JP6321700B2 - 油圧機械および風力発電装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ピストンリングが装着されたピストンを備える油圧機械および風力発電装置に関する。
典型的な油圧機械には、油圧機械の半径方向に沿って設けられたシリンダと、このシリンダ内を往復運動するように構成されたピストンとを有するラジアルピストン式油圧機械があり、例えば風力発電装置の油圧トランスミッションなどに広く用いられている。
例えば特許文献1には、偏心カムの周囲に複数のシリンダ及び複数のピストンが放射状に配列されたラジアルピストン式油圧機械が記載されている。この油圧機械では、偏心カムの回転に伴ってピストンが周期的に傾動するようになっている。
欧州特許出願公開第2765310号明細書
ところで、カムの回転に連動してピストンがシリンダ軸方向に対して傾動する際、シリンダ内周面に対して作用するピストンからのサイドフォースが発生し、油圧機械の円滑な運転を阻害するおそれがある。
特許文献1では、ピストンとともにシリンダを傾動可能とすることで、サイドフォースの低減を図ることができるが、シリンダブロックに球面状の軸受を形成する必要があるなど、油圧機械の構造を複雑化してしまう。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、簡素な構成でサイドフォースを低減可能な油圧機械および風力発電装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る油圧機械は、
油圧機械の半径方向に沿って設けられたシリンダと、
前記シリンダの軸方向に沿った断面において湾曲した外周面を有するピストンヘッドを有し、前記シリンダ内において往復運動するように構成されたピストンと、
前記ピストンの基端部と係合し、前記ピストンの往復運動と連動して回転するように構成されたカムと、
前記シリンダの内周面に対して摺接するように前記ピストンヘッドの前記外周面に設けられたピストンリングと、を備え、
前記ピストンリングは、前記ピストンの傾動に応じて、前記ピストンリングによる前記ピストンヘッドと前記シリンダとの間のシール線が、前記シリンダの軸方向に直交する平面に対してなす角度が変化するように構成される。
上記(1)の構成によれば、ピストンリングは、ピストンの傾動に応じて、ピストンリングによるピストンヘッドとシリンダとの間のシール線が、シリンダの軸方向に直交する平面に対してなす角度が変化するように構成される。そのため、ピストンの傾動に応じてシール線が傾斜することで、作動室内の油圧に起因してピストンヘッドが受ける力の方向を、ピストンヘッドにカム側から伝わる力の方向に近づけることができる。これにより、シリンダの内周面に作用するピストンからのサイドフォースを低減でき、油圧機械の円滑な運転を実現できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記ピストンリングの周長は、前記シリンダの前記内周面の周長よりも長い。
ピストンの傾動時、サイドフォースを低減するために望ましいシール線の周長はシリンダの内周面の周長よりも長くなることがある。
この点、上記(2)の構成によれば、ピストンリングの周長をシリンダ内周面の周長よりも長く設定したので、ピストン傾動時にピストンの外周面とシリンダ内周面との間をピストンリングで適切にシールすることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記ピストンリングの自然状態における周長Lは、前記シリンダの内径をRとし、前記ピストンの前記軸方向に対する最大傾動角をθmaxとし、下記式(1)で表される基準周長をLとしたとき、0.99L≦L≦1.2Lの関係を満たす。

Figure 0006321700
ピストンが最も傾動した状態において、サイドフォースが発生しないようにシール線が傾斜したとき、シール線は楕円形状であり、その周長はLで表される。このため、ピストンが最も傾動した状態において、ピストンリングの周長がLに近い値を有することがシール性維持の観点から望ましい。
この点、上記(3)の構成によれば、ピストンリングの自然状態における周長Lを0.99L以上に設定することで、ピストンの傾動に応じてシール線が傾いても、ピストンとシリンダとの間のシールを適切に行うことができる。
