JPH0868183A - 掛止金具付板状建材 - Google Patents

掛止金具付板状建材

Info

Publication number
JPH0868183A
JPH0868183A JP7174436A JP17443695A JPH0868183A JP H0868183 A JPH0868183 A JP H0868183A JP 7174436 A JP7174436 A JP 7174436A JP 17443695 A JP17443695 A JP 17443695A JP H0868183 A JPH0868183 A JP H0868183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building material
plate
hole
hook
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7174436A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3026740B2 (ja
Inventor
Keisuke Katayama
敬介 片山
Takahiko Ando
孝彦 安藤
Yoshitoku Suzuki
喜得 鈴木
Iwao Nishino
岩夫 西野
Mitsuru Watada
満 綿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP7174436A priority Critical patent/JP3026740B2/ja
Publication of JPH0868183A publication Critical patent/JPH0868183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3026740B2 publication Critical patent/JP3026740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】脱落防止用の掛止金具を板状建材に取り付ける
に際して、これを強固に板状建材に固定でき且つ容易に
取り付けられるようにする。また掛止金具を板状建材に
取り付けるための穴加工も容易なものとする。 【構成】板状建材10の裏面に、内周面が穴の軸心と平
行方向に且つ直状に延びる形態の穴12を形成する。一
方、線材から成る掛止金具16の端部をコイル状部22
として構成し、そのコイル状部22を縮径させながら穴
12の内部に挿入し、そしてそのコイル状部22の拡開
方向の弾発力に基づいてコイル状部22を穴12に固定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタイル等板状建材に関
し、詳しくは板状建材を被施工面に張付施工したときの
脱落防止のための掛止金具付きの板状建材に関する。
【0002】
【従来の技術】タイル等の板状建材をコンクリート躯体
等の被施工面に張付施工するに際し、モルタル等を介し
て板状建材裏面を被施工面に固着する湿式施工が広く実
施されており、その際にステンレスワイヤ等の線状掛止
金具にて板状建材を被施工面に掛止するといったことが
行われている。
【0003】これは、板状建材を単にモルタル等にて被
施工面に固着しただけであると、接着剥離したときに板
状建材が脱落する危険があることから、そのような場合
にも掛止金具によって板状建材を吊持し、該板状建材が
被施工面から脱落するのを防止するためである。
【0004】図15は従来採用されている掛止金具によ
る脱落防止構造を示したものである。図に示しているよ
うに従来にあっては、板状建材200にステンレスワイ
ヤ等の線状掛止金具202を固定するに当って、その一
端部を建材200裏面に対して有機系接着剤204で固
着し、そして他端部をビス等の止具210にてコンクリ
ート躯体206等の被施工面208に止め付けるように
している。尚、212はモルタル等の固着材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記ステ
ンレスワイヤ等の線状掛止金具202を板状建材200
に固定するに当って、上記のように単に有機系接着剤2
04で固着しただけであると信頼性に乏しく、長期の間
に経年変化等によって掛止金具202と板状建材200
との接着力が低下する恐れがあり、またその他板状建材
200の運搬中や施工作業等の作業中に掛止金具202
が板状建材200から引き剥がされてしまう恐れがある
など問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、板状建材裏面に穴形成し、該穴の内部に線状
端部を有する掛止金具の該線状端部を挿入・係合させて
固定したことを特徴とする(請求項1)。
【0007】本願の別の発明は、請求項1の板状建材に
おいて、前記掛止金具における線状端部が前記穴の内周
面に対する摩擦力に基づいて固定されていることを特徴
とする(請求項2)。
【0008】本願の更に別の発明は、請求項1又は2の
板状建材において、前記穴が行止穴形態とされるととも
に、開口から底部に亘って穴内周面が穴の軸心と平行に
直状に延びる直状穴とされていることを特徴とする(請
求項3)。
【0009】本願の更に別の発明は、請求項1,2又は
3の板状建材において、前記掛止金具が該建材の裏面に
沿って延び且つ該建材の外部まで突き出していることを
特徴とする(請求項4)。
【0010】本願の更に別の発明は、板状建材裏面に掛
止金具の一端部を固定するとともに、該掛止金具におけ
る該板状建材から突き出した部分に、該掛止金具を被施
工面に止め付けるためのビス等止具の軸部を挿通するた
めの、上下方向に延びる長手形状の挿通凹部を有する被
掛止部を設けたことを特徴とする(請求項5)。
【0011】本願の更に別の発明は、請求項5におい
て、前記掛止金具が前記板状建材への固定部において該
板状建材の裏面と平行方向に回転可能とされていること
を特徴とする(請求項6)。
【0012】本願の更に別の発明は、請求項5又は6に
おいて、前記被掛止部が前記掛止金具における端部を含
む線状部を一巻以上環状に巻回して構成してあり、且つ
該端部が、前記板状建材の裏面と平行方向視において、
該被掛止部における環状本体部の前記被施工面側の裏面
より表面側に交叉して延びる形状に形成されていること
を特徴とする(請求項7)。
【0013】本願の更に別の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6又は7の板状建材において、前記掛止金
具全体が線状材から成っていることを特徴とする(請求
項8)。
【0014】本願の更に別の発明は、請求項8の板状建
材において、1本の線状材が湾屈曲されることによって
前記掛止金具が構成され、且つその各端部が異なった位
