JPH0866224A - 溶液供給装置 - Google Patents

溶液供給装置

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JPH0866224A
JPH0866224A JP20735694A JP20735694A JPH0866224A JP H0866224 A JPH0866224 A JP H0866224A JP 20735694 A JP20735694 A JP 20735694A JP 20735694 A JP20735694 A JP 20735694A JP H0866224 A JPH0866224 A JP H0866224A
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tube
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鐵男 坂根
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英昭 松永
Takenari Yuki
武成 結城
Masaru Noro
勝 野呂
Mitsuru Osanawa
充 長縄
Akio Nishiyama
昭雄 西山
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Takara Belmont Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】市販のシャンプーボトルおよびトリートメント
ボトルをそのまま利用することができる自動洗髪機を提
供すること。 【構成】噴射される温水にシャンプー液またはトリート
メント液を混入する溶液供給装置は、ハウジング14を
備える。ハウジング14上面には市販のシャンプーボト
ル17およびトリートメントボトル18が載置可能であ
る。シャンプーボトル17内のシャンプー液は、チュー
ブ24,22,20,30により汲み出される。チュー
ブ30にはロータ32が係合されており、ロータ32は
モータ15で回転される。ロータ32が回転すると、チ
ューブ30はしごかれて、シャンプー液が汲み出され
る。トリートメント液も同様である。 【効果】シャンプー液やトリートメント液の粘性にかか
わらず、所望量の溶液を汲み出し、噴射される温水に混
入できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温水を噴射させ、噴
射される温水によって被洗髪者の髪を自動的に洗髪する
ようにした自動洗髪機に関し、特に、美容院等で使用さ
れる業務用の自動洗髪機に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば特開平6−22812号におい
て、本願出願人により、髪や頭部に温水を噴射して人手
を介さずに洗髪を行う自動洗髪機が提案されている。先
願にかかる自動洗髪機では、貯湯タンク内に温水を溜
め、この温水をポンプで汲み出す。汲み出された温水は
供給路を通してノズルに与えられ、ノズルから噴射され
る。この噴射される温水によって被洗髪者の髪が自動的
に洗髪される。また、供給路には2つの枝管が合流され
ている。枝管の上流側には、それぞれシャンプー収容容
器およびトリートメント収容容器が接続されている。
【0003】洗髪時において、供給路を温水が通過する
と、枝管内が負圧になり、枝管内のシャンプー液または
トリートメント液が供給路内に取り込まれる。そして供
給路を通る温水にシャンプー液またはトリートメント液
が混入されて、シャンプー洗いやトリートメントが行え
る。先願にかかる自動洗髪機は、上述のように負圧を利
用してシャンプー液またはトリートメント液を供給路内
に取込む。このため、シャンプー液およびトリートメン
ト液は、いずれも自動洗髪機に専用の、粘性の低いさら
っとした溶液が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先願にかか
る自動洗髪機は、主として美容院や理髪店等に設置され
るものであるが、美容院や理髪店等にあっては、専用の
市販シャンプーやトリートメントを用いた洗髪を行って
いる店が少なくない。たとえば、特定のシャンプーメー
カーやトリートメントメーカーと契約を結んだり提携し
たりした美容院においては、その特定の市販シャンプー
やトリートメントを用いた洗髪をその店の特徴の1つと
している。かかる美容院においては、たとえ自動洗髪機
で洗髪を行うにしても、上記特定の市販シャンプーおよ
びトリートメントを用いた洗髪を行う必要がある。そし
て通常、このような市販のシャンプーやトリートメント
は、粘性が高いものが多い。
【0005】一方、前述したように、先願にかかる自動
洗髪機においては、粘性の低い専用のシャンプーおよび
トリートメントを使用するようになっている。つまり、
粘性の高いシャンプーやトリートメントを使用すること
は困難で、シャンプーやトリートメントの粘性が高けれ
ば、上記の負圧によりシャンプー液やトリートメント液
を温水中へ取り込むことができないという問題があっ
た。
【0006】この発明は、このような背景に鑑み、市販
されている任意の種類のシャンプーやトリートメントを
自動洗髪機において使用できるようにすることを主たる
目的とする。この発明の他の目的は、自動洗髪機に装着
可能な、粘性の高いシャンプーやトリートメント等を供
給可能な溶液供給装置を提供することである。
【0007】この発明のさらに他の目的は、粘性の高い
シャンプーやトリートメント等を供給可能な溶液供給装
置が組み込まれた自動洗髪機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、或る局面か
ら見ると、温水を噴射させ、噴射される温水によって被
洗髪者の髪を自動的に洗浄する自動洗髪機に装着可能な
溶液供給装置であって、所定の溶液が収容された容器を
上面に載置可能なハウジングと、前記ハウジング上面に
載置された容器に一端側が挿入可能であり、他端側は前
記ハウジング内へ延びたチューブと、前記ハウジング内
に設けられ、ハウジング内へ延びた前記チューブの所定
位置に係合されていて、該チューブをしごくことによっ
て前記所定の溶液を容器から汲み出しチューブ内をチュ
ーブ他端側へ送る溶液送り手段と、を含むことを特徴と
