JPH086989A - 間取り図立体表示システムおよび住宅模型作成システム - Google Patents

間取り図立体表示システムおよび住宅模型作成システム

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JPH086989A
JPH086989A JP6257056A JP25705694A JPH086989A JP H086989 A JPH086989 A JP H086989A JP 6257056 A JP6257056 A JP 6257056A JP 25705694 A JP25705694 A JP 25705694A JP H086989 A JPH086989 A JP H086989A
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隆一 則藤
Hiroaki Kanehara
弘明 金原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 間取りに対応する立体図を、素早く簡単に表
示する。 【構成】 間取りの床の単位となる(セル)を立体化
するには、(セル)の4辺から垂直に立つ4つの面に
ついての情報が必要になる。8つの頂点の座標は、XY
座標については(セル)の座標とセル自体の大きさか
ら求めることができ、また、Z座標については予め一定
値を決めてある。したがって、以上の条件により全ての
頂点の座標が求められる。次に、各立体面の内面の色
は、床情報の色とし、−面の外面は(セル)の床
情報の色、−面の色は(セル)の床情報の色とす
る。以上の情報を、全てのセルについて求めると、間取
り図を立体化するための情報が揃う。そして、これらの
情報をモデリング手段に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅を設計する際に
用いて好適な間取り図立体表示システムおよび住宅模型
作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】住宅を設計する際、一般には、依頼主が
工務店や設計士(施工側)に各種希望を述べ、この後に
施工側は依頼者の希望に沿った設計を行う。この場合、
施工側は、各部屋の床材や壁材、あるいは屋根、外壁、
その他の部材などを間取りや予算に応じて決め、これを
依頼主に提案して了解を求める。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、施工側が依
頼主に提案する方法は、各部屋の床や壁などの部材を、
個別のカタログ集などを提示して逐一示す方法が一般的
である。また、間取りを示す図を中央に配置し、各部屋
のイメージ写真をその周囲に配置した図面(図34参
照)を作成し、これを依頼主に示す方法もある。さら
に、実際に間取り図を作成し、これを依頼主に示して説
明を行うこともある。
【0004】しかしながら、前者の方法では、壁や床な
どの部材が個々に提示されるため全体のイメージがつか
み難いという問題があった。また、後者の方法では、間
取り図とともに各部屋の写真が提示されるため、全体的
なイメージがつかみ易いという利点があるものの、膨大
なカタログ集の中から条件に合うものを探し出し、しか
も、その写真を切り貼りするという作業が必要なため、
極めて手数や時間がかかるという問題があった。さら
に、間取り図に対応した立体図があれば、住宅の構造や
イメージが掴みやすいが、そのような立体図を作成する
には多くの時間を要するという問題がある。この場合、
CAD等を用いたとしても、そのデータ量は膨大であ
り、入力は極めて大変である。
【0005】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、間取りに対応する立体図を、素早く簡単に表
示することができる間取り立体表示システムを提供する
ことを目的としている。また、この発明の他の目的は、
間取り図の立体表示に合わせて部材や家具などの表示も
顧客の要求に応じたもにする間取り図立体表示システム
を提供するところにある。さらに他の目的は、顧客の希
望に沿った間取り図の模型を作成する住宅模型作成シス
テムを提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、仮想2次元平面にマトリ
ックス状に配置され、間取り図の床面となる同一形状の
矩形のセルを設定するセル設定手段と、前記セルの2次
元平面上の位置を示す位置情報を記憶する位置情報記憶
手段と、前記各セルについての床面の種類を記憶する床
情報記憶手段と、前記各セルの辺から垂直に延びる壁に
ついてその種類を記憶する壁情報記憶手段と、前記位置
情報記憶手段及び前記壁情報記憶手段の記憶内容に基づ
き、前記各セルを底面とする立方体の頂点座標を決定す
る頂点座標算出手段と、前記床情報記憶手段および前記
壁情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記壁の内外面の
表示態様を決定する表示態様決定手段とを具備し、前記
頂点座標算出手段および前記表示態様決定手段の決定結
果をモデリング処理に供給することを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、前記壁情
報は、隣接する2面の壁についての情報であり、かつ、
当該2面は全てのセルにおいて同じ位置関係にあること
を特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明にあっては、請求項
1記載または2項記載の間取り図立体表示システムにお
いて、前記床面情報記憶手段は、床の種類として床材の
種類を記憶し、前記壁情報記憶手段は壁の種類として壁
部材の種類を記憶し、前記表示態様決定手段は、前記床
情報記憶手段および前記壁情報記憶手段の記憶内容に基
づき、前記床および前記壁の内外面の表示態様を決定す
ることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明にあっては、請求項
1〜3いずれかに記載の間取り図立体表示システム住宅
部材についての形状および各面の表示データを複数記憶
する住宅部材表示データ記憶手段と、前記住宅部材表示
データ記憶手段内のいずれかの表示データおよびその表
示位置を指定するための住宅部材指定データを記憶する
住宅部材指定データ記憶手段とを具備し、前記表示態様
決定手段は、前記床情報記憶手段および前記壁情報記憶
手段の記憶内容に基づき、前記床面および前記壁の内外
面の表示態様を決定するとともに、前記住宅部材指定デ
ータ記憶手段および住宅部材表示データ記憶手段の記憶
内容に基づき前記住宅部材の表示態様を決定することを
特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明にあっては、請求項
1〜4いずれかに記載の間取り図立体表示システムにお
いて、利用者の希望情報を入力する入力手段と、前記入
力手段から入力された希望情報に応じて、前記床情報記
憶手段および壁情報記憶手段内の記憶内容を設定する記
憶内容設定手段とを具備することを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明にあっては、仮想2
次元平面にマトリックス状に配置され、間取り図の床面
となる同一形状の矩形のセルを設定するセル設定手段
と、前記セルの2次元平面上の位置を示す位置情報を記
憶する位置情報記憶手段と、前記各セルについての床面
の種類を記憶する床情報記憶手段と、前記各セルの辺か
ら垂直に延びる壁についてその種類を記憶する壁情報記
憶手段と、前記位置情報記憶手段の記憶内容及び前記壁
の高さ情報に基づき、前記各セルを底面とする立方体の
頂点座標を決定する頂点座標算出手段と、前記床情報記
憶手段および前記壁情報記憶手段の記憶内容に基づき、
前記壁の内外面の表示態様を決定する表示態様決定手段
と、前記頂点座標決定手段および前記表示態様決定手段
の決定内容に基づいて、各壁および床面について切り抜
き可能な平面印刷データを作成する模型用印刷データ作
成手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明においては、セル設定手
段によって設定された各セルについて、位置情報、床情
報、および壁情報が記憶される。そして、頂点座標算出
手段は、壁の種類および位置情報に基づいて、セルを底
面とする立方体の各頂点の座標を求める。また、表示態
様決定手段が、前記床情報記憶手段および前記壁情報記
