JPS6318584Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6318584Y2
JPS6318584Y2 JP8708383U JP8708383U JPS6318584Y2 JP S6318584 Y2 JPS6318584 Y2 JP S6318584Y2 JP 8708383 U JP8708383 U JP 8708383U JP 8708383 U JP8708383 U JP 8708383U JP S6318584 Y2 JPS6318584 Y2 JP S6318584Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating film
metal
white
transparent organic
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8708383U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59193130U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8708383U priority Critical patent/JPS59193130U/ja
Publication of JPS59193130U publication Critical patent/JPS59193130U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6318584Y2 publication Critical patent/JPS6318584Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は金属缶に関し、さらに詳しくは、側面
接合部を有し、内面塗膜を形成された金属缶胴体
と、蓋部および底部が2重巻締部を形成して接合
されてなる金属缶に関する。
従来第1図に示すタイプの、側面接合部2a
(例えばマツシユシーム電気抵抗溶接部)を有す
る金属缶胴体2と、蓋部3および底部4が夫々、
2重巻締部5aおよび5bを形成して接合された
金属缶1が知られている。金属缶1には、図示さ
れない内容物が充填されているが、金属缶1の内
面を内容物による腐食から防止するため、通常缶
胴体2、蓋部3および底部4の内面には塗膜が形
成されている。
この塗膜は通常密着性の優れた、無色又は黄褐
色等の透明有機塗料より形成されているが、開缶
後、すなわち蓋部3(底部4の場合もある)のパ
ネル部3aを除去した後、内容物を取出した場
合、塗膜の下地の金属が透けて塗膜が黒づんで見
えたり、あるいは黄葛色を呈したりして不潔な感
じを使用者に与え易い。
その対策として白色顔料が配合された、衛生的
な感じを与える比較的厚い白色塗膜を、側面接合
部となるべき部分の近傍を除いて、缶内面となる
べき面の全体に形成されたブランクより、缶胴体
2等を形成することが考えられる。しかしながら
白色塗膜は一般に顔料の濃度が高くなるにつれ
て、密着性や撓み性に劣り、かつ比較的厚いた
め、ブランクにカツターによつて切断するさいエ
ナメルヘアと呼ばれる毛髪状の白色塗膜片が生じ
て、これがブランクに静電的に付着したまま製缶
されて、缶内容物中に混入して不潔感を与え易い
という問題を生ずる。またレーザ光線によつてブ
ランクに切断する場合は、白色塗膜の変色を招き
易い。さらに強い加工を受けた2重巻締部におけ
る白色塗膜は、亀裂を生じたり、あるいは下地金
属とのずれを生じたりして、耐食性が損われ易い
という問題を生ずる。
本考案は以上に述べた技術の問題点の解決を図
ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は側面接合部
を有する金属缶胴体と、蓋部および底部が2重巻
締部を形成して接合されてなる金属缶において、
該金属缶胴体の該2重巻締部における該蓋部およ
び底部と対接する部分の内面の実質的に全面が、
透明有機塗膜によつて被覆されており、上記対接
する部分より軸方向内側の該金属缶胴体の内面全
体が白色塗膜によつて被覆されていることを特徴
とする金属缶を提供するものである。
以下実施例である図面を参照しながら本考案に
ついて説明する。
第1図の缶胴体2は、錫めつき鋼板、テインフ
リースチール、ニツケルメツキ鋼板、アルミニウ
ム合金板等の金属薄板よりなり、側面接合部2a
はマツシユシーム電気抵抗溶接によつて形成され
ている。蓋部3および底部4も同様な金属薄板よ
りなつている。
第2図に示すように、蓋部3と2重巻締部5a
を形成する缶胴体2の部分は、ほぼ垂下する先端
部である所謂ボデイフツク6、ボデイフツク6の
上端に接続する曲率部である所謂ボデイフツクラ
デイアス7、およびボデイフツクラデイアス7の
内側下端より垂下し、蓋部3の立上り部3b(通
常チヤツクウオールと呼ばれる)と対接するボデ
イウオール8よりなつている。蓋部の曲率部3c
および曲率部3cに対接する缶胴体2の部分は2
重巻締部に含まれない。ボデイフツクおよびボデ
イフツクラデイアス7と、対接する蓋部3の部分
の間にはシーリングコンパウンド9の層が設けら
れていて、密封性が確保されるようになつてい
る。
ボデイフツク6の内面6a、およびボデイフツ
クラデイアス7の内面7a(2重巻締部5aを形
成する前に、缶胴体の内面となつている面を本明
細書においては内面とよぶ)、およびボデイウオ
ール8の内面8aは、側面接合部2aの近傍を除
いて、密着性の優れた透明な有機塗膜10のみに
よつて被覆されている。この種の塗膜を形成する
ための塗料としては、通常缶用塗料として使用さ
れるもので、エポキシ・フエノール系塗料、エポ
キシ・アミノ系塗料、エポキシ・エステル系塗
料、オルガノゾル系塗料、アクリル系塗料、アク
リル・エポキシ系塗料、ポリエステル系塗料、ア
ルキツド系塗料等が例示される。なお密着性が損
なわれない範囲で、若干の顔料等の添加物を配合
された塗料をも、本明細書においては透明有機塗
料とよぶ。また塗膜厚さは、耐食性と密着性の観
点から約2〜10μmであることが好ましい。
