JPH0868462A - 変速機操作装置 - Google Patents

変速機操作装置

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JPH0868462A
JPH0868462A JP20311294A JP20311294A JPH0868462A JP H0868462 A JPH0868462 A JP H0868462A JP 20311294 A JP20311294 A JP 20311294A JP 20311294 A JP20311294 A JP 20311294A JP H0868462 A JPH0868462 A JP H0868462A
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JP
Japan
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pressure chamber
cylinder
main piston
chamber
piston
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JP20311294A
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Hideo Tanaka
英雄 田中
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速機操作用シリンダの応答性を低下させる
ことなく、塵埃等の侵入を防止した変速機操作装置を提
供すること。 【構成】 第2の切換弁24,44の排気口を上記大気
圧室18,38に連通させるとともに、第2の切換弁2
4,44の排気口と上記大気圧室18,38とを連通す
る流体通路に、少なくとも最大の大気吸入容量に相当す
る容積を有する排気ポート27a,47aを配設してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速機操作装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】大型車両では、シフトレバーの操作に対
応して電磁切換弁を選択作動させ、それによってシフト
操作用シリンダまたはセレクト操作用シリンダを作動さ
せて変速機の切換えを行うものがある。
【0003】図7は、従来の変速機操作装置を概念的に
示している。この装置はアクチュエータとしてシフト操
作用シリンダ60とセレクト操作用シリンダ70とを備
えている。
【0004】シフト操作用シリンダ60は、メインピス
トン61およびフリーピストン62を備えている。そし
て、メインピストン61によって第1圧力室63と第2
圧力室64に画成され、フリーピストン62によって大
気圧室65と第3圧力室66に画成されている。メイン
ピストン61は、ピストンロッド61aを備えており、
該ピストンロッド61aの一端は、大気圧室65まで延
設されている。なお、このシフト操作用シリンダ60で
は、フリーピストン62の圧力作用面積は、メインピス
トン61のそれよりも大きく形成されている。
【0005】このシフト操作用シリンダ60には、第1
の電磁切換弁67,第2の電磁切換弁68および第3の
電磁切換弁69付設されている。これらの電磁切換弁6
7,68,69は、3ポート2位置切換弁であり、コン
トローラBによって制御される。これらの電磁切換弁6
7,68,69は、消磁状態で圧力室63,64,66
をそれぞれ大気に開放し、励磁されて圧力室63,6
4,66をエアタンクAにそれぞれ連通する。
【0006】セレクト操作用シリンダ70は、上記シフ
ト操作用シリンダ60とほとんど同じ構造である。セレ
クト操作用シリンダ70は、図7に示したように、メイ
ンピストン71およびフリーピストン72を備えてい
る。そして、メインピストン71によって第1圧力室7
3と第2圧力室74に画成され、フリーピストン72に
よって大気圧室75と第3圧力室76に画成されてい
る。メインピストン71は、ピストンロッド71aを備