また、上記(3)のように、ピストンリングの自然状態における周長Lを1.2L以下に設定することで、ピストンの非傾動状態におけるピストンリングの過度な圧縮を防止し、ピストンリングの摩耗を抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記ピストンリングは、前記ピストンが前記シリンダの前記軸方向に沿っている非傾動状態に比べて、前記ピストンが前記軸方向に対して傾いた傾動状態において、周長が伸びるように構成される。
上記(4)の構成によれば、ピストンの傾動状態におけるピストンリングの周長が非傾動状態に比べて伸びるので、シール性を維持しながら、ピストンの傾動に伴ってシール線を傾けてサイドフォースを低減できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記ピストンリングは、前記シール線の形状が前記非傾動状態における円形と前記傾動状態における楕円形との間で変化するように、変形可能に構成される。
上記(5)の構成によれば、ピストンの傾動に伴ってシール線が傾くのに合わせてピストンリングが変形可能であるため、シール性を維持しながら、ピストンの傾動に伴ってシール線を傾けてサイドフォースを低減できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、
前記ピストンリングは樹脂製である。
上記(6)の構成によれば、ヤング率が一般的に低い樹脂によりピストンを構成したので、ピストンの傾動に伴ってシール線が傾くのに合わせてピストンリングが変形しやすくなり、シール性を維持しながら、ピストンの傾動に伴ってシール線を傾けてサイドフォースを低減できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、
前記ピストンリングは金属製である。
上記(7)の構成によれば、金属製のピストンリングを採用することで、ピストンリングの摩耗を抑制することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、
前記ピストンリングを径方向外方に押し広げるように構成された付勢部材をさらに備える。
上記(8)の構成によれば、ピストンの傾動に伴ってシール線が傾くのに合わせて付勢部材がピストンリングを押し広げることでピストンリングの周長が伸びるので、シール性を維持しながら、ピストンの傾動に伴ってシール線を傾けてサイドフォースを低減できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記ピストンリングは、該ピストンリングの周方向における一方の端部と他方の端部とが係合する合口部を有する。
上記(9)の構成によれば、ピストンの傾動に伴ってシール線が傾くのに合わせてピストンリングが拡径しようとすることでピストンリングの周長が伸びるので、シール性を維持しながら、ピストンの傾動に伴ってシール線を傾けてサイドフォースを低減できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)の構成において、
前記合口部は、前記ピストンリングの径方向において前記一方の端部と前記他方の端部とが当接し、且つ、前記ピストンリングの中心軸に沿った方向において前記一方の端部と前記他方の端部とが当接するように構成される。
上記(10)の構成によれば、ピストンリングの径方向および軸方向の両方向に関して、合口部において、ピストンリングの周方向の一方の端部と他方の端部を当接させることができ、合口部におけるシール性を向上させることができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの構成において、
前記ピストンリングは、前記軸方向に沿った断面において、前記ピストンヘッドの前記外周面の湾曲形状よりも曲率半径が小さい湾曲形状の外形を有する。
上記(11)の構成によれば、ピストンヘッドの外周面の湾曲形状に比べて曲率半径が小さい湾曲形状の外形をピストンリングが有するので、ピストンの傾動に伴って、シール線を適切に傾かせることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの構成において、
前記ピストンリングは、前記軸方向に沿って延在する摺接面を有する。
上記(12)の構成によれば、シリンダの軸方向に沿って延在する摺接面を有しているため、ピストンの傾動に伴ってシール線が傾いたとき、ピストンの傾動角によらず、摺接面のうち作動室側の端部が常にシール位置となり、ピストンの傾動に応じてシール線を適切に傾けることができる。これにより、サイドフォースを効果的に低減できる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(12)の何れかの構成において、