憶手段の記憶内容に基づき、前記壁の内外面の表示態様
を決定するので、この表示態様と頂点座標により、モデ
リング処理が可能になる。
【0013】また、請求項2に記載の発明においては、
前記壁情報は、隣接する2面の壁についての情報であ
り、かつ、当該2面は全てのセルにおいて同じ位置関係
にあるように設定されるので、各セルは2つの壁につい
ての情報を持てばよいことになり、立体化のための情報
量を極めて少なくすることができる。
【0014】請求項3に記載の発明においては、床の種
類と床材の種類が記憶され、また、壁の種類と壁材の種
類が記憶されるようになっているから、床材や壁材が指
定されても、これに応じた記憶内容とすることができ
る。そして、表示態様記憶手段が壁材や床材に応じた表
示態様を決定するから、部材の種類を反映した表示がな
される。
【0015】請求項4に記載の発明においては、家具な
どの住宅部材について、その表示用データと表示位置デ
ータとが記憶されるようになっている。そして、表示態
様決定手段が、床情報記憶手段や壁情報記憶手段の内容
に応じた間取りの表示態様を決定するとともに、この間
取りに加えて住宅部材の表示態様を決定する。したがっ
て、間取りの中に家具などの住宅部材を表示することが
できる。
【0016】請求項5に記載の発明においては、利用者
の希望を入力する入力手段が設けられ、これにより入力
された希望情報に基づいて、壁、壁材、床、床材あるい
は家具等が選択されるので、利用者の好みに応じた間取
りや家具などが表示される。
【0017】請求項6に記載の発明においては、請求項
1記載の発明と同様に、表示態様決定手段が、床情報記
憶手段および壁情報記憶手段の記憶内容に基づいて前記
壁の内外面の表示態様を決定し、さらに、模型用印刷デ
ータ作成手段が各壁および床面について切り抜き可能な
平面印刷データを作成する。したがって、平面印刷デー
タに基づく印刷物を切り取って組み立てることで、顧客
が希望する間取りの住宅模型が容易に作成される。
【0018】
【実施例】
§1.第1実施例 A:実施例の構成 次に、図面を参照してこの発明の実施例について説明す
る。図1は、この発明の一実施例の構成を示すブロック
図である。図において、1はマルチメディアプレーヤで
あり、図2に示すような構成になっている。図2におい
て、2は各部を制御するCPU、3はワークエリア等が
設定されているRAM、4は基本的なプログラムが記憶
されているROMである。5は画像処理部であり、ビデ
オRAMやグラフィックス用のプロセッサを有し、各種
画像信号を作成する。この画像処理部5が作成したビデ
オ信号は、テレビ20(図1参照)に出力されるように
なっている。6はCD−ROMドライバであり、CD−
ROM7から画像データやプログラムデータ(アプリケ
ーション)の読み取りを行う。本発明に関するプログラ
ムおよび各種データ(後述するテーブルや画像データ
等)は、CD−ROM7に記憶されている。次に、8は
操作部であり、その出力信号は、インターフェイス9を
介してCPU2に供給されるようになっている。また、
11は外部機器と通信を行う際に用いられる送信部であ
る。
【0019】ここで、図3は、操作部8の詳細を示す平
面図である。この図に示すA、B、Cは各々ボタンであ
り、データの確定や選択などの指示を行う際に使用され
る。また、方向キーCSWは、カーソルやアクティブ表
示部分などを上下左右に動かす際に用いられる。
【0020】なお、マルチメディアプレーヤ1として
は、複数の媒体との間でデータの授受が行えるように構
成されたパーソナルコンピュータや家庭用ゲームコンピ
ュータを用いることができる。家庭用ゲームコンピュー
タとしては、例えば、松下電器産業株式会社製の3次元
表示が可能なゲームコンピュータ「R・E・A・L(リ
アル)」(登録商標)などを用いることができる。
【0021】次に、図1に示す21はビデオプレーヤで
あり、マルチメディアプレーヤ1が出力するビデオ信号
をVHSビデオテープ22に録画する。なお、テレビ2
0にビデオ信号のアウトプット端子がある場合には、こ
こから出力されるビデオ信号を録画してもよい。
【0022】30はワークステーションであり、通信回
線を介して供給されるマルチメディアプレーヤ1の出力
データに基づいて文字画像データベース31内のデータ
を読出し、これをカラープリンタ32に印刷する。ま
た、40はワークステーションであり、ワークステーシ
ョン30の出力データに基づいて文字画像データベース
41内のデータを読出し、これをカラープリンタ42に
印刷する。カラープリンタ32、42の各々の出力形態
については後述する。
【0023】B:実施例の動作 次に、上述した構成によるこの実施例の動作を、各種処
理別に説明する。 基本情報入力処理 マルチメディアプレーヤ1に電源を投入し、CD−RO
M7を挿入すると、テレビ20には図4(a)に示す画
面が表示される。この画面を構成する画像データは、C
D−ROM7から読み出されたものである。以下におけ
る画面についても同様である。
【0024】図4(a)に示す画面においては、まず、
「1、基本情報入力に進む」「2、間取り図を作ってみ
る」「3、最新インテリア集を見る」の項目が示されて
おり、これらのいずれかかがアクティブ表示(反転表
示、背景色表示等他の項目と区別するための表示、ある
いはポインタ表示、以後、ポインタと記すこともある)
になっている。ここで、操作部8の方向キーCSWを操
作することにより、アクティブ表示になる項目が順次切
り替わる。そして、「1、基本情報入力に進む」が選択
された状態で、ボタンBを押すと、基本情報入力処理が
開始され、同図(b)に示す画面が表示される。
【0025】この画面では、「お名前」、「年齢」、
「電話番号」の各欄に該当する文字またはアルファベッ
トの入力が促される。また、画面の下部には、アルファ
ベット、数字および「取消」の文字等が表示されてお
り、顧客は、方向キーCSWを操作してポインタを移動
させ、該当する文字のところで所定のボタン(例えば、
ボタンA)を押すと、その文字が入力される。このと
き、CD−ROM7から読み出された音声データに基づ
く案内音声、例えば、「まず、お名前からお教え下さ
い。」等が発音される。
【0026】所定事項の入力が終了した場合は、ボタン
Bを押す。このボタンBが押されると、入力された名
前、年齢、電話番号の各データがRAM3内に格納され
るとともに、CD−ROM7から新たな画像データが読
み出され、テレビ20には図4(c)に示す表示がなさ
れる。この画面では、家族構成の入力が促される。顧客
は、「大人」、「お年寄り」、「お子様」の各欄におけ
る「男性」、「女性」の部分にポインタを移動させ、所
定のボタン(例えば、ボタンA)を押す。この結果、該
当する家族を示すイラストアイコンが対応する欄に表示
される。図示の例では、「大人」の男女が各1名、「お
年寄り」の男女が各1名、「お子様」の男が1名、女が
2名、それぞれ入力された状態を示している。また、画
面表示とともに、「お客様の家族構成をお教え下さ
い。」等の案内メッセージが発音される。
【0027】家族構成の入力が終了した場合は、前述の
場合と同様にしてボタンBを押す。これにより、家族構
成に関するデータがRAM3内に格納されるとともに、
次の画面データがCD−ROM7から読み出され、図5
(a)に示すように表示される。
【0028】この図に示す画面では、予算の入力が促さ
れる。そして、「ご計画中の建物のご予算を概算でお教
え下さい。」等の案内音声が発音される。また、画面に
は、1000万円、500万円、100万円の札束を示
すアイコンが表示されており、ポインタを所望のアイコ
ンに移動させてスイッチAを押すと、同じアイコンが対
応する表示欄に表示される。図示の例では、それぞれの
表示欄に、1000万円のアイコンが2個、500万円
のアイコンが1個、100万円のアイコンが2個表示さ
れ、画面中央部の「ご予算」の欄には、その合計金額で
ある2700万円が数字によって表示されている。この
場合、予算の入力が数字ではなくアイコンの選択によっ
て行われるので、抵抗感がなく操作が行える。
【0029】合計金額の計算は、CPU2が操作部8の
操作を検出して行い、その結果が画像処理部5に送られ
ることにより、図5(a)に示すような数値の表示がな
されれる。この画面における入力が終了してボタンBを
押すと、「ご予算」の額がRAM3に記憶されるととも
に、CD−ROM7から次の画面の画像データが読み出
され、図5(b)のように表示される。ここで、「ご予
算」、「お名前」、「年齢」、「電話番号」、「家族構
