JP2001322279A - インクジェットのプリントヘッド装置を制御する方法 - Google Patents

インクジェットのプリントヘッド装置を制御する方法

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • B41J2/16526Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head by applying pressure only

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットのプリントヘッド装置の制御
方法を提供する。 【解決手段】 第1の所定のエネルギーを有する電気パ
ルスによって作動可能なインク噴出部416を有するプ
リントヘッド装置300を設けるステップと、それぞれ
のプリントヘッド装置300を個々に監視し、プリント
ヘッド装置300上のそれぞれのインク噴出部416を
発射させてからの経過時間を決定するステップと、プリ
ントヘッド装置300上のそれぞれのインク噴出部41
6についての前記経過時間と、プリントヘッド装置30
0についての所定の最大時間量とを比較するステップ
と、プリントヘッド装置300上のインク噴出部416
のうちの少なくとも1つについて前記所定の最大時間量
を超えると、プリントヘッド装置300について第2の
所定のエネルギーにて高エネルギーの吐出を開始するス
テップとを含んでなるインクジェットのプリントヘッド
装置300を制御する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱インクジェット
プリンタに関し、より詳細にはプリントヘッドの発射エ
ネルギーの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、グラフィックスのプロッタ、
ファクシミリ、および複写機等の熱インクジェットハー
ドコピー装置は、広く受けいれられている。こういった
ハードコピー装置は、W.J. LloydおよびH.T. Taubによ
って、Output Hardcopy Devices (Ed. R.C. Durbeck a
nd S. Sherr, San Diego:Academic Press,1988)の第1
3章「Ink Jet Devices」において説明されている。本
技術の基本原理については、引用することにより本明細
書の一部をなすものとするHewlett-Packard Journalの
いくつかの版における様々な論文[Vol. 36, No.5 (May
1985), Vol. 39,No.4(August 1988)、Vol. 39, No.5
(October 1988),Vol. 43, No.4 (August1992), Vol.
43, No.6 (December 1992)、およびVol. 45, No.1 (Fe
bruary 1994)]において更に開示されている。インクジ
ェットハードコピー装置は、高品質のプリントを行い、
コンパクトかつポータブルであり、インクのみが紙に当
たるのでプリントが高速かつ静かである。
【0003】インクジェットプリンタは、そのプリント
媒体について規定したアレイの特定の位置に個々のドッ
トからなるパターンをプリントすることによって、プリ
ント画像を形成する。好都合なことに、こういった位置
は、1つの直線アレイ内の小さなドットとして視覚化さ
れる。こういった位置は、「ドット位置」、「ドット場
所」、または「画素」と呼ばれることがある。従って、
プリント動作は、ドット位置のパターンをインクのドッ
トで満たすことであると考えることができる。
【0004】インクジェットハードコピー装置は、非常
に小さなインク滴をプリント媒体上に噴出することによ
ってドットをプリントし、通常、それぞれがインクを噴
出するインク噴出部を有する1つまたはそれよりも多い
プリントヘッドを支持する、可動キャリッジを含む。キ
ャリッジはプリント媒体の表面の上方を横切り、インク
噴出部は、マイクロコンピュータ、またはその他の制御
装置の命令に従って適切な時点にインク滴を噴出するよ
うに制御される。インク滴を付着させるタイミングは、
プリントしている画像の画素パターンに対応するように
意図されている。
【0005】典型的なインクジェットのプリントヘッド
(すなわち、シリコン基板、基板上に形成した構造、お
よび基板への接続)は、液体のインク(すなわち、溶剤
内に分散した、溶解した着色剤または顔料)を用いる。
このプリントヘッドは、プリントヘッド基板に取り付け
た精密に形成したオリフィスまたはノズルのアレイを有
する。プリントヘッド基板は、インク槽から液体のイン
クを受け取るインク噴出チャンバのアレイを組み込んで
いる。それぞれのチャンバは、ノズルに対向して配置さ
れているため、インクをチャンバとノズルとの間にため
ることができ、それぞれのチャンバは、チャンバ内に配
置された発射抵抗器を有する。インク滴の噴出は、通
常、マイクロプロセッサの制御の下にあり、マイクロプ
ロセッサの信号は、導電トレースによって抵抗器要素に
伝えられる。電気プリントパルスがインクジェット発射
チャンバの抵抗器を加熱すると、その隣にあるごく一部
のインクが気化し、プリントヘッドからインク滴を噴出
する。適切に配置されたノズルは、ドットマトリクスパ
ターンを形成する。それぞれのノズルの動作を適切に配
列することによって、プリントヘッドが紙を通り過ぎて
動くにつれて文字または画像が紙上にプリントされる。
【0006】インクジェットのプリントヘッドにおい
て、インクは、プリントヘッドと一体のインク槽または
「オフ・アクシス(off-axis)」のインク槽から供給さ
れる。「オフ・アクシス」のインク槽は、プリントヘッ
ドと槽とを接続する管を通して、インクをプリントヘッ
ドに供給する。そして、インクは、基板の底中央に形成
した細長い孔を通じて、または基板の外縁を回って、様
々な気化チャンバに供給される。前者を「中央供給(cen
ter feed)」、後者を「縁供給(edge feed)」と呼ぶ。
【0007】インク噴出部を含むインクカートリッジ
は、その上にプリントを行う媒体の幅を横切って、繰り
返し動く。媒体を横切るこの動きが指定数だけインクリ
メントされる度に、制御マイクロプロセッサのプログラ
ム出力に従って、それぞれの抵抗器がインクを噴出する
かインクを噴出しないかのどちらかになる。媒体を横切
る動きが完了する度に、1列に配置したインクカートリ
ッジのノズル数に、ノズルの中心間距離を掛けたものと
略等しい幅の1回分のプリント幅(swath)をプリントす
ることができる。このような動きすなわち1回分のプリ
ントが完了する度に、媒体が1回分のプリントの幅と垂
直な方向に前進し、インクカートリッジが次の1回分の
プリントを開始する。信号を適切に選択しタイミングを
とることによって、所望のプリントが媒体上に得られ
る。
【0008】熱インクジェットのプリントヘッドは、イ
ンク滴を噴出させるために、プリンタからの電気駆動パ
ルスが必要である。パルスの電圧振幅、形状、および幅
は、プリントヘッドの性能に影響を与える。特定の量の
エネルギーを送出するパルスを用いてプリントヘッドを
動作することが望ましい。送出されるエネルギーは、パ
ルスの特性(幅、振幅、形状)およびプリントヘッドの
抵抗によって決まる。
【0009】熱インクジェットのプリントヘッドは、適
切な体積のインク滴を発射するのに、ある最小エネルギ
ー(本明細書においては、ターンオン・エネルギーと呼
ぶ)が必要である。ターンオン・エネルギーは、プリン
トヘッドの設計が異なれば異なる可能性があり、実際、
