JP2547861Y2 - 口金部構造 - Google Patents
口金部構造Info
- Publication number
- JP2547861Y2 JP2547861Y2 JP12147290U JP12147290U JP2547861Y2 JP 2547861 Y2 JP2547861 Y2 JP 2547861Y2 JP 12147290 U JP12147290 U JP 12147290U JP 12147290 U JP12147290 U JP 12147290U JP 2547861 Y2 JP2547861 Y2 JP 2547861Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral wall
- annular ring
- outer peripheral
- welded
- bent piece
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は密封容器の口金部構造に関する。
一般に医薬品等を密封状に収納する容器に於ては、
内部が洗浄しやすく、洗浄後に不純物や異物が残留しな
いこと、耐食性に優れ、特に容器内面が腐食しないこ
と、蓋を巻き締める時に口金部が変形しない程度に強
度を有すること、密部のシール材との当りが良好であ
ること、等が要望される。
内部が洗浄しやすく、洗浄後に不純物や異物が残留しな
いこと、耐食性に優れ、特に容器内面が腐食しないこ
と、蓋を巻き締める時に口金部が変形しない程度に強
度を有すること、密部のシール材との当りが良好であ
ること、等が要望される。
ところが、従来の口金部構造として提案されているも
のは、第8図(I)〜(IV)に示すような断面形状のも
のであった。つまり、第8図(I)では上面に溶接部a
があるためシール材との当りが不均一となって密封性が
不良となることがあり、また、同図(II)では、蓋を巻
き締める作業時に、リングbが下方へ位置ずれして板金
製容器本体cの水平片部dが図のように変形する等の強
度上の問題がある。また、同図(III)や(IV)では、
リングbと容器本体cとの溶接部eの微小凹凸が、容器
内面に存在するため、完全に洗浄する上で好ましくな
い。
のは、第8図(I)〜(IV)に示すような断面形状のも
のであった。つまり、第8図(I)では上面に溶接部a
があるためシール材との当りが不均一となって密封性が
不良となることがあり、また、同図(II)では、蓋を巻
き締める作業時に、リングbが下方へ位置ずれして板金
製容器本体cの水平片部dが図のように変形する等の強
度上の問題がある。また、同図(III)や(IV)では、
リングbと容器本体cとの溶接部eの微小凹凸が、容器
内面に存在するため、完全に洗浄する上で好ましくな
い。
本考案はこのような問題を解決して、医薬品等の密封
容器として要望される上記諸点を満足する口金
部構造を提供することを目的とする。
容器として要望される上記諸点を満足する口金
部構造を提供することを目的とする。
本考案は、板金製密封用容器本体の開口部を形成する
周壁の外周面に段付部を形成して、該段付部にて位置決
めされる円環リングが上記周壁に外嵌されると共に、該
円環リングの上端面に面接触で当接してかつ溶接一体化
される水平折曲片部を上記周壁の上端に外径方向へ約90
°折曲げて形成している。
周壁の外周面に段付部を形成して、該段付部にて位置決
めされる円環リングが上記周壁に外嵌されると共に、該
円環リングの上端面に面接触で当接してかつ溶接一体化
される水平折曲片部を上記周壁の上端に外径方向へ約90
°折曲げて形成している。
蓋をその後巻き締めする時に口金部に外力が加わった
としても、環状リングは、周壁の段付部にて位置決めさ
れていて、位置ずれせず、口金部の変形が生じない。
としても、環状リングは、周壁の段付部にて位置決めさ
れていて、位置ずれせず、口金部の変形が生じない。
口金部の容器内面には溶接部の全くない構造となるか
ら、完全に洗浄が出来る。しかも、医薬品や化学剤等に
よって、内面の腐食も生じにくい。
ら、完全に洗浄が出来る。しかも、医薬品や化学剤等に
よって、内面の腐食も生じにくい。
口金上面に於て、水平折曲片部とその溶接部を機械加
工で仕上げれば、ここに当接するシール材との当りは良
好である。また、口金部寸法精度は良好に保たれる。
工で仕上げれば、ここに当接するシール材との当りは良
好である。また、口金部寸法精度は良好に保たれる。
以下、図示の実施例に基づき本考案を説明する。
第1図に医薬品等の密封容器であって、蓋及びシール
材等を取付ける前の状態を半裁図にて示す。本考案はこ
のような密封容器の口金部構造Aに関するもので、その
拡大断面図を第6図に示す。また、蓋を取付けた状態を
第7図に示す。
