JPH0867776A - タイヤサイドウォール用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤサイドウォール用ゴム組成物

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JPH0867776A
JPH0867776A JP20574594A JP20574594A JPH0867776A JP H0867776 A JPH0867776 A JP H0867776A JP 20574594 A JP20574594 A JP 20574594A JP 20574594 A JP20574594 A JP 20574594A JP H0867776 A JPH0867776 A JP H0867776A
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JP
Japan
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rubber
clay
rubber composition
weight
sidewall
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Pending
Application number
JP20574594A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kakumaru
一夫 角丸
Yoko Nakada
陽子 仲田
Yoichi Mizuno
洋一 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 天然ゴム、ポリイソプレン、及びポリブタジ
エンからなる群より選ばれた少なくとも1種を主成分と
するジエン系ゴム100重量部に対して、カオリナイト
を主成分とするクレーを10〜50重量部含有する。さ
らに、補強剤として、カーボンブラック又はシリカを含
有することが好ましい。 【効果】 ゴム自体に撥水性が付与されて、親水性の汚
れが付着しにくくなり、たとえ汚れが付着しても容易に
洗い流せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用車、トラック、バ
ス等の車両のタイヤのサイドウォール部に適用でき、し
かも外観に優れたサイドウォールを提供できるタイヤサ
イドウォール用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に装着された使用過程にあるタイ
ヤ、特にサイドウォール部は、走行中に汚れ等が付着し
て、外観が損なわれる。洗車によりある程度の汚れを落
とすことはできるが、タイヤにこびりついた汚れ等は洗
車によっても落ちず、外観低下の原因となる。
【0003】使用過程にあるタイヤサイドウォールゴム
の外観を向上させる目的でシリコーンオイル系の塗布剤
がタイヤワックス等の名称で市販されている。市販のタ
イヤワックスは、その成分の洗浄性能によりタイヤサイ
ドウォール表面の汚れを洗浄すると共に、サイドウォー
ルゴム表面にシリコーン系の物質の塗膜を形成する事に
より汚れの付着を防止ないしは付着したとしても容易に
水等で洗い流せるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの塗布
剤の中には有機溶媒を使用している物があり、塗布当初
はタイヤ外観の向上に効果があっても使用時間の経過と
共にサイドウォールゴム中に含有されている耐オゾン劣
化防止剤、老化防止剤、ワックス等の溶出を生じさせ、
逆にサイドウォールゴム自体の劣化を促進する。
【0005】また、有機溶剤を含まない塗布剤であって
もタイヤサイドウォールゴムとの化学的結合をしていな
いために塗布剤の効果は時間の経過と共に低下していく
事を免れえない。本発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、塗布剤等
を塗布しなくても、タイヤサイドウォール部の外観を清
浄に保つことができるタイヤサイドウォール用ゴム組成
物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ゴム材料
中には末端分子構造に親水性を示す添加剤が多く含まれ
ているために分子レベルで親水性の汚れが付着しやす
く、付着した汚れが落ちにくいと考え、サイドウォール
ゴムに撥水性を付与することに着目して本発明のサイド
ウォールゴム組成物の完成に到った。
【0007】すなわち、本発明のタイヤサイドウォール
用ゴム組成物は、天然ゴム、ポリイソプレン、及びポリ
ブタジエンからなる群より選ばれた少なくとも1種を主
成分とするジエン系ゴム100重量部に対して、カオリ
ナイトを主成分とするクレーを10〜50重量部含有す
る。前記クレーとしては、非晶質のメタカオリンのクレ