製造公差の結果として、所与のプリントヘッドの設計の
サンプル同士の間でも異なる。統合ドライバタイプ(int
egrated driver type)のプリントヘッドにおいて、全体
の抵抗は、それぞれが関連する製造公差を有する電界効
果型トランジスタおよびその他のトレース抵抗と直列接
続したヒータ抵抗器からなる。こういった公差によっ
て、所与のプリントヘッドに送出されているエネルギー
量が、ますます不明確になる。従って、この不明確性を
見込むようにするために、平均のプリントヘッドに、発
射に必要なエネルギーよりも多いエネルギー(「オーバ
ーエネルギー」と呼ぶ)を送出することが必要である。
その結果、熱インクジェットプリンタが供給する一定の
インク発射エネルギーは、収容可能なプリントヘッドの
カートリッジについての予想最低ターンオン・エネルギ
ーよりも大きくなるように構成されている。一定のイン
ク発射エネルギーを利用する上で考慮すべき事柄のひと
つは、特定のプリントヘッドのカートリッジの実際のタ
ーンオン・エネルギーよりも発射エネルギーを大きくし
すぎると、そのヒータ抵抗器の動作寿命が短くなってし
まい、プリント品質が低下してしまうということであ
る。
【0010】発射抵抗器に印加するエネルギーは、性
能、耐久性、および効率に影響を与える。発射エネルギ
ーは、気泡を凝集するために、ある発射しきい値よりも
上でなければならないということが周知である。この発
射しきい値よりも上では、発射エネルギーの増大と共に
吐出インクの体積も増大する遷移範囲である。この遷移
範囲よりも上には、発射エネルギーが増大しても滴の体
積が増大しない、より高い最適範囲がある。最適発射し
きい値よりも上のこの最適範囲においては、発射エネル
ギーがわずかに変動しても、滴の体積は安定している。
滴の体積が変動すると、プリント出力が不均一になるの
で、理想的なプリントが行われるのは、この最適範囲に
おいてである。この最適範囲において、エネルギーレベ
ルが増大しても均一性は損なわれないが、過度の加熱及
びインクの残留物の蓄積により、エネルギーを浪費し、
プリントヘッドの経時変化が早くなってしまう。
【0011】それぞれの発射抵抗器またはそれぞれの基
本要素が専用の接続を有しない新規のスマート駆動プリ
ントヘッド(smart drive printheads)においては、他の
要因のために変動が生じる可能性がある。プリンタのエ
レクトロニクスと取り外し可能なプリントカートリッジ
との間の電気接触パッドを通じて電力を受け取る単一の
電圧ラインによって、多数の抵抗器が電力を供給され
る。従って、プリントしているデータ負荷が変化する
と、ラインを通る電流および発射抵抗器において測定す
る電圧が、所望しない変化をする可能性がある。例え
ば、多くのまたはすべての抵抗器が同時に加熱される
と、プリントカートリッジの電圧は、寄生効果によって
下がり、1つまたは数個の抵抗器のみが加熱される場合
と比較して、発射電圧が低くなるかもしれない。
【0012】インクジェットプリントカートリッジは、
発射チャンバ内に気泡が形成されることによって生じる
滴噴出の問題を有してしまう可能性がある。これによっ
て、噴出の方向を誤ったり、全く噴出が行われなかった
りしてしまう可能性がある。特定のノズルがある時間の
間作動しないとこのようなことが起こる。1枚のページ
をプリントする場合には、必ずしもプリントカートリッ
ジ上のすべてのノズルを用いるわけではない。このよう
に作動していない時間の間、このようなノズルは高温で
あることが多い。特に、顔料で着色したインクシステム
においては、発射チャンバ内の気泡によって、信頼性の
問題が生じる。こういった気泡によって、滴の飛翔経路
の誤差が引き起こされる、またはノズルが完全に作動し
なくなってしまう可能性がある。特定のノズルについて
プリントが一時停止している間に気泡が生じる。特定の
インクジェットシステムの気泡に対する感度は、インク
の組成(formulation)と、ノズルおよび発射チャンバの
幾何学的形状と、温度とに大きく依存する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、ノズルが作動
しないことによって生じる発射チャンバ内の気泡の形成
によって引き起こされる信頼性の問題を防止する、また
は、取り除く方法が必要とされている。
【0014】
【課題を解決するための手段】ある時間の間作動してお
らずキャップが外れているか、またはプリントしている
が画像密度が低いノズルについて、滴噴出中に高エネル
ギーを用いることによって、電気パルスによって作動可
能なインク噴出部を有するインクジェットのプリントヘ
ッド装置のインクジェット発射の信頼性を改良する方法
を提供する。本発明は、インクジェットのプリントヘッ
ド装置を制御する方法であって、第1の所定のエネルギ
ーを有する電気パルスによって作動可能なインク噴出部
を有するプリントヘッド装置を設けるステップと、それ
ぞれのプリントカートリッジを個々に監視して、プリン
トカートリッジのプリント密度と、プリントカートリッ
ジ上のそれぞれのインク噴出部が発射されてからの経過
時間とを決定するステップと、プリントカートリッジ上
のそれぞれのインク噴出部についての経過時間を、その
プリントカートリッジについての所定の最大時間量と比
較するステップと、プリントカートリッジ上のインク噴
出部の1つについて所定の最大時間量を超えた場合、そ
のプリントカートリッジについてインクつぼの上方で高
エネルギー吐出(spitting)を開始するステップとを含ん
でなる。
【0015】好適な実施形態を説明する以下の説明およ
び添付図面を参照することによって、本発明を更に理解
することができる。他の特徴および利点は、例として本
発明の原理を示す添付図面と共に以下の好適な実施形態
の詳細な説明から明らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の以下の説明において、説
明の一部を形成し、説明として本発明を実施可能な特定
の実施例を示す添付図面を参照する。本発明の範囲から
逸脱することなく、他の実施形態を利用し構造上の変更
を行ってもよいということが理解される。
【0017】図1は、本発明を組み込んだプリントシス
テム全体のブロック図を示す。プリントシステム100
を用いて、インク等の材料を、紙であってもよいプリン
ト媒体上にプリントできる。プリントシステム100
は、ホストシステム106に電気的に結合している。ホ
ストシステム106は、プリントデータを作成するコン
ピュータまたはマイクロプロセッサであってもよい。プ
リントシステム100は、インク供給装置112と、電
源114と、プリントヘッド装置116に結合した制御
装置110とを含む。インク供給装置112は、インク
供給記憶装置118を含み、プリントヘッド装置116
と液通して、プリントヘッド装置116に選択的にイン
クを供給する。プリントヘッド装置116は、処理ドラ
イバヘッド120とプリントヘッド記憶装置122とを
含む。処理ドライバヘッド120は、分配プロセッサ等
のデータプロセッサ124と、インクジェットインク噴
出部や滴発生器416のアレイ等のドライバヘッド12
6とを含んでなる。
【0018】プリントシステム100の動作中に、電源
114は、制御した電圧を、制御装置110と処理ドラ
イバヘッド120とに供給する。また制御装置110
は、ホストシステムからプリントデータを受け取り、そ
のデータを、プリンタ制御情報と画像データとに処理す
る。処理したデータと、画像データと、その他静的にお
よび動的に生成したデータ(以下に詳述する)とを、イ
ンク供給装置112およびプリントヘッド装置116と