成」の各欄の表示は、RAM3に格納されたデータに基
づいて行われる。この画面が表示されると、「ご確認下
さい。よろしければ確認ボタンをどうぞ。ボタンBで前
の画面に戻ります。」の音声が発音される。
【0030】そして、ボタンBを押す毎に、順次前の画
面に戻ることができるので、表示内容に誤りがあれば、
該当する画面に戻って訂正を行うことができる。一方、
表示内容に誤りがなければ、画面右上部に表示されてい
る「確認」の部分にポインタを移動させてAボタンを押
す。この結果、CD−ROM7から次の画面の画像デー
タが読み出され、図5(c)に示す画面が表示される。
この画面においては、画面右側に和のイメージを感じさ
せる木目調のドアが表示され、左側に洋のイメージを感
じさせるオフホワイト調のドアが表示されている。そし
て、「最適なインテリアコーディネートをご提案する為
にお客様のライフスタイルイメージをお教え下さい。ご
覧の写真のうちお好みの生活シーンに近いものはどれす
か。」という音声が発せられる。顧客は、いずれかにポ
インタを移し、ボタンAを押す。この選択情報は、RA
M3に蓄えられる。
【0031】次に、図6(a)に示すように、単色のモ
ダン調の食器と柄のあるクラシック調の食器の写真が表
示される。この場合、「食器のデザインなら、どちらの
イメージがお好みに近いですか?」という音声が発音さ
れる。上述の場合と同様にしていずれか一方を選択する
と、その選択情報がRAM3に記憶され、次に、図6
(b)に示す表示がなされる。
【0032】この画面においては、デザイン調の異なる
椅子が4個表示される。そして、「椅子のデザインを選
ぶとするとこの写真のうちのどのタイプですか?」とい
う音声が発せられ、その選択が促される。顧客がいずれ
かを選択すると、その選択情報はRAM3に記憶され
る。ここで、図5(c)、図6(a)、図6(b)にお
ける選択データは、顧客の嗜好を示す情報になる。特
に、部屋、家具、食器等は統一されたイメージによるシ
リーズとして製造されることが多いので、これらの嗜好
情報は、後述する部屋のデザインや家具の選択において
重要な情報となる。
【0033】間取り図作成モード (イ)作成処理 図6(b)に示す家具の選択が終了すると、図6(c)
に示す表示が行われ、さらに、「お客様がご計画中の建
物の間取りは決定しておられますか?ご検討中の場合は
「NO」を選択し、延床面積を入力して下さい。サンプ
ル間取りをご提案します。」なる音声が発せられる。
【0034】そして、顧客が、「NO」を選択すると、
床面積の入力が可能な状態になり、画面下部に表示され
ている数値をポインタによって選択して床面積の入力を
行う。図示の例では、「250Hm」と表示されてい
る。この場合、数値入力ではなく、2DKや4LDKの
ような部屋構成を入力するようにしてもよい。そして、
この入力がなされると、サンプル間取りが表示される
(後述する変形例の)。
【0035】一方、図6(c)の画面で「OK」が選択
されると、テレビ20には図7に示すようなグリッドが
表示される。このグリッドは、詳細には図8に示すよう
に十字の形状をしており、一定間隔でマトリックス状に
配置されている。また、4つのグリッドで囲まれる範囲
(図のC参照)を以下においてセルという。この実施例
の場合は、各セルの大きさは畳半畳分に対応している。
【0036】図7に示すグリッドが表示されている状態
において、ボタンAを押すと図9(b)に示す部屋パレ
ットが表示され、再びボタンAを押すと図9(c)に示
す壁パレットが表示され、もう一度ボタンAを押すと図
9(a)に示すフロアパレットが表示される。そして、
この状態で再度ボタンAを押すとグリッドだけの表示に
なる。このように、ボタンAを押す毎に、部屋パレット
→壁パレット→フロアパレット→グリッドのみ、という
順序で切り換えが行われる。部屋パレットは、間取りを
行う際の部屋の種類を指定するためのパレット、壁パレ
ットは壁の種類を指定するためのパレットであり、フロ
アパレットは間取り設計を行う階を指定するパレットで
ある。
【0037】ここで、各パレットの選択が行われると、
該当するものが画面上部から降下し、所定の位置に表示
されるようになっている。一例として、図10(b)に
床パレットの表示位置を示すが、他のパレットもほぼ同
様の位置に表示される。また、図10(b)は、後述す
る間取り図に、床パレットが重ねて表示された状態を示
している。
【0038】次に、間取りの作成手順について説明す
る。はじめに、フロアパレットを表示させ、間取りを作
成する階を指定する。ここで、図10(a)は、フロア
パレットにおいて「3F」が選択された場合の画面を示
しており、図示のように画面左上に「Layout P
lan」の文字が表示され、画面右下に「Floor
3」の文字が表示される。図10(a)の中央部に表示
されているのはポインタであり、人の手が筆記具を持っ
ている形状になっている。また、このポインタは、各モ
ード(床面、壁面、取消など)によって形状を異ならせ
てもよい。
【0039】フロアを指定した後に、ポインタが示すセ
ルを選択すると図11に示すようにセル単位で塗りつぶ
しが行われる。この場合のセルの選択は、例えば、ボタ
ンAを押すことによって行われ、また、塗りつぶしは仮
塗りを示す所定の模様によって行われる。なお、仮塗り
を先に行い、その後にフロアを指定することもできる。
このとき、ポインタは操作部8の方向キーCSWを操作
すると、セル上を移動する。
【0040】次に、部屋パレット(図9(b)参照)を
表示させ、いずれかの部屋名を選択する。選択は、ポイ
ンタを所望の部屋名に移動させた後に、例えば、ボタン
Aを押すことによって行われる。この結果、仮塗りが行
われた部分は、選択された部屋名として認識され、その
部屋に応じた表示に切り替わる。また、部屋パレットに
ある部屋名は、図9(b)に示すように、リビング、ダ
イニング、キッチン、和室、洋室、洗面所、トイレ、廊
下、寝室書斎、バスなどがあり、各部屋名毎に色や模様
が異なったボタンとして表示される。
【0041】以上のようにして、リビング、廊下、階
段、玄関、あるいはトイレなどの位置と大きさを仮塗り
によって設定し、その後に部屋パレットを表示させて、
所望の部屋名を選択すると、仮塗りした部分がその部屋
として表示される。すなわち、部屋の名称が表示される
とともに、その部屋に応じた模様や色による表示がなさ
れる。ここで、図12に部屋名の選択がいくつか行われ
た場合の表示例を示す。この図に示す状態では、間取り
の左端部分に仮塗りが行われている。以上の部屋名設定
処理がなされた状態では、各部屋はその周囲が全て壁で
囲まれ、壁は黒い線によって表示されている。
【0042】次に、一度設定した部屋を取り消す場合に
ついて説明する。この場合は、方向キーCSWを操作し
て、取り消そうと思う部屋をポインタで指定し、次に、
部屋パレットを表示させて「取り消し」を選択する。こ
の結果、当該部屋については仮塗り状態に戻り、再び、
いずれかの部屋名を設定可能な状態になる。また、ポイ
ンタで指定した部屋が仮塗り状態にあった場合に、部屋
パレットの「取り消し」を選択すると、その部屋全部が
消去され、グリッド表示となる。また、仮塗り状態にあ
った場合、ボタンAを押すとポインタが示すセルのみが
消去される。
【0043】部屋の名称を設定した後は、その部屋の
窓、周囲の壁について、ドア、ふすま、ガラス戸、開口
部(壁のない部分)を設定する。この設定は、壁パレッ
トを表示し、窓、ドア等を選択して行う。すなわち、図
9(c)に示す壁パレットを表示させ、「窓」、「ド
ア」、「ふすま」、「壁」、「ガラス戸」、「壁をと
る」のいずれかを選択する。いずれかの態様が選択され
ると、ポインタは各グリッドを結ぶ線分上、すなわち、
壁上を移動するようになる(図11の破線参照)。この
時、画面の左下には、選択した態様、例えば、「窓」の
文字(あるいは、ボタン)が表示される(図示略)。
【0044】そして、方向キーCSWを操作すると、ポ
インタはこの線分を指示しながら移動するので、所望の
位置にきたときに、ボタンAを押す。これにより、その
部分の壁が選択した態様に置き換えられる。すなわち、
窓を選択していれば窓に置き換えられ、窓の表示(例え
ば、線分の色を水色にする)が行われる。また、設定し
た窓等を取り消す場合は、壁パレット内の「壁」を選択
し、該当する線分を壁に戻せばよい。
【0045】以上の操作を繰り返すことにより、間取り
図が作成される。他の階についても同様の操作によって
間取り図を作成することができる。ここで、図13は、
2階部分の間取りを設定した場合の表示例である。ま