材等を取付ける前の状態を半裁図にて示す。本考案はこ
のような密封容器の口金部構造Aに関するもので、その
拡大断面図を第6図に示す。また、蓋を取付けた状態を
第7図に示す。
まず、第6図(と第7図)に於て説明すると、アルミ
ニウム等の板金を塑性加工して作られる板金製密封用容
器本体1の開口部2を形成する短円筒状の周壁3の外周
面3aに段付部4を形成してあり、この段付部4に、円環
リング5が位置決めされる。
ニウム等の板金を塑性加工して作られる板金製密封用容
器本体1の開口部2を形成する短円筒状の周壁3の外周
面3aに段付部4を形成してあり、この段付部4に、円環
リング5が位置決めされる。
つまり、円環リング5もアルミニウム等の金属製であ
って、横断面は略矩形乃至略正方形であり、容器本体1
の周壁3に外嵌されている。周壁3は、段付部4の存在
により、上端部の厚さ寸法Tが下方の厚さ寸法Toよりも
小さい肉薄部に形成されている。
って、横断面は略矩形乃至略正方形であり、容器本体1
の周壁3に外嵌されている。周壁3は、段付部4の存在
により、上端部の厚さ寸法Tが下方の厚さ寸法Toよりも
小さい肉薄部に形成されている。
6はこの肉薄部を外径方向へ約90°折曲形成した水平
折曲片部であり、円環リング5の上端面7に面接触で当
接され、かつ、溶接部Wにてこの水平折曲片部6の外周
端縁部と、円環リング5とは、溶接一体化されている。
折曲片部であり、円環リング5の上端面7に面接触で当
接され、かつ、溶接部Wにてこの水平折曲片部6の外周
端縁部と、円環リング5とは、溶接一体化されている。
Gは、切削や研磨等の機械仕上げを行った機械仕上げ
ゾーンを示し、上記水平折曲片部6の上面6aと、円環リ
ング5の外周面8と下面9の一部を、含んでいる。勿
論、溶接部Wも含まれる。
ゾーンを示し、上記水平折曲片部6の上面6aと、円環リ
ング5の外周面8と下面9の一部を、含んでいる。勿
論、溶接部Wも含まれる。
第7図に於て、10はゴム等の弾性材のシール材であっ
て、水平折曲片部上面6aと、周壁3の内面3bに密着状と
なるように、内蓋11にて押圧される。12は巻き締めされ
た外蓋であり、(公知の巻き締め方法にて)外蓋12の外
周壁部12aが、円環リング5の外周面8、及び、外周面
8と下面9のアール状角部13に、密嵌状に外嵌固着され
ている。
て、水平折曲片部上面6aと、周壁3の内面3bに密着状と
なるように、内蓋11にて押圧される。12は巻き締めされ
た外蓋であり、(公知の巻き締め方法にて)外蓋12の外
周壁部12aが、円環リング5の外周面8、及び、外周面
8と下面9のアール状角部13に、密嵌状に外嵌固着され
ている。
第6図と第7図に点々にて示した溶接部Wの上面、及
び、水平折曲片部6の上面6aは、切削又は研磨仕上げさ
れているため、シール材10との密着性は優れる。また、
円環リング5の外周面8及び角部13が同様に切削又は研
磨仕上げされているから外蓋12の外周壁部12aの巻き締
め作業が円滑に行われると共に、高精度にかつ確実に密
着固定される。
び、水平折曲片部6の上面6aは、切削又は研磨仕上げさ
れているため、シール材10との密着性は優れる。また、
円環リング5の外周面8及び角部13が同様に切削又は研
磨仕上げされているから外蓋12の外周壁部12aの巻き締
め作業が円滑に行われると共に、高精度にかつ確実に密
着固定される。
しかして、この口金部構造Aの製造方法を、第2図〜
第5図にて順次具体的に説明すると、まず第2図のよう
に、容器本体1の開口部2を形成する周壁3の外周面3a
に、上端から所定幅で切削して、元の厚さ寸法ToをTま
で薄くし、段付部4を形成する。次に、円環リング5を
矢印のように外嵌して、段付部4に当てる。
第5図にて順次具体的に説明すると、まず第2図のよう
に、容器本体1の開口部2を形成する周壁3の外周面3a
に、上端から所定幅で切削して、元の厚さ寸法ToをTま
で薄くし、段付部4を形成する。次に、円環リング5を
矢印のように外嵌して、段付部4に当てる。
次に、第3図の矢印のように、水平折曲片部6を外径
方向へ約90°折曲形成し、円環リング5を保持する。そ
の後、第4図に示すように、水平折曲片部6の外周端縁
部を溶接して、円環リング5と一体化する。点々は溶接
部Wを示す。この状態では、溶接のピンホールが存在し
たり、スパッタが飛んで、折曲片部6の上面や、円環リ
ング5の外周は、凹凸が有るので、次に、第5図に斜線
にて示す範囲を、機械加工して仕上げる。即ち、切削や
研磨によって、斜線部を除去するのであるが、このと
き、アール状角部13及び14を形成する。このようにし
て、第6図に示した口金部構造Aが製造できる。
方向へ約90°折曲形成し、円環リング5を保持する。そ
の後、第4図に示すように、水平折曲片部6の外周端縁
部を溶接して、円環リング5と一体化する。点々は溶接
