JPH0316750Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ボデーのアウターパネル部分に設
ける自動車の燃料注入口の改良に関する。

自動車では、ボデー側面のアウターパネル部分
に、アウターパネルの位置よりも少し内側に凹め
て突出しないようにして、燃料注入口を設けるこ
とがある。この場合、通常は、第１図に示すよう
に、中央に燃料注入管Ａを溶着した椀形のブラケ
ツトＢの外周に鍔Ｃを設け、ボデーアウターパネ
ルＤに設けた孔Ｅの周りの内側面にブラケツトＢ
の鍔Ｃを重ねて溶着し、孔Ｅの端に沿つて、シー
ラーゾルＦを塗付して、シールするようにしてい
る。このような構造であると、鍔Ｃをアウターパ
ネルＤにスポツト溶接で溶着した跡が、アウター
パネルＤの外面に表れるので、見苦しく、修正作
業が必要になる。又は、シーラーゾルＦを塗る作
業が内側になるので、むつかしくて手間がかか
り、確実に塗付できたかどうかの確認も大変で製
造コストが高くつく。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下第２図に示す本考案の実施例について説明す
る。

ボデーアウターパネル１に段部２とテーパー部
３を設けた内側に凹入する段付き孔４を設ける。
一方、中央に燃料注入管５を溶着した椀状のブラ
ケツト６の外周に鍔７を設ける。そして、ブラケ
ツト６を外側から段付き孔４に挿入して、鍔７の
外周を段部２の外面に重ね合わせる。ブラケツト
６は、段付き孔４のテーパー部３で、スポツト溶
接によつて溶着し、鍔７の外周縁に沿つてシーラ
ーゾル８を塗付してシールする。

このようにボデーアウターパネル１とブラケツ
ト６とは、ボデーアウターパネル１の段付き孔４
のテーパー部３でスポツト溶接によつて溶着する
ので、ボデーアウターパネル１の表面に、スポツ
ト溶接の跡がでない。又、段部２はブラケツト６
の鍔７の案内になつて、位置決めになるととも
に、シーラーゾル８を塗付する場合に、ゾル溜り
になるので、シーラーゾル８の塗付作業が容易に
なる。

以上説明したように、この考案は、ボデーアウ
ターパネルに段付き孔を設け、中央に燃料注入管
の端を溶着した椀状のブラケツトの外周に鍔を設
け、ブラケツトを段付き孔に挿入して鍔を段部に
合せて溶着し、鍔の外周にシーラーゾルを塗付す
るようにしたので、ブラケツトを段付き孔内に挿
入したとき、鍔が段付き孔の段部の外面に重合支
持されるので、溶接作業を容易にでき、ボデーア
ウターパネルの表面に溶着跡ができず、修正作業
の必要がない。そして、段部が、ゾル溜りになる
ので、シーラーゾルの塗付作業が容易になつて、
製造コストが低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す縦断面図、第２図は本考
案の一実施例を示す縦断面図である。 １……ボデーアウターパネル、２……段部、４
……段付き孔、５……燃料注入管、６……ブラケ
ツト、７……鍔、８……シーラーゾル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボデーアウターパネルに内側に凹入する段付き
   孔を設けるとともに、中央に燃料注入管の端を密
   着した椀状のブラケツトの外周に鍔をけ、そのブ
   ラケツトを段付き孔に挿入して鍔を上記段部の外
   面に重ね合せて溶着し、鍔の外周にシーラーゾー
   ルを塗布するようにしたことを特徴とする自動車
   の燃料注入口。