JPH0134925Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は車体のフロア等の外側に注水口のみを
開口させるようにしたウオツシヤータンクの注水
口部構造に関する。

（従来の技術） 従来この種構造として、第１図に示すように、
車体のフロアａに穿設された透孔ｂに筒状の案内
部材ｃを嵌入させ、該透孔ｂと該案内部材ｃ外周
との隙間を該フロアａ下面の透孔ｂ周縁部に押え
金ｄによつて取付けたパツキングｅでシールする
と共に、該案内部材ｃの内部空間を、ホースｆに
より該フロアａの下方に固設したウオツシヤータ
ンクｇの注水口ｈに連通させるようにしたものが
知られる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来のものは、案内部材ｃ
の上端に結合するキヤツプｉを外した状態で、フ
ロアａの上面側から案内部材ｃとホースｆとを介
してウオツシヤー液をウオツシヤータンクｇ内に
注水するもので、案内部材ｃ、パツキングｅ、押
え金ｄ、ホースｆ、ホースｆの抜止め用のバンド
ｉ，ｈを必須構成要素とするから、部品点数が多
く、その組立作業にも時間がかかり、コストが高
くなる不都合を伴う。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記不都合を解消するウオツシヤータ
ンクの注水口部構造を提供しようとするものであ
つて、車体のフロア等に穿設された透孔にウオツ
シヤータンクの注水口を嵌入突出させ、該フロア
等の内側に押え金によつて取付けたパツキングに
筒状部を形成し、該筒状部の内面を該注水口の外
周に密着させて成る。

（実施例） 以下に本考案を図示の実施例に基いて説明す
る。

第２図において、１は車体のフロア２の下方に
固設され、その注水口３を該フロア２に穿設され
た透孔４に嵌入突出させたウオツシヤータンクを
示す。

また、５はフロア２の下面の透孔４周縁部に押
え金６によつて取付けられ、その中央に形成され
た筒状部７の内面をウオツシヤータンク１の注水
口３の外周に密着させたパツキングを示す。

図示の実施例では、ウオツシヤータンク１の注
水口３外周に、該注水口３の外径より若干大径の
透孔４を有する第３図に示すような押え金６と、
外径が該透孔４より若干大径で且つ内径が該注水
口３の外径より若干小径の筒状部７を有する第４
図に示すようなパツキング５とを順に嵌め込み、
該ウオツシヤータンク１を車体のフロア２の下方
のフレーム（図示しない）に固設した後、該押え
金６及びパツキング５をネジ８により該フロア２
に取付けた。これによれば、透孔４と注水口３と
の隙間はパツキング５の特に筒状部７により完全
にシールされて、フロア２下方からの泥水等がフ
ロア２上方に侵入することがなくなると共に、前
記フレームに製作誤差や組立誤差があり、これに
固設するウオツシヤータンク１の注水口３の上下
方向の位置が所定位置からずれるようなことがあ
つても、そのずれは上下方向に延びる筒状部７に
よつて補償されるので、この場合にもシール性を
損なうことがない。第２図中９はキヤツプを示
す。

尚、図示のものでは、フロア２の下面が請求の
範囲に記載する「フロア等の内側」に相当する。

（考案の効果） このように本考案によるときは、車体のフロア
等に穿設された透孔にウオツシヤータンクの注水
口を嵌入突出させ、該フロア等の内側に押え金に
よつて取付けたパツキングに筒状部を形成し、該
筒状部の内面を該注水口の外周に密着させて、該
透孔と該注水口との隙間をシールすると共に、該
注水口の上下方向の所定位置からのずれを補償す
るようにしたので、前記従来のものに比して部品
点数が３部品減少することになり、しかもその分
組立作業時間も減少することになつて、廉価に提
供できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の截断正面図、第２図は本考案
の実施の１例を示す截断正面図、第３図はその押
え金の１例を示す斜視図、第４図はそのパツキン
グの１例を示す斜視図である。 １……ウオツシヤータンク、２……フロア、３
……注水口、４……透孔、５……パツキング、６
……押え金、７……筒状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体のフロア等に穿設された透孔にウオツシヤ
   ータンク注水口を嵌入突出させ、該フロア等の内
   側に押え金によつて取付けたパツキングに筒状部
   を形成し、該筒状部の内面を該注水口の外周に密
   着させて成るウオツシヤータンクの注水口部構
   造。