JPS597235Y2 - 給油タンク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は給油タンクにおける給油口口金の取付構造の改
良に関するものである。

給油口口金の取付構造として一般に第１図に示す如くタ
ンク本体の開口部縁と給油口口金とを直接カシメ加工に
よって取付けたもの、第２図に示す如くタンク本体と、
給油口口金との間にパッキングを介装し、これ等に直接
ネジを挿通して取付けたものが周知であるが、前者にお
いてはタンクの形態によっては取付けが困難となる場合
があり、しかも加工に精度を要しカシメ部からタンク内
の油が漏出する危険性があり、後者においては組立に際
しネジを挿通するために給油口口金、パッキングおよび
タンク本体に穿設せる孔を合致させねばならず作業が面
倒であるばかりか、ネジおよびネジ孔を通してタンク内
の油が漏出する危険性があった。

本考案は上記点に鑑み、作業性のよい、しかも漏油の危
険性のない給油タンクを提供するにある。

以下図面に就いて本考案による一実施例を説明するに、
１は給油タンクにしてその底部には外方へ突設せる環状
の鍔部２により開口部３を形或してなる。

４は同じくタンク本体１の底部にスポット溶接にて固設
せる環状の取付部材にして、前記鍔部２の外側に所要の
間隔Ｌを在して位置し、外方へ突出する複数の取付座５
を形威してなる。

６は前記鍔部２と取付部材４との間隔Ｌに配設してなる
環状のパッキングにして、その高さを取付部材４の取付
座５の高さより高く設定してなる。

７は前記取付部材４の取付座５にネジ９にて締結せる給
油口口金にして、前記タンク本体１との間でパッキング
６を圧接するように縁部８を形威してなる。

本考案による給油タンクは以上のように構成されてなる
ので、給油口口金７の取付けに際しては、タンク本体１
の底部に形設された鍔部２とこの鍔部２の外側に固設さ
れた取付部材４との間隔Ｌにパッキング６を配設し、し
かる後これ等鍔部２、取付部材４およびパッキング６を
給油口口金７にて被い、その縁部８をネジ９によって取
付部材４の取付座５に締結すればよく、この給油口口金
７の取付部材４への締結によってパッキング６の両端は
給油口口金７の縁部８とタンク本体１に圧接され給油口
口金７はタンク本体１に気密に保持される。

以上のように本考案による給油タンクにおいては、タン
ク本体の底部に形威される開口部とこの開口部の外側に
固設される取付部材間にパッキングを配設し、このパッ
キングを取付部材に締結される給油口口金によってタン
ク本体との間で圧接するようにしてなるので、従来例の
ようにタンク本体と給油口口金とのカシメ部およびタン
ク本体を貫通するネジ、ネジ孔からの漏油の危険性は全
くなくなり、しかも組立に際し、給油口口金、パッキン
グおよびタンク本体の三者に穿設したネジ孔の位置合せ
というような面倒な作業も必要なく作業性を大巾に向上
することができる等種々の効果を奏し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例の給油タンクの要部断面図
、第３図は本考案による給油タンクの要部断面図、第４
図は同じく分解斜視図である。 図中、１はタンク本体、３は開口部、４は取付部材、６
はパッキング、７は給油口口金。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 タンク本体の底部に形或された開口部を、シール部材を
   介し給油口口金とともに固着するようにしてなる給油タ
   ンクにおいて、 前記タンク本体の開口部を外方へ突設せる環状の鍔部に
   より囲繞して形戊し、 前記鍔部の外側に位置し所要の間隙を在して取付部材を
   固接するとともに、当該取付部材には外方へ突出する複
   数の取付座を形威し、 前記鍔部と取付部材とによる間隙部に環状のパッキング
   を配設し、 これ等鍔部、取付部材およびパッキングを給油口口金に
   て被うとともに、その縁部をネジによって取付部材の取
   付座に締結するように構威したこと、 を特徴とする給油タンク。