た、壁パレットにおける「床」を選択すると、部屋名の
設定画面に戻る。以上のようにして、間取り図が完成し
た場合は、フロアパレットを表示させ、「完成」を選択
する。この結果、間取り図の構成に必要なデータがRA
M3に記憶される。すなわち、部屋の位置、形状(広
さ)、名称および壁の状態を示すデータが記憶される。
ここで、図15,図16は、以上の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【0046】(ロ)表示処理 (基本的表示処理)次に、上述した作成処理における各
部屋の表示処理について説明する。図17は、部屋名の
指定が行われた場合の各セルに対応するコードを示す概
念図である。図示の細い実線で囲まれた部分がセルに対
応する記憶エリア(RAM3内に設定されている)を示
し、太い実線が部屋の枠を示している。また、部屋枠内
の数値は、部屋名を示すコードである。図17に示すコ
ードは、単純化のために、一桁の数値で表している。こ
の例の場合は、「1」がキッチン、「2」がダイニン
グ、「3」が廊下を示している。
【0047】このように、部屋名が指定されると、対応
する記憶エリアには、そのコードが書き込まれる。次
に、図18は各部屋の床面のイラスト(模様や色)をセ
ル単位で記憶している素材イラストデータ記憶部IMで
あり、CD−ROM7内に設定されている。この素材イ
ラストデータ記憶部IMには、例えば、廊下のイラスト
P1,P2やキッチンのイラストP3、ダイニングのイ
ラストP4などが記憶され、また、壁のイラストP6,
P7なども記憶されている。
【0048】この場合、廊下のイラストP1は板目が横
方向に沿っており、P2は板目が縦方向に沿っている。
また、壁のイラストP6は縦方向の壁を示し、P7は横
方向の壁を示す。
【0049】そして、間取りの画像データを作成する場
合は、例えば、ダイニングの部屋を構成する各セルには
イラストP4のデータを割り当て、キッチンを構成する
各セルにはイラストP3のデータを割り当てる。このよ
うにして、図12に示すような表示がなされる。
【0050】また、廊下のイラストP1,P2のように
方向性がある場合は、部屋の形状を矩形の集合に分割し
てから各イラストデータを割り当てる。分割の仕方は、
まず、部屋に内接する最大の矩形を選択する。次いで、
部屋の残りの部分について、内接する最大の矩形を選択
する。以後、同様にして残りの部分について矩形を選択
していき、最後に一つの矩形となったところで終了す
る。したがって、各部屋の形状が長方形や正方形であれ
ば、分割されずそのままの形状に対してイラストデータ
の割り当てが行われる。
【0051】このようにして分割がなされた後に、各矩
形の形状に従ってイラストデータの割り当てが行われ
る。例えば、廊下の場合には、イラストデータの板目が
矩形の長手方向沿うものが選択される。一例として、図
17に示す廊下の部分(「3」の部分)は、そもそも横
方向に長い矩形であるため、この方向に板目があるデー
タ、すなわち、図18に示すイラストデータP1が選択
され、このデータが各セルに割り当てられる。
【0052】また、階段については、次のようにしてイ
ラストデータの割り当てが行われる。まず、図18に示
すイラストデータP10、P11、P12、P13は各
々階段の曲がり部分のイラストデータであり、これらの
イラストデータを適宜用いることにより、どのような曲
がり部分でも描画することができる。また、イラストデ
ータP14、P15は各々階段の直進部分のイラストデ
ータであり、直進部分が続く場合は、これらが交互に組
み合わされる。
【0053】ここで、図19は階段部分の描画の一例で
ある。階段を描画する場合は、階段として指定されたセ
ルに隣接するセル(図では星印が付けられているセル)
の種類を調べる。そして、隣接するセルが廊下の場合に
は、そこが階段の出入口となるように、イラストデータ
P14またはP15を配置する。そして、曲がり部分の
セルには、セルP10〜P13から曲がり方に応じたセ
ルを選択して配置する。このようにして、図19に示す
ような階段の描画が行われる。
【0054】また、和室については、分割された矩形形
状の大きさに基づいて、次のような処理を行う。まず、
イラストデータ記憶部IMに、予め図20に示す畳のイ
ラストを記憶させておく。ここで、図20(a)は半畳
の1セル分のイラストデータであり、(b)は1畳の2
セル分のイラストである。同様にして、図20(c)、
(d)、(e)、(f)、(g)は、各々3畳、4畳
半、6畳、8畳のイラストデータである。
【0055】そして、和室を描画する場合は、図20に
示すパターンの中からその和室に入る最も大きいものを
選ぶ。次いで、残りのスペースに入る最も大きなパター
ンを選択し、順次同様の手法によってパターンの選択を
行う。
【0056】なお、、図20(b)、(d)、(f)の
ように方向のあるものは、縦向き、横向きの双方のイラ
ストデータを記憶させておき、残りスペースの向きに対
応するものを選択するようにしてもよい。また、一般
に、和室は6畳、8畳等の矩形であるため、和室自体の
形状に直接、図20に示すイラストデータが割り当てら
れる場合も多い。
【0057】次に、壁の描画は、その向き(縦または
横)に応じて、図18に示すイラストパターンP6、P
7のいずれかを選択して割り当てることによって行われ
る。これについては、前述した廊下の場合と同様の処理
内容になる。
【0058】(付加的表示処理)さて、図14は、図1
2に示す間取り図の拡大図であるが、この実施例におい
ては、バス、トイレ、寝室書斎の表示については、次の
ような特殊な処理をしている。すなわち、バス、トイ
レ、寝室書斎の3種の部屋については、所定値以上の広
さであれば、各々浴槽a1、便器a2、ベッドa3を描
画するようにしている。より詳細に言えば、バスについ
ては、部屋が2×2セル以上の大きさであれば、浴槽a
1のイラストデータをバス内に表示する(図14参
照)。また、トイレについては、その広さが1×2セル
以上であれば便器a2のイラストを表示し、寝室書斎に
ついては、その広さが2×3セル以上であればベッドa
3を表示する。
【0059】これらの浴槽、便器、ベッドの各イラスト
データは、予めイラストデータ記憶部IMに記憶されて
おり、バス、トイレ、寝室書斎の広さが上記のようにな
っていれば、イラストデータ記憶部IMから読み出され
て当該部屋のセル内に重畳して表示される。この場合、
浴槽、便器、ベッドの表示向きは、縦方向と横方向の2
つの向きが記憶されており、表示するセルの形状に応じ
ていずれかが選択されるようになっている。なお、常に
同一方向の向きで表示するように、処理を簡略化させて
もよい。
【0060】3次元表示動作 以上の処理が終了すると、入力された間取り情報に基づ
いて3次元表示を行う。この処理は、セル毎に所定の情
報を算出し、これに基づいて立体表示を行う。ここで、
所定情報の算出について説明する。
【0061】図21は、1つのセルがもつ情報を示した
ものであり、図示のように、床、リビング、キッチン等
を示す床面情報D1、セルの座標を示す位置情報D2、
上側の壁の種類を示す上壁情報D3および左側の壁の種
類を示す左壁情報D4の各情報を持つ。
【0062】ここで、図22は部屋名が設定されたセル
を単純化して示した図である。この図において、セル
、、の各々における情報D1〜D4は、次のよう
になる。 (セル) 床面情報D1:ダイニング 位置情報D2:(3,3) 上壁情報D3:壁 左壁情報D4:ドアー (セル) 床面情報D1:キッチン 位置情報D2:(3,2) 上壁情報D3:壁なし 左壁情報D4:壁 (セル) 床面情報D1:リビング 位置情報D2:(2,3) 上壁情報D3:壁なし 左壁情報D4:壁なし
【0063】以上のようにして、各セルについて4つの
情報を求める。この場合、全てのセルが持つ情報を組み
合わせることにより、設定した間取り図を完全に復元す
ることができる。
【0064】次に、3次元化について、上述した(セル
)を例にとって説明する。図23に示すように、(セ
ル)を立体化するには、(セル)の4辺から垂直に
立つ4つの面(壁)についての情報が必要になる。とこ
ろで、図23に示す立体の8つの頂点の座標は、XY座
標については(セル)の座標、すなわち、位置情報D
2とセル自体の大きさから求めることができ、また、Z
座標(高さ)については予め一定値を決めてある。した
がって、以上の条件により全ての頂点の座標が求められ
ることが判る。なお、高さについては、キー入力、外部
入力等によって決めてもよい。
【0065】次に、各立体面の内面の色は、床情報の
