JP6418329B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP6418329B2
JP6418329B2 JP2017528025A JP2017528025A JP6418329B2 JP 6418329 B2 JP6418329 B2 JP 6418329B2 JP 2017528025 A JP2017528025 A JP 2017528025A JP 2017528025 A JP2017528025 A JP 2017528025A JP 6418329 B2 JP6418329 B2 JP 6418329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
groove
opposite
main shaft
compression mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017528025A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017009917A1 (ja
Inventor
貴也 木本
貴也 木本
寿史 柬理
寿史 柬理
宏樹 長澤
宏樹 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2017009917A1 publication Critical patent/JPWO2017009917A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6418329B2 publication Critical patent/JP6418329B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/30Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
    • F04C18/34Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members
    • F04C18/356Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the outer member

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

この発明は、密閉型回転式の圧縮機に関するものである。
一般的な圧縮機においては、圧縮冷媒の吐出口から吐出されずに残った圧縮冷媒が圧縮室に逆流することによって生じる再圧縮損失を小さくするために、軸受に設けられた吐出弁座の厚さを薄くしている。吐出弁座の厚さを薄くするために、軸受鍔部には溝が設けられている。この溝付近の曲げモーメントは小さいので、軸受をネジ等によってシリンダに締結した際に軸受鍔部が変形してその圧縮室側の面が撓む。また、圧縮室側の面は、圧縮機運転中の内圧によっても更に撓む。それによって、軸受鍔部の圧縮機側の面とピストンとの間のクリアランスが大きくなる。その結果、圧縮室内で漏れ損失が増加し、圧縮効率が低下する。
軸受鍔部の変形を抑える方法として、軸受フランジに設けられた吐出弁座によって生じる曲げモーメントと同等の曲げモーメントを発生させるための掘込溝を軸受フランジに配設したものがある(特許文献1)。この掘込溝は、吐出弁座と当該掘込溝との間に軸受ボスが位置するように配設される。また、軸受の鍔部全体を厚くして剛性を向上させることにより、軸受の変形を抑える構成も知られている(特許文献2)。
特開2009−236075号公報 特開2007−56860号公報
しかしながら、特許文献1のように掘込溝を設けた場合、軸受鍔部の曲げモーメントは軸受ボスを挟んで同等となり得るが、掘込溝の肉厚が小さいので、圧縮機内圧による掘込溝部の撓みの増大を防ぐことができず、漏れ損失が大きくなってしまうという問題があった。
また、特許文献2のように軸受鍔部全体を厚くし剛性を向上させる手法は、圧縮機構造上の制約が課題となることに加え、溝形成部分のみが撓むことによって軸受鍔部の圧縮室側表面とシリンダの軸方向端部との間のクリアランスが不均一となり、漏れ損失が大きくなってしまうという問題があった。
この発明の目的は、再圧縮損失及び漏れ損失が小さく圧縮効率の高い圧縮機を提供することを目的とすることである。
この発明に係る圧縮機は、密閉容器内に、吸入口から吸入した冷媒を圧縮して吐出口から吐出する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を主軸を介して駆動する電動機部と、を備える圧縮機であって、前記圧縮機構部は、中空円筒形状のシリンダと、前記シリンダの軸方向両端部にそれぞれ設けられ前記主軸を支持する上軸受及び下軸受と、を含み、前記上軸受は前記シリンダの軸方向の一端の開口面を閉塞する上軸鍔部を有し、前記下軸受は前記シリンダの軸方向の他端の開口面を閉塞する下軸鍔部を有し、前記上軸鍔部及び前記下軸鍔部のうちの少なくとも一方の鍔部に前記吐出口を備える溝部が形成されており、前記吐出口を備える鍔部における、前記主軸を挟んで前記溝部とは反対側に位置する領域の厚さが前記主軸から遠ざかるにつれて漸次的に変化し、前記シリンダの軸方向についての、前記吐出口を備える鍔部における、前記溝部が形成されている側の領域の断面二次モーメントの大きさと、前記主軸を挟んで前記溝部とは反対側に位置する領域の断面二次モーメントの大きさとが等しいことを特徴とする。

この発明の圧縮機は、再圧縮損失及び漏れ損失を小さくし圧縮効率を高くすることができる。
この発明の実施の形態1における圧縮機を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1における圧縮機を示す横断面図である。 図1の軸受の側面図である。 図1の軸受の平面図である。 図1の軸受の変形例を示す側面図である。 図1の軸受の変形例を示す平面図である。 この発明の実施の形態2における圧縮機の上軸受の縦断面の模式図である。 上軸受鍔部を片持ちはりと仮定したモデルにおける縦断面の模式図である。
実施の形態1.
