JPH0865818A - 連動車両の信号伝送装置及び車両分離検知装置 - Google Patents
連動車両の信号伝送装置及び車両分離検知装置Info
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- JPH0865818A JPH0865818A JP19543894A JP19543894A JPH0865818A JP H0865818 A JPH0865818 A JP H0865818A JP 19543894 A JP19543894 A JP 19543894A JP 19543894 A JP19543894 A JP 19543894A JP H0865818 A JPH0865818 A JP H0865818A
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- leading
- speed
- separation
- interlocking
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02T90/10—Technologies relating to charging of electric vehicles
- Y02T90/16—Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles
Landscapes
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、後方車両の無人化及びケーブル設備
の削減を図ることを目的とする。 【構成】連動車両の先頭車両11及び後方車両12に無
線送受信機13,15をそれぞれ設け、これら無線送受
信機13,15を用いて先頭車両11,後方車両12間
の信号伝送を無線通信にて行うことを特徴とする。
の削減を図ることを目的とする。 【構成】連動車両の先頭車両11及び後方車両12に無
線送受信機13,15をそれぞれ設け、これら無線送受
信機13,15を用いて先頭車両11,後方車両12間
の信号伝送を無線通信にて行うことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連動車両における先頭
車両と後方車両との間の信号伝送を行うための信号伝送
装置、及びその信号伝送装置を用いて連動車両の分離を
検出する車両分離検知装置に関する。
車両と後方車両との間の信号伝送を行うための信号伝送
装置、及びその信号伝送装置を用いて連動車両の分離を
検出する車両分離検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の連動車両は、先頭車両と後方車両
とを車両連結時に間に介在する車両を介してケーブルで
接続し、先頭車両と後方車両の双方の乗務員がケーブル
を使用した信号伝送により相互に情報の交換を行ってい
る。
とを車両連結時に間に介在する車両を介してケーブルで
接続し、先頭車両と後方車両の双方の乗務員がケーブル
を使用した信号伝送により相互に情報の交換を行ってい
る。
【0003】このような連動車両では、走行中における
先頭車両と後方車両の分離を、後方車両の乗務員による
マンパワーにより検知し、又は車両分離に伴うケーブル
断線を検出することにより検知している。
先頭車両と後方車両の分離を、後方車両の乗務員による
マンパワーにより検知し、又は車両分離に伴うケーブル
断線を検出することにより検知している。
【0004】図5は、従来の連動車両における信号伝送
系統の概略図である。牽引車両1の先頭に先頭車両2が
連結され、牽引車両1の後方に後方車両3が連結され、
先頭車両2の制御装置4と後方車両3の制御装置5とが
信号ケーブルL1〜L(n−1)及びケーブルコネクタ
C1〜Cnを介して接続されている。各信号ケーブルL
1〜L(n−1)は予め各牽引車両に敷設されていて、
車両編成時にケーブルコネクタC1〜Cnにより接続さ
れる。
系統の概略図である。牽引車両1の先頭に先頭車両2が
連結され、牽引車両1の後方に後方車両3が連結され、
先頭車両2の制御装置4と後方車両3の制御装置5とが
信号ケーブルL1〜L(n−1)及びケーブルコネクタ
C1〜Cnを介して接続されている。各信号ケーブルL
1〜L(n−1)は予め各牽引車両に敷設されていて、
車両編成時にケーブルコネクタC1〜Cnにより接続さ
れる。
【0005】例えば、図5の編成状態となっている連動
車両が走行する場合、平坦な場所では先頭車両2の牽引
