JPH087022Y2 - ガラス戸の結露水処理装置 - Google Patents

ガラス戸の結露水処理装置

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JPH087022Y2
JPH087022Y2 JP1990401766U JP40176690U JPH087022Y2 JP H087022 Y2 JPH087022 Y2 JP H087022Y2 JP 1990401766 U JP1990401766 U JP 1990401766U JP 40176690 U JP40176690 U JP 40176690U JP H087022 Y2 JPH087022 Y2 JP H087022Y2
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JP
Japan
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water
glass plate
stopper
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glass
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Application number
JP1990401766U
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English (en)
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JPH0486892U (ja
Inventor
博行 小寺
Original Assignee
昭和鋼機株式会社
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Publication date
Application filed by 昭和鋼機株式会社 filed Critical 昭和鋼機株式会社
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガラス戸の結露水処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外気温と室温との差が開くと、窓ガラス
の内面に結露が生じる。これを拭かないでいると、大き
な水滴となって下方に流れ落ちる。一般的には、窓枠
(窓サッシ)の室内側の下部(下枠)に結露水を溜めて
おく溝が設けてあり、この溝にガラス板に生じた結露水
が流れ込むようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この構造の場
合、ガラスから窓枠まで結露水が流れることになり、し
かも結露水が溝内に溜まった状態になるので、手や服が
触れた際、濡れたり汚れたりする。また、溝内が水で一
杯になった場合、水が溢れ出て壁や床を濡らしたり汚し
たりすることがある。さらに、寒い地方では、昼間に溜
まった水が夜間に凍ることがあり、このため水がなかな
か抜けずにカビが生えることがある。このように、従来
の結露水を処理するための構造は不衛生であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の結露水処理装置
は、上記の課題を解決するために、ガラス板の周縁に、
該周縁に沿って配設されたガスケットの嵌合凹部を嵌合
し、このガスケットを介して上記ガラス板を戸枠に固定
したガラス戸において、上記ガスケットの嵌合凹部とガ
ラス板との間に止め具の基端部を挿入固定し、この止め
具の中間部にガラス板から離れるよう略Z字状に屈曲す
る段部を形成し、止め具の先端部とガラス板との間に含
水部材を挿脱可能に挟持させたことを特徴としている。
【0005】
【作用】この考案の装置は、既存のガラス戸に次のよう
に組み付けることができる。まず、止め具の基端部を、
ガラス板の下縁とガスケットの嵌合凹部との間に挿入固
定する。ついで、止め具の先端部とガラス板との間に含
水部材を挿入する。これにて、組み付けを完了する。こ
のように組み付け完了したガラス戸においては、ガラス
板の表面に生じた結露水が、ガラス板の表面を伝って下
方に落ち、含水部材に達して、含水部材に吸収される。
この場合、含水部材の含水量が多くなったら、含水部材
だけを取り外して、新しいものと交換する。あるいは、
使用していた含水部材を一旦取り外して乾燥させ、その
後、再度止め具とガラス板との間に挿入する。
【0006】