前記ピストンリングの厚さtは、前記シリンダの内径をRとし、前記ピストンの前記軸方向に対する最大傾動角をθmaxとしたとき、0.5×Rsinθmax≦t≦1.5×Rsinθmaxの関係を満たす。
ピストンリングの厚さ方向の中心位置は、ピストンが最も傾いた状態において、ピストンの非傾動状態に対して、Rsinθmaxだけ軸方向に変位する。
この点、上記(13)の構成によれば、Rsinθmaxに対して適切な範囲内にピストンリングの厚さtを設定したので、ピストンの傾動角によらず、シール性を維持しながら、ピストンの傾動に伴ってシール線を傾けてサイドフォースを低減できる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(13)の何れかの構成において、
前記ピストンリングの前記シール線は、前記ピストンの前記軸方向に対する傾動角にかかわらず、前記ピストンリングの外周面のうち、前記ピストンヘッドと前記シリンダとで形成される作動室側の端部によって形成される。
上記(14)の構成によれば、ピストンの傾動に伴ってシール線が傾いたとき、ピストンの傾動角によらず、摺接面のうち作動室側の端部が常にシール位置となり、ピストンの傾動に応じてシール線を適切に傾けることができる。これにより、サイドフォースを効果的に低減できる。
(15)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る風力発電装置は、
風車ロータと、
前記風車ロータによって駆動されるように構成された油圧ポンプと、
前記油圧ポンプから供給される圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
前記油圧ポンプ又は前記油圧モータの少なくとも一方が上記(1)乃至(14)の何れかに記載の油圧機械である。
上記(15)の構成によれば、上述したように、シリンダの内周面に作用するピストンからのサイドフォースを低減でき、円滑な運転を実現し得る油圧機械を備えているため、信頼性の高い風力発電装置を提供できる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、ピストンの傾動に応じて、ピストンリングによるピストンヘッドとシリンダとの間のシール線が、シリンダの軸方向に直交する平面に対してなす角度が変化するため、シリンダの内周面に作用するピストンからのサイドフォースを低減でき、油圧機械の円滑な運転を実現できる。
一実施形態に係る風力発電装置の概略的な全体構成図である。 一実施形態に係る油圧機械(油圧モータ)の断面図である。 一実施形態における非傾動状態のピストン及びピストンリングを示す図である。 一実施形態における傾動状態のピストン及びピストンリングを示す図である。 一実施形態におけるピストンの部分断面図である。 比較例におけるピストンの部分断面図である。 一実施形態におけるピストンヘッド及びピストンリングの拡大断面図である。 ピストンの傾動角とピストンリングの周長Lの伸び率の関係を示すグラフである。 他の実施形態に係るピストンヘッドの断面図である。 一実施形態におけるピストンリングの部分斜視図である。 図8AのA−A線断面図である。 一実施形態における自然状態のピストンリングの断面図である。 一実施形態における傾動状態のピストンリングの断面図である。 他の実施形態における自然状態のピストンリングの断面図である。 他の実施形態における傾動状態のピストンリングの断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
最初に、図1を例示しながら、幾つかの実施形態に係る油圧機械10(図示される例では油圧モータ)10の適用先の一例である風力発電装置1について説明する。なお、この油圧機械10の適用先は風力発電装置1に限定されるものではない。
図1は、一実施形態に係る風力発電装置を示す図である。
幾つかの実施形態に係る風力発電装置1は、風車ロータ3と、風車ロータ3によって駆動されるように構成された油圧ポンプ8と、油圧ポンプ8から供給される圧油によって駆動されるように構成された油圧モータ10と、油圧モータによって駆動されるように構成された発電機16と、を備える。
より具体的には、風車ロータ3は、少なくとも一本のブレード2及びハブ4を含んでおり、ハブ4はハブカバー5によって覆われている。また、風車ロータ3には、メインシャフト6を介して油圧ポンプ8が連結されている。
メインシャフト6の少なくとも一部は、タワー19上に設置されたナセル18によって覆われている。例えば、油圧ポンプ8、油圧モータ10及び発電機16は、ナセル18の内部に設置される。