えており、該ピストンロッド71aの一端は、大気圧室
75まで延設されている。なお、このセレクト操作用シ
リンダ70では、フリーピストン72の圧力作用面積
は、メインピストン71のそれよりも大きく形成されて
いる。
【0007】このセレクト操作用シリンダ70では、第
1の電磁切換弁77,第2の電磁切換弁78および第3
の電磁切換弁79が付設されている。それらの電磁切換
弁77,78,79は、3ポート2位置切換弁であり、
コントローラBによって制御される。これらの電磁切換
弁77,78,79は、消磁状態で圧力室73,74,
76をそれぞれ大気に開放し、励磁されて圧力室73,
74,76をエアタンクAにそれぞれ連通する。
【0008】図7では、シフト操作用シリンダ60とセ
レクト操作用シリンダ70をシフトパターンCに対応す
るように配置している。
【0009】シフト操作用シリンダ60の場合には、第
1の切換弁67のみを励磁することによって第1圧力室
63にのみ圧縮空気を供給し、メインピストン61を第
1位置SHBに移動させて、シフトパターンCにおける
R方向へのシフト動作をさせ、第1および第3の切換弁
67,69を励磁することによって第1圧力室63と第
3圧力室66へ圧縮空気を供給し、メインピストン61
を第2位置NEに移動させて、ニュートラル位置に動作
させ、第2の切換弁68のみを励磁して第2圧力室64
に圧縮空気を供給し、メインピストン61を第3位置S
HAに移動させて、シフトパターンCにおけるF方向へ
のシフト動作をさせている。
【0010】セレクト操作用シリンダ70の場合には、
第1の切換弁77のみを励磁することによって第1圧力
室73にのみ圧縮空気を供給し、メインピストン71を
第1位置S1に移動させて、シフトパターンCにおける
N1方向へのセレクト動作をさせ、第1および第3の切
換弁77,79を励磁することによって第1圧力室73
と第3圧力室76へ圧縮空気を供給し、メインピストン
71を第2位置S2に移動させて、ニュートラル上の中
間位置に動作させ、第2の切換弁78のみを励磁して第
2圧力室74に圧縮空気を供給し、メインピストン71
を第3位置S3に移動させて、シフトパターンCにおけ
るN3方向へのセレクト動作をさせている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記シフト
操作用シリンダ60およびセレクト操作用シリンダ70
では、第2位置NE,S2にあるメインピストン61,
71が第1位置SHB,S1に移動する際には、大気圧
室65,75の容積は拡大され、逆に第1位置SHB,
S1にあるメインピストン61,71が第2位置NE,
S2に移動する際には、大気圧室65,75の容積は縮
小される。また、第2位置NE,S2にあるメインピス
トン61,71が第3位置SHA,S3に移動する際に
は、大気圧室65,75からピストンロッド61a,7
1aが退出するため、該大気圧室65,75の容積は拡
大され、逆に第3位置SHA,S3にあるメインピスト
ン61,71が第2位置NE,S2に移動する際には、
大気圧室65,75にピストンロッド61a,71aが
侵入するため、該大気圧室65,75は縮小される。
【0012】即ち、大気圧室65,75は呼吸作用を行
うため、吸気の際に外部から塵埃等を吸い込んでしま
い、それらの塵埃が、フリーピストン62,72の作動
抵抗の増大を招来したり、長期に亘っては、変速機操作
用シリンダ60,70の腐食,摩耗等の原因になる虞が
ある。
【0013】このようなことを防止するには、大気圧室
65,75の排気口にフィルターを付設し、該フィルタ
ーで、塵埃等の侵入を防止すればよいが、フィルターが
大気圧室65,75の呼吸作用の抵抗となって、メイン
ピストン61,71の応答性の低下を招来する虞があ
る。
【0014】そこで、本発明の目的は、変速機操作用シ
リンダの応答性を低下させることなく、塵埃等の侵入を
防止した変速機操作装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の変速機操作装置
では、シリンダハウジングを隔壁によって第1シリンダ
