JPH0867011A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JPH0867011A
JPH0867011A JP20497594A JP20497594A JPH0867011A JP H0867011 A JPH0867011 A JP H0867011A JP 20497594 A JP20497594 A JP 20497594A JP 20497594 A JP20497594 A JP 20497594A JP H0867011 A JPH0867011 A JP H0867011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
recording head
remaining amount
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20497594A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Yamanaka
昭弘 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP20497594A priority Critical patent/JPH0867011A/ja
Publication of JPH0867011A publication Critical patent/JPH0867011A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク残量の検出が記録ヘッドの記録動作に
影響を与えず、良好な記録が保持できる。 【構成】 記録ヘッドによる記録動作が行なわれていな
いとき、所定の電圧をインク残量検出回路に印加してイ
ンク残量の検出を行なう。その後、所定の電圧の印加を
停止し、残検入力信号レベル(VZAN)が記録ヘッドの
駆動回路の入力信号に影響を与えない程度まで低下する
のを待つ。その後、制御回路は記録ヘッドによる記録動
作を可能とし、記録ヘッドの駆動回路に入力信号(V
s)を入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録装置に関し、特に、
インクジェット方式の記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット方式に従う記録装
置のインク残量検出方式としては、インクカートリッジ
やインク貯溜槽内のインクに接するように設けられた電
極間の抵抗を監視する方式(以下、ピン残検方式と記
す)が、構造が簡単で安価であることから多用されてい
る。
【0003】図7はこのピン残検方式の検出回路の一例
を示す図である。図7において、1は電極間のインク抵
抗、2はインク抵抗を知る為のリファレンス抵抗、3は
残検出力、4は電源である。残検出力3は、電源4の電
圧をインク抵抗1とリファレンス抵抗2で分圧した値で
与えられ、インク抵抗1の変化が検出される。
【0004】またインクジェット方式に従う記録ヘッド
としては、ヒータボード(シリコン(Si)の基板)上
に加熱用のヒータを作り込み、記録ヘッドを急激に熱す
る事によりインク液滴をノズルより吐出させる方式が知
られている。このような方式の記録ヘッドでは、ヒータ
ボードに加熱用ヒータを駆動するための駆動回路が同時
に作り込まれている。この駆動回路は、通常の半導体プ
ロセスで作られる為、一般にヒータボードの基板層はG
ND電位となっている。
【0005】図8は加熱用ヒータと駆動回路が同一基板
上に作り込まれた従来の記録ヘッドの断面図である。図
8において、5はヒータボードであり、Si基板層6と
素子形式層7よりなる。また、8はインク液室形成部
材、9はインク、9aはインク液滴を吐出するノズル、
10は紙などの記録媒体、11は記録媒体に対向する記
録ヘッドのフェイス面である。記録は、ヒータ(不図
示)によってインクが加熱されてノズル9aから吐出さ
れるインク液滴9−1によって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すような従来の記録ヘッドで、図7に示すようなピン
残検方式の検出回路を用いてインク残量を検出したとこ
ろ、インク残量が十分であるにもかかわらず、正常な記
録動作が行われていないことが実験的に認められたとい
う問題があった。この問題を解析すると、これは以下の
ような理由によることが判明した。
【0007】まず、記録ヘッドのフェイス面11にイン
ク液滴9−2が付着することによりインク9とSi基板
層5とが接した状態となる。この時、インク9は電源4
によって電位が与えられており、また、Si基板層6は
上述したようなGND電位となっている。そのため、一
時的にでも図9に示す様な電気回路が形成される。即
ち、インク抵抗12が電源4からインク9−2とSi基
板層6との接触面(フェイス面)までの間に形成され、
Si基板層6の抵抗13がインク抵抗12とアース(記
録装置のGND)間に接続された状態となる。従って、
本来的にGND電位となっていたSi基板層6がGND
電位に対して電位を持ってしまう。このためヒータを駆
動する駆動回路の信号電位が見かけ上、低下してしまい
正常な記録が行われなかったと推測される。
【0008】例えば、記録ヘッドのフェイス面11にお
いては、見かけ上のGND電位はA点の電位であるか
ら、Si基板層6とインクの接触点“A”の電位が式
(1)を満たす時、記録誤動作が発生すると考えられ
る。
【0009】 (Vs −VA )<VTH ……… (1) 但し、Vs :駆動信号の電位 VA :“A”点の電位 VTH:駆動信号の閾値電位 ここで“A”点の電位は、インクやSi基板層の抵抗お
よびインク残量を検出する電極の位置等によって変化す
る電位であるが、少なくとも、電源4の電位を越えるこ
とはない。即ち、式(2)を満たす時に記録誤動作が発
生する可能性がある。
【0010】 (Vs −VZAN )<VTH ……… (2) 但し、VZAN :残検(インク残量検出)入力電圧(電源
