JPH0868710A - 静電容量型圧力センサとその製造方法 - Google Patents
静電容量型圧力センサとその製造方法Info
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- JPH0868710A JPH0868710A JP6203499A JP20349994A JPH0868710A JP H0868710 A JPH0868710 A JP H0868710A JP 6203499 A JP6203499 A JP 6203499A JP 20349994 A JP20349994 A JP 20349994A JP H0868710 A JPH0868710 A JP H0868710A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】上部電極と下部電極との間隔と薄肉部の厚さと
を狭い範囲内に揃え、感度のばらつきを狭い範囲内に収
めた圧力センサを歩留り良く安定に製造する。 【構成】不純物拡散でシリコン基板1に下部電極2、シ
リコン板11に上部電極12を形成し、絶縁膜13を間
に挟んでシリコン基板1とシリコン板11を接合する。
シリコン基板1とシリコン板11を選択エッチングして
薄肉部5、厚肉部6、凹部7、15a,15bを形成す
る。凹部15aに孔16をあけ空洞17につなげる。シ
リコン基板1の下部に台座ガラス板21を取付ける。凹
部7,15bに電極取出し部8,18を設ける。薄肉部
5は下部電極2の一部で構成され、下部電極2と同じ厚
さである。薄肉部7の厚さは不純物拡散の深さで決めら
れ、電極間距離は絶縁膜13の厚さで決められので、セ
ンサの感度を狭いばらつき範囲内に収めることがてき
る。
を狭い範囲内に揃え、感度のばらつきを狭い範囲内に収
めた圧力センサを歩留り良く安定に製造する。 【構成】不純物拡散でシリコン基板1に下部電極2、シ
リコン板11に上部電極12を形成し、絶縁膜13を間
に挟んでシリコン基板1とシリコン板11を接合する。
シリコン基板1とシリコン板11を選択エッチングして
薄肉部5、厚肉部6、凹部7、15a,15bを形成す
る。凹部15aに孔16をあけ空洞17につなげる。シ
リコン基板1の下部に台座ガラス板21を取付ける。凹
部7,15bに電極取出し部8,18を設ける。薄肉部
5は下部電極2の一部で構成され、下部電極2と同じ厚
さである。薄肉部7の厚さは不純物拡散の深さで決めら
れ、電極間距離は絶縁膜13の厚さで決められので、セ
ンサの感度を狭いばらつき範囲内に収めることがてき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン基板をダイア
フラムに用いた静電容量型圧力センサとその製造方法に
関する。
フラムに用いた静電容量型圧力センサとその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンを用いた圧力センサは、シリコ
ン基板の一部をエッチングして感圧ダイアフラムとし、
感圧部に向い合う部分に電極を設けたガラス板を設けて
ダイアフラムと電極との間にコンデンサを形成し、圧力
変化に伴う容量の変化を検出するように構成されてい
る。
ン基板の一部をエッチングして感圧ダイアフラムとし、
感圧部に向い合う部分に電極を設けたガラス板を設けて
ダイアフラムと電極との間にコンデンサを形成し、圧力
変化に伴う容量の変化を検出するように構成されてい
る。
【0003】従来の圧力センサには、二つの圧力P0 と
P1 のいずれも固定値でないときの二つの圧力P0 とP
1 の差圧を測定する相対用圧力センサと、二つの圧力P
0 とP1 の内一方が固定値であるときの二つの圧力P0
とP1 の差圧を測定する絶対用圧力センサの2種類があ
る。
P1 のいずれも固定値でないときの二つの圧力P0 とP
1 の差圧を測定する相対用圧力センサと、二つの圧力P
0 とP1 の内一方が固定値であるときの二つの圧力P0
とP1 の差圧を測定する絶対用圧力センサの2種類があ
る。
【0004】図7は従来の静電容量型圧力センサの第1
の例の断面図である。
の例の断面図である。
【0005】一導電型(P型またはN型)で単結晶のシ
リコン基板51の上面に反対導電型の下部電極52を設
け、下部電極52の下方からエッチングして薄肉部5
3,厚肉部54を形成して感圧部とする。感圧部の隣に
絶縁分離用のフィールド酸化膜55を設け、フィールド
酸化膜55に囲まれる領域内に反対導電型のウェル56
を設け、ウェル56内に半導体素子57からなる信号処
理回路部58を設ける。下部電極52と信号処理回路部
58とを配線(図示されず)で接続し、信号処理回路部
58にリード線59を接続して外部に引き出す。これに
よりダイアフラムが構成される。
リコン基板51の上面に反対導電型の下部電極52を設
け、下部電極52の下方からエッチングして薄肉部5
3,厚肉部54を形成して感圧部とする。感圧部の隣に
絶縁分離用のフィールド酸化膜55を設け、フィールド
酸化膜55に囲まれる領域内に反対導電型のウェル56
を設け、ウェル56内に半導体素子57からなる信号処
理回路部58を設ける。下部電極52と信号処理回路部
58とを配線(図示されず)で接続し、信号処理回路部
58にリード線59を接続して外部に引き出す。これに
よりダイアフラムが構成される。
【0006】上部ガラス板61は、パイレックス・ガラ
ス等のガラス板で作られ、ダイアフラム51の下部電極
52に向い合う領域に凹部が形成され、この凹部に上部
電極62が形成される。また、上部電極62を信号処理
回路部58に接続するための接続配線63が上部電極6
2から上部ガラス板61の底面にかけて設けられてい
る。
ス等のガラス板で作られ、ダイアフラム51の下部電極
52に向い合う領域に凹部が形成され、この凹部に上部
電極62が形成される。また、上部電極62を信号処理
回路部58に接続するための接続配線63が上部電極6
2から上部ガラス板61の底面にかけて設けられてい
る。
【0007】台座ガラス板71は、パイレックス・ガラ
ス等のガラス板で作られ、ダイアフラム51の厚肉部5
4に向い合う領域に通気孔72が形成されている。
ス等のガラス板で作られ、ダイアフラム51の厚肉部5
4に向い合う領域に通気孔72が形成されている。
【0008】台座ガラス板71の上にダイアフラムを置
き、その上に上部ガラス板61を置き、下部電極52と
上部電極62とを位置合わせして、約400℃に加熱し
て600〜1000Vの直流電圧を印加する陽極接合法
で接合する。この接合により、下部電極52と上部電極
62との間に密閉された空洞64が形成され、下部電極
52と上部電極62とはコンデンサを形成する。上部電
極62は、接続配線63により信号処理回路部58に接
続される。
き、その上に上部ガラス板61を置き、下部電極52と
上部電極62とを位置合わせして、約400℃に加熱し
て600〜1000Vの直流電圧を印加する陽極接合法
で接合する。この接合により、下部電極52と上部電極
62との間に密閉された空洞64が形成され、下部電極
52と上部電極62とはコンデンサを形成する。上部電
極62は、接続配線63により信号処理回路部58に接
続される。
【0009】今、空洞4内の圧力をP0 とする。圧力P
0 は一定値であり、基準値となる。外気圧をP1 とする
と、この圧力センサは、圧力P0 を基準値とする圧力差
(P 1 −P0 )を検出する。信号処理回路部58は、こ
の値から絶対圧力を算出する。それ故、この圧力センサ
は、絶対用圧力センサである。
0 は一定値であり、基準値となる。外気圧をP1 とする
と、この圧力センサは、圧力P0 を基準値とする圧力差