力で十分であるが上り坂になると、さらに後方車両3の
牽引力も必要になる。このような場合に先頭車両2の乗
務員M1から後方車両3の乗務員M2に対して連絡する
のに信号ケーブルを使った信号伝送が行われる。
車両が走行する場合、平坦な場所では先頭車両2の牽引
力で十分であるが上り坂になると、さらに後方車両3の
牽引力も必要になる。このような場合に先頭車両2の乗
務員M1から後方車両3の乗務員M2に対して連絡する
のに信号ケーブルを使った信号伝送が行われる。
【0006】一方、最近では後方車両3の無人化が考え
られている。後方車両3を無人化した場合、先頭車両2
から後方車両3を遠隔操作しなければならないため先頭
車両2,後方車両3間で伝送すべき情報量が大幅に増加
する。
られている。後方車両3を無人化した場合、先頭車両2
から後方車両3を遠隔操作しなければならないため先頭
車両2,後方車両3間で伝送すべき情報量が大幅に増加
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、信号ケ
ーブルを使った信号伝送では伝送可能な情報量が少ない
ため、先頭車両2から後方車両3に対する指令や後方車
両3から前方車両2への情報伝送が制限される問題があ
る。
ーブルを使った信号伝送では伝送可能な情報量が少ない
ため、先頭車両2から後方車両3に対する指令や後方車
両3から前方車両2への情報伝送が制限される問題があ
る。
【0008】また、信号ケーブルを使った信号伝送で
は、連動車両の編成が変更になった場合に随時ケーブル
コネクタC1〜Cnの組み替えが作業が必要となり、ま
た各車両にケーブル設備が必要となる。
は、連動車両の編成が変更になった場合に随時ケーブル
コネクタC1〜Cnの組み替えが作業が必要となり、ま
た各車両にケーブル設備が必要となる。
【0009】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、信号ケーブルに比べ情報伝送量を大幅に増
大して後方車両の無人化を図ることができ、また車両に
ケーブル設備を備える必要がなく、連動車両の編成変更
時のケーブルコネクタの組み替えが作業を削減できる連
動車両の信号伝送装置を提供することを目的とする。
れたもので、信号ケーブルに比べ情報伝送量を大幅に増
大して後方車両の無人化を図ることができ、また車両に
ケーブル設備を備える必要がなく、連動車両の編成変更
時のケーブルコネクタの組み替えが作業を削減できる連
動車両の信号伝送装置を提供することを目的とする。
【0010】本発明は、車両分離をマンパワー検知また
はケーブル断線検知によること無く正確に検出すること
ができ、後方車両の無人化及びケーブル設備の削減を図
ることのできる車両分離検知装置を提供することを目的
とする。
はケーブル断線検知によること無く正確に検出すること
ができ、後方車両の無人化及びケーブル設備の削減を図
ることのできる車両分離検知装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。請求項1に対
応する本発明は、連動車両の先頭車両及び後方車両に無
線送受信機をそれぞれ設け、これら無線送受信機を用い
て先頭車両,後方車両間の信号伝送を無線通信にて行う
ことを特徴とする。
成するために以下のような手段を講じた。請求項1に対
応する本発明は、連動車両の先頭車両及び後方車両に無
線送受信機をそれぞれ設け、これら無線送受信機を用い
て先頭車両,後方車両間の信号伝送を無線通信にて行う
ことを特徴とする。
【0012】請求項2に対応する本発明は、連動車両の
車両分離を検知する車両分離検知装置において、連動車
両の先頭車両及び後方車両のそれぞれに設けられた無線
送受信機と、前記先頭車両及び前記後方車両の車両速度
をそれぞれ検出する車両速度検出手段と、前記後方車両
の無線送受信機から前記先頭車両の無線送受信機への信
号伝送状態または前記車両速度検出手段で検出された車
両速度情報に基づいて車両分離を検知する車両分離監視
手段とを具備して構成される。
車両分離を検知する車両分離検知装置において、連動車
両の先頭車両及び後方車両のそれぞれに設けられた無線
送受信機と、前記先頭車両及び前記後方車両の車両速度
をそれぞれ検出する車両速度検出手段と、前記後方車両
の無線送受信機から前記先頭車両の無線送受信機への信
号伝送状態または前記車両速度検出手段で検出された車
両速度情報に基づいて車両分離を検知する車両分離監視
手段とを具備して構成される。
【0013】請求項3に対応する本発明は、車両分離監