置の前記穴のそれぞれに挿入・固定されていることを特
徴とする(請求項9)。
【0015】本願の更に別の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6,7,8又は9の板状建材において、前
記穴が円形穴とされる一方、前記掛止金具における線状
端部がコイル状に回曲形成され、該コイル状部が該穴内
に嵌入され且つ該穴内周面との摩擦力にて固定されてい
ることを特徴とする(請求項10)。
【0016】本願の更に別の発明は、請求項10の板状
建材において、前記コイル状部の拡開方向の弾性力に基
づいて前記摩擦力が生ぜしめられていることを特徴とす
る(請求項11)。
【0017】本願の更に別の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6,7,8又は9の板状建材において、前
記線状端部が前記穴の縦断面形状に対応した屈曲形状に
形成され、該屈曲形状部が該穴内に挿入・固定されてい
ることを特徴とする(請求項12)。
【0018】本願の更に別の発明は、請求項10,11
又は12の板状建材において、前記穴にピンが押し込ま
れ、該ピンによって前記線状端部が該穴の内周面に押圧
されていることを特徴とする(請求項13)。
【0019】本願の更に別の発明は、請求項13の板状
建材において、前記ピンが縦方向に延びるすり割溝を有
し、該すり割溝に基づいて該ピンに弾性力が付与されて
いることを特徴とする(請求項14)。
【0020】本願の更に別の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13
又は14の板状建材において、前記穴内に前記掛止金具
の線状端部が挿入された状態で該穴内に充填材が充填・
固着されていることを特徴とする(請求項15)。
【0021】本願の更に別の発明は、板状建材裏面に穴
形成して該穴の内部にピンを挿入・固定した上、該ピン
に、全体が線状の掛止金具の端部を絡ませて物理的係合
力により固定し、更に該掛止金具を該建材の裏面に沿っ
てその外側まで突き出させたことを特徴とする(請求項
16)。
【0022】本願の更に別の発明は、請求項16の板状
建材において、前記ピンに径方向の貫通孔を形成し、前
記掛止金具の端部を該貫通孔に挿通した上で該ピンの周
りに巻回させることにより該ピンに固定したことを特徴
とする(請求項17)。
【0023】本願の更に別の発明は、板状建材裏面に穴
形成した上、一端側に鍔部を有する固定金具を他端側よ
り該穴内部に挿入・固定して該鍔部を該建材裏面上に位
置させる一方、全体として線状を成す掛止金具の一端側
に形成したループ状部を該鍔部と建材裏面との間の部位
において該固定金具に外嵌して固定し、該掛止金具を該
建材裏面に沿ってその外側まで突き出させたことを特徴
とする(請求項18)。
【0024】本願の更に別の発明は、請求項18の板状
建材において、前記固定金具を円筒状に形成し、該固定
金具を前記穴の内部に挿入した状態でその内側にピンを
押し込むことによって該固定金具の該穴への挿入部を拡
開させて該穴の内周面に押圧状態に固定したことを特徴
とする(請求項19)。
【0025】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、板状建材裏面に穴形成し、その穴の内部に掛止金具
の線状端部を挿入・係合させて固定したもので、本発明
によれば物理的係合力によって掛止金具と板状建材とを
固定できる。これにより掛止金具が板状建材から離脱す
るのを有効に防止できる。
【0026】請求項2の発明は、上記掛止金具の線状端
部を穴の内周面に対する摩擦力に基づいて固定するよう
にしたもので、本発明によれば掛止金具の板状建材に対
する固定力を強くできる。
【0027】請求項3の発明は、建材裏面の穴を行止穴
形態とするとともに、開口から底部に亘って内周面が真
直に延びる直状穴としたもので、本発明においては穴形
状がシンプルな形状であり、従って穴加工を容易に且つ
低コストで行うことができる。
【0028】請求項4の発明は、掛止金具を板状建材の
裏面と平行方向に且つ建材の外部まで突き出させたもの
で、本発明によれば板状建材を張付施工するに当って、
掛止金具の被施工面への止付作業性が良好であり、且つ
掛止金具による吊持力を有効に板状建材に及ぼすことが
できる。
【0029】請求項5の発明は、板状建材の裏面に掛止
金具の一端部を固定する一方、板状建材から外部に突き
出した部分に上下方向の長手形状の挿通凹部を有する被
掛止部を設けたもので、本発明よれば、掛止金具を被施
工面に止具にて止め付ける際の止付作業性が良好である
とともに、上下方向に長手状をなす挿通凹部の何れの個
所においてもビス等止具の軸部を挿通することができ
る。
【0030】即ち、挿通凹部に対する止具の挿通個所を
上下方向に相対的に変化させることができ、これにより
張付施工時において板状建材に上下方向の多少の位置誤
差が生じても、挿通凹部の長手方向の寸法によってこれ
を吸収することができ、支障なく掛止金具の被掛止部を
被施工面に止め付けることができる。
【0031】例えば挿通凹部を、止具の軸部の外径に対
応した内径の円形状に形成した場合、板状建材の張付施
工時に位置誤差が生じると、予め被施工面に穿設してあ
る下穴と挿通凹部の位置がずれてしまい、下穴にビス等
の止具を挿入することが難しくなる。従ってこの場合に
は、板状建材の位置が定まった時点で被施工面に下穴を
形成してそこに止具を挿入せざるを得なくなり、施工作
業性が悪化する。
【0032】しかるに本発明によれば、挿通凹部が上下
方向に長穴状を成しているため、板状建材の上下方向の
位置誤差をかかる挿通凹部にて良好に吸収することがで
き、予め被施工面に下穴を開けておいた場合にも支障な
く挿通凹部に止具を挿通してこれを下穴に挿入し、掛止
金具の被掛止部を被施工面に止め付けることができる。
【0033】請求項6の発明は、上記掛止金具を板状建
材の固定部周りに回転可能となしたもので、本発明によ
れば、板状建材の左右方向の位置誤差もかかる掛止金具
の回転動及び挿通凹部における長手方向寸法によって吸
収することができる。
【0034】請求項7の発明は、掛止金具における端部
を含む線状部を環状に巻いて被掛止部を構成するととも
に、その端部を被掛止部における環状本体部の被施工面
側の裏面より表面側に交叉して延びる形状となしたもの
で、本発明によれば被掛止部を容易に形成できるととも
に、板状建材が被施工面から接着剥離して止具が挿通凹
部の上端に当った状態となったとき、線状部を巻回した
形態の環状の被掛止部が板状建材の重量に基づいて開き
方向に変形するのが抑制される。被掛止部における環状
本体部に対して、建材の裏面と平行方向視で交叉状態と
なっている端部がストッパ部として作用し、環状の被掛
止部の開き方向の変形が阻止されるためである。
【0035】請求項8の発明は、線状材をもって上記掛