色、すなわち、この場合はダイニングの色とする。そし
て、(セル)との境界に立つ面を−面、(セル
)との境界に立つ面を−面とした場合に、−
面の外面は(セル)の床情報の色、すなわち、この場
合はキッチンの色とし、−面の外面は(セル)の
床情報の色、すなわち、この場合はリビングの色とす
る。ただし、壁の部分に窓、「ドア」、「ふすま」、
「ガラス戸」、「壁をとる」等が設定されている場合
は、当該壁については、その設定状況に合わせた、色や
形にする。
【0066】以上の情報を、全てのセルについて求める
と、間取り図を立体化するための情報が揃う。そして、
これらの情報をモデリング手段に供給することにより、
仮想空間に立体が組み立てられる。モデリング手段は、
図2に示す画像処理部5内に設けられている。なお、モ
デリング自体は、周知の手法を用いればよいので説明は
省略する。
【0067】次に、モデリング手段によって仮想空間に
立体化された間取りを基にして、所定の視点から見た場
合の2次元情報をレンダリング手段により算出し、その
結果をテレビ20に表示する。レンダリング手段は、モ
デリング手段と同様に画像処理部5内に設けられてい
る。また、このレンダリング手段についても周知技術を
用いればよいので、説明は省略する。
【0068】ここで、図24は、レンダリング手段によ
る処理結果の表示例であり、1階部分の立体図である。
なお、この図は、初期視点から見た場合の立体図であ
る。そして、視点を移動させる場合は、操作部8の方向
キーCSWを操作する。この結果、方向キーの操作情報
がCPU2に検出され、これに応じた視点情報がCPU
2から画像処理部5に転送される。これにより、レンダ
リング手段が新たな視点に対応した2次元情報の算出を
行い、テレビ20に表示する。したがって、顧客は、間
取りの立体図を任意の視点から見ることができる。以上
の表示は、2階、3階部分いついても同様に行われる。
【0069】この場合、セル単位で情報の抽出と3次元
モデリングを行っているので、処理が単純化され、総合
的な処理速度が極めて早くなる。
【0070】商品決定処理 次に、間取りを実現するための商品、すなわち、床材、
ドア、窓などの部屋を構成するための商品や、椅子、テ
ーブルなどの商品を具体的に決定する処理に移行する。
【0071】図25は、この処理の概要を示す図であ
る。図に示す50は、予算分配用情報テーブルであり、
CD−ROM7に記憶されている。この予算分配用情報
テーブル50は、間取りを水回り、パブリックゾーン、
プライベートゾーン等に分けた場合に、全体の費用に対
する各ゾーンの費用分配を記憶しているテーブルであ
り、統計的な資料に基づいて作成されている。ここで、
水回りにはバス、トイレ等の各部屋があり、パブリック
ゾーンにはリビング、ダイニング等の部屋があり、ま
た、プライベートゾーンには寝室などがある。
【0072】処理ステップSPa1では、この予算分配
用情報テーブル50と図5(a)の画面で入力された予
算の概算とから各ゾーンの分配額を算出し、さらに、同
図に示す部屋別情報テーブル51の各ゾーンの予算額を
自動決定する。部屋別情報テーブル51は、RAM3
(図2参照)内に設定される。なお、分配額の書き込み
に際し、顧客から予算配分についての指示があれば、手
動にてその修正を行う。
【0073】次に、ステップSPa2に進み、図5
(c)の画面で入力したライフスタイル(嗜好情報)お
よび間取り図から求められる各部屋の広さを部屋別情報
テーブル51の所定欄に自動書き込みする。さらに、ス
タイルおよび各部屋の広さから部屋別の予算を算出して
書き込む。この場合、部屋別の予算の算出は、統計的な
データから得られるテーブル、あるいは数式に基づいて
行われる。図25に示す例では、水まわりのゾーンに対
して400万円が割り当てられ、そのうちのバスには2
00万円、トイレには50万円が割り当てられている。
【0074】次に、各部屋毎についてのスタイルを設定
する処理について説明する。ここで、図26に示す52
−1,52−2,52−3……は、各部屋についてのス
タイルが記録されている部屋別スタイルテーブルであ
る。これら部屋別スタイルテーブル52−1,52−
2,52−3……は、横軸が部屋の広さ、縦軸は価格
(グレード)になっている。また、図に示す部屋別スタ
イルテーブル52−1は、リビングについてのスタイル
が設定されているテーブルであり、例えば、12畳でグ
レード2のときは、「洋風3」と「洋風4」の2つのス
タイルが選択でき、同じ広さでグレード3のときは「洋
風2」「洋風3」および「和風」が選択できることが判
る。他の部屋別スタイルテーブルも同様に構成されてい
る。
【0075】次に、図27に示す53−1,53−2,
53−3……は、商品テーブルであり、部屋、広さ、ス
タイルおよび価格(グレード)に応じた商品群を記録し
ている。例えば、図27に示す商品テーブル53−1
は、広さ12畳のリビングで価格(グレード)が80〜
100万、スタイルが洋風3の場合の商品群を示してい
る。商品群は、間口部材(ドア、窓など)、内装(天井
材、壁材、床材など)、照明、家具などに分類され、ま
た、各分類について商品候補1、商品候補2……(図で
は候補2までを示す)のようにグループ分されている。
そして、各商品については、商品番号が記憶されるよう
になっている。
【0076】さて、上述した各テーブルの内容から判る
ように、部屋別情報テーブルと、部屋別スタイルテーブ
ルとを用いて予算、間取りに応じたスタイルを選択し、
これに対応した商品テーブルを検索すれば、その部屋を
構成するための商品や、椅子、テーブルなどの家具を決
定することができる。
【0077】次に、商品選択までの操作について説明す
る。この操作は、例えば、玄関、リビング、ダイニング
……のように、予め決められた部屋順で行われる。今、
リビングについて商品選択操作が行われるとすると、ま
ず、図28に示すように、部屋別スタイルテーブルに示
されるスタイルに応じたリビングの写真データが読み出
される。この場合、広さ12畳でグレードが2とする
と、部屋別スタイルテーブル52−1に示されるよう
に、洋風3と洋風4のスタイルが選択可能であるが、こ
の実施例においては、例えば、はじめに洋風3を自動選
択する。そして、このスタイルに適合した写真データ
(CD−ROM7内に予め記録されている)を読み出し
てテレビ20に表示する。図28は、洋風3のリビング
の写真データが表示された例である。そして、画面上部
に部屋名「リビング」が表示されるとともに、スタイル
「洋風3」の写真データが表示される。また、画面下部
に「決定」および「変更」のボタン表示がなされる。す
なわち、方向キーCSWを用いてポインタを移動させ、
「変更」を選択すると、洋風4のリビングの写真データ
が表示される。ここで、候補となるスタイルがあれば、
「変更」を選択する毎に次の候補に対応する写真データ
が読み出されて表示される。一方、「決定」を選択する
と、そのスタイルが決定されるとともに、図29に示す
表示に移行する。この場合、図29の表示は、当該リビ
ングの写真のまま(図示略)、画面下部に「提案変更」
「商品1」「商品2」および「次の部屋へ」というボタ
ン表示がなされる。ここで、「提案変更」を選択する
と、図28に示す表示に戻る。また、「商品1」「商品
2」は、リビングに配置される家具に対応している。そ
して、例えば、「商品1」がリビングボードに対応し、
「商品2」がソファーに対応している場合に、仮に「商
品1」が選択されると、図30に示す表示になる。この
表示では、画面上部に商品名「リビングボード」および
スタイル「モダン」が表示され、画面下部に品番、価格
が表示される。また、画面中央部には、その商品の写真
(図示略)が表示される。また、画面下部右側には、
「決定」および「変更」のボタン表示がなされ、「決
定」が選択されると表示中の商品が決定されて図29の
表示に戻り、また、「変更」が選択されると次の候補の
リビングボードが表示される。この場合、各商品の選択
は、図27に示す商品テーブル53−1に従って行わ
れ、このテーブルから読み出された商品番号に対応した
写真データが表示されるようになっている。
【0078】以上のようにして、部屋のスタイルや、そ
の部屋を構成する部材あるいはその部屋におかれる家具
などが決定される。そして、この操作を各部屋について
行うことにより、設計した間取りに対応する各部屋の材
料や家具が決定される。なお、廊下などではセットにし
た家具がないこともあるが、このような場合には、図2
9、図30の表示はなされなず、図28の全体的な表示
だけが行われる。