油圧ポンプ8には、高圧油ライン12及び低圧油ライン14を介して油圧モータ10が接続されている。また、油圧ポンプ8の出口が高圧油ライン12を介して油圧モータ10の入口に接続され、油圧ポンプ8の入口が低圧油ライン14を介して油圧モータ10の出口に接続されている。
油圧ポンプ8は、メインシャフト6によって駆動されて作動油を昇圧し、高圧の作動油(圧油)を生成する。油圧ポンプ8で生成された圧油は高圧油ライン12を介して油圧モータ10に供給され、この圧油によって油圧モータ10が駆動される。油圧モータ10で仕事をした後の低圧の作動油は、油圧モータ10の出口と油圧ポンプ8の入口との間に設けられた低圧油ライン14を経由して、油圧ポンプ8に再び戻される。
発電機16は、油圧モータ10によって駆動されることによって発電を行うようになっている。
幾つかの実施形態では、油圧ポンプ8又は油圧モータ10の少なくとも一方は、以下で説明するラジアルピストン式の油圧機械10(図2参照)である。
ここで、本実施形態における油圧機械10の一例として、図2に示す油圧モータ10について具体的に説明する。なお、図2は、一実施形態に係る油圧モータ10の回転軸Oに垂直な断面を示す図である。回転軸Oは、回転シャフト29の軸である。
図2に例示するように、幾つかの実施形態に係る油圧機械(油圧モータ)10は、油圧機械10の半径方向(以下、単に半径方向と称する)に沿って設けられた複数のシリンダ21と、シリンダ21内において往復運動するように構成されたピストン22と、ピストン22の基端部と係合し、ピストン22の往復運動と連動して回転するように構成されたカム28と、ピストン22のピストンヘッド23の外周面に設けられたピストンリング26と、を備える。
なお、図示される例では、カム28は、油圧モータ10の回転軸Oに対して偏心回動するように構成された偏心カム28である。
ピストン22とシリンダ21は、それぞれ作動室27を形成している。作動室27には高圧油ライン12及び低圧油ライン14(図1参照)が接続されることにより、作動流体である作動油(圧油)の供給及び排出が弁機構を介して行われる。
複数のピストン22及び複数のシリンダ21は、それぞれ偏心カム28の周りに放射状に設けられている。複数のピストン22は、作動室27内の作動油及び偏心カム28によって、互いに異なる位相で往復運動せしめられる。すなわち、各ピストン22が上死点から下死点に向う際(モータ工程)、高圧油ライン12(図1参照)から作動室27に導入された作動油によって、各ピストン22はシリンダ軸に沿って偏心カム28側に押し下げられる。このとき、各ピストン22によって偏心カム28は押圧され、その結果、偏心カム28は回転する。偏心カム28が回転すると、下死点付近に位置するピストン22は偏心カム28によって押上げられ、作動室27内の作動油が低圧油ライン14(図1参照)に排出される。
このようなピストン22の周期的な往復運動によって、偏心カム28に連結された回転シャフト29が回転する。
回転シャフト29は、例えば図1に示す発電機16に接続され、回転シャフト29の回転運動を発電機16に伝えて、発電機16を駆動するように構成される。
なお、上記構成を有する油圧モータ10においては、偏心カム28の回転に伴ってピストン22は揺動するようになっている。すなわち、偏心カム28の回転位置に応じて、シリンダ21の軸線Eに対するピストン22の軸線Eの角度(傾動角)αは変化する。
次に、図3A及び図3Bを参照して、ピストン22の具体的な構成について説明する。
図3Aは、一実施形態における非傾動状態のピストン22及びピストンリング26を示す図である。図3Bは、一実施形態における傾動状態のピストン22及びピストンリング26を示す図である。
図3A及び図3Bに例示するように、幾つかの実施形態に係るピストン22は、シリンダ21側の端部に位置するピストンヘッド23と、カム28(図2参照)側の端部に位置する基端部24と、ピストンヘッド23と基端部24の間に設けられるピストンロッド25と、シリンダ21の内周面に対して摺接するようにピストンヘッド23の外周面に設けられたピストンリング26と、を含む。
ピストンヘッド23は、シリンダ21の軸方向Dに沿った断面において湾曲した外周面を有している。ピストンヘッド23の外周面は、少なくともシリンダ21に対向する面が湾曲していればよく、他の面の形状は特に限定されない。例えば、図2に示すようにピストンヘッド23は略球状に形成されてもよいし、図3A及び図3Bに示すように、ピストンヘッド23は、作動室27側が切り欠かれた端面を有する略球状に形成されてもよい。
なお、シリンダ21の軸方向Dは、図2に示す油圧モータ10の半径方向と同じ方向である。