止金具全体を構成したもので、本発明によれば掛止金具
を軽量且つ安価とすることができる。
【0036】請求項9の発明は、1本の線状材を湾屈曲
形成して掛止金具を構成し、そしてその各端部を板状建
材における異なった位置の穴のそれぞれに挿入・固定し
たもので、本発明によれば1本の掛止金具によって板状
建材を2個所において吊持することができ、必要な掛止
金具の数が少なくて済み、また掛止金具の被施工面への
止付作業工数も少なくなって、材料費及び施工費が安価
となる利点が得られる。
【0037】請求項10の発明は、板状建材の穴を円形
穴とする一方、掛止金具の線状端部をコイル状に回曲形
成し、そのコイル状部を穴内に嵌入して穴内周面との摩
擦力によりこれを固定するようにしたもので、本発明に
よれば掛止金具の線状端部と穴の内周面との間に強い摩
擦力を発生させることができ、従って掛止金具の板状建
材に対する固定力を強くできる利点が得られる。
【0038】請求項11の発明は、掛止金具のコイル状
部の拡開方向の弾性力に基づいて穴の内周面との間に摩
擦力を生ぜしめるようにしたもので、本発明によれば掛
止金具と穴の内周面との摩擦力、ひいては掛止金具の板
状建材への固定力を有効に高め得るとともに、掛止金具
の穴への挿入・固定作業を容易に行うことが可能とな
る。
【0039】即ちコイル状部の先端部を穴内に若干入り
込ませた状態で掛止金具全体を回転操作することによ
り、コイル状部を縮径させつつ穴内に漸次挿入して行く
ことができる。
【0040】而して穴の内部に挿入されたコイル状部
は、自身の復元力によって、つまりコイル状部の弾性力
に基づいて穴の内周面に押圧されて穴の内周面との間に
摩擦力を発生させる。このように本発明によれば、掛止
金具の端部を少ない力で容易に板状建材の穴の内部に挿
入できるとともに、挿入後において強い固定力を発生さ
せることができる。しかも掛止金具の回転位置を所定の
位置としておくことによって、掛止金具全体を板状建材
の内側に収めておくことができ、その状態で掛止金具付
板状建材の梱包・運搬を行うことが可能であり、梱包・
運搬性が良好である利点が得られる。
【0041】一方において、予め装着状態にある掛止金
具を施工時に若干回転操作するだけで、掛止金具を板状
建材から外部に突き出させることができ、掛止金具の止
付作業を容易に行うことができる。
【0042】一般に、掛止金具を板状建材の穴にねじ込
み装着するために板状建材にねじ穴を予め設けておくこ
とは、ねじ加工が極めて困難であることから加工コスト
が高くなる。しかるに本発明によれば、板状建材にねじ
加工を施しておかなくても、同様のねじ込み操作によっ
て簡単に掛止金具を板状建材に装着できる。
【0043】請求項12の発明は、掛止金具の線状端部
を穴の縦断面形状に対応した屈曲形状となし、その屈曲
形状部を穴内に挿入・固定したもので、本発明によれば
掛止金具と板状建材との間に物理的係合力を有効に発生
させることができ、掛止金具の板状建材からの離脱を防
ぐことができる。
【0044】請求項13の発明は、穴の内部にピンを押
し込み、そのピンによって掛止金具の線状端部を穴の内
周面に押圧するようにしたもので、本発明によれば掛止
金具の線状端部と穴の内周面との間に強い摩擦力を発生
させることができ、穴からの掛止金具の抜けを確実に防
止することができる。
【0045】請求項14の発明は、そのピンを弾性変形
可能なピンとなしたもので、本発明によればピンを弾性
変形を伴って穴の内部に容易に挿入することができる一
方、挿入後においてそのピンの復元力、つまり弾性力に
基づいて掛止金具のコイル状部或いは上記湾屈曲部を穴
の内周面に対して強く押圧することができ、以て掛止金
具の板状建材に対する固定力を強くすることができる。
【0046】請求項15の発明は、板状建材の穴の内部
に掛止金具の線状端部を挿入した状態で、その穴の内部
に充填材を充填・固着したもので、本発明によれば掛止
金具の板状建材に対する固定力を強固なものとできると
ともに、板状建材の張付施工後において穴の内部に水分
が浸入し、凍害を起すといったことを確実に防止できる
利点が得られる。尚、充填材としては樹脂等有機系のも
のでも良いしまた無機系のものであっても良い。
【0047】次に請求項16の発明は、板状建材裏面の
穴にピンを挿入・固定するとともに、そのピンに対して
全体が線状をなす掛止金具の一端部を絡ませて物理的係
合力にて固定したもので、本発明においても掛止金具を
板状建材に強固に固定でき、且つ長期の間に固定力が経
時変化によって低下するといった不都合も生じない。
【0048】請求項17の発明は、上記ピンに径方向の
貫通孔を形成し、その貫通孔に掛止金具の一端部を挿入
した上でピンの周りに巻回させるようにして固定するよ
うにしたもので、本発明によればより強固に掛止金具を
かかるピンを介して板状建材に固定することができ、ま
た固定作業も容易である利点がある。
【0049】請求項18の発明は、一端側に鍔部を有す
る固定金具を他端側から穴の内部に挿入・固定し、そし
て鍔部と建材裏面との間の部位において掛止金具の一端
側のループ状部を固定金具に外嵌し、固定するようにな
したもので、本発明によれば鍔部の作用に基づいて掛止
金具が固定金具から、ひいては板状建材から離脱するの
を確実に防止できる。また本発明は物理的な係合力によ
って掛止金具と板状建材とを固定するものであるため、
長期の間に固定力が経時変化によって低下するといった
ことも生じない。
【0050】請求項19の発明は、上記固定金具の内側
にピンを押し込むことによって固定金具の穴内部への挿
入部を拡開させて穴の内周面に押圧させ、固定するよう
になしたもので、本発明によれば固定金具を穴の内部に
しっかりと且つ容易に固定できる利点がある。
【0051】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図5において、10は四角形且つ一辺が30
0mm以上の大きさの陶磁製板状建材であって、裏面上
部の所定間隔隔たった2個所に穴12が形成されてい
る。この穴12は、(C)に示しているように行止形態
の穴であって、内周面が建材10裏面と直角をなす穴軸
心と平行方向に且つ直状に延びる直状穴とされている。
【0052】図1において、16は全体がばね性を有す
るステンレスワイヤ等金属線材から成る掛止金具であっ
て、直線状に延びる本体18とその端部に形成された被
掛止部20とを有している。ここで被掛止部20は、金
属線材をループ状に複数巻き(この例では二巻き)した
もので同形の挿通凹部20Aを有しており、ここに止具
32が挿通されるようになっている。
【0053】掛止金具16の他端部にはコイル状部22
が一体形成されている。コイル状部22は、金属線材を
コイル状に密着巻きして構成したもので、外径が上記穴
12の内周面よりも若干太くされている。
【0054】図2はこの掛止金具16を板状建材10に
装着する手順を示している。以下これを具体的に説明す
