JPH086682B2 - ラジアルピストン装置 - Google Patents

ラジアルピストン装置

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JPH086682B2
JPH086682B2 JP2148840A JP14884090A JPH086682B2 JP H086682 B2 JPH086682 B2 JP H086682B2 JP 2148840 A JP2148840 A JP 2148840A JP 14884090 A JP14884090 A JP 14884090A JP H086682 B2 JPH086682 B2 JP H086682B2
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cam ring
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ベルブエール ユルゲン
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ヴィッカーズ システムズ ゲーエムベーハー
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04B1/04Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders in star- or fan-arrangement
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    • F04B1/1071Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders in star- or fan-arrangement the cylinders being movable, e.g. rotary with actuating or actuated elements at the outer ends of the cylinders with rotary cylinder blocks
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04B1/04Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders in star- or fan-arrangement
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、流体ポンプまたはモーターの様なラジアル
ピストン装置に関し、さらに詳しくは、自動車用のラジ
アルピストンポンプに関する。
発明の背景 ラジアルピストンポンプあるいはモーターは、一般
に、中央に配置したシャフトがカムを駆動し、放射状に
配置したピストンを駆動する。また、ヘンリクセン所有
の米国特許第3,087,437号に記載されている様な、逆の
配置も公知であり、そこでは中央に配置したビントルバ
ルブが回転シリンダーブロック内の多数のシリンダーに
流体を供給し、また、その多数のシリンダーから流体を
排出し、各シリンダーが往復ピストンを内蔵している。
これらのピストンは、回転するシリンダーブロックを取
り巻く偏心カムリングにより、往復運動する。
この種の、他の公知のラジアルピストン装置(ポンプ
またはモーター)(英国特許第1468658号、発明者ケネ
ス パーシバル パルマー、譲受人ルーカス社)では、
ピストンヘッドが球形であり、その赤道面に対して一定
の距離にリング溝があり、この溝の中にピストンリング
が挿入されている。シリンダーブロックが回転すると、
ピストンが傾き、シリンダー孔の軸に対して傾斜するの
で、ピストンリングも斜めになる。各ピストンリングの
片側はさらにリング溝の外に移動するのに対し、その反
対側はさらにリング溝の中に押し込まれる。ピストンリ
ングは、半径方向で内側および外側のエッジを有し、こ
れがシリンダー壁と接して末端圧力を生じ、ピストンリ
ングの、リング溝の中に移動する方の側における末端圧
