JPH0864427A - 電子部品用磁心 - Google Patents

電子部品用磁心

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JPH0864427A
JPH0864427A JP22081394A JP22081394A JPH0864427A JP H0864427 A JPH0864427 A JP H0864427A JP 22081394 A JP22081394 A JP 22081394A JP 22081394 A JP22081394 A JP 22081394A JP H0864427 A JPH0864427 A JP H0864427A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic core
resin material
pencil hardness
insulating layer
average thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP22081394A
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English (en)
Inventor
Akira Kato
藤 晶 加
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 磁心と導電線の非導通性が優れ、巻線くずれ
が発生せず、パワー伝達性の卓越した電子部品用磁心の
提供。 【構成】 外周に導電線2を巻装してチップインダクタ
などの電子部品Pに利用されるフェライト材料などで形
成された磁心1であって、当該磁心1の表面にエンピツ
硬度が2H以上で、且つ、平均厚みが10〜100μm
の樹脂材料などからなる絶縁層3Aを設けて磁心1の稜
線部を包囲する突弧状絶縁部を形成し、その表面の凹凸
度が10〜100μmとなる凹凸状となしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インダクタ、トラン
スなどの電子部品における磁心と、その外周に巻装され
る導電線との非導通性を向上させた信頼性の高い電子部
品に利用される磁心に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パルストランスなどのように磁心
上に絶縁状の巻線を巻装してなる電子部品においては、
前記の磁心と巻線との電気的絶縁性を保証するために、
予め磁心の外周に樹脂層を形成し、その外周に巻線を施
したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した電子部品にお
いても、絶縁性の樹脂層が形成されているため、磁心と
巻線との間に電気的導通は発生されることがないと予測
されていたが、格別特性が限定されない通常の樹脂材か
らなる絶縁層の場合には、その硬度の不足などに基因し
て、非導通性が損なわれてしまうという不具合が発生し
ていた。
【0004】又表面に凹凸がなく、巻線が滑りやすく巻
線くずれが生じ、パワー伝達効率が悪くなるという欠点
があった。
【0005】更には、梱包、搬送時などの取り扱いに際
しては、樹脂層が衝突,接触などに起因して損傷されて
絶縁性能が低下し、磁心と巻線とが導通状態となるおそ
れがあった。
【0006】この発明の第1の目的は、磁心と、その外
周に巻装する導電線との非導通性に関して高い信頼性が
得られるものであって、しかも製造コストの大巾な低減
を図ることができる電子部品用磁心を提供することであ
る。
【0007】この発明の第2の目的は、磁心上に巻装さ
れる導電線において、巻線くずれを防止し、しかも、パ
ワー伝達性において優れた特性を備えた電子部品用磁心
を提供することである。
【0008】この発明の第3の目的は、絶縁層の損傷を
安全に未然防止することにより、磁心と導電線との非導
通性を保障しうる電子部品用磁心を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めのこの発明の構成上の特徴点は、次のとおりである。
【0010】(1) 外周に導電線を巻装してチップインダ
クタなどの電子部品に利用されるフェライト材料などで
形成された磁心であって、当該磁心の全表面にわたって
エンピツ硬度が2H以上で、且つ、平均厚みが10〜1
00μmの樹脂材料などからなる絶縁層を形成した電子
部品用磁心。
【0011】(2) 前記磁心における凸状を呈した稜線領
域において、エンピツ硬度が2H以上で、且つ、平均厚
みが10〜100μmの樹脂材料などからなる突弧状絶
縁部を形成した前記(1) 記載の電子部品用磁心。
【0012】(3) 前記磁心の外表面の少なくとも一部分
に、エンピツ硬度が2H以上で、且つ、平均厚みが10
〜100μmの樹脂材料などからなる絶縁層を形成した