図1は、本実施形態における圧縮機100を示す縦断面図である。図2は、圧縮機100の横断面図である。圧縮機100は、密閉容器1内に電動機部2と圧縮機構部3とを備える。電動機部2は、回転子2aの回転力を主軸4を介して伝達して圧縮機構部3を駆動する。圧縮機構部3においては、中空円筒形状のシリンダ6と、シリンダ6の軸方向の上端に設けられた上軸受7と、下端に設けられた下軸受8とによって圧縮室13が構成されている。主軸4の上側は上軸受ボス部7bに回転自在に支持されており、主軸4の下側は下軸受ボス部8bに回転自在に支持されている。圧縮室13内には、主軸4に固定された偏心軸5に摺動自在に嵌合されて偏心回転するリング状のピストン9と、シリンダ6の半径方向に伸びるベーン溝10に収納されてバネ部材12によってピストン9に押し付けられるベーン11と、が設けられている。圧縮室13内は、バネ部材12によってピストン9に押し付けられたベーン11により低圧空間と高圧空間とに分けられている。圧縮機100の動作時には、電動機部2の回転力が主軸4を介してピストン9に伝達される。ピストン9が圧縮室13内で偏心回転することによって、シリンダ6の側面に形成された吸入口14から圧縮室13内に低圧の冷媒を吸入し、ピストン9の回転によって圧縮室13内の低圧空間と高圧空間の体積を変化させながら冷媒を圧縮する。圧縮されて高圧になった冷媒は、上軸受7の鍔部(以下、上軸受鍔部7aと称する)に形成された吐出口15を覆う吐出弁15aを押し上げて圧縮室13外に放出される。
圧縮機構部3には上下2段の圧縮室13が設けられている。下段の圧縮室13の構成は上段の圧縮室13の構成と同様である。下軸受8の鍔部(以下、下軸受鍔部8aと称する)にも、上軸受鍔部7aと同様に、吐出口とこれを覆う吐出弁とが形成されており、圧縮された冷媒は吐出弁を押し上げて圧縮室13外に放出される。なお、図1は、上下2段の圧縮室13を設けた場合の例であるが、いずれか一方の圧縮室13のみを設けた構成とすることもできる。また、図1においては、密閉容器1の上部及び下部を省略して図示しているが、密閉容器1は密閉構造の容器である。密閉容器1の底部には、摺動運動するピストン9を主に潤滑する冷凍機油(図示せず)が貯留されている。冷媒としては、例えば、HFO−1234yf、HFO−1123などの単一冷媒、若しくはこれらとR32などのHFC冷媒との混合冷媒、プロパン(R290)などの炭化水素系冷媒、又は二酸化炭素などの自然冷媒を用いることができる。
図3は、圧縮機100の上軸受7の側面図である。図4は、圧縮機100の上軸受7の平面図である。上軸受鍔部7aはネジ等の固定部材17によってシリンダ6(図1)の上端に締結されている。締結部17a〜17eは、シリンダ6の周方向に沿って設けられている。また、締結部17a〜17eは、平面視円形の上軸受鍔部7aの外周に沿って設けられている。圧縮機100の運転時に回転するピストン9の熱膨張に起因する故障を防止するため、上軸受鍔部7aとピストン9との間には、一定のクリアランスが設けられている。
上軸受鍔部7aの圧縮機構部3側の面7a1(以下、圧縮室側表面7a1と称する)は傾斜面を有さない単一平面からなり、シリンダ6(図1)の軸方向上側の開口面を覆っている。一方、上軸受鍔部7aの、圧縮機構部3とは反対側(上軸受ボス部7a側)の面7a2(以下、ボス側表面7a2と称する)の一部は傾斜している。詳細には、上軸受鍔部7aにおける、主軸4を挟んで溝部16とは反対側に位置する領域の厚さが主軸4から遠ざかるにつれて漸次的に変化している。また、詳細には、上軸受7の平面視において主軸4の中心を通過する線A−A(以下、便宜上、境界線A−Aと称する)によって分けられた2つの領域のうち、溝部16が形成されている側の領域D1(以下、溝側領域D1と称する)に対して境界線A−Aを挟んで反対側に位置する領域D2(以下、反対側領域D2と称する)における上軸受鍔部7aの厚さが、境界線A−Aから遠ざかるにつれて漸次的に薄くなっている。溝側領域D1及び反対側領域D2の各々は、境界線A−Aを境に互いに隣接する半円形領域である。
上軸受鍔部7aの、反対側領域D2におけるボス側表面7a2は、溝側領域D1におけるボス側表面7a2に対して傾斜している。図4に示されるように、溝側領域D1と反対側領域D2との境界線A−Aは、溝部16の長手方向の中心線B−B(以下、便宜上、溝中心線B−Bと称する)と平行になるように定めることができる。以下、主軸4の中心を通過し境界線A−Aに垂直に交差する線C−Cを、便宜上、横断線C−Cと称する。上軸受鍔部7aの横断線C−C上における反対側領域D2の縁部C2の厚さH2は、溝側領域D1の縁部C1の厚さH1よりも薄い。反対側領域D2の上軸受鍔部7aの剛性が低くなり過ぎないように、厚さH2は厚さH1の1/2以上であることが望ましい。