(P 1 −P0 )を検出する。信号処理回路部58は、こ
の値から絶対圧力を算出する。それ故、この圧力センサ
は、絶対用圧力センサである。
【0010】図8は従来の静電容量型圧力センサの第2
の例の断面図である。
の例の断面図である。
【0011】この圧力センサは、特開平3−23993
8号公報に開示されたもので、シリコン基板81を両面
からエッチングして薄肉部82を形成して感圧部とす
る。薄肉部82の下面に形成されている凹部に上部電極
83とこの上部電極83を間隔をおいて囲む補正電極8
4とを設け、また薄肉部82の隣の領域に信号処理回路
部85を設け、上部電極83と補正電極84とを信号処
理回路部85に接続する。これによりダイアフラムが構
成される。
8号公報に開示されたもので、シリコン基板81を両面
からエッチングして薄肉部82を形成して感圧部とす
る。薄肉部82の下面に形成されている凹部に上部電極
83とこの上部電極83を間隔をおいて囲む補正電極8
4とを設け、また薄肉部82の隣の領域に信号処理回路
部85を設け、上部電極83と補正電極84とを信号処
理回路部85に接続する。これによりダイアフラムが構
成される。
【0012】台座ガラス板91は、パイレックス・ガラ
ス等のガラス板で作られ、ダイアフラムの上部電極83
と補正電極84とに向い合う領域に下部電極92と補正
電極93とこれらの電極92,93を信号処理回路部8
5に接続するための配線94とが設けられる。また、台
座ガラス板91の下面から下部電極92を貫通する通気
孔95と台座ガラス板91の下面から信号処理回路部8
5に達する孔96とが設けられている。
ス等のガラス板で作られ、ダイアフラムの上部電極83
と補正電極84とに向い合う領域に下部電極92と補正
電極93とこれらの電極92,93を信号処理回路部8
5に接続するための配線94とが設けられる。また、台
座ガラス板91の下面から下部電極92を貫通する通気
孔95と台座ガラス板91の下面から信号処理回路部8
5に達する孔96とが設けられている。
【0013】台座ガラス板91の上にダイアフラムを置
き、下部電極92と上部電極83とを位置合わせして、
陽極接合法で接合する。この接合により、下部電極92
と上部電極83とはコンデンサを形成し、下部電極92
は配線94により信号処理回路部85に接続される。孔
96に信号線98を挿入し、導電性接着剤97で固着し
て信号線98を信号処理回路部85に接続して外部に引
き出す。ダイアフラムの薄肉部82と台座ガラス板91
の間に空洞86が形成される。この空洞86は通気孔9
5とつながっている。この圧力センサは、薄肉部82の
両側が開放されているから、相対圧力を測定する相対用
圧力センサとなる。
き、下部電極92と上部電極83とを位置合わせして、
陽極接合法で接合する。この接合により、下部電極92
と上部電極83とはコンデンサを形成し、下部電極92
は配線94により信号処理回路部85に接続される。孔
96に信号線98を挿入し、導電性接着剤97で固着し
て信号線98を信号処理回路部85に接続して外部に引
き出す。ダイアフラムの薄肉部82と台座ガラス板91
の間に空洞86が形成される。この空洞86は通気孔9
5とつながっている。この圧力センサは、薄肉部82の
両側が開放されているから、相対圧力を測定する相対用
圧力センサとなる。
【0014】図9は静電容量型圧力センサにおける上部
電極と下部電極との間隙と圧力−容量特性との関係を示
す相関図である。
電極と下部電極との間隙と圧力−容量特性との関係を示
す相関図である。
【0015】静電容量型圧力センサにおいて、圧力が高
くなるとダイアフラムの薄肉部が撓み、上部電極と下部
電極との間隙dが狭くなり、上部電極と下部電極とで構
成するコンデンサの容量は間隙dに反比例して増大す
る。今、上部電極と下部電極との間隙がd1 の圧力セン
サの圧力−容量特性が線101で表されるものとする
と、d1 より小さい間隙d2 (d2 <d1 )の圧力セン
サの圧力−容量特性は線102で表され、d1 より大き
い間隙d3 (d3 >d1 )の圧力センサの圧力−容量特
性は線103で表される。従って、静電容量型圧力セン
サにおいては上部電極と下部電極との間隙dを設計値通
りに確保することが重要である。
くなるとダイアフラムの薄肉部が撓み、上部電極と下部
電極との間隙dが狭くなり、上部電極と下部電極とで構
成するコンデンサの容量は間隙dに反比例して増大す
る。今、上部電極と下部電極との間隙がd1 の圧力セン
サの圧力−容量特性が線101で表されるものとする
と、d1 より小さい間隙d2 (d2 <d1 )の圧力セン
サの圧力−容量特性は線102で表され、d1 より大き
い間隙d3 (d3 >d1 )の圧力センサの圧力−容量特
性は線103で表される。従って、静電容量型圧力セン
サにおいては上部電極と下部電極との間隙dを設計値通
りに確保することが重要である。
【0016】図10は静電容量型圧力センサにおける薄
肉部の厚さと圧力−容量特性との関係を示す相関図であ
る。
肉部の厚さと圧力−容量特性との関係を示す相関図であ
る。
【0017】静電容量型圧力センサにおいて、同じ圧力
に対して、ダイアフラムの薄肉部の厚さが薄くなる程薄
肉部は撓み易くなるから、上部電極と下部電極との間隔
は狭くなり易く、上部電極と下部電極とが作るコンデン
サの容量は大きくなり易い。図10において、線104
は薄肉部の厚さが薄い場合、線105は薄肉部の厚さが
厚い場合の圧力−容量特性を示す。圧力が大きくなれば
なる程、薄肉部の厚さが薄いものと厚いものとの容量の
差が大きくなっていく。従って、圧力−容量特性のばら
つきを小さくするためには、薄肉部の厚さのばらつきを
小さくすることが必要である。
に対して、ダイアフラムの薄肉部の厚さが薄くなる程薄
肉部は撓み易くなるから、上部電極と下部電極との間隔
は狭くなり易く、上部電極と下部電極とが作るコンデン
サの容量は大きくなり易い。図10において、線104
は薄肉部の厚さが薄い場合、線105は薄肉部の厚さが
厚い場合の圧力−容量特性を示す。圧力が大きくなれば
なる程、薄肉部の厚さが薄いものと厚いものとの容量の
差が大きくなっていく。従って、圧力−容量特性のばら
つきを小さくするためには、薄肉部の厚さのばらつきを
小さくすることが必要である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の圧
力センサにおいて、上部電極と下部電極との間隔は、シ
リコン基板のエッチング、ガラス板のエッチング、また
はシリコン基板とガラス板の両方のエッチングで形成さ
れており、また、ダイアフラムの薄肉部もシリコン基板
のエッチングで形成されていた。上部電極と下部電極と
の間隔および薄肉部の厚さを設定するためのエッチング
は、エッチング液の組成と温度とエッチング時間で制御
されていた。しかしながら、エッチングによる場合、上
部電極と下部電極との間隙が1〜2μm程度であると
き、±0.4μm程度のばらつきがあり、薄肉部の厚さ
が10〜20μm程度であるとき、±0.3μm程度の
ばらつきがあり、ばらつきをこれ以下に抑えることは甚
だ難しかった。このため、圧力センサの感度を狭いばら
つきの範囲内に収めることが非常に難しく、ばらつきを
狭い範囲内に収めようとすると歩留りが悪くなり、コス
トが高くなるという問題があった。
力センサにおいて、上部電極と下部電極との間隔は、シ
リコン基板のエッチング、ガラス板のエッチング、また
はシリコン基板とガラス板の両方のエッチングで形成さ
れており、また、ダイアフラムの薄肉部もシリコン基板
のエッチングで形成されていた。上部電極と下部電極と