4の電位) 上記問題の検証実験においては、駆動回路の入力信号
(Vs )はVs=4〜5[V]、駆動回路の入力信号の
閾値電位(VTH)はVTH≒2.5[V]、残検の入力電
圧(VZAN)はVZAN=5[V]であった。一般的に、ヒ
ータの駆動回路として論理回路を用いた場合には、駆動
回路の入力信号の電位は実験と同程度であり、かつ、残
検の精度を考えると残検の入力新電圧も5[V]以上で
あるので、ヒータボード内にヒータの駆動回路を持つイ
ンクジェット方式プリンタ装置のインク残検を、ピン残
検方式で行った場合には、記録誤動作が発生する可能性
は大きいと言える。
【0011】以上のことをまとめると、ヒータボード内
に記録用ヒータの駆動回路を持つインクジェット方式の
記録装置のインク残量検出をピン残検方式で行うと正常
な記録動作がなされないことがあると結論できる。
【0012】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、インクなどの記録剤残量検出が正常な記録動作に影
響を与えない記録装置を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下のような構成からなる。
【0014】即ち、容器に貯溜した記録剤を記録媒体に
吐出して画像記録を行なう記録ヘッドを有した記録装置
であって、複数の記録要素と該記録要素各々に対応した
通電体とを備えた記録ヘッドと、前記記録ヘッドに信号
を入力し、前記通電体に通電して前記記録ヘッドを駆動
し、前記記録剤を前記複数の記録要素から吐出して記録
を行なう記録手段と、前記容器内に少なくとも2つの電
極を設け、前記電極に所定の電圧を印加して前記電極間
の抵抗値を測定して前記貯溜された記録剤の残量を検出
する検出手段と、前記検出手段による記録剤の残量検出
を行なっているときには、前記記録手段による記録動作
を抑止するよう制御する制御手段とを有することを特徴
とする記録装置を備える。
【0015】
【作用】以上の構成により本発明は、記録剤の残量検出
中は記録手段による記録動作を抑止するよう動作する。
【0016】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。
【0017】<装置本体の概略説明>図1は、本発明の
代表的な実施例であるインクジェットプリンタIJRA
の構成の概要を示す外観斜視図である。図1において、
駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギ
ア5009〜5011を介して回転するリードスクリュ
ー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャリッ
ジHCはピン(不図示)を有し、ガイド棒5003によ
って支持されて矢印a,b方向に往復移動する。キャリ
ッジHCには、記録ヘッドIJHとインクタンクITと
が一体となったインクカートリッジIJCが搭載されて
いる。インクカートリッジIJCはキャリッジHCに対
して着脱可能であり、容易に新しいインクカートリッジ
と交換できる。5002は紙押え板であり、キャリッジ
の移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン5000に対
して押圧する。5007,5008はフォトカプラで、
キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確認し
て、モータ5013の回転方向切り換え等を行うための
ホームポジションを検知する。5016は記録ヘッドI
JHの前面をキャップするキャップ部材5022を支持
する部材で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引
器で、キャップ内開口5023を介して記録ヘッドIJ
Hの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレード
で、5019はこのブレードを前後方向に移動可能にす
る部材であり、本体支持板5018にこれらが支持され
ている。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニン
グブレードが本例に適用できることは言うまでもない。
又、5021は、吸引回復の吸引を開始するためのレバ
ーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に伴っ
て移動し、駆動モータ5013からの駆動力がクラッチ
切り換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0018】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジHCがホームポジション側の領域
に来た時にリードスクリュー5005の作用によってそ
れらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されて
いるが、周知のタイミングで所望の作動を行うようにす
れば、本例にはいずれも適用できる。
【0019】なお本実施例の記録ヘッドIJHは、イン
クを吐出する複数のノズルを有しており、また、それぞ
れのノズルにはそのノズル内のインクを加熱するための
電気熱変換体(ヒータ)を備える構成となっている。
【0020】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
図2はインクジェットプリンタIJRAの制御回路14
の構成を示すブロック図である。図2において、170
0は記録信号を入力するインタフェース、1701はM
PU、1702はMPU1701が実行する制御プログ
ラムを格納するROM、1703は各種データ(上記記
録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存して
おくDRAMである。1704は記録ヘッドIJHに対
する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.
A.)であり、インタフェース1700、MPU170
1、RAM1703間のデータ転送制御も行う。171
0は記録ヘッドIJHを搬送するためのキャリアモー
タ、1709は記録用紙搬送のための搬送モータであ
る。1705は記録ヘッドIJHを駆動するヘッドドラ
イバ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ170
9、キャリアモータ1710を駆動するためのモータド
ライバである。
【0021】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドIJH
が駆動され、記録が行われる。
【0022】また、インクタンクITには制御回路14
からインク残量検出(以下、残検という)のためにイン
クタンク内に設けられた電極(残検ピン)に対して一定
の電圧(直流)を印加するための信号線101と、イン
ク残量検出動作を制御する制御信号線102とが接続さ
れている。また、インクタンク内に設けられた電極(残
検ピン)間の抵抗を得るための出力信号線103がイン
クタンクITから制御回路14に対して接続されてい
る。
【0023】<インク残量検出回路の説明>図3は本実
施例に従うインク残量検出回路の構成を示す図である。
図3において、14は図2で説明した制御回路、15は
制御回路14によって制御されるスイッチ回路であり、
16は残検入力信号である。また、1は図7で説明した
インク抵抗、2はリファレンス抵抗、1a〜1bは電極
(残検ピン)である。
【0024】図4は残検入力信号(VZAN)16と、記
録動作のための記録ヘッドに設けられた駆動回路の入力
信号レベル(Vs)を示すタイミングチャートである。
図4に示す残検入力信号レベルにおいて、“0”はGN
Dレベル、“VZ ”は残検時の残検入力信号レベルであ
る。
【0025】次に、インク残量検出回路の動作について
図3〜図4を参照して説明する。
【0026】まず、記録ヘッドIJHが記録動作を行な
わないとき、制御回路14から制御信号線102によっ
て送られる制御信号によって、スイッチ回路15はその
スイッチを閉じる(時刻t=t0)。このとき、信号線
101からは一定の電圧が印加されている。これによっ
て、残検入力信号(VZAN)16の信号レベルは、残検
に必要な一定期間のみ“VZ ”となる(時刻t=t0
1)。この時、出力信号線103からの出力値を制御
回路14で読み取ることによりインクの残量検知を行
う。
【0027】この後、信号線101を介しての電圧の印
加を停止する。さらに、制御回路14から制御信号線1
02によって送られる制御信号によって、スイッチ回路
15はそのスイッチを開く(時刻t=t1)。これによ
って、残検入力信号(VZAN)16の信号レベルは、時
間の経過とともに低下する。この信号レベルが十分に低
下すると、記録ヘッドIJHの駆動回路の入力信号(V
s)の見かけ上の電位が記録動作不良を起こさない程度
に回復する。
【0028】この経過時間(TC)は、従来例で説明し
た式(2)の条件を満たすように求められる。実験的に
は、この値(TC)は、数[秒]〜数十[秒]である。
これは残検によりインク中に電流を流すことに起因する
インクの電気分解等によって、インク中に残った電位が
中和またはGNDに接続された電極ピンを介して放電す
るためである。
【0029】制御回路14は、信号線101による電圧
の印加を停止した時刻(t=t1)を基準にして時間監
視を行ない、時間TCが経過するのを待ち、時刻がt=
2になって、記録ヘッドIJHの記録動作を可能とす
る。この時点で記録動作の要求が発生すれば、直ちに記
録動作が可能となり、図4に示すように、記録ヘッドI
JHの駆動回路に入力信号(Vs)を入力する。記録動
作中、制御回路14は、言い換えると、制御回路14は
残検中とその後の一定時間(TC)は駆動回路に入力信
号(Vs)を入力しないように制御する。
【0030】なお、残検後の記録動作を回復する制御の
ために、上述のような時間監視の他に、スイッチ回路1
5のスイッチを閉じたままにしておいて、制御回路13
で、残検入力信号(VZAN)のレベルの時間変化を監視
し、式(2)を満足した時点で記録ヘッドを動作可能と
し、その時点でスイッチ回路15のスイッチを開くよう
にしても良い。
【0031】また、制御回路14が記録ヘッドの記録動
作中にも、残検入力信号(VZAN)のレベルが常に式
(2)を満足するように監視を続けても良い。
【0032】従って本実施例に従えば、インク残量検出
の動作を記録ヘッドの記録動作がないときに行い、さら
に、その検出動作後も残検入力信号(VZAN)のレベル
が記録ヘッドの駆動回路の入力信号に影響を与えない程
度まで低下するまで待ち、その後記録ヘッドの記録動作
を可能とするよう制御するので、ピン残検方式によるイ
ンク残量検出動作を行なっても、正常な記録動作を行な
うことができる。
【0033】なお本実施例ではインク残量検出動作が記
録動作に影響を与えないように、インク残量検出動作後
も、一定の時間をまって記録動作が行なえるように制御
したが本発明はこれによって限定されるものではない。
例えば、図5に示すように、2入力を持つ構成のスイッ
チ回路15を用い、一方の入力端子をGNDに、他方の
入力端子を電源4と接続するようにし、インク残量検出
時のみスイッチ回路15が電源4側に選択し、その他の
場合にはGND側を選択するように、制御するようにし
ても良い。これによって、インク抵抗1はインク残量検
出動作後直ちに接地されインク内に残留する電荷が放電
されるので、上記実施例で必要であった、インク残量検
出動作後の記録動作可能状態となるまでの待ち時間TC
をなくすことができる。
【0034】また上記の実施例では、インク残量検出の
ための電極(残検ピン)への入力は直流電圧であった
が、本発明はこれによって限定されるものではない。例
えば、残検ピンへの入力として交流電源や図6に示すよ
うなパルス信号を入力してインクの電気分解を低減する
ようにしても良いし、また、電源として定電流電源を用
いてもよい。
【0035】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0036】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0037】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0038】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0039】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0040】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0041】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0042】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0043】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0044】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0045】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0046】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明は、システム或は装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録剤の残量検出中は記録手段による記録動作を抑止する
ので、記録動作と記録剤の残量検出の動作とが独立にな
り、記録剤の残量検出ために用いる所定電圧の印加が、
記録動作のための記録ヘッドへの信号入力に影響を与え
なくなり、良好な記録動作を保持できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるインクジェット
プリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図であ
る。
【図2】インクジェットプリンタIJRAの制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】インク残量検出回路の構成を示す回路図であ
る。
【図4】図3に示すインク残量検出回路の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図5】インク残量検出回路の別の構成を示す回路図で
ある。
【図6】適応可能なインク残量検出波形の別の例を示す
図である。
【図7】従来のインク残量検出回路を示す回路図であ
る。
【図8】記録ヘッドの断面模式図である。
【図9】図8に示す記録ヘッドでピン残検を行った場合
に形成される回路を示す図である。
【符号の説明】
1 インク抵抗 2 リファレンス抵抗 3 残検出力 4 電源 14 制御回路 15 スイッチ回路 IJH 記録ヘッド IH インクタンク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に貯溜した記録剤を記録媒体に吐出
    して画像記録を行なう記録ヘッドを有した記録装置であ
    って、 複数の記録要素と該記録要素各々に対応した通電体とを
    備えた記録ヘッドと、 前記記録ヘッドに信号を入力し、前記通電体に通電して
    前記記録ヘッドを駆動し、前記記録剤を前記複数の記録
    要素から吐出して記録を行なう記録手段と、 前記容器内に少なくとも2つの電極を設け、前記電極に
    所定の電圧を印加して前記電極間の抵抗値を測定して前
    記貯溜された記録剤の残量を検出する検出手段と、 前記検出手段による記録剤の残量検出を行なっていると
    きには、前記記録手段による記録動作を抑止するよう制
    御する制御手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録剤はインクであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記検出手段による記
    録剤の残量検出後、一定の時間、前記記録動作を抑止す
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記一定の時間を監視する時間監視手段
    を更に有することを特徴とする請求項3に記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記一定の時間を判別するために、前記
    検出手段による記録剤の残量検出後、前記電極に所定の
    電圧を印加を停止し、該停止後の前記所定の電圧の時間
    変化を測定する電圧監視手段をさらに有することを特徴
    とする請求項3に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段による記録剤の残量検出