【0079】上述の操作が終了すると、「ありがとうご
ざいました。それでは、お客様の総合提案を部屋順にご
紹介ていまいりましょう。」という案内音声がなされ、
いままで決定した部屋や家具についての写真表示が上映
される。このとき、ビデオプレーヤ21(図1参照)
は、その上映内容を記録する。そして、上映が終了した
際には、図31に示す表示が行われる。なお、録画した
ビデオテープ22は、顧客に渡す。
【0080】記録/送信モード 図31の表示は、「通信」「保存」「保存しない」の3
つのボタンが表示され、さらに、提案コードを表示する
窓が表示される。ここで、「保存しない」を選択する
と、いままでRAM3内に記録された間取りデータや商
品データが消去される。
【0081】ここで、提案コードは、自動的にシリアル
な番号が付与されるようになっており、「保存」が選択
されると、フロッピーディスク、EP−ROM等の外部
媒体(図示略)にRAM3内のデータが提案コードとと
もに記録される。また、通信を選択すると、RAM3内
のデータが識別コードともに、送信部11を介して図1
に示すワークステーション30に転送される。ワークス
テーション30では、転送されたデータをもとにして図
32、図33に示すようなカタログ作成を行う。
【0082】部屋別提案書作成処理 図32はカタログの表紙であり、また、図33はカタロ
グの一部である。図32に示す表紙には、左側に各部屋
についての簡単なコメントがあり、右側には間取り図を
中心に、図28に示す画面で選択した各部屋のスタイル
を示すイメージ写真が配置されている。間取り図の各部
屋には番号が付けられており、また、イメージ写真とコ
メントにも対応する番号が付けられている。
【0083】また、図33に示すカタログは、リビング
ルームの例であり、同様のカタログが原則として1部屋
あたり1頁で作成されている。図33に示す部分aは、
間取り図であり、リビングルームに該当する部分が色別
表示されている。また、部分bは図29、図30に示す
画面で選択した家具のイメージ写真が表示され、部分c
にはそのバリエーションとなる家具が表示されている。
また、部分dはオプションの家具である。
【0084】一方、カタログの左側の部分e(列)に
は、商品テーブル53−1のデータに基づく天井材、床
材、ドア、照明などの部材のイメージ写真と解説が表示
されている。これらは、商品テーブル53−1のデータ
に基づいて選択された部材である。なお、商品テーブル
53−1は、前述したように、予算、広さおよび図28
の画面で決定した部屋のスタイルによって選択されたテ
ーブルである。
【0085】次に、部分f(列)、部分g(列)は、各
々部分eと同様の部材を示すが、バリエーションとして
の表示である。これらのバリエーションは、ワークステ
ーション30内に記憶されているデータに基づいて選択
されている。
【0086】上述したカタログ作成は次のようにして行
われる。すなわち、ワークステーション30では、文字
画像データベース31内記憶されている画像データや文
字データを、マルチメディアプレーヤ1から転送された
データに従って読み出し、これらのデータを図32、図
33に示すように配置し、カラープリンタ32に出力す
ることによって行う。
【0087】さて、作成されたカタログは、顧客とのデ
ィスカッションに供され、そのプランをさらに煮詰めて
いく。このとき、種々の修正が出されることが多いが、
その修正データはワークステーション30またはマルチ
メディアプレーヤ1において入力され、最終決定された
各部屋のスタイルや部材が選定される。
【0088】全体イメージカタログ作成処理 次に、ワークステーション40においては、最終決定さ
れた各部屋のスタイルや部材のデータをワークステーシ
ョン30から受け取り、これに基づいて図34に示す全
体イメージカタログを作成する。すなわち、ワークステ
ーション30から間取り、各部屋の予算、スタイル、部
材等を示すデータを受け取り、これに基づいて文字画像
データベース41をアクセスし、該当するイメージ写真
のデータおよび文字を読み出す。そして、間取り図を中
央に配置し、その周囲を各部屋の写真が囲うように自動
配置する。この自動配置にあったっては、次のような手
法が用いられる。
【0089】まず、間取り以外の領域、すなわち、空き
領域を検出し、ここにイメージ写真を表示するパターン
枠が設定される。空き領域の検出は、間取りを囲う上下
左右の領域について行われる。次に、空き領域が検出さ
れた後は、各空き領域についてイメージ写真の画像が収
納可能であるか否かが判断される。この判断は、イメー
ジ写真の画像寸法は既知であるから、各画像と空き領域
とを比較して、どの空き領域にどの画像が収納されるか
を設定する。ただし、各部屋の画像は、対応する間取り
の位置に近くなるように優先配置される。そして、以上
のようにして、空き領域に配置された画像の中点と、間
取り図の各部屋内に予め設定された指示ポイント(図中
黒丸参照)とを実線で結ぶ。この処理は、指示ポイント
の中心座標を(X1,Y1)とし、これに対応する画像の
中心座標を(X2,Y2)としたとき、座標(X1,Y2)
から座標(X2,Y2)までの線分L1と、座標(X1,Y
1)から座標(X1,Y2)までの線分L2とを描くことに
よって行われる。同様の処理が各指示ポイントとこれら
に対応する画像との間で行われる。線分が描画された後
は、以下の点が評価される。 (i)他の画像と重なっていないか? (ii)他の線分と重なっていないか? (iii)他の線分との距離はどれだけあるか? 次に、上記評価点が最低である線分が適宜移動される。
例えば、上下左右に種々移動した場合の評価点を算出
し、その中で最高点となる線分を検出してその線分に置
き換える。この置き換えの後に、再び評価点が最低であ
る線分を検出する。ここで、「評価点が最低である線
分」は、一般的には最初に選択されたものとは異なって
いる。すなわち、最初に評価点が最低である線分は、上
述の処理が行われたことにより評価点が向上する可能性
が高く、ここで処理の対象となるものは、一般的には、
別の線分である。
【0090】このように、評価点が最低である線分に対
して、その値を向上させる処理が繰り返され、全体の評
価点は徐々に向上する。そして、このような処理が所定
回数(例えば、30回)行われると、他の画像や線分と
重ならない線分を描くことができる。なお、このような
自動処理によっても修正の必要が生じることがあるが、
このような場合にはマニュアルによる修正処理が行われ
る。
【0091】そして、上述の線引き処理終了後には、各
写真の画像、間取り図および線分の印刷データをカラー
プリンタ42に供給する。これにより、カラープリンタ
42からは、図34に示す全体イメージカタログが出力
される。このように、従来、切り貼り等の手作業で行っ
ていた全体イメージカタログの作成を、ワークステーシ
ョン30から転送されるデータに基づいて自動的に行う
ことができる。
【0092】C:変形例 ワークステーション40の処理をワークステーション
30に行わせ、構成を簡略化してもよい。
【0093】上記実施例においては、間取りをはじめ
から書くようにしたが、プランが決まっていない場合
は、いくつかの間取りのパターンを予め用意しておき、
これを修正するようにしてもよい。
【0094】図4(a)に示す「最新インテリア集を
見る」を選択すると、CD−ROM7に予め記録された
インテリア写真が順次表示される。
【0095】§2.第2実施例 前述した第1実施例によれば、間取りに対応する立体図
を、素早く簡単に表示することができ、顧客の望む間取
りのイメージをいち早く提案できるというメリットがあ
る。しかしながら、商品(床材、壁材、ドア、家具等)
の提案については、単独の商品写真あるいはモデルルー
ムの写真によって行うため、顧客がイメージした間取り
との対応が今一つ掴みづらいという問題があった。そこ
で、第2実施例においては、顧客がイメージした間取り
との関連で商品を提案することを目的としている。
【0096】A:実施例の構成 第2実施例の構成は、基本的には第1実施例と同様であ
る。ただし、第1実施例においては、各セルが持つ床面
情報D1は床の種類として部屋名を示していたのに対
し、本実施例においては、床材の種類を示す情報になっ
ている。同様に、壁についても、第1実施例が壁の種類
として壁、壁なし、ドアー等の壁面の態様を示していた
のに対し、本実施例においては壁部材の種類、すなわ
ち、壁材の種類やドアーの種類を示している。このた
め、素材イラストデータ記憶部IMには、例えば、図3
5に示すように、壁材や床材の素材に対応したイラスト