力は特に大きく、機械の軸までの距離を考慮して、それ
ぞれのピストンに対して機械のトルクを生じる力に実際
上相当する。従って、このエッジにおいて末端圧力が高
くなる。ピストンリングの、リング溝から突き出る方の
側では、この片持ち部分に液圧下で好ましくない曲げ応
力がかかる。そのために、上記の英国特許第GB−A−14
68658号の型のラジアルピストン装置は、実用化されて
いない。
本発明の目的と概要 従って、本発明の目的は、ピストンリングの末端圧力
を低減させた、ポンプまたはモーターの様なラジアルピ
ストン装置を提供することである。
本発明の別の目的は、機械のトルクを直接液圧に変換
するラジアルピストンポンプを提供することである。
本発明の別の目的は、液圧を直接トルクに変換するラ
ジアルピストンモーターを提供することである。
本発明の別の目的は、同じ出力のラジアルピストン装
置に比べて、全体的に小型の、ポンプまたはモーターの
様な、ラジアルピストン装置を提供することである。
本発明の別の目的は、簡単で、経済的に製造できる、
ポンプまたはモーターの様な、ラジアルピストン装置を
提供することである。
本発明の別の目的は、静かに運転できる、ポンプまた
はモーターの様な、ラジアルピストン装置を提供するこ
とである。
本発明の別の目的は、排出量を変えることができる、
ポンプまたはモーターの様な、ラジアルピストン装置を
提供することである。
本発明に係わるラジアルピストンポンプは、密閉区域
によりお互いから分離した、入り口溝および出口溝に通
じる入り口および出口通路を備えたバルブ作用をするト
ラニオン、そのバルブ作用トラニオンに対して軸受けし
てあり、多数のシリンダー孔を有するシリンダーブロッ
クを備え、各シリンダー孔は、シリンダーブロックの回
転位置に応じて入り口溝、出口溝、または密閉区域の一
つと協同作用する通路を有し、各ピストンは、そのシリ
ンダー孔内で傾斜できる様に案内され、半径方向で内側
に配置された作動(ポンプまたはモーター)室を限定す
る、球形のピストンヘッドを備え、各ピストンは、ピス
トンの首およびピストンシューを含めて全ピストン長を
形成し、その全ピストン長は各シリンダー孔の長さを僅
かに超えており、ピストンシューは、シリンダーブロッ
クに対して偏心配置したカムリングと協同作用し、シリ
ンダーブロックが回転する時にピストンの行程を造り出
し、その際ピストンが傾斜し、ピストンヘッドとシリン
ダー孔との間にある作動室が、入り口溝の区域では拡大
し、出口溝の区域では縮小し、ピストンヘッドはその赤
道面に隣接した溝を有し、その中に少なくとも一つのピ
ストンリングを挿入してある。
このラジアルピストン装置により、シリンダーが斜め
に密閉され、密閉ピストンリングは、そのシリンダー孔
に対して斜めに、事実上ピストンだけに軸方向の力がか
かる様に配置してあるために、他の機械的な変換機構を
必要とせずに、トルクを液圧に(およびその逆に)直接
変換することができる。
本発明の構造では、シリンダー孔の長さはピストンの
行程よりも僅かに長い。その上、流体は中央に配置した
トラニオンに開けた空間を通して供給、排出できる、即
ち入り口と出口を半径方向外側で収容する部材を必要と
しない。各部品は本質的に回転に関して対称的であり、
ピストンの構造が簡単で、シリンダー孔の構造も簡単な
ので、低価格で製造できる。
ゼロ位置を偏心の主平面内に仮定すると、ピストンの
最大傾斜角度αは、ピストン位置が90゜の所である。こ
の傾斜角度αの量は、カムリングの偏心程度によって異
なり、その様な偏心度もシリンダーの長さに関係する。
本発明の設計では、最大傾斜角度αは約10゜になる。本
発明の好ましい実施態様では、傾斜角度aは7.75゜にな
る。
ピストンは種々の異なった傾斜位置を採るので、長円
と円との間で変形でき、過剰な末端圧力を生じないピス
トンリングによって形成される線に沿って密閉するのが
好ましい。この目的は、密閉リング用のリング溝の、ピ
ストンの首に近い方の端を、ピストンヘッド直径が最大
の所(赤道)に配置し、ピストンリングはそのための中
高になった円錐状の外面を持ち、ピストンリングの基本