    後、前記記録剤に残留する電荷を前記電極を介して放電
    する放電手段をさらに有することを特徴とする請求項1
    に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
JP20497594A 1994-08-30 1994-08-30 記録装置 Withdrawn JPH0867011A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20497594A JPH0867011A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20497594A JPH0867011A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0867011A true JPH0867011A (ja) 1996-03-12

Family

ID=16499400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20497594A Withdrawn JPH0867011A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0867011A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7568389B2 (en) 2002-07-24 2009-08-04 Sony Corporation Liquid detecting apparatus, liquid-amount detecting apparatus, liquid detecting method, and liquid-amount detecting method
JP2016221847A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 キヤノン株式会社 液体吐出記録装置及び液体残量検出方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7568389B2 (en) 2002-07-24 2009-08-04 Sony Corporation Liquid detecting apparatus, liquid-amount detecting apparatus, liquid detecting method, and liquid-amount detecting method
KR101015690B1 (ko) * 2002-07-24 2011-02-22 소니 주식회사 액체 검출 장치, 액체량 검출 장치, 액체 검출 방법 및액체량 검출 방법
JP2016221847A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 キヤノン株式会社 液体吐出記録装置及び液体残量検出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3487584B2 (ja) インクジェット記録装置、および該装置における記録ヘッドの吐出状態を回復させる方法
EP0864424B1 (en) Ink jet recording apparatus and method for controlling an amount of ink discharged after an inperruption in recording
US6412925B1 (en) Ink jet apparatus with ejection parameters based on print conditions
JPH07290720A (ja) 液体噴射プリント装置およびプリント方法
JP7204407B2 (ja) 記録装置及びその制御方法
JP3060347B2 (ja) 記録装置
JPH03227636A (ja) 液体噴射記録装置
JP2003191463A (ja) 液体吐出検出方法及びその装置とインクジェット記録装置
JPH0747696A (ja) インクジェット記録装置
JPH1086405A (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JPH11192724A (ja) インクジェットプリント装置およびインク有無判定方法
JP4261896B2 (ja) 記録装置
KR100435011B1 (ko) 프린트 장치 및 프린트 제어 방법
JP2002355970A (ja) 記録装置
JPH0867011A (ja) 記録装置
JP2001322279A (ja) インクジェットのプリントヘッド装置を制御する方法
JPH10309810A (ja) インクジェット記録装置
JP3124022B2 (ja) インクジェット記録装置および不吐出検知方法
JP4266569B2 (ja) 記録装置及び記録装置の記録制御方法
JP4261874B2 (ja) 記録ヘッドおよび記録装置
JPH03218841A (ja) インクジェット記録装置
JPH03140251A (ja) インクジェット装置
JP3295158B2 (ja) 記録装置
JP2001096732A (ja) インクジェット記録装置
JP2001315356A (ja) インクジェット記録装置、およびインクジェット記録ヘッド内のインクの検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106