室と第2シリンダ室とに画成し、上記第1シリンダ室に
メインピストンを配設し、該メインピストンの一端面と
上記第1シリンダ室の端壁との間に第1圧力室を形成
し、上記メインピストンの他端面と上記隔壁との間に第
2圧力室を形成するとともに、上記第2シリンダ室に上
記メインピストンよりも圧力作用面積が大きいフリーピ
ストンを配設し、該フリーピストンの一端面と上記隔壁
との間に大気圧室を形成し、上記フリーピストンの他端
面と上記第2シリンダ室の端壁との間に第3圧力室を形
成し、さらに、上記メインピストンの一端面に上記隔壁
を貫通するフリーピストン押送用ロッドを配設し、かつ
上記第1圧力室,第2圧力室および第3圧力室をそれぞ
れ第1,第2および第3の切換弁を介して圧力源または
大気に選択的に接続し、上記第1圧力室、第2圧力室お
よび第3圧力室に圧縮空気を選択的に供給して、上記メ
インピストンが上記第1シリンダ室の上記隔壁に最も接
近した第1位置、上記メインピストンが上記第1シリン
ダ室の中間に位置する第2位置および上記メインピスト
ンが上記第1シリンダ室の上記端壁に最も接近した第3
位置のいずれかに移動させる変速機操作装置において、
上記第2の切換弁の排気口を上記大気圧室に連通させる
とともに、上記第2の切換弁の排気口と上記大気圧室と
を連通する流体通路に、少なくとも最大の大気吸入容量
に相当する容積を有する排気ポートを配設している。
【0016】
【作用】本発明の変速機操作装置では、大気圧室の容積
(56cc)が第2圧力室の容積(48cc)よりも大きく
形成されている。そこで、第2位置にあるメインピスト
ンが第1位置に移動する際には、第2圧力室は縮小さ
れ、大気圧室は拡大される。したがって、その際には、
第2圧力室の排気が大気圧室に移動し、不足する僅かな
空気(8cc)は排気ポートを介して大気から取り入れら
れる。この場合に、排気ポートに吸引された塵埃等は、
大気圧室に到達することなく、排気ポート内に留まる。
また、第1位置にあるメインピストンが第2位置に移動
する際には、第2圧力室は拡大され、大気圧室は縮小さ
れる。したがって、その際には、大気圧室の排気が第2
圧力室に移動し、余剰の排気(8cc)が排気ポートから
外部に排出される。この場合には、排気ポート内に留ま
っている塵埃等は、排気とともに外部に排出される。
【0017】また、第2位置にあるメインピストンが第
3位置に移動する際は、第2圧力室と大気圧室との連通
が断たれ、かつ第2圧力室に、圧力源からの圧縮空気が
供給される。その際、フリーピストンの位置に変化はな
いが、大気圧室からピストンロッドが抜け出るため、大
気圧室は拡大される。したがって、大気圧室には、排気
ポートを介して外気が流入する。しかし、大気圧室の容
積拡大量は少ないため、外気の取り入れ量も少ない。こ
の場合に、排気ポートに吸引された塵埃等は、大気圧室
に到達することなく、排気ポート内に留まる。また、第
3位置にあるメインピストンが第2位置に移動する際に
は、第2圧力室および大気圧室が縮小される。したがっ
て、この場合には、両室から出された多量の空気(10
4cc)が排気ポートを介して外部に排出される。この場
合には、排気ポート内に留まっている塵埃等は、排気と
ともに完全に外部に排出される。
【0018】即ち、本発明の変速機操作装置では、排気
ポートを介して呼吸される空気量は、排気量の方が吸気
量よりも大き、また連続して吸気されることはない。本
発明の変速機操作装置では、排気ポートの容積が、1回
に吸気する空気量よりも大きく形成されているので、外
部の塵埃等が大気圧室に流入することはない。
【0019】
【実施例】図1は、本発明に係る変速機操作装置の第1
の実施例を概念的に示している。この装置はアクチュエ
ータとしてシフト操作用シリンダ10とセレクト操作用
シリンダ30とを備えている。
【0020】シフト操作用シリンダ10は、図2に示し
たように、シリンダハウジング11内に第1シリンダ室
12と第2シリンダ室13を有している。第1シリンダ
室12には、メインピストン14が配設され、該ピスト
ン14によって第1シリンダ室12が第1圧力室15と
第2圧力室16に画成されている。一方、第2シリンダ
