JPH086748A - プリンタシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理装置と印字装置を利用する上で、複
雑な構造である印字装置が異常動作を行ったときの復帰
処理は、その構造に伴い複雑な手順を必要とする。そこ
で、操作者に音声で情報を伝え、効果的に正確に対処す
ることができるプリンタシステムを簡単なハードウェア
を印字装置に構成して提供する。 【構成】 表示装置１とキーボード２と中央処理装置５
と監視モニタ７を有する情報処理装置４と、印字機構１
１とセンサ１２とコントローラ１４を有する印字装置１
０により構成され、情報処理装置４がプリンタ状態判断
機構６とファイル化した復帰処理情報音声データ８を備
えた外部記憶装置９を備え、印字装置１０が音声合成機
能を備え、情報処理装置４と印字装置１０が双方向セン
トロニクスインタフェース２０またはネットワークによ
り接続されている。 【効果】 簡単な印字装置側の構成で音声情報を発生す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタシステムに関
し、特に、異常動作の内容及び復帰処理手順を音声によ
って利用者に通知するプリンタシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】プリンタシステムでは、使用中に、用紙
切れ、ジャム等によって印字を継続することができない
問題を発生する場合があり、従来のプリンタシステムで
は、その状況を印字装置の表示盤に表示して、操作者が
取扱説明書を参考にしながら復帰操作を行っていた。

【０００３】操作をより簡単に行うことを目的として、
プリンタシステムの印字装置が音声により異常内容と復
帰処理手順を操作者に通知する方法が知られている。

【０００４】具体的実施手段の一例として、特開平２−
２０２４７６号公報に示されるように、印字を行う印字
手段と、この印字手段が印字不可能な場合にその原因を
検出して原因別の検出信号を出力する印字不可能原因検
出手段と、原因の種類に応じた警告音声のパターンが書
き込まれている音声パターン記憶手段と、警告音声のパ
ターンを検出信号に応じて選択する音声パターン選択手
段と、選択された音声パターンを音声信号に変換して出
力する音声パターン出力手段とを有し、音声合成部と音
声発生機とを備えたことを特徴とする印字装置が開示さ
れている。

【０００５】また他の例として、特開平２−１５０９１
３号公報に示されるように、異常時の内容及び対処方法
を音声データで記憶した記憶手段を情報処理装置に有
し、音声データから音声信号を合成する音声構成手段を
情報処理装置に接続し、構成されていることを特徴とす
る端末装置が提案されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来プリンタシステムでは、印字装置に上記のすべ
ての手段を有し、音声データを一度記憶し、容易に追
加、変更することを可能にすることが考慮されておら
ず、異なった言語での音声出力ができないという問題が
あり、音声データを印字装置に備えているために、印字
装置が複雑で高価な構成となるという問題があった。

【０００７】また、上記後者の従来プリンタシステムで
は、印字装置に音声出力手段が備えられていないため
に、情報処理装置と印字装置が離れたところに設置され
ることが考慮されておらず、両装置が遠距離に設置され
ると音声による情報伝達が有効に作用されないという問
題があった。

【０００８】本発明は従来の技術に内在する上記諸課題
を解決するためになされたものであり、従って本発明の
目的は、音声パターン記憶手段を情報処理装置に、音声
出力手段を印字装置に分離して備えることにより、簡単
な構成の印字装置を遠距離に設置した環境で音声による
情報伝達を可能とした新規なプリンタシステムを提供す
ることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明に係るプリンタシステムは、表示装置とキー
ボードと中央処理装置と監視モニタを有する情報処理装
置と、印字機構とセンサとコントローラを有する印字装
置とにより構成され、前記情報処理装置はプリンタ状態
判断機構とファイル化した復帰処理情報音声データを備
えた外部記憶装置を備え、印字装置は音声合成機能を備
え、情報処理装置と印字装置が双方向セントロニクスイ
ンタフェースまたはネットワークにより接続されて構成
されている。