する溶液供給装置である。
【0009】この発明は、別の局面から見ると、前記溶
液供給装置において、前記ハウジングは、シャンプー液
の収容されたシャンプーボトルおよびトリートメント液
の収容されたトリートメントボトルを載置可能であり、
それぞれのボトルに対応して、一端側が各ボトルに挿入
される2本のチューブが備えられており、各チューブに
は、それぞれ、溶液送り手段が係合されていることを特
徴とするものである。
【0010】この発明は、さらに別の局面から見ると、
前記溶液供給装置において、前記溶液送り手段は、各チ
ューブに係合された2つのチューブしごき用ロータと、
該2つのロータが外嵌された共通の駆動軸と、該駆動軸
を回転させるための単一のモータと、各ロータと駆動軸
との間に挿入され、駆動軸が一方方向へ回転するとき一
方のロータのみを回転させ、駆動軸が他方方向へ回転す
るとき他方のロータのみを回転させる一対のワンウェイ
クラッチと、を含むことを特徴とするものである。
【0011】この発明は、またさらに別の局面から見る
と、前記ハウジングの下面には、当該溶液供給装置を自
動洗髪機上に設置する際に、自動洗髪機に形成された窪
みに係合する脚が備えられていることを特徴とする溶液
供給装置である。この発明は、また別の局面から見る
と、温水を噴射させ、噴射される温水によって被洗髪者
の髪を自動的に洗髪する自動洗髪機であって、所定の溶
液が収容された容器を載置可能な容器載置部と、容器載
置部に載置された容器に一端側が挿入可能であり、他端
側は載置部の下方へ延びたチューブと、前記載置部の下
方に設けられ、載置部の下方へ延びた前記チューブの所
定位置に係合されていて、該チューブをしごくことによ
って溶液を前記容器から汲み出しチューブ内をチューブ
他端側へ送る溶液送り手段と、を含むことを特徴とする
自動洗髪機である。
【0012】
【作用】この発明にかかる溶液供給装置によれば、ハウ
ジング上面に溶液が収容された容器を載置できる。容器
をハウジング上面に置くいわゆる容器上置き形式にする
と、容器の高低に関係なく、容器をハウジング上面に載
置できる。したがって、市販のシャンプー容器やトリー
トメント容器をそのまま用いることができる。
【0013】容器内の溶液は、チューブを用いた溶液送
り手段で汲み出されてチューブ内を送られる。送り手段
はチューブをしごくことによって溶液を送るから、溶液
の粘性が低くても、あるいは高くても、確実に溶液を送
ることができる。また、ハウジング内には、溶液送り手
段が内蔵されている。溶液送り手段は、たとえばモータ
等の駆動源を備えており、駆動時には熱を発する。この
熱はハウジング上面に載置された容器に伝わり、容器内
の溶液を温める。温かくなった溶液はその粘性が低くな
るから、溶液は汲み出しやすくなる。
【0014】この発明にかかる溶液供給装置は、自動洗
髪機に対して装着可能であるから、美容院等に既設置の
自動洗髪機に対して、後から装着することができる。請
求項4記載のように、ハウジング下面に脚が備えられて
いると、自動洗髪機に装着する際の位置決めが容易であ
るとともに、装着後の溶液供給装置のぐらつきや、脱落
を防止できる。
【0015】また、溶液供給装置は、請求項3記載のよ
うに、ワンウェイクラッチを用いることにより、単一の
モータで、2つのチューブしごき用ロータを駆動するこ
とができる。このような構成にすると、溶液供給装置を
小型化できる。また、この発明にかかる溶液供給装置
は、自動洗髪機に後に装着可能なものにせず、最初から
自動洗髪機に組み込まれていてもよい。
【0016】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の具体
的な実施例について詳細に説明をする。図1は、後に詳
述するこの発明の一実施例にかかる溶液供給装置が装着
可能な自動洗髪機の外観斜視図である。この自動洗髪機
は、キャビネット1によってその外観形状が形成されて
いる。キャビネット1の上面中央には、頭部を挿入する
ための入口2が形成されている。入口2の内部には、頭
部および髪が収納される水槽が配置されている。
【0017】入口2には、被洗髪者の顔面部周囲を覆う
フード3が取り付けられている。フード3は、入口2を
大きく開いた開成状態と、入口2を小さく窄めた図示の
閉成状態とに開閉可能である。キャビネット1の上面の
たとえば右側には操作パネル4が配置されており、操作
パネル4には、操作信号を入力するための種々の操作キ
ーや表示器が配列されている。
【0018】キャビネット1の上面の左側には、自動洗
髪機を操作する美容師等が洗髪の仕上げ時等に用いるハ
ンドシャワー5が抜き出し可能に備えられている。さら
に、キャビネット1の左奥には窪み部10が形成されて
おり、この窪み部10に、シャンプーボトル6およびト
リートメントボトル7が取り外し可能に装着されてい
る。これらシャンプーボトル6およびトリートメントボ
トル7には、この自動洗髪機に専用の粘性の低いさらっ
としたシャンプー液およびトリートメント液が収容され
ている。各ボトル6,7は逆向きにキャビネット1の上
面に装着される。各ボトル6,7には逆止弁8が備えら
れている。図示のシャンプーボトル6のように、ボトル
6が持ち上げられた状態では、逆止弁8の作用により中
のシャンプー液は流出しない。一方、トリートメントボ
トル7のように、ボトルが装着された状態では、流入口
9の作用により、逆止弁8が開かれて、溶液は図示しな
い所定の流入経路内へ流れ込む。
【0019】また、シャンプー液およびトリートメント
液の流入量を調整するための調整バルブ11が備えられ
ている。この自動洗髪機は、上記専用のシャンプーボト
ル6およびトリートメントボトル7を取り外し、窪み部
10を利用して、以下に説明する溶液供給装置が装着可
能である。これがこの自動洗髪機の特徴の1つである。
【0020】図2は、この発明の一実施例にかかる溶液
供給装置の正面図、図3はその左側面図、図4はその背
面図である。図2〜図4を参照して、この実施例にかか
る溶液供給装置について説明をする。溶液供給装置12
は、ハウジング14を備え、ハウジング14内には2つ
のモータ15S,15Tと、各モータ15S,15Tに
連結されたチュービングポンプ16S、16Tとが設け
られている。
【0021】ハウジング14の上面は、その周囲を除
き、少し窪んだ平面になっている。この凹んだ平面に、