室13には、フリーピストン17が配設され、該ピスト
ン17によって第2シリンダ室13が大気圧室18と第
3圧力室19に画成されている。そして、このフリーピ
ストン17の圧力作用面積は、メインピストン14のそ
れよりも大きい。
【0021】メインピストン14は、両方向に伸びるロ
ッド20を有している。このロッド20には、その軸芯
に通路21が形成されている。この通路21の一端は大
気圧室18に開口し、他端はシリンダハウジング11の
端部ポート11aに連通している。一方のロッド20a
には、ストライカ22が設置されている。また、他方の
ロッド20bは、シリンダハウジング11の隔壁11b
を貫通して大気圧室まで延設されている。
【0022】このシフト操作用シリンダ10の第1圧力
室15は、第1の電磁切換弁23を介し、第2圧力室1
6は第2の電磁切換弁24を介し、また第3圧力室19
は第3の電磁切換弁25を介して、それぞれエアタンク
Aに接続されている。これらの切換弁のうち、第2の電
磁切換弁24は、その排気ポート24aが管路26を介
してシリンダハウジング11の端部ポート11aに接続
されている。そして、この管路26には、3つのポート
を有するT字状コネクタ27が介在されており、該コネ
クタ27の分岐されたポート27aは、大気に開放され
ている。このポート17aは、後に詳述するように、少
なくとも最大の大気吸入容量に相当する容積(長さ)を
有している。
【0023】上記電磁切換弁23,24,25は、3ポ
ート2位置切換弁であり、コントローラBによって制御
される。第1の電磁切換弁23は、消磁状態で第1圧力
室15を大気に開放し、コイル23aが励磁されて第1
圧力室15をエアタンクAに連通する。また、第2の電
磁切換弁24は、消磁状態で第2圧力室16をコネクタ
27を介してシリンダハウジング11のポート11aお
よびポート27aに連通し、コイル24bが励磁されて
第2圧力室16をエアタンクAに連通する。さらにま
た、第3の電磁切換弁25は、消磁状態で第3圧力室1
9を大気に開放し、コイル25aが励磁されて第3圧力
室19をエアタンクAに連通する。
【0024】セレクト操作用シリンダ30は、上記シフ
ト操作用シリンダ10とほとんど同じ構造である。セレ
クト操作用シリンダ30は、図3に示したように、シリ
ンダハウジング31内に第1シリンダ室32と第2シリ
ンダ室33を有している。第1シリンダ室32には、メ
インピストン34が配設され、該ピストン34によって
第1シリンダ室32が第1圧力室35と第2圧力室36
に画成されている。一方、第2シリンダ室33には、フ
リーピストン37が配設され、該ピストン37によって
第2シリンダ室33が大気圧室38と第3圧力室39に
画成されている。そして、このフリーピストン37の圧
力作用面積は、メインピストン34のそれよりも大き
い。
【0025】メインピストン34は、両方向に伸びるロ
ッド40を有している。このロッド40には、その軸芯
に通路41が形成されている。この通路41の一端は大
気圧室38に開口し、他端はシリンダハウジング31の
端部ポート31aに連通している。一方のロッド40a
には、ストライカ42が設置されており、端部はシリン
ダハウジング31の隔壁31bを貫通して大気圧室38
まで延設されている。
【0026】このセレクト操作用シリンダ30の第1圧
力室35は、第1の電磁切換弁43を介し、第2圧力室
36は第2の電磁切換弁44を介し、また第3圧力室3
9は第3の電磁切換弁45を介して、エアタンクAに接
続されている。これらの切換弁のうち、第2の電磁切換
弁44は、その排気ポート44aが管路46を介してシ
リンダハウジング31の端部ポート31aに接続されて
いる。そして、この管路46には、3つのポートを有す
るT字状コネクタ47が介在されており、該コネクタ4
7の分岐されたポート47aは、大気に開放されてい
る。このポート47aは、後に詳述するように、少なく
とも最大の大気吸入容量に相当する容積(長さ)を有し
ている。
【0027】上記電磁切換弁43,44,45は3ポー
ト2位置切換弁であり、コントローラBによって制御さ