ピストンリング26は、ピストン22の傾動に応じて、ピストンリング26によるピストンヘッド23とシリンダ21との間のシール線Sが、シリンダ21の軸方向Dに直交する平面Cに対してなす角度(以下、傾動角と称する)θが変化するように構成される。具体的には、シール線Sは、ピストンリング26の外周面とシリンダ21の内周面との摺接面のうち作動室27側の端部Pを通る線である。
なお、ピストンリング26は、ピストンヘッド23の外周面に形成された環状の溝に嵌合するように設けられてもよい。また、ピストンリング26は、ピストン22の軸線E(図2参照)直交する平面内に配置されてもよい。さらに、ピストンリング26は、シリンダ21の内周面との接触面圧を低減するために、外形に溝が形成されていてもよい。
ここで、図4A及び図4Bを参照して、上述した構成を有する油圧機械10における作用について説明する。図4Aは、一実施形態におけるピストン22及びシリンダ21の部分断面図である。図4Bは、比較例におけるピストン22’の部分断面図である。
図4Bに示すように、ピストン22’は、作動室27の油圧によってシリンダ21の軸線Eの方向に油圧力Fで押し付けられる。一方、ピストン22’には、油圧力Fと釣り合うように、ピストン22’の基端部とカム面との間の静圧パッド部からの反力に起因した力Fが発生する。ピストン22’の軸線Eはシリンダの軸線Eに対して傾いているため力Fはピストン22’の軸線Eの方向に沿って発生し、よって、ピストン22’からシリンダ21の内周面に対して、水平方向のサイドフォースFが発生する。図5に示す比較例においては、ピストンリング26’によるピストンヘッド23’とシリンダ21との間のシール線S’は、ピストン22’の傾動にかかわらず、シリンダ21の軸線Eに直交する平面Cに沿って形成される。この場合、サイドフォースFに対向する力は殆ど存在しないため、サイドフォースFが油圧機械10(図2参照)に与える影響が大きくなる。
一方、図4Aに示す実施形態によれば、ピストンリング26は、ピストン22の傾動に応じて、ピストンリング26によるピストンヘッド23とシリンダ21との間のシール線Sが、シリンダ21の軸方向に直交する平面Cに対してなす傾動角θが変化するように構成される。そのため、ピストン22の傾動に応じてシール線Sが傾斜することで、作動室27内の油圧に起因してピストンヘッド23が受ける油圧力Fの方向を、ピストンヘッド23にカム28(図2参照)側から伝わる力Fの方向に近づけることができる。これにより、シリンダ21の内周面に作用するピストン22からのサイドフォースFを低減でき、油圧機械10(図2参照)の円滑な運転を実現できる。
上記構成を有する油圧機械10は、さらに以下の構成を備えていてもよい。
図5は、ピストンヘッド23及びピストンリング26の拡大断面図である。
図5を参照して、ピストンリング26の周長Lは、シリンダ21の内周面の周長よりも長くてもよい。
ピストン22の傾動時、サイドフォースを低減するために望ましいシール線Sの周長はシリンダ21の内周面の周長よりも長くなることがある。
そこで、ピストンリング26の自然状態における周長Lをシリンダ21の内周面の周長よりも長く設定したので、ピストン22の傾動時にピストン22の外周面とシリンダ21の内周面との間をピストンリング26で適切にシールすることができる。
例えば、ピストンリング26の自然状態における周長Lは、シリンダ21の内径をRとし、ピストン22の軸方向に対する最大傾動角をθmaxとし、下記式(1)で表される基準周長をLとしたとき、0.99L≦L≦1.2Lの関係を満たす。
Figure 0006321700
上記式(1)は、ピストン22の軸方向に対する最大傾動角がθmaxのときのシール線Sの周長L’を基準周長Lとしている。なお、シリンダ21の内周面の周長L’は以下の楕円の近似式(2)を用いて表している。
Figure 0006321700
ただし、aは長径、bは短径である。
ピストン22が最も傾動した状態においては、サイドフォースが発生しないようにシール線Sが傾斜したとき、シール線Sは楕円形状であり、その周長はLで表される。このため、ピストン22が最も傾動した状態において、ピストンリング26の周長がLに近い値を有することがシール性維持の観点から望ましい。
そのため、上記構成によれば、ピストンリング26の自然状態における周長Lを0.99L以上に設定することで、ピストン22の傾動に応じてシール線Sが傾いても、ピストン22とシリンダ21との間のシールを適切に行うことができる。
また、上記したように、ピストンリング26の自然状態における周長Lを1.2L以下に設定することで、ピストン22の非傾動状態におけるピストンリング26の過度な圧縮を防止し、ピストンリング26の摩耗を抑制できる。