透明有機塗膜10は、ボデイウオール8の内面
8aの下端8a1、すなをち蓋部3の立上り部3b
と曲率部3cの境界点3c1に対接する位置の若干
下方まで延びているが、下端8a1より下方の部分
10aは、白色塗膜11によつて被覆されてい
る。従つて透明有機塗膜10と白色塗膜11は下
地金属を露出することなく接続し、両塗膜が接続
する2重層の部分も、透明有機塗膜10が下層と
なつているので、密着性が損なわれるおそれがな
い。底部4と缶胴体2間の2重巻締部5bにおけ
る塗膜も上記と同様に形成されており、白色塗膜
11は、第3図に示すように、下端8a1と、2重
巻締部5bの下端8a1に対応する上端8a2との間
の、缶胴体2の側面接合部2の近傍を除く全内面
に形成されている。また側面接合部2の近傍内面
には、細幅の補修白色塗膜12(幅は通常4〜10
mm)が形成されている。
白色塗膜11および補修白色塗膜12は、ビー
クル(通常缶用塗料として用いられる、例えば前
述の透明有機塗膜10に用いられる塗料を含む)
に、チタン白、酸化亜鉛等の白色顔料を、十分な
隠蔽力を与える濃度(例えばチタン白の場合は約
40重量%)で配合された塗料より形成され、その
厚さは通常5〜30μm、より好ましくは約10〜
20μmである。白色塗膜は顔料の濃度が高いの
で、透明有機塗膜にくらべて密着性が劣る。なお
蓋部3および底部4の内面にも、図示されない
が、好ましくは白色塗料が形成されている。
第4図は、缶胴体2を形成する前のブランク
2′の内面を示したものであつて、側面接合部2
a(溶接部)となるべき部分近傍部2′aは、溶接
を可能ならしめるため下地金属が露出している
が、残りの部分は、第3図に対応して、透明有機
塗膜10および白色塗膜11で被覆されている。
ブランク2′を丸めて近傍部2′aを重ね合せて重
ね合せ部(図示せず)を形成し、重ね合せ部を公
知の手段によつてマツシユシーム電気抵抗溶接し
て、側面接合部2aを形成し、その後第3図に示
すように、スプレー塗装、粉体塗装、もしくはロ
ーラ塗装等によつて、側面接合部2a近傍の内面
に、透明有機塗膜10および白色塗膜11の、側
面接合部2a側エツジを覆つて補修白色塗膜12
を形成することによつて、缶胴体2(2重巻締前
の)が形成される。
以上のように、ブランク2′を形成するさいは、
透明有機塗膜10が形成された部分が切断される
が、透明有機塗膜10は密着性に優れ、かつ比較
的薄いのでエナメルヘアが発生するおそれがな
い。また2重巻締のさい、図示されないシーミン
グロールとチヤツクの間で強く押圧されるボデイ
ウオール8、および大きな曲げ加工を受けるボデ
イフツクラデイアス7の内面が白色塗膜で直接被
覆されている場合は、夫々塗膜が下地金属に対し
ずれを生じ、および亀裂を生じ易く、そのため内
容物に対する耐食性が損なわれ易く、時には穿孔
を招くおそれがあるのであるが、本考案の場合
は、以上のように上記内面は実質的に全面が(す
なわち細幅の補修白色塗膜12の部分を除いて)
密着性と加工性に優れた透明有機塗膜によつて被
覆されているので、上記欠陥が生じ難い。
本考案は以上の実施例によつて制約されるもの
でなく、例えば缶胴体2は、缶胴体2(2重巻締
前)の2倍の高さの缶胴体(図示されない)を、
高さ方向中央部に円周方向に形成されたスコア部
に沿い切断して形成された所謂セパレート缶であ
つてもよい。この場合はスコア部近傍内面にも透
明有機塗膜10が形成されている。また側面接合
部は接着剤を介して接合されてなるものであつて
もよい。
また透明有機塗膜を、部分2′aを除いて内面
となるべき面の全体に形成し、その上に白色塗膜
を前記の領域に形成されたブランクを用いた缶胴
体であつてもよい。さらに白色塗膜11は、下端
8a1および/または下端8a2を越えて、エナメル
ヘアを発生しない範囲内で、ボデイフツクラデイ
アス7の近傍まで延びて透明有機塗膜10を覆つ
ていてもよい。この場合も2重巻締部において白
色塗膜11の下地は密着性の優れた透明有機塗膜
10であるので、耐食性が損われるおそれがな
い。
本考案の金属缶は、蓋部3のパネル部3aを缶
切りによつて切断除去して開口し、もしくは蓋部
3に、パネル部3aの周辺に沿い図示されない環
状スコア部が形成されていて、摘みタブ(図示さ
れない)によつてこの環状スコア部を切裂いて開
口し、内容物を取出した後の、肉眼で見える缶胴
体の内面全体が白色を呈して、衛生的な感じを与
えるという効果を有する。しかもエナメルヘアが
缶体に残留したり、2重巻締部の耐食性が損なわ
れるというトラブルを生ずるおそれがないという
メリツトを有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例である金属缶の縦断
面図、第2図は第1図のA部の拡大縦断面図、第
3図は、第1図の金属缶の缶胴部を、側面接合部
に対向する部分に沿い切断し、全体を平面状に整
えた状態の平面図、第4図は第1図の金属缶の缶
胴体を形成するためのブランクの例の、缶内面と
なるべき面を示す平面図である。 1……金属缶、2……金属缶胴体、3……蓋
部、4……底部、5a,5b……2重巻締部、1
0……透明有機塗膜、11……白色塗膜、12…
…補修白色塗膜(白色塗膜)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 側面接合部を有する金属缶胴体と、蓋部および
    底部が2重巻締部を形成して接合されてなる金属
    缶において、該金属缶胴体の該2重巻締部におけ
    る該蓋部および底部と対接する部分の内面の実質
    的に全面が、透明有機塗膜によつて被覆されてお
    り、上記対接する部分より軸方向内側の該金属缶
    胴体の内面全体が白色塗膜によつて被覆されてい
    ることを特徴とする金属缶。
JP8708383U 1983-06-09 1983-06-09 金属缶 Granted JPS59193130U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8708383U JPS59193130U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 金属缶