的な形状は円錐形で、ピストンリングはその直径が最大
の所で中高になっている。
好ましくはピストンの首およびピストンヘッドと一体
になっているピストンシューは、円筒状の支承面を持
ち、カムリングの内側軌道輪に対して横滑りし、支承さ
れる。純流体動力学的潤滑の場合には、円筒状の支承面
は、ピストンの首を通して非対称的にピストンヘッドに
連結している。即ち回転方向で見て、支承面の前方部分
が、支承面の後方部分よりも大きい。ピストンシューの
支承面がそれぞれの作動(ポンプまたはモーター)室か
らピストン内の通路によって潤滑される場合は、ピスト
ンシューおよびピストンヘッドの対称的な配置も有利で
ある。この種の潤滑には、ピストンがさらされる末端推
力に対して釣り合わせる利点がある。
騒音を下げるには、密閉区域によってシリンダー室内
に閉じ込められている流体を、機械の実際の高圧側、つ
まり空間に連絡する前に、予備圧縮すれば良い。連絡時
に、この予備圧縮が高圧空間内の圧力に正確に一致して
いれば、固体に伝わる音の発生はない。従って、低圧と
高圧との間の密閉区域は、ポンプの回転方向で、含まれ
る圧力流体を適度に予備圧縮する量だけ広くする。密閉
区域内に移行透き間を設けることによって、異なった作
動圧に対応することができる。
ラジアルピストン装置の吐出量を変えるには、それぞ
れのピストン行程を小さくし、それに応じて予備圧縮圧
も吐出量低下と共に下げる必要がある。本発明により、
カムリングの偏心方向を定めるために配置したガイドに
沿って、ラジアルピストン装置のカムリングを、軌道の
回りで特定の方法により、接線方向に調節するが、これ
には、先行角度、シリンダーブロックおよびバルブ作用
をするトラニオンのゼロ点調節の様な効果がある。特
に、カムリングはガイドに沿って、第一の偏心量だけ調
節し、シリンダーブロックの軸に直角なガイドの距離を
カムリングの半径よりも、第二の偏心量だけ小さくす
る。これらの特徴により、驚くべきことに、機械の吐出
量設定に関係なく、ほとんど一定の予備圧縮間隔が得ら
れる。
吐出量設定により死体積が変化する様なラジアルピス
トンの場合は、必要であれば、接触面に傾斜をつけたカ
ムリングのガイドにより、行程に応じて第二の偏心量を
変えることができる。
この新奇なラジアルピストン装置は、一つ以上の円板
状を使って設計することができる、即ち二つ以上のシリ
ンダーブロックを隣り合わせ、同じバルブ作用トラニオ
ンの回りに回転させ、クラッチ手段により互いに連結さ
せることができる。
本発明の実施形態の詳細な説明 第1図および第2図に関して、バルブ作用をするトラ
ニオン(2)がケーシング(1)内に密閉収容されてい
る。入り口通路(3)および出口通路(4)は、入り口
溝(5)および出口溝(6)にそれぞれ通じている。溝
(5)および(6)は、密閉部分(7)および(8)に
より相互に分離されている。バルブ作用をするトラニオ
ン(2)の中央には孔(9)があり、その中をシャフト
(10)が通り、図には示していない他の装置を駆動す
る。シャフト(10)は、ケーシング(1)内の軸受け
(11)で支えており、スプライン(13)または類似のも
のにより駆動円板(12)に接続している。駆動円板(1
2)はシリンダーブロック(14)に接続してあり、その
シリンダーブロックは放射状に延びる多数のシリンダー
孔(15)を備えているが、図にはその内の4個だけを示
してある。孔(15)の底部(16)は、それぞれ通路また
は開口部(17)を備えている。シリンダー孔(15)の数
は限度内で自由に選ぶことができ、従って偶数または奇
数のシリンダーを使用することができる。構造的に小型
にして、脈流を少なくし、さらにバルブ作用をするトラ
ニオン(2)に十分な空間を与えるには、数Z=8が好
ましい。
各シリンダー孔(15)の中に、球形ピストンヘッド
(21)、ピストン溝(22)、ピストン首(23)およびピ
ストンシュー(24)を持つ、一体になったピストン(2
0)が入っている。溝(22)は、球形ピストンヘッド(2
1)の最大直径に沿って配置してあり、特に、溝(22)
の首に近い方の縁は、ピストンヘッド(21)の赤道に沿