視手段が、前記車両速度検出手段から後方車両の車両速
度を後方車両の無線送受信機から先頭車両の無線送受信
機を介して取り込むと共に、先頭車両の車両速度を前記
車両速度検出手段から直接取り込み、先頭車両及び後方
車両の各車両速度を低速域から高速域まで段階的に分割
したバンドにバンド割り付けし、先頭車両の車両速度が
属するバンドと後方車両の車両速度が属するバンドとを
比較して車両分離を検知する。
視手段が、前記車両速度検出手段から後方車両の車両速
度を後方車両の無線送受信機から先頭車両の無線送受信
機を介して取り込むと共に、先頭車両の車両速度を前記
車両速度検出手段から直接取り込み、先頭車両及び後方
車両の各車両速度を低速域から高速域まで段階的に分割
したバンドにバンド割り付けし、先頭車両の車両速度が
属するバンドと後方車両の車両速度が属するバンドとを
比較して車両分離を検知する。
【0014】
【作用】本発明は、以上のような手段を講じたことによ
り次のような作用を奏する。請求項1に対応する本発明
によれば、連動車両の先頭車両と後方車両との間で無線
送受信機による無線通信にて情報の授受が行われるの
で、信号ケーブルに比べ情報伝送量が大幅に増大すると
共に、ケーブル設備の削減が図られる。
り次のような作用を奏する。請求項1に対応する本発明
によれば、連動車両の先頭車両と後方車両との間で無線
送受信機による無線通信にて情報の授受が行われるの
で、信号ケーブルに比べ情報伝送量が大幅に増大すると
共に、ケーブル設備の削減が図られる。
【0015】請求項2に対応する本発明によれば、連動
車両の先頭車両と後方車両との間の情報伝送は無線送受
信機による無線通信にて行われ、先頭車両の無線送受信
機にて受信される後方車両の無線送受信機からの電波状
態から車両分離監視手段が車両分離を検知する。例え
ば、後方車両が分離して離れていけば先頭車両での受信
電波が減衰していくので、このような状態の変化から車
両分離が検出できる。
車両の先頭車両と後方車両との間の情報伝送は無線送受
信機による無線通信にて行われ、先頭車両の無線送受信
機にて受信される後方車両の無線送受信機からの電波状
態から車両分離監視手段が車両分離を検知する。例え
ば、後方車両が分離して離れていけば先頭車両での受信
電波が減衰していくので、このような状態の変化から車
両分離が検出できる。
【0016】また、車両速度検出手段で検出された前方
車両及び後方車両の車両速度が車両分離監視手段へ入力
され、そこで両者が比較されて先頭車両と後方車両との
車両速度が所定値以上離れていれば車両分離と認識され
る。
車両及び後方車両の車両速度が車両分離監視手段へ入力
され、そこで両者が比較されて先頭車両と後方車両との
車両速度が所定値以上離れていれば車両分離と認識され
る。
【0017】請求項3に対応する本発明によれば、車両
速度検出手段で検出された後方車両の車両速度が後方車
両の無線送受信機から先頭車両の無線送受信機へ送信さ
れて先頭車両に設置された車両分離監視手段へ入力され
る。一方、車両速度検出手段で検出された先頭車両の車
両速度が直接車両分離監視手段へ入力される。そして、
双方の車両速度がそれぞれバンド割り付けされ、バンド
間の比較が行われる。しかも、後方車両の車両速度を後
方車両の無線送受信機から受信しているので、同時に後
方車両の分離検知も可能になる。
速度検出手段で検出された後方車両の車両速度が後方車
両の無線送受信機から先頭車両の無線送受信機へ送信さ
れて先頭車両に設置された車両分離監視手段へ入力され
る。一方、車両速度検出手段で検出された先頭車両の車
両速度が直接車両分離監視手段へ入力される。そして、
双方の車両速度がそれぞれバンド割り付けされ、バンド
間の比較が行われる。しかも、後方車両の車両速度を後
方車両の無線送受信機から受信しているので、同時に後
方車両の分離検知も可能になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の一実施例に係る連動車両の制御システム
の概略図である。牽引車両10の先頭に先頭車両11が
連結され、牽引車両10の後方に後方車両が連結されて
いる。先頭車両11には特定小電力無線機13とその送
受信用アンテナ14とからなる無線送受信機が搭載され
ており、同様に後方車両12には特定小電力無線機15
とその送受信用アンテナ16とからなる無線送受信機が
搭載されている。先頭車両11の特定小電力無線機13
と、後方車両12の特定小電力無線機15とは、それぞ
れ送信用に1波づつ使用する。
1は、本発明の一実施例に係る連動車両の制御システム