市販のシャンプーボトル17およびトリートメントボト
ル18が置けるようにされている。特に、市販のシャン
プーボトル17およびトリートメントボトル18は、そ
の形状や大きさがまちまちであるから、窪んだ平面は、
任意の種類のシャンプーボトル17やトリートメントボ
トル18が置けるような大きさにされている。
【0022】ハウジング14上面の窪んだ平面上にシャ
ンプーボトル17およびトリートメントボトル18を置
くようにすると、各ボトル17,18から内溶液が零れ
ても、零れた内溶液がハウジング14の外側までたれ落
ちないという利点がある。また、ハウジング上に市販の
シャンプーボトル17およびトリートメントボトル18
を置く構成を採用すると、高さの異なる種々のボトル1
7,18を使用できるという利点がある。すなわち、市
販のシャンプーボトル17やトリートメントボトル18
は、そのサイズがまちまちである。特にボトルの高さは
各メーカーごとにばらつきが大きい。この実施例では、
このような点を考慮し、ボトル17,18の高さにかか
わらず、ボトル17,18をハウジング14上の窪んだ
平面に乗せ、吸引チューブ24,25をそれぞれボトル
17,18内に挿入することにより、ボトル17,18
内のシャンプー液およびトリートメント液を汲み出せる
ようにしている。
【0023】また、上述のようにハウジング14の内部
にはモータ15等の駆動源が内蔵されている。ハウジン
グ14の上にシャンプーボトル17およびトリートメン
トボトル18が置かれると、シャンプーボトル17およ
びトリートメントボトル18はモータ15等の発する熱
で温められる。その結果、シャンプーボトル17および
トリートメントボトル18内のシャンプー液およびトリ
ートメント液の粘度が低くなり、汲み出しやすくなると
いう利点がある。
【0024】そして、シャンプーボトル17およびトリ
ートメントボトル18からシャンプー液およびトリート
メント液が汲み出しやすいと、後述するチュービングポ
ンプ16の圧送用チューブ30の寿命が延び、また、モ
ータ15のトルクも少なくてすむという副次的な効果も
得られる。ハウジング14の後方側にはチューブガイド
19が立設されている。このチューブガイド19には2
本の案内チューブ20,21が通されている。案内チュ
ーブ20,21の上部は逆U字状に湾曲されており、蛇
腹チューブ22,23を介して吸引チューブ24,25
がつながっている。一方の吸引チューブ24はシャンプ
ーボトル17内に挿入され、シャンプー液を吸引するよ
うにされている。他方の吸引チューブ25はトリートメ
ントボトル18内に挿入され、トリートメント液を吸引
するようにされている。
【0025】蛇腹チューブ22,23を介在させると、
ボトル17,18の交換時に、交換作業がしやすいとい
う利点がある。案内チューブ20,21の他方端側は、
図4に示すように、それぞれ、チュービングポンプ16
S,16Tにつながっている。ハウジング14の正面に
は、チュービングポンプ16を調整して、チュービング
ポンプ16によるシャンプー液またはトリートメント液
の圧送を調整するためのシャンプー調整ボリューム26
およびトリートメント調整ボリューム27が設けられて
いる。これら調整ボリューム26,27は美容師等によ
り自由に操作可能である。
【0026】また、調整ボリューム26と27との間に
は、手動運転スイッチ29が備えられている。ハウジン
グ14の下面には、たとえば4つのゴム脚28が突設さ
れている。このゴム脚28は、後述するように、この溶
液供給装置12が自動洗髪機上面の窪み部10に装着さ
れる際に、位置決めの役目を果たす。
【0027】次に図4を主として参照して、チュービン
グポンプ16S,16Tには、それぞれ、可撓性のある
圧送チューブ30と、チューブ受け部31と、圧送チュ
ーブ30をしごくためのロータ32とが含まれている。
案内チューブ20の後端は圧送チューブ30の一端とつ
ながれており、圧送チューブ30の他端はジョイント3
3を介してシャンプー供給チューブ34とつながってい
る。同様に、案内チューブ21の後端は圧送チューブ3
0の一端に接続され、圧送チューブ30の他端はジョイ
ント33を介してトリートメント供給チューブ35と接
続されている。
【0028】また、チューブ受け部31は両側がコイル
ばね36で弾力的に保持されている。したがってロータ
32により圧送チューブ30がしごかれる際に、チュー
ブ受け部31は圧送チューブ30を受け止めながら、か
つ圧送チューブ30に過剰な力がかからないようにする
ことができる。次に、図5を参照して、チュービングポ
ンプ16(チュービングポンプ16Sと16Tとは同じ
構成であるから、以下、両者を区別しないときには、
「チュービングポンプ16」として説明する。)のより
具体的な構成および動作について説明をする。
【0029】チュービングポンプ16は、ハウジング1
4に内蔵されたモータ(図3参照)と、モータに連結さ
れ、モータによって回転され得るロータ32と、ロータ
32の周面から一部分が突出するように、かつロータ3
2に対して回転自在に保持された複数のローラ37と、
ハウジング14に取り付けられたコイルばね36で保持
されたチューブ受け部31と、チューブ受け部31とロ
ータ32との間に挿入された柔軟性のある圧送チューブ
30とを備えている。チューブ受け部31の圧送チュー
ブ30を受ける面は、ロータ32の周面と一定間隔あけ
て、ロータ32の周面に沿うように円弧状に形成されて
いる。
【0030】このような構成において、ロータ32は矢
印38方向に回転軸39を中心に回転される。すると、
ロータ32の周面は圧送チューブ30と接触していない
が、ロータ32の周面から突出するローラ37の一部表
面は圧送チューブ30を押しつぶすように、圧送チュー
ブ30に接触し、その接触箇所が矢印38方向に移動す
る。それゆえ、圧送チューブ30内に存在する溶液はロ
ーラ37によってしごかれ、矢印40方向に送り出され
る。
【0031】この構造では、圧送チューブ30をローラ
37によってしごくようにしてその内部の溶液を送り出
すので、溶液の粘性が高くても送り出すことができる。
また、初期状態で圧送チューブ30内に溶液がなくて
も、圧送チューブ30がローラ37の回転によりしごか
れると、圧送チューブ30内が減圧され、圧送チューブ
30に接続された案内チューブ等を通じてシャンプー液
またはトリートメント液が吸い上げられ、やがては該シ