の間隔および薄肉部の厚さを設定するためのエッチング
は、エッチング液の組成と温度とエッチング時間で制御
されていた。しかしながら、エッチングによる場合、上
部電極と下部電極との間隙が1〜2μm程度であると
き、±0.4μm程度のばらつきがあり、薄肉部の厚さ
が10〜20μm程度であるとき、±0.3μm程度の
ばらつきがあり、ばらつきをこれ以下に抑えることは甚
だ難しかった。このため、圧力センサの感度を狭いばら
つきの範囲内に収めることが非常に難しく、ばらつきを
狭い範囲内に収めようとすると歩留りが悪くなり、コス
トが高くなるという問題があった。
【0019】本発明の目的は、上部電極と下部電極との
間隔およびダイアフラムの薄肉部の厚さを狭いばらつき
の範囲内に揃えることが容易で、センサの感度を狭いば
らつきの範囲内に収めることが容易な構造を有し、感度
が揃った製品を歩留り良く安定に製造できる静電容量型
圧力センサとその製造方法を提供することにある。
間隔およびダイアフラムの薄肉部の厚さを狭いばらつき
の範囲内に揃えることが容易で、センサの感度を狭いば
らつきの範囲内に収めることが容易な構造を有し、感度
が揃った製品を歩留り良く安定に製造できる静電容量型
圧力センサとその製造方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の静電容量型圧力
センサは、一導電型単結晶のシリコン基板の上面に設け
られた反対導電型の下部電極と、この下部電極に達する
まで前記シリコン基板を下面から選択除去して形成され
る薄肉部とこの薄肉部の中に形成される厚肉部とを有す
るダイアフラムと、一導電型単結晶のシリコン板の下面
に設けられた反対導電型の上部電極と、この上部電極に
達するまで前記シリコン板を上面から選択除去して形成
される電極取出し部とを有し、前記下部電極に対して前
記上部電極が間隔をおいて対向するように前記シリコン
基板の上面に取付けられた上部電極板と、前記ダイアフ
ラムと前記上部電極板との間に配置され、前記上部電極
と前記薄肉部との間に空洞を形成すると共に前記上部電
極と前記下部電極との間の間隔を保持する絶縁膜と、前
記ダイアフラムの下面に設けられ、前記薄肉部との間に
空洞を形成し、この空洞に通じる通気孔を有する台座ガ
ラス板とを備えたことを特徴とする。
センサは、一導電型単結晶のシリコン基板の上面に設け
られた反対導電型の下部電極と、この下部電極に達する
まで前記シリコン基板を下面から選択除去して形成され
る薄肉部とこの薄肉部の中に形成される厚肉部とを有す
るダイアフラムと、一導電型単結晶のシリコン板の下面
に設けられた反対導電型の上部電極と、この上部電極に
達するまで前記シリコン板を上面から選択除去して形成
される電極取出し部とを有し、前記下部電極に対して前
記上部電極が間隔をおいて対向するように前記シリコン
基板の上面に取付けられた上部電極板と、前記ダイアフ
ラムと前記上部電極板との間に配置され、前記上部電極
と前記薄肉部との間に空洞を形成すると共に前記上部電
極と前記下部電極との間の間隔を保持する絶縁膜と、前
記ダイアフラムの下面に設けられ、前記薄肉部との間に
空洞を形成し、この空洞に通じる通気孔を有する台座ガ
ラス板とを備えたことを特徴とする。
【0021】本発明は、前記薄肉部が前記反対導電型の
下部電極の一部で構成されていることを特徴とする。
下部電極の一部で構成されていることを特徴とする。
【0022】本発明は、前記下部電極の電極取出し部が
前記シリコン基板の下面から前記下部電極に達する凹部
に形成されていることを特徴とする。
前記シリコン基板の下面から前記下部電極に達する凹部
に形成されていることを特徴とする。
【0023】本発明は、前記下部電極の電極取出し部が
前記シリコン板の上面から前記下部電極に達する凹部に
形成されていることを特徴とする。
前記シリコン板の上面から前記下部電極に達する凹部に
形成されていることを特徴とする。
【0024】本発明は、前記上部電極板が前記シリコン
板を上面から前記上部電極の一部を貫通して前記空洞に
達する孔を有することを特徴とする。
板を上面から前記上部電極の一部を貫通して前記空洞に
達する孔を有することを特徴とする。
【0025】本発明は、前記上部電極と下部電極とによ
り検出された容量値から圧力値を求める信号処理回路部
が前記上部電極板に一体化形成されていることを特徴と
する。
り検出された容量値から圧力値を求める信号処理回路部
が前記上部電極板に一体化形成されていることを特徴と
する。
【0026】本発明の静電容量型圧力センサの製造方法
は、(A)一導電型で単結晶のシリコン基板1の上面に
反対導電型の下部電極を形成する下部電極形成工程、
(B)一導電型単結晶のシリコン板の下面に反対導電型
の上部電極を形成する上部電極板形成工程、(C)前記
シリコン基板の下部電極と前記シリコン板の上部電極上
面または前記シリコン板の下面に所定の厚さの絶縁膜を
形成する絶縁膜形成工程、(D)前記下部電極と前記上
部電極とが向い合うように位置合わせして前記シリコン
基板と前記シリコン板とを貼合わせる貼合わせ工程、
(E)前記シリコン基板を下面から前記下部電極に達す
るまで選択除去して薄肉部を形成してダイアフラムを形
成すると同時に、前記シリコン板を上面から選択除去し
て前記上部電極の一部を露出させて電極取出し用の凹部
を形成するエッチング工程、(F)ガラス板を選択エッ
チングして通気孔を形成する台座ガラス板形成工程、
(G)前記台座ガラス板の通気孔が前記ダイアフラムの
厚肉部に向かい合うように位置合わせして前記台座ガラ
ス板の上面に前記ダイアフラムを重ねて貼合わせる貼合
わせ工程、を備えたことを特徴とする。
は、(A)一導電型で単結晶のシリコン基板1の上面に
反対導電型の下部電極を形成する下部電極形成工程、
(B)一導電型単結晶のシリコン板の下面に反対導電型
の上部電極を形成する上部電極板形成工程、(C)前記
シリコン基板の下部電極と前記シリコン板の上部電極上
面または前記シリコン板の下面に所定の厚さの絶縁膜を
形成する絶縁膜形成工程、(D)前記下部電極と前記上
部電極とが向い合うように位置合わせして前記シリコン
基板と前記シリコン板とを貼合わせる貼合わせ工程、
(E)前記シリコン基板を下面から前記下部電極に達す
るまで選択除去して薄肉部を形成してダイアフラムを形
成すると同時に、前記シリコン板を上面から選択除去し
て前記上部電極の一部を露出させて電極取出し用の凹部
を形成するエッチング工程、(F)ガラス板を選択エッ
チングして通気孔を形成する台座ガラス板形成工程、
(G)前記台座ガラス板の通気孔が前記ダイアフラムの
厚肉部に向かい合うように位置合わせして前記台座ガラ
ス板の上面に前記ダイアフラムを重ねて貼合わせる貼合
わせ工程、を備えたことを特徴とする。
【0027】本発明は、前記エッチング工程が前記薄肉
部に向かい合う上部電極の一部を貫通して前記絶縁膜に
達する孔を形成するエッチングを含むことを特徴とす
る。
部に向かい合う上部電極の一部を貫通して前記絶縁膜に
達する孔を形成するエッチングを含むことを特徴とす
る。
【0028】本発明は、前記孔を通して前記絶縁膜を選
択除去して前記薄肉部と前記上部電極との間に空洞を形
成することを特徴とする。
択除去して前記薄肉部と前記上部電極との間に空洞を形
成することを特徴とする。
【0029】本発明は、前記絶縁膜を前記薄肉部を除く
領域に選択的に形成することを特徴とする。
領域に選択的に形成することを特徴とする。
【0030】本発明は、前記エッチング工程が前記シリ
コン基板を下面から前記下部電極に達するまで選択除去
して前記下部電極の一部を露出させて電極取出し用の凹
部を形成するエッチングを含むことを特徴とする。