データが複数記憶されており、また、ドアーについても
タイプ毎のイラストデータが記憶されている。そして、
1つのセルが持つ情報は、図22の場合を例にとれば、
次のように構成される。
【0097】(セル) 床面情報D1:床材B 位置情報D2:(3,3) 上壁情報D3:壁材A 左壁情報D4:ドアーA (セル) 床面情報D1:床材C 位置情報D2:(3,2) 上壁情報D3:壁なし 左壁情報D4:壁材B (セル) 床面情報D1:床材D 位置情報D2:(2,3) 上壁情報D3:壁なし 左壁情報D4:壁なし
【0098】また、素材イラストデータ記憶部IMに
は、立体化した家具のイラスト情報が記憶されている。
この場合のイラスト情報は、モデリング処理に必要な形
状データを各面の表示態様を示す情報であり、種々の家
具の置き方に対処するため、一つの家具に対して向きの
異なる複数のイラスト情報が一組になって記憶されてい
る。そして、各家具については、家具表示情報によって
表示位置および表示向きが制御される。ここで、家具表
示情報の一例を示す。 (食器棚A) 位置情報D1:(3,4) 向き情報D2:(1) (システムリビングB) 位置情報D1:(1,3) 向き情報D2:(2) この場合、位置情報D1によって当該家具が配置される
セルが決まる。また、向き情報D2の値に対応する向き
のイラスト情報が読み出され、その向きに応じた位置に
配置される。例えば、食器棚やタンスなどの場合は、そ
の向きに応じた壁に沿って配置される。
【0099】B:実施例の動作 上述したセル情報、家具情報およびイラスト情報に基づ
いて、第1実施例と同様の手法でモデリングおよびレン
ダリングを行うと、例えば、図36に示すような立体図
がテレビ20(図1参照)に表示される。図36におい
ては、各壁はそれぞれ選択された壁材に応じたイラスト
データが表示され、また、家具についても、選択された
ものが指定された部屋に配置されている。このように、
図36に示す立体図は、顧客が選んだ壁材や家具がその
まま表示されるので、図24に示す第1実施例の画一化
された立体図に較べ、顧客のイメージと合致し易いとい
うメリットがある。
【0100】ところで、本実施例における床材や壁材等
の選択は、図28、図29の画面において行われる。す
なわち、これらの画面において入力される洋風、和風の
趣向情報と、それ以前に決定されている予算情報(図2
5参照)に基づいて床材や壁材を選択する。また、家具
については、図30に示す画面により選択される。家具
の向きについては、部屋の間取りから、ドア、ふすま、
窓に重ならないように自動的に配置される。そして、図
36に示す立体図の立ち上げは、上述の入力処理の後に
行われる。
【0101】また、壁材や床材などについては、図5
(c)、図6(a),(b)に示す画面において入力さ
れる顧客の趣向情報に基づいて基本的な決定を行い、図
28、図29の画面により変更や再選択が行えるように
してもよい。この場合においては、第1実施例の場合と
同様にして、間取り情報の入力後、直ちに立体図を立ち
上げてもある程度顧客のイメージを反映することができ
る。
【0102】さらに、図9(b)、(c)に示すパレッ
トの下層パレットとして部材や種類が選択できるパレッ
トを用意してもよい。例えば、図9(b)に示すリビン
グを選択すると、リビングの床材と壁材を選択するパレ
ットが表示され、ここで選択された床材のイラストデー
タに応じて間取り図を作成する。また、この際に選択さ
れた壁材のイラストデータに基づいてセル情報を決め、
また、モデリングの際の壁の模様を決定する。
【0103】§3.第3実施例 上述した第1、第2実施例においては、顧客の希望に従
った間取り図を迅速に作成して表示することができた
が、さらに、間取り図の模型があると、顧客のイメージ
を確認し易い。そこで、第3実施例においては、第1ま
たは第2実施例において作成した間取り図のデータを基
に、カットモデル用のパーツを印字するようにしてい
る。なお、この第3の実施例の構成も、基本的には、第
1、第2の実施例と同様であるが、パーツを印字するた
めのイメージデータの持ち方、およびその処理が若干相
違する。
【0104】始めに、第3実施例におけるイメージデー
タの持ち方、およびその処理について説明する。図37
は、床部分のパーツの印字例を示している。この印字
は、モデリングの際の床部分のデータを用いて行われる
が、壁のパーツを差し込むための溝部Mの印字が加えら
れている。溝部Mは、壁に沿って、所定の長さで、か
つ、壁パーツがさし込める幅で印字されている。
【0105】一方、壁パーツは、図38(b)に示すよ
うに、窓wやドアdとともに印字され、さらに、溝部M
に差し込まれる差し込み部Lが印字されている。この場
合、窓wやドアdについては、モデリングの際のデータ
をそのまま用いて印字できるが、差し込み部Lについて
は、床と接触する部分に溝部Mに合わせた差し込みしろ
を新たに形成して印字する。ところで、間取り図の状態
では、例えば、図38(a)に示すように、各部屋の壁
がつながっているため、このままでは、壁パーツとして
印字することができない。そこで、この実施例では、他
の壁と交差する部分および角の部分で分離し、分離され
たものを別々のパーツとして印字するようにしている。
したがって、図38(a)に示す間取りでは、同図に三
角印を付けた部分で分離し、〜の8つの壁パーツが
形成される。なお、同図(b)は壁パーツの正面図で
ある。また、家具については、表示イラストデータ記憶
部IM内に各家具毎に展開図のイメージデータを有して
おり、顧客が選択した家具の全てについて、そのイメー
ジデータを読み出して印字する。
【0106】ここで、図39は、各パーツが印字された
パーツシートの平面図である。図において、P1は床パ
ーツ、P2〜P9は壁パーツであり、P10は家具パー
ツである。これらは、所定の用紙(ある程度厚い用紙)
に両面印刷されている。また、家具は展開図の形で印字
される。この場合の両面印刷は、両面印刷機能を有した
プリンタを用いるか、あるいは、片面しか印刷できない
プリンタを用いた場合は、1枚の用紙に表裏2度に分け
て印刷を行う。なお、両面コピー機能を有した複写機を
用いて両面プリントを行っても良い。
【0107】以上のようにして作成したパーツシートを
ハサミで切り抜き、また、溝Mの部分をくり抜けば、各
パーツは図40に示すように組み立てることができ、こ
れにより、顧客が希望する間取りの模型が作成される。
しかも、この模型においては、顧客の希望する床材や壁
材の模様が用いられ、また、ドアや窓や家具についても
所望のものと同様のイメージデータが用いられるので、
顧客のイメージを極めて良く反映した模型となる。な
お、特開平3−138938号(「住宅ペーパー模型作
成システム」)においては、白紙又は予め絵柄の描かれ
た台紙をカットする構成が開示されているが、顧客の希
望に応じた多種多様な住宅模型を形成することはできな
い。
【0108】(1)上述した説明においては、各パーツ
をハサミによって切断したが、自動カッターにカッター
パス(切断経路)を与えれば、自動切断が可能である。
この場合には、各パーツのイメージデータを作成する際
に、イメージデータの境界部分と溝部Mについてカッタ
ーパスを形成し、これとイメージデータとを合わせて記
憶させておく。そして、印刷されたパーツシートを自動
カッターに取り付け、その後に、カッターパスを自動カ
ッターに供給する。この結果、各パーツおよび溝部Mは
自動切断される。
【0109】(2)パーツシートの作成方法としては、
正面と裏面のパーツシートをそれぞれ別の用紙に印字
し、これらを直接、あるいは適当な厚紙を介して張り合
わせるようにしてもよい。また、対になる壁パーツにつ
いては、その上端縁をつなげて展開形を作り、これを印
字してもよい。このようにすれば、1枚の用紙に印字し
て切断した後に、上端縁部分から折り合わせるだけで壁
パーツが形成される。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、間取りに対応する立体図を、素早く簡単に表示する
ことができる(請求項1〜6)。
【0111】また、前記壁情報を、隣接する2面の壁に
ついての情報とし、かつ、当該2面は全てのセルにおい
て同じ位置関係にあるように設定すれば、各セルは2つ
の壁についての情報を持てばよいことになり、立体化の
ための情報量を極めて少なくすることができる(請求項
2)。
【0112】また、床の種類として床材の種類を記憶
し、また、壁の種類として壁部材の種類を記憶すれば、
床材や壁材が指定されても、これに応じた記憶内容とす