【００１０】

【実施例】次に、本発明をその好ましい各実施例につい
て図面を参照しながら具体的に説明する。

【００１１】図１は、本発明による第１の実施例を示す
ブロック構成図である。

【００１２】図１において、情報処理装置４には、情報
処理装置４の情報を出力する表示装置１と、操作者が入
力を行うキーボード２と、ファイル化された復帰手順情
報音声データ８を備えた外部記憶装置９が接続されてお
り、内部には中央処理装置５と、双方向セントロニクス
インタフェース２０を介して印字装置１０の監視を行う
モニタ７と、印字装置１０の異常状態を判断し、対応し
た復帰処理手順の音声データを決定するプリンタ状態判
断機構６が設けられている。

【００１３】また、印字装置１０は、印字を行う印字機
能１１、印字装置１０の状態を検出するためのセンサ１
２、情報処理装置４から送られた音声データを発生する
音声合成機構１３、及びこれらの要素を制御するための
コントローラ１４で構成されている。これら２つの装置
は双方向セントロニクスインタフェース２０にて接続さ
れている。

【００１４】図３は、異常発生時の音声情報により印字
装置の復帰処理を行うための流れ図である。

【００１５】異常発生時には、図３に示すように、監視
モニタ７が印字装置１０からの異常を検知し表示装置１
にエラーメッセージを出力する（ステップ１０１）。ま
た、監視モニタ７は、印字装置１０の状態を調査するよ
うに、双方向セントロニクスインタフェース２０を通し
て、印字装置１１のコントローラ１４に要求する（ステ
ップ１０２）。

【００１６】印字装置１１のコントローラ１４は、監視
モニタ７からの要求に対し各部センサ１２の状態を調査
し（ステップ１０３）、情報処理装置４に用紙切れ、ジ
ャム等の情報であるプリンタ状態情報を送信する（ステ
ップ１０４）。前記情報を監視モニタ７が受信し（ステ
ップ１０５）、受信された情報よりプリンタ状態判断機
構６が印字機構１１の復帰処理手順を決定する（ステッ
プ１０６）。

【００１７】決定された手順によってプリンタ状態判断
機構６は、音声データを、復帰処理情報音声データ８を
備えた外部記憶装置９により検索し（ステップ１０
７）、印字装置１０へ音声データを送信する（ステップ
１０８）。印字装置１０のコントローラ１４は、音声デ
ータを受信し、音声合成機構１３によってその音声デー
タを出力する（ステップ１０９）。

【００１８】音声データの出力後、コントローラ１４
は、センサ１２によって操作者が復帰処理を行ったかを
検知し（ステップ１１０）、この復帰処理を行った場合
（ステップ１１０ａ）には印字装置１０の状態を調査し
（ステップ１１１）、プリンタ状態情報を情報処理装置
４に送信する（ステップ１１２）。また、復帰処理を行
っていない場合（ステップ１１０ｂ）には行うまで音声
を出力する（ステップ１０９）。

【００１９】情報処理装置４は、プリンタ状態情報を監
視モニタ７が受信し（ステップ１１３）、プリンタ状態
判断機構６によって、印字装置１０が正常か否かを判断
し（ステップ１１４）、まだ異常であれば（ステップ１
１４ｂ）再度次の手順の音声データを送信し（ステップ
１０８）、正常であれば（ステップ１１４ａ）処理を終
了する（ステップ１１５）。

【００２０】図２は本発明による第２の実施例を示すブ
ロック構成図である。

【００２１】図２を参照するに、本発明による第２の実
施例は、上記に説明したプリンタシステムにおいて、情
報処理装置４と印字装置１０が各々ネットワークアダプ
タ２１、２２を備え、イーサネット等のネットワーク２
３に接続されている。

【００２２】ネットワークアダプタ２１は、監視モニタ
７から印字装置１０に対する要求情報、プリンタ状態判
断機構６によって決定された音声データをネットワーク
２３を制御する通信規約に変換し、ネットワーク２３に
送出する機能を有する。また、印字装置１０に接続され
たネットワークアダプタ２２から送出された情報を受信
し、プリンタ状態情報に再変換し監視モニタ７に伝送す
る機能も有する。

【００２３】ネットワークアダプタ２２は、コントロー
ラ１４からのプリンタ状態情報をネットワーク２３の通
信規約に変換し送出する機能を有し、また情報処理装置
４に接続されたネットワークアダプタ２１より送出され
た情報を受信し、要求情報あるいは音声データに再変換
しコントローラ１４に伝送する機能も有する。