る。先ず(I)に示しているようにコイル状部22の先
端側の一部を若干縮径させるようにして穴12の内部に
入れ込み((II))、続いて(III)に示しているように
掛止金具16全体を矢印で示す方向(コイル状部22を
縮径させる方向)に回転操作することによって、コイル
状部22を縮径方向に弾性変形させつつ漸次これを穴1
2の内部に挿入して行く((IV))。
【0055】このときコイル状部22は、先端側から漸
次縮径しつつ穴12の内部にあたかもねじ込まれるよう
にして挿入されて行く。即ち本例においては穴12にね
じ加工を施しておかなくても、掛止金具16をねじ込み
操作するようにしてこれを穴12内に挿入・固定するこ
とができ、極めて簡単に掛止金具16を板状建材10に
装着することができる。
【0056】さて穴12の内部に挿入されたコイル状部
22は、穴12の内周面によって一定の力で締め付けら
れた状態となる。換言すれば、自身の弾性変形に基づく
復元力によってコイル状部22の外周面が穴12の内周
面に対して押圧された状態となる。これによりコイル状
部22と穴12の内周面との間に一定の大きさの摩擦力
が生じ、掛止金具16が穴12に固定された状態とな
る。
【0057】上記コイル状部22は全体として円筒形状
をなしており、従ってこのときコイル状部22は広い面
積に亘って穴12の内周面に押圧され、強い摩擦力即ち
固定力が発生する。但しこの状態では掛止金具16全体
を矢印方向に回転操作すると、穴12内部に挿入された
コイル状部22が縮径変形するため、掛止金具16の回
転操作自体は引き続いて比較的弱い力で行うことが可能
である。以上のように本例においては掛止金具16を板
状建材10の各穴12に対して簡単な操作でもって装着
することができる。
【0058】このようにして掛止金具16を装着した
ら、次にその穴12内部に樹脂等の充填材60を流し込
み、固化させるとともに、これを穴12内部に固着する
((V))。これにより掛止金具16が穴12に強固に固
定させると同時に、板状建材10の施工後において穴1
2の内部への水分の浸入及び水分の凍結に基づく板状建
材10の割れを防止することができる。
【0059】ここで穴12の内部に充填材60を充填し
て穴12の内部を埋めるようにしているのは、モルタル
等にて板状建材10を被施工面に張付施工する際にモル
タル等が穴12内部に十分に入り切れず、空間を残すか
らであるが、場合によって上記充填材60の充填を省略
することも可能である。尚、上記掛止金具16の装着作
業及びその後の充填材60の充填固化作業は、板状建材
10の生産工場で行っても良いし、或いはまた施工現場
で行っても良い。
【0060】図3は上記掛止金具16付板状建材10の
施工状態を示している。この施工例は板状建材10を湿
式施工する場合の例であって、図示のように各掛止金具
16を板状建材10の外部に突き出させておいて、板状
建材10を裏面に塗着した張付モルタル30、被施工面
26上に塗った下地モルタル28を介して、コンクリー
ト躯体24等の被施工面26上に下段から順次に張り付
けて行く。
【0061】このとき、予め外側に突き出させておいた
掛止金具16のループ状の被掛止部20を釘,ビス等の
止具32にて被施工面26に止め付けておく。尚、止具
32は被施工面26に設けた下穴に対して挿入するが、
その下穴は予め被施工面26に開けておいても良いし、
或いは板状建材10の張付施工時においてその位置が定
まった時点で設けるようにしても良い。このように掛止
金具16の被掛止部20を止具32にて被施工面26に
止め付けることによって、万一モルタルによる接着面が
剥離した場合にも、板状建材10を掛止金具16にて吊
持することができ、板状建材10の脱落を防止すること
ができる。
【0062】図4は上記掛止金具16付板状建材10の
利点の説明図である。同図に示しているように本例の掛
止金具16付板状建材10の場合、前述したようにコイ
ル状部22を穴12内部に挿入した後においても、掛止
金具16全体を弱い力で回転操作することが可能であ
る。
【0063】そこで図中実線で示しているように穴12
へのコイル状部22の挿入時に掛止金具16全体を板状
建材10の内側に位置させておく(収めておく)。この
状態では板状建材10を、掛止金具16を有しない板状
建材と全く同様にして梱包・輸送することができ、梱包
作業,輸送作業が簡単となるとともに、輸送費も安価と
なる。
【0064】而して施工時においては図中一点鎖線で示
しているように掛止金具16を回転操作して、これを板
状建材10の外部に容易に突き出させることができる。
【0065】本例においては、板状建材10の穴12が
単純な直状穴であるため、容易に穴加工を行うことがで
き、加工コストを安価に抑えることができる。
【0066】また掛止金具16は板状建材10の裏面と
平行に且つ建材10の外部まで突き出しているため、張
付施工するに当って掛止金具16の被施工面26への止
付作業を容易に行うことができ且つ掛止金具16による
吊持力を有効に板状建材10に及ぼすことができる。
【0067】更に掛止金具16はステンレス等の線状材
で構成されているため軽量且つ安価であり、またその端
部に被掛止部20が形成されているので被施工面26へ
の止付作業を簡単に行うことができる。
【0068】図6,図7は本発明の他の実施例を示して
いる。これらの図において、100は上記実施例と同様
全体がばね性を有するステンレスワイヤ等金属線材から
成る掛止金具であって、直線状に延びる本体18と、そ
れらの各端部に形成されたコイル状部22及び被掛止部
102を有している。
【0069】コイル状部22は上記実施例と同様の構成
から成っており、このコイル状部22が板状建材10の
穴12内部に挿入・固定されている。尚、本例において
も穴12の内部にコイル状部22を挿入した状態におい
て、穴12に充填材60を充填・固着することができ
る。
【0070】被掛止部102は、端部104を含む線状
部を略一巻半巻回して環状に形成したもので、上下方向
に長手形状をなす挿通凹部102Aを備えており、この
挿通凹部102Aに止具32が挿通されるようになって
いる。ここで挿通凹部102Aは、止具32における軸
部の外径と同等ないし僅かに大きい幅で且つ軸部に対し
て十分大きい長さ(上下方向)で形成されている。
【0071】更に図6(B)及び図7に示しているよう
に、被掛止部102は、端部104が環状本体部108
の裏面(被施工面26側の面)から表面側に交叉状に延
びる形状で形成されている。
【0072】また図6(A)から明らかなように、掛止
金具100は板状建材10の裏面と平行方向に延びた
後、被掛止部102が板状建材10の外側に突き出した
状態となっている。尚、本例における掛止金具100も
また、コイル状部22を中心として回転操作することが
可能であり、これによって梱包及び輸送時には掛止金具
100全体を板状建材10の内側に収めておくことが可