コン基板を下面から前記下部電極に達するまで選択除去
して前記下部電極の一部を露出させて電極取出し用の凹
部を形成するエッチングを含むことを特徴とする。
【0031】本発明は、前記エッチング工程が前記シリ
コン板を上面から前記下部電極に達するまで選択除去し
て前記下部電極の一部を露出させて電極取出し用の凹部
を形成するエッチングを含むことを特徴とする。
コン板を上面から前記下部電極に達するまで選択除去し
て前記下部電極の一部を露出させて電極取出し用の凹部
を形成するエッチングを含むことを特徴とする。
【0032】
【作用】本発明では、上部電極と下部電極との間隔は絶
縁膜の厚さで決められる。絶縁膜にSiO2 膜等を用い
ると、厚さ1〜2μmの絶縁膜に対して±0.01μm
以下の精度で所望の厚さに制御でき、従って、この精度
で電極間間隔を制御することができ、圧力−容量特性の
ばらつきを小さくすることができる。また、本発明で
は、下部電極を高不純物領域で形成してエッチ・ストッ
パとして用い、下部電極まで選択除去することで薄肉部
を形成するようにしたので、エッチングの過不足が防
げ、薄肉部の厚さが高精度で制御でき、圧力−容量特性
のばらつきを小さくすることができる。
縁膜の厚さで決められる。絶縁膜にSiO2 膜等を用い
ると、厚さ1〜2μmの絶縁膜に対して±0.01μm
以下の精度で所望の厚さに制御でき、従って、この精度
で電極間間隔を制御することができ、圧力−容量特性の
ばらつきを小さくすることができる。また、本発明で
は、下部電極を高不純物領域で形成してエッチ・ストッ
パとして用い、下部電極まで選択除去することで薄肉部
を形成するようにしたので、エッチングの過不足が防
げ、薄肉部の厚さが高精度で制御でき、圧力−容量特性
のばらつきを小さくすることができる。
【0033】本発明では、高精度で厚さ制御できる不純
物領域を下部電極とし、この下部電極の一部が薄肉部と
なるようにしたので、薄肉部の厚さが高精度で制御で
き、圧力−容量特性のばらつきを小さくすることができ
る。
物領域を下部電極とし、この下部電極の一部が薄肉部と
なるようにしたので、薄肉部の厚さが高精度で制御で
き、圧力−容量特性のばらつきを小さくすることができ
る。
【0034】下部電極の電極取出し部を形成する凹部を
シリコン基板の下面側に設けると、薄肉部形成時のエッ
チングと同時にでき、製造工程の短縮が図れる。
シリコン基板の下面側に設けると、薄肉部形成時のエッ
チングと同時にでき、製造工程の短縮が図れる。
【0035】下部電極の電極取出し部をシリコン板の上
面側に設けると、組立や印刷配線基板への取付時の配線
が容易になる。
面側に設けると、組立や印刷配線基板への取付時の配線
が容易になる。
【0036】二つの圧力の差圧を測定する相対圧測定圧
力センサを得たいときは、上部電極と下部電極との間の
空洞に通じる孔を上部電極板に形成する。
力センサを得たいときは、上部電極と下部電極との間の
空洞に通じる孔を上部電極板に形成する。
【0037】信号処理回路部を上部電極板に一体化形成
すると、素子面積を縮小でき、小型化が図れると共にコ
ストダウンが図れる。
すると、素子面積を縮小でき、小型化が図れると共にコ
ストダウンが図れる。
【0038】本発明の圧力センサの製造方法において
は、上部電極と下部電極との間隔は絶縁膜の厚さで決
め、薄肉部の厚さは上部電極の厚さで決めるようにして
いる。そして、薄肉部の厚さの設定は、高濃度不純物領
域が低濃度不純物領域よりもエッチング速度が極度に遅
いことを利用して高濃度不純物領域をエッチ・ストッパ
として用いている。このため、先ずシリコン基板に高濃
度不純物濃度の下部電極を設け、シリコン基板かシリコ
ン板のいずれか一方に絶縁膜を形成して、シリコン基板
とシリコン板を貼り合わせ、エッチングする。それ故、
高精度で上部電極と下部電極との間隔と薄肉部の厚さを
制御することができる。
は、上部電極と下部電極との間隔は絶縁膜の厚さで決
め、薄肉部の厚さは上部電極の厚さで決めるようにして
いる。そして、薄肉部の厚さの設定は、高濃度不純物領
域が低濃度不純物領域よりもエッチング速度が極度に遅
いことを利用して高濃度不純物領域をエッチ・ストッパ
として用いている。このため、先ずシリコン基板に高濃
度不純物濃度の下部電極を設け、シリコン基板かシリコ
ン板のいずれか一方に絶縁膜を形成して、シリコン基板
とシリコン板を貼り合わせ、エッチングする。それ故、
高精度で上部電極と下部電極との間隔と薄肉部の厚さを
制御することができる。
【0039】薄肉部が圧力を感知して動くためには、薄
肉部の両側に空間が必要である。絶縁膜がシリコン基板
またはシリコン板の全面に形成されて貼り合わされてい
るときは、薄肉部に接している絶縁膜をエッチングで除
去する必要がある。そのため、エッチング液を導入する
ための孔を形成する。
肉部の両側に空間が必要である。絶縁膜がシリコン基板
またはシリコン板の全面に形成されて貼り合わされてい
るときは、薄肉部に接している絶縁膜をエッチングで除
去する必要がある。そのため、エッチング液を導入する
ための孔を形成する。
【0040】この孔を通してエッチング液を導入して絶
縁膜を選択除去して薄肉部と上部電極との間に空洞を形
成する。
縁膜を選択除去して薄肉部と上部電極との間に空洞を形
成する。
【0041】薄肉部に接している絶縁膜を予め選択除去
してからシリコン基板とシリコン板を貼り合わせると、
エッチングする必要がなく、作業が容易になる。
してからシリコン基板とシリコン板を貼り合わせると、
エッチングする必要がなく、作業が容易になる。
【0042】下部電極取出し用の凹部をシリコン基板の
下面に形成するときは、薄肉部形成のエッチングのとき
に同時に形成すれば、エッチングが一工程で済み、工程
節減になる。
下面に形成するときは、薄肉部形成のエッチングのとき
に同時に形成すれば、エッチングが一工程で済み、工程
節減になる。
【0043】下部電極取出し用の凹部をシリコン基板の
上面に形成するときは、シリコン板を上面から下部電極
に達するまでエッチングして形成する。
上面に形成するときは、シリコン板を上面から下部電極
に達するまでエッチングして形成する。
【0044】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の断面図であ
る。
る。
【0045】シリコン基板1は、結晶方位が〔100〕
である主面を有するN型の単結晶のシリコンから成る。
このシリコン基板1の表面にP型の不純物を1×1020
cm -3以上の高濃度に拡散して高伝導度の下部電極2を
形成する。シリコン基板1を選択エッチングして薄肉部
5と厚肉部6と凹部7を形成する。薄肉部5は、下部電
極2の一部で構成され、下部電極2とほぼ同じ厚さを有
する。厚肉部6の厚さは、薄肉部5の厚さの3〜10倍
程度にする。凹部7に電極取出し部8を設ける。これに
よりダイアフラムが構成される。
である主面を有するN型の単結晶のシリコンから成る。
このシリコン基板1の表面にP型の不純物を1×1020
cm -3以上の高濃度に拡散して高伝導度の下部電極2を
形成する。シリコン基板1を選択エッチングして薄肉部
5と厚肉部6と凹部7を形成する。薄肉部5は、下部電
極2の一部で構成され、下部電極2とほぼ同じ厚さを有
する。厚肉部6の厚さは、薄肉部5の厚さの3〜10倍
程度にする。凹部7に電極取出し部8を設ける。これに
よりダイアフラムが構成される。
【0046】シリコン板11は、結晶方位が〔100〕
である主面を有するN型の単結晶のシリコンから成る。
このシリコン板11の表面にP型の不純物を1×1020
cm -3以上の高濃度に拡散して高伝導度の上部電極12