やりとりし、プリントシステムを効率的に制御する。
【0019】インク供給記憶装置118は、インクの識
別データや、インクの特徴データや、インクの使用デー
タ等を含む様々なインク供給特定データを記憶できる。
インク供給データは、インク供給装置112の製造時お
よびプリントシステム100の動作中に、インク供給記
憶装置118に書き込み記憶できる。同様に、プリント
ヘッドの記憶装置122は、プリントヘッド識別データ
や、保証データや、プリントヘッド特徴づけデータや、
プリントヘッド使用データ等を含む様々なプリントヘッ
ド特定データを記憶できる。このデータは、プリントヘ
ッド装置116の製造時およびプリントシステム100
の動作中に、プリントヘッドの記憶装置122に書き込
み記憶できる。
【0020】データプロセッサ124は、記憶装置11
8、122と情報をやりとりできるが、データプロセッ
サ124は、好ましくは、双方向の方法で主に制御装置
110と通信する。この双方向通信によって、データプ
ロセッサ124は、自らの発射およびタイミングの動作
を、感知し与えられた動作情報に基づいて、動的に定め
(formulate)、処理ドライバヘッド120の温度および
処理ドライバヘッド120に送出されるエネルギーを調
整できる。このように定められた決定は、好ましくは、
特に、感知したプリントヘッド温度や、感知した供給電
力量や、リアルタイム試験や、温度範囲やエネルギー範
囲等の予めプログラムされた既知の最適動作範囲に基づ
いている。その結果、データプロセッサ124によっ
て、処理ドライバヘッド120の動作が効率的になり、
プリント媒体上にプリントされるインク滴が作成されて
所望のパターンを形成し、改良した(enhanced)プリント
出力を生成する。
【0021】図2は、本発明の好適な実施形態を組み込
んだプリントシステム100全体のブロック図である。
本発明のデータプロセッサ124は、発射制御装置13
0と、エネルギー制御装置132と、デジタル機能装置
134と、熱制御装置136とを更に含む。ドライバヘ
ッド126は、加温装置138およびセンサ140を更
に含む。発射制御装置130と、エネルギー制御装置1
32と、デジタル機能装置134と、熱制御装置136
と、加温装置138と、センサ140とは、制御装置1
10等の他の構成要素の補助構成要素であってもよい
が、好適な実施形態においては、図2に示すように、そ
れぞれデータプロセッサ124およびドライバヘッド1
26の補助構成要素である。
【0022】発射制御装置130は、制御装置110お
よびドライバヘッド126と情報をやりとりして(他の
実施形態においては、プリントヘッド装置の記憶装置1
22とも通信する)、ノズル部材144の関連するノズ
ル142のインク噴出部416の発射動作を調整する。
発射制御装置130は、発射パルスのシーケンスを選択
的に制御する発射シーケンス補助制御装置150と、処
理ドライバヘッド120における電磁干渉を低減する発
射遅延補助制御装置152と、ドライバヘッド126の
走査軸方向性誤差を補償するフラクショナル(fractiona
l)遅延補助制御装置154とを含む。
【0023】エネルギー制御装置132は、制御装置1
10およびドライバヘッド126のセンサ140と情報
をやりとりして、ドライバヘッド126に送出されるエ
ネルギーを調整する。同様に、熱制御装置136は、制
御装置110およびドライバヘッド126のセンサ14
0および加温装置138と情報をやりとりし、ドライバ
ヘッド126の熱特性を調整する。熱制御装置136
は、ドライバヘッド126がしきい値温度よりも下であ
るとセンサ140が示している場合に加温装置138を
起動することによって、これを行う。他の実施形態にお
いて、エネルギー制御装置132と熱制御装置136と
は、また、プリントヘッド装置の記憶装置122とも通
信する。デジタル機能装置134は、データプロセッサ
124の内部レジスタ動作および処理タスクを管理す
る。
【0024】図3は、本発明を組み込む例示的な高速プ
リンタであり、説明の目的のためにのみ示す。一般的
に、プリンタ200は、図1のプリントシステム100
を組み込み、プリント媒体を保持するトレイ222を更
に含みうる。プリント動作を開始すると、好ましくは、
シートフィーダ226を用いて、紙等のプリント媒体
が、トレイ222からプリンタ200内へと送られる。
シートは次に、方向をU字型に変えられ、反対方向に出
力トレイ228に向かって動く。直線紙経路等の他の紙
経路もまた、用いてもよい。シートはプリントゾーン2
30で停止し、1以上のプリントヘッド装置236(図
1のプリントヘッド装置116の一例)を支持する操作
キャリッジ234がシートを横切って走査して、その上
に1回分のインクをプリントする。そして、1回以上走
査した後、例えば、ステッパモータおよび送りローラを
用いて、シートをプリントゾーン230内の次の位置に
徐々にシフトする。キャリッジ234が再びシートを横
切って走査し、次の1回分のインクをプリントする。シ
ート全体をプリントするまでこのプロセスが繰り返さ
れ、シート全体をプリントすると、このシートは出力ト
レイ228内に放出される。
【0025】図3には、インクつぼ250も示す。プリ
ント動作中およびプリントカートリッジ236のルーチ
ン整備中に、プリントカートリッジ236は、非プリン
ト用のインク滴をこのインクつぼ250内に噴出する、
すなわち「吐出(spit)」する。図3に示すように、イン
クつぼ250は、プリンタ200の右側のプリントゾー
ンのすぐ外に配置されている。プリント動作中、吐出が
必要な場合には、キャリッジ234が、プリントゾーン
を越えてプリントカートリッジ236を動かして、プリ
ントカートリッジ236がインクつぼ250の上に吐出
を行うことができるようにする。図3においてはインク
つぼ250をプリントゾーンの右側のみに示している
が、インクつぼをプリントゾーンの両側に配置して、キ
ャリッジ234が、プリントゾーンを越えてどちらかの
側にカートリッジ236を動かして、プリントカートリ
ッジ236がプリントゾーンの両側で吐出を行うことが
できるようにしてもよい。また、非プリント時にプリン
トカートリッジ236にキャップ254で個別のキャッ
ピングが行われるキャッピングステーション(cappingst
ation)252も示す。
【0026】本発明は、グリットホイール(grit whee
l)、ロール送り、またはドラム技術を組み込んでプリン
ト媒体をプリントヘッド装置236に関して支持し動か
すもの等、他の媒体および/またはプリントヘッド移動
機構を利用する他のプリントシステム(図示せず)にも
等しく適用できる。グリットホイールの設計では、グリ
ットホイールとピンチローラとが媒体を1本の軸に沿っ
て左右に動かし、1以上のプリントヘッド装置を保持す
るキャリッジが、その軸に直交する軸に沿って媒体を通
って走査する。ドラムプリンタの設計では、媒体は1本
の軸に沿って回転する回転ドラムに搭載され、1以上の
プリントヘッド装置を保持するキャリッジが、その軸に
直交する軸に沿って、媒体を通って走査する。ドラムの
設計においてもグリットホイールの設計においても、走
査は通常、図3に示すシステムの場合のように往復する
方法では行われない。
【0027】プリント装置236は、走査キャリッジ2
34に、取り外し可能に搭載されるものであっても、永
久的に搭載されるものであってもよい。また、プリント
ヘッド装置236は、内蔵型インク槽を有していてもよ
い(例えば、インク槽は図4のプリントヘッド本体30
4内に配置されていてもよい)。または、それぞれのプ
リントカートリッジ236は、柔軟性を有する管路24