の概略図である。牽引車両10の先頭に先頭車両11が
連結され、牽引車両10の後方に後方車両が連結されて
いる。先頭車両11には特定小電力無線機13とその送
受信用アンテナ14とからなる無線送受信機が搭載され
ており、同様に後方車両12には特定小電力無線機15
とその送受信用アンテナ16とからなる無線送受信機が
搭載されている。先頭車両11の特定小電力無線機13
と、後方車両12の特定小電力無線機15とは、それぞ
れ送信用に1波づつ使用する。
【0019】先頭車両11は、図2に示すフローチャー
トに基づいた車両連動運転制御を行う制御装置17を備
えている。また後方車両12は、無人化されており後方
車両12の制御装置18は先頭車両11から制御される
ようになっている。なお、先頭車両11及び後方車両1
2ともに車軸に設置されたパルスジェネレータからなる
速度検出器(不図示)により速度検出しており、その速
度検出信号が制御装置17,18に入力されている。
トに基づいた車両連動運転制御を行う制御装置17を備
えている。また後方車両12は、無人化されており後方
車両12の制御装置18は先頭車両11から制御される
ようになっている。なお、先頭車両11及び後方車両1
2ともに車軸に設置されたパルスジェネレータからなる
速度検出器(不図示)により速度検出しており、その速
度検出信号が制御装置17,18に入力されている。
【0020】次に、図2を参照しながら本実施例におけ
る連動運転時の列車分離検知処理について説明する。連
動運転開始指令が与えられると、制御装置17が列車分
離検知処理を開始する(ステップS1)。最初に無線状
態をチェックし(ステップS2)、問題がなければ先頭
車両11の速度検出及び後方車両12の速度認識を行う
(ステップS3)。ここで、後方車両の制御装置18
は、後方車両12の車軸に設置された速度検出器から送
られてくる速度検出信号を伝送データに変換し、特定小
電力無線機15で送受信用アンテナ16から先頭車両1
1のアンテナ14へ向けて送信している。先頭車両11
の制御装置17が、アンテナ14で受信した速度情報を
特定小電力無線機13を介して取り込むことにより後方
車両12の速度認識が行われる。
る連動運転時の列車分離検知処理について説明する。連
動運転開始指令が与えられると、制御装置17が列車分
離検知処理を開始する(ステップS1)。最初に無線状
態をチェックし(ステップS2)、問題がなければ先頭
車両11の速度検出及び後方車両12の速度認識を行う
(ステップS3)。ここで、後方車両の制御装置18
は、後方車両12の車軸に設置された速度検出器から送
られてくる速度検出信号を伝送データに変換し、特定小
電力無線機15で送受信用アンテナ16から先頭車両1
1のアンテナ14へ向けて送信している。先頭車両11
の制御装置17が、アンテナ14で受信した速度情報を
特定小電力無線機13を介して取り込むことにより後方
車両12の速度認識が行われる。
【0021】次に、先頭車両11の車両速度と後方車両
12の車両速度とをそれぞれバンド割付テーブルを使っ
てバンド割り付けする(ステップS4)。制御装置17
の内部メモリに、図3に示すバンド割付テーブルが記憶
されている。例えば、先頭車両11の検出された車両速
度が5km/hであれば、低速バンドが割り付けられ
る。
12の車両速度とをそれぞれバンド割付テーブルを使っ
てバンド割り付けする(ステップS4)。制御装置17
の内部メモリに、図3に示すバンド割付テーブルが記憶
されている。例えば、先頭車両11の検出された車両速
度が5km/hであれば、低速バンドが割り付けられ
る。
【0022】先頭車両11と後方車両12との間で車両
分離が起きていなければ同じ車両速度となるため両者の
割り付けバンドが同じになる。なお、車両速度が隣接す
る速度バンドの境界点近傍にあるときは1つずれたバン
ドとなることもある。本実施例では先頭車両11の車両
速度に割り付けられた速度バンド(以下、先頭車両バン
ドと呼ぶ)と後方車両12の車両速度に割り付けられた
速度バンド(以下、後方車両バンドと呼ぶ)とを比較す
る(ステップS5)。そして、ステップS6の処理にお
いて、“先頭車両バンド>後方車両バンド”の条件が不
成立の場合は、さらにステップS7において後方車両バ
ンドが先頭車両バンドよりも1段階だけ上であるか否か
判断される。後方車両バンドが先頭車両バンドよりも1
段階よりも上ならば,ステップS8において2段階だけ
上か否か判断される。2段階よりも上であると判断され
た場合は、先頭車両11の車両速度と後方車両12の車
