JPH0867159A - 作業車両の変速操作装置 - Google Patents

作業車両の変速操作装置

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JPH0867159A
JPH0867159A JP22887894A JP22887894A JPH0867159A JP H0867159 A JPH0867159 A JP H0867159A JP 22887894 A JP22887894 A JP 22887894A JP 22887894 A JP22887894 A JP 22887894A JP H0867159 A JPH0867159 A JP H0867159A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業車両の走行バランスを確保したまま、車
速を適正にコントロールできると共に、瞬時にして変速
レバーを高速側から低速側に戻すことができ、又、作業
効率をも向上することができ、しかも、変速操作が簡単
で、安定した楽々操作が可能となり、コンパクト化及び
部品点数の削減を図った作業車両の変速操作装置を提供
する。 【構成】 作業車両本体の操向ハンドル1に設けられ且
つ車両速度を無段階に変速する変速レバー3を高速側に
移動した後、該変速レバー3に操作荷重を加えない時、
ロック機構5により前記変速レバー3が当該位置にロッ
クされ、前記操向ハンドル1に設けられたロック解除レ
バー6を操作して前記ロック状態を解除した時、前記変
速レバー3が戻しバネ24により低速側に戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝刈り、草刈り、耕う
ん、除雪等の作業を行うための、特に、1輪或は2輪タ
イプの作業車両の変速操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の1輪或は2輪タイプの
作業車両にあっては、一方の手だけでバー型の操向ハン
ドルのグリップを握り、他方の手を操向ハンドルのグリ
ップから離して変速レバーを操作すると、作業車両の走
行バランスを確保でき難くなる。
【0003】そこで、従来、作業車両の走行バランスを
確保したまま、車両速度を適正に調整できるようにした
作業車両の変速操作装置として、特開平4−26653
2号が本出願人により提案されている。これは、作業車
両本体の操向ハンドルに、車両速度を無段階に変速する
変速レバーを設けると共に、前記操向ハンドルのグリッ
プ部近傍に前記車両速度を微調整する速度微調整部材を
設けた構成である。そして、オペレータは、大まかな車
両速度を前記変速レバーにより調節した後、両手を操向
ハンドルのグリップから離すことなく、一方の手の指で
速度微調整部材を操作することにより、両手で作業車両
の走行バランスを取りながら、適正な車両速度を選定し
て作業を行うことができるようにしたものであり、作業
上何ら問題ないものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来装置にあっては、静油圧無段変速装置(以下、H
STと記述する)が搭載されており、該HSTでは、斜
板式油圧ポンプの可動斜板がニュートラル位置に戻ろう
とする力が常に働くので、該ニュートラル位置に戻ろう
とする力を皿バネとナットとによる挟圧力及び摩擦板の
摩擦力等のフリクションにより規制している。このた
め、該フリクションが速度微調整部材に常にかかり、該
速度微調整部材を操作する際に操作上問題はないが比較
的大きな操作力を必要とし、変速レバーを高速側から低
速側にハンドルグリップから手を離すことなく瞬時に戻
すことができない。このため、例えば、耕うん時の旋回
(枕地ターン)が普通であり、より早くスムーズに行な
い作業効率を今以上に上げたいが、従来の機構ではでき
ないという問題点があった。
【0005】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、作業車両の走行バランスを確保したま