部Wを示す。この状態では、溶接のピンホールが存在し
たり、スパッタが飛んで、折曲片部6の上面や、円環リ
ング5の外周は、凹凸が有るので、次に、第5図に斜線
にて示す範囲を、機械加工して仕上げる。即ち、切削や
研磨によって、斜線部を除去するのであるが、このと
き、アール状角部13及び14を形成する。このようにし
て、第6図に示した口金部構造Aが製造できる。
なお、所望により、上記切削又は研磨を省略しても良
い。
い。
本考案は上述の構成により、次のような著大な実用的
効果を奏する。
効果を奏する。
(口金内面に溶接部が存在しないから、)洗浄にて完
全に美しくすることが出来て、医薬品用等として衛生上
好適である。
全に美しくすることが出来て、医薬品用等として衛生上
好適である。
(口金内面に溶接部が存在しないから、)耐食性に優
れている。
れている。
口金の寸法精度が良好である。
(水平折曲片部6の下面が円環リング5の上端面7に
面接触で当接して且つ溶接一体化され、さらに、段付部
4に円環リング5の下面が当って位置決めされているか
ら、)蓋12を巻き締める作業時の口金の変形が防止出来
て、強度上も優れている。
面接触で当接して且つ溶接一体化され、さらに、段付部
4に円環リング5の下面が当って位置決めされているか
ら、)蓋12を巻き締める作業時の口金の変形が防止出来
て、強度上も優れている。
シール材10の当りが良好で、密封性に優れた密封容器
となる。
となる。
第1図は本考案の一実施例を示す半裁正面図、第2図〜
第5図は製造工程説明断面図、第6図は要部拡大断面
図、第7図は施蓋密封状態を示す要部拡大断面図であ
る。第8図は従来例の要部断面説明図である。 1……容器本体、2……開口部、3……周壁、3a……外
周面、4……段付部、5……円環リング、6……水平折
曲片部、6a……上面、7……上端面、8……外周面、W
……溶接部。
第5図は製造工程説明断面図、第6図は要部拡大断面
図、第7図は施蓋密封状態を示す要部拡大断面図であ
る。第8図は従来例の要部断面説明図である。 1……容器本体、2……開口部、3……周壁、3a……外
周面、4……段付部、5……円環リング、6……水平折
曲片部、6a……上面、7……上端面、8……外周面、W
……溶接部。
Claims (1)
- 【請求項1】板金製密封用容器本体1の開口部2を形成
する周壁3の外周面3aに段付部4を形成して、該段付部
4にて位置決めされる円環リング5が上記周壁3に外嵌
されると共に、該円環リング5の上端面7に面接触で当
接してかつ溶接一体化される水平折曲片部6を上記周壁
3の上端に外径方向へ約90°折曲形成していることを特
徴とする口金部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12147290U JP2547861Y2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 口金部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12147290U JP2547861Y2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 口金部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0478129U JPH0478129U (ja) | 1992-07-08 |
JP2547861Y2 true JP2547861Y2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=31869327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12147290U Expired - Lifetime JP2547861Y2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | 口金部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547861Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-19 JP JP12147290U patent/JP2547861Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0478129U (ja) | 1992-07-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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