れる。第1の電磁切換弁43は、消磁状態で第1圧力室
35を大気に開放し、コイル43aが励磁されて第1圧
力室35をエアタンクAに連通する。また、第2の電磁
切換弁44は、消磁状態で第2圧力室36を大気に開放
し、コイル44bが励磁されて第2圧力室36をエアタ
ンクAに連通する。さらにまた、第3の電磁切換弁45
は、消磁状態で第3圧力室39を大気に開放し、コイル
45aが励磁されて第3圧力室39をエアタンクAに連
通する。
【0028】図1では、シフト操作用シリンダ10とセ
レクト操作用シリンダ30をシフトパターンCに対応す
るように配置している。したがって、シフト操作用シリ
ンダ10のメインピストン14が第1シリンダ室12の
中間位置NEに位置している状態で、セレクト操作用シ
リンダ30が作動可能となり、該セレクト操作用シリン
ダ30のメインピストン34がシフトパターンCのN1,
N2,N3 に対応して移動し、変速機のセレクト作用を行
う。また、セレクト操作用シリンダ30のメインピスト
ン34が第1シリンダ32内で最も右に寄った位置S1
,中間の位置S2 ,最も左に寄った位置S3 に位置し
ている状態で、シフト操作用シリンダ10が作動可能と
なり、該シフト操作用シリンダ10のメインピストン1
4がシフトパターンCのF1 〜R1 ,F2 〜R2 ,F3
〜R3 に対応して移動し、変速機のシフト作用を行う。
【0029】以下に、上記シリンダ10,30の制御を
例をあげて説明する。ここで、シリンダ10,30の第
2圧力室16,36の容積は、48ccであり、大気圧室
18,38の容積は、56ccである。
【0030】図1に示したシフト操作用シリンダ10お
よびセレクト操作用シリンダ30の状態では、チェンジ
レバーがシフトパターンCにおけるN2の位置にある。
【0031】シフトパターンCのN2に位置するチェン
ジレバーをF2に移動すると、シフト用シリンダ10の
電磁切換弁24が励磁される。したがって、シフト操作
用シリンダ10の第2圧力室16にエアタンクAからの
圧縮空気が供給される。すると、メインピストン14
は、第2圧力室16の圧力によって第1圧力室15を縮
小する方向へ移動される。その際、メインピストン14
の移動にともなって、ロッド20が、大気圧室18から
抜け出る。したがって、大気圧室18内の容積は抜け出
たロッドの容積分だけ拡大され、それによる大気圧室1
8内で不足する空気は、コネクタ27のポート27aか
ら吸入される。この吸入空気量は僅かであり、外部の塵
埃等がポート27aに侵入しても、大気圧室18には到
達しない。
【0032】次に、シフトパターンCのF2に位置する
チェンジレバーをN2に戻した場合は、シフト操作用シ
リンダ10の第1の電磁切換弁23および第3の電磁切
換弁25が励磁され、第1圧力室15および第3圧力室
19にエアタンクAから圧縮空気が供給される。する
と、メインピストン14は、第2圧力室16を縮小する
方向へ移動され、メインピストン14の移動にともなっ
て、ロッド20が、大気圧室18に突入する。そして、
メインピストン14は、ロッド20がフリーピストン1
7に突き当たって、そこに停止される。したがって、大
気圧室18内の容積も縮小される。この場合には、第2
圧力室16および大気圧室18内の空気(約48cc)
は、何れもコネクタ27のポート27aを介して大気に
排出される。この状況が最大量の排気時であり、ポート
27a内の塵埃は、完全に外部に排出される。
【0033】シフトパターンCのN2に位置するチェン
ジレバーをR2まで移動させた場合は、シフト操作用シ
リンダ10の第1の電磁切換弁23が励磁され、第1圧
力室15にエアタンクAから圧縮空気が供給される。し
たがって、メインピストン14は、第2圧力室16を縮
小する方向に移動される。この時、フリーピストン17
は、メインピストン14のロッド20に押され、第3圧
力室19を縮小する方向に移動される。即ち、この場合
には、第2圧力室16は、その容積が縮小され、一方大
気圧室18は容積が拡大される。したがって、第2圧力
室16の排気は、管路26を介して大気圧室18に導入
される。この場合には、第2圧力室16の縮小容積(4