ま、車速を適正にコントロールできると共に、瞬時にし
て変速レバーを高速側から低速側に戻すことができ、し
かも、変速操作が簡単で、コンパクト化及び部品点数の
削減を図った作業車両の変速操作装置を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の作業車両の変速操作装置は、作業車両本体の
操向ハンドルに車両速度を無段階に変速する変速レバー
を設け、該変速レバーを高速側に移動した後該変速レバ
ーに操作荷重を加えない時に該変速レバーを当該位置に
ロックするロック機構を設けると共に、該ロック機構の
ロック状態を解除するロック解除レバーを前記操向ハン
ドルに設け、前記ロック解除レバーを操作して前記ロッ
ク機構のロック状態を解除した時前記変速レバーを低速
側に戻す戻し機構を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0007】同じ目的を達成する上で、前記変速レバー
の近傍に位置して前記操向ハンドルに、エンジンのスロ
ットル開度を制御するスロットルレバーを設け、オペレ
ータが前記操向ハンドルを握ったままで、前記変速レバ
ーと前記スロットルレバーのいずれも操作可能とするこ
とが望ましい。
【0008】また、同じ目的を達成する上で、前記変速
レバーの近傍に位置して前記操向ハンドルに、車両速度
を微調整する速度微調整部材を回動自在に設け、該速度
微調整部材の回転を前記変速レバーに伝達する歯車及び
前記ロック機構のクリック溝を、前記速度微調整部材の
回動軸心と同心状に配設することが望ましい。
【0009】
【作用】作業車両本体の操向ハンドルに設けられ且つ車
両速度を無段階に変速する変速レバーを高速側に移動し
た後、該変速レバーに操作荷重を加えない時、ロック機
構により前記変速レバーが当該位置にロックされ、前記
操向ハンドルに設けられたロック解除レバーを操作して
前記ロック状態を解除した時、前記変速レバーが戻し機
構により低速側に戻される。これにより、作業車両の走
行バランスを確保したまま、車速を適正にコントロール
できると共に、瞬時にして変速レバーを高速側から低速
側に戻すことができる。
【0010】また、オペレータが前記操向ハンドルを握
ったままで、前記変速レバーと前記スロットルレバーの
いずれも操作することができる。これにより、操作性が
向上する。
【0011】更に、速度微調整部材の回転を前記変速レ
バーに伝達する歯車及び前記ロック機構のクリック溝
が、前記速度微調整部材の回動軸心と同心状に配設され
ている。これにより、コンパクト化及び部品点数の削減
が図れる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る作業車両の変速
操作装置の構成を示す一部破断平面図、図2は、同変速
操作装置の構成を示す一部破断側面図、図3は、図1の
A−A線に沿う断面図である。各図中、1は操向ハンド
ル、2はブラケット、3は変速レバー、4は速度微調整
部材、5はロック機構、6はロック解除レバーである。
図2は、変速レバー3が最大限低速側に位置した状態、
即ち、停止近辺の状態を示している。
【0013】操向ハンドル1は、図5及び図6に示すよ
うに基端が1輪タイプの耕うん機(作業車両)Kのミッ
ションケース上部に固定されたハンドルコラム7の左右
両側に固定されて、それぞれ後方に延びる一対の杆状体
1a,1bからなるバー型であって、各杆状体1a,1
bの延出端部(後端部)には、それぞれグリップ8a,
8bが嵌合されている。右側のグリップ8a近傍に位置
して杆状体1aには、ブラケット2が内側に膨出するよ
うにして固定されている。
【0014】ブラケット2は、図4に示すように一方
(右方)の杆状体1aに溶接固定された本体部9と、該
本体部9に複数のビス10により固定された上カバー部
11と、本体部9の内面側に離間対向して上カバー部1
1にビス10により固定された側面カバー12とからな
る箱型をなしている。上カバー部11には、変速レバー
3が前後方向に移動自在に貫通し且つ該変速レバー3の
前後移動を案内する長孔13が内側寄りに穿設されてい