ーが好ましく用いられる。カオリナイトを主成分とする
クレーは、表面に親水基が表出していたり、結晶水を含
有している場合があるので、600℃で焼成したものを
用いることが好ましい。さらに撥水性を高めるために、
焼成後シランカップリング剤で処理することが好まし
い。
【0008】クレーの含有量は、ゴム成分100重量部
あたり、10〜50重量部、好ましくは20〜40重量
部である。クレーの配合量が50重量部を越えると、特
に低温での補強性が低下するので好ましくない。一方、
クレーの配合量が10重量部未満では、撥水性の付与効
果が不十分で、外観向上の効果が認められないからであ
る。
【0009】本発明に用いられるクレーは粒径が大きく
補強効果に劣るので、更にカーボンブラック又はシリカ
等の補強剤を配合すること好ましい。この場合、前記ク
レーの含有量とカーボンブラック等の補強剤の含有量と
の合計が、ゴム成分100重量部あたり30〜80重量
部で、且つ前記含有量合計に対するクレーの含有率が1
5〜80重量%、特に20〜50重量%となるようにす
ることが好ましい。
【0010】本発明のトレッドゴム組成物は、さらに、
撥水性を高めるためにシランカップリング剤を添加する
ことが好ましい。シランカップリング剤としては、X3
SiR(式中、Xはアルコキシ基又は塩素原子を表し、
Rはビニル基、グリシド基、メタクリル基、アミノ基、
メルカプト基、エポキシ基、又はイミド基のいずれか1
種を表す)又は(Cn 2n+1O)3−Si−(CH2)m
k −(CH2)m −Si−(Cn 2n+1O)3 (式中、
nは1〜4の整数を示し、m、kは各々1〜6の整数を
示す。)で表されるシランカップリング剤が好ましく用
いられる。このようなシランカップリング剤は、ゴム組
成物中の無機質及び有機質と各々化学結合して、無機質
と有機質との界面を結び付ける役割をすることができ
る。シランカップリング剤の配合量としては、ゴム組成
物中、ゴム100重量部あたり0.1〜8重量部、好ま
しくは0.2〜5重量部となる量が好ましい。0.1重
量部未満では効果が認められず、8重量部を超えるとコ
ストが高くなりすぎるからである。
【0011】シランカップリング剤は、単独で組成物中
に添加してもよいし、クレーの処理剤として添加されて
もよいが、クレーの処理剤として添加する方が効果的で
ある。すなわち、予めクレーをシランカップリング剤で
処理した状態でゴム組成物に配合すると、シランカップ
リング剤を介してクレーの撥水性効果が作用することが
できるので、ゴム組成物(ゴム成分だけでなく、後述の
配合剤も含まれる)中の親水性部分を撥水性に変えてサ
イドウォールゴム自体に撥水性を付与することができ
る。従って、親水性の汚れが付着しにくくなり、たとえ
汚れが付着しても容易に洗浄により流し落とすことがで
きる。
【0012】本発明のゴム組成物には、上記化合物の
他、さらに通常のゴム工業で用いられる配合剤である加
硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、軟化剤
等を含んでもよい。
【0013】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されない。表1に示す
ポリマー及び各種添加剤を配合し、さらに補強剤とし
て、カーボンブラックとカオリナイトを主成分とするク
レーA又はBとを表2に示す量だけ配合して、実施例1
〜7のゴム組成物を調製した。比較例として、クレーを
配合しないゴム組成物を調製した。
【0014】ここで、表1に示す老化防止剤として、大
内新興化学株式会社製のノクラック6C(商品名)を用
いた。これは、N−フェニル−N’−(1,3ジメチル
ブチル)−P−フェニレンジアミンである。加硫促進剤
として、大内新興化学株式会社製のノクセラ−NSを用
いた。これはN−tert−ブチル−2−ベンゾチアジ
ルスルフェンアミドである。
【0015】
【表1】
【0016】表2に示すカーボンブラックとして、昭和
キャボット株式会社製のN550を用いた。クレーA、
クレーBは、いずれも600℃で焼成した非晶質のメタ
カオリンである。クレーBは、600℃で焼成後、さら
にシランカップリング剤で処理したもので、シランカッ
プリング剤が1重量%含まれていて、その量は表2
中()内に示されている。一方、実施例4〜7のゴム組
成物には、シランカップリング剤が単独で表2に示す量
だけ配合されている。シランカップリング剤としては、
デグッサ社製のSi69を用いた。これは、ビス(3−
トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフェンであ
る。
【0017】調製したゴム組成物を用いて加硫ゴム試験
片を作成し、下記方法にて破壊特性を評価した。また、
上記ゴム組成物を用いて、175/70R14のタイヤ
を試作し、下記方法にてタイヤの外観を評価した。評価
結果をあわせて表2に示す。 〔評価方法〕 破壊特性;ゴムの引き裂き強さを、JIS K6301