8cc)の方が、大気圧室18の拡大容積(56cc)より
も小さいので、不足の空気(8cc)はコネクタ27のポ
ート27aを介して大気から補給される。この状況が最
大量の吸気時であり、ポート27aの容積がその時の吸
気量よりも大きければ、外部の塵埃等がポート27aに
侵入しても、大気圧室18には到達しない。
【0034】シフトパターンCのR2に位置するチェン
ジレバーをN2まで戻した場合には、シフト操作用シリ
ンダ10の第1の電磁切換弁23および第3の電磁切換
弁25が励磁され、第1圧力室15および第3圧力室1
9にエアタンクAから圧縮空気が供給される。すると、
メインピストン14は、メインピストン14とフリーピ
ストン17に作用する圧力差によって、第1圧力室15
を縮小する方向へ移動される。メインピストン14の移
動にともなって、フリーピストン17も大気圧室18を
縮小する方向へ移動される。したがって、第2圧力室1
6の容積は拡大され、一方大気圧室18の容積は縮小さ
れる。この場合には、大気圧室18の排気は、第2圧力
室16はコネクタ27を介して第2圧力室16に導入さ
れる。しかし、この場合には、第2圧力室16の拡大容
積(48cc)の方が、大気圧室18の縮小容積(56c
c)よりも小さいので、余剰の排気(8cc)は、ポート
27aを介して大気へ放出される。その際、ポート27
a内に留まっている塵埃等は、排気とともに外部に排出
される。
【0035】シフトパターンCのN2に位置するチェン
ジレバーをN1まで移動させた場合は、セレクト操作用
シリンダ30の第1の電磁切換弁43が励磁され、第1
圧力室35にエアタンクAから圧縮空気が供給される。
したがって、メインピストン34は、第2圧力室36を
縮小する方向に移動される。この時、フリーピストン3
7は、メインピストン34のロッド40に押され、第3
圧力室39を縮小する方向に移動される。即ち、この場
合には、第2圧力室36は、その容積が縮小され、一方
大気圧室38は容積が拡大される。したがって、第2圧
力室36の排気は、管路46を介して大気圧室38に導
入される。この場合には、第2圧力室36の縮小容積
(48cc)の方が、大気圧室38の拡大容積(56cc)
よりも小さいので、不足の空気(8cc)はコネクタ47
のポート47aを介して大気から補給される。この状況
が最大量の吸気時であり、ポート47aの容積がその時
の吸気量よりも大きければ、外部の塵埃等がポート47
aに侵入しても、大気圧室38には到達しない。
【0036】また、シフトパターンCのN1に位置する
チェンジレバーをN2まで戻した場合には、セレクト操
作用シリンダ30の第1の電磁切換弁43および第3の
電磁切換弁45が励磁され、第1圧力室35および第3
圧力室39にエアタンクAから圧縮空気が供給される。
すると、メインピストン34は、メインピストン34と
フリーピストン37に作用する圧力差によって、第1圧
力室35を縮小する方向へ移動される。メインピストン
34の移動にともなって、フリーピストン37も大気圧
室38を縮小する方向へ移動される。したがって、第2
圧力室36の容積は拡大され、一方大気圧室38の容積
は縮小される。この場合には、大気圧室38の排気は、
第2圧力室36はコネクタ47を介して第2圧力室36
に導入される。しかし、この場合には、第2圧力室36
の拡大容積(48cc)の方が、大気圧室38の縮小容積
(56cc)よりも小さいので、余剰の排気(8cc)は、
コネクタ47のポート47aを介して大気に放出され
る。その際、ポート47a内に留まっている塵埃等は、
排気とともに外部に排出される。
【0037】シフトパターンCのN2に位置するチェン
ジレバーをN3に移動すると、セレクト操作用シリンダ
30の第2の電磁切換弁44が励磁される。したがっ
て、セレクト操作用シリンダ30の第2圧力室36にエ
アタンクAからの圧縮空気が供給される。すると、メイ
ンピストン34は、第2圧力室36の圧力によって第1
圧力室35を縮小する方向へ移動される。その際、メイ
ンピストン34の移動にともなって、ロッド40が、大
気圧室38から抜け出る。したがって、大気圧室38内