る。また、ブラケット2の所定箇所には、速度微調整部
材4の一部が突出する切欠部131が設けられている。
本体部9の内面には、複数本(本実施例では3本)の支
持軸14,15,16が突設され、これら支持軸14〜
16の突出端部は、側面カバー12に穿設された嵌合孔
17,18,19にそれぞれ嵌合されている。
【0015】第1の支持軸14には、変速レバー3の基
端部に固定された扇形ギヤ20の中央ボス孔20aが回
転自在に嵌合されている。変速レバー3の先端側は、ブ
ラケット2の上カバー部11の長孔13内を前後方向に
移動自在に貫通して該上カバー部11の外方へ突出して
おり、その突出端部には、ノブ21が固定されている。
扇形ギヤ20の連結孔22には、制御用ワイヤ23のイ
ンナーワイヤ23aの一端部が連結されている。該イン
ナーワイヤ23aの他端部は、後述するHSTに連結さ
れている。また、制御用ワイヤ23のアウターワイヤ2
3bの一端部はブラケット2に固定され、他端部はHS
Tのミッションケースに固定されている。
【0016】そして、変速レバー3を傾動操作すること
により後述する油圧ポンプの可動斜板の傾斜角度の大ま
かな調整(普通耕耘の調整のことをいう)が行えるよう
になっている。
【0017】変速レバー3を前方(図6においては右
方)に傾動させると漸次高速に、後方(図6においては
左方)に傾動させると漸次低速となり、最大限後方に倒
すと停止状態となるように構成されている。変速レバー
3は、戻しバネ(戻し機構)24により低速側(図2に
おいて時計回り方向)に回動付勢されている。
【0018】第2支持軸15には、速度微調整部材4の
中央ボス孔4aが回転自在に嵌合されている。この速度
微調整部材4は外周面がダイヤル形状をなしており、そ
の外周面一部がブラケット2の切欠部131を介して該
ブラケット2の外方に突出している。そして、このブラ
ケット2の外方に突出している速度微調整部材4の外周
面に、グリップ8aを握った手の指を当てがって、該速
度微調整部材4を回転操作できるようになっている。速
度微調整部材4の内側面には、該速度微調整部材4の回
転軸心と同心状に小径ギヤ25及びクリック溝26が一
体に設けられている。小径ギヤ25は扇形ギヤ20と噛
合しており、従って、速度微調整部材4を回転操作する
ことにより、小径ギヤ25及び扇形ギヤ20が回転し
て、後述する油圧ポンプの可動斜板の傾斜角度の微調整
が行えるようになっている。
【0019】クリック溝26は、小径ギヤ25より大径
な円周上に所定角度範囲に亘って形成された多数の半円
形状溝を有している。このクリック溝26は、ロックレ
バー27と共にロック機構5を構成している。ロックレ
バー27は、その基端部のボス孔27aが第3の支持軸
16に回転自在に嵌合されている。ロックレバー27の
先端部の両側面には、係合突起28,29が一体に突設
されている。一側面の係合突起28は、扇形ギヤ20に
穿設された扇形長孔30内を貫通して速度微調整部材4
のクリック溝26に係脱自在に係合する。ロックレバー
27の一側面の係合突起28が速度微調整部材4のクリ
ック溝26に係合することにより、該速度微調整部材4
と共に変速レバー3が当該位置にロック保持されるよう
になっている。ロックレバー27は、戻しバネ31によ
り一側面の係合突起28がクリック溝26に係合する方
向(図2において時計回り方向)に回動付勢されてい
る。
【0020】ロック機構5による変速レバー3のロック
保持状態は、ロック解除レバー6の操作により解除され
る。該ロック解除レバー6は、その基端部に固定された
プレート部32の中央ボス孔32aが第2の支持軸15
に回転自在に嵌合されている。そして、ロック解除レバ
ー6は、ブラケット2の後端部の下方から外方に突出さ
れ、右のグリップ8aを握った手の指により操作できる
ようになっている。プレート部32の前端縁部には、凹
凸面からなる係合部33が設けられ、該係合部33にロ
ックレバー27の他側面の係合突起29が係合してい
る。そして、ロック機構5により変速レバー3がロック
保持状態にある時、ロック解除レバー6を一方向(図2