ャンプー液やトリートメント液は圧送チューブ30を通
じて送り出される。
【0032】また、ロータ32が回転されてローラ37
により圧送チューブ30がしごかれる際に、ローラ37
の移動に合わせてチューブ受け部31は適宜揺動する。
すなわち、チューブ受け部31はコイルばね36によっ
て保持されており、ローラ37がチューブ受け部31に
常に一定の圧力で当接するようにされている。よって、
ロータ32とチューブ受け部31との位置合わせが適当
であってもよく、また、圧送チューブ30の交替時等の
調整が不要である。
【0033】なお、ローラ受け部31はこの実施例のよ
うにコイルばね36により保持せず、固定的に設けられ
ていてもよい。この実施例にかかる溶液供給装置12
は、自動洗髪機に対して後から装着可能なオプションキ
ットとされている。それゆえ、溶液供給装置12を自動
洗髪機に関連してどこかに設置する必要がある。この実
施例では、溶液供給装置12を、従来のシャンプーボト
ル6およびトリートメントボトル7がセットされていた
窪み部10の上に置けるようにした。すなわち、自動洗
髪機のキャビネット1の上面に設置できるようにした。
【0034】このようにしたことにより、美容院等に設
置されている自動洗髪機に対して、この実施例にかかる
溶液供給装置12を後から装着する場合に、自動洗髪機
の設置場所以外に、特別に溶液供給装置12を設置する
場所を設けなくてもよいという利点がある。図6は、溶
液供給装置12を自動洗髪機に装着した場合の図解図で
ある。自動洗髪機のキャビネット1の上面には、前述し
たようにシャンプーボトル6およびトリートメントボト
ル7をセットするための窪み部10が形成されている。
この実施例にかかる溶液供給装置12は、この窪み部1
0を利用して、その上に装着できるようにされている。
すなわち、キャビネット1の上面に溶液供給装置12を
配置するわけであるが、その際に、溶液供給装置12の
ハウジング14下面から突出するゴム脚28が、窪み部
10に納まり、溶液供給装置12の位置決めができる。
そのため、溶液供給装置12をキャビティ1の上面に設
置しやすく、かつ設置後も溶液供給装置12は安定す
る。
【0035】溶液供給装置12を上述のように設置した
後、シャンプー供給チューブ34およびトリートメント
供給チューブ35の先端を自動洗髪機本体内に備えられ
た接続口41,42に接続する。接続口41,42は、
それぞれ、後述するシャンプー取り入れ用の枝管および
トリートメント取り入れ用の枝管から分岐された接続口
である。
【0036】さらに、溶液供給装置12の電気接続コー
ド42を自動洗髪機本体の電気接続部へ接続する。これ
により、溶液供給装置12は、自動洗髪機の制御装置
(後述するマイクロコンピュータ)の制御下に置かれ
る。図7は、上記溶液供給装置12が装着された自動洗
髪機の水路図である。自動洗髪機には、洗髪時に被洗髪
者の頭部を受け入れる水槽51が備えられている。ま
た、水槽51内には温水を噴射して自動的に洗髪を行う
ための複数のノズル52が配置されている。より具体的
には、複数のノズル52が備えられた上リンク53およ
び下リンク54が備えられている。上リンク53および
下リンク54は水槽51の側壁で一端が回動自在に支持
され、水槽51内に略水平方向に延びるように配置され
ており、その先端は自由端となっている。水槽51の側
壁から外側に延びた上リンク53の端部および下リンク
54の端部には駆動リンク55が連結され、駆動リンク
55には駆動源としてのリンクモータ56が連結されて
いる。洗髪時においては、リンクモータ56によって駆
動リンク55が駆動され、それに応じて上リンク53お
よび下リンク54が揺動される。その結果、上リンク5
3および下リンク54に配列された複数のノズル52か
ら噴射される温水の噴射方向が変化し、被洗髪者の髪が
万遍なく、かつ良好に洗髪される。
【0037】さらに、水槽51の下方側壁には複数のノ
ズル52が固定配置されている。これら水槽51の下方
側壁に固定されたノズル52は、水槽51内に垂れ下が
った被洗髪者のロングヘアーの先方部を洗髪するための
ものである。なお、水槽51の上部には、前述したよう
に、被洗髪者の顔面を除いて上空間を覆うための開閉自
在なフード3が設けられている。
【0038】次に上述した上リンク53、下リンク54
および固定配置されたノズル52へ温水を供給するため
の水路および供給機構について説明をする。図示しない
外部の供給管から供給される水は水供給部61を経てミ
キシングバルブ62へ与えられる。また、図示しない外
部の給湯管から供給される湯は、湯供給部63を経てミ
キシングバルブ62へ与えられる。ミキシングバルブ6
2においては水と湯とが混合され、適当な温度の温水が
作られる。ミキシングバルブ62で作られる温水の温度
は、この自動洗髪機のオペレータ(美容師等)によって
操作され得るように設けられたノブ64を操作すること
により調整可能である。
【0039】温水は図外の電気的な制御回路によって制
御される電磁給湯バルブ65が開かれると、供給管66
を介して貯湯タンク67へ供給される。供給管66には
供給される温水の温度を検出するためのサーミスタ68
が備えられており、このサーミスタ68の出力は制御回
路(図示せず)に与えられ、貯湯タンク67へ供給され
る温水の温度は図示しない表示器に表示される。
【0040】ミキシングバルブ62で作られる温水は、
また、ノブ69が手動操作されてシャワーバルブ70が
開かれることにより、逆止弁71および供給路72を通
ってハンドシャワー5から噴射される。温水が溜められ
る貯湯タンク67は、たとえば容量40リットルのタン
クが採用されている。貯湯タンク67には、下位水位セ
ンサ74および上位水位センサ75という2つの水位セ
ンサが備えられている。これら2つの水位センサ74,
75の出力は図外の制御回路に与えられ、該制御回路に
よってたとえば給湯バルブ65の開閉が制御され、貯湯
タンク17内に常に一定量の温水が満たされ得るように
されている。また、貯湯タンク67内の下方位置には、
貯湯タンク67に溜められた温水の温度を検出するため
の温度検出用サーミスタ76が備えられている。
【0041】さらに、貯湯タンク67の上方位置には溢
水口77が形成されていて、上位水位センサ75で検出
される以上に温水が溜まったとき、その温水が貯湯タン
ク67の外部へ溢れ出るようにされている。溢水口77
