることを確認する第２確認
手段と、前記第１確認手段と前記第２確認手段の出力に
応じて識別制御情報を出力する識別制御情報発生手段を
具備する構成となっている。

【００１６】また、上記問題点を解決するために、第３
の発明は、第１と第２の識別制御信号を重畳した複合映
像信号を受信するチューナと前記チューナの出力から第
１の期間の識別制御信号を復調する第１復調手段と、第
２の期間の識別制御信号を復調する第２復調手段と、前
記第１復調手段と前記第２復調手段の出力を選択する選
択手段と、前記第１の識別制御信号の期間と前記第２の
識別制御信号の期間を検出して、前記第１の識別制御信
号の期間には前記第１の期間と前記第２の期間を切り替
え、前記第２の識別制御信号の期間には前記第１の期間
を常に選択する信号を出力する制御手段と、前記第１の
識別制御信号の重畳期間に前記第１の識別制御信号が重
畳されていることを確認する確認手段と、前記第２の識
別制御信号の重畳期間に前記第２の識別制御信号が重畳
されていることを確認する第２確認手段と、前記第１確
認手段と前記第２確認手段の出力に応じて識別制御情報
を出力する識別制御情報発生手段と、前記識別制御情報
に応じて受信側の処理を行う映像信号処理手段を具備す
る具備する構成となっている。

【００１７】

【作用】本発明は、上記した構成により、ＶＴＲからの
信号でもレターボックス方式の映像信号を元の高画質で
ワイドアスペクトな映像信号を復元することが可能であ
る。

【００１８】

【実施例】

（実施例１）以下、第１の発明の一実施例における識別
制御信号処理装置について、図面を参照しながら説明す
る。図１はその実施例を示す識別制御信号処理装置のブ
ロック図である。１はＮＲＺ復調回路、２はｆｓｃ復調
回路、３は選択回路、４は制御回路である。上記構成に
おいてその動作を説明する。

【００１９】なお、説明を簡単にするために、受信側で
は図４で示したような有効走査線４８０本の映像信号を
送信側で３６０本にし、上下の各々６０本に映像信号の
垂直高域成分および垂直高域、時間軸成分を補償する信
号を重畳して伝送する、いわゆるレターボックス方式処
理を行い、さらに、画面中央部分に垂直、時間周波数軸
上で色信号の共役の位置に輝度信号の高域成分を周波数
多重した信号を受信するものとする。

【００２０】制御回路４は、複合映像信号から識別制御
信号が重畳されているラインを選択し、図７(b)で示す
ような信号SELを選択回路３へ出力する。ここで、制御
回路４の動作について図７を用いて説明する。図７(a)
は複合映像信号を示し、第２０ラインにＶＴＲ用識別制
御信号、第２２ラインにEDTV用識別制御信号が重畳され
ていることを示している。制御回路４は、図７(b)に示
すような、第２０ラインと第２２ラインのＮＲＺ信号部
分の期間を選択するような信号SELを出力する。選択回
路３は、制御回路４の出力信号SELが０レベルの期間に
はＮＲＺ復調回路１の出力を選択し、１レベルのときは
ｆｓｃ復調回路２の出力を選択するよう動作する。以上
のようにして、選択回路４は、第２０ラインのときはＶ
ＴＲ用識別制御情報を出力し、第２２ラインのときはED
TV用識別制御情報を再生して出力する。以上のような回
路構成にすると、従来例で示した回路をほとんど増加さ
せることなく、ＶＴＲ用識別制御情報とEDTV用識別制御
情報の両方を再生することが可能となる。

【００２１】（実施例２）以下、第２の発明の一実施例
における識別制御信号処理装置について、図面を参照し
ながら説明する。図２はその実施例を示す識別制御信号
処理装置のブロック図である。１はＮＲＺ復調回路、２
はｆｓｃ復調回路、３は選択回路、４は制御回路、５は
２０Ｈ確認回路、６は２２Ｈ確認回路、７は識別制御情
報発生回路である。上記構成においてその動作を説明す
る。

【００２２】なお、説明を簡単にするために、受信側で
は図４で示したような有効走査線４８０本の映像信号を
送信側で３６０本にし、上下の各々６０本に映像信号の
垂直高域成分および垂直高域、時間軸成分を補償する信
号を重畳して伝送するいわゆるレターボックス方式処理
を行い、さらに、画面中央部分に垂直、時間周波数軸上
で色信号の共役の位置に輝度信号の高域成分を周波数多
重した信号を受信するものとする。

【００２３】制御回路４は、複合映像信号から識別制御
信号が重畳されているラインを選択し、図７(b)で示す
ような信号SELを選択回路３へ出力する。ここで制御回
路４の動作については、図７を用いて説明した第１の発
明の実施例と同様であるため、説明を省略する。

【００２４】識別制御情報発生回路７は、入力した信号
に対してエラー訂正を行った後、たとえばレターボック
ス方式であることを識別する信号Ｄ１、垂直高域成分を
重畳したことを識別する信号Ｄ２、垂直高域、時間軸成
分を重畳したことを識別する信号Ｄ３、輝度信号の高域
信号を重畳したことを識別する信号Ｄ４、および輝度信
号の高域信号を復調するための位相情報Ｄ５などを出力
する。

【００２５】２０Ｈ確認回路５は、例えば第２０ライン
に信号が一定レベル以上の信号が重畳されていることを
確認した場合、識別制御情報発生回路７に確認結果DET2
を出力する。２２Ｈ確認回路６は、図５(a)に示す信号
のＢ１が一定レベル以上の振幅であることと、Ｂ２５，
Ｂ２６，Ｂ２７の位置に図５(a)に示した信号が重畳さ
れていることを確認した場合、識別制御情報発生回路７
に確認結果DET1を出力する。また、２２Ｈ確認回路６は
Ｂ１の位置を検出し、上下バー部に重畳した信号を再生
する基準位置を示す信号POS、水平高域成分を復調する
ための搬送波の位相を決定する信号RSTを出力する。

【００２６】識別制御情報発生回路７は、２０Ｈ確認信
号５でＶＴＲ用識別信号が確認された場合、第２０ライ
ンの期間の選択回路３の出力をもとに上記した信号Ｄ
１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，Ｄ５を出力する。また、識別制
御情報発生回路７は、２２Ｈ確認回路６でEDTV用識別信
号が確認された場合、第２２ラインの期間の選択回路３
の出力をもとに上記した信号Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，
Ｄ５を出力する。また、識別制御情報発生回路７は、２
０Ｈ確認回路５でＶＴＲ用識別信号が確認され、２２Ｈ
確認回路６でEDTV用識別信号が確認された場合、第２０
ラインの期間の選択回路３の出力をもとに上記した信号
Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，Ｄ５を出力する。

【００２７】なお、識別制御情報発生回路７は、２０Ｈ
確認回路５でＶＴＲ用識別信号が確認され、２２Ｈ確認
回路６でEDTV用識別信号が確認された場合、第２２ライ
ンの期間の選択回路３の出力をもとに、上記した信号Ｄ
１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，Ｄ５を出力してもよい。

【００２８】（実施例３）以下、第３の発明の一実施例
におけるテレビジョン信号受信機について、図面を参照
しながら説明する。図３はその実施例を示すテレビジョ
ン信号受信機のブロック図である。１０はアンテナ、１
１はチューナ、１はＮＲＺ復調回路、２はｆｓｃ復調回
路、３は選択回路、４は制御回路、５は２０Ｈ確認回
路、６は２２Ｈ確認回路、７は識別制御情報発生回路、
１２は映像信号処理装置である。上記構成においてその
動作を説明する。

【００２９】なお、説明を簡単にするために、受信側で
は図４で示したような有効走査線４８０本の映像信号を
送信側で３６０本にし、上下の各々６０本に映像信号の
垂直高域成分および垂直高域、時間軸成分を補償する信
号を重畳して伝送する、いわゆるレターボックス方式処
理を行い、さらに、画面中央部分に垂直、時間周波数軸
上で色信号の共役の位置に輝度信号の高域成分を周波数
多重した信号を受信するものとする。

【００３０】まず、アンテナ１０により受信し、チュー
ナ１１で複合映像信号を復調する。制御回路４は、複合
映像信号から識別制御信号が重畳されているラインを選
択し、図７(b)で示すような信号selを選択回路３へ出力
する。ここで、制御回路４の動作については、図７を用
いて説明した第１の発明の実施例と同様であるため、説
明を省略する。

【００３１】識別制御情報再生回路７は、入力した信号
に対してエラー訂正を行った後、たとえばレターボック
ス方式であることを識別する信号Ｄ１、垂直高域成分を
重畳したことを識別する信号Ｄ２、垂直高域、時間軸成
分を重畳したことを識別する信号Ｄ３、輝度信号の高域
信号を重畳したことを識別する信号Ｄ４、および輝度信
号の高域信号を復調するための位相情報Ｄ５などを出力
する。

【００３２】２０Ｈ確認回路５は、例えば第２０ライン
に信号が一定レベル以上の信号が重畳されていることを
確認した場合、識別制御情報発生回路７に確認結果DET2
を出力する。２２Ｈ確認回路６は、図５(a)に示す信号
のＢ１が一定レベル以上の振幅であることと、Ｂ２５，
２６，２７の位置に図５(a)に示した信号が重畳されて
いることを確認した場合、識別制御情報発生回路７に確
認結果DET1を出力する。また、２２Ｈ確認回路６はＢ１
の位置を検出し、上下バー部に重畳した信号を再生する
基準位置を示す信号POS、水平高域成分を復調するため
の搬送波の位相を決定する信号RSTを出力する。

【００３３】識別制御情報発生回路７は、２０Ｈ確認信
号５でＶＴＲ用識別信号が確認された場合、第２０ライ
ンの期間の選択回路３の出力をもとに上記した信号Ｄ
１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，Ｄ５を出力する。また、識別制
御情報発生回路７は、２２Ｈ確認信号６でEDTV用識別信
号が確認された場合、第２２ラインの期間の選択回路３
の出力をもとに上記した信号Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，
Ｄ５を出力する。また、識別制御情報発生回路７は、２
０Ｈ確認回路５でＶＴＲ用識別信号が確認され、２２Ｈ
確認回路６でEDTV用識別信号が確認された場合、第２０
ラインの期間の選択回路３の出力をもとに上記した信号
Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，Ｄ５を出力する。映像信号処
理回路１２は、識別制御情報発生回路７の出力Ｄ１，Ｄ
２，Ｄ３，Ｄ４，Ｄ５に応じて、ワイド画像を復元した
り、垂直成分および垂直、時間軸成分を復調したり、水
平高域成分を復調することで、レターボックス方式の映
像信号を元の高画質でワイドアスペクトな映像信号を復
元する。

【００３４】なお、識別制御情報発生回路７は、２０Ｈ
確認回路５でＶＴＲ用識別信号が確認され、２２Ｈ確認
回路６でEDTV用識別信号が確認された場合、第２２ライ
ンの期間の選択回路３の出力をもとに、上記した信号Ｄ
１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４，Ｄ５を出力してもよい。

【００３５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、現行の識別制御信号処理装置と比較して少な
い回路増加のみで、ＶＴＲ用識別制御信号とEDTV用識別
制御信号の両方を復調する識別制御信号処理装置と、復
調した識別制御信号を使用して送信側で行った処理を自
動識別し、レターボックス方式の映像信号をもとの高画
質でワイドアスペクトな映像信号を復元するテレビジョ
ン信号受信機を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の発明の一実施例における識別制御信号処
理装置の構成を示すブロック図