を形成する。シリコン板11を選択除去して凹部15
a,15bを形成する。凹部15aに孔16を設け、凹
部15bに電極取出し部18を設ける。これにより上部
電極板が構成される。
である主面を有するN型の単結晶のシリコンから成る。
このシリコン板11の表面にP型の不純物を1×1020
cm -3以上の高濃度に拡散して高伝導度の上部電極12
を形成する。シリコン板11を選択除去して凹部15
a,15bを形成する。凹部15aに孔16を設け、凹
部15bに電極取出し部18を設ける。これにより上部
電極板が構成される。
【0047】シリコン基板1とシリコン板11とは、上
部電極12と薄肉部5とが向かい合うように位置合わせ
され、厚さ1〜2μmの絶縁膜13を間に挟んで接合さ
れる。絶縁膜13は上部電極12と薄肉部5との間に空
洞17を形成すると共に上部電極12と下部電極2との
間隔を保持する。空洞17は、薄肉部5を完全に包含す
ることが必要である。絶縁膜13として熱酸化で形成し
たSiO2 膜が最も適するが、CVD(化学的気相堆
積)法で形成したSiO2 膜、リン珪酸ガラス、ホウ珪
酸ガラス、リンホウ珪酸ガラス等を用いることができ
る。
部電極12と薄肉部5とが向かい合うように位置合わせ
され、厚さ1〜2μmの絶縁膜13を間に挟んで接合さ
れる。絶縁膜13は上部電極12と薄肉部5との間に空
洞17を形成すると共に上部電極12と下部電極2との
間隔を保持する。空洞17は、薄肉部5を完全に包含す
ることが必要である。絶縁膜13として熱酸化で形成し
たSiO2 膜が最も適するが、CVD(化学的気相堆
積)法で形成したSiO2 膜、リン珪酸ガラス、ホウ珪
酸ガラス、リンホウ珪酸ガラス等を用いることができ
る。
【0048】台座ガラス板21は、表面に配線22を有
し、ダイアフラムに気体を送って圧力を印加できる場所
に通気孔23が形成されている。台座ガラス板21は、
陽極接合法等でシリコン基板1に位置合わせして接合さ
れる。この接合により台座ガラス板21とシリコン基板
1のダイアフラムとの間に空洞24が形成され、通気孔
23は空洞24に通じ、同時にシリコン基板1の電極取
出し部8と配線22とが接続される。配線22に金属線
9を接続する。電極取出し部18に金属線19を接続す
る。
し、ダイアフラムに気体を送って圧力を印加できる場所
に通気孔23が形成されている。台座ガラス板21は、
陽極接合法等でシリコン基板1に位置合わせして接合さ
れる。この接合により台座ガラス板21とシリコン基板
1のダイアフラムとの間に空洞24が形成され、通気孔
23は空洞24に通じ、同時にシリコン基板1の電極取
出し部8と配線22とが接続される。配線22に金属線
9を接続する。電極取出し部18に金属線19を接続す
る。
【0049】図9で説明したように、上部電極12と下
部電極2との間隔は圧力センサの圧力−容量特性に直接
関係する。本発明では、この間隔を高精度で厚さ制御で
きるSiO2 膜等の絶縁膜13で定めるようにしたの
で、この間隔を高精度で制御することができ、圧力−容
量特性のばらつきを小さくすることができる。
部電極2との間隔は圧力センサの圧力−容量特性に直接
関係する。本発明では、この間隔を高精度で厚さ制御で
きるSiO2 膜等の絶縁膜13で定めるようにしたの
で、この間隔を高精度で制御することができ、圧力−容
量特性のばらつきを小さくすることができる。
【0050】図10で説明したように、薄肉部5の厚さ
は圧力−容量特性に直接関係する。本発明では、高濃度
不純物領域が低濃度不純物領域よりもエッチング速度が
極度に遅いことを利用して、下部電極2を高濃度不純物
領域にしてエッチ・ストッパとして用い、薄肉部5の厚
さが下部電極2の厚さとなるようにした。不純物領域の
深さ(厚さ)は、高精度で制御できるので薄肉部5の厚
さを高精度で制御することができ、圧力−容量特性のば
らつきを小さくすることができる。
は圧力−容量特性に直接関係する。本発明では、高濃度
不純物領域が低濃度不純物領域よりもエッチング速度が
極度に遅いことを利用して、下部電極2を高濃度不純物
領域にしてエッチ・ストッパとして用い、薄肉部5の厚
さが下部電極2の厚さとなるようにした。不純物領域の
深さ(厚さ)は、高精度で制御できるので薄肉部5の厚
さを高精度で制御することができ、圧力−容量特性のば
らつきを小さくすることができる。
【0051】上記第1の実施例では、空洞17に通じる
孔16を設けたが、空洞17を密封空間にして絶対圧力
を測定する絶対圧力測定用圧力センサを得たいときは孔
16を形成する必要はない。これに伴って凹部15aも
不要となる。
孔16を設けたが、空洞17を密封空間にして絶対圧力
を測定する絶対圧力測定用圧力センサを得たいときは孔
16を形成する必要はない。これに伴って凹部15aも
不要となる。
【0052】図2は図1の圧力センサの製造方法を説明
するための工程順に示した断面図である。
するための工程順に示した断面図である。
【0053】まず、図2(a)に示すように、結晶方位
が〔100〕である主面を有する単結晶でN型のシリコ
ン板11の裏面(下面)にホウ素を熱拡散またはイオン
注入してP型領域を形成し、上部電極12とする。上部
電極12の中央部にホウ素を拡散しないほぼ円形の小領
域12aを設けておく。これは、後で空洞17を形成す
るときのエッチング液の導入口を形成するためである。
上部電極12は、電気抵抗を低くするためと、後述のエ
ッチ・ストッパとしての作用をさせるため、不純物濃度
を1×1020cm-3以上にする。ホウ素の熱拡散は、例
えばBCl3 またはBBr3 を用いる気相拡散法、BN
を用いる固相拡散法等で行われる。イオン注入は、例え
ばBF2 + を用いる方法等で行われる。シリコン板11
の下面に絶縁膜13として、熱酸化により厚さ1〜2μ
mのSiO2 膜を形成する。図9で説明したように、絶
縁膜13の厚さは、下部電極2と上部電極12との間隙
を決め、圧力−容量特性を定めるものであるから、非常
に重要である。SiO2 膜は、熱酸化法で形成する時は
相当正確に厚さ制御ができ、±0.01μm以下の精度
で所望の厚さにすることができる。熱酸化法の代わりに
CVD(化学的気相堆積)法で形成することもでき、ま
た絶縁膜13は、SiO2 膜に限定されず、リン珪酸ガ
ラス、ホウ珪酸ガラス、リンホウ珪酸ガラス等のガラス
を用いることができる。さらに、絶縁膜13は、シリコ
ン基板1の表面に設けても良い。
が〔100〕である主面を有する単結晶でN型のシリコ
ン板11の裏面(下面)にホウ素を熱拡散またはイオン
注入してP型領域を形成し、上部電極12とする。上部
電極12の中央部にホウ素を拡散しないほぼ円形の小領
域12aを設けておく。これは、後で空洞17を形成す
るときのエッチング液の導入口を形成するためである。
上部電極12は、電気抵抗を低くするためと、後述のエ
ッチ・ストッパとしての作用をさせるため、不純物濃度
を1×1020cm-3以上にする。ホウ素の熱拡散は、例
えばBCl3 またはBBr3 を用いる気相拡散法、BN
を用いる固相拡散法等で行われる。イオン注入は、例え
ばBF2 + を用いる方法等で行われる。シリコン板11
の下面に絶縁膜13として、熱酸化により厚さ1〜2μ
mのSiO2 膜を形成する。図9で説明したように、絶
縁膜13の厚さは、下部電極2と上部電極12との間隙
を決め、圧力−容量特性を定めるものであるから、非常
に重要である。SiO2 膜は、熱酸化法で形成する時は
相当正確に厚さ制御ができ、±0.01μm以下の精度
で所望の厚さにすることができる。熱酸化法の代わりに
CVD(化学的気相堆積)法で形成することもでき、ま
た絶縁膜13は、SiO2 膜に限定されず、リン珪酸ガ