また、ピストンリング26は、ピストン22がシリンダ21の軸方向Dに沿っている非傾動状態(図3A参照)に比べて、ピストン22が軸方向Dに対して傾いた傾動状態(図3B参照)において、周長Lが伸びるように構成されてもよい。例えば、図6に示すように、ピストン22の傾動角θに応じてピストンリング26の周長Lの伸び率が変化するように、ピストンリング26が構成されてもよい。なお、図6は、ピストン22の傾動角とピストンリング26の周長Lの伸び率の関係を示すグラフである。
これにより、ピストン22の傾動状態におけるピストンリング26の周長Lが非傾動状態に比べて伸びるので、シール性を維持しながら、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sを傾けてサイドフォースを低減できる。
この場合、ピストンリング26は、シール線Sの形状が非傾動状態における円形(図3Aの下図参照)と傾動状態における楕円形(図3Bの下図参照)との間で変化するように、変形可能に構成されてもよい。例えば、図5に示すように、傾動角θに応じて
これによれば、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sが傾くのに合わせてピストンリング26が変形可能であるため、シール性を維持しながら、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sを傾けてサイドフォースを低減できる。
図5を参照して、ピストンリング26の厚さtは、シリンダ21の内径をRとし、ピストンの軸方向に対する最大傾動角をθmaxとしたとき、0.5×Rsinθmax≦t≦1.5×Rsinθmaxの関係を満たしてもよい。
ピストンリング26の厚さ方向の中心位置は、ピストン22が最も傾いた状態において、ピストン22の非傾動状態に対して、Rsinθmaxだけ軸方向に変位する。
この点、上記構成によれば、Rsinθmaxに対して適切な範囲内にピストンリング26の厚さtを設定したので、ピストン22の傾動角θによらず、シール性を維持しながら、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sを傾けてサイドフォースを低減できる。
一実施形態では、ピストンリング26は樹脂製である。
このように、ヤング率が一般的に低い樹脂によりピストン22を構成することによって、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sが傾くのに合わせてピストンリング26が変形しやすくなり、シール性を維持しながら、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sを傾けてサイドフォースを低減できる。
他の実施形態では、ピストンリング26は金属製である。
このように、金属製のピストンリング26を採用することで、ピストンリング26の摩耗を抑制することができる。
図7は、他の実施形態に係るピストンヘッド23の断面図である。なお、同図は、ピストン22の軸方向に直交する断面を示している。
図7に示す実施形態では、ピストンリング26を径方向外方に押し広げるように構成された付勢部材30をさらに備える。例えば、付勢部材30は、ピストンリング26の内周面とピストンヘッド23の外周面との間に設けられる。また、付勢部材30は、少なくとも、ピストン22の傾動によってシール線Sが伸縮する部位に設けられてもよい。
上記構成によれば、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sが傾くのに合わせて付勢部材30がピストンリング26を押し広げることでピストンリング26の周長Lが伸びるので、シール性を維持しながら、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sを傾けてサイドフォースを低減できる。
図8Aは、一実施形態におけるピストンリング26の部分斜視図である。図8Bは、図8AのA−A線断面図である。
図8A及び図8Bに示す実施形態では、ピストンリング26は、ピストンリング26の周方向における一方の端部261と他方の端部262とが係合する合口部260を有する。
この場合、合口部260は、ピストンリング26の径方向Gにおいて一方の端部261と他方の端部262とが当接し、且つ、ピストンリング26の中心軸に沿った方向Hにおいて一方の端部261と他方の端部262とが当接するように構成されてもよい。
