JPH0132989Y2 - - Google Patents

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JPH0132989Y2
JPH0132989Y2 JP1985053412U JP5341285U JPH0132989Y2 JP H0132989 Y2 JPH0132989 Y2 JP H0132989Y2 JP 1985053412 U JP1985053412 U JP 1985053412U JP 5341285 U JP5341285 U JP 5341285U JP H0132989 Y2 JPH0132989 Y2 JP H0132989Y2
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bottle
protrusion
metal
welding
inner bottle
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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は金属製魔法瓶に関し、詳しくはその内
瓶又は外瓶における溶接接合部の構造に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、金属製魔法瓶の内瓶又は外瓶は、軸心方
向に分割したものをプレス成型し、これらを突き
合わせ溶接にて接合して形成されている。この溶
接作業は、分割体をそれぞれ金型内に挿入保持さ
せ、金型を移動させて接合端部を突き合わせるこ
とによつて行つているが、分割体自体の成型誤差
及び分割体と金型との間に設けられている間隙の
ために分割体が芯ずれし、溶接欠陥を生ずる虞れ
があつた。一方、分割体どうしをラツプシーム溶
接にて接合する方法もあるが、接合部に内瓶内に
開口する隙間が生じ、内瓶内の液体がこの隙間に
残留して腐蝕の原因なつたり、不衛生になるとい
う問題がある。
そこで、このような問題点を解消するものとし
て、実開昭58−29038号公報において、第3図に
示すように、内瓶を形成する内瓶筒体1と内瓶底
体2の接合部に、外方に向かつてわずかに突出す
る傾斜部1a,2aを形成し、前記金型3,4の
端部3a,4aがこの傾斜部1a,2aに当接す
ることによつてこれら内瓶筒体1と内瓶底体2の
芯出しを行うとともに真円度を出すようにしたも
のが提案されている。ところがこのような構成に
よつても、内瓶筒体1や内瓶底体2の成型誤差の
ために、金型3,4にて芯出しを行つても金型端
部3a,4aで傾斜部1a,2aを規制すること
ができず、接合端縁どうしが適正に合致しないこ
とがあり、溶接欠陥を生ずるという問題があつ
た。
一方、実開昭58−100740号公報は外瓶肩部側と
外瓶底部側とを印ろう嵌めしてろう接材等でシー
ル接合したものを開示している。底部側の接合端
はストレート形状をなし、肩部側の接合端部は底
部側の接合端部と印ろう嵌合する段部を持ち、こ
の段部の先端側に底部側接合端を前記段部に案内
する斜め外方に突出する突出部を持つている。し
かし印ろう嵌め接合は接合構造が複雑でかつ溶接
接合でないことによりシール接合作業が煩雑なも
のになつて作業性が悪く高価につく。またストレ
ートな底部側の接合端部は前記突出部の案内によ
つて肩部側の接合端部と芯合せされるが、ストレ
ート形状であるため変形されやすく、芯ズレや寸
法誤差のために変形されてしまうきらいがある
し、肩部側の接合端部との印ろう嵌めにあつても
同じことが云え、溶接接合でないことと相俟ち、
シール不良、肩側と底側との芯ズレ、接合部の変
形のあるものとなり勝ちである。
(考案の目的) 本考案は接合構造を改良することにより上記従
来の問題点を解消し得る金属製魔法瓶を提供する
ことを目的とする。
(考案の構成) 本考案は上記目的を達成するため、金属製内瓶
とこの内瓶を真空空間を介在させて包囲する金属
製外瓶とを一体接合してなり、これら内瓶と外瓶
の軸芯方向の任意の分割部を突き合わせて溶接接
合してなる金属製魔法瓶において、前記溶接接合
部における各突き合わせ端部の双方に斜め外方に
突出する突出部を形成し、一方の突き合わせ端部
の突出部は、その外周縁が他方の突き合わせ端部
の突出部の外周縁より内側の傾斜又は湾曲した部
位に当接するように形成し、一方の突き合わせ端
部に他方の突き合わせ端部が嵌まり込むように当
接して、分割体の成型誤差のためにそれらの突き
合わせ端部間に多少の位置ずれがあつてもそれら
を常に適正に合わせられるようにしたことを特徴
とするものである。
(実施例) 以下、第1図及び第2図に示す本考案の一実施
例に基き具体的に説明する。
図において、6は金属製魔法瓶の本体であり、
金属製内瓶7とこれを包囲する金属製外瓶8と
を、これらの間に真空空間9を介在させた状態で
一体接合して構成されている。前記内瓶7は筒体
部10と底部11とを突き合わせ溶接にて接合し
て構成されており、その溶接接合部12は第2図
に示すうな構造となつている。即ち、筒体部10
の下端と底部11の上端との各突き合わせ端部1
0a,11aには、それぞれ斜め外方に湾曲して
突出する突出部13が形成されている。前記突出
部13の突出量は、筒体部10及び底部11の成
型誤差を吸収し得る程度の大きさが適当である。
また筒体部10の下端近傍の外径D0に対して底
部11の上端近傍の外径D1は略同じか若干小さ
い目になつている。さらに筒体部10の突出部外
周縁13aの外径は、底部11の突出外周縁23
aの外形よりも大きくしてある。従つて、筒体部
10と底部11を接合すべく、それらの突き合わ
せ端部10aと11aを互いに突き合わせると、