【００２４】また、ネットワーク２３に接続されている
各ネットワークアダプタ２１、２２は、それぞれアドレ
スを持ち、管理される。

【００２５】このように構成することにより、図１に示
した第１の実施例の場合を図３で説明したと同様に、音
声データとプリンタ状態情報をネットワーク２３を介し
て通信を行うことができ、情報処理装置４と印字装置１
０が遠距離に設置されても、図３で説明した手順を行う
ことができる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるプリ
ンタシステムによれば、表示装置とキーボードと中央処
理装置と監視モニタを有する情報処理装置と、印字機構
とセンサとコントローラを有する印字装置により構成す
るプリンタシステムにおいて、情報処理装置がプリンタ
状態判断機構とファイル化した復帰処理情報音声データ
を備えた外部記憶装置を備え、印字装置が音声合成機能
を備え、情報処理装置と印字装置が双方向セントロニク
スインタフェースまたはネットワークにより接続される
構成になっているために、音声データを容易に追加、変
更することが可能となり、異なった言語による音声デー
タも容易に記憶させることが可能となる。

【００２７】本発明によれば、また、遠距離に設置され
た印字装置で音声による情報伝達が可能となる。さら
に、印字装置に音声データの記憶機能を有しないため
に、簡単で廉価な印字装置の構成が可能になる等の効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による第１の実施例を示すブロック構成
図である。

【図２】本発明による第２の実施例を示すブロック構成
図である。

【図３】本発明による一実施例の動作を示す流れ図であ
る。

【符号の説明】 １…表示装置 ２…キーボード ３…外部記憶装置 ４…情報処理装置 ５…中央処理装置 ６…プリンタ状態判断機構 ７…監視モニタ ８…復帰処理情報音声データ ９…外部記憶装置 １０…印字装置 １１…印字機構 １２…センサ １３…音声合成機構 １４…コントローラ ２０ …双方向セントロニクスインタフェース ２１…情報処理装置用ネットワークアダプタ ２２…印字装置用ネットワークアダプタ ２３…ネットワーク

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示装置とキーボードと中央処理装置と
   後記印字装置の監視を行う監視モニタを有する情報処理
   装置と、印字機構と後記印字装置の状態を検出するセン
   サとコントローラを有する印字装置により構成されるプ
   リンタシステムにおいて、前記情報処理装置は後記印字
   装置の異常状態を判断しそれに対応した復帰処理手順の
   音声データを決定するプリンタ状態判断機構と、ファイ
   ル化された復帰処理情報音声データを備えた外部記憶装
   置とを備え、前記印字装置は音声合成機能を備え、前記
   情報処理装置と前記印字装置は双方向セントロニクスイ
   ンタフェースで接続されることを特徴とするプリンタシ
   ステム。
2. 【請求項２】 異常発生時に、前記監視モニタは、前記
   印字装置からの異常を検出し、前記表示装置にエラーメ
   ッセージを出力すると共に前記印字装置の状態を調査す
   るように前記コントローラに要求し、該コントローラ
   は、前記各センサの状態を調査し、前記情報処理装置に
   プリンタ状態情報を送信することを更に特徴とする請求
   項１に記載のプリンタシステム。
3. 【請求項３】 プリンタ情報判断機構は、前記監視モニ
   タにより受信されたプリンタ状態情報により前記印字機
   構の復帰処理手順を決定し、該決定された手順によって
   音声データを、復帰処理情報音声データを備えた前記外
   部記憶装置より検索して、前記印字装置へ音声データを
   送信し、前記コントローラは該音声データを受信して前
   記音声合成機構によって出力することを更に特徴とする
   請求項１または２のいずれか一項に記載のプリンタシス
   テム。
4. 【請求項４】 前記コントローラは、前記センサによっ
   て操作者が復帰処理を行ったか否かを検出し、該復帰処
   理を行った場合には前記印字装置の状態を調査してプリ
   ンタ状態情報を前記情報処理装置に送信し、前記復帰処
   理を行っていない場合には行うまで音声を出力すること
   を更に特徴とする請求項１、２または３のいずれか一項
   に記載のプリンタシステム。
5. 【請求項５】 前記情報処理装置及び前記印字装置が各
   々ネットワークアダプタを備え、該ネットワークアダプ
   タがネットワークに接続されることを更に特徴とする請
   求項１に記載のプリンタシステム。