ラス、ホウ珪酸ガラス、リンホウ珪酸ガラス等のガラス
を用いることができる。さらに、絶縁膜13は、シリコ
ン基板1の表面に設けても良い。
【0054】次に、図2(b)に示すように、結晶方位
が〔100〕である主面を有する単結晶でN型のシリコ
ン基板1の表面(上面)にP型領域を形成して下部電極
2とする。下部電極2も上部電極12と同じ理由によ
り、不純物濃度を1×1020cm-3以上にする。下部電
極2の厚さは、後で形成される薄肉部5の厚さと同じに
する。図10で説明したように、薄肉部5の厚さは、圧
力−容量特性を定めるもので非常に重要である。薄肉部
5の厚さは、下部電極2の厚さで決められ、下部電極2
の厚さは、拡散の深さで決められるが、拡散の深さは高
精度で制御できるので、薄肉部5の厚さを高精度で制御
できることになる。
が〔100〕である主面を有する単結晶でN型のシリコ
ン基板1の表面(上面)にP型領域を形成して下部電極
2とする。下部電極2も上部電極12と同じ理由によ
り、不純物濃度を1×1020cm-3以上にする。下部電
極2の厚さは、後で形成される薄肉部5の厚さと同じに
する。図10で説明したように、薄肉部5の厚さは、圧
力−容量特性を定めるもので非常に重要である。薄肉部
5の厚さは、下部電極2の厚さで決められ、下部電極2
の厚さは、拡散の深さで決められるが、拡散の深さは高
精度で制御できるので、薄肉部5の厚さを高精度で制御
できることになる。
【0055】次に、図2(c)に示すように、シリコン
基板1の上にシリコン板11を置いて位置合わせして、
陽極接合法でシリコン基板1とシリコン板11とを気密
に貼り合わせる。
基板1の上にシリコン板11を置いて位置合わせして、
陽極接合法でシリコン基板1とシリコン板11とを気密
に貼り合わせる。
【0056】次に、図2(d)に示すように、シリコン
基板1とシリコン板11にマスクとしてSiO2 膜3,
14を選択形成し、エッチングして凹部4,7,15
a,15bを形成する。凹部4,7,15a,15bの
深さは、厚肉部6と薄肉部5との厚さの差をシリコン基
板1の厚さから引いた値にする。SiO2 膜をマスクと
するとき、エッチング液にはTMAH(テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイド、(CH3 )4 NOH)
またはヒドラジン(N2 H4 )が適当である。これらの
エッチング液はSiO2 を余りエッチングしないからで
ある。
基板1とシリコン板11にマスクとしてSiO2 膜3,
14を選択形成し、エッチングして凹部4,7,15
a,15bを形成する。凹部4,7,15a,15bの
深さは、厚肉部6と薄肉部5との厚さの差をシリコン基
板1の厚さから引いた値にする。SiO2 膜をマスクと
するとき、エッチング液にはTMAH(テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイド、(CH3 )4 NOH)
またはヒドラジン(N2 H4 )が適当である。これらの
エッチング液はSiO2 を余りエッチングしないからで
ある。
【0057】次に、図2(e)に示すように、厚肉部6
となる部分のSiO2 膜3aのみを除去し、下部電極2
と上部電極12の一部の表面が露出するまでエッチング
して凹部4,7,15a,15bの深さを深くして薄肉
部5と厚肉部6を形成する。厚肉部6の厚さは、薄肉部
5の厚さの3〜10倍程度にする。このエッチングは、
高濃度不純物領域が低濃度不純物領域よりもエッチング
速度が極度に遅いことを利用しており、高濃度不純物領
域の下部電極2と上部電極12はエッチ・ストッパとな
っている。それ故、正確に下部電極2と上部電極12の
表面を露出させることができる。先に小領域12aを設
けておいたのは、このエッチングで小領域12aがエッ
チされて孔16が形成され、絶縁膜13が露出するよう
にするためである。これによりダイアフラムが形成され
る。
となる部分のSiO2 膜3aのみを除去し、下部電極2
と上部電極12の一部の表面が露出するまでエッチング
して凹部4,7,15a,15bの深さを深くして薄肉
部5と厚肉部6を形成する。厚肉部6の厚さは、薄肉部
5の厚さの3〜10倍程度にする。このエッチングは、
高濃度不純物領域が低濃度不純物領域よりもエッチング
速度が極度に遅いことを利用しており、高濃度不純物領
域の下部電極2と上部電極12はエッチ・ストッパとな
っている。それ故、正確に下部電極2と上部電極12の
表面を露出させることができる。先に小領域12aを設
けておいたのは、このエッチングで小領域12aがエッ
チされて孔16が形成され、絶縁膜13が露出するよう
にするためである。これによりダイアフラムが形成され
る。
【0058】次に、図2(f)に示すように、孔16か
らエッチング液を導入して絶縁膜13をエッチングして
空洞17を形成する。絶縁膜13がSiO2 である場
合、エッチング液にはフッ化水素酸が適当である。空洞
17の横方向広がりは、図3に示すように、薄肉部5を
完全に包含する円R1 より大きく、一つの圧力センサの
チップより小さい円R2 の間の範囲R12にあるようにす
る。円R2 は空洞17の許容値を決めるものであるが、
余り厳密でなくてよく、シリコン基板1とシリコン板1
1との接合を維持できる所まで許容される。SiO2 膜
のエッチングでは、シリコン基板1とシリコン板11の
側面からエッチング液が侵入し易いので、これを避けた
い場合には、図4に示すように、シリコン基板1とシリ
コン板11の側面に多結晶シリコン膜25を設けて保護
するとよい。凹部7,15bに露出している下部電極2
と上部電極12の表面に電極取出し部8,18をアルミ
ニウム等の金属で形成する。
らエッチング液を導入して絶縁膜13をエッチングして
空洞17を形成する。絶縁膜13がSiO2 である場
合、エッチング液にはフッ化水素酸が適当である。空洞
17の横方向広がりは、図3に示すように、薄肉部5を
完全に包含する円R1 より大きく、一つの圧力センサの
チップより小さい円R2 の間の範囲R12にあるようにす
る。円R2 は空洞17の許容値を決めるものであるが、
余り厳密でなくてよく、シリコン基板1とシリコン板1
1との接合を維持できる所まで許容される。SiO2 膜
のエッチングでは、シリコン基板1とシリコン板11の
側面からエッチング液が侵入し易いので、これを避けた
い場合には、図4に示すように、シリコン基板1とシリ
コン板11の側面に多結晶シリコン膜25を設けて保護
するとよい。凹部7,15bに露出している下部電極2
と上部電極12の表面に電極取出し部8,18をアルミ
ニウム等の金属で形成する。
【0059】次に、図2(g)に示すように、台座ガラ
ス板21の上面に配線22を形成し、次にホトリソグラ
フィ技術を用いて通気孔23をあける。台座ガラス板2
1には種々の材質のものを使用することができるが、パ
イレックス・ガラス等が適当である。
ス板21の上面に配線22を形成し、次にホトリソグラ
フィ技術を用いて通気孔23をあける。台座ガラス板2
1には種々の材質のものを使用することができるが、パ
イレックス・ガラス等が適当である。
【0060】次に、図1に示すように、台座ガラス板2
1の上面にシリコン基板1のダイアフラムを置き、陽極
接合法で接合する。この接合により台座ガラス板21と
ダイアフラムとの間に空洞24が形成される。台座ガラ
ス板21とのダイアフラムとを接合するとき、通気孔2
3が空洞24に通じ、かつ配線22と電極取出し部8と
が電気的に接続するように位置合わせしておく。次に、
個々のチップに切り離し、さらに金属線取付け部の上の
シリコン基板1とシリコン板11を切り離し、パッケー