0を通して、図1のインク供給装置112としての役割
を果たす、複数の固定したまたは取り外し可能なインク
容器242のうちの1つに液通していてもよい。更なる
他にとり得るものとして、インク供給装置112は、プ
リントヘッド装置116とは別個のまたは分離可能であ
り、キャリッジ234に取り外し可能に搭載できる1以
上のインク容器であってもよい。
【0028】図4は、説明の目的のためにのみ本発明を
組み込んだ例示的なプリントヘッド装置300(図1の
プリントヘッド装置116の一例)の斜視図を示す。図
3のプリンタ200等、典型的なプリンタと共に用いる
典型的なプリントヘッド装置を参照して、本発明の詳細
な説明を以下で行う。しかし本発明は、いかなるプリン
トヘッドおよびプリンタの構成にも組み込みうる。図1
および図3を図4と共に参照して、プリントヘッド装置
300は、熱インクジェットヘッド装置302と、プリ
ントヘッド本体304と、プリントヘッドの記憶装置3
06とを含んでなる。プリントヘッドの記憶装置306
は、記憶装置122の一例であり、以下に図6において
詳細に説明する。熱ヘッド装置302は、通常、テープ
ボンディング(Tape Automated Bonding:TAB)装置と
呼ばれる柔軟性を有する材料であってもよく、処理ドラ
イバヘッド310(図1の処理ドライバヘッド120の
一例)および相互接続接触パッド312を含みうる。相
互接続接触パッド312は、例えば、接着材料によっ
て、プリントカートリッジ300に適切に固定されてい
る。接触パッド312は、図3のキャリッジ234上の
電気接触電極(図示せず)と整合している。
【0029】処理ドライバヘッド310は、好ましく
は、ノズル部材316(図1のドライバヘッド126の
一例)と統合された、分配プロセッサ314(図1のデ
ータプロセッサ124の一例)を含む。ノズル部材31
6は、好ましくは、複数のオリフィスまたはノズル31
8を含む。この複数のオリフィスまたはノズル318
は、例えば、レーザ・アブレーションによって、プリン
ト媒体上のインク滴の生成を行うように作り出すことが
できる。
【0030】分配プロセッサ314は、好ましくはデジ
タル回路を含み、電気信号によって、制御装置110
と、ノズル部材316と、ノズル部材316上に配置で
きる温度センサ等の様々なアナログ装置と通信する。分
配プロセッサ314は、双方向データラインにわたっ
て、双方向の方法により制御装置と通信する。制御装置
は、分配プロセッサ314に命令を送り、分配プロセッ
サ314からの信号を受け取って処理する。
【0031】分配プロセッサ314は、その入力信号を
ベースにして決定および作動を行う。例えば、プリント
ヘッド装置300の発射動作の制御や、タイミングや、
熱的およびエネルギー的態様や、パルス幅の決定や、ノ
ズル部材316のタイミングの決定は、分配プロセッサ
が行うことができる。こういった決定は、また、プリン
トシステムの制御装置110が行ってもよい。分配プロ
セッサ314はまた、ドライバヘッド310上に配置さ
れたセンサ140から、センサ信号を受け取る。センサ
140はまた、直接接続によってまたはプリンタの記憶
装置を通じて制御装置110に接続して、制御装置を絶
え間なく更新してもよい。
【0032】図5は、プリントヘッド装置の分配プロセ
ッサおよび抵抗器とドライバヘッドとを示す図4の例示
的な統合処理ドライバヘッドの詳細図である。図5の各
要素は、正確な縮尺率で描かれているのではなく、簡単
にするために誇張している。図1ないし図4を図5と共
に参照して、上述のように、TABのヘッド装置302
の背面には導線(図示せず)が形成されており、導線の
終わりは、キャリッジ234上の電極に接触する接触パ
ッド312になっている。キャリッジ234上の電極
は、制御装置110および電源114に結合し、熱ヘッ
ド装置302と通信する。導線の他端を、基板410上
の端子または電極を通して処理ドライバヘッド310に
接着する。基板410の上には、インク噴出部416を
形成しており、導線と電気的に結合している。制御装置
110および分配プロセッサ314によって、インク噴
出部416に動作電気信号を供給する。
【0033】基板410の表面上には、バリアー層(図
示せず)を形成し、インク噴出チャンバを規定してい
る。このバリアー層の形成は、好ましくは、フォトリソ
グラフィー技術を用い、フォトレジストその他ポリマー
の層であってもよい。インク噴出チャンバ(図示せず)
は、インク噴出部416を含み、好ましくは、ノズル部
材316の単一のノズル318の後ろに配置されてい
る。バリアー層の一部によって、導電トレースをその下
にある基板410から絶縁している。
【0034】それぞれのインク噴出部416は、1以上
の接触パッド312に連続してまたは同時に印加される
1以上のパルスによって通電されるとインクを噴出す
る。インク噴出部416は、ヒータ抵抗器や圧電要素で
あってもよい。それぞれのインク噴出部416は、以下
に基本要素420と呼ぶ、インク噴出部416からなる
特定のグループに割り当てられる。処理ドライバヘッド
310は、いかなる数の多数のサブセクションにしても
よく、それぞれのサブセクションは、ある数のインク噴
出部416を含む特定数の基本要素を有する。ノズル3
18の大きさ、数、およびパターンはいかなるものであ
ってもよく、様々の図面は、本発明の特徴を簡単にはっ
きりと示すように意図している。様々な特徴は、わかり
やすくするために、相対的な寸法を大幅に調整してい
る。
【0035】図5の場合には、処理ドライバヘッド31
0は、192個の発射インク噴出部416と関連した1
92個のノズルを有する。好ましくは、それぞれ12個
の基本要素からなる2つの列になった24個の基本要素
がある。それぞれの列における基本要素は、それぞれ8
個の抵抗器を有し、抵抗器は計192個になる。一方の
側のインク噴出部416はすべて番号が奇数であり、第
1の抵抗器(R1)で始まり、第3の抵抗器(R3)、
第5の抵抗器(R5)・・・と続く。他方の側のインク
噴出部416はすべて番号が偶数であり、第2の抵抗器
(R2)で始まり、第4の抵抗器(R4)、第6の抵抗
器(R6)・・・と続く。
【0036】各インク噴出部416に個々にアドレスす
ることはできるが、プリンタ200とプリントカートリ
ッジ236との間のラインの数は限られているプリント
ヘッド装置を供給するために、統合ドライブプリントヘ
ッドにおけるインク噴出部416への相互接続は多重化
されている。プリントドライバ回路は、基本要素のライ
ン、基本要素の共通部分(commons)、およびアドレス選
択ラインを含み、インク噴出部416を制御する。アド
レスラインと基本要素のラインとを特定すれば、1つの
インク噴出部416が一意的に識別される。1つの基本
要素内のインク噴出部416は、アドレスラインの数と
等しい。アドレスラインと基本要素の選択ラインとはい
かなる組み合わせにして用いてもよいが、アドレスライ
ンを一巡するのに必要な時間を最小限にするために、ア
ドレスラインの数は最小限にするのが有効である。
【0037】それぞれのインク噴出部416は、その制
御入力アドレス選択を1つの基本要素におけるすべての
噴出部416と共有する、自身の駆動トランジスタによ
って制御される。それぞれのインク噴出部416を、共
通ノード基本要素選択によって、他のインク噴出部41
6に連結している。従って、ある特定のインク噴出部4
16を加熱するには、そのアドレス選択端子に制御電圧
を印加し、その基本要素選択端子に電力源を印加するこ
とが必要である。プリンタからのプリント命令に応答し
て、それぞれの基本要素を、関連する基本要素選択相互
接続に電力を供給することによって、選択的に作動す