シリンダ6に対する、上軸受鍔部7aの溝側領域D1の締結力と反対側領域D2の締結力とが等しい又は略等しい場合、以下のように作用する。溝部16の厚さH3は、溝側領域D1における上軸受鍔部7aの厚さH1よりも薄いので、溝部16は圧縮室13側の方向に撓み易くなっており、上軸受ボス部7bが溝側領域D1側に傾く方向に力が働く。一方、反対側領域D2における上軸受鍔部7aの厚さH2は、境界線A−Aから遠ざかるにつれて漸次的に薄くなっているので、上軸受ボス部7bが反対側領域D2側に傾く方向に力が働く。かかる構成によれば、溝側領域D1側への曲げ力と反対側領域D2側への曲げ力とが打ち消し合ので、溝部16を設けたことに起因して吐出溝部部16付近の上軸受鍔部7aが圧縮機構部3側に撓むことを防止することができる。それ故、圧縮室側表面7a1とピストン9との間のクリアランスが均一になり、漏れ損失を低減することができる。
上軸受鍔部7aのボス側表面7a2は、シリンダ6の軸方向Gについての、溝側領域D1の断面二次モーメントの大きさと、反対側領域D2の断面二次モーメントの大きさとが同一となる角度Fで傾斜していることが望ましい。溝側領域D1及び反対側領域D2各々の断面二次モーメントの大きさは、締結部17a〜17e各々の位置関係、これらと溝部16との位置関係、及び締結力の大きさなどのパラメータによって定まる。上軸受鍔部7aの反対側領域D2におけるボス側表面7a2の傾斜角度Fは、上記パラメータに基づくシミュレーションによって定めることもできるが、簡易的には以下のように考えて設計することができる。
図4に示されるように、溝側領域D1内の締結部17a〜17cの個数が、反対側領域D2内の締結部17d及び17eの個数よりも多い場合には、溝側領域D1の圧縮室側表面7a1が圧縮室13側に撓み易いと考えられる。かかる構成の場合には、図4に示されるように、上軸受鍔部7aの、反対側領域D2における厚さを境界線A−Aから遠ざかるにつれて薄くすることによって、軸方向Gについての溝側領域D1及び反対側領域D2各々の断面二次モーメントを等しくして圧縮室側表面7a1の撓みを防止できる。特に、締結部17a〜17e各々の締結構造又は締結力が同じである場合には、撓み防止の効果が大きい。
図5は、上軸受7の変形例を示す側面図である。図6は、上軸受7の変形例を示す平面図である。図5及び図6の上軸受7においては、上軸受鍔部7aの反対側領域D2の傾斜方向、及び締結部17a〜17eの配置が、図3及び図4の上軸受7と異なる。他の構成は上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
図6に示されるように、溝側領域D1内の締結部17a及び17bの個数が、反対側領域D2内の締結部17c〜17eの個数よりも少ない場合には、溝側領域D1の圧縮室側表面7a1が圧縮室13とは反対側に撓み得る。かかる構成の場合には、図6に示されるように、上軸受鍔部7aの、反対側領域D2における厚さを境界線A−Aから遠ざかるにつれて厚くすることによって、軸方向Gについての溝側領域D1及び反対側領域D2各々の断面二次モーメントを等しくして圧縮室側表面7a1の撓みを防止できる。特に、締結部17a〜17e各々の締結構造又は締結力が同じである場合には、撓み防止の効果が大きい。
図3及び図4の構成ならびに図5及び図6の構成において、断面二次モーメントを等しくするためには、簡易的には、断面積の大きさに基づいて設計することができる。すなわち、上軸受鍔部7aの横断線C−Cにおける溝側領域D1及び反対側領域D2各々の断面積が等しければ、軸方向Gについての溝側領域D1及び反対側領域D2各々の断面二次モーメントがほぼ等しいと考え得る。横断線C−Cにおける溝側領域D1及び反対側領域D2各々の断面積が等しくなるように、上軸受鍔部7aのボス側表面7a2を傾斜させることによって、軸方向Gにおける溝側領域D1及び反対側領域D2各々の断面二次モーメントを等しくして圧縮室側表面7a1の撓みを防止できる。
図3及び図4ならびに図5及び図6に示されるように、上軸受鍔部7aの反対側領域D2におけるボス側表面7a2は、段差の無い傾斜面であることが望ましい。かかる構成によれば、反対側領域D2の上軸受鍔部7aに応力の変曲点が生じず、反対側領域D2側の撓みを抑制できると共に、溝側領域D1側の曲げモーメントと同等にすることが容易となる。また、上軸受鍔部7aの反対側領域D2における、ボス側表面7a2は傾斜しているが、圧縮室側表面7a1は傾斜していないので、圧縮室側表面7a1とピストン9と間のクリアランスを最小化でき、漏れ損失が生じ難い。このように、本実施形態の圧縮機1によれば、再圧縮損失だけでなく漏れ損失も低減することができ、圧縮効率を高めることができる。