能である。
【0073】本例の掛止金具100付板状建材10の場
合、上記実施例と同様張付モルタル30,下地モルタル
28を介して被施工面26に張り付けて行く際、被掛止
部102に止具32を挿通して同部を被施工面26に止
め付けて行くことができ、その際に被掛止部102が環
状をなしているために容易に被掛止部102の止付作業
を行うことができる。
【0074】加えて本例の場合、被掛止部102におけ
る挿通凹部102Aが上下方向に長手形状をなしている
ため、その挿通凹部102Aの何れの個所においても止
具32を挿通することができる。即ち挿通凹部102A
に対する止具32の挿通個所を上下方向に相対的に変化
させることができ、これにより板状建材10の張付位置
が上下方向に多少位置誤差を生じても、支障なく被掛止
部102を止具32にて被施工面26に止め付けること
ができる。
【0075】更に本例において、掛止金具100はコイ
ル状部22を中心として回転操作可能であるため、板状
建材10が左右方向に位置誤差を生じていても掛止金具
100の回転に基づいて、また挿通凹部102Aの長手
形状に基づいて、支障なく被掛止部102を止具32に
て止め付けることができる。
【0076】詳述すれば、図7及び図8に示しているよ
うに予め被施工面26に下穴110を設けておいてそこ
に止具32を挿入することにより、被掛止部102を被
施工面26に止め付ける場合において、その下穴110
が板状建材10の張付位置に対して相対的に上下,左右
方向にばらついていても、具体的には図8の斜線112
で示す範囲内において下穴110の位置が相対的にばら
ついていても、問題なく下穴110に止具32を挿入・
固定することができるのである。
【0077】別言すれば、本例においては予め被施工面
26に下穴110を開けた状態で板状建材10の張付作
業及び掛止金具100における被掛止部102の止付作
業を行うことができるのであり、これにより板状建材1
0の施工作業を容易なものとすることができる。
【0078】本例において、板状建材10が接着剥離を
生じたとき、挿通凹部102Aの上端が止具32に当っ
て止具32により吊持される。このとき、被掛止部10
2における端部104が環状本体部108に対して裏面
側から表面側に交叉状に延びる形態とされているため、
かかる端部104のストッパ作用により環状の被掛止部
102が拡がり変形するのが阻止され、掛止金具100
が止具32により確実に吊持される利点がある。
【0079】即ち、端部104によるストッパ作用が行
われない場合には、図9に示しているように板状建材1
0の重量により或いはその落下時の衝撃により被掛止部
102が拡がり変形してしまう恐れが生ずるが、本例に
おいてはこのような恐れがないのである。
【0080】図10は本発明の他の実施例を示したもの
である。この例では、金属線材から成る掛止金具34に
おけるコイル状部36が、各巻線間に所定間隙を生じる
形態で構成されている。この図において、38は金属製
の固定ピンであって円筒形状をなしており、縦方向に波
状のすり割溝40が形成されている。そしてこのすり割
溝40によって、固定ピン38自体に拡開・縮径方向の
弾性変形能が付与されている。
【0081】尚この例において、コイル状部36の外径
は穴12の内径よりも若干大きくされており、また固定
ピン38の外径(自由状態の外径)がコイル状部36の
内径よりも若干大きくされている。
【0082】本例の場合、上記実施例と同様にしてコイ
ル状部36を穴12の内部に挿入することができる。こ
のとき本例の掛止金具34はコイル状部36が密着巻き
とされていないため、更に容易に穴12の内部に挿入す
ることができる。
【0083】この後、固定ピン38をコイル状部36の
内部に縮径方向の弾性変形を伴って押し込む。すると固
定ピン38はコイル状部36の内部に挿入された時点
で、自身の復元力によりコイル状部36の外面を穴12
の内周面に強く押圧する。これにより掛止金具34が強
固に板状建材10に固定される。尚、場合により固定ピ
ンとして上記すり割溝40を有しないピンを用いること
も可能である。
【0084】この実施例においても第一及び第二の実施
例と同様、掛止金具34を板状建材10の穴12に対し
て簡単な操作で挿入且つ固定でき、また穴12を安価な
加工費で容易に加工できる利点を有している。
【0085】更に掛止金具34,固定ピン38は軽量で
あり、且つ掛止金具34は板状建材10の裏面と平行に
外部まで突き出しており、従って止付作業性が良好であ
り、また掛止金具34による吊持力を有効に板状建材1
0に及ぼすことができるなど利点を有している。その他
掛止金具34全体を回転操作によって板状建材10の内
側に収めることができ、梱包,運搬性が良好である利点
も有する。
【0086】尚、本例においても掛止金具34装着後に
穴12内部に充填材60を充填して固着し、或いはこれ
を省略することも可能である。
【0087】図11は本発明の更に他の実施例を示して
いる。この例では、金属線材から成る掛止金具42の端
部に、穴12の縦断面形状に対応した矩形状の且つ上端
が開放形状の屈曲形状部44が曲げ形成されている。本
例の場合、屈曲形状部44を穴12内に挿入した上、固
定ピン38を押し込むと、固定ピン38の弾性変形に基
づく拡開力によって屈曲形状部44が穴12の内周面に
強く押圧され、固定される。
【0088】本例の屈曲形状部44は形状が簡略である
ため安価に加工形成できる。また掛止金具42は板状建
材10の穴12に対して簡単な操作で挿入且つ固定で
き、更に穴12はシンプルな形状であって加工費を安価
にできる。
【0089】また掛止金具42,固定ピン38は軽量で
あるとともに、掛止金具42が板状建材10の裏面と平
行に外部まで突き出していて止付作業性が良好であり、
更に掛止金具42による吊持力を有効に板状建材10に
及ぼすことができるなど利点がある。
【0090】尚本例においても掛止金具42装着後に穴
12内部に充填材60を充填して固着し、或いは場合に
よってこれを省略することも可能である。また固定ピン
として場合によりすり割溝40を有しないピンを用いる
ことも可能である。
【0091】図12は本発明の更に他の実施例を示して
いる。この例の掛止金具46は金属線材を概略くの字状
に曲げ形成して成るもので、板状建材10への装着状態
において中間部が板状建材10の外部に突き出してい
る。
【0092】掛止金具46の各端部には、線材を不完全
ループ状に曲げ形成して成る弾性嵌入部48が形成され
ており、この弾性嵌入部48が弾性的に穴12の内部に
押し込まれている。一方、掛止金具46の板状建材10
より外部に突き出した中間部には、挿通凹部50Aを有
する略半円形状のフック状の被掛止部50が形成されて
いる。
【0093】本例においては、各板状建材10に対して
1つの掛止金具46を装着するだけで足り、従って掛止