って配置してある。
第3図および第4図に関して、ピストンシュー(24)
は、周囲が長方形であり、円筒状の支承表面を有し、そ
の支承表面は、より大きな前方支承表面部分(25)およ
び小さな後方支承表面部分(26)を備えている。これら
二つの表面部分の面積比は、それぞれ58%および42%で
ある。シュー(24)は、首(23)およびヘッド(22)に
非対称的に接続している。後方支承表面部分(26)にお
ける揚力は、前方支承表面部分(25)におけるよりも幾
分高いので、この構造は、流体動力学的潤滑と共に使用
する。
第5図および第6図に関して、特に、潤滑導管(27)
がポンプ室(18)と支承表面部分(25,26)を互いに接
続する場合は、支承表面部分(25,26)を対称的に配置
することもできる。支承表面(25,26)は、ヘッド(2
1)の面積に相当する面積を限定し、釣り合わせるため
に、解放孔(29)を通して低圧に接続されている、円形
溝(28)により分割することができる。
透き間を設けたピストンリング(30)(第7図)をリ
ング溝(22)に挿入するが、第2図に示すその透き間
(31)により、ピストンリング(30)が弾性的に変形で
きる。ピストンヘッド(21)はシリンダー孔(15)内で
傾斜し、従って、ピストンリング(30)が円形から長円
形に変化できる必要があり、それによって外側ピストン
リング表面(32)が移動し、シリンダー壁に対して回転
するので、このことは必要である。その上、流体の圧力
がピストンリングの形状に外側に向かって作用し、ま
た、リング溝(22)の方向からも作用する。ピストンリ
ング上にかかる流体圧力を釣り合わせるためには、断面
が台形のピストンリング(30)が好ましいはずである。
しかし、上記の移動および回転運動による摩耗を少なく
し、ピストンリング(30)の流体力学的潤滑を可能にす
るためには、ピストンリングは、第7図の(34)に最も
分かり易く示す様に、その最大直径区域で中高にする。
製造上の理由から、中高半径は、ピストンリング(30)
の、より小さい方の直径に続けることができる。
ピストンシュー(24)は、内側軌道輪(36)および外
側表面(37)を持つカムリング(35)(第1図および第
2図)と共に作動する。内側軌道輪(36)は、シリンダ
ーブロック(14)に対して偏心状に配置してあるので、
シリンダーブロックが回転する時に、ピストン(20)に
引上げ運動を伝える。逆行程は、ピストンシュー(24)
の内側にある周辺溝に噛み合ったダウンホルダーリング
(38)によって与えられ、全体として好ましい案内機構
が得られる。ピストンヘッド(21)とシリンダー壁(1
5)との間のポンプ室(18)は、入り口溝(5)の区域
では拡大し、出口溝(6)の区域では縮小する。この作
用により、(5)側の流体は吸い込まれ、(6)側で排
出され、ポンプ流が形成される。
モーターの場合には、入り口(3,5)が高圧であるの
に対し、出口(4,6)が低圧になり、流体がシリンダー
ブロック(14)、円板(12)およびシャフト(10)を駆
動する。
第2a図は、第2図の左側に示すピストン(20)とその
ポンプ室(18)の拡大図を示す。この図から分かる様
に、ピストンヘッド(21)とそのピストンリング(30)
が、シリンダー孔の放射状に延びる軸(19)に対して角
度αで傾いている。従って、ポンプ室(18)は一般に、
シリンダー孔軸に沿って延びる面で断面が台形になる。
第2a図で、台形の平行な辺は、長さが異なり、上側の辺
は下側の辺より距離(18a)だけ長い。室(18)中では
液圧があらゆる側面に働いているので、力(14f)は区
域(18a)の大きさおよび室(18)中の圧力に応じてシ
リンダーブロック(14)上に作用し、力(14f)はシリ
ンダーブロック(14)上へのトルクに対する一成分にな
る。ポンプの場合には、この逆トルクはポンプ室(18)
内の圧力上昇と等価であり、モーターの場合には、この
問題のトルクはモータートルクの対応する部分である。
重要な特徴として、ピストン(20)には、その軸方向、
即ち線(20a)の方向に、液力の合計が作用する。つま
り、ポンプの場合、駆動トルクはポンプ送りされている