の容積は拡大される。それによる大気圧室38内の圧力
低下は、コネクタ47のポート47aから大気を吸入す
ることによって防止される。この吸入空気量は僅かであ
り、外部の塵埃等がポート47aに侵入しても、大気圧
室38には到達しない。
【0038】シフトパターンCのN3に位置するチェン
ジレバーをN2まで戻した場合は、セレクト操作用シリ
ンダ30の第1の電磁切換弁43および第3の電磁切換
弁45が励磁され、第1圧力室35および第3圧力室3
9にエアタンクAから圧縮空気が供給される。すると、
メインピストン34は、第2圧力室36を縮小する方向
へ移動され、メインピストン34の移動にともなって、
ロッド40が、大気圧室38に突入する。そして、メイ
ンピストン34は、ロッド40がフリーピストン37に
突き当たって、そこに停止される。したがって、大気圧
室38内の容積も縮小される。この場合には、第2圧力
室36および大気圧室38内の空気(104cc)は、何
れもコネクタ47のポート47aを介して大気に排出さ
れる。この状況が最大量の排気時であり、ポート47a
内の塵埃は、完全に外部に排出される。
【0039】以上の作動から、排気ポートを介して呼吸
される空気量は、排気量の方が吸気量よりも大きく、ま
た連続して吸気されることはない、ということが理解で
きる。したがって、排気ポート27a,47aの容積
を、最大の吸気量(8cc)よりも大きく形成すれば、外
部の塵埃等が大気圧室18,38に流入することはな
い。本発明では、このことを満足するように、排気ポー
ト27a,47aの長さLを設定している。
【0040】図4および図5は、排気ポート27a(4
7a)をフレキシブルチューブによて構成し、該チュー
ブの実際の配管状態を示したものである。
【0041】この排気ポート27a(47a)の場合に
は、配管作業を容易にするために、変形が容易な薄肉の
チューブを採用している。その場合には、曲率半径の小
さな湾曲部において、チューブが折れ曲がって、排気通
路を塞ぐ虞があるため、そのような箇所に図6に示した
ような硬質合成樹脂によって形成した保護チューブ28
(48)を装着している。この保護チューブは、外表面
が蛇腹状に形成され、折り曲げても潰れ難くなってい
る。そして、この保護チューブには、周面にスリット2
8a(48a)を形成し、該スリットを介して、保護チ
ューブ28(48)を排気ポート27a(47a)には
め込むようにしている。
【0042】
【発明の効果】上記したように、本発明の変速機操作装
置よれば、大気圧室が拡大する際には、該大気圧室に第
2圧力室の排気が導入されるため、大気圧室に塵埃等が
侵入することがない。大気圧室の拡大量が、第2圧力室
の縮小量よりも大きい場合には、その容積差に相当する
大気を外部から取り入れることになるが、その際外部か
ら排気ポート内に塵埃等が侵入しても、排気ポート内に
留まり、大気圧室まで到達することはない。また排気ポ
ート内に留まっている塵埃等は、次の排気動作の際に、
排気とともに外部に排出される。したがって、フィルタ
ーを配設しなくても塵埃等の侵入を防ぐことができ、装
置の応答性を低下させることもない。
【0043】また、請求項2の発明によれば、排気ポー
トを変形容易な柔軟性のあるチューブを採用することが
でき、したがって該チューブの配管が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速機操作装置を示した概念図で
ある。
【図2】本発明に係る変速機操作装置のシフト操作用シ
リンダを示した断面図である。
【図3】本発明に係る変速機操作装置のセレクト操作用
シリンダを示した断面図である。
【図4】本発明に係る変速機操作装置での排気ポートの
実際の配管状態を示した平面図である。
【図5】本発明に係る変速機操作装置での排気ポートの
実際の配管状態を示した正面図である。
【図6】本発明に係る変速機操作装置の排気ポートに装
着させる保護チューブを示した一部断面平面図である。
【図7】従来の変速機操作装置を示した概念図である。
【符号の説明】