の下にはドレンパン78が備えられ、ドレンパン78で
受けられた水は排水管79を通って機外へ排出される。
【0042】なお、ドレンパン78には、排水管79か
らの排水が逆流して、ドレンパン78内に水が満ちた異
常状態を検出するためのオーバーフローセンサ80が備
えられている。貯湯タンク67の下方には温水を取り出
すための流出管81が連結されており、流出管81はポ
ンプ82の入口83に接続されている。ポンプ82はイ
ンバータ84によってその回転が低速から高速に到るま
での任意の回転数で駆動するよう制御される。
【0043】ポンプ82が駆動されると、貯湯タンク6
7に溜められた温水は流出管81を通ってポンプ82の
入口83からポンプ82内に吸い込まれ、ポンプ82の
出口85から吐き出される。ポンプ82の出口85には
吐き出される温水を4つの管に導く分岐管86が接続さ
れている。分岐管86の各分路先端には、それぞれ、リ
ンク上用バルブ87、リンク下用バルブ88、ロング用
バルブ89およびタンク排水バルブ90という4つの電
磁バルブを介して、第1供給管91、第2供給管92、
第3供給管93および第4供給管94が接続されてい
る。
【0044】第1供給管91の先端は前述した上リンク
53につなげられている。第2供給管92の先端は前述
した下リンク54につなげられている。第3供給管93
の先端部は水槽51の下方側の側壁外方に配置されてい
る。第3供給管93の先方部には、所定間隔で、水槽5
1内へ突出する前述した複数のノズル52が取り付けら
れている。第4供給管94の先端は水槽51の底面下方
に連設された排水トラップ95に連結され、排水トラッ
プ95へ水を導いて排水するようにされている。
【0045】排水トラップ95には排水管96が接続さ
れており、この排水管96は前述した排水管79とつな
がっている。以上のような構成であるから、図外の制御
回路によりインバータ84を制御してポンプ82を駆動
させ、かつ、リンク上用バルブ87、リンク下用バルブ
88およびロング用バルブ89を選択的に開成すること
により、水槽51内の所望のノズル52から温水を噴射
させ、被洗髪者の髪を自動的に洗髪することができる。
また洗髪の際には、前述したリンクモータ56によって
上リンク53および下リンク54を揺動させ、ノズル5
2からの温水の噴射方向を変化させればよい。
【0046】ところで、流出管81は、前述したように
貯湯タンク67とポンプ82の入口83との間をつなぐ
供給路である。流出管81の予め定める部分は他の部分
に比べてその内径が相対的に細くされたベンチュリ部9
7とされている。そして、ベンチュリ部97にはシャン
プー用枝管98およびトリートメント用枝管99が合流
されている。そしてこのシャンプー用枝管98およびト
リートメント用枝管99に形成された接続口41,42
に、この発明の一実施例にかかる溶液供給装置12から
延び出たシャンプー供給チューブ34およびトリートメ
ント供給チューブ35がそれぞれ連結されている。
【0047】なお、シャンプー用枝管98およびトリー
トメント用枝管99には、その根元部分に、それぞれ、
ベンチュリ部97へシャンプー液およびトリートメント
液を供給可能な状態にするか、供給不可能な状態にする
かを切換えるためのシャンプーバルブ100およびトリ
ートメントバルブ101が挿入されている。また、図7
では、従来のシャンプーボトル17およびトリートメン
トボトル18から供給されるシャンプー液およびトリー
トメント液の供給経路は、説明の都合上省略されてい
る。
【0048】図8は、溶液供給装置12が装着された自
動洗髪機の電気的な構成を示すブロック図である。自動
洗髪機には制御中枢としてのマイクロコンピュータ11
0が備えられていて、このマイクロコンピュータ110
に各種スイッチやセンサの信号が与えられ、その信号に
基づいてマイクロコンピュータ110から種々の素子や
装置へ制御信号が出力される。
【0049】具体的には、操作パネル4に備えられた各
種のボタンの押圧に応答して、各種の設定値等がマイク
ロコンピュータ110へ与えられる。また、貯湯タンク
67へ供給される温水の温度を検出するためのサーミス
タ68、貯湯タンク67に溜められた温水の温度を検出
するためのサーミスタ76、下位水位センサ74、上位
水位センサ75、オーバフローセンサ80の各出力もマ
イクロコンピュータ110へ与えられる。
【0050】マイクロコンピュータ110では、上述の
各入力信号に基づいて、インバータ84を制御してポン
プ82を駆動させ、貯湯タンク67の温水を汲み出して
自動洗髪処理を行わせる。また、マイクロコンピュータ
110は、貯湯バルブ65、リンク上用バルブ87、リ
ンク下用バルブ88、ロング用バルブ89、タンク排水
バルブ90、シャンプーバルブ100およびトリートメ
ントバルブ111という各電磁バルブへ制御信号を与
え、これら電磁バルブの開閉を制御する。また、リンク
モータ56を制御して、上リンク53および下リンク5
4の揺動を行わせる。
【0051】さらに、マイクロコンピュータ110は、
電気的に接続された溶液供給装置12のシャンプーコン
トローラ111およびトリートメントコントローラ11
2を制御する。シャンプーコントローラ111には前述
したシャンプーの圧送量を調整するための調整ボリュー
ム26がつながっており、また、シャンプー用チュービ
ングポンプ16Sのモータ15Sがつながっている。
【0052】同様に、トリートメントコントローラ11
2には、トリートメントの圧送量を調整するための調整
ボリューム27がつながっており、また、トリートメン
ト用チュービングポンプ16Tのモータ15Tがつなが
っている。また、シャンプーコントローラ111および
トリートメントコントローラ112は、手動運転スイッ
チ29により、動作させることができるようになってい
る。
【0053】図9は、溶液供給装置12を自動洗髪機に
装着する際、溶液供給装置12によるシャンプー液およ
びトリートメント液の供給量を初期設定するための手順
を表わすフローチャートであり、オペレータによる操作
手順を示している。図9では、シャンプー液の初期設定
が示されているが、トリートメント液の初期設定も全く
同じ手順によって行うことができる。
【0054】この図9に示す処理手順は、溶液供給装置
12から延び出たシャンプー供給チューブおよびトリー