流体の圧力増加に直接変換するのに対し、モーターの場
合には、流体圧力はモータートルクを造りだすのに直接
使用され、機械的な伝達部品は一切介在しない。
ピストン数Z=8で、1回転当たりV=12cm3の最大
吐出量を得るには、ピストン直径d=16mmおよび偏心度
e=3.7mmが必要である。その様なラジアルピストン装
置では、ピストン(20)は傾斜位置がα=7.75゜まで可
能でなければならない。偏心度が増加し、従ってピスト
ン行程も増加すると、最大傾斜度も増加する。上記の機
構では、10゜の最大傾斜角度αが可能であると考えられ
る。
第2図から分かる様に、密閉区域(7)および(8)
は、開口部、つまり通路(17)よりも量(τ)だけ広く
なっている。ゼロ位置から見て、分離の量つまり角度
(τ)は、シリンダーブロック(14)の回転方向にずれ
ている。回転するポンプ室(18)が密閉区域(7)の上
を通過する時、内部の流体が高圧になっている溝(6)
に連絡するまで、ピストン(20)がその流体に圧力をか
けて行く。この予備圧縮が溝(6)内の流体圧力と全く
等しくなれば、圧力低下、つまり衝撃が全く無くなり、
従って騒音は生じない。従って、予備圧縮の量が望まし
いポンプ圧と等しくなる様に機械を設計する。偏差は、
それが大き過ぎなければ、区域τにおける溝または透き
間により調和させることができる 密閉区域(7,8)は、面(40)−(40)に対して対称
的に配置し、拡大区域τを両側に配置することもでき
る。
第2図に示す様に、上記のラジアルピストンポンプ
を、吐出量可変ポンプとして建造することができる。吐
出量設定機構は、吐出量設定面(40)−(40)に沿って
作動し、小型の吐出量設定ピストン(42)を備えた小型
シリンダー(41)、および大型ピストン(44)とスプリ
ング(45)を備えた大型の吐出量設定シリンダー(43)
から成る。小型ピストン(42)は常にポンプ圧により作
動し、大型ピストン(44)は、ポンプ圧より小さな制御
圧下にある。制御は、一定吐出量または一定ポンプ圧を
得るために行なうが、その詳細について説明する必要は
ない。一般に、カムリング(35)を動かし、それによっ
て変化した偏心度(e)および機構に合わなくなった予
備圧縮の量を設定する。
第8図〜第10図に、どの様にしてこの問題を解決する
かを示す。ケーシング(1)内にカムリング(35)用の
案内面(46)があり、カムリングは案内面(46)に接
し、幾つかの偏心位置をとることができる。表面(46)
とシリンダーブロックの回転軸(14a)との間の距離、
即ち長さ(46o)−(14a)は、案内面(46)に接するカ
ムリング(35)の外側表面(37)の半径より小さい。一
般にゼロ行程位置といわれている、このカムリング(3
5)の位置では、カムリングの中心(35a)は、シリンダ
ーブロックの回転軸(14a)と一致せず、いわゆる「一
定」偏心度である距離(c)を置いている。ゼロ行程位
置では、吐出量設定面(40)に対して90゜だけ偏った上
死点OT0および下死点UT0がある。この位置では、ピスト
ン(20)が溝(5)および(6)に対してそれぞれ対称
的に移動するので、流体は吐出されない。
ここで、カムリング(35)を第8図で右側に偏心量e1
だけ移動させると、上死点および下死点は、位置OT1
よびUT1に移動し、第10図に示す様に少量が吐出され
る。
カムリング(35)をさらにその終点まで移動させる
と、その上死点および下死点は、OT2およびUT2に移動す
る。主偏心面(40)−(40)から出発して、シリンダー
ブロックの回転角度をΦとする。下死点の、Φ=180゜
における、主偏心度面に到達する前の角度位置は、先行
角度εと呼ぶ。
密閉区域(7)の幅と開口部(17)の幅との間の角度
差は、分離角度τである。シリンダー(15)がこの分離
角度τに沿って通過すると、シリンダー内の圧力pは、
低圧NDから高圧HDに増加する。この圧力を一様に上昇さ
せるには、分離角度の区域においてシリンダー内の容積
を適切に予備圧縮する必要がある。このためには、ピス
トン(20)の半径方向速度は吐出量によって異なり、従
って異なった予備圧縮距離が不可避であると思われる