上記実施形態は、上軸受鍔部7aのボス側表面7a2を傾斜させた構成とした場合の例であるが、下軸受鍔部8aのボス側表面についても上記実施形態と同様に傾斜させた構成とすることができる。この場合にも同様の作用により同様の効果を奏する。
実施の形態2.
図7は、撓んでいないときの上軸受7の縦断面を実線、撓んだときの上軸受7の縦断面を破線で示す模式図である。本実施形態の圧縮機100においては、溝部16側の上軸受7の最大撓み量cと、主軸4を挟んで溝部16とは反対側の上軸受7の最大撓み量dとが等しくなるように、上軸受鍔部7aの厚さが決定されている。最大撓み量cは、撓んでいないときの溝部16側の圧縮室側表面7a1の内周部7a3の位置と、撓んだときの溝部16側の圧縮室側表面7a1の内周部7a3の位置との間の鉛直距離である。最大撓み量dは、撓んでいないときの溝部16反対側の圧縮室側表面7a1の内周部7a3の位置と、撓んだときの溝部16反対側の圧縮室側表面7a1の内周部7a3の位置との間の鉛直距離である。上軸受鍔部7aの溝部16側のボス側表面7a2は、最大撓み量cと最大撓み量dとが同じになるように傾斜している。
図8は、上軸受鍔部7aを、圧縮室側表面7a1の外周部7a4を固定点とする一般的な片持ちはりと仮定したモデルにおける縦断面の模式図である。このモデルにおいて、上軸受7の片側の断面二次モーメントをI、縦弾性係数をE、固定部材17が上軸受鍔部7aをシリンダ6に固定する力をP、固定部材17の位置から圧縮室側表面7a1の外周部7a4までの水平距離をa、固定部材17の位置から圧縮室側表面7a1の内周部7a3までの水平距離をbとすると、最大撓み量yは次式となる。
Figure 0006418329
撓み量は、上記式を用いて計算することもできるし、例えばCAEなどの構造計算ツールで計算することもできる。具体的な寸法を定めて撓み量を計算すると、溝部16側の上軸受鍔部7aの撓み量8.1μm、溝部16反対側の上軸受鍔部7aの撓み量6.7μmが得られた。溝部16反対側のボス側表面7a2が傾斜していない場合、すなわち、溝部16側の上軸受鍔部7aの厚さと、溝部16反対側の上軸受鍔部7aの厚さとが同じ場合には、溝部16側の撓み量とその反対側の撓み量の差が大きい。一方、本実施形態の圧縮機100に置いては、溝部16反対側の上軸受鍔部7aの縁部C2の厚さが、溝部16側の上軸受鍔部7aの縁部C1の厚さの70%の厚さになるように、溝部16反対側のボス側表面7a2が傾斜している。この場合、溝部16反対側の撓み量は8.3μmであることが、計算から求められる。溝部16側の撓み量と溝部16反対側の撓み量との差は0.2μ(約3%の差)であり、撓み量はほぼ一致する。撓み量を1μm程度まで許容するとし、撓み量の差を±10%以内とすることが望ましい。
本実施例の圧縮機100においては、溝部16側の上軸受鍔部7aの撓み量と、溝部16反対側の上軸受鍔部7aの撓み量とが同じになるように、溝部16反対側のボス側表面7a2を傾斜させている。かかる構成によれば、溝部16側と溝部16反対側とで均衡が保たれ、その結果、圧縮室側表面7a1とピストン9との間のクリアランスが均一になり、漏れ損失を低減することができる。
1 密閉容器
2 電動機部
3 圧縮機構部
4 主軸
5 偏心軸
6 シリンダ
7 上軸受
7a 上軸受鍔部
7a1 圧縮室側表面
7a2 ボス側表面
7b 上軸受ボス部
8 下軸受
8a 下軸受鍔部
8b 下軸受ボス部
9 ピストン
10 ベーン溝
11 ベーン
12 バネ部材
13 圧縮室
14 吸入口
15 吐出口
15a 吐出弁
16 溝部
17 固定部材
17a〜17e 締結部
100 圧縮機

Claims (12)

  1. 密閉容器内に、吸入口から吸入した冷媒を圧縮して吐出口から吐出する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を主軸を介して駆動する電動機部と、を備える圧縮機であって、
    前記圧縮機構部は、中空円筒形状のシリンダと、前記シリンダの軸方向両端部にそれぞれ設けられ前記主軸を支持する上軸受及び下軸受と、を含み、
    前記上軸受は前記シリンダの軸方向の一端の開口面を閉塞する上軸鍔部を有し、前記下軸受は前記シリンダの軸方向の他端の開口面を閉塞する下軸鍔部を有し、
    前記上軸鍔部及び前記下軸鍔部のうちの少なくとも一方の鍔部に前記吐出口を備える溝部が形成されており、
    前記吐出口を備える鍔部における、前記主軸を挟んで前記溝部とは反対側に位置する領域の厚さが前記主軸から遠ざかるにつれて漸次的に変化し、