例えば、ピストンリング26は、一方の端部261及び他方の端部262が、それぞれ段差状に形成されている。また、一方の端部261及び他方の端部262の当接面263は、ピストンリング26の径方向G及びピストンリング26の中心軸に沿った方向Hにおいて傾斜している。この構成によれば、作動室27(図3A参照)側から図8Bの矢印J方向に圧油が流れてきても、その油圧によって、当接面263において一方の端部261が他方の端部262に押し付けられるため、圧油が漏出することを防止できる。
上記構成によれば、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sが傾くのに合わせてピストンリング26が拡径しようとすることでピストンリング26の周長Lが伸びるので、シール性を維持しながら、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sを傾けてサイドフォースを低減できる。
また、ピストンリング26の径方向および軸方向の両方向に関して、合口部260において、ピストンリング26の周方向の一方の端部261と他方の端部262を当接させることができ、合口部260におけるシール性を向上させることができる。
図9Aは、一実施形態における自然状態のピストンリング26の断面図である。図9Bは、一実施形態における傾動状態のピストンリング26の断面図である。
図9A及び図9Bに示す実施形態では、ピストンリング26は、軸方向に沿った断面において、ピストンヘッド23の外周面の湾曲形状よりも曲率半径が小さい湾曲形状の外形を有する。
これによれば、ピストン22の傾動状態において、ピストンリング26のうち曲率半径が小さい湾曲形状の外形においてシリンダ21の内周面に圧接され、この部位の圧が高くなる(図9B参照)。そのため、この部位にシール線Sを形成することができ、ピストン22の傾動に伴って、シール線Sを適切に傾かせることができる。
図10Aは、他の実施形態における自然状態のピストンリング26の断面図である。図10Bは、他の実施形態における傾動状態のピストンリング26の断面図である。
図10A及び図10Bに示す実施形態では、ピストンリング26は、軸方向に沿って延在する摺接面を有する。例えば、ピストンリング26は、円筒形状を有していてもよい。
これによれば、ピストン22の傾動に伴ってピストンリング26が変形し、ピストンリング26の摺接面のうち作動室27側の端部の圧が高くなり(図9B参照)、ここにシール線が形成される。このため、ピストン22の傾動角θによらず、摺接面のうち作動室27側の端部が常にシール位置となり、ピストン22の傾動に応じてシール線Sを適切に傾けることができる。これにより、サイドフォースを効果的に低減できる。
また、図10B又は図10Bに例示するように、ピストンリング26のシール線Sは、ピストン22の軸方向Dに対する傾動角θにかかわらず、ピストンリング26の外周面のうち、ピストンヘッド23とシリンダ21とで形成される作動室27側の端部によって形成されてもよい。
これによれば、ピストン22の傾動に伴ってシール線Sが傾いたとき、ピストン22の傾動角θによらず、摺接面のうち作動室27側の端部が常にシール位置となり、ピストン22の傾動に応じてシール線Sを適切に傾けることができる。これにより、サイドフォースを効果的に低減できる。
上述したように、本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、ピストン22の傾動に応じて、ピストンリング26によるピストンヘッド23とシリンダ21との間のシール線Sが、シリンダ21の軸方向Dに直交する平面に対してなす角度θが変化するため、シリンダ21の内周面に作用するピストン22からのサイドフォースを低減でき、油圧機械10の円滑な運転を実現できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 風力発電装置
3 風車ロータ
8 油圧ポンプ
10 油圧モータ(油圧機械)
16 発電機
21 シリンダ
22 ピストン
23 ピストンヘッド
24 基端部
25 ピストンロッド
26 ピストンリング
27 作動室
28 カム(偏心カム)
30 付勢部材
260 合口部
261,262 端部
263 当接面


Claims (14)

  1. 油圧機械の半径方向に沿って設けられたシリンダと、
    前記シリンダの軸方向に沿った断面において湾曲した外周面を有するピストンヘッドを有し、前記シリンダ内において往復運動するように構成されたピストンと、
    前記ピストンの基端部と係合し、前記ピストンの往復運動と連動して回転するように構成されたカムと、