金具の数が少なくて済み、また板状建材10を被施工面
に張付施工するに際しても1個所の被掛止部50を止具
にて被施工面に止め付けるだけで良く、作業が簡単であ
る利点がある。
【0094】本例においても、上記各実施例と同様に板
状建材10の穴12がシンプルな形状であることから加
工費を安価にでき、また掛止金具46が板状建材10の
裏面と平行に延び出していることにより被施工面への止
付作業性が良好であり、且つ掛止金具46による吊持力
を有効に板状建材10に及ぼすことができ、更に掛止金
具46が金属製の線状材で軽量且つ安価であるなどの利
点を有している。尚本例においても穴12内部に充填材
60を充填することができ、また場合によって省略する
こともできる。
【0095】図13は更に他の実施例を示したものであ
る。この例は板状建材10の裏面に上記と同様の直状穴
12を形成して、その穴12内部にすり割溝72を有
し、径方向に弾性変形可能な円筒状のピン74を弾性力
で押し込んで固定し、そしてピン74に形成した径方向
の貫通孔76内に、全体が線状を成す掛止金具70の一
端部を挿通した上、ピン74の周りに巻回させて同端部
をピン74に、即ち板状建材10に固定したものであ
る。尚ピンとしてすり割溝を有しない形態のものや円柱
状の形態のもの等、各種形態のものの使用が可能であ
る。
【0096】本例においても、掛止金具70を物理的係
合力によって板状建材10に固定でき、且つ固定作業も
容易である利点がある。尚本例においてもピン74の内
部に充填材60を充填することが可能である。
【0097】図14は更に他の実施例を示したものであ
る。同図において78は1本の金属線材を2つに折り曲
げた形態の掛止金具であって、一端側にループ状部80
を有し、他端側に挿通凹部82Aを備えた被掛止部82
を有している。
【0098】図14(B)において84は固定金具であ
って、全体として円筒形状を成し、一端側に鍔部86を
有している。この固定金具84はすり割溝88を有し、
これによって径方向に弾性変形可能とされている。90
は波状のすり割溝92を有し、径方向に弾性を有するピ
ンである。
【0099】この例においては、固定金具84を穴12
の内部に挿入した上、固定金具84の内側にピン90が
弾性的に押し込まれることにより、固定金具84が拡開
されて穴12の内周面に押圧され、固定されている。而
して掛止金具78は、ループ状部80が鍔部86と建材
裏面との間において固定金具84に外嵌され、板状建材
10に固定されている。本例においても掛止金具78を
物理的係合力によって板状建材10に強固に固定でき、
またその固定作業も容易である利点がある。
【0100】尚本例において、場合によりピン90を用
いず、固定金具84を穴12の内周面に弾性変形させつ
つ押込み挿入することによって、固定金具84及び掛止
金具78を板状建材10の穴12に固定するといったこ
とも可能である。
【0101】また加えて本例においても、固定金具8
4,掛止金具78等の固定後において穴12の空間部に
充填材60を充填するといったことが可能である。
【0102】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は一辺が300mm
以上の大型の陶磁製タイル等板状建材に好適に適用可能
であるが、場合によって一辺が300mmより小さい小
型の板状建材にも適用可能である。また湿式工法のみな
らず、乾式工法で張付施工する場合にも適用可能であ
る。更に板状建材における穴はその数や大きさが限定さ
れないなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲におい
て様々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である掛止金具付板状建材の
図である。
【図2】同実施例における掛止金具の装着手順を示す図
である。
【図3】図1の掛止金具付板状建材の施工例を示す図で
ある。
【図4】図1の掛止金具付建材の利点の説明図である。
【図5】図1の板状建材単体の図である。
【図6】本発明の他の実施例である掛止金具付板状建材
の図である。
【図7】図6の掛止金具付板状建材を被施工面に張り付
けた状態の図である。
【図8】図6の掛止金具付板状建材の利点の説明図であ
る。
【図9】図6の掛止金具付板状建材の利点を説明するた
めの比較例として示した比較例図である。
【図10】本発明の他の実施例における掛止金具の装着
手順を示す図である。
【図11】本発明の更に他の実施例における掛止金具の
装着手順を示す図である。
【図12】本発明の更に他の実施例の掛止金具付板状建
材の図である。
【図13】本発明の更に他の実施例の説明図である。
【図14】本発明の更に他の実施例の説明図である。
【図15】掛止金具による板状建材の従来の脱落防止構
造を示す図である。
【符号の説明】
10 板状建材 12 穴 16,34,42,46,70,78,100 掛止金
具 18 本体 20,50,82,102 被掛止部 20A,82A,50A,82A,102A 挿通凹部 22,36 コイル状部 38 固定ピン 40 すり割溝 44 屈曲形状部 48 弾性嵌入部 60 充填材 104 端部 108 環状本体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 岩夫 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 綿田 満 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状建材裏面に穴形成し、該穴の内部に
    線状端部を有する掛止金具の該線状端部を挿入・係合さ
    せて固定したことを特徴とする掛止金具付板状建材。
  2. 【請求項2】 請求項1の板状建材において、前記掛止
    金具における線状端部が前記穴の内周面に対する摩擦力
    に基づいて固定されていることを特徴とする掛止金具付
    板状建材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の板状建材において、前
    記穴が行止穴形態とされるとともに、開口から底部に亘
    って穴内周面が穴の軸心と平行に直状に延びる直状穴と
    されていることを特徴とする掛止金具付板状建材。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3の板状建材におい
    て、前記掛止金具が該建材の裏面に沿って延び且つ該建
    材の外部まで突き出していることを特徴とする掛止金具
    付板状建材。
  5. 【請求項5】 板状建材裏面に掛止金具の一端部を固定
    するとともに、該掛止金具における該板状建材から突き
    出した部分に、該掛止金具を被施工面に止め付けるため
    のビス等止具の軸部を挿通するための、上下方向に延び