において時計回り方向)に回動することにより、プレー
ト部32の係合部33の凸部33aにロックレバー27
の他側面の係合突起29が押圧されて、該ロックレバー
27が図2において反時計回り方向に回動されることに
より、ロックレバー27の一側面の係合突起28が速度
微調整部材4のクリック溝26から離脱し、クリック溝
26の外周に形成された円弧状の長孔(Z)に入るた
め、ロック保持状態が解除されて速度微調整部材4が回
動自在となり、変速レバー3が戻しバネ24の付勢力に
より、低速側に回動復帰するようになっている。ロック
解除レバー6は、戻しバネ34により他方向(図2にお
いて反時計回り方向)に回動付勢されている。
【0021】一方の杆状体1aには、グリップ8aの近
傍に位置してスロットルレバー35が回動自在に設けら
れている。該スロットルレバー35は、エンジン36
(図5及び図6参照)のキャブスロットル開度を調整
し、エンジンの出力回転を変えるもので、グリップ8a
を握った手の指で操作できるようになっている。エンジ
ン高回転時、スロットルレバー35は図2及び図3に示
す位置にある。
【0022】尚、図4において、37はワッシャ、38
は係止部材で、第3支持軸16の孔161に係合し、ロ
ックレバー27、戻しバネ31、ワッシャ37を止めて
いる。また、図5において、39は他方の杆状体1b
に、そのグリップ8b近傍に位置して設けられたメイン
クラッチレバー(このレバーを走行可能なON状態に保
持し続けるロックレバー(図示せず)を用いる場合もあ
る)、40はメインクラッチテンションローラ、41は
伝動ベルト、42は伝動プーリ、43は前後進切換レバ
ーで、上方へ回動すれば前進、下方へ回動すれば後進す
るようになっている。また、44は走行車輪、45はミ
ッションケース、46はロータリー爪、47はロータリ
ー正逆転切換レバーで、ロータリー爪46の回転方向を
正転にしたり逆転にしたり切り換えるレバーである。
【0023】本実施例におけるHST48は、図7に示
すように、動力伝達入力軸49(O1)から伝達される
動力を、無段階に変速制御して走行用伝動装置50に供
給するもので、具体的には、油圧ポンプ51の可動斜板
52の傾斜角度を、図示しない回動軸を枢軸として変化
させることにより制御するものである。従って、可動斜
板52に制御用ワイヤ23のインナーワイヤ23aの他
端部が連結され、この可動斜板52の傾斜角度の大きな
変更調整が、変速レバー3の操作により行われるように
なっている。
【0024】図7において、53は、油圧ポンプ51の
構成要素であって、動力伝達入力軸49に連結される無
段変速用入力軸(O8)であり、該無段変速用入力軸5
3の周りにシリンダブロック54が固定され、該シリン
ダブロック54にはプランジャ孔55が複数穿設されて
いる。該プランジャ孔55にはプランジャ56が収容さ
れ、各プランジャ56の外端が斜板52に当接して摺動
しつつ回転するようになっている。このプランジャ56
の回転は、基板57に形成された図示しない油路の油を
圧縮して油圧モータ58を回転させることになる。
【0025】この油圧モータ58は、無段変速用出力軸
59(O2)と、該無段変速用出力軸59の周りに固定
されたシリンダブロック60と、該シリンダブロック6
0に穿設された複数のプランジャ孔61と、該プランジ
ャ孔61に収容されたプランジャ62と、各プランジャ
62の外端側に設けられた固定斜板63とからなり、プ
ランジャ孔61が前記油路に連通している。そして、無
段変速用出力軸59のミッションケース45内に臨む端
部には、ギヤG2が固定され、該ギヤG2は走行用伝動装
置50の始端軸O3に嵌合したギヤG3と噛み合ってい
る。
【0026】このギヤG3に伝達される動力は、軸O3
ギヤG4→ギヤG6→軸O4→ギヤG8→ギヤG9→軸O5
スプロケットS1の順で形成される経路を経て、また
は、軸O3→ギヤG5→ギヤA→→ギヤG7→軸O4→ギヤ
8→ギヤG9→スプロケットS1の順で形成される経路
を経て、正回転または逆回転の動力として、それぞれ走
行車輪44に伝達されるようになっている。
【0027】尚、64はHST48を経由せずに動力伝