ることができる。そして、壁材や床材に応じて表示態様
を決定すれば、部材の種類を反映した表示がなされる
(請求項3)。
【0113】さらに、家具などの住宅部材について、そ
の表示用データと表示位置データとを記憶すれば、床情
報記憶手段や壁情報記憶手段の内容に応じた間取りの表
示態様に加えて住宅部材の表示態様を決定することもで
きる。したがって、間取りの中に家具などの住宅部材を
表示することができる(請求項4)。
【0114】利用者の希望を入力する入力手段を設けら
れ、これにより入力された希望情報に基づいて、壁、壁
材、床、床材あるいは家具等を選択するように構成すれ
ば、利用者の好みに応じた間取りや家具などが表示され
る(請求項5)。
【0115】また、表示態様決定手段が、床情報記憶手
段および壁情報記憶手段の記憶内容に基づいて前記壁の
内外面の表示態様を決定し、さらに、模型用印刷データ
作成手段が各壁および床面について切り抜き可能な平面
印刷データを作成すれば、平面印刷データに基づく印刷
物を切り取って組み立てることで、顧客が希望する間取
りの住宅模型が容易に作成される(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】同実施例におけるマルチメディアプレーヤの構
成を示すブロック図である。
【図3】操作部8の形状を示す平面図である。
【図4】同実施例の表示例を示す図である。
【図5】同実施例の表示例を示す図である。
【図6】同実施例の表示例を示す図である。
【図7】同実施例の間取り入力画面のグリッドを示す図
である。
【図8】図7の一部を拡大した拡大図である。
【図9】間取り入力時のフロアボタン、部屋ボタン、壁
ボタンを示す正面図である。
【図10】間取り入力字の表示例を示す図である。
【図11】間取り入力時の入力方法を示す説明図であ
る。
【図12】表示される間取りの一例を示す図である。
【図13】表示される間取りの一例を示す図である。
【図14】表示される間取りの拡大図である。
【図15】間取り作成処理を示すフローチャートであ
る。
【図16】間取り作成処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】間取り図を構成するデータを説明するための
概念図である。
【図18】間取り図作成の際に用いられるイラストデー
タを示す概念図である。
【図19】階段部分の描画法を説明するための説明図で
ある。
【図20】和室の畳を描画する際の手法を説明する説明
図である。
【図21】1つのセルに必要なデータを示す概念図であ
る。
【図22】セルに着目した場合の間取り図である。
【図23】セルを立体化する場合の各面を説明する概念
図である。
【図24】立体描画の一例を示す図である。
【図25】予算の分配の手順を示す概念図である。
【図26】部屋別スタイルテーブルを示す図である。
【図27】商品テーブルを示す図である。
【図28】部屋決定時の案内表示を示す図である。
【図29】部屋決定時の案内表示を示す図である。
【図30】商品決定時の案内表示を示す図である。
【図31】送信、データ保存の有無を訪ねる案内画面を
示す図である。
【図32】顧客別のカタログの表紙を示す図である。
【図33】顧客別のカタログの部屋の部分の一例を示す
図である。
【図34】各部屋のイメージ写真を間取りとともに表示
した全体イメージカタログを示す図である。
【図35】本発明の第2実施例における素材イラストデ
ータ記憶部IMの記憶イメージを示す図である。
【図36】同実施例における立体間取り図の一例を示す
図である。
【図37】この発明の第3実施例における床面パーツを
示す図である。
【図38】同実施例における壁パーツの一例およびその
分割例を示す図である。
【図39】同実施例におけるパーツシートの一例を示す
図である。
【図40】同実施例におけるパーツの組立状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 マルチメディアプレーヤ 2 CPU(セル設定手段:頂点座標算出手段:表示態
様決定手段:記憶内容設定手段) 3 RAM(位置情報記憶手段:床情報記憶手段:壁情
報記憶手段:住宅部材表示データ記憶手段:住宅部材指
定データ記憶手段) 5 画像処理部 7 CD−ROM(セル設定手段:表示態様決定手段) 8 操作部(入力手段) 20 テレビ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想2次元平面にマトリックス状に配置
    され、間取り図の床面となる同一形状の矩形のセルを設
    定するセル設定手段と、 前記セルの2次元平面上の位置を示す位置情報を記憶す
    る位置情報記憶手段と、 前記各セルについての床面の種類を記憶する床情報記憶
    手段と、 前記各セルの辺から垂直に延びる壁についてその種類を
    記憶する壁情報記憶手段と、 前記位置情報記憶手段および前記壁情報記憶手段の記憶
    内容に基づき、前記各セルを底面とする立方体の頂点座
    標を決定する頂点座標算出手段と、 前記床情報記憶手段および前記壁情報記憶手段の記憶内
    容に基づき、前記壁の内外面の表示態様を決定する表示
    態様決定手段とを具備し、 前記頂点座標算出手段および前記表示態様決定手段の決
    定結果をモデリング処理に供給することを特徴とする間
    取り図立体表示システム。
  2. 【請求項2】 前記壁情報は、隣接する2面の壁につい
    ての情報であり、かつ、当該2面は全てのセルにおいて
    同じ位置関係にあることを特徴とする請求項1記載の間
    取り図立体表示システム。
  3. 【請求項3】 前記床面情報記憶手段は、床の種類とし
    て床材の種類を記憶し、 前記壁情報記憶手段は壁の種類として壁部材の種類を記
    憶し、 前記表示態様決定手段は、前記床情報記憶手段および前
    記壁情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記床および前
    記壁の内外面の表示態様を決定することを特徴とする請
    求項1記載または2項記載の間取り図立体表示システ
    ム。
  4. 【請求項4】 住宅部材についての形状および各面の表
    示データを複数記憶する住宅部材表示データ記憶手段
    と、 前記住宅部材表示データ記憶手段内のいずれかの表示デ
    ータおよびその位置を指定するための住宅部材指定デー
    タを記憶する住宅部材指定データ記憶手段とを具備し、 前記表示態様決定手段は、前記床情報記憶手段および前
    記壁情報記憶手段の記憶内容に基づき、前記床および前
    記壁の内外面の表示態様を決定するとともに、前記住宅
    部材指定データ記憶手段および住宅部材表示データ記憶
    手段の記憶内容に基づき前記住宅部材の表示態様を決定
    することを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の間
    取り図立体表示システム。
  5. 【請求項5】 利用者の希望情報を入力する入力手段
    と、 前記入力手段から入力された希望情報に応じて、前記床
    情報記憶手段および壁情報記憶手段内の記憶内容を設定
    する記憶内容設定手段とを具備することを特徴とする請
    求項1〜4いずれかに記載の間取り図立体表示システ
    ム。
  6. 【請求項6】 仮想2次元平面にマトリックス状に配置
    され、間取り図の床面となる同一形状の矩形のセルを設
    定するセル設定手段と、 前記セルの2次元平面上の位置を示す位置情報を記憶す
    る位置情報記憶手段と、 前記各セルについての床面の種類を記憶する床情報記憶
    手段と、 前記各セルの辺から垂直に延びる壁についてその種類を
    記憶する壁情報記憶手段と、 前記位置情報記憶手段の記憶内容及び前記壁の高さ情報
    に基づき、前記各セルを底面とする立方体の頂点座標を
    決定する頂点座標算出手段と、 前記床情報記憶手段および前記壁情報記憶手段の記憶内
    容に基づき、前記壁の内外面の表示態様を決定する表示
    態様決定手段と、 前記頂点座標決定手段および前記表示態様決定手段の決
    定内容に基づいて、各壁および床面について切り抜き可
    能な平面印刷データを作成する模型用印刷データ作成手
    段とを具備することを特徴とする住宅模型作成システ
    ム。
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