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8708383U JPS59193130U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 金属缶

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59193130U JPS59193130U (ja) 1984-12-21
JPS6318584Y2 true JPS6318584Y2 (ja) 1988-05-25

Family

ID=30217006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8708383U Granted JPS59193130U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 金属缶

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59193130U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0811880A (ja) * 1994-07-05 1996-01-16 Kokan Drum Kk 高耐蝕性鋼製ドラム缶

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59193130U (ja) 1984-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1144492A (en) Containers
US5566529A (en) Process for manufacturing a tubular package, and package obtained by the implementation of the process
US8413834B2 (en) Container with a tear-off lid and method for its production
US4915254A (en) Closure unit made of sheet metal or plating, method of manufacturing such a closure unit and container having a closure unit obtained thereby
KR20040030127A (ko) 캔부재
NO151141B (no) Fremgangsmaate for fremstilling av lakkerte lokkringer for hermetikkbokser
US3380622A (en) Method and material for hermetically sealing containers
US4548333A (en) Container with easy open type closure
JPS6318584Y2 (ja)
US20120111172A1 (en) Can end scoring method, and tooling assembly and conversion press therefor
US6601727B2 (en) Can lid
CA1317241C (en) Abuse resistant, safety-edge, controlled-opening convenience-feature endclosures
US5021040A (en) Paperboard container having leak preventative raised sealing scores
CA1058975A (en) Tooling arrangement for end closure scoring
JPS6068253A (ja) 超音波溶接によるステイ−ル製イ−ジ−オ−プンエンド
US1645158A (en) Receptacle closure
JPH10128468A (ja) ヘミング構造及びヘミング加工方法
US3784048A (en) Containers for corrosive food products
GB2064468A (en) Container seams
JPH0318353Y2 (ja)
JPH0245161Y2 (ja)
JPS59187544A (ja) 巻取開封用接着缶及びその製法
JPH0221382Y2 (ja)
US2496568A (en) Can body construction
JP3591064B2 (ja) 金属缶胴