トメント供給チューブ35の先端を自動洗髪機のシャン
プー用接続口41およびトリートメント用接続口42に
接続する前に行われる。図9を参照して、初期設定手順
について説明をする。まず、図2に示す溶液供給装置1
2のシャンプー調整ボリューム26を最大に設定し(ス
テップS1)、手動運転スイッチ29をたとえば右側へ
倒して(ステップS2)、シャンプー側チュービングポ
ンプ16を駆動させる(ステップS3)。
【0055】そしてシャンプー供給チューブ34を送ら
れて来るシャンプー液を目視により確認し、シャンプー
液がシャンプー供給チューブ34の先端に到着したとき
(ステップS4)、手動運転スイッチ29をオフする
(ステップS5)。このように最初、シャンプー調整ボ
リューム26を最大に設定して、チュービングポンプ1
6によるシャンプー液の汲み出しを行うと、比較的短時
間でシャンプー液がシャンプー供給チューブ34の先端
まで到達する。
【0056】次に、シャンプー調整ボリューム26を適
当と思われる位置に設定する(ステップS6)。そして
手動運転スイッチ29を再度右側へ倒して(ステップS
7)、シャンプー側チュービングポンプ16をオンさせ
る(ステップS8)。シャンプー側チュービングポンプ
16が駆動されると、シャンプー供給チューブ34の先
端からシャンプー液が一定流量で流れ出す。この流れ出
すシャンプー液を計量カップに取り、たとえば1分間で
どれだけのシャンプー液が流れ出るかを計る(ステップ
S9)。
【0057】そして1分間で流れ出るシャンプー液の量
を確認し(ステップS10)、適量でないと判断したと
きには、シャンプー調整ボリューム26を再設定して
(ステップS11)、ステップS7からの処理を繰り返
す。適量と判断した場合には、手動運転スイッチ29を
オフにする(ステップS12)。これによりシャンプー
液の供給初期設定が終了する。
【0058】その後シャンプー供給チューブ34の先端
を自動洗髪機のシャンプー用接続口41に接続する。ス
テップS9における適量か否かの判断は、使用するシャ
ンプーの種類等により異なるが、一般的には、1分間の
供給量としては5〜10mlぐらいである。図10は、
この実施例にかかる溶液供給装置12が装着された自動
洗髪機の洗髪処理動作を示すフローチャートである。
【0059】図7を参照しながら、図10の流れに従っ
て、洗髪処理動作について説明する。洗髪行程がスター
トすると、まず、初期排水行程が実行され(ステップS
21)、続いて予洗行程が行われる(ステップS2
2)。初期排水行程とは、貯湯タンク67からノズル5
2に到るまでの供給路中の冷えた水が被洗髪者の頭部に
かからないように排水させる処理である。
【0060】予洗行程とは、被洗髪者の髪を温水で濡ら
すシャンプー洗い前に行う処理である。次にシャンプー
行程に進む。シャンプー行程では、貯湯タンク67から
汲み出され、ノズル52から噴射される温水中にシャン
プー液が混入される。このため、ポンプ82がオンされ
て貯湯タンク67中の温水が汲み出され、リンク上用バ
ルブ87、リンク下用バルブ88およびロング用バルブ
89が開かれて、各ノズル52から温水が噴射される。
【0061】同時に、シャンプーバルブ100が開かれ
るとともに、シャンプーコントローラ111(図8参
照)に制御信号が与えられ、溶液供給装置12における
シャンプー側チュービングポンプ16Sがオンされて、
シャンプー供給チューブ34を介してベンチュリー部9
7へシャンプー液が定量供給される。なおこのとき、ト
リートメントバルブ101はオフ状態である(ステップ
S23)。
【0062】上記ステップS23の状態でポンプ82の
運転が継続されると、各ノズル52からシャンプー液が
混入された洗浄液が噴射され、被洗髪者の髪はシャンプ
ー液の混ざった温水で洗浄される。予め定めるシャンプ
ー時間が経過したことがマイクロコンピュータ110で
判断されると(ステップS24)、シャンプーバルブ1
00およびシャンプー側チュービングポンプ16Sがオ
フされて、濯ぎ行程が行われる(ステップS25)。
【0063】次いでトリートメント行程が行われる。ト
リートメント行程では、ポンプ82が駆動され、リンク
上用バルブ87、リンク下用バルブ88およびロング用
バルブ89が開かれ、かつ、トリートメントバルブ10
1も開かれる。そして溶液供給装置12におけるトリー
トメント側チュービングポンプ16Tがオンされる。ま
た、トリートメント行程ではシャンプーバルブ100は
閉じられている(ステップS26)。
【0064】各バルブが上述の状態のため、貯湯タンク
67から汲み出されてベンチュリー部97を通過する温
水中にトリートメント供給チューブ35を送られて来る
トリートメント液が混入される。したがって各ノズル5
2からはトリートメント液が混入された温水が噴射され
る。これにより被洗髪者の髪に対してトリートメント処
理が行われる。
【0065】マイクロコンピュータ110により予め定
められたトリートメント時間が経過したことが判別され
ると(ステップS27)、トリートメントバルブ101
が閉じられるとともにトリートメント側チュービングポ
ンプ装置16Tがオフされて、最終濯ぎ行程が実行され
る(ステップS28)。そして最終濯ぎ行程が終わった
とき、自動洗髪行程は終了する。
【0066】なお、自動洗髪行程が終了した後、たとえ
ば美容師は、自動洗髪が終了した被洗髪者の髪の毛をチ
ェックし、溶液供給装置12に備えられたシャンプー調
整ボリューム26またはトリートメント調整ボリューム
27を操作して、その後のシャンプー供給量やトリート
メント供給量を調整してもよい。ところで、図2〜図4
を参照して詳しく説明したこの発明の一実施例にかかる
溶液供給装置12では、シャンプー側チュービングポン
プ16Sのためにシャンプー側モータ15Sが設けら
れ、また、トリートメント側チュービングポンプ16T
を駆動するためにトリートメント側モータ15Tが備え
られている。すなわち、図2〜図4で説明した実施例
は、シャンプー用およびトリートメント用にそれぞれ専
用のモータが備えられた2モータの溶液供給装置となっ
ている。
【0067】溶液供給装置12は、かかる2モータ形式
にせず、1つのモータによってシャンプーの圧送および
トリートメントの圧送を行うようにすることが可能であ
る。以下に、かかる構成について説明をする。自動洗髪
機においては、シャンプー行程とトリートメント行程と