ジに納めた後、金属線9,19を取付けて圧力センサを
完成させる。
1の上面にシリコン基板1のダイアフラムを置き、陽極
接合法で接合する。この接合により台座ガラス板21と
ダイアフラムとの間に空洞24が形成される。台座ガラ
ス板21とのダイアフラムとを接合するとき、通気孔2
3が空洞24に通じ、かつ配線22と電極取出し部8と
が電気的に接続するように位置合わせしておく。次に、
個々のチップに切り離し、さらに金属線取付け部の上の
シリコン基板1とシリコン板11を切り離し、パッケー
ジに納めた後、金属線9,19を取付けて圧力センサを
完成させる。
【0061】上記の空洞17は、シリコン基板1とシリ
コン板11とを接合した後、孔16から絶縁膜13エッ
チングして形成したが、シリコン基板1の上面に絶縁膜
を設けた後、薄肉部5となる領域の絶縁膜をエッチング
除去してからシリコン基板1とシリコン板11とを接合
するようにすることもできる。この方法は、孔16を設
けず、空洞17を密封空間にして絶対圧力を測定する絶
対圧力測定用圧力センサの製造には特に有効である。絶
対圧力測定用圧力センサを製造する場合には、図2
(a)に示した小領域12a、図2(d)と図2(e)
に示した凹部15a、図2(f)に示した孔16を形成
する必要はない。
コン板11とを接合した後、孔16から絶縁膜13エッ
チングして形成したが、シリコン基板1の上面に絶縁膜
を設けた後、薄肉部5となる領域の絶縁膜をエッチング
除去してからシリコン基板1とシリコン板11とを接合
するようにすることもできる。この方法は、孔16を設
けず、空洞17を密封空間にして絶対圧力を測定する絶
対圧力測定用圧力センサの製造には特に有効である。絶
対圧力測定用圧力センサを製造する場合には、図2
(a)に示した小領域12a、図2(d)と図2(e)
に示した凹部15a、図2(f)に示した孔16を形成
する必要はない。
【0062】図5は本発明の第2の実施例の断面図であ
る。
る。
【0063】第2の実施例においては、凹部7をシリコ
ン板11に形成して、下部電極2の電極取出し部8をシ
リコン板11側に設け、そこに金属線9を取付けてい
る。これが可能なように、下部電極2を第1の実施例よ
りも長く伸ばしている。このようにすると、金属線9と
19とを略同じ高さの位置から取り出すことができ、パ
ッケージング後の金属線ボンディングが容易になるとい
う利点が得られる。それ以外は第1の実施例と同じであ
る。
ン板11に形成して、下部電極2の電極取出し部8をシ
リコン板11側に設け、そこに金属線9を取付けてい
る。これが可能なように、下部電極2を第1の実施例よ
りも長く伸ばしている。このようにすると、金属線9と
19とを略同じ高さの位置から取り出すことができ、パ
ッケージング後の金属線ボンディングが容易になるとい
う利点が得られる。それ以外は第1の実施例と同じであ
る。
【0064】第1の実施例と同様に、空洞17を密封空
間にして絶対圧力を測定する絶対圧力測定用圧力センサ
を製造する場合は、孔16を形成する必要はない。これ
に伴って凹部15aも不要となる。
間にして絶対圧力を測定する絶対圧力測定用圧力センサ
を製造する場合は、孔16を形成する必要はない。これ
に伴って凹部15aも不要となる。
【0065】図6は本発明の第3の実施例の断面図であ
る。
る。
【0066】第3の実施例は、シリコン板11に容量−
周波数変換回路または容量−圧力変換回路等の信号処理
回路部を作り込んだ例である。図6で拡散層26、金属
線27は信号処理回路部の一部を示している。このよう
に、同一シリコン板に圧力センサと信号処理回路部とを
作り込めば、集積度が上がり、チップの小型化が図れ
る。それ以外は第1の実施例と同じである。
周波数変換回路または容量−圧力変換回路等の信号処理
回路部を作り込んだ例である。図6で拡散層26、金属
線27は信号処理回路部の一部を示している。このよう
に、同一シリコン板に圧力センサと信号処理回路部とを
作り込めば、集積度が上がり、チップの小型化が図れ
る。それ以外は第1の実施例と同じである。
【0067】第1の実施例と同様に、空洞17を密封空
間にして絶対圧力を測定する絶対圧力測定用圧力センサ
を製造する場合は、孔16と凹部15aとは不要であ
る。
間にして絶対圧力を測定する絶対圧力測定用圧力センサ
を製造する場合は、孔16と凹部15aとは不要であ
る。
【0068】上記第1〜第3の実施例は、いずれもダイ
アフラムの両側から別々の圧力を印加してその差を測定
する相対圧測定圧力センサであったが、いずれか一方の
通気孔を塞げば絶対圧測定圧力センサとなるので、本発
明は絶対圧測定圧力センサにも適用できることは明らか
である。
アフラムの両側から別々の圧力を印加してその差を測定
する相対圧測定圧力センサであったが、いずれか一方の
通気孔を塞げば絶対圧測定圧力センサとなるので、本発
明は絶対圧測定圧力センサにも適用できることは明らか
である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、上部
電極と下部電極との間隔を高精度で厚さ制御できるSi
O2 膜等の絶縁膜で決めるようにしたので、この間隔を
高精度で制御することができ、圧力−容量特性のばらつ
きの少ない圧力センサを高い歩留りで製造することがで
きる。
電極と下部電極との間隔を高精度で厚さ制御できるSi
O2 膜等の絶縁膜で決めるようにしたので、この間隔を
高精度で制御することができ、圧力−容量特性のばらつ
きの少ない圧力センサを高い歩留りで製造することがで
きる。
【0070】また、本発明では、高精度で厚さ制御でき
る不純物領域を下部電極とし、この下部電極の一部が薄
肉部となるようにしたので、薄肉部の厚さが高精度で制
御でき、圧力−容量特性のばらつきの少ない圧力センサ
を高い歩留りで製造することができる。
る不純物領域を下部電極とし、この下部電極の一部が薄
肉部となるようにしたので、薄肉部の厚さが高精度で制
御でき、圧力−容量特性のばらつきの少ない圧力センサ
を高い歩留りで製造することができる。
【図1】本発明の第1の実施例の断面図である。
【図2】図1の圧力センサの製造方法を説明するための
工程順に示した断面図である。
工程順に示した断面図である。
【図3】図1の空洞の許容範囲を説明するための下面図
である。
である。
【図4】SiO2 膜の側面エッチングを防ぐ手段を説明
する断面図である。
する断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例の断面図である。
【図7】従来の静電容量型圧力センサの第1の例の断面
図である。
図である。
【図8】従来の静電容量型圧力センサの第2の例の断面
図である。
図である。
【図9】静電容量型圧力センサにおける上部電極と下部
電極との間隙と圧力−容量特性との関係を示す相関図で
ある。
電極との間隙と圧力−容量特性との関係を示す相関図で
ある。
【図10】静電容量型圧力センサにおける薄肉部の厚さ
と圧力−容量特性との関係を示す相関図である。
と圧力−容量特性との関係を示す相関図である。
1 シリコン基板 2 下部電極 5 薄肉部 6 厚肉部 8 電極取出し部 9 金属線 11 シリコン板 12 上部電極 13 絶縁膜 17 空洞 18 電極取出し部 21 台座ガラス板 22 配線 23 通気孔
Claims (12)
- 【請求項1】 一導電型単結晶のシリコン基板の上面に
設けられた反対導電型の下部電極と、この下部電極に達
するまで前記シリコン基板を下面から選択除去して形成
される薄肉部とこの薄肉部の中に形成される厚肉部とを
有するダイアフラムと、 一導電型単結晶のシリコン板の下面に設けられた反対導