【実施例】以下、本考案を引違い式ガラス戸に適用した
実施例を説明する。図2は引違い式ガラス戸を備えた窓
全体の外観を示す。四角い窓枠1内には、2枚のガラス
戸2が(b)に示すように引違いに収容されている。各
ガラス戸2は、窓枠1内を移動する戸枠3と、戸枠3の
内部に嵌められたガラス板4とを有しており、ガラス板
4は、その周縁に沿って配設されたガスケット5を介し
て戸枠3に固定されている。
【0007】図1に、下戸枠3Aとガラス板4とガスケ
ット5の取り付け関係を示す。ガスケット5は、塩化ビ
ニールやクロロプレンゴム等の若干弾力のある材料を成
形したもので、内周側に矩形の嵌合凹部5aを有してい
る。そして、この嵌合凹部5aにガラス板4の下縁が嵌
合され、その状態でガスケット5は下戸枠3Aに固定さ
れている。
【0008】図3は止め具6を示す。止め具6は金属帯
板または樹脂を成形したもので、鋭角的にカットされた
基端部6aよりやや間隔をおいた位置でZ字状に屈曲さ
れ、先端が上方に延び、上端部が丸められている。この
止め具6は、図4に示すように、鋭角的にカットされた
基端部6aを、ガラス板4とガスケット5の嵌合凹部5
aとの間に挿入することにより、ガラス板4の表面に沿
って固定されている。そしてこの状態で、止め具6は、
Z字状に屈曲された段部6bがガスケット5の上面に乗
り、それより上方に延びた先端部分がガラス板4側に倒
れた姿勢になっている。
【0009】また、図5は含水部材7の構造を示す。含
水部材7は、不織布などからなる通水性を有した包装材
7Aの中に、吸水状態でゲル化する粉状の高分子吸水剤
7Bを充填し、全体をテープ状に加工したものである。
包装材7Aは、帯状のものを幅方向に真ん中で折り畳ん
で、周縁の合わせ目をヒートシール(熱を加えて接合す
ること)して袋状に形成したものである。なお、包装材
7Aは、長さ方向所定ピッチ毎にヒートシールされ、こ
れにより複数の小さい部屋に仕切られており、各部屋毎
に高分子吸水剤7Bが収容されている。図においてヒー
トシール部をHで示す。このように小さい部屋に仕切っ
たことにより、適当なヒートシール部Hで裁断すること
で全体の長さを調節できるようになる。
【0010】そして、このような構造の含水部材7を、
図1に示すように、ガラス板4の下縁部内面に沿わせて
ガラス板4と止め具6の先端部との間に挿入する。この
とき、止め具6の中間部に段部6bが形成されているの
で、止め具6の基端部6aをガラス板4とガスケット5
の嵌合凹部5aとの間に挿入しているにも拘わらず、ガ
ラス板4と止め具6との間に含水部材7を容易に挿入す
ることができる。止め具6とガラス板4との間に挿入さ
れた含水部材7はそれらによって挟持される。こうする
ことにより、含水部材7はガラス板4の下縁部内面に接
した状態で保持される。この際、止め具6は、図6に示
すように、含水部材7のヒートシール部H毎に配置する
のが望ましい。
【0011】なお、高分子吸水剤7Bの具体例として
は、株式会社クラレの商品名K1ゲル201K、K1ゲ
ル201K−F2等がある。この高分子吸水剤7Bは、
そのまま原材料の粉体を包装材7Aで包んでもよいが、
綿状パルプに混ぜたり含浸させたりしたものを包んでも
よい。また、包装材7Aとしては、例えばポリオレフィ
ン系の不織布、非溶水性の紙、あるいは布などを用いる
ことができる。この場合、内部の高分子吸水剤7Bの粒
子が外部に漏れ出ない程度の目の細かさのものを用い
る。
【0012】上記のように結露水処理対策を施したガラ
ス戸2では、図1に示すようにガラス板4の表面に生じ
た結露水Wが、ガラス板4の表面を伝って下方に落ち、
含水部材7に達する。含水部材7に達した結露水は、包
装材7Aを通って中に染み込み、高分子吸水剤7Bに吸
収される。高分子吸水剤7Bは、水を吸収してゲル化し
膨潤する。含水部材7は、止め具6間において拘束され
ていないから、水を吸収して図1及び図6に示す如く膨
らむ。
【0013】このように、結露水Wがガラス板4の下縁
に配した含水部材7に吸収されるので、窓枠1まで流れ
落ちない。したがって、窓枠1が濡れて不衛生になるこ
とがない。
【0014】また、この装置を組み付けるに当たって
は、止め具6をガラス板4とガスケット5との間に挿入
固定し、この止め具6とガラス板4との間に含水部材7
を挟み込むだけでよいので、既設のガラス戸に簡単に組
み付けることができる。また、含水部材7の含水量が多
くなったら、含水部材7を取り外して、新しいものと交
換したり、そのまま乾燥させて再セットするだけでよい
ので、手入れが非常に楽である。
【0015】なお、上記実施例では、止め具6を細幅に
構成し、ガラス板4の下縁の長さ方向に沿って間隔的に
複数個配設しているが、止め具を、ガラス板4の下縁の
長さと等しい長板状のものとして構成してもよい。その
場合、含水部材7全体に止め具の反力が作用することに
なるが、高分子吸水剤7Bは圧力が作用しても吸水能力
が低下しないので、吸水性についてはなんら問題を生じ
ない。
【0016】また、止め具6は、バネ性を持つ方が含水
部材7を適度にガラス板4に押し付けることができるの
で好ましい。その場合は、金属帯板で製作する方がよ
い。しかし、バネ性を特たなくても勿論構わない。
【0017】
【考案の効果】本考案の結露水処理装置は、ガラス板の
周縁に止め具を配しこの止め具とガラス板との間に含水
部材を挟持した構造を採用しているので、ガラスの表面
に生じた結露水をこの含水部材で吸収し、窓枠の方まで
結露水が流れ落ちるのを防ぐことができる。したがっ
て、窓枠の方にまで結露水が流れたり、窓枠の溝に水が
溜まったりすることがなく、衛生的である。
【0018】また、止め具を、ガラス板とガスケットと
の間に挿入することによって固定しているので、既設の
ガラス戸に容易に適用することができる。しかも、止め
具をガラス板に沿って移動させるだけでガラス板とガス
ケットとの間に挿入することができるので、挿入を容易
に行うことができる。また、止め具に段部を形成し、し
かも含水部材を止め具とガラス板との間に挟持させてい
るので、含水部材の取り付けや取り外し、あるいは交換
作業を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の主要部の断面図である。
【図2】実施例のガラス窓の外観図で、(a)は室内側
から見た窓の正面図、(b)は上から見た窓の断面図で
ある。
【図3】実施例で用いた止め具を示し、(a)は側面
図、(b)は正面図である。
【図4】含水部材を挟持する前の実施例の主要部断面図
である。
【図5】実施例で用いた含水部材を示し、(a)は正面
図、(b)は側断面図である。
【図6】実施例の装置を上から見た拡大断面図である。
【符号の説明】
1 窓枠 2 ガラス戸 3 戸枠 3A 下戸枠 4 ガラス板 5 ガスケット 5a 嵌合凹部 6 止め具 7 含水部材 7A 包装材 7B 高分子吸水剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板の周縁に、該周縁に沿って配設さ
    れたガスケットの嵌合凹部を嵌合し、このガスケットを
    介して上記ガラス板を戸枠に固定したガラス戸におい
    て、 上記ガスケットの嵌合凹部とガラス板との間に止め具の
    基端部を挿入固定し、この止め具の中間部にガラス板か
    ら離れるよう略Z字状に屈曲する段部を形成し、止め具
    の先端部とガラス板との間に含水部材を挿脱可能に挟持
    させたことを特徴とするガラス戸の結露水処理装置。
JP1990401766U 1990-12-07 1990-12-07 ガラス戸の結露水処理装置 Expired - Lifetime JPH087022Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990401766U JPH087022Y2 (ja) 1990-12-07 1990-12-07 ガラス戸の結露水処理装置

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JPH0486892U JPH0486892U (ja) 1992-07-28
JPH087022Y2 true JPH087022Y2 (ja) 1996-02-28

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020190195A (ja) * 2020-08-25 2020-11-26 宇部興産建材株式会社 結露水吸収構造体及びキット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0810575B2 (ja) * 1985-10-02 1996-01-31 株式会社日立製作所 回路遮断器

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JP2020190195A (ja) * 2020-08-25 2020-11-26 宇部興産建材株式会社 結露水吸収構造体及びキット

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