が同時に行われることはなく、通常、シャンプー行程が
終了後に、トリートメント行程が行われる。それゆえ、
シャンプー液とトリートメント液とは択一的に供給さ
れ、両方が同時に供給されることはない。
【0068】この点に注目して、溶液供給装置は、1つ
のモータと、ワンウェイクラッチを用いたチュービング
ポンプとにより構成することができる。図11は、1つ
のモータを駆動源とするシャンプーおよびトリートメン
トのためのチュービングポンプの構成を示す断面図であ
る。図11を参照して、チュービングポンプ120に
は、1本の駆動軸121と、該駆動軸121に外嵌され
た一対のロータ121,123が備えられている。一対
のロータ122,123は、駆動軸121の軸長方向に
隣接されている。各ロータ122,123には、それぞ
れ、複数のローラ127,128が備えられている。ロ
ーラ127はロータ122に対して回転自在に保持され
ており、先に説明したローラ37(図5参照)と同様
に、圧送チューブ131をしごくためのものである。
【0069】ロータ123に備えられた複数のローラ1
28も、ロータ123に対して回転自在に保持され、圧
送チューブ132をしごく。ロータ122に対応して、
ロータ122の外周面と一定間隔を隔てて対向するよう
にチューブ受け部129が配置されている。また、ロー
タ123に対向して、同様のチューブ受け部130が配
置されている。さらに、シャンプー圧送用チューブ13
1はロータ122とチューブ受け部129との間を通る
ようにセットされている。また、トリートメント圧送用
チューブ132は、ロータ123とチューブ受け部13
0との間を通るようにセットされている。
【0070】この実施例の特徴は、ロータ122は駆動
軸121に対してたとえば右回りのワンウェイクラッチ
133を介して外嵌されており、ロータ123は駆動軸
121に対してたとえば左回りのワンウェイクラッチ1
34を介して外嵌されていることである。そして、駆動
軸121の一端にはカップリング継手135を介してモ
ータ136のモータ軸137が接続されている。
【0071】このような構成であれば、モータ136が
右回転すると、その回転力はカップリング継手135を
介して駆動軸121へ与えられ、駆動軸121が右回転
する。このとき、右回りワンウェイクラッチ133を介
在して駆動軸121に外嵌されたロータ122は、駆動
軸121の右回りに伴い右回りに回転する。一方、ロー
タ123は、左回りワンウェイクラッチ134を介在し
て駆動軸121に外嵌されている。よって左回りワンウ
ェイクラッチ134の働きで駆動軸121は空転し、ロ
ータ123は動かない。
【0072】反対に、モータ136が左回転をすると、
駆動軸121が左回転し、それに伴ってロータ123は
左回転するが、ロータ122は回転しない。それゆえ、
溶液供給装置によりシャンプー液を供給する際には、モ
ータ136を右回転してロータ122を回転させ、シャ
ンプー用圧送チューブ131をしごけばよい。逆に、ト
リートメント液を供給する場合には、モータ136を左
回転させ、ロータ123を左回転させてトリートメント
用圧送チューブ132をしごけばよい。
【0073】かかる構成に用いるワンウェイクラッチ1
33,134は、市販されており、既に公知であるが、
その具体的な構成の一例を示せば、図12の通りであ
る。図12を参照して、Aの場合は、駆動軸121が左
回転しようとすると、ばね141の作用でころ142は
外輪143のカム面の噛み合い位置に進み、外輪カム面
と駆動軸121とのくさび作用で外輪143を駆動す
る。
【0074】逆に、Bに示すように、駆動軸121が右
回りするときは、ころ142はばね141の力に抗して
外輪143のカム面から離れる。このため、駆動軸12
1が右回転しても、外輪143は回らない。すなわち駆
動軸121は外輪143に対して空転する。以上の実施
例の説明では、溶液供給装置は、自動洗髪機に対して後
から装着可能なオプションキットの場合を説明した。溶
液供給装置は、このようなオプションキットとせず、最
初から自動洗髪機に組み込まれていてもよい。
【0075】図13に、溶液供給装置が組み込まれた自
動洗髪機の図解的な部分側面図を示す。図13の自動洗
髪機は、キャビネット1の上面の左奥部分に、溶液供給
装置12が内蔵されている。そしてこの溶液供給装置1
2の上面に対応するキャビネット1にはボトル載置用凹
部57が形成されている。図13に示すチュービングポ
ンプを備えた溶液供給装置が組み込まれた自動洗髪機の
場合、凹部57には、市販の所望の種類のシャンプーボ
トルやトリートメントボトルを載置できる。もちろん、
この自動洗髪機専用のシャンプー液やトリートメント液
が入ったボトルをセットすることも可能である。シャン
プーボトルおよびトリートメントボトルに収容されたシ
ャンプー液およびトリートメント液は、溶液供給装置1
2に備えられたチュービングポンプにより、前述の実施
例と同様に所定量ずつ供給される。
【0076】なお、溶液供給装置12をキャビネット1
内に内蔵した場合、キャビネット1の上面等に、供給量
調整用のボリュームが設けられているのが好ましい。こ
の発明は、以上説明した各実施例の他、種々の変更が可
能である。
【0077】
【発明の効果】この発明にかかる溶液供給装置によれ
ば、市販のシャンプーボトルやトリートメントボトルを
そのまま用いることができる。しかもボトル内のシャン
プー液やトリートメント液の粘性にかかわらず、シャン
プー液やトリートメント液を良好に汲み出すことができ
る。
【0078】また、この発明の溶液供給装置は、ハウジ
ング下面に脚が備えられており、自動洗髪機上に装着す
る際に、位置決めがしやすく、かつ、装着後の溶液供給
装置のぐらつきや外れを防止できる。またこの発明の溶
液供給装置によれば、容器が載置されるハウジング内に
は溶液送り手段の駆動源が内蔵されている。それゆえ駆
動源の発する熱がハウジング上面の容器を温め、容器内
の溶液の粘性を下げる。よって溶液送り手段により容器
内の溶液を汲み出しやすいという効果もある。
【0079】さらにこの発明にかかる溶液供給装置は、
ワンウェイクラッチを用いて単一のモータで2つのチュ
ーブしごき用ロータを選択的に駆動させることができ
る。それゆえ構成が簡単な溶液供給装置とすることがで
きる。さらに、この発明にかかる溶液供給装置が組み込
まれた自動洗髪機は、任意のシャンプーボトルやトリー