    る長手形状の挿通凹部を有する被掛止部を設けたことを
    特徴とする掛止金具付板状建材。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記掛止金具が前記
    板状建材への固定部において該板状建材の裏面と平行方
    向に回転可能とされていることを特徴とする掛止金具付
    板状建材。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、前記被掛止部
    が前記掛止金具における端部を含む線状部を一巻以上環
    状に巻回して構成してあり、且つ該端部が、前記板状建
    材の裏面と平行方向視において、該被掛止部における環
    状本体部の前記被施工面側の裏面より表面側に交叉して
    延びる形状に形成されていることを特徴とする掛止金具
    付板状建材。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6又は7の
    板状建材において、前記掛止金具全体が線状材から成っ
    ていることを特徴とする掛止金具付板状建材。
  9. 【請求項9】 請求項8の板状建材において、1本の線
    状材が湾屈曲されることによって前記掛止金具が構成さ
    れ、且つその各端部が異なった位置の前記穴のそれぞれ
    に挿入・固定されていることを特徴とする掛止金具付板
    状建材。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8又は9の板状建材において、前記穴が円形穴とされる
    一方、前記掛止金具における線状端部がコイル状に回曲
    形成され、該コイル状部が該穴内に嵌入され且つ該穴内
    周面との摩擦力にて固定されていることを特徴とする掛
    止金具付板状建材。
  11. 【請求項11】 請求項10の板状建材において、前記
    コイル状部の拡開方向の弾性力に基づいて前記摩擦力が
    生ぜしめられていることを特徴とする掛止金具付板状建
    材。
  12. 【請求項12】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8又は9の板状建材において、前記線状端部が前記穴の
    縦断面形状に対応した屈曲形状に形成され、該屈曲形状
    部が該穴内に挿入・固定されていることを特徴とする掛
    止金具付板状建材。
  13. 【請求項13】 請求項10,11又は12の板状建材
    において、前記穴にピンが押し込まれ、該ピンによって
    前記線状端部が該穴の内周面に押圧されていることを特
    徴とする掛止金具付板状建材。
  14. 【請求項14】 請求項13の板状建材において、前記
    ピンが縦方向に延びるすり割溝を有し、該すり割溝に基
    づいて該ピンに弾性力が付与されていることを特徴とす
    る掛止金具付板状建材。
  15. 【請求項15】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12,13又は14の板状建材に
    おいて、前記穴内に前記掛止金具の線状端部が挿入され
    た状態で該穴内に充填材が充填・固着されていることを
    特徴とする掛止金具付板状建材。
  16. 【請求項16】 板状建材裏面に穴形成して該穴の内部
    にピンを挿入・固定した上、該ピンに、全体が線状の掛
    止金具の端部を絡ませて物理的係合力により固定し、更
    に該掛止金具を該建材の裏面に沿ってその外側まで突き
    出させたことを特徴とする掛止金具付板状建材。
  17. 【請求項17】 請求項16の板状建材において、前記
    ピンに径方向の貫通孔を形成し、前記掛止金具の端部を
    該貫通孔に挿通した上で該ピンの周りに巻回させること
    により該ピンに固定したことを特徴とする掛止金具付板
    状建材。
  18. 【請求項18】 板状建材裏面に穴形成した上、一端側
    に鍔部を有する固定金具を他端側より該穴内部に挿入・
    固定して該鍔部を該建材裏面上に位置させる一方、全体
    として線状を成す掛止金具の一端側に形成したループ状
    部を該鍔部と建材裏面との間の部位において該固定金具
    に外嵌して固定し、該掛止金具を該建材裏面に沿ってそ
    の外側まで突き出させたことを特徴とする掛止金具付板
    状建材。
  19. 【請求項19】 請求項18の板状建材において、前記
    固定金具を円筒状に形成し、該固定金具を前記穴の内部
    に挿入した状態でその内側にピンを押し込むことによっ
    て該固定金具の該穴への挿入部を拡開させて該穴の内周
    面に押圧状態に固定したことを特徴とする掛止金具付板
    状建材。
JP7174436A 1994-06-20 1995-06-16 掛止金具付板状建材 Expired - Lifetime JP3026740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7174436A JP3026740B2 (ja) 1994-06-20 1995-06-16 掛止金具付板状建材

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-162619 1994-06-20
JP16261994 1994-06-20
JP7174436A JP3026740B2 (ja) 1994-06-20 1995-06-16 掛止金具付板状建材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0868183A true JPH0868183A (ja) 1996-03-12
JP3026740B2 JP3026740B2 (ja) 2000-03-27

Family

ID=26488342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7174436A Expired - Lifetime JP3026740B2 (ja) 1994-06-20 1995-06-16 掛止金具付板状建材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3026740B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001317180A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Fuji Ultrasonic Engineering Co Ltd 表面仕上材による壁面構築構造
JP2015010380A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 有限会社南共プロセス タイル構造体、及びタイル構造体の製造方法