る。インク噴出部416当たり均一のエネルギーを供給
するために、基本要素当たり一度に1つだけインク噴出
部が作動される。しかし、いかなる数の基本要素選択を
同時に使用可能にしてもよい。従って、使用可能にされ
たそれぞれの基本要素選択は、電力および使用可能な信
号の1つの両方をドライバトランジスタに送出する。他
方の使用可能な信号は、一度にそのうちの1つだけがア
クティブになるそれぞれのアドレス選択ラインが供給す
るアドレス信号である。それぞれのアドレス選択ライン
は、すべてのスイッチングトランジスタに連結されてお
り、相互接続が使用可能になるとすべてのこのようなス
イッチング装置が導通するようになっている。あるイン
ク噴出部416について、基本要素選択相互接続とアド
レス選択ラインとの両方が同時にアクティブである場合
には、その特定のヒータインク噴出部416が作動す
る。アドレス選択ラインは、一度に1つだけ使用可能に
なる。これによって、基本要素選択とグループ帰線(ret
urn lines)とは、一度に多くても1つのインク噴出部4
16に電流を供給するということが保証される。その他
の点では、ヒータインク噴出部416に送出されるエネ
ルギーは、同時に作動しているインク噴出部416の数
の関数である。
【0038】インクジェットのプリントヘッドのアーキ
テクチャおよび制御に関する更なる詳細は、引用するこ
とにより本明細書の一部をなすものとする「A System a
nd Method for Controlling Thermal Characteristics
of an Inkjet Printhead」という名称の1999年2
月19日出願の米国特許出願番号第09/253,41
7号公報と、「Hybrid Multi-Drop/Multi-Pass Printin
g System」という名称の1998年1月30日出願の米
国特許出願番号第09/016,478号公報と、「In
k Delivery System for High Speed Printing」という
名称の1997年10月31日出願の米国特許出願番号
第08/962,031号公報とにおいて説明されてい
る。
【0039】処理ドライバヘッド120は、分配プロセ
ッサ314等のデータプロセッサ124と、インク滴を
噴出するインクジェットインク噴出部のアレイ等のドラ
イバヘッド126とから成っている。センサ140は、
プリントヘッド装置116に送出されるエネルギーおよ
びプリントヘッド装置116の温度を制御する、温度セ
ンサであってもよい。
【0040】プリントシステム100の動作中、電源1
14は、プリンタ制御装置110および処理ドライバヘ
ッド120に制御した電圧を供給する。データプロセッ
サ124は、双方向にシリアルデータ通信を用いて制御
装置110と通信できる。この双方向通信によって、デ
ータプロセッサ124、314は、感知および与えられ
た動作情報とプリントヘッド装置116に送出されるエ
ネルギーとを基にして、プリントヘッド装置116の温
度およびエネルギーを調整するために、自らの発射およ
びタイミングの動作を動的に策定して作動できる。これ
らの策定された決定は、センサ140が感知したプリン
トヘッド温度や、感知した供給電力量や、温度範囲やエ
ネルギー範囲等の予めプログラムされた既知の最適動作
範囲や、走査軸方向性誤差等を基にしている。更に、シ
リアル通信によって、リード線および相互接続を増大す
るような固有の必要性なしに、インク噴出部416を増
加できる。このことは、このプリントヘッド装置につい
て内部通信を行うことに対する費用および複雑さを低減
する。
【0041】本発明のプリントヘッド装置は、分配プロ
セッサと通信する、複雑なアナログ装置およびデジタル
装置の両方(マイクロエレクトロニクス回路等)を含
む。デジタルおよびアナログの装置と分配プロセッサと
が通信することによって、処理ドライバヘッド120、
310を適切に制御し監視できる。例えば、特に、使用
可能な試験の実施や、感知したデータの解釈や、処理ド
ライバヘッド120の校正等である。例えば、プリント
ヘッド装置116、300の分配プロセッサ124、3
14は、他の装置から記憶または感知したデータを受け
取って、発射パルス特性、レジスタのアドレッシング
(および、これらのレジスタへの発射データのロー
ド)、インク滴の飛翔経路の誤差訂正、処理ドライバヘ
ッド120の温度、電磁干渉、ノズルエネルギー、最適
動作電圧、その他プリントヘッド装置の電気的試験を制
御して調整できる。
【0042】分配プロセッサ124は、また、そのプリ
ントヘッド装置についての適切な動作エネルギーレベル
を決定できる。プリントヘッド装置内の構成要素および
システムには、最低動作温度および電圧や最高動作温度
および電圧を有するものがあり、分配プロセッサは、プ
リントヘッド装置をこういった限度内に管理するのに役
立つ。最高動作温度は、プリントヘッドの信頼性を保証
しプリント品質の欠陥を回避するために設けられてい
る。同様に、最高電源電圧は、プリントヘッドの寿命を
最大にするために設けられている。
【0043】エネルギーレベル決定のあるタイプは、プ
リントヘッド装置の動作電圧を決定するというものであ
る。好ましくは、動作電圧を製造時に決定し、装置の記
憶装置において符号化する。しかし、プリントヘッド装
置をプリントシステムに取り付けた後、プリントヘッド
装置に適切な動作電圧を送出するために、いくらか高い
電源114の電圧が必要である。プリントシステムに接
続することによって、更なる寄生抵抗が印加されるから
である。この電圧は、適切な電圧をプリントヘッド装置
に供給するように十分高くなければならないが、最大電
源114電圧よりは低くなければならない。従って、電
源電圧がプリンタにおいて調節できることが重要であ
る。
【0044】最適動作電圧を、まずプリントヘッド装置
のターンオン・エネルギーを求めることによって決定す
る。ターンオン・エネルギーは、プリントヘッド装置の
ノズルから滴を噴出するのにちょうど適切なエネルギー
量である。製造時に、多量のエネルギーを印加して滴噴
出を観察することによって、ターンオン・エネルギーを
決定する。そして、このターンオン・エネルギーを、滴
噴出がなくなるまで徐々に下げていく。ターンオン・エ
ネルギー点は、滴噴出がなくなるすぐ上のエネルギーで
ある。次に、このターンオン・エネルギーとオーバーエ
ネルギーのマージンとを用いて動作電圧を求め、この電
圧を、プリントヘッド装置の記憶装置に書き込む。
【0045】好適な実施形態において、エネルギーレベ
ルがターンオン・エネルギーよりも約20%上回るよう
に、最適動作電圧を調整する。このエネルギーレベル
は、次式によって与えられる。 エネルギー = 電力 * 時間 ただし、発射パルスのパルス幅は時間の測定値である。
電力は次式によって与えられる。 電力 = V2/r ただし、rはプリントヘッド装置の抵抗であり、Vは動
作電圧である。本実施形態において、エネルギー値をタ
ーンオン・エネルギーよりも20%大きく設定すること
によって、最適動作電圧を求めうる。更なる詳細につい
ては、引用することにより本明細書の一部をなすものと
する「A High Performance Printing System and Proto
col」という名称の1999年2月19日出願の米国特
許出願番号第09/253,411号公報を参照された
い。
【0046】プリントカートリッジについての動作エネ
ルギーを決定する方法の詳細については、「Energy Con
trol Method for an Inkjet Print Cartridge」という
名称の1998年4月30日出願の米国特許出願番号第