達入力軸49から動力が直ちに伝達される作業用変速装
置であり、ギヤG1→ギヤG10→軸O6→ギヤG11→ギヤ
12→軸O7→スプロケットS4の順で形成される変速歯
車系により、または、ギヤG 1→ギヤG10→軸O6→スプ
ロケットS2→チェーンC→スプロケットS3→軸O7
スプロケットS4の順で形成される変速歯車系により、
図5及び図6に示す一輪タイプの耕うん機Kのロータリ
ー爪46に連動連結されている。
【0028】次に、上述のように構成された本実施例に
係る変速操作装置を備えた作業車両である1輪タイプの
耕うん機Kの動作を説明する。
【0029】今、図5及び図6に示す1輪タイプの耕う
ん機Kを圃場の耕うん整地作業に使用するものとして、
エンジン36を始動し、メインクラッチレバー39を握
って、メインクラッチテンションローラー40を伝動ベ
ルト41に押し当てて接続させると、動力が伝動ベルト
41、伝動プーリ42を介して図7の動力伝達入力軸4
9に伝達され、該動力伝達入力軸49から作業用変速装
置64側と走行用伝動装置50側へ分配される。
【0030】作業用変速装置64では、ロータリー正逆
転切換レバー47を正方向へ回動することによって、伝
動プーリ42から入力される動力は、HST48を経由
することなく、軸O1→ギヤG1→ギヤG10→軸O6→ギ
ヤG11→ギヤG12→軸O7→スプロケットS44順で形成
される正回転系の動力として、また、ロータリー正逆転
切換レバー47を逆方向へ回動することによって、軸O
1→ギヤG1→ギヤG10→軸O6→スプロケットS2→チェ
ーンC→スプロケットS3→軸O7→スプロケットS44
の順で形成される逆回転系の動力として、それぞれロー
タリー46に伝達される。
【0031】また、走行用伝動装置50では、伝動プー
リ42から入力され、軸O1→軸O9→軸O8の順で伝達
される動力がHST48を経由する間に、変速レバー3
の傾動度合に応じて、また、速度微調整部材4の回動度
合に応じて無段に変速され、この変速された動力が、軸
2→ギヤG2→ギヤG3→軸O3→ギヤG4→ギヤG6→軸
4→ギヤG8→ギヤG9→軸O5→スプロケットS1の順
で形成される変速歯車系により、または、軸O2→ギヤ
2→ギヤG3→軸O3→ギヤG5→ギヤA→ギヤG7→軸
4→ギヤG8→ギヤG9→軸O5→スプロケットS1の順
で形成される変速歯車系により、前後進切換レバー43
の上方の回動により正回転、または、前後進切換レバー
43の下方への回動により逆回転の動力として、それぞ
れ走行車輪44に伝達される。
【0032】その際の正回転、または、逆回転の動力
は、図5及び図6に示す変速レバー3を前進側、また
は、後進側に傾動させ、これに連繋している油圧ポンプ
51の可動斜板52の傾斜角度を大まかに変え、また、
速度微調整部材4を回動させることにより、前記可動斜
板52の傾斜角度を微細に変えることによって得られ
る。
【0033】具体的には、変速レバー3及び速度微調整
部材4の操作により、図7に示すように油圧ポンプ51
の可動斜板52は、図示しない回動軸を枢軸として傾斜
角度を任意に変え、HST48を作動させる。即ち、図
7において、油圧ポンプ51のポンプ軸、即ち、無段変
速用入力軸O8が回転すると、これと一体となって油圧
ポンプ51のシリンダブロック54も回転し、該シリン
ダブロック54の複数のプランジャ孔55に嵌挿されて
いる各プランジャ56は往復運動するが、このプランジ
ャ56の往復運動のストロークは、可動斜板52の傾斜
角度により決定される。例えば、可動斜板52の傾斜角
度が大きいほど油圧ポンプ51の吐出量は多くなり、油
圧モータ58のモータ軸、即ち、無段変速用出力軸O2
の回転数が増大する。該油圧モータ58の回転に使用さ
れた油は、該油圧モータ58から図示しない低圧油路を
通り、油圧ポンプ51側へ送られる。
【0034】油圧モータ58は、その斜板63が固定に
なっているため、油圧ポンプ51側から油が導かれる
と、その油は、そこのプランジャ62に作用して固定斜
板63を押圧し、その傾斜面を滑り降り、該滑り降りの
動作が、そのプランジャ62を収容しているシリンダブ
ロック60を回動させ、従って、このシリンダブロック
60と一体的に嵌合している無段変速用出力軸O2を回
転させる。その回転数は油量が増加するほど増大する。
【0035】従って、無段変速用出力軸O2に連繋する
走行輪44は、HST48で無段階に変速されて走行す
ることになる。
【0036】その際、例えば、油圧ポンプ51のプラン
ジャ56の往復運動のストロークを大きくして高速にす
る時の調整は、まず、変速レバー3の前傾操作により可
動斜板52の傾斜角度を大まかに設定し、続いて、速度
微調整部材4の回動操作により可動斜板52の傾斜角度
を微細に調整することにより、適正に設定される。
【0037】ここで、まず、変速レバー3を高速側に操
作する時は、右手を右側のグリップ8aから離して変速
レバー3のノブ21を握って、該変速レバー3を図2に
おいて反時計回り方向に回動させる。この時、扇形ギヤ
20に小径ギヤ25が噛合していることにより、速度微
調整部材4は図2において時計回り方向に回動し、該速
度微調整部材4の回動に伴い、ロックレバー27の一側
面の係合突起28がクリック溝26の半円形状溝を順次
乗り越える状態となり、該一側面の係合突起28がクリ
ック溝26の半円形状溝を乗り越える度に、ロックレバ
ー27に対して、図2において反時計回り方向の回動力
が作用し、該ロックレバー27が戻しバネ31の付勢力
に抗して若干回動する。
【0038】そして、変速レバー3による可動斜板52
の傾斜角度の大まかな設定が終了したことにより、該変
速レバー3のノブ21から右手を離して、高速側への操
作荷重を解除する。この状態になると、ロックレバー2
7の一側面の係合突起28がクリック溝26に係合する
ことにより、速度微調整部材4の回動が阻止される。こ
れに伴い、変速レバー3の回動が阻止されることによ
り、該変速レバー3が当該位置にロック保持される。
【0039】従って、可動斜板52は、変速レバー3に
より大まかに調整された傾斜角度の位置で静止した状態
となり、ニュートラル位置へ戻ることなく、その傾斜角
度状態でHST48による無段変速が行われて走行輪4
4が走行することになる。
【0040】このようにして、まず、大まかな走行速度
を設定した後は、それぞれの手で左右のグリップ8a,
8bを握ってバランスを取りながら走行して、耕うん整
地作業を行う。その際、グリップ8aを握ったままで、
右手の一部の指を速度微調整部材4の上に乗せておく。
【0041】続いて、速度微調整部材4を操作する時
は、乗せている右手の指で速度微調整部材4に前方また
は後方への力を加える。
【0042】今、速度微調整部材4に前方への力を加え
ると、該速度微調整部材4には図2において反時計回り
方向への回動力が作用する。そして、速度微調整部材4
の回動に伴い、ロックレバー27の一側面の係合突起2
8がクリック溝26の半円形状溝を順次乗り越える状態
となり、該一側面の係合突起28がクリック溝26の半
円形状溝を乗り越える度に、ロックレバー27に対し
て、図2において反時計回り方向の回動力が作用し、該
ロックレバー27が戻しバネ31の付勢力に抗して若干
回動する。速度微調整部材4の回動に伴い、該速度微調
整部材4と一体の小径ギヤ25が図2において反時計回
り方向に回動し、該小径ギヤ25と噛合している扇形ギ
ヤ20と一体に変速レバー3が低速側(図2において時
計回り方向)に回動する。これに伴い、インナーワイヤ
23aが緩み、可動斜板52の傾斜角度が低速側に変化
する。
【0043】そして、速度微調整部材4による可動斜板
52の傾斜角度の微細な設定が終了したことにより、該
速度微調整部材4から指を離して、前方への操作荷重を
解除する。この状態になると、ロックレバー27の一側
面の係合突起28がクリック溝26に係合することによ
り、速度微調整部材4の回動が阻止される。これに伴
い、変速レバー3の回動が阻止されることにより、該変
速レバー3が当該位置にロック保持される。
【0044】従って、可動斜板52は、速度微調整部材
4により微細に調整された傾斜角度の位置で静止した状
態となり、ニュートラル位置へ戻ることなく、その傾斜
角度状態でHST48による無段変速が行われて走行輪
44が走行することになる。
【0045】逆に、速度微調整部材4に後方への力を加
えると、該速度微調整部材4には図2において時計回り
方向への回動力が作用する。そして、速度微調整部材4
の回動に伴い、ロックレバー27の一側面の係合突起2
8がクリック溝26の半円形状溝を順次乗り越える状態
となり、該一側面の係合突起28がクリック溝26の半
円形状溝を乗り越える度に、ロックレバー27に対し
て、図2において反時計回り方向の回動力が作用し、該
ロックレバー27が戻しバネ31の付勢力に抗して若干
回動する。速度微調整部材4の回動に伴い、該速度微調
整部材4と一体の小径ギヤ25が図2において時計回り
方向に回動し、該小径ギヤ25と噛合している扇形ギヤ
20と一体に変速レバー3が高速側(図2において反時
計回り方向)に回動する。これに伴い、インナーワイヤ
23aが引っ張られ、可動斜板52の傾斜角度が高速側
に変化する。
【0046】そして、速度微調整部材4による可動斜板
52の傾斜角度の微細な設定が終了したことにより、該
速度微調整部材4から指を離して、後方への操作荷重を
解除する。この状態になると、ロックレバー27の一側
面の係合突起28がクリック溝26に係合することによ
り、速度微調整部材4の回動が阻止される。これに伴
い、変速レバー3の回動が阻止されることにより、該変
速レバー3が当該位置にロック保持される。
【0047】従って、可動斜板52は、速度微調整部材
4により微細に調整された傾斜角度の位置で静止した状
態となり、ニュートラル位置へ戻ることなく、その傾斜
角度状態でHST48による無段変速が行われて走行輪
44が走行することになる。
【0048】また、このように変速レバー3を高速側に
移動させた状態において、右手の一部の指でロック解除
レバー6を戻しバネ34の付勢力に抗して、図2におい
て時計回り方向に回動すると、プレート部32の前端縁
部の係合部33によりロックレバー27の他側面の係合
突起29が押圧されることにより、該ロックレバー27
が戻しバネ31の付勢力に抗して図2において反時計回
り方向に回動し、一側面の係合突起28がクリック溝2
6から離脱し、クリック溝26の外周に形成された円弧
状の長孔(Z)に入ることにより、ロック状態が解除さ
れ、変速レバー3が戻しばね24の付勢力により図2に
おいて時計回り方向に回動すると共に、速度微調整部材
4が図2において反時計回り方向に回動し、低速側に迅
速に戻る。これにより、インナーワイヤ23aが急速に
緩むことにより、可動斜板52の傾斜角度が低速側に急
速に変化し、走行輪44の走行速度が急速に低下する。
【0049】このようにロック解除レバー6を操作する
ことにより、変速レバー3を急速に低速側に戻すことが
できるので、耕うん時の旋回(枕地ターン)をより早く
スムーズに容易且つ確実に行い、作業効率を今以上に上
げることができる。
【0050】尚、ロック解除レバー6から指を離して図
2において時計回り方向への回動力を解除すると、該ロ
ック解除レバー6は、戻しバネ34の付勢力により図2
において反時計回り方向に回動復帰し、これに伴い、ロ
ックレバー27が戻しバネ31の付勢力により、図2に
おいて時計回り方向に回動復帰し、一側面の係合突起2
8がクリック溝26に係合することにより、再びロック
状態となる。
【0051】尚、上記実施例では、本発明を一輪タイプ
の耕うん機に適用した場合を例示したが、これに限られ
るものではなく、二輪タイプの耕うん機或は他の作業車
両、例えば、芝刈機、草刈機、除雪機等に適用してもよ
いことは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の作業車両の
変速操作装置によれば、作業車両本体の操向ハンドルに
設けられ且つ車両速度を無段階に変速する変速レバーを
高速側に移動した後、該変速レバーに操作荷重を加えな
い時、ロック機構により前記変速レバーが当該位置にロ
ックされ、前記操向ハンドルに設けられた解除レバーを
操作して前記ロック状態を解除した時、前記変速レバー
が戻し機構により低速側に戻されるから、作業車両の走
行バランスを確保したまま、車速を適正にコントロール
できると共に、瞬時にして変速レバーを高速側から低速
側に戻すことができ、又これにより作業効率を今以上に
向上させることができた。
【0053】また、オペレータが前記操向ハンドルを握
ったままで、前記変速レバーと前記スロットルレバーの
いずれも操作することができるから、操作性が向上する
と共に、負荷に応じたエンジン回転を常に設定し直すこ
とができるようになり、走行速度とロータリー爪の回転
速度の微調整が可能となった。これにより楽々耕耘がで
きる。
【0054】更に、速度微調整部材の回転を前記変速レ
バーに伝達する歯車及び前記ロック機構のクリック溝
が、前記速度微調整部材の回動軸心と同心状に配設され
ているから、コンパクト化及び部品点数の削減が図れ、
グリップを握った手の指で速度微調整部材のダイヤル形
状外周面を安定して楽に操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る作業車両の変速操作
装置の一部破断平面図である。
【図2】同変速操作装置の一部破断側面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】同変速操作装置の要部の分解斜視図である。
【図5】同変速操作装置を備えた一輪タイプの耕うん機
の平面図である。
【図6】同一輪タイプの耕うん機の一部破断側面図であ
る。
【図7】同一輪タイプの耕うん機に搭載されたHST部
分の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドル 3 変速レバー 4 速度微調整部材 5 ロック機構 9 ロック解除レバー 24 戻しバネ(戻し機構) 25 小径ギヤ(歯車) 26 クリック溝 36 エンジン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車両本体の操向ハンドルに車両速度
    を無段階に変速する変速レバーを設け、該変速レバーを
    高速側に移動した後該変速レバーに操作荷重を加えない
    時に該変速レバーを当該位置にロックするロック機構を
    設けると共に、該ロック機構のロック状態を解除する解
    除レバーを前記操向ハンドルに設け、前記解除レバーを
    操作して前記ロック機構のロック状態を解除した時前記
    変速レバーを低速側に戻す戻し機構を設けたことを特徴
    とする作業車両の変速操作装置。
  2. 【請求項2】 前記変速レバーの近傍に位置して前記操
    向ハンドルに、エンジンのスロットル開度を制御するス
    ロットルレバーを設け、オペレータが前記操向ハンドル
    を握ったままで、前記変速レバーと前記スロットルレバ
    ーのいずれも操作可能としたことを特徴とする請求項1
    記載の作業車両の変速操作装置。
  3. 【請求項3】 前記変速レバーの近傍に位置して前記操
    向ハンドルに、車両速度を微調整する速度微調整部材を
    回動自在に設け、該速度微調整部材の回転を前記変速レ
    バーに伝達する歯車及び前記ロック機構のクリック溝
    を、前記速度微調整部材の回動軸心と同心状に配設した
    ことを特徴とする請求項1記載の作業車両の変速操作装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018034219A1 (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 ヤンマー株式会社 農作業機の前後進切換操作装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018034219A1 (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 ヤンマー株式会社 農作業機の前後進切換操作装置

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