が、ピストン(20)は、角度区域τに沿って通過する時
に予備圧縮距離kだけ移動する必要がある。
角度τの区域におけるピストンの半径方向速度は、一
定偏心度(c)と可変偏心度(e)により補正すること
ができる。即ちe=arctan c/c で表される。
大吐出量には先行角度εは小さく、小吐出量にはそれ
を大きくする。これは、第9図および第10図のグラフ
で、ピストン移動の正弦曲線(s)を多かれ少なかれ、
左側に移動させる、つまり小吐出量では移動度ε1を大
きくし、大吐出量では移動度ε2を小さくする。従っ
て、第9図および第10図に示す様に、大吐出量では、ピ
ストン移動の曲線(s)は、分離の角度(τ)に、極大
値の近くで交差するのに対し、小吐出量では、曲線
(s)は、より曲線(s)の傾斜側に移行している。つ
まり、吐出量が小さい場合には、極大位置から遠く離れ
た、より大きなピストンの半径方向速度を使用して十分
大きな予備圧縮距離(k1)を得る。予備圧縮距離k1およ
びk2は等しくすることができるが、吐出量が小さい場合
の比較的大きな漏れを補償するために、第10図に示す様
に、k1を大きくすることも可能である。
死体積を補償するには、案内部(46)に傾斜をつける
ことにより、「一定」偏心度(c)を変えるのが適して
いることがある。その様な傾斜の付いた案内部は、直線
および湾曲部分を含むことができる。
ところで、一定偏心度の量は非常に小さい。予備圧縮
圧140バール、オイルに対する補償圧縮モジュール14,00
0バール、死体積1.5cm3、シリンダー直径1.6cmおよび角
度分離10゜に対して、c=0.43mmの一定偏心度が得られ
る。最小ノイズ測定により、一定偏心度cの最適値を見
付けるのに、細かいねじ山手段により、案内表面(46)
を調整するのが有利である。
第11図および第12図に、二つ以上のシリンダーブロッ
ク(14)用に設計したラジアルピストンポンプを示す。
幾つかのシリンダーブロックを連結して回し金(48)等
で回転させ、シリンダーブロック間の半径方向の運動が
可能である。図に示す実施形態では、二つの共通した入
り口通路(3)があるのに対し、出口通路(4a,4b)は
両ポンプ作用円板に対して分れている。無論、シャフト
(10)用の孔(9)は絶対的に必要なものではなく、こ
の空間を流体の導管に使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ラジアルピストンポンプの縦断面図を、 第2図は、半径方向の図式的な断面図を、 第2a図は、拡大した第2図の詳細図を、 第3図は、ピストンシューの側から見たピストンの図
を、 第4図は、第3図のピストンの立面図を、 第5図は、別の形態のピストンシューの図を、 第6図は、第5図のピストンの断面図を、 第7図は、ピストンリングの拡大断面図を、 第8図は、カムリング案内部を図式的に示す図を、 第9図は、ピストン行程および大吐出量における、単一
シリンダーに対する回転角度全体に渡って発生する圧力
のグラフを、 第10図は、小吐出量における、類似のグラフを、 第11図は、二つのシリンダーブロックを備えたラジアル
ピストンポンプの縦断面図を、 第12図は、第11図のポンプの横断面図を示す。 [主要部分の符号の説明] 1……ケーシング 2……トラニオン 3……入口通路 4……出口通路 5……入口通路 6……出口溝 7,8……密閉部分 10……シャフト 14……シリンダーブロック 15……シリンダー孔 16……底部 17……開口部 20……ピストン 21……ピストンヘッド 22……リング溝 23……首部 24……シュー 30……ピストンリング 35……カムリング 36……内側軌道輪 α……傾斜角度

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング、カムリング、シリンダーブロ
    ック手段、シャフト手段、ピストン手段およびバルブ作
    用をするトラニオンからなり、該トラニオンが、密閉区
    域により分離された流体入り口手段および流体出口手段
    を有し、 該シリンダーブロック手段が、該シャフト手段に接続し