前記(1) 記載の電子部品用磁心。
【0013】(4) 前記磁心の全表面にわたって、エンピ
ツ硬度が2H以上で、且つ、平均厚みが10〜100μ
mの樹脂材料などからなり、当該樹脂材料などの表面の
凹凸度が10〜100μmとなる凹凸状の絶縁層を形成
した(1) 記載の電子部品用磁心。
【0014】(5) 前記磁心における凸状を呈した稜線領
域において、エンピツ硬度が2H以上で、且つ、平均厚
みが10〜100μmの樹脂材料などからなる凹凸状を
なす突弧状絶縁部を形成した前記(1) 記載の電子部品用
磁心。
【0015】(6) 前記磁心の外表面に、エンピツ硬度が
2H以上で、且つ、平均厚みが10〜100μmの樹脂
材料などからなる一部分を薄くなした凹凸状の絶縁部を
形成した前記(1) 記載の電子部品用磁心。
【0016】
【作 用】この発明の構成は前記のとおりであっ
て、巻装される電子部品用磁心で非導通性を持つための
樹脂量が少なく、計量化,低コスト化が達成できるばか
りでなく、凹凸が形成されているため巻線くずれしにく
く、パワー伝達性の優れたものが得られる。
【0017】また、絶縁層を形成する樹脂材料などの硬
度が大であるため、損傷されるおそれが少なく、絶縁性
が損なわれるおそれのない磁心が得られるものである。
【0018】
【実 施 例】以下、この発明の実施例を図面に基づい
て説明するが、各実施例に採用した磁心1は、透磁率の
高いフェライト微粉末をメチルセルローズ,酢酸ビニー
ル,アクリル樹脂もしくはポリビニールアルコールなど
と十分に混練させ、成型,焼成処理したものとし、これ
に巻装する導電線2は、有機材料からなる被覆材で包囲
された、約100μmφ程度の銅線を利用したものであ
り、更に、絶縁層3A,3B,3C・・・・3Jを形成する
樹脂材料としては、ポリウレタン樹脂,エポキシ樹脂も
しくはビニール樹脂などから選ばれたものであって、そ
のエンピツ硬度が2H以上であり、更に、その厚みにつ
いては、10〜100μm程度としたものである。
【0019】(実施例1)図1および図2に示すよう
に、実施例1における磁心1は、リング状を呈してお
り、当該磁心1の全表面にわたって絶縁層3Aで被覆さ
せた構成のものであり、この磁心1の外周には図示しな
い巻線手段によってスパイラル状に導電線2を巻装する
ことによって図1に示す電子部品(P)が得られるもの
である。
【0020】従って、この電子部品(P)にあっては、
導電線2は、前記の如きエンピツ硬度が2H以上の硬度
が大な樹脂材料などを、その厚みが10〜100μmを
なすように形成した絶縁層3Aを介装して磁心1上に巻
装されているため磁心1と導電線2とは安全に非導通性
が確保されるばかりでなく、導電線2が鋭角状の稜線領
域11〜14において破断されるおそれがなく、信頼性
の高い電子部品(P)が得られるものである。
【0021】(実施例2)図3乃至図5に示す実施例
は、磁心1の外周に形成する絶縁層3B,3C,3Dに
おいて、磁心1の稜線部11〜14を包囲するような突
弧状絶縁部31B,31C,31Dを形成したものであ
って、しかも、図3の磁心1にあっては、その内外周面
15,16が部分的に露呈され、図4の磁心1にあって
は、更にその上下周面17,18についても同様に露呈
されており、更に、図5に示す磁心1については、その
内周面15のみが同様に露呈されるように絶縁層3B,
3C,3Dが形成されたものであるが、その突弧状絶縁
部31B,31C,31Dによって、稜線部11〜14
が包囲されているため、磁心1と導電線2との非導通性
は安全に保障されるものであり、しかも、磁心1の外周
が部分的に露呈されるようにして絶縁層3B,3C,3
Dなどによって包囲されたものであるため、樹脂材料の
所要量の一層の低減を図ることができるばかりでなく、
結果的に電子部品の大巾な軽量化,低コスト化を達成し
うるものである。
【0022】(実施例3)次に、図6乃至図8に示す実
施例についてみれば、これらに共通している点は絶縁層
3E,3F,3Gが部分的にその厚みが異なるように形
成された点である。
【0023】図6に示す磁心1にあっては、その内周面
15において、絶縁層3Eに断面V型状の凹部31Eを
形成しており、図7のものでは同様に磁心1の内周面1
5において絶縁層3Fが部分的に薄膜状となる弧状凹部
31Fを形成したものである。
【0024】更に、図8のものは、磁心1の内周面15
にのみ、その略全域にわたって絶縁層3Gが薄膜状とな
る平坦凹入部31Gを形成したものである。
【0025】従って、前記の図6乃至図8に示すものに
あっても、導電線2は、直接磁心1に接触して非導通性
を損なうことがなく、しかもその破断もみられないもの
であって、信頼性の高いものが得られるものであり、絶
縁層3E,3F,3Gの前記した断面V型状の凹部31
E,弧状凹部31Fもしくは平坦凹入部31Gの箇所に
おいては、樹脂材料の使用量の低減を図ることができ、
電子部