JP2017082578A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 Toto株式会社 無機質板の固定方法およびそのための治具
JP2017179930A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 Toto株式会社 無機質板の固定方法およびそのための治具
JP2017186872A (ja) * 2016-03-30 2017-10-12 Toto株式会社 無機質板の固定方法およびそのための治具
JP2020165140A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社オリオンユニット 躯体の壁面に取り付けられる平板状構造体及びこの取付方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS592826U (ja) * 1982-06-30 1984-01-10 大村技研株式会社 タイル
JPS6092551A (ja) * 1983-10-24 1985-05-24 有限会社川本タイル工業所 タイル施工方法およびタイル
JPS60126644U (ja) * 1984-02-01 1985-08-26 松下電工株式会社 大判タイル
JPH04350248A (ja) * 1991-05-28 1992-12-04 Matsushita Electric Works Ltd 壁施工方法
JPH07269069A (ja) * 1994-03-29 1995-10-17 Inax Corp 板状建材の落下防止構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS592826U (ja) * 1982-06-30 1984-01-10 大村技研株式会社 タイル
JPS6092551A (ja) * 1983-10-24 1985-05-24 有限会社川本タイル工業所 タイル施工方法およびタイル
JPS60126644U (ja) * 1984-02-01 1985-08-26 松下電工株式会社 大判タイル
JPH04350248A (ja) * 1991-05-28 1992-12-04 Matsushita Electric Works Ltd 壁施工方法
JPH07269069A (ja) * 1994-03-29 1995-10-17 Inax Corp 板状建材の落下防止構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001317180A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Fuji Ultrasonic Engineering Co Ltd 表面仕上材による壁面構築構造
JP2015010380A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 有限会社南共プロセス タイル構造体、及びタイル構造体の製造方法
JP2017082578A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 Toto株式会社 無機質板の固定方法およびそのための治具
JP2017179930A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 Toto株式会社 無機質板の固定方法およびそのための治具
JP2017186872A (ja) * 2016-03-30 2017-10-12 Toto株式会社 無機質板の固定方法およびそのための治具
JP2020165140A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社オリオンユニット 躯体の壁面に取り付けられる平板状構造体及びこの取付方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3026740B2 (ja) 2000-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2395015C2 (ru) Дистанцирующий держатель для крепления предмета на имеющем изоляционный слой основании
US6393795B1 (en) Adhesive anchor and system
EP0765977A2 (en) Variable embeddment anchor and method
US10774523B2 (en) Brace insert device used in the construction of concrete panels
US5832690A (en) Spacer for double cage concrete reinforcement wire grids
JPH0868183A (ja) 掛止金具付板状建材
US6511028B1 (en) One-piece connector for elongated object holder
US20060283137A1 (en) Side-attached anchor bolt holding bracket
US20110138705A1 (en) Screw foundation system with a curable filling compound
US20020035814A1 (en) Universal mounting plate
KR200496913Y1 (ko) 파이프 고정장치
JP2923206B2 (ja) 板状建材への固定金具の取付構造
JPS6337374Y2 (ja)
JP2533171Y2 (ja) 吊下搬送用治具
EP3980652B1 (en) Reinforcing method and suitable anchor clips
JPH0910344A (ja) フック取付金具
KR102216446B1 (ko) 건물 외벽용 내진 앵커 및 이의 시공 방법
JP2855103B2 (ja) アンテナ取付具
JPH07145879A (ja) 型枠への貫通スリーブ取付具
JPH042870Y2 (ja)
KR200363959Y1 (ko) 국기대 고정장치
JPH0241411Y2 (ja)
JPH0319604Y2 (ja)
GB2072783A (en) Fixing device
FI62166B (fi) Anordning foer elastiskt faestande av isoleringar eller motsvarande material vid underlag