トメントボトルを利用でき、美容院等での使用に好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる溶液供給装置が装
着可能な自動洗髪機の外観斜視図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる溶液供給装置の正
面図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる溶液供給装置の左
側面図である。
【図4】この発明の一実施例にかかる溶液供給装置の背
面図である。
【図5】チュービングポンプの具体的な構成図である。
【図6】溶液供給装置を自動洗髪機に装着した場合の図
解図である。
【図7】溶液供給装置が装着された自動洗髪機の水路図
である。
【図8】溶液供給装置が装着された自動洗髪機の電気的
な構成を示すブロック図である。
【図9】溶液供給装置を自動洗髪機に装着する際、溶液
供給装置によるシャンプー液およびトリートメント液の
供給量を初期設定するための手順を表わすフローチャー
トである。
【図10】この発明の一実施例にかかる溶液供給装置が
装着された自動洗髪機の洗髪処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】1つのモータを駆動源とするシャンプーおよ
びトリートメントのためのチュービングポンプの構成を
示す断面図である。
【図12】ワンウェイクラッチの原理を説明するための
図解図である。
【図13】溶液供給装置が組み込まれたこの発明の一実
施例にかかる自動洗髪機の側面図解図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 10 窪み部 12 溶液供給装置 14 ハウジング 15,15S,15T モータ 16,16S,16T チュービングポンプ 17 シャンプーボトル 18 トリートメントボトル 28 ゴム脚 30 圧送チューブ 32 ロータ 37 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 英昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 結城 武成 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 野呂 勝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 長縄 充 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西山 昭雄 大阪市中央区東心斎橋2丁目1番1号 タ カラベルモント株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温水を噴射させ、噴射される温水によって
    被洗髪者の髪を自動的に洗浄する自動洗髪機に装着可能
    な溶液供給装置であって、 所定の溶液が収容された容器を上面に載置可能なハウジ
    ングと、 前記ハウジング上面に載置された容器に一端側が挿入可
    能であり、他端側は前記ハウジング内へ延びたチューブ
    と、 前記ハウジング内に設けられ、ハウジング内へ延びた前
    記チューブの所定位置に係合されていて、該チューブを
    しごくことによって前記所定の溶液を容器から汲み出し
    チューブ内をチューブ他端側へ送る溶液送り手段と、を
    含むことを特徴とする溶液供給装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の溶液供給装置において、 前記ハウジングは、シャンプー液の収容されたシャンプ
    ーボトルおよびトリートメント液の収容されたトリート
    メントボトルを載置可能であり、 それぞれのボトルに対応して、一端側が各ボトルに挿入
    される2本のチューブが備えられており、各チューブに
    は、それぞれ、溶液送り手段が係合されていることを特
    徴とする、溶液供給装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の溶液供給装置において、 前記溶液送り手段は、各チューブに係合された2つのチ
    ューブしごき用ロータと、 該2つのロータが外嵌された共通の駆動軸と、 該駆動軸を回転させるための単一のモータと、 各ロータと駆動軸との間に挿入され、駆動軸が一方方向
    へ回転するとき一方のロータのみを回転させ、駆動軸が
    他方方向へ回転するとき他方のロータのみを回転させる
    一対のワンウェイクラッチと、を含むことを特徴とす
    る、溶液供給装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の溶液供給
    装置において、 前記ハウジングの下面には、当該溶液供給装置を自動洗
    髪機上に設置する際に、自動洗髪機に形成された窪みに
    係合する脚が備えられていることを特徴とする、溶液供
    給装置。
  5. 【請求項5】温水を噴射させ、噴射される温水によって
    被洗髪者の髪を自動的に洗髪する自動洗髪機であって、 所定の溶液が収容された容器を載置可能な容器載置部
    と、 容器載置部に載置された容器に一端側が挿入可能であ
    り、他端側は載置部の下方へ延びたチューブと、 前記載置部の下方に設けられ、載置部の下方へ延びた前
    記チューブの所定位置に係合されていて、該チューブを
    しごくことによって溶液を前記容器から汲み出しチュー
    ブ内をチューブ他端側へ送る溶液送り手段と、を含むこ
    とを特徴とする自動洗髪機。
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CN110876522A (zh) * 2018-08-05 2020-03-13 詹秋林 一种智能头发清洁机

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CN110876522B (zh) * 2018-08-05 2022-04-12 桐乡市如初信息科技有限公司 一种智能头发清洁机

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