底部11の突き合わせ端部11aの突出部外周縁
23aが、筒体部10の突き合わせ端突出部13
の外周縁13aより内側の湾曲した内側面13b
に嵌まり込むように当接することになる。
尚、第1図において、14は魔法瓶本体6上部
の注ぎ口部に外嵌装着された肩部材であり、口部
パツキン15を介して前記注ぎ口部の上端に水密
に接続されている。16は注ぎ口を開閉する栓体
で、前記肩部材14に螺合されている。17は肩
部材14に螺合外嵌された外蓋兼用のコツプ、1
8は天板カバー、19は魔法瓶本体6の底部に外
嵌装着された底部材、20は底板カバー、21は
吊下バンドである。
上記構成において、筒体部10と底部11を溶
接接合するには、従来と同様にそれぞれ金型3
1、32に挿入し、これら金型31,32を移動
させて筒体部10と底部11の突き合わせ端部1
0aと11aを突き合わせる。すると、上記のよ
うに突き合わせ端部11aの突出部23が突き合
わせ端部10aの突出部13の内側面13bに嵌
まり込み、多少の芯ずれ等があつても突き合わせ
端部どうしが適正に合致し、この状態で突き合わ
せ溶接を行うことにより欠陥のない溶接ができ
る。また、溶接時に突出部13,23の外周縁1
3a,23aは溶融して溶着金属となり、溶接後
は鋭く突出せずに滑らかな外面になる。また内面
側に凹条が形成されても、浅く滑らかなものにな
る。そのためにも上記図示例の突出部13,23
のように外周縁に向かつて肉厚が薄くなるように
しておくのが好ましい。
なお、上記実施例では突出部13,23は湾曲
したものを例示したが、傾斜突出させてもよい。
ただし、図示例の如く外周縁に近付く程水平に近
くなる湾曲状に形成しておくと、大きな芯ずれで
あつても無理なく吸収して容易に適正に合致させ
ることができる。
上記実施例では、筒体部10側にのみ突出部1
3を形成し、底部11側は円筒状のままであつた
が、第3図に示す実施例の如く、底部11の突き
合わせ端部11aにも同様の突出部23を形成
し、突出部どうしを突き合わせるようにしてもよ
い。この場合も、突出部23の外周縁23aが突
出部13の内側面13bに当接している。
さらに本考案は、内瓶7の突き合わせ溶接に限
らず、外瓶8の底部上筒部の接合部にも適用する
ことができる。
(考案の効果) 本考案の金属製魔法瓶によれば、以上のように
溶接接合部における突き合わせ端部双方に斜め外
方に突出する突出部を形成し、一方の突き合わせ
端部は、その外周縁が他方の突出部の外周縁り内
側の傾斜又は湾曲した部位に当接するように形成
しているので、一方の突き合わせ端部に他方の突
き合わせ端部がそれぞれ突出部による補強形状を
もつて嵌まり込むように当接して、分割体の成型
誤差等のためにそれらの突き合わせ端部間に多少
の芯ずれがあつても強制的な案内による変形等を
伴わないでそれらを常に適正に合致させるとがで
きる。このため正確で確実な溶接接合が容易にで
き、溶接欠陥の発生を防止できる。また突き合わ
せ溶接によつてラツプシーム溶接の場合のように
溶接部に隙間を生ずる虞れもなく、腐蝕が生じた
り、不衛生になつたりすることがないのは勿論、
突き合わせ端部どうしはそれらの突出部外周縁が
溶融し合うため外面への突出部が少なく外瓶にも
充分適用できるし、内側に凹条ができるにしても
浅い滑らかなものとなるので何らの弊害とならな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の半断面全体正面
図、第2図は第1図のA部の溶接接合前の状態の
拡大断面図、第3図は従来例の要部の拡大断面図
である。 1……魔法瓶本体、7……内瓶、8……外瓶、
9……真空空間、10……筒体部、10a……突
き合わせ端部、11……底部、11a……突き合
わせ端部、12……接合部、13……突出部、1
3a……外周縁、13b……内側面、23……突
出部、23a……突出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属製内瓶とこの内瓶を真空空間を介在させて
    包囲する金属製外瓶とを一体接合してなり、これ
    ら内瓶と外瓶の軸心方向の任意の分割部を突き合
    わせて溶接接合してなる金属製魔法瓶において、
    前記溶接接合部における各突き合わせ端部の双方
    に斜め外方に突出する突出部を形成し、一方の突
    き合わせ端部の突出部は、その外周縁が他方の突
    き合わせ端部の突出部の外周縁より内側の傾斜又
    は湾曲した部位に当接するように形成したことを
    特徴とする金属製魔法瓶。
JP1985053412U 1985-04-09 1985-04-09 Expired JPH0132989Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985053412U JPH0132989Y2 (ja) 1985-04-09 1985-04-09

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JP1985053412U JPH0132989Y2 (ja) 1985-04-09 1985-04-09

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JPS61170433U JPS61170433U (ja) 1986-10-22
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JPS58100740U (ja) * 1981-12-26 1983-07-08 日本酸素株式会社 金属製魔法瓶

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