    前記シリンダの軸方向についての、前記吐出口を備える鍔部における、前記溝部が形成されている側の領域の断面二次モーメントの大きさと、前記主軸を挟んで前記溝部とは反対側に位置する領域の断面二次モーメントの大きさとが等しいことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記溝部とは反対側に位置する領域は、前記鍔部の平面視において前記主軸の中心を通過する境界線によって分けられる2つの領域のうち、前記溝部が形成されている側の領域に対して前記境界線を挟んで反対側に位置する領域であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記溝部とは反対側に位置する領域における前記鍔部の厚さは、前記主軸から遠ざかるにつれて薄くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記溝部とは反対側に位置する領域における前記鍔部の、前記圧縮機構部とは反対側の面が傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の圧縮機。
  5. 前記鍔部は、固定部材によって前記シリンダの端部に締結されており、
    前記溝部が形成されている側の領域内の前記固定部材の数が、前記主軸を挟んで当該領域とは反対側に位置する領域内の前記固定部材の数よりも多いことを特徴とする請求項3又は4に記載の圧縮機。
  6. 前記溝部とは反対側に位置する領域における前記鍔部の厚さは、前記境界線から遠ざかるにつれて厚くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。
  7. 前記溝部とは反対側に位置する領域における前記鍔部の、前記圧縮機構部とは反対側の面が傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の圧縮機。
  8. 前記鍔部は、固定部材によって前記シリンダの端部に締結されており、
    前記溝部が形成されている側の領域内の前記固定部材の数が、前記主軸を挟んで当該領域とは反対側に位置する領域内の前記固定部材の数よりも少ないことを特徴とする請求項6又は7に記載の圧縮機。
  9. 前記主軸を通過し前記境界線に垂直に交差する横断線上における、
    前記鍔部の前記溝部が形成されている側の領域の断面積と、前記主軸を挟んで当該領域とは反対側に位置する領域の断面積とが等しいことを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の圧縮機。
  10. 前記溝部とは反対側に位置する領域における前記鍔部の、前記圧縮機構部とは反対側の面は、段差の無い傾斜面であることを特徴とする請求項4又は7に記載の圧縮機。
  11. 前記溝部とは反対側に位置する領域における前記鍔部の、前記圧縮機構部とは反対側の面は、前記溝部側の前記圧縮機構部側に撓む量と、前記溝部とは反対側の前記圧縮機構部側に撓む量とが同じになるように傾斜していることを特徴とする請求項4又は7に記載の圧縮機。
  12. 前記鍔部の、前記圧縮機構部側の面は、単一の平面であることを特徴とする請求項1〜11に記載の圧縮機。
JP2017528025A 2015-07-13 2015-07-13 圧縮機 Expired - Fee Related JP6418329B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/069997 WO2017009917A1 (ja) 2015-07-13 2015-07-13 圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017009917A1 JPWO2017009917A1 (ja) 2017-09-14
JP6418329B2 true JP6418329B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=57757818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017528025A Expired - Fee Related JP6418329B2 (ja) 2015-07-13 2015-07-13 圧縮機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6418329B2 (ja)
CN (2) CN106351833B (ja)
WO (1) WO2017009917A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107091232A (zh) * 2017-06-30 2017-08-25 广东美芝制冷设备有限公司 用于压缩机的盖封件和盖封组件、压缩机

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017009917A1 (ja) * 2015-07-13 2017-01-19 三菱電機株式会社 圧縮機