09/071,138号公報と、「Thermal Ink Jet P
rint Head and Printer Energy Control Apparatus and
Method」という名称の1997年10月28日出願の
米国特許出願番号第08/958,951号公報と、
「Determining the Operating Energy of A Thermal In
k Jet Printhead Using an Onboard Thermal Sense Reg
ister」という名称の米国特許番号第5,418,55
8号公報と、「Thermal Turn-on Energy Test for an I
nk Jet Printer」という名称の米国特許番号第5,42
8,376号公報と、「Energy Management Scheme for
an Ink Jet Printer」という名称の米国特許番号第
5,682,185号公報とを参照されたい。前述のも
のは本願の出願人に譲渡されており、これらは引用する
ことにより本明細書の一部をなすものとする。
【0047】プリントヘッド装置116は、発送して使
用する前に、好ましくは、1回限りの工場での校正プロ
セスを行い、プリントヘッド装置内の各セクション内で
のばらつきを補償する。こういったばらつきは、インク
噴出部416と内部トレースと寄生抵抗同士との間のば
らつきを含む。従って、所与のプリントヘッド装置内部
のばらつきを、好ましくは、製造プロセス中に識別して
補償する。適切な校正が、インク噴出部416への適切
なエネルギーを保証し、インク噴出部の寿命を延長す
る。
【0048】すなわち、工場での校正は、まずターンオ
ン電圧を決定でき、そして、動作電圧および十分なオー
バーエネルギーを供給する公称パルス幅を計算できる。
この電圧は、プリントヘッド装置の記憶装置に書き込ま
れる。記憶装置をこのようにプログラムしておいて、プ
リントヘッドをユーザに発送できる。この時、プリント
ヘッドは、プリンタと共に配達してもよいし、交換プリ
ントヘッド装置として発送してもよい。スタートアップ
すなわちインストールにおいて、プリントシステムがこ
の校正を用いて、プリントシステムが用いる動作設定を
決定できる。動作において、システムを校正して「ブラ
ックアウト条件(blackout conditions)」における全滴
体積の発射に適切な発射エネルギーレベルを保証するた
めの公称の動作電圧およびパルス幅を設定する。
【0049】インクジェットのプリントヘッドを連続し
て高周波数および高負荷で発射させていると、発射電圧
(オーバーエネルギー)によっては、数ページ後にプリ
ントヘッドがシャットダウンして発射を停止してしまう
可能性がある。この問題が起こるのは、基板410全体
の温度が、公称の動作温度である約45℃から60℃〜
85℃に上昇することによる。こういった基板温度で
は、局部的なインク噴出部416の領域が高温になり過
ぎて(100℃以上)、生成される気泡がつぶれなくな
ってしまい、インク滴の噴出が停止して、更なる加熱お
よび熱暴走に通じる。
【0050】一般的に、アナログ/デジタル変換器(以
下、「ADC」と呼ぶ)およびデジタル/アナログ変換器
(以下、「DAC」と呼ぶ)を用いる(図1および図2に
は図示せず)。アナログ温度センサ140がドライバヘ
ッド126の温度を測定し、ADCが測定値をデジタル
ワードに変換する。DACは、デジタル変換した信号を
受け取り、適切なエネルギーおよび温度設定の調整を行
う。好適な実施形態において、処理ドライバヘッド12
6は、温度センサ140と、感知した温度と相関するデ
ジタルワードを提供する手段とを含む。このデジタルワ
ードを、処理ドライバヘッド120またはプリントシス
テム制御装置110のどちらかの上に配置された追加の
温度監視および制御回路によって利用する。ADCは、
アナログ温度入力信号を、測定温度に比例するデジタル
出力信号に変換する。次に、DACが、デジタル出力信
号を受け取って、そのデジタル出力信号をほぼ等しいア
ナログ電圧信号へと変換する。デジタル比較器等の決定
要素を用いて、アナログ入力信号とDACからのアナロ
グ電圧信号とを比較して、このアナログ信号のデジタル
表示がいつ達したかを判定し、この測定温度を基にして
制御を決定する。その結果、この熱制御システムによっ
て、処理ドライバヘッド126を最適プログラム可能温
度にまたはその近傍に管理し、上限設定点を超えたかど
うかを判定する閉ループ制御を提供する。
【0051】すなわち、処理ドライバヘッド120上に
温度センサ140を配置し、センサ電圧出力は感知した
温度に比例する。ADCは、感知した温度をデジタルワ
ードに変換し、そのデジタルワードをDACに送る。D
ACは、デジタル入力と、デジタル入力が受け取ったデ
ジタルワードの値に比例する出力電圧とを有する。デジ
タル比較器は、センサ電圧出力に接続した第1の入力
と、変換器電圧出力に接続した第2の入力とを有する。
比較器は、変換器の出力電圧を基にした等価信号を生成
する。プリントヘッドは、デジタルワードと予め選択し
た温度しきい値とを比較し、その温度が選択した範囲内
にあるかどうかを判定する温度制御装置136を有しう
る。
【0052】プリントシステム100は、プリントヘッ
ド装置116に結合した制御装置110を含む。プリン
トヘッド装置116は、処理ドライバヘッド120と、
プリントカートリッジ校正情報を含みうるプリントヘッ
ドの記憶装置122とを含む。処理ドライバヘッド12
0は、分配プロセッサ等のデータプロセッサ124と、
インクジェットインク噴出部や滴発生器416のアレイ
等のドライバヘッド126とを含んでなる。ドライバヘ
ッド126は、プリントヘッド温度を動的に測定するセ
ンサ140を更に含む。センサ140は、アナログセン
サであってもデジタルセンサであってもよい。好ましく
は、センサ140をドライバヘッド付近に分配して「全
体」の温度を感知するようになっている。
【0053】本発明は、ドライバヘッド126に送出さ
れるエネルギーを制御することによって、処理ドライバ
ヘッド120の性能および信頼性を改良する。図1およ
び図2に戻ると、図2に示すように、分配すなわちデー
タプロセッサ124は、それ自体の回路内に、エネルギ
ー制御装置132と熱制御装置136とを組み込んでも
よい。または、制御装置110がこういった装置を組み
込んでもよい。エネルギー制御装置132を用いて、プ
リンタのキャリッジとプリントヘッド装置116のドラ
イバヘッド126の相互接続パッド312との間の寄生
相互接続抵抗のために生じる基本要素供給電圧における
ばらつきを補償できる。これは、例えば、発射パルス幅
を調整して、ドライバヘッド126へのエネルギー送出
を変えることによって行ってもよい。
【0054】データプロセッサ124は記憶装置122
と通信できるが、データプロセッサ124は、好ましく
は、双方向に主に制御装置110と通信する。この双方
向通信によって、データプロセッサ124は、処理ドラ
イバヘッド120に送出されるエネルギーを調整するた
めに感知し与えられた動作情報を基にして、自らの発射
およびタイミングの動作を動的に定めて作動できる。こ
れらの定められた決定は、特に、プリントヘッド上の特
定のノズルが作動していないこと、プリントヘッドの整
備動作、感知したプリントヘッド温度、プロット密度、
1回分のプリントの縁からの距離、または上の事柄のう
ちのいくつかまたはすべてを組み合わせたものを基にし
てもよい。
【0055】上述のように、インクジェットプリントカ
ートリッジは、発射チャンバにおける気泡形成を被る可
能性があり、これによって、噴出の方向を誤ったり、全