両速度とが違いすぎるため列車分離が起きていると判断
し(ステップS11)、先頭車両11に非常ブレーキを
作動させると共に、後方車両12に非常ブレーキ指令を
送出する(ステップS12)。後方車両12に対する非
常ブレーキ指令は、先頭車両11の無線送受信装置から
後方車両12の無線送受信装置へ無線送信される。
分離が起きていなければ同じ車両速度となるため両者の
割り付けバンドが同じになる。なお、車両速度が隣接す
る速度バンドの境界点近傍にあるときは1つずれたバン
ドとなることもある。本実施例では先頭車両11の車両
速度に割り付けられた速度バンド(以下、先頭車両バン
ドと呼ぶ)と後方車両12の車両速度に割り付けられた
速度バンド(以下、後方車両バンドと呼ぶ)とを比較す
る(ステップS5)。そして、ステップS6の処理にお
いて、“先頭車両バンド>後方車両バンド”の条件が不
成立の場合は、さらにステップS7において後方車両バ
ンドが先頭車両バンドよりも1段階だけ上であるか否か
判断される。後方車両バンドが先頭車両バンドよりも1
段階よりも上ならば,ステップS8において2段階だけ
上か否か判断される。2段階よりも上であると判断され
た場合は、先頭車両11の車両速度と後方車両12の車
両速度とが違いすぎるため列車分離が起きていると判断
し(ステップS11)、先頭車両11に非常ブレーキを
作動させると共に、後方車両12に非常ブレーキ指令を
送出する(ステップS12)。後方車両12に対する非
常ブレーキ指令は、先頭車両11の無線送受信装置から
後方車両12の無線送受信装置へ無線送信される。
【0023】また、ステップS6において、“先頭車両
バンド>後方車両バンド”の条件が成立した場合は、さ
らにステップS9において先頭車両バンドが後方車両バ
ンドよりも1段階だけ上であるか否か判断される。先頭
車両バンドが後方車両バンドよりも1段階よりも上なら
ば,ステップS10において2段階だけ上か否か判断さ
れる。2段階よりも上であると判断された場合は、先頭
車両11の車両速度と後方車両12の車両速度とが違い
すぎるため列車分離が起きていると判断し(ステップS
11)、先頭車両11に非常ブレーキを作動させると共
に、後方車両12に非常ブレーキ指令を送出する(ステ
ップS12)。後方車両12に対する非常ブレーキ指令
は、先頭車両11の無線送受信装置から後方車両12の
無線送受信装置へ無線送信される。
バンド>後方車両バンド”の条件が成立した場合は、さ
らにステップS9において先頭車両バンドが後方車両バ
ンドよりも1段階だけ上であるか否か判断される。先頭
車両バンドが後方車両バンドよりも1段階よりも上なら
ば,ステップS10において2段階だけ上か否か判断さ
れる。2段階よりも上であると判断された場合は、先頭
車両11の車両速度と後方車両12の車両速度とが違い
すぎるため列車分離が起きていると判断し(ステップS
11)、先頭車両11に非常ブレーキを作動させると共
に、後方車両12に非常ブレーキ指令を送出する(ステ
ップS12)。後方車両12に対する非常ブレーキ指令
は、先頭車両11の無線送受信装置から後方車両12の
無線送受信装置へ無線送信される。
【0024】なお、上述した分離検知処理の際には必ず
最初にステップS2の処理により無線装置の送受信が正
常に行われているか否か判断する。例えば、ステップS
2において、受信データの同期ワード,垂直パリティチ
ェック,水平パリティチェック,機器アドレス照合,サ
ムチェック,ウォッチドッグタイマ監視を行い、異常発
生の有無を判断する。異常が発生していれば、直ちにス
テップS12の処理へ移行する。
最初にステップS2の処理により無線装置の送受信が正
常に行われているか否か判断する。例えば、ステップS
2において、受信データの同期ワード,垂直パリティチ
ェック,水平パリティチェック,機器アドレス照合,サ
ムチェック,ウォッチドッグタイマ監視を行い、異常発
生の有無を判断する。異常が発生していれば、直ちにス
テップS12の処理へ移行する。
【0025】また、ステップS2の処理には後方車両1
2からの電波断検知を含んでいる。先頭車両11と後方
車両12とが何等かの原因で分離すると、一般的には先
頭車両11と後方車両12との距離が離れていく。その
結果、両者がある程度の距離まで離れると両車両間の電
波が不通となるため、先頭車両11の無線機13にて電
波断の状態となる。原則的には、電波断状態が検知され
る前に上述した処理により分離検知されるが、双方の速
度バンドが2段階よりも離れているにも拘らず列車分離
検知されなかった場合には、ステップS2の電波断検知
が機能して被上程ブレーキが掛けられることになる。
2からの電波断検知を含んでいる。先頭車両11と後方
車両12とが何等かの原因で分離すると、一般的には先
頭車両11と後方車両12との距離が離れていく。その
結果、両者がある程度の距離まで離れると両車両間の電
波が不通となるため、先頭車両11の無線機13にて電
波断の状態となる。原則的には、電波断状態が検知され
る前に上述した処理により分離検知されるが、双方の速
度バンドが2段階よりも離れているにも拘らず列車分離
検知されなかった場合には、ステップS2の電波断検知
が機能して被上程ブレーキが掛けられることになる。
【0026】このように本実施例によれば、連動車両の
先頭車両11と後方車両12との間の信号伝送を互いの
車両に備えた小電力無線機13,15を使用しているの
で、車両にケーブル設備がなくても信号伝送が可能とな
りケーブル設備を削減できると共に、列車編成変更の際
の接続作業を無くすこともできる。
先頭車両11と後方車両12との間の信号伝送を互いの
車両に備えた小電力無線機13,15を使用しているの
で、車両にケーブル設備がなくても信号伝送が可能とな
りケーブル設備を削減できると共に、列車編成変更の際
の接続作業を無くすこともできる。
【0027】また、本実施例によれば、信号ケーブルに
よる信号伝送に比べて伝送容量を増加させることがで
き、また先頭車両バンドと後方車両バンドとの比較によ
り分離検知を行っているので、詳細な指令を後方車両1
2に対して送信することができると共にマンパワーによ
らずに分離検知でき、後方車両12を無人化することが
できる。
よる信号伝送に比べて伝送容量を増加させることがで
き、また先頭車両バンドと後方車両バンドとの比較によ
り分離検知を行っているので、詳細な指令を後方車両1
2に対して送信することができると共にマンパワーによ
らずに分離検知でき、後方車両12を無人化することが
できる。
【0028】また、本実施例によれば、後方車両12か
ら無線通信されてくる後方車両速度情報を電波断検知し
てから本来の分離検知に使用するので、2重の分離検知
機能が働くことになり信頼性の改善を図ることができ
る。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施可能であ
る。
ら無線通信されてくる後方車両速度情報を電波断検知し
てから本来の分離検知に使用するので、2重の分離検知
機能が働くことになり信頼性の改善を図ることができ
る。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、信
号ケーブルに比べ情報伝送量を大幅に増大して後方車両
の無人化を図ることができ、また車両にケーブル設備を
備える必要がなく、連動車両の編成変更時のケーブルコ
ネクタの組み替えが作業を削減できる。
号ケーブルに比べ情報伝送量を大幅に増大して後方車両
の無人化を図ることができ、また車両にケーブル設備を
備える必要がなく、連動車両の編成変更時のケーブルコ
ネクタの組み替えが作業を削減できる。
【0030】また、本発明によれば、車両分離をマンパ
ワー検知またはケーブル断線検知によることなく正確に
検出することができ、後方車両の無人化及びケーブル設
備の削減を図ることのできる。
ワー検知またはケーブル断線検知によることなく正確に
検出することができ、後方車両の無人化及びケーブル設
備の削減を図ることのできる。
【図1】本発明の一実施例に係る連動車両の制御システ
ムの概略図である。
ムの概略図である。
【図2】図1に示す実施例における分離検知処理のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図3】バンド割付テーブルを示す図である。
【図4】分離検知動作を示す図である。
【図5】従来の連動車両の制御システムの概略図であ
る。
る。
10…牽引車両、11…先頭車両、12…後方車両、1
3,15…特定小電力無線機、14,16…送受信用ア
ンテナ、17,18…制御装置。
3,15…特定小電力無線機、14,16…送受信用ア
ンテナ、17,18…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋敷 光吉 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内
Claims (3)
- 【請求項1】 連動車両の先頭車両及び後方車両に無線
送受信機をそれぞれ設け、これら無線送受信機を用いて
先頭車両,後方車両間の信号伝送を無線通信にて行うこ
とを特徴とする連動車両の信号伝送装置。 - 【請求項2】 連動車両の車両分離を検知する車両分離
検知装置において、 連動車両の先頭車両及び後方車両のそれぞれに設けられ
た無線送受信機と、前記先頭車両及び前記後方車両の車
両速度をそれぞれ検出する車両速度検出手段と、前記後
方車両の無線送受信機から前記先頭車両の無線送受信機
への信号伝送状態または前記車両速度検出手段で検出さ
れた車両速度情報の少なくとも一方に基づいて車両分離
を検知する車両分離監視手段とを具備したことを特徴と
する連動車両の車両分離検知装置。 - 【請求項3】 前記車両分離監視手段は、前記車両速度
検出手段から後方車両の車両速度を後方車両の無線送受
信機から先頭車両の無線送受信機を介して取り込むと共
に、先頭車両の車両速度を前記車両速度検出手段から直
接取り込み、先頭車両及び後方車両の各車両速度を低速
域から高速域まで段階的に分割したバンドにバンド割り
付けし、先頭車両の車両速度が属するバンドと後方車両
の車両速度が属するバンドとを比較して車両分離を検知
することを特徴とする請求項2記載の連動車両の車両分
離検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19543894A JPH0865818A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 連動車両の信号伝送装置及び車両分離検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19543894A JPH0865818A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 連動車両の信号伝送装置及び車両分離検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0865818A true JPH0865818A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16341068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19543894A Pending JPH0865818A (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 連動車両の信号伝送装置及び車両分離検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0865818A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001138911A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-22 | Ntn Corp | 貨物列車の発電機構およびこれを利用した情報通信システム |
CN104192064A (zh) * | 2014-09-16 | 2014-12-10 | 成都衔石科技有限公司 | 跟驰车队爆胎报警监测系统 |
JP2018117478A (ja) * | 2017-01-19 | 2018-07-26 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 列車分離検知システム及びその方法 |
-
1994
- 1994-08-19 JP JP19543894A patent/JPH0865818A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001138911A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-22 | Ntn Corp | 貨物列車の発電機構およびこれを利用した情報通信システム |
CN104192064A (zh) * | 2014-09-16 | 2014-12-10 | 成都衔石科技有限公司 | 跟驰车队爆胎报警监测系统 |
JP2018117478A (ja) * | 2017-01-19 | 2018-07-26 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 列車分離検知システム及びその方法 |
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