10 シフト操作用シリンダ 30 セレクト操作用シリンダ 11,31 シリンダハウジング 12,32 第1シリンダ室 13,33 第2シリンダ室 14,34 メインピストン 15,35 第1圧力室 16,36 第2圧力室 17,37 フリーピストン 18,38 大気圧室 19,39 第3圧力室 20,40 ピストンロッド 21,41 通路 23,43 第1の電磁切換弁 24,44 第2の電磁切換弁 25,45 第3の電磁切換弁 26,46 管路 27,47 コネクタ 27a,47a ポート 50 コネクタボックス 51 排気ポート A エアタンク B コントローラ C シフトパターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダハウジングを隔壁によって第1
    シリンダ室と第2シリンダ室とに画成し、上記第1シリ
    ンダ室にメインピストンを配設し、該メインピストンの
    一端面と上記第1シリンダ室の端壁との間に第1圧力室
    を形成し、上記メインピストンの他端面と上記隔壁との
    間に第2圧力室を形成するとともに、上記第2シリンダ
    室に上記メインピストンよりも圧力作用面積が大きいフ
    リーピストンを配設し、該フリーピストンの一端面と上
    記隔壁との間に大気圧室を形成し、上記フリーピストン
    の他端面と上記第2シリンダ室の端壁との間に第3圧力
    室を形成し、さらに、上記メインピストンの一端面に上
    記隔壁を貫通するフリーピストン押送用ロッドを配設
    し、かつ上記第1圧力室,第2圧力室および第3圧力室
    をそれぞれ第1,第2および第3の切換弁を介して圧力
    源または大気に選択的に接続し、上記第1圧力室、第2
    圧力室および第3圧力室に圧縮空気を選択的に供給し
    て、上記メインピストンが上記第1シリンダ室の上記隔
    壁に最も接近した第1位置、上記メインピストンが上記
    第1シリンダ室の中間に位置する第2位置および上記メ
    インピストンが上記第1シリンダ室の上記端壁に最も接
    近した第3位置のいずれかに移動させる変速機操作装置
    において、上記第2の切換弁の排気口を上記大気圧室に
    連通させるとともに、上記第2の切換弁の排気口と上記
    大気圧室とを連通する流体通路に、少なくとも最大の大
    気吸入容量に相当する容積を有する排気ポートを配設し
    たことを特徴とする変速機操作装置。
  2. 【請求項2】 上記排気ポートをフレキシブルチューブ
    によって構成し、該チューブに、硬質合成樹脂によって
    成形された保護チューブを装着したことを特徴とする請
    求項1に記載の変速機操作装置。
JP20311294A 1994-08-29 1994-08-29 変速機操作装置 Pending JPH0868462A (ja)

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JP20311294A JPH0868462A (ja) 1994-08-29 1994-08-29 変速機操作装置
KR1019950026601A KR970010442B1 (ko) 1994-08-29 1995-08-25 변속기 조작장치

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103148204A (zh) * 2013-03-04 2013-06-12 潍柴动力股份有限公司 选挡气缸以及气动选挡执行机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103148204A (zh) * 2013-03-04 2013-06-12 潍柴动力股份有限公司 选挡气缸以及气动选挡执行机构

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KR970010442B1 (ko) 1997-06-26
KR960007257A (ko) 1996-03-22

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