    前記シリンダの内周面に対して摺接するように前記ピストンヘッドの前記外周面に設けられたピストンリングと、を備え、
    前記ピストンリングは、前記ピストンの傾動に応じて、前記ピストンリングによる前記ピストンヘッドと前記シリンダとの間のシール線が、前記シリンダの軸方向に直交する平面に対してなす角度が変化するように構成され
    前記ピストンリングは、前記軸方向に沿った断面において、前記ピストンヘッドの前記外周面の湾曲形状よりも曲率半径が小さい湾曲形状の外形を有する
    ことを特徴とする油圧機械。
  2. 前記ピストンリングの周長は、前記シリンダの前記内周面の周長よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の油圧機械。
  3. 前記ピストンリングの自然状態における周長Lは、前記シリンダの内径をRとし、前記ピストンの前記軸方向に対する最大傾動角をθmaxとし、下記式(1)で表される基準周長をLとしたとき、0.99L≦L≦1.2Lの関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載の油圧機械。
    Figure 0006321700
  4. 前記ピストンリングは、前記ピストンが前記シリンダの前記軸方向に沿っている非傾動状態に比べて、前記ピストンが前記軸方向に対して傾いた傾動状態において、周長が伸びるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の油圧機械。
  5. 前記ピストンリングは、前記シール線の形状が前記非傾動状態における円形と前記傾動状態における楕円形との間で変化するように、変形可能に構成されたことを特徴とする請求項4に記載の油圧機械。
  6. 前記ピストンリングは樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の油圧機械。
  7. 前記ピストンリングは金属製であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の油圧機械。
  8. 前記ピストンリングを径方向外方に押し広げるように構成された付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の油圧機械。
  9. 前記ピストンリングは、該ピストンリングの周方向における一方の端部と他方の端部とが係合する合口部を有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の油圧機械。
  10. 前記合口部は、前記ピストンリングの径方向において前記一方の端部と前記他方の端部とが当接し、且つ、前記ピストンリングの中心軸に沿った方向において前記一方の端部と前記他方の端部とが当接するように構成されたことを特徴とする請求項9に記載の油圧機械。
  11. 前記ピストンリングは、前記ピストンリングの厚さ方向における中央部における外径が、前記ピストンリングの厚さ方向における両端部における外径よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の油圧機械。
  12. 前記ピストンリングの厚さtは、前記シリンダの内径をRとし、前記ピストンの前記軸方向に対する最大傾動角をθmaxとしたとき、0.5×Rsinθmax≦t≦1.5×Rsinθmaxの関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至1の何れか一項に記載の油圧機械。
  13. 前記ピストンリングの前記シール線は、前記ピストンの前記軸方向に対する傾動角にかかわらず、前記ピストンリングの外周面のうち、前記ピストンヘッドと前記シリンダとで形成される作動室側の端部によって形成されることを特徴とする請求項1乃至1の何れか一項に記載の油圧機械。
  14. 風車ロータと、
    前記風車ロータによって駆動されるように構成された油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから供給される圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
    前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
    前記油圧ポンプ又は前記油圧モータの少なくとも一方が請求項1乃至1の何れか一項に記載の油圧機械であることを特徴とする風力発電装置。
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