    てあり、そのバルブ作用トラニオンに回転できる様に軸
    受けしてあり、多数のシリンダー孔を有し、各シリンダ
    ー孔は、半径方向で内側に未端部、およびその中に、シ
    リンダーブロックの回転位置に応じて該入り口手段、該
    出口手段、または該密閉区域の一つの協同作用する通路
    を有し、 該ピストン手段は、それぞれのピストン手段に属する各
    シリンダー孔用のピストンを含み、 該ピストンのそれぞれが球形のピストンヘッド、首部、
    および円筒状の支承表面を持つシューを備え、 該球形のピストンヘッドのそれぞれが、赤道面で最大直
    径を有し、該赤道面に隣接するリング溝、および該リン
    グ溝に挿入した少なくとも一つのピストンリングを備
    え、 該ヘッドのそれぞれが、各ピストンが属する該シリンダ
    ー孔内で限定された傾斜角度(α)で傾斜できる様に案
    内され、該シリンダー孔の該半径方向内側の末端にある
    作動室を限定し、 該カムリングは、中心、および該シューの該円筒状支承
    表面に対応する半径を持った内側軌道輪を備え、該内側
    軌道輪は該シリンダーブロックに対して偏心配置してあ
    り、該シリンダーブロック手段が回転するときに、該ピ
    ストンシューと協同作用して、該ピストンに行程運動を
    与え、その際、ピストンが該角度(α)だけ傾斜し、ピ
    ストンヘッドとシリンダー孔の間にある該作動室のそれ
    ぞれが、該入り口手段に近い区域では拡大し、該出口手
    段に近い区域では縮小し、該カムリングが案内部分に沿
    って、第一の偏心量(e)だけ調節でき、該シリンダー
    ブロックの該軸に対する該案内部分の直角距離が、該カ
    ムリングの内側軌道輪の該半径よりも、第二の偏心量
    (c)だけ小さくされている、流体の力を変換するため
    のラジアルピストン装置。
  2. 【請求項2】該ピストン溝が、該ピストン首部の側に隣
    接して縁部を有し、該縁部が該ピストンヘッドの該最大
    直径部に位置しており、該ピストンリングが中高の円錐
    状の外側表面を持つことを特徴とする請求項1記載のラ
    ジアルピストン装置。
  3. 【請求項3】該カムリングが、該トラニオンおよび該シ
    リンダーブロック手段に対するその偏心度が最大10゜の
    該ピストン傾斜角度(α)に対応する量に制限される様
    に、配置されていることを特徴とする請求項2記載のラ
    ジアルピストン装置。
  4. 【請求項4】ピストン傾斜角度(α)が最大7.75゜に制
    限されていることを特徴とする請求項1記載のラジアル
    ピストン装置。
  5. 【請求項5】該ピストンシューが、該ピストン首部を介
    して該ピストンヘッドに非対称的に接続した、第一の前
    方の、および第二の後方の円筒状支承部分を備え、該第
    一の支承部分が該第2の支承部分より大きい面積を有し
    ていることを特徴とする請求項1記載のラジアルピスト
    ン装置。
  6. 【請求項6】該ピストンのそれぞれが、該ピストンが属
    するシリンダー孔を該ピストンシューに接続する潤滑用
    の導管を備えていることを特徴とする請求項1記載のラ
    ジアルピストン装置。
  7. 【請求項7】該密閉区域のそれぞれの幅が、該作動室へ
    通じる該通路の幅よりも量(τ)だけ大きいことを特徴
    とする請求項1記載のラジアルピストン装置。
  8. 【請求項8】該密閉区域に対して様々な距離で、該カム
    リングの該中心を案内するために、該案内部分が傾斜し
    ていることを特徴とする請求項1記載のラジアルピスト
    ン装置。
  9. 【請求項9】該シリンダーブロック手段が、該同一バル
    ブ作用トラニオンに軸受けし、連結手段により相互に連
    結した複数のシリンダー円板を含むことを特徴とする請
    求項1記載のラジアルピストン装置。
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