電型の上部電極と、この上部電極に達するまで前記シリ
コン板を上面から選択除去して形成される電極取出し部
とを有し、前記下部電極に対して前記上部電極が間隔を
おいて対向するように前記シリコン基板の上面に取付け
られた上部電極板と、 前記ダイアフラムと前記上部電極板との間に配置され、
前記上部電極と前記薄肉部との間に空洞を形成すると共
に前記上部電極と前記下部電極との間の間隔を保持する
絶縁膜と、 前記ダイアフラムの下面に設けられ、前記薄肉部との間
に空洞を形成し、この空洞に通じる通気孔を有する台座
ガラス板とを備えたことを特徴とする静電容量型圧力セ
ンサ。 - 【請求項2】 前記薄肉部が前記反対導電型の下部電極
の一部で構成されていることを特徴とする請求項1記載
の静電容量型圧力センサ。 - 【請求項3】 前記下部電極の電極取出し部が前記シリ
コン基板の下面から前記下部電極に達する凹部に形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の静電容量型圧
力センサ。 - 【請求項4】 前記下部電極の電極取出し部が前記シリ
コン板の上面から前記下部電極に達する凹部に形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の静電容量型圧力
センサ。 - 【請求項5】 前記上部電極板が前記シリコン板を上面
から前記上部電極の一部を貫通して前記空洞に達する孔
を有することを特徴とする請求項1記載の静電容量型圧
力センサ。 - 【請求項6】 前記上部電極と下部電極とにより検出さ
れた容量値から圧力値を求める信号処理回路部が前記上
部電極板に一体化形成されていることを特徴とする請求
項1記載の静電容量型圧力センサ。 - 【請求項7】 (A)一導電型で単結晶のシリコン基板
の上面に反対導電型の下部電極を形成する下部電極形成
工程、 (B)一導電型単結晶のシリコン板の下面に反対導電型
の上部電極を形成する上部電極板形成工程、 (C)前記シリコン基板の上面または前記シリコン板の
下面に所定の厚さの絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程、 (D)前記下部電極と前記上部電極とが向い合うように
位置合わせして前記シリコン基板と前記シリコン板とを
貼合わせる貼合わせ工程、 (E)前記シリコン基板を下面から前記下部電極に達す
るまで選択除去して薄肉部とこの薄肉部の中に厚肉部を
形成してダイアフラムを形成すると同時に、前記シリコ
ン板を上面から選択除去して前記上部電極の一部を露出
させて電極取出し用の凹部を形成するエッチング工程、 (F)ガラス板を選択エッチングして通気孔を形成する
台座ガラス板形成工程、 (G)前記台座ガラス板の通気孔が前記ダイアフラムの
薄肉部に向かい合うように位置合わせして前記台座ガラ
ス板の上面に前記ダイアフラムを重ねて貼合わせる貼合
わせ工程、を備えたことを特徴とする静電容量型圧力セ
ンサの製造方法。 - 【請求項8】 前記エッチング工程が前記薄肉部に向か
い合う上部電極の一部を貫通して前記絶縁膜に達する孔
を形成するエッチングを含むことを特徴とする請求項7
記載の静電容量型圧力センサの製造方法。 - 【請求項9】 前記孔を通して前記絶縁膜を選択除去し
て前記薄肉部と前記上部電極との間に空洞を形成するこ
とを特徴とする請求項8記載の静電容量型圧力センサの
製造方法。 - 【請求項10】 前記絶縁膜を前記薄肉部を除く領域に
選択的に形成することを特徴とする請求項7記載の静電
容量型圧力センサの製造方法。 - 【請求項11】 前記エッチング工程が前記シリコン基
板を下面から前記下部電極に達するまで選択除去して前
記下部電極の一部を露出させて電極取出し用の凹部を形
成するエッチングを含むことを特徴とする請求項7記載
の静電容量型圧力センサの製造方法。 - 【請求項12】 前記エッチング工程が前記シリコン板
を上面から前記下部電極に達するまで選択除去して前記
下部電極の一部を露出させて電極取出し用の凹部を形成
するエッチングを含むことを特徴とする請求項7記載の
静電容量型圧力センサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6203499A JP2894478B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 静電容量型圧力センサとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6203499A JP2894478B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 静電容量型圧力センサとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0868710A true JPH0868710A (ja) | 1996-03-12 |
JP2894478B2 JP2894478B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=16475175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6203499A Expired - Lifetime JP2894478B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 静電容量型圧力センサとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2894478B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005214736A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Kyocera Corp | 圧力検出装置用パッケージ |
JP2005524848A (ja) * | 2002-05-06 | 2005-08-18 | ローズマウント インコーポレイテッド | 気圧センサ |
JP2010032220A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 半導体装置の電極取り出し構造 |
-
1994
- 1994-08-29 JP JP6203499A patent/JP2894478B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005524848A (ja) * | 2002-05-06 | 2005-08-18 | ローズマウント インコーポレイテッド | 気圧センサ |
JP4726481B2 (ja) * | 2002-05-06 | 2011-07-20 | ローズマウント インコーポレイテッド | 気圧センサ |
JP2005214736A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Kyocera Corp | 圧力検出装置用パッケージ |
JP2010032220A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 半導体装置の電極取り出し構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2894478B2 (ja) | 1999-05-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990126 |