く噴出が行われなかったりしてしまう可能性がある。特
定のノズルがある時間の間作動せずキャップが外れてい
るとこういったことが起こる。1枚のページをプリント
する場合には、必ずしもプリントカートリッジ上のすべ
てのノズルを用いるわけではない。このように作動して
いない時間の間に、こういったノズルは高温であること
が多い。特に、顔料で着色したインクシステムにおいて
は、発射チャンバ内の気泡によって信頼性の問題が生じ
る。このような気泡が、滴の飛翔経路の誤差を引き起こ
し、または、ノズルが完全に作動しない原因となる可能
性がある。特定のノズルについてプリントが一時停止し
ている間に気泡が生じる。特定のインクジェットシステ
ムの気泡に対する感度は、インクの組成と、ノズルおよ
び発射チャンバの幾何学的形状と、温度とによって決ま
る部分が大きい。
【0056】プリントカートリッジに送出されるオーバ
ーエネルギーを、インク滴の噴出中の通常の20%のオ
ーバーエネルギーよりも増大することによって、発射チ
ャンバ内の気泡による諸問題を改良できるということが
わかっている。この増大したオーバーエネルギーは、3
0%から100%のオーバーエネルギーのいずれかであ
ってもよい。上述のように、エネルギーと電力と電圧と
の関係は次式のとおりである。 エネルギー = 電力 * 時間 ただし、発射パルスのパルス幅は時間の測定値である。
電力は次式によって与えられる。 電力 = V2/r よって、 エネルギー = V2/r * 時間 ただしrはプリントヘッド装置の抵抗であり、Vは動作
電圧である。従って、発射パルスのエネルギーは、電圧
の増大およびパルス幅の増大のどちらによっても増大で
きる。更に、所望のエネルギーレベルを達成するため
に、電圧およびパルス幅の両方を変化させることが有利
であることが多い。例えば、インクの組成と、ノズルお
よび発射チャンバの幾何学的形状と、温度とによって、
40%のオーバーエネルギーにてプリントカートリッジ
を加熱することを所望する場合には、実際にはパルス幅
を低減して、電圧を更に高レベルに増大して40%のオ
ーバーエネルギーを達成できるようにすることが望まし
いかもしれない。従って、電圧10.7ボルトおよびパ
ルス幅1.6マイクロ秒がプリントカートリッジに対し
て20%のオーバーエネルギーを与える場合に、14.
5ボルトの電圧および1.0マイクロ秒のパルス幅を用
いることによって、40%のオーバーエネルギーを達成
できる。プリントカートリッジに送出されるエネルギー
は、電圧およびパルス幅を制御する制御装置110およ
び電源114によって制御される。制御装置110は、
エネルギー制御装置132を無視(override)してもよ
い。
【0057】しかし、高エネルギーで常に動作している
と、インク滴を噴出するヒータ抵抗器の寿命が短くなっ
てしまう可能性がある。また、過剰なエネルギーは熱に
なり、その熱によってプリントヘッドの温度が上昇し
て、他のプリントおよび信頼性における欠陥が生じてし
まう。こういった制約があるために、本発明は、残りの
システムに与える影響が最小の状態において利点が得ら
れるようにエネルギーを変化する。温度センサ140を
用いて、プリントカートリッジが所定温度に達するまで
プリントヘッドの温度を監視する。所定温度に達する
と、制御装置110が、用いていたオーバーエネルギー
を通常のオーバーエネルギーまで下げる。図6は、発射
パルスのエネルギーの関数として気泡が引き起こすイン
ク噴出部/ノズルアウトの結果を示す。エネルギーが増
大するにつれて、気泡が引き起こすインク噴出部/ノズ
ルアウトの結果が低減する。
【0058】本発明の第1の実施形態において、プリン
トカートリッジに送出されるオーバーエネルギーを、プ
リントカートリッジ上のインク噴出部/ノズルが所定の
最大時間量の間に用いられていなかった場合にはいつで
も、通常のオーバーエネルギーよりも上に増大する。制
御装置110は、それぞれのプリントカートリッジを個
々に監視して、それぞれのプリントカートリッジ上の1
以上のインク噴出部が、いつ、それぞれのプリントカー
トリッジについての所定の最大時間量の間に用いられて
いなかったかを判定する。この所定の最大時間量は、イ
ンクの組成と、ノズルおよび発射チャンバの幾何学的形
状とに依存する。従って、この所定の最大時間量は、黒
色のプリントカートリッジと異なる色のプリントカート
リッジとの間で互いに異なってもよい。更に、この所定
の最大時間量は、粘性のノズル詰まり(viscous nozzle
plug)や気泡が引き起こすインク噴出の問題によって
異なってもよい。この最大時間量は、気泡が引き起こす
インク噴出の問題については3秒程度であり、キャップ
されていない粘性の詰まりについては5秒程度でありう
る。
【0059】1以上のプリントカートリッジが所定の最
大時間量の間に用いられなかった場合には、プリントカ
ートリッジがインクつぼの上方にある間に、制御装置1
10が高いオーバーエネルギーの吐出動作を用いる。オ
ーバーエネルギーの吐出動作はすべて、インクつぼの上
方にて行われる。実際のプリントを行うときには、通常
の発射エネルギーを用いる。制御装置110は、個々の
発射チャンバによって発射エネルギーを調整することが
できないためである。図7は、上述のことを示すフロー
チャートである。
【0060】低密度のプロットについては、作動してい
ない1以上のノズルがある可能性が増大する。また、低
密度のプロットにおいてはプリントヘッドのデューティ
ーサイクルが短いため、発生する熱も少ない。従って、
本発明の他の実施形態において、ある決定した最小しき
い値よりもプリント密度が低い画像をプリントするとき
にはいつでも、プリントカートリッジに送出されるオー
バーエネルギーは、通常のオーバーエネルギーよりも増
大する。制御装置110は、それぞれのプリントカート
リッジを個々に監視して、1以上のプリントカートリッ
ジが、いつ、それぞれのプリントカートリッジについて
の所定の最小画像密度よりも下でプリントするかを判定
する。この所定の最小画像密度は、インクの組成と、ノ
ズルおよび発射チャンバの幾何学的形状とによって決ま
る。従って、この所定の最小画像密度は、黒色のプリン
トカートリッジと異なる色のプリントカートリッジとの
間で互いに異なってもよい。この最小画像密度は、百分
率密度により表現できる。1以上のプリントカートリッ
ジがその所定の最小画像密度よりも下でプリントする場
合には、プリントカートリッジがインクつぼの上方にあ
る間に、制御装置110が高いオーバーエネルギーの吐
出動作を用いる。オーバーエネルギーの吐出動作はすべ
て、インクつぼの上方にて行われる。実際のプリントを
行うときには、通常の発射エネルギーを用いる。制御装
置110は、個々の発射チャンバによって発射エネルギ
ーを調整できないからである。図8は、上述のことを示
すフローチャートである。
【0061】本発明の他の実施形態において、プリント
カートリッジをキャッピングステーションから動かす時
の、スタートアップの吐出用の高エネルギーの使用や、
日常の整備吐出や、インクつぼ内へのすべての吐出およ
びフライバイ(fly by)の吐出のような、つぼ内へのすべ
ての整備吐出について高いオーバーエネルギーを用い
る。
【0062】必要な吐出させるインク滴の数は、吐出の
目的と、インクの組成と、ノズルおよび発射チャンバの
幾何学的形状とに依存する。この吐出のインク滴の必要
数は、5から300回の吐出回数までのいかなる範囲に
わたるものである。
【0063】上述の、高いオーバーエネルギーを用いる
一連の事柄において、高エネルギー発射は、センサ14
0が測定するプリントヘッドの温度が、そのプリントカ
