JPH0318353Y2 - - Google Patents

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JPH0318353Y2
JPH0318353Y2 JP1985016140U JP1614085U JPH0318353Y2 JP H0318353 Y2 JPH0318353 Y2 JP H0318353Y2 JP 1985016140 U JP1985016140 U JP 1985016140U JP 1614085 U JP1614085 U JP 1614085U JP H0318353 Y2 JPH0318353 Y2 JP H0318353Y2
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JP
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bottom plate
rust
metal
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steel plate
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Description

【考案の詳細な説明】 (利用分野) 本考案は、エアゾルー容器、洗剤容器等、金属
板製の容器に関するものであり、胴部及び底部が
金属板で形成される種々の包装容器に利用でき
る。
(従来技術及びその問題点) この種金属缶として、すでに、第4図のものが
数多く利用されている。
この容器は、いわゆる、エアゾルー容器で、蓋
部分にバルブ装置11を具備させ、全体は、鋼板
から成る。
この容器では、蓋1、胴2、底板3をそれぞれ
ブリキ板等の表面処理鋼板で各別に構成して、巻
き締めにより前記三者を一体に接合する方法で製
作される。
前記のようにして構成された金属缶では、表面
処理層が防錆効果を発揮することから、又、胴2
の表面には塗装により保護皮膜が形成されている
ことから、金属缶の内面及び外面の腐食が防止で
きる。従つて、金属缶に収容される内容物の変質
も生じない。
ところが、この金属缶を浴室などの水気の多い
場所で使用し、長時間にわたつてタイル床面上に
設置しておくと、このタイル床面上にリング状の
錆跡が付くことがある。この錆跡は容易に拭き取
ることができず、非常に見苦しいものとなる。
これは、底板3と胴2との接合部、すなわち、
第5図の如き巻締部4に錆が発生し、これが成長
してタイル面に付着するからである。
すなわち、巻締部4では、胴2の下端と底板3
の周縁とが共にカーリングされて重ね合わされた
ものであるから、胴2の下端部近傍と、底板3の
周縁部との接触部23は金属表面相互が接触した
状態にあつて、この接触部23の気密は十分とは
言えない。従つて、この接触部から結露水や飛散
水が徐々に内部に侵入する。他方、この接触部2
3の下端に位置する底板3の端面31は、表面処
理鋼板からの打ち抜き端縁となることから、鋼板
層がそのまま露出する。従つて、この端面31に
は防錆機能がなく、前記侵入水によつて腐食さ
れ、この部分に錆が発生する。
この錆が時間と共に成長して、矢印のように接
触部23から外部にあふれ出て床面に達し、この
錆が床面に付着するのである。
(技術的課題) 本考案は、このような、表面に防錆処理層を具
備させた胴2及び底板3とを巻き締めによつて結
合一体化させた金属缶において、水気の多い場所
で使用しても、床面にリング状の錆跡が生じない
ようにするため、防錆保護層を具備する金属板を
打ち抜いて製作した底板が、胴部と巻締めよりに
一体化された場合においても底部端縁が防錆保護
層によつて被覆された状態に置くことをその技術
的課題とする。
(手段) 上記課題を解決するための本考案の技術的手段
は、『底板3を、表裏両面がアルミニユーム層3
0,30となつたクラツド鋼板から打抜いて形成
したものとし、この底板を胴2の下端に巻き締め
により一体化させ、前記巻き締め部における胴2
の屈曲下端と底板2との間にパツキン層5を介在
させた』ことである。
(作用) 本考案の上記技術的手段は次のように作用す
る。
両面がアルミニユウム層30,30となつたク
ラツド鋼板からポンチPとダイスDとを用いて円
板を打ち抜いた場合、この端縁は打抜工程で、ま
ず、両面のアルミニユウム層30,30が鋼板層
32の端面を被覆するような不完全切断状態とな
り、次いで、このアルミニユウム層30,30の
接合された部分が切断されて打ち抜き完了する。
(第2図参照) 従つて、上記の如く構成された底板3の端面3
1はアルミニユウム層30で被覆されたものとな
り、容器となつた場合の底部の巻締部4では底板
3の鋼板層32の端面が露出しない状態にある。
また、胴2の端縁は、巻き締め部において上方
に屈曲することから、この端縁に胴2の鋼板層の
端縁が露出状態にあつても、侵入水は、当該部分
にまでは達しない。特に、底板3の端縁を含めて
その表裏全面がアルミニユーム層によつて被覆さ
れていることから、このアルミニユーム層が巻き
締めによつて密着された胴2との接触部に馴染み
やすい。つまり、既述の接触部23の気密が確実
なものとなる。
このように、構成された容器では、胴2と底板
3との接触部23から水が侵入しにくいと共に、