CN107100842B (zh) * 2017-06-30 2020-03-06 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机的压缩机构及具有其的压缩机
CN107091230B (zh) * 2017-06-30 2020-03-06 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机及具有其的制冷装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4016625B2 (ja) * 2001-09-26 2007-12-05 松下電器産業株式会社 密閉型回転式圧縮機
JP2007056860A (ja) * 2006-03-30 2007-03-08 Sanyo Electric Co Ltd ロータリコンプレッサ
JP2009236075A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Panasonic Corp ロータリ圧縮機
WO2011019114A1 (ko) * 2009-08-10 2011-02-17 엘지전자 주식회사 압축기
WO2017009917A1 (ja) * 2015-07-13 2017-01-19 三菱電機株式会社 圧縮機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107091232A (zh) * 2017-06-30 2017-08-25 广东美芝制冷设备有限公司 用于压缩机的盖封件和盖封组件、压缩机
CN107091232B (zh) * 2017-06-30 2020-04-03 广东美芝制冷设备有限公司 用于压缩机的盖封件和盖封组件、压缩机

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2017009917A1 (ja) 2017-09-14
CN206000729U (zh) 2017-03-08
CN106351833B (zh) 2018-07-20
WO2017009917A1 (ja) 2017-01-19
CN106351833A (zh) 2017-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6418329B2 (ja) 圧縮機
JP4407771B2 (ja) 回転式流体機械
US10233930B2 (en) Rotary compressor having two cylinders
JP6066801B2 (ja) 密閉型回転圧縮機
EP2613053B1 (en) Rotary compressor with dual eccentric portion
JP6388715B2 (ja) 圧縮機
US10962010B2 (en) Compressor
JP6340964B2 (ja) 回転式圧縮機
JP5548187B2 (ja) 往復動圧縮機
JP6409910B1 (ja) スクロール圧縮機
US10309399B2 (en) Rotary compressor
JP2016079886A (ja) 圧縮機用ブラケット及びロータリ圧縮機
JP2013108375A (ja) ロータリ圧縮機
JP2016089710A (ja) ロータリ圧縮機
WO2018087955A1 (ja) ロータリ圧縮機
JP6403603B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2006112396A (ja) ローリングピストン型圧縮機
US10989197B2 (en) Compressor having round part placed near outlet port
EP3951180A1 (en) Scroll compressor
JP6693151B2 (ja) ネジ穴つきシリンダを備えたロータリ圧縮機
JP2017082842A (ja) 軸受構造、及びスクロール型圧縮機
JP2013253568A (ja) 二段圧縮機
JP2020012428A (ja) ロータリー圧縮機
JP2014227883A (ja) 圧縮機
JP2015038328A (ja) 圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180924

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6418329

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees