JPH0866719A - アルミニウム等の金属製押出材の押出用ダイス - Google Patents

アルミニウム等の金属製押出材の押出用ダイス

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JPH0866719A
JPH0866719A JP6207084A JP20708494A JPH0866719A JP H0866719 A JPH0866719 A JP H0866719A JP 6207084 A JP6207084 A JP 6207084A JP 20708494 A JP20708494 A JP 20708494A JP H0866719 A JPH0866719 A JP H0866719A
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JP
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extruded material
bearing
die
extrusion
extruded
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JP6207084A
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Inventor
Sadahide Yano
定英 矢野
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YANO ENG KK
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YANO ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 雌型12において、そのベアリング部15
と、バックテーパー部16とが、それらの境界部に段を
存在させることなく連続状に、連設されている。 【効果】 押出材Eを、その外周面にキズをつけること
なく、高い押出スピードにて生産性良く押出加工するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム等の金
属製押出材の押出用ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図5に示されるような熱交換器用
アルミニウム押出型材製の多孔偏平チューブ材(T)の
押出加工には、図6に示されるようなホローダイスが用
いられる。このホローダイスは、押出材(E)の中空部
内周形状を成形する中空成形部(51)と、押出材(E)
の外周部形状を成形する雌型(52)とが組み合わされて
構成されたものとなされている。
【0003】そして、雌型(52)は、押出材(E)の外
周部形状を直接に成形するベアリング部(53)が備えら
れ、該ベアリング部(53)に連通してバックテーパー部
(54)が備えられ、ベアリング部(53)とバックテーパ
ー部(54)との境界部に、押出方向前方に面した環状の
段面部(55)が設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなダイス構成では、特に、生産性向上のために押出
スピードを高くすると、昇温作用等により、雌型ベアリ
ング部(53)を通過した直後の押出材(E)の表面部に
カス(a)が発生し、このカス(a)が、ベアリング部
(53)とバックテーパー部(54)との境界部の段面部
(55)に付着堆積していく。そして、該段面部(55)に
おけるカス(a)が一定の以上の大きさに成長すると、
該カス(a)が押出移行中の押出材(E)の外周部に接
触するようになって、押出材(E)の外周面にキズをつ
け、押出材(E)を不良品にしてしまうことがある。そ
のために、押出スピードを一定以上に高くすることがで
きなかった。
【0005】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、押出材を、その外周面に上記のようなカスによる
キズをつけることなく、高い押出スピードにて生産性良
く押出加工することができるアルミニウム等の金属製押
出材の押出用ダイスを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的において、この
発明は、アルミニウム等の金属製押出材の外周部を成形
するベアリング部と、バックテーパー部とが、それらの
境界部に段を存在させることなく連続状に、連設されて
なることを特徴とするアルミニウム等の金属製押出材の
押出用ダイスを要旨とする。
【0007】
【作用】上記ダイスでは、押出材の外周部を成形するベ
アリング部と、バックテーパー部とが、それらの境界部
に段を存在させることなく連続状に、連設されているこ
とにより、押出スピードをある程度以上に高くした場合
にベアリング部通過直後の押出材の表面部に発生したカ
スは、ベアリング部通過直後の領域に堆積して成長する
ということなく、小さい状態のまま押出材と共にバック
テーパー部を経て前方に移行されていく。従って、この
ようにして発生したカスによって押出材の外周面にキズ
がつくのが防止される。
【0008】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【0009】本実施例のダイスは、図5に示されるよう
な熱交換器用のアルミニウム製多孔チューブ材(T)の
製造に用いられるものである。なお、押出の対象に特段
の制限はない。
【0010】図3及び図4に示される本実施例ダイスに
おいて、(1)はダイス鋼製の環状ベース部である。該
環状ベース部(1)内は、その押出方向の後方側が材料
導入部(2)とされると共に、押出方向前方側が雌型収
容部(3)とされ、該雌型収容部(3)は材料導通部
(2)よりも横断面サイズが小さく形成されている。
【0011】そして、環状ベース部(1)には、材料導
通部(2)を横断しかつ環状ベース部(1)の後方に突
出する態様において、ブリッジ部(4)が一体に備えら
れている。
【0012】このブリッジ部(4)の中央部には、押出
方向に貫通するスリット状の中子保持孔(5)が設けら
れ、該中子保持孔(5)内に板状の超硬合金等の硬質材
製の中子(6)が、その先端部の中空成形部(7)をブ
リッジ部(4)から前方に突出させる態様において、即
ち雌型収容部(3)内に突出させる態様において、挿入
配置されている。該中子保持孔(5)内における中子
(6)の保持は、該中子(6)の基端部に形成された貫
通状の支承孔(9)内に横断面半円状の支承ピン(10)
が両端部突出状態に挿入され、該支承ピン(10)の両突
出端部が、中子保持孔(5)内の内壁面に押出方向後方
に面して形成された段部(11)(11)に支承されること
によって、達せられている。なお、(14)は蓋材であ
る。
【0013】また、環状ベース部(1)の雌型収容部
(3)内に、押出材(E)の外周部を成形する超硬合金
等の硬質材製の雌型(12)が、キー嵌合により回り止め
状態に緊密に嵌合され、焼嵌めにより環状ベース部
(1)と一体化されている。なお、(13)はリングであ
る。
【0014】そして、上記の雌型(12)の押出孔は、図
1及び図2に示されるように、その押出方向後端部位置
から前方に向けての所定長さ範囲が横断面長円状のベア
リング部(15)とされている。このベアリング部(15)
のベアリング長さは、高速押出を実現すべく0.1〜
1.0mmの範囲、特に0.1〜0.6mmの範囲と非
常に短いベアリング長さ、具体的には例えば0.3mm
あるいは0.4mm等のベアリング長さに設計されてい
る。そして、このベアリング部(15)にバックテーパー
部(16)が連続状に連設されて構成されている。即ち、
このバックテーパー部(16)は、ベアリング部(15)と
の境界部に押出方向前方に面する段部を存在させること
なく、ベアリング部(15)に連続状に連設されたものと
なされている。このバックテーパー部(16)のテーパー
角度αは、押出材の種類やダイスの構造などによっても
異なるが、例えば5〜15°の範囲である。
【0015】このような構成の雌型(12)の押出孔の形
成は、まずワイヤーカット法にてベアリング部(15)を
形成し、しかるのち同じくワイヤーカット法にてバック
テーパー部(16)を形成するというようにして行われ
る。なお、まずバックテーパー部(16)をワイヤーカッ
ト法にて形成し、しかるのちベアリング部(15)を同じ
くワイヤーカット法にて形成するというようにして行わ
れてもよい。
【0016】一方また、上記雄型中子(6)の先端部の
中空成形部(7)は、熱交換器用チューブ材(T)の各
中空部を成形するため、櫛刃状に複数個の単位成形凸部
(17)…を有するものとなされている。そして、各単位
成形凸部(17)の先端部に押出方向に所定の長さ範囲に
わたるベアリング部(19)が形成されている。このベア
リング部(19)のベアリング長さは、高速押出を実現す
べく、例えば0.1〜1.0mmの範囲、特に0.1〜
0.6mmの範囲、具体的には例えば0.2mmや0.
3mmあるいは0.4mm等の非常に短いベアリング長
さに設計されている。そして、このベアリング部(19)
の押出方向前方側に隣接して補強部(20)が一体に設け
られ、該補強部(20)がベアリング部(19)に連続状に
連設されたテーパー形状(21)に形成されている。即
ち、補強部(20)は、ベアリング部(19)との境界部に
押出方向前方に面する段部を存在させることなく、ベア
リング部(19)に連続状に連設されたものとなされてい
る。
【0017】上記構成のダイスでは、雌型(12)におい
て、そのベアリング部(15)とバックテーパー部(16)
とがそれらの境界部に段を存在させることなく連続状に
連設されたものであるから、押出スピードをカスの発生
するような高い押出スピード、例えば120〜130m
/分というように例えば50m/分以上の押出スピード
にて高速押出をしたような場合でも、ベアリング部(1
5)通過直後の押出材(E)の表面部に発生したカス
は、ベアリング部(15)通過直後の領域に堆積して成長
するということがなくなり、小さい状態のまま押出材
(E)と共にバックテーパー部(16)を経て前方に移行
されていく。従って、このようにして発生したカスによ
って押出材(E)の外周面にキズがつくのが防止され、
押出材(E)を、その外周面にこのようなカスに起因し
たキズをつけることなく、高い押出スピードにて生産性
良く押出加工することができる。
【0018】特に、本実施例のような熱交換器用チュー
ブ材(T)などの、後に熱交換器製造のため一括ろう付
けに付される押出材の押出ダイスとして用いられること
により、上記のようなカスに起因したキズによるろう付
け性の不良発生を防止し得て、ろう付け性に優れたろう
付け用押出材を押出加工することができて有利となる。
【0019】更に、本実施例では、雄型中子(6)に形
成されている中空成形部(7)におけるベアリング部
(19)の押出方向前方側に隣接して一体に設けられてい
る補強部(20)も、ベアリング部(19)との境界部に段
部を存在させることなく、テーパー状をなしてベアリン
グ部(19)に連続状に連設されたものとなされているか
ら、上記のような高い押出スピードにて高速押出をした
際にベアリング部(19)通過直後の押出材(E)の表面
部に発生したカスが、ベアリング部(19)通過直後の領
域に堆積して成長するということもなくなり、上記と同
様に小さい状態のまま押出材(E)と共に前方に移行さ