仮令、この部分から水が侵入したとしても、この
侵入水によつて巻き締め部内に垂下状態にある底
板3の端面には、錆が発生しないこととなる。
また、胴2と底板3との巻き締め部は、胴2の
屈曲下端と底板3の周縁との間に介在させたパツ
キン層5によつてその気密が確保されているか
ら、巻き締めのみによつて胴2と底板3との結合
部の気密が確保される。
(効果) 本考案は上記構成であるから、次の特有の効果
を有する。
底板3と胴2との接合部、すなわち、巻締部
4で錆の発生が防止できるから、浴室等の水気
の多い場所で金属缶を使用しても、タイル面に
リング状の錆跡が付着したりする心配がない。
アルミニユウム層のみからなる底板を使用し
ても同様に錆の発生が防止できるが、この場合
には、アルミニユウムが剛性において劣ること
から、金属缶内部が高圧状態にあるエアゾルー
容器等においては、その分、底板3の板厚を厚
く設定する必要がある。従つて、金属缶の底部
周縁の巻締部が過大となつて、外観的に見苦し
いものとなるが、本考案の上記構成によれば、
このような不都合もない。
又、アルミニユウム板は加工硬化が著しく、
アルミニユウムのみからなる底板の場合には、
巻締部が多くの加工工程を要することから、こ
の巻締部に亀裂が入つてこの亀裂部分から濡れ
が生じたり、することがあるが、本考案の上記
構成によれば、加工性の高い鋼板層があること
から、巻締部に亀裂が生じたりすることがな
く、濡れの心配がない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を説明すると、この実施
例では、底板3を製作する素材として、鋼板層3
2の両面に同じ厚さのアルミニユウム層30,3
0を形成したクラツド鋼板を採用し、このクラツ
ド鋼板から第2図、第3図に示す手順で皿状の底
板3を製作する。
上記工程において、クラツド鋼板から円板33
を打ち抜くとき、既述した理由で、円板33の端
面31がアルミニユウム層で被覆されたものとな
る。(第2図のB参照) この円板33を第3図に示す手順で中央部が上
方に凸となつた皿状に仕上げ、周縁部にパツキン
層5を設けて、このパツキン層部分に予め、胴2
の下端部に張り出させたつば21を当接させ、こ
の重合部を巻き締めると、第1図の如く、胴2と
底板3とが巻き締めにより気密状態に接合された
ものとなる。
このものでは、端面31がアルミニユウム層3
0で被覆されることから、この部分からの錆の発
生が防止できる。
尚、上記実施例のものでは、巻締部4の気密確
保のため、パツキン層5を介在させたが、前記気
密が低級なものでも機能上問題のない缶の場合に
は、このパツキン層は不要である。特に、本考案
のものではアルミニユウム層30として硬度の低
い材質を選定すれば接触する相手方になじみ易く
なり、ある程度の気密が確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の要部断面図、第2図は
この場合において、底板3を製作する場合の円板
打抜工程の実際を示す説明図、第3図は底板3を
加工する工程の説明図、第4図は従来の金属缶の
説明図、第5図はその要部拡大図であり、図中2
……胴、3……底板、30……アルミニユウム
層、31……端面、32……鋼板層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面に防錆処理層を具備させた胴2と同様な表
    面構成となつた底板3とを巻き締めによつて結合
    一体化させた金属缶において、底板3を、表裏両
    面がアルミニユーム層30,30となつたクラツ
    ド鋼板から打抜いて形成したものとし、この底板
    を胴2の下端に巻き締めにより一体化させ、前記
    巻き締め部における胴2の屈曲下端と底板2との
    間にパツキン層5を介在させた金属缶。
JP1985016140U 1985-02-06 1985-02-06 Expired JPH0318353Y2 (ja)

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JP1985016140U JPH0318353Y2 (ja) 1985-02-06 1985-02-06

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JPS61132237U JPS61132237U (ja) 1986-08-18
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JPS6368233A (ja) * 1986-09-08 1988-03-28 Shiseido Co Ltd 金属容器の製造方法
JP2582874B2 (ja) * 1988-10-19 1997-02-19 大和製罐株式会社 防錆性容器
JP2020021827A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 ショット日本株式会社 気密端子

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JPS61132237U (ja) 1986-08-18

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