に準じて測定した。クレー及びシランカップリンング剤
を含有しないゴム組成物(比較例)の引き裂き強さの測
定値を100として、他のゴム組成物の引き裂き強さの
測定値を指数で表した。指数で表された数字が大きい
程、破壊特性が優れていることを示す。
【0018】外観;試作したタイヤを国産の1800c
cのFF車の左前輪及び右後輪に装着し、実走テストを
行った。装着位置は、1000km走行毎に相互入替え
を行い、約6月間で12000kmを走行した。120
00kmを走行後、洗車前及び洗車後のサイドウォール
部の外観を、比較例のタイヤの外観を3点として、1〜
5点の5段階で評価した。点数はが大きい程、外観良好
である。尚、表2の評価において、3+ 、3.5+ とあ
るのは、それぞれ3又は3.5より若干良好であること
を示す。
【0019】
【表2】
【0020】〔評価〕表2の実施例より、クレーの配合
により破壊特性が低下し、その程度はクレーの配合量が
増大する程大きくなる。しかし、クレーの配合による破
壊特性の低下は、カーボンブラックの配合により抑制で
きるとともに、サイドウォールゴムとしては指数80程
度までであれば実用上問題がない。
【0021】また、本発明のサイドウォールゴムでは、
その撥水性故に、汚れがゴムと化学的に結合しにくく、
すなわち汚れが付着しにくく、また付着した汚れは洗車
により落ちやすいので、実施例の洗車前後の外観は比較
例のそれよりも良好である。特に、シランカップリング
剤を配合したゴム組成物(実施例4〜7)では、配合し
ていないゴム組成物(実施例1〜3)よりも洗車前後い
ずれの外観も優れていることがわかる。
【0022】さらに、実施例4と実施例7との比較か
ら、シランカップリング剤は、単独でゴム組成物に配合
するよりも、予めクレーに結合させた状態で配合する方
が外観に対して効果的であることがわかる。
【0023】
【発明の効果】本発明のタイヤサイドウォール用ゴム組
成物は、カオリナイトを主成分とするクレーが所定量配
合されているので、サイドウォールゴムに撥水性が付与
されて、汚れが付着しにくく、また付着した汚れを容易
に洗い落とせる。また、カーボンブラック等の補強剤を
ゴム成分及びクレーに対して所定量配合することによ
り、クレーの配合によるサイドウォールの強度低下を抑
制できる。
【0024】さらに、シランカップリング剤を配合した
本発明のゴム組成物では、撥水性が増大し、洗車前後の
タイヤの外観が向上する。特に、シランカップリング剤
を予めクレーに処理した状態で配合することにより、タ
イヤの外観に対する効果は大きくなる。従って、本発明
のサイドウォールゴム組成物を用いてサイドウォールを
作成したタイヤは、ワックス等の塗布剤を塗布しなくて
も汚れが付着しにくく、汚れが付着しても容易に洗い落
とせるので、長期間にわたって良好な外観を保持でき
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴム、ポリイソプレン、及びポリブ
    タジエンからなる群より選ばれた少なくとも1種を主成
    分とするジエン系ゴム100重量部に対して、カオリナ
    イトを主成分とするクレーを10〜50重量部含有する
    ことを特徴とするタイヤサイドウォール用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 カーボンブラック又はシリカ等の補強剤
    を含有する請求項1に記載のサイドウォールゴム組成物
    であって、 該補強剤の含有量と前記クレーの含有量との合計が、前
    記ジエン系ゴム100100重量部に対して30〜80
    重量部であって、且つ前記合計量に対する前記クレーの
    含有率が15〜80重量%であることを特徴とするタイ
    ヤサイドウォール用ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 ジエン系ゴム100重量部あたり、シラ
    ンカップリング剤を0.1〜8重量部含有していること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤサイドウォ
    ール用ゴム組成物。
  4. 【請求項4】 シランカップリング剤は、予め前記クレ
    ーに処理された状態で含有していることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載のタイヤサイドウォール用
    ゴム組成物。
JP20574594A 1994-08-30 1994-08-30 タイヤサイドウォール用ゴム組成物 Pending JPH0867776A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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