JPH0867020A - カラーサーマルプリンタ - Google Patents

カラーサーマルプリンタ

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JPH0867020A
JPH0867020A JP269695A JP269695A JPH0867020A JP H0867020 A JPH0867020 A JP H0867020A JP 269695 A JP269695 A JP 269695A JP 269695 A JP269695 A JP 269695A JP H0867020 A JPH0867020 A JP H0867020A
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JP
Japan
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thermal
recording paper
thermal head
recording
color
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JP269695A
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Inventor
Masamichi Sato
正倫 佐藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 イエロー用サーマルヘッド34,マゼンタ用
サーマルヘッド35,シアン用サーマルヘッド36の上
方には、サーマルヘッド移動手段としてテコ部材38〜
40とカム部材41〜43とを配設する。カム部材41
〜43の回動によりテコ部材38〜40が回動され、各
サーマルヘッド34〜36はそれぞれカラー感熱記録紙
20から離れた非熱記録位置と圧接する熱記録位置との
間で移動される。各サーマルヘッド34〜36は、カラ
ー感熱記録紙20に対して徐々に押圧力を増加されなが
ら圧接し、退避時には徐々に押圧力を減じながら非熱記
録位置に移動する。 【効果】 サーマルヘッドは、押圧力を徐々に増加ある
いは減少させながらカラー感熱記録紙に圧接あるいは退
避するので、カラー感熱記録紙の搬送に急激な負荷変動
を与えることはなく搬送速度の急激な変化もないので、
他の熱記録中のサーマルヘッドによる濃度ムラは発生し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーサーマルプリン
タに関し、更に詳しくは、複数個のサーマルヘッドを用
い、記録紙を一方向へ搬送しながらフルカラー画像を熱
記録するカラーサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーサーマルプリンタには、大別する
と感熱記録タイプと熱転写タイプとがあり、どちらも多
数の発熱素子がライン状に配列されたサーマルヘッドが
用いられている。感熱記録タイプでは、支持体上に外側
からイエロー感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,シアン
感熱発色層が順次層設されたカラー感熱記録紙が用いら
れ、サーマルヘッドで各感熱発色層に順次熱記録を行う
ことにより、フルカラーのプリントが得られる。また、
熱転写タイプでは、イエロー,マゼンタ,シアンの3色
のインクエリアを交互に形成したカラーインクシートが
用いられ、記録紙に各インクシートのインクを熱転写す
ることによりフルカラーのプリントが得られる。
【0003】このようなカラーサーマルプリンタには、
1個のサーマルヘッドで記録紙を3回通して熱記録を行
う3パス1ヘッド方式や、3個のサーマルヘッドで記録
紙を1回通して行なう1パス3ヘッド方式等がある。1
パス3ヘッド方式は、3パス1ヘッド方式に比べ、サー
マルヘッドを3個用いることにより部品点数が増加する
が、記録紙を1回通過させるだけでよく、プリント時間
が短縮されるという利点がある。
【0004】1パス3ヘッド方式の感熱記録タイプのカ
ラーサーマルプリンタの概略を示す図8において、直線
状の搬送路に沿って3個のプラテンローラ2〜4が配置
されている。各プラテンローラ2〜4に対向して、イエ
ロー用サーマルヘッド6,マゼンタ用サーマルヘッド
7,シアン用サーマルヘッド8が配置されている。これ
らのサーマルヘッド6〜8は、ソレノイド9〜11によ
ってカラー感熱記録紙5に圧接しない非熱記録位置と、
カラー感熱記録紙5に圧接される熱記録位置とに移動さ
れる。ソレノイド9〜11は、コントローラ12によっ
て制御される。
【0005】図中矢印方向にカラー感熱記録紙5が搬送
され、記録エリアの先端がイエロー用サーマルヘッド6
に到達すると、イエロー用サーマルヘッド6はソレノイ
ド9によって熱記録位置に移動され、イエロー用感熱発
色層にイエロー画像を熱記録する。そして、熱記録済み
のイエロー感熱発色層は、イエロー用光定着器13によ
って定着される。次に記録エリアの先端がマゼンタ用サ
ーマルヘッド7に到達すると、マゼンタ用サーマルヘッ
ド7がソレノイド10によって熱記録位置に移動され、
マゼンタ感熱発色層にマゼンタ画像が熱記録される。更
に、熱記録済みのマゼンタ感熱発色層はマゼンタ用光定
着器14によって定着される。次に、シアン用サーマル
ヘッド8によってシアン感熱発色層にシアン画像が熱記
録され、カラー感熱記録紙5は排紙トレイ等に排出され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、1パ
ス3ヘッド方式では例えばイエロー感熱発色層にイエロ
ー画像が熱記録されている最中に、マゼンタ画像を熱記
録するためにマゼンタ用サーマルヘッドがカラー感熱記
録紙に圧接される。従来では、サーマルヘッドはソレノ
イドやカム等によって非熱記録位置から熱記録位置に急
速に移動されるため、カラー感熱記録紙に急激に押し付
けられる。これにより、カラー感熱記録紙の搬送負荷が
変化する。搬送負荷が変化すると、この変化に応じてプ
ラテンローラの歪み、回転軸の捻じれ等が増大又は減少
する。また、カラー感熱記録紙の搬送の動力源としてパ
ルスモータを使用している場合には、ロータの脱調まで
に到らないが、ステップ送りした後に正規の位置から僅
かにずれて、磁力と搬送負荷とがバランスした位置に停
止する。これら搬送系の歪みの変化量に応じて記録紙の
搬送速度が一時的に変化するから、図9に示すようにス
ジ状の濃度ムラ15(黒スジ,白スジ)が発生する。
【0007】また、最初に熱記録が行われるイエロー感
熱発色層は、やはり最初に熱記録が終了するため、熱記
録の終了とともにイエロー用サーマルヘッドが非熱記録
位置に移動されるが、このときにはカラー感熱記録紙に
加えられていたイエロー用サーマルヘッドの負荷が急激
に取り除かれるため、やはり負荷の変動による搬送速度
の変化が発生し、マゼンタ用サーマルヘッド及びシアン
用サーマルヘッドが圧接していた部分にスジ状の濃度ム
ラが発生するという問題があった。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、サーマルヘッドの圧接及び退避による急激な負荷
変動で、濃度ムラが発生するのを防止したカラーサーマ
ルプリンタを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載のカラーサーマルプリンタは、記録
紙に圧接しない非熱記録位置と、記録紙に圧接する熱記
録位置との間で各サーマルヘッドを移動させるための複
数のサーマルヘッド移動手段を設け、このサーマルヘッ
ド移動手段は、サーマルヘッドが非熱記録位置から熱記
録位置へ移動する際に、サーマルヘッドが記録紙に軽く
接触した状態から、徐々に押圧力を上げるように、サー
マルヘッドをゆっくりと熱記録位置へ移動させるように
したものである。これにより、サーマルヘッドが記録紙
に圧接される際に、徐々に押圧力が増加するように移動
されるので、記録紙の搬送に対して急激な負荷変動を与
えることはなく搬送速度の変化もないので、先に熱記録
を行っている他のサーマルヘッドによるスジ状の濃度ム
ラの発生を防止することができる。
【0010】また、請求項2記載のカラーサーマルプリ
ンタは、記録紙に圧接しない非熱記録位置と、記録紙に
圧接する熱記録位置との間で各サーマルヘッドを移動さ
せるための複数のサーマルヘッド移動手段を設け、この
サーマルヘッド移動手段は、サーマルヘッドが熱記録位
置から非熱記録位置へ移動する際に、徐々に押圧力を下
げるように、サーマルヘッドをゆっくりと非熱記録位置
へ移動させるようにしたものである。これにより、サー
マルヘッドが熱記録位置から非熱記録位置に移動する際
に、押圧力が徐々に減少するように移動されるので、記
録紙の搬送に対して急激な負荷変動を与えることはなく
搬送速度の変化もないので、熱記録中の他のサーマルヘ
ッドによるスジ状の濃度ムラの発生を防止することがで
きる。