【図２】第２の発明の一実施例における識別制御信号処
理装置の構成を示すブロック図

【図３】第３の発明の一実施例におけるテレビジョン信
号受信機の構成を示すブロック図

【図４】レターボックス方式の画面を示す図

【図５】EDTV用識別制御信号を示す波形図

【図６】ＶＴＲ用識別制御信号を示す波形図

【図７】本発明に係る制御回路４の動作を説明する波形
図

【図８】従来例の識別制御信号処理回路のブロック図

【符号の説明】

１ ＮＲＺ復調回路 ２ ｆｓｃ復調回路 ３ 選択回路 ４ 制御回路 ５ ２０Ｈ確認回路 ６ ２２Ｈ確認回路 ７ 識別制御情報発生回路 １０ アンテナ １１ チューナ １２ 映像信号処理装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中東 秀人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 仁尾 寛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 浦川 裕喜 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】第１と第２の識別制御信号を重畳した複合
   映像信号から第１の期間の識別制御信号を復調する第１
   復調手段と、第２の期間の識別制御信号を復調する第２
   復調手段と、前記第１復調手段と前記第２復調手段の出
   力を選択する選択手段と、前記第１の識別制御信号の期
   間と前記第２の識別制御信号の期間を検出して、前記第
   １の識別制御信号の期間には前記第１の期間と前記第２
   の期間を切り替え、前記第２の識別制御信号の期間には
   前記第１の期間を常に選択する信号を出力する制御手段
   を具備することを特徴とする識別制御信号処理装置。
2. 【請求項２】第１と第２の識別制御信号を重畳した複合
   映像信号から第１の期間の識別制御信号を復調する第１
   復調手段と、第２の期間の識別制御信号を復調する第２
   復調手段と、前記第１復調手段と前記第２復調手段の出
   力を選択する選択手段と、前記第１の識別制御信号の期
   間と前記第２の識別制御信号の期間を検出して、前記第
   １の識別制御信号の期間には前記第１の期間と前記第２
   の期間を切り替え、前記第２の識別制御信号の期間には
   前記第１の期間を常に選択する信号を出力する制御手段
   と、前記第１の識別制御信号の重畳期間に前記第１の識
   別制御信号が重畳されていることを確認する第１確認手
   段と、前記第２の識別制御信号の重畳期間に前記第２の
   識別制御信号が重畳されていることを確認する第２確認
   手段と、前記第１確認手段と前記第２確認手段の出力に
   応じて識別制御情報を出力する識別制御情報発生手段を
   具備することを特徴とする識別制御信号処理装置。
3. 【請求項３】識別制御情報発生手段は、第１の識別制御
   信号の重畳期間に前記第１の識別制御信号が重畳されて
   いることを確認した場合、第１の識別制御信号の期間に
   選択手段の出力に応じて識別制御情報を出力することを
   特徴とする請求項２記載の識別制御信号処理装置。
4. 【請求項４】識別制御情報発生手段は、第２の識別制御
   信号の重畳期間に前記第２の識別制御信号が重畳されて
   いることを確認した場合、第２の識別制御信号の期間に
   選択手段の出力に応じて識別制御情報を出力することを
   特徴とする請求項２記載の識別制御信号処理装置。
5. 【請求項５】識別制御情報発生手段は、第１と第２の識
   別制御信号の重畳期間に前記第１と第２の識別制御信号
   が重畳されていることを確認した場合、第２の識別制御
   信号の期間に選択手段の出力に応じて識別制御情報を出
   力することを特徴とする請求項２記載の識別制御信号処
   理装置。
6. 【請求項６】第１と第２の識別制御信号を重畳した複合
   映像信号を受信するチューナと、前記チューナの出力か
   ら第１の期間の識別制御信号を復調する第１復調手段
   と、第２の期間の識別制御信号を復調する第２復調手段
   と、前記第１復調手段と前記第２復調手段の出力を選択
   する選択手段と、前記第１の識別制御信号の期間と前記
   第２の識別制御信号の期間を検出して、前記第１の識別
   制御信号の期間には前記第１の期間と前記第２の期間を
   切り替え、前記第２の識別制御信号の期間には前記第１
   の期間を常に選択する信号を出力する制御手段と、前記
   第１の識別制御信号の重畳期間に前記第１の識別制御信
   号が重畳されていることを確認する確認手段と、前記第
   ２の識別制御信号の重畳期間に前記第２の識別制御信号
   が重畳されていることを確認する第２確認手段と、前記
   第１確認手段と前記第２確認手段の出力に応じて識別制
   御情報を出力する識別制御情報発生手段と、前記識別制
   御情報に応じて受信側の処理を行う映像信号処理手段を
   具備することを特徴とするテレビジョン信号受信機。
7. 【請求項７】映像信号処理手段は、映像の縦横比を変換
   する処理、画像の水平高域信号を復調する処理、画像の
   垂直時間軸補強信号を付加する処理、画像の垂直高域信
   号を付加する処理の少なくとも一つを行うことを特徴と
   する請求項６記載のテレビジョン信号受信機。
8. 【請求項８】識別制御情報発生手段は、第１の識別制御
   信号の重畳期間に前記第１の識別制御信号が重畳されて
   いることを確認した場合、第１の識別制御信号の期間に
   選択手段の出力に応じて識別制御情報を出力することを
   特徴とする請求項６記載のテレビジョン信号受信機。
9. 【請求項９】識別制御情報発生手段は、第２の識別制御
   信号の重畳期間に前記第２の識別制御信号が重畳されて
   いることを確認した場合、第２の識別制御信号の期間に
   選択手段の出力に応じて識別制御情報を出力することを
   特徴とする請求項６記載のテレビジョン信号受信機。
10. 【請求項１０】識別制御情報発生手段は、第１と第２の
    識別制御信号の重畳期間に前記第１と第２の識別制御信
    号が重畳されていることを確認した場合、第２の識別制
    御信号の期間に選択手段の出力に応じて識別制御情報を
    出力することを特徴とする請求項６記載のテレビジョン
    信号受信機。