れていき、従って、このようにして発生したカスによっ
て押出材(E)の中空部内面にキズがつくのも防止さ
れ、押出材(E)を、その外周面はもとよりその中空部
内周面にもこのようなカスに起因したキズをつけること
なく、高い押出スピードにて生産性良く押出加工するこ
とができる。
【0020】しかも、雌型(12)において、上記のよう
に、そのベアリング部(15)とバックテーパー部(16)
とが、それらの境界部に段を存在させることなく連続状
に、連設された構成を採用することにより、雌型(12)
ひいてはダイスの加工製作を非常に容易にものにするこ
とができる。即ち、従来のように、ベアリング部(53)
とバックテーパー部(54)との境界部に段面部(55)を
存在させる構成では、ベアリング部(53)やバックテー
パー部(54)の加工の他に、段面部(55)の加工のため
に放電加工や研磨加工等の手間のかかる加工を行う必要
があり、ダイスの加工製作が厄介なものになるに対し
て、本発明のように、ベアリング部(15)とバックテー
パー部(16)とが、それらの境界部に段を存在させるこ
となく連続状に連設された構成とすることにより、上記
のような段面部形成のための放電加工等が排除され、雌
型(12)ひいてはダイスの製作を手間を要することなく
能率良く行うことができる。
【0021】なお、上記実施例では、押出材の中空部を
成形する中空成形部(7)におけるベアリング部(19)
に補強部(20)が連設され、両者間の境界部に段面部を
存在させることなく両者が連続状にされ、かつ、補強部
(20)が先細りテーパー状にされている構成が採用され
ているが、これに限定されるものではない。即ち、中空
成形部(7)におけるベアリング部(19)のベアリング
長さが0.4mm以上のような場合には、必ずしも補強
部(20)は必要ではなく、このような補強部(20)が省
略された構成となされてもよく、また、中空成形部
(7)は押出材の中空部を成形するものであるため、ベ
アリング部(19)と補強部(20)との間に段面部が存在
してカスが堆積し押出材(E)にキズをつけたとして
も、そのキズは外部から視認されるものではないから、
中空部内面へのキズが問題ならないような場合には、従
来のように中空成形部としてベアリング部(56)と補強
部(57)との間に段面部(59)が存在されたものであっ
てもよい。更に、本発明は、このような中空部を有しな
い中実押出材押出用のソリッドダイスとしても構成され
うるものである。
【0022】
【発明の効果】上述の次第で、この発明のアルミニウム
等の金属製押出材の押出用ダイスは、押出材の外周部を
成形するベアリング部と、バックテーパー部とが、それ
らの境界部に段を存在させることなく連続状に、連設さ
れたものであるから、押出スピードをある程度以上に高
くした場合にベアリング部通過直後の押出材の表面部に
発生したカスは、ベアリング部通過直後の領域に堆積し
て成長するということがなくなり、小さい状態のまま押
出材と共にバックテーパー部を経て前方に移行されてい
く。従って、このようにして発生したカスによって押出
材にキズがつくのが防止され、押出材を、その外周面に
このようなカスに起因したキズをつけることなく、高い
押出スピードにて生産性良く押出加工することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかるダイスのベアリング部付近を拡
大して示すもので、図2のI−I線断面矢視図である。
【図2】同ダイスのベアリング部付近を拡大して示す断
面図である。
【図3】同ダイスの縦断面を示すもので、図(イ)は図
4(ロ)のII−II線断面図、図(ロ)は図4(ロ)
のIII−III線断面図である。
【図4】図(イ)は同ダイスの後端面図、図(ロ)は同
ダイスの前端面図である。
【図5】押出の対象である熱交換器用チューブ材の斜視
図である。
【図6】従来のダイスのベアリング部付近を拡大して示
す断面図である。
【符号の説明】
12…雌型 15…ベアリング部 16…バックテーパー部 E…押出材 a…カス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】上記構成のダイスでは、雌型(12)におい
て、そのベアリング部(15)とバックテーパー部(16)
とがそれらの境界部に段を存在させることなく連続状に
連設されたものであるから、押出スピードをカスの発生
するような高い押出スピード、例えば120〜150
/分というように例えば50m/分以上の押出スピード
にて高速押出をしたような場合でも、ベアリング部(1
5)通過直後の押出材(E)の表面部に発生したカス
は、ベアリング部(15)通過直後の領域に堆積して成長
するということがなくなり、小さい状態のまま押出材
(E)と共にバックテーパー部(16)を経て前方に移行
されていく。従って、このようにして発生したカスによ
って押出材(E)の外周面にキズがつくのが防止され、
押出材(E)を、その外周面にこのようなカスに起因し
たキズをつけることなく、高い押出スピードにて生産性
良く押出加工することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム等の金属製押出材の外周部
    を成形するベアリング部と、バックテーパー部とが、そ
    れらの境界部に段を存在させることなく連続状に、連設
    されてなることを特徴とするアルミニウム等の金属製押
    出材の押出用ダイス。
JP6207084A 1994-08-31 1994-08-31 アルミニウム等の金属製押出材の押出用ダイス Pending JPH0866719A (ja)

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