【0011】更に、請求項3記載のカラーサーマルプリ
ンタは、記録紙に圧接しない非熱記録位置と、記録紙に
圧接する熱記録位置との間で各サーマルヘッドを移動さ
せるための複数のサーマルヘッド移動手段を設け、この
サーマルヘッド移動手段は、サーマルヘッドが非熱記録
位置から熱記録位置へ移動する際に、サーマルヘッドが
記録紙に軽く接触した状態から、徐々に押圧力を上げる
ように、サーマルヘッドをゆっくりと熱記録位置へ移動
させ、サーマルヘッドが熱記録位置から非熱記録位置へ
移動する際には、徐々に押圧力を下げるように、サーマ
ルヘッドをゆっくりと非熱記録位置へ移動させるように
したものである。これにより、サーマルヘッドが記録紙
に圧接される際と、熱記録位置から退避される際にも、
記録紙の搬送に対して急激な負荷変動を与えることはな
く搬送速度の変化もないので、先に熱記録を行っている
他のサーマルヘッドによるスジ状の濃度ムラの発生を防
止することができる。
【0012】また、請求項4記載のカラーサーマルプリ
ンタは、記録紙が直線状の搬送路を一方向に移動される
タイプのカラーサーマルプリンタにサーマルヘッド移動
手段を用いたものであり、請求項5記載のカラーサーマ
ルプリンタは、記録紙が曲線状の搬送路を一方向に移動
されるタイプのカラーサーマルプリンタにサーマルヘッ
ド移動手段を用いたものである。更に、請求項6記載の
カラーサーマルプリンタは、記録紙が大径のプラテンド
ラムに巻き付けられて一方向に移動されるタイプのカラ
ーサーマルプリンタにサーマルヘッド移動手段を用いた
ものである。このように、様々な記録紙搬送形態のカラ
ーサーマルプリンタにもサーマルヘッド移動手段を用い
ることができる。
【0013】
【実施例】本発明を実施したカラー感熱プリンタの概略
を示す図1において、直線状の搬送路を形成するよう
に、均等な間隔を保って、搬送ローラ対21,22,2
3,24が配置されており、カラー感熱記録紙20は、
これらの搬送ローラ対21〜24により一定速度で図中
右方に搬送される。
【0014】カラー感熱記録紙20の層構造の一例を示
す図において、支持体25の上には、シアン感熱発色層
26,マゼンタ感熱発色層27,イエロー感熱発色層2
8,保護層29が順次層設されている。これらの各感熱
発色層26〜28は、熱記録される順番に層設されてい
るが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記
録する場合には、イエロー感熱発色層28とマゼンタ感
熱発色層27とが入れ換えられる。これらの各感熱発色
層26〜28は、深層ほど発色熱エネルギーが高いた
め、サーマルヘッドにより加えられる発色熱エネルギー
を変えることにより、3色の感熱発色層を選択的に発色
させることができるようになっている。
【0015】図1に示すように、搬送ローラ対21〜2
4の間には3個のプラテンローラ31,32,33が配
置されており、カラー感熱記録紙20は、これらプラテ
ンローラ31〜33の上を搬送される。また、これらの
プラテンローラ31〜33の上方には、カラー感熱記録
紙20の搬送方向の上流側からイエロー用サーマルヘッ
ド34,マゼンタ用サーマルヘッド35,シアン用サー
マルヘッド36が順に設けられており、これらは縦型に
構成されている。各サーマルヘッド34〜36の下端に
は、複数個の発熱素子をライン状に配列した発熱素子ア
レイ34a,35a,36aが設けられている。これら
発熱素子アレイ34a〜36aは、カラー感熱記録紙2
0の搬送方向に直行する方向に長く形成されている。ま
た、各サーマルヘッド34〜36は、バネ(図示せず)
によって常に上方、すなわちカラー感熱記録紙20から
離れる非熱記録位置に向かって付勢されている。
【0016】イエロー用サーマルヘッド34,マゼンタ
用サーマルヘッド35,シアン用サーマルヘッド36の
上方には、それぞれサーマルヘッド移動手段としてテコ
部材38〜40、カム部材41〜43が設けられてい
る。以下、イエロー用サーマルヘッド34を例にして説
明する。テコ部材38は、ほぼ中央部が軸44によって
回動自在に支持されている。テコ部材38の一端38a
は、イエロー用サーマルヘッド34の上端に設けられた
当接部34bに、他端38bはカム部材41に当接され
ている。テコ部材38の一端38aには、テコ部材38
を時計方向に付勢するバネ45が取り付けられており、
このバネ45によってテコ部材38の他端38bは常に
カム部材41に当接されている。カム部材41は、軸4
6によって回動自在に支持されており、軸46からの半
径が緩やかに変化された外形とされている。このカム部
材41は、図示していないモータによって回動される。
【0017】図3に示すように、カム部材41の小半径
部分41aがテコ部材38に当接している状態にあると
きには、テコ部材38はバネ45の付勢によって時計方
向に僅かに回動されており、イエロー用サーマルヘッド
34はバネ付勢によって上方に移動されてテコ部材38
に当接している。このときに、イエロー用サーマルヘッ
ド34はカラー感熱記録紙20から離れた非熱記録位置
に待機している状態となる。この退避距離は小さくても
よく、実際には軽くヘッドが記録紙に接触していてもよ
い。以下には、ヘッドが記録紙から離れた非熱記録位置
に移動する例を示す。
【0018】カム部材41が時計方向に約90°ほど回
動されると、図4に示すようにカム部材41の大半径部
分41bがテコ部材38に当接する。この状態では、テ
コ部材38はバネ45の付勢に抗して反時計方向に僅か
に回動され、テコ部材38の一端38aがイエロー用サ
ーマルヘッド34をバネ付勢に抗して下方の熱記録位置
に押し下げる。これにより、イエロー用サーマルヘッド
34の発熱素子アレイ34aは、カラー感熱記録紙20
に接触してから、徐々に押圧力を増しながらカラー感熱
記録紙20に圧接される。
【0019】サーマルヘッドのカラー感熱記録紙への押
圧力とを示す図5において、本発明のテコ部材とカム部
材とからなるサーマルヘッド移動手段は、実線で示すよ
うに緩やかに押圧力を増しながらサーマルヘッドを熱記
録位置に移動させている。なお破線は、従来例で説明し
たソレノイドによるサーマルヘッドの移動を示すもので
あり、本発明のサーマルヘッド移動手段と比べると急激
に押圧力が加えられていることが分かる。
【0020】カム部材41が図4の状態から反時計方向
に回動されると、イエロー用サーマルヘッド34はテコ
部材38による押圧が解除され、バネ付勢によって上方
の非熱記録位置に移動する。図5に示すように、この際
にもイエロー用サーマルヘッド34は緩やかに押圧力を
減じながらカラー感熱記録紙20から離れていく。
【0021】図1に示すように、イエロー用サーマルヘ
ッド34とマゼンタ用サーマルヘッド35との間には、
イエロー層用光定着器48が、マゼンタ用サーマルヘッ
ド35とシアン用サーマルヘッド36との間には、マゼ
ンタ層用光定着器49が配設されている。イエロー層用
光定着器48は、発光ピークがほぼ420nmの棒状を
した紫外線ランプ48aとランプハウス48bとからな
り、マゼンタ層用光定着器49は発光ピークが約365
nmの紫外線ランプ49aとランプハウス49bとから
構成されている。
【0022】次に、上記実施例の作用について説明す
る。図1に示すように、搬送ローラ対21の搬送により
カラー感熱記録紙20の記録エリアの先端がイエロー用
サーマルヘッド34に到達すると、カム部材41は軸4
6を中心に時計方向に回動される。これにより、テコ部
材38の他端38bにはカム部材41の大半径部41a
が当接し、テコ部材38はバネ45の付勢に抗して軸4
4を中心に反時計方向に回動される。反時計方向に回動
されたテコ部材38は、一端38aでイエロー用サーマ
ルヘッド34の当接部34bを下方に押圧する。イエロ
ー用サーマルヘッド34は、バネ付勢に抗して下方の熱
記録位置に向けて押し下げられ、発熱素子アレイ34a
がカラー感熱記録紙20に、図5のグラフに示すように
緩やかに押圧力が増加されながら圧接される。
【0023】イエロー用サーマルヘッド34の発熱素子
アレイ34aは、イエロー感熱発色層28の熱感度に応
じて発熱し、イエロー画像を1ラインずつ熱記録する。
この熱記録されたイエロー感熱発色層28がイエロー層
用光定着器48に達すると、紫外線ランプ48aからほ
ぼ420nm付近の近紫外線がカラー感熱記録紙20に
照射され、次のマゼンタ感熱発色層27の熱記録時にイ
エロー感熱発色層28が発色しない程度に定着される。
【0024】カラー感熱記録紙20の記録エリアの先端
がマゼンタ用サーマルヘッド35に到達すると、マゼン
タ用サーマルヘッド35はイエロー用サーマルヘッド3
4と同様に、テコ部材39とカム部材42とによって、
図5のグラフに示すように徐々に押圧力が増加されなが
らカラー感熱記録紙20に圧接される。このように、マ
ゼンタ用サーマルヘッド35はゆっくりとカラー感熱記
録紙20に圧接されるので、カラー感熱記録紙20の搬
送に急激な負荷の変動を与えることはなく搬送速度が急
激に変化しないので、イエロー用サーマルヘッド34に
よる濃度ムラが発生することはない。
【0025】マゼンタ用サーマルヘッド35の発熱素子
アレイ35aは、マゼンタ感熱発色層27の熱感度に応
じて発熱し、マゼンタ画像を1ラインずつ熱記録する。
この熱記録されたマゼンタ感熱発色層27がマゼンタ層
用光定着器49に達すると、紫外線ランプ49aからは
ほぼ365nm付近の紫外線がカラー感熱記録紙20に
照射され、次のシアン感熱発色層26の熱記録時にマゼ
ンタ感熱発色層27が発色しない程度に定着される。
【0026】カラー感熱記録紙20の記録エリアの先端
がシアン用サーマルヘッド36に到達すると、シアン用
サーマルヘッド36はイエロー用サーマルヘッド34及
びマゼンタ用サーマルヘッド35と同様に、テコ部材4
0とカム部材43とによって、図5のグラフに示すよう
に徐々に押圧力が増加されながらカラー感熱記録紙20
に圧接される。このように、シアン用サーマルヘッド3
6はゆっくりとカラー感熱記録紙20に圧接されるの
で、カラー感熱記録紙20の搬送に急激な負荷の変動を
与えることはなく搬送速度が急激に変化しないので、イ
エロー用サーマルヘッド34及びマゼンタ用サーマルヘ
ッド35による濃度ムラが発生することはない。
【0027】シアン用サーマルヘッド36の発熱素子ア
レイ36aは、シアン感熱発色層26の熱感度に応じて
発熱し、シアン画像を1ラインずつ熱記録する。このシ
アン感熱発色層26は、発色熱エネルギーが通常の保管
状態では発色しない値になっているので、シアン感熱発
色層26に対しては光定着性が与えられていない。
【0028】また、マゼンタ感熱発色層27及びシアン
感熱発色層26が熱記録されている最中に、イエロー感
熱発色層28は全てのイエロー画像の熱記録が終了し、
イエロー用サーマルヘッド34は非熱記録位置に移動す
ることになる。カム部材41は、図4に示す状態から反
時計方向に回動され、テコ部材38はバネ45の付勢に
より時計方向に回動される。これにより、イエロー用サ
ーマルヘッド34はテコ部材38による押圧が緩やかに
解除され、図5のグラフに示すように、徐々に押圧力を
減じながらカラー感熱記録紙20から退避する。このよ
うに、ゆっくりとイエロー用サーマルヘッド34がカラ
ー感熱記録紙20から退避するので、カラー感熱記録紙
20の搬送に急激な負荷の変動を与えることはなく急激
な搬送速度の変化がないので、マゼンタ用サーマルヘッ
ド35及びシアン用サーマルヘッド36によるスジ状の
濃度ムラが発生することはない。
【0029】次に、マゼンタ感熱発色層27への熱記録
が終了するが、このときにイエロー層用光定着器48の
紫外線ランプ48aが消灯される。マゼンタ用サーマル
ヘッド35はイエロー用サーマルヘッド34と同様にカ
ム部材39とテコ部材42とにより図5のグラフに示す
ように、徐々に押圧力を減じながらカラー感熱記録紙2
0から退避する。このように、ゆっくりとマゼンタ用サ
ーマルヘッド35がカラー感熱記録紙20から退避する
ので、カラー感熱記録紙20の搬送に急激な負荷の変動
を与えることはなく急激な搬送速度の変化がないので、
シアン用サーマルヘッド36によるスジ状の濃度ムラが
発生することはない。
【0030】シアン感熱発色層26への熱記録が終了す
ると、マゼンタ層用光定着器49の紫外線ランプ49a
が消灯される。シアン用サーマルヘッド36はカラー感
熱記録紙20から退避し、カラー感熱記録紙20は搬送
ローラ対24により排紙トレイ等に排出される。
【0031】また、上記実施例で説明したテコ部材とカ
ムとからなるサーマルヘッド移動手段は、図6に示すよ
うに、カラー感熱記録紙50の搬送路が曲線状とされた
カラー感熱プリンタにも用いることができ、各サーマル
ヘッド51,52,53の圧接及び退避による濃度ムラ
を防止することができる。このようなカラー感熱プリン
タは、複数個の搬送ローラ対54,55,56,57
と、これらの搬送ローラ対54〜57の間に均等な間隔
で配置された3個のプラテンローラ58,59,60と
を緩やかな円弧を描くように配置させたもので、直線状
の搬送路をもつカラー感熱プリンタに比べて、高さ方向
の寸法をほとんど変えずに、カラー感熱記録紙50の搬
送方向の寸法を短くできるので、小型化に効果がある。
【0032】更に、図7に示すように、カラー感熱記録
紙63を大径のプラテンドラム64に巻き付け、プラテ
ンドラム64を図中反時計方向に回転させながら、プラ
テンドラム64の外周に放射状に配置された各サーマル
ヘッド65,66,67を順次カラー感熱記録紙63に
圧接させてフルカラー画像を熱記録するカラー感熱プリ
ンタにも、テコ部材68,69,70とカム71,7
2,73とからなるサーマルヘッド移動手段を用いて、
各サーマルヘッド65〜67の圧接及び退避による濃度
ムラを防止することができる。このようなカラー感熱プ
リンタは、1個のプラテンドラムで複数個の搬送ローラ
対と、複数個のプラテンローラとの役目を果たすので、
部品点数の減少によるコストの低下や小型化に効果があ
る。
【0033】上記実施例では感熱記録タイプのカラーサ
ーマルラインプリンタについて説明したが、本発明はイ
ンクシートを用いる熱転写タイプのカラーサーマルプリ
ンタにも適用することができる。また、サーマルヘッド
移動手段では、テコ部材を回動させるためにカムを用い
たが、ソレノイド等を用いることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラーサ
ーマルプリンタは、サーマルヘッド移動手段により複数
個のサーマルヘッドのそれぞれが、記録紙に圧接しない
位置から、記録紙に圧接する熱記録位置に、徐々に押圧
力が増加するように移動させるようにしたので、記録紙
の搬送に対して急激な負荷の変動を与えることはなく、
搬送速度の急激な変化もないので、すでに熱記録を行っ
ているサーマルヘッドによるスジ状のプリントムラの発
生を防止することができる。
【0035】また、サーマルヘッド移動手段は、サーマ
ルヘッドが熱記録位置からサーマルヘッドに圧接しない
非記録位置に移動する際に押圧力が徐々に減少するよう
に移動させるようにしたので、記録紙の搬送に対して急
激な負荷の変動を与えることはなく、搬送速度の急激な
変化もないので、熱記録中の他のサーマルヘッドによる
スジ状のプリントムラの発生を防止することができる。
【0036】更に、サーマルヘッド移動手段は、記録紙
の搬送路が直線状や曲線状とされたカラーサーマルプリ
ンタや、大径のプラテンドラムが用いられるカラーサー
マルプリンタ等、様々な記録紙搬送形態をもつカラーサ
ーマルプリンタに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した1パス3ヘッド方式のカラー
感熱プリンタの概略図である。
【図2】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
【図3】非熱記録位置にあるサーマルヘッドの状態を示
す説明図である。
【図4】熱記録位置にあるサーマルヘッドの状態を示す
説明図である。
【図5】サーマルヘッドのカラー感熱記録紙への押圧力
を示すグラフである。
【図6】曲線状搬送路をもつ1パス3ヘッド方式のカラ
ー感熱プリンタの概略図である。
【図7】プラテンドラムタイプの1パス3ヘッド方式の
カラー感熱プリンタの概略図である。
【図8】ソレノイドによりサーマルヘッドの移動を行う
従来の1パス3ヘッド方式のカラー感熱プリンタの概略
図である。
【図9】スジ状のプリントムラが発生したカラー感熱記
録紙を示す説明図である。
【符号の説明】
20 カラー感熱記録紙 34 イエロー用サーマルヘッド 35 マゼンタ用サーマルヘッド 36 シアン用サーマルヘッド 38,39,40 テコ部材 41,42,43 カム部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 25/30 U

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙の搬送方向に沿って複数のサーマ
    ルヘッドを配置し、記録紙が一方に移動する間に、各サ
    ーマルヘッドを順次記録紙に圧接させて、記録紙にフル
    カラー画像を熱記録するカラーサーマルプリンタにおい
    て、 前記記録紙に圧接しない非熱記録位置と、記録紙に圧接
    する熱記録位置との間で各サーマルヘッドを移動させる
    ための複数のサーマルヘッド移動手段を設け、このサー
    マルヘッド移動手段は、サーマルヘッドが非熱記録位置
    から熱記録位置へ移動する際に、サーマルヘッドが記録
    紙に軽く接触した状態から徐々に押圧力を上げるよう
    に、サーマルヘッドをゆっくりと熱記録位置へ移動させ
    るようにしたことを特徴とするカラーサーマルプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 記録紙の搬送路に沿って複数のサーマル
    ヘッドを配置し、記録紙が搬送路に沿って移動する間
    に、各サーマルヘッドを順次記録紙に圧接させて、記録
    紙にフルカラー画像を熱記録するカラーサーマルプリン
    タにおいて、 前記記録紙に圧接しない非熱記録位置と、記録紙に圧接
    する熱記録位置との間で各サーマルヘッドを移動させる
    ための複数のサーマルヘッド移動手段を設け、このサー
    マルヘッド移動手段は、サーマルヘッドが熱記録位置か
    ら非熱記録位置へ移動する際に、徐々に押圧力を下げる
    ように、サーマルヘッドをゆっくりと非熱記録位置へ移
    動させるようにしたことを特徴とするカラーサーマルプ
    リンタ。
  3. 【請求項3】 記録紙の搬送路に沿って複数のサーマル
    ヘッドを配置し、記録紙が搬送路に沿って移動する間
    に、各サーマルヘッドを順次記録紙に圧接させて、記録
    紙にフルカラー画像を熱記録するカラーサーマルプリン
    タにおいて、 前記記録紙に圧接しない非熱記録位置と、記録紙に圧接
    する熱記録位置との間で各サーマルヘッドを移動させる
    ための複数のサーマルヘッド移動手段を設け、このサー
    マルヘッド移動手段は、サーマルヘッドが非熱記録位置
    から熱記録位置へ移動する際に、サーマルヘッドが記録
    紙に軽く接触した状態から徐々に押圧力を上げるよう
    に、サーマルヘッドをゆっくりと熱記録位置へ移動さ
    せ、サーマルヘッドが熱記録位置から非熱記録位置へ移
    動する際には、徐々に押圧力を下げるように、サーマル
    ヘッドをゆっくりと非熱記録位置へ移動させるようにし
    たことを特徴とするカラーサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記記録紙は、直線状の搬送路に配置さ
    れた複数の搬送ローラ対によって一方向に移動され、前
    記各サーマルヘッドは、複数の搬送ローラ対の間に適当
    な間隔を保って配置された複数のプラテンローラに対向
    するように配置されていることを特徴とする請求項1な
    いし3何れか記載のカラーサーマルプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記記録紙は、曲線状の搬送路に配置さ
    れた複数の搬送ローラ対によって一方向に移動され、前
    記各サーマルヘッドは、複数の搬送ローラ対の間に適当
    な間隔を保って配置された複数のプラテンローラに対向
    するように配置されていることを特徴とする請求項1な
    いし3何れか記載のカラーサーマルプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記記録紙は、回転自在な大径のプラテ
    ンドラムに巻き付けられて一方向に移動され、前記各サ
    ーマルヘッドは、プラテンドラムの外周に適当な間隔を
    保って配置されていることを特徴とする請求項1ないし
    3何れか記載のカラーサーマルプリンタ。
JP269695A 1994-06-22 1995-01-11 カラーサーマルプリンタ Pending JPH0867020A (ja)

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JP6-140185 1994-06-22
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6583804B2 (en) 2000-03-03 2003-06-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Color thermal printer
JP2020023057A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 ローランドディー.ジー.株式会社 箔転写装置

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US6583804B2 (en) 2000-03-03 2003-06-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Color thermal printer
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