JPH086747Y2 - イージーオープン缶蓋 - Google Patents
イージーオープン缶蓋Info
- Publication number
- JPH086747Y2 JPH086747Y2 JP1988080617U JP8061788U JPH086747Y2 JP H086747 Y2 JPH086747 Y2 JP H086747Y2 JP 1988080617 U JP1988080617 U JP 1988080617U JP 8061788 U JP8061788 U JP 8061788U JP H086747 Y2 JPH086747 Y2 JP H086747Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- opening
- score
- open
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、イージーオープン缶蓋に関する。
(従来技術) イージーオープン缶蓋については、特開昭62−271840
号公報,実開昭63−59826号公報に見るように、開口用
スコアを缶蓋の内面に形成するものが提案されている。
号公報,実開昭63−59826号公報に見るように、開口用
スコアを缶蓋の内面に形成するものが提案されている。
従来、開口用スコアを缶蓋外面に形成したものは、ス
コア破断時に比較的強い開口力を必要として開口しにく
い不都合があった。上記の提案はかかる不都合を解消し
て、小さな開口力で容易に開口できるようにしたもので
ある。
コア破断時に比較的強い開口力を必要として開口しにく
い不都合があった。上記の提案はかかる不都合を解消し
て、小さな開口力で容易に開口できるようにしたもので
ある。
しかるに、開口用スコアの開口性が高まることは、不
測に該スコアが開裂し易いことにつながり、例えば落下
による缶蓋の変形等に影響を受けて該スコアが容易に開
裂してしまうことがある。
測に該スコアが開裂し易いことにつながり、例えば落下
による缶蓋の変形等に影響を受けて該スコアが容易に開
裂してしまうことがある。
また、缶蓋内面は常用の缶蓋内面塗装用の塗料によっ
て全面被覆されているが、開口用スコア部分は塗装不良
が起きやすく、その不良部分に内容物が触れて腐食する
ことがある。
て全面被覆されているが、開口用スコア部分は塗装不良
が起きやすく、その不良部分に内容物が触れて腐食する
ことがある。
(解決すべき課題) 本考案は、かかる不都合を解消し、高い開口性を有し
ていながら不測に開裂することがなく、耐腐食性が高い
イージーオープン缶蓋を提供することを目的とする。
ていながら不測に開裂することがなく、耐腐食性が高い
イージーオープン缶蓋を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成すべく、本考案は、缶蓋の外周端縁
に缶胴と巻締するフランジを設け、該フランジに沿う近
傍の缶蓋内面に開口用スコアを設け、缶蓋外面に該開口
用スコアを破断させて缶蓋を開口させる引張開口片を設
けて成るイージーオープン缶蓋において、前記フランジ
の全周に沿わせてパネル面を缶蓋外面側に凸状に隆起さ
せて該隆起の内面に凹状の溝を有する隆起周状部を設
け、該溝内に開口用スコアを設け、該溝内面と共に開口
用スコアを含んで缶蓋内面を塗料により被覆して成るこ
とを特徴とする。
に缶胴と巻締するフランジを設け、該フランジに沿う近
傍の缶蓋内面に開口用スコアを設け、缶蓋外面に該開口
用スコアを破断させて缶蓋を開口させる引張開口片を設
けて成るイージーオープン缶蓋において、前記フランジ
の全周に沿わせてパネル面を缶蓋外面側に凸状に隆起さ
せて該隆起の内面に凹状の溝を有する隆起周状部を設
け、該溝内に開口用スコアを設け、該溝内面と共に開口
用スコアを含んで缶蓋内面を塗料により被覆して成るこ
とを特徴とする。
さらに、前記隆起周状部は頂部を根部より広巾の平坦
部に形成し、該平坦部の裏面に前記開口用スコアを設け
たことを特徴とする。
部に形成し、該平坦部の裏面に前記開口用スコアを設け
たことを特徴とする。
この平坦部は例えば缶蓋外面側から押圧変形すること
により形成する。
により形成する。
(作用) 前記開口用スコアは、缶蓋の内面に形成されているた
め、開口力が少なく開口される。
め、開口力が少なく開口される。
前記隆起周状部は、缶蓋のパネル部の歪みや折れ曲が
りに対する強度を高め、該隆起周状部の内面の溝内に開
口用スコアを形成することにより、缶蓋の歪みや折れ曲
がりが原因となって起こる不測の開裂を防止する。
りに対する強度を高め、該隆起周状部の内面の溝内に開
口用スコアを形成することにより、缶蓋の歪みや折れ曲
がりが原因となって起こる不測の開裂を防止する。
また、開口用スコアは、隆起周状部内面の溝内に囲わ
れて形成されているために、缶蓋内面を塗装して被覆す
る際、塗料が自ずと前記溝内に誘引されて該溝を埋め、
該開口用スコアを完全に覆う。
れて形成されているために、缶蓋内面を塗装して被覆す
る際、塗料が自ずと前記溝内に誘引されて該溝を埋め、
該開口用スコアを完全に覆う。
さらに、隆起周状部の頂部を広巾の平坦部としその根
部の巾を平坦部より狭くしたことにより、前記溝内に付
着した塗料は剥離しにくくなる。
部の巾を平坦部より狭くしたことにより、前記溝内に付
着した塗料は剥離しにくくなる。
また、開口後のスコア切り残り部と前記溝内の側壁及
び平坦なパネル面とで構成される部分的な断面はS字形
となり、手指等が開口後のスコア切り残り部に触れた場
合であっても、溝とパネル面に介する折曲部によって強
く触れることが阻止される。
び平坦なパネル面とで構成される部分的な断面はS字形
となり、手指等が開口後のスコア切り残り部に触れた場
合であっても、溝とパネル面に介する折曲部によって強
く触れることが阻止される。
(実施例) 本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例のイージーオープン缶蓋Aは、第1図に示す
ように外形は円盤状で、缶蓋材としてアルミやテインフ
リースチール材等の金属缶材が用いられている。
ように外形は円盤状で、缶蓋材としてアルミやテインフ
リースチール材等の金属缶材が用いられている。
缶蓋Aの外周縁に沿ってフランジ1が設けられてい
る。該フランジ1は図示しない缶胴に巻締して缶体を形
成するためのものであり内面には該缶胴との密閉を確実
にするシーリングコンパウンド2が塗付されている。
る。該フランジ1は図示しない缶胴に巻締して缶体を形
成するためのものであり内面には該缶胴との密閉を確実
にするシーリングコンパウンド2が塗付されている。
そして、該フランジ1の近傍には、隆起周状部3が形
成されている。該隆起周状部3は、第2図示のように、
缶蓋外面に凸状に隆起させることによって、缶蓋内面に
凹状の溝4を形成し、該隆起周状部3の凸状上端が押し
つぶされて全周に平坦部5が形成されている。該溝4内
の平坦部5内面には第3図に示すように、開口用スコア
6が周状に刻まれている。それによって缶蓋A全体の歪
みや折れ曲がりを防止し、落下等の衝撃を受けても歪み
や折れ曲がりによって開口用スコア6が開裂しにくい。
成されている。該隆起周状部3は、第2図示のように、
缶蓋外面に凸状に隆起させることによって、缶蓋内面に
凹状の溝4を形成し、該隆起周状部3の凸状上端が押し
つぶされて全周に平坦部5が形成されている。該溝4内
の平坦部5内面には第3図に示すように、開口用スコア
6が周状に刻まれている。それによって缶蓋A全体の歪
みや折れ曲がりを防止し、落下等の衝撃を受けても歪み
や折れ曲がりによって開口用スコア6が開裂しにくい。
また、該パネル面7上には、引張開口片8が設けられ
ている。該引張開口片8は、その先端部9が開口用スコ
ア6の一部分の直上に当接するようにパネル面7外面に
リベット10で水平に取りつけられている。該引張開口片
8の取りつけはリベット10による他、接着剤によって取
付けてもよい。なお、前記隆起周状部3に沿う近隣のパ
ネル面7に段部11が設けられており、引張開口片8を取
りつけたパネル面7と隆起周状部3の上端の平坦部5と
が高さを同一に形成されているため、引張開口片8はパ
ネル面7に取りつけられたときに水平となる。
ている。該引張開口片8は、その先端部9が開口用スコ
ア6の一部分の直上に当接するようにパネル面7外面に
リベット10で水平に取りつけられている。該引張開口片
8の取りつけはリベット10による他、接着剤によって取
付けてもよい。なお、前記隆起周状部3に沿う近隣のパ
ネル面7に段部11が設けられており、引張開口片8を取
りつけたパネル面7と隆起周状部3の上端の平坦部5と
が高さを同一に形成されているため、引張開口片8はパ
ネル面7に取りつけられたときに水平となる。
さらにパネル面7には、該引張開口片8の指掛部12の
来る部分とその周辺にビード13,14,15が形成されてい
る。
来る部分とその周辺にビード13,14,15が形成されてい
る。
そして、缶蓋A内面には常用の缶蓋内面塗装用の塗料
をスプレー補修塗装することによって被覆が施され、第
3図に示すように被覆層16が形成されている。該被覆層
16は、前記溝4内に塗料が誘引されて該溝4を埋めるの
で、前記開口用スコア6は完全に被覆層16内に覆われて
内容物が直接触れることがない。
をスプレー補修塗装することによって被覆が施され、第
3図に示すように被覆層16が形成されている。該被覆層
16は、前記溝4内に塗料が誘引されて該溝4を埋めるの
で、前記開口用スコア6は完全に被覆層16内に覆われて
内容物が直接触れることがない。
以上のように構成した本実施例は、引張開口片8を引
っ張ることにより開口し、該引張開口片8の先端部9
が、開口用スコア6を外側から押し下げて破断する。該
開口用スコア6は缶蓋Aの内面に設けたので、開口力が
小さくても容易に開口することができる。
っ張ることにより開口し、該引張開口片8の先端部9
が、開口用スコア6を外側から押し下げて破断する。該
開口用スコア6は缶蓋Aの内面に設けたので、開口力が
小さくても容易に開口することができる。
また、第4図示のように開口後のスコア切り残り部17
は該スコア切り残り部17と前記溝4内の側壁18及び平坦
なパネル面7とで構成される部分的な断面がS字形とな
り、スコア切り残り部17に過って手指等を接触させて
も、前記側壁18とパネル面7に介する折曲部19に阻止さ
れるので強く接触することがない。
は該スコア切り残り部17と前記溝4内の側壁18及び平坦
なパネル面7とで構成される部分的な断面がS字形とな
り、スコア切り残り部17に過って手指等を接触させて
も、前記側壁18とパネル面7に介する折曲部19に阻止さ
れるので強く接触することがない。
(効果) 従って、本考案によるイージーオープン缶蓋は、開口
用スコアが缶蓋の内面に設けられているために開口力が