ートリッジについての所定の温度を越えるまでの間の
み、用いられる。いったんこの所定の温度に達すると、
動的パルス幅調整を用いて温度を低くする。引用するこ
とにより本明細書の一部をなすものとする「Method for
Controlling the Over-energy Applied to an Inkjet
Print Cartridge Using Dynamic Pulse Width Adjustm
ent Based on Printhead Temperature」という名称の
1999年10月13日出願の米国特許出願番号第09
/416,800号を参照されたい。
【0064】本発明の原理、好適な実施形態、および実
施例を上述して説明した。しかし、本発明は、説明した
特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではな
い。従って、上述の実施形態を、限定的ではなく例示的
であるとみなすべきであり、当業者であれば、特許請求
の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱するこ
となく、このような実施形態を変形できることを理解す
べきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を組み込んだプリントシステム全体のブ
ロック図である。
【図2】本発明の好適な実施形態を組み込んだプリント
システム全体のブロック図である。
【図3】本発明を組み込んだ説明の目的のためにのみ示
す例示的なプリンタの概観図である。
【図4】本発明を組み込んだ説明の目的のためにのみ示
す例示的なプリントカートリッジの斜視図である。
【図5】プリントヘッド装置の分配プロセッサおよび抵
抗器と、ドライバヘッドの基本レイアウトとを示す図4
の統合処理ドライバヘッドの詳細図である。
【図6】エネルギーの増大に伴って気泡が引き起こすノ
ズルのアウトの結果を示す折線図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示すフローチャート
である。
【図8】本発明の他の実施形態を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
100 プリントシステム 110 コントローラ 112 インク供給装置 114 電源 116 プリントヘッド装置 118 インク供給記憶装置 120 処理ドライバヘッド 122 メモリ 124 データプロセッサ 126 ドライバヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー・ディ・ルットランド アメリカ合衆国カリフォルニア州92131, サンディエゴ,キャミニト・コロラド 10856 (72)発明者 グラント・エー・ウェブスター アメリカ合衆国カリフォルニア州92082, バレー・センター,イェロー・ブリック・ ロード 28951 Fターム(参考) 2C056 EA08 EA14 EB40 EC07 EC38 EC39 EC42 EC53 FA03 2C057 AF72 AG12 AL14 AL35 AM16 AM29 AR09 BA04 BA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の所定のエネルギーを有する電気パ
    ルスによって作動可能なインク噴出部を有するプリント
    ヘッド装置を設けるステップと、 それぞれのプリントヘッド装置を個々に監視し、該プリ
    ントヘッド装置上のそれぞれのインク噴出部を発射動作
    させてからの経過時間を決定するステップと、 前記プリントヘッド装置上のそれぞれのインク噴出部に
    ついての前記経過時間と、前記プリントヘッド装置につ
    いての所定の最大時間量とを比較するステップと、 前記プリントヘッド装置上の前記インク噴出部のうちの
    少なくとも1つについて前記所定の最大時間量を超える
    と、前記プリントヘッド装置について第2の所定のエネ
    ルギーにて高エネルギーの吐出を開始するステップとを
    含んでなるインクジェットのプリントヘッド装置を制御
    する方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の所定のエネルギーは、前記第
    1の所定のエネルギーの1.3倍から2.0倍の範囲で
    ある請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記高エネルギーの吐出は、インクつぼ
    の上方にて起こる請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記プリントヘッド装置による吐出回数
    を監視するステップと、 所定の最大吐出回数を超えたかどうかを判定するステッ
    プと、 前記所定の最大吐出回数を超えると、高エネルギーの吐
    出を終了するステップとを更に含んでいる請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 プリントヘッド装置温度を監視するステ
    ップと、 所定の最高温度を超えたかどうかを判定するステップ
    と、 前記所定の最高プリントヘッド装置温度を超えると、高
    エネルギーの吐出を終了するステップとを更に含んでい
    る請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第1の所定のエネルギーを有する電気パ
    ルスによって作動可能なインク噴出部を有するプリント
    ヘッド装置を設けるステップと、 それぞれのプリントヘッド装置を個々に監視して、該プ
    リントヘッド装置によるプリント密度を決定するステッ
    プと、 前記プリントヘッド装置についての前記プリント密度
    と、前記プリントヘッド装置についての所定のプリント
    密度とを比較するステップと、 前記プリントヘッド装置についての前記プリント密度が
    前記所定のプリント密度よりも低いと、前記プリントヘ
    ッド装置について第2の所定のエネルギーにて高エネル
    ギーの吐出を開始するステップとを含んでなるインクジ
    ェットのプリントヘッド装置を制御する方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の所定のエネルギーは、前記第
    1の所定のエネルギーの1.3倍から2.0倍の範囲で
    ある請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記高エネルギーの吐出は、インクつぼ
    の上方にて行う請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記プリントヘッド装置による吐出回数
    を監視するステップと、 所定の最大吐出回数を超えたかどうかを判定するステッ
    プと、 前記所定の最大吐出回数を超えると、高エネルギーの吐
    出を終了するステップとを更に含んでいる請求項6に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 プリントヘッド装置温度を監視するス
    テップと、 所定の最高温度を超えたかどうかを判定するステップ
    と、 前記所定の最高プリントヘッド装置温度を超えると、高
    エネルギーの吐出を終了するステップとを更に含んでい
    る請求項6に記載の方法。
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