小さくても容易に開口できて開口性が高く、隆起周状部
を設けると共に該隆起周状部の内面の溝内に開口用スコ
アを形成したことにより、落下等の衝撃を受けたときに
も缶蓋の歪みや折れ曲がりを防ぎ、その影響による不測
の開裂が起こらない。また、缶蓋内面の開口用スコア
は、完全に被覆されていて缶蓋内面が確実に保護される
ため、内容物が触れても腐食しにくいイージーオープン
缶蓋を提供することをができる。
用スコアが缶蓋の内面に設けられているために開口力が
小さくても容易に開口できて開口性が高く、隆起周状部
を設けると共に該隆起周状部の内面の溝内に開口用スコ
アを形成したことにより、落下等の衝撃を受けたときに
も缶蓋の歪みや折れ曲がりを防ぎ、その影響による不測
の開裂が起こらない。また、缶蓋内面の開口用スコア
は、完全に被覆されていて缶蓋内面が確実に保護される
ため、内容物が触れても腐食しにくいイージーオープン
缶蓋を提供することをができる。
さらに、前記隆起周状部の凸状上端を平坦にしたとき
の溝内の形状により被覆層の剥離を防止できるため、い
っそう耐腐食性が高くなると共に、開口後のスコア切り
残り部に過って手指等を接触させたときでも強く接触す
ることがないイージーオープン缶蓋を提供することをが
できる。
の溝内の形状により被覆層の剥離を防止できるため、い
っそう耐腐食性が高くなると共に、開口後のスコア切り
残り部に過って手指等を接触させたときでも強く接触す
ることがないイージーオープン缶蓋を提供することをが
できる。
第1図は本考案の一実施例の平面図、第2図は第1図の
II−II線断面図、第3図は第2図の部分拡大図、第4図
は第3図の開口した状態を示す図である。 A……缶蓋 1……フランジ、3……隆起周状部、4……溝、5……
平坦部、6……開口用スコア、7……パネル面、8……
引張開口片、16……被覆層。
II−II線断面図、第3図は第2図の部分拡大図、第4図
は第3図の開口した状態を示す図である。 A……缶蓋 1……フランジ、3……隆起周状部、4……溝、5……
平坦部、6……開口用スコア、7……パネル面、8……
引張開口片、16……被覆層。
フロントページの続き (72)考案者 小林 信紀 埼玉県岩槻市鹿室839―1 北海製罐株式 会社技術本部内 (56)参考文献 特開 昭62−64729(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】缶蓋の外周端縁に缶胴と巻締するフランジ
を設け、該フランジに沿う近傍の缶蓋内面に開口用スコ
アを設け、缶蓋外面に該開口用スコアを破断させて缶蓋
を開口させる引張開口片を設けて成るイージーオープン
缶蓋において、前記フランジの全周に沿わせてパネル面
を缶蓋外面側に凸状に隆起させて該隆起の内面に凹状の
溝を有する隆起周状部を設け、該溝内に開口用スコアを
設け、該溝内面と共に開口用スコアを含んで缶蓋内面を
塗料により被覆して成ることを特徴とするイージーオー
プン缶蓋。 - 【請求項2】前記隆起周状部は頂部を根部より広巾の平
坦部に形成し、該平坦部の裏面に前記開口用スコアを設
けたことを特徴とする請求項1記載のイージーオープン
缶蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988080617U JPH086747Y2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | イージーオープン缶蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988080617U JPH086747Y2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | イージーオープン缶蓋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0210223U JPH0210223U (ja) | 1990-01-23 |
JPH086747Y2 true JPH086747Y2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=31305438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988080617U Expired - Lifetime JPH086747Y2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | イージーオープン缶蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086747Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6264729A (ja) * | 1985-09-10 | 1987-03-23 | 有限会社谷啓製作所 | 開口片縁の安全な容器蓋 |
-
1988
- 1988-06-20 JP JP1988080617U patent/JPH086747Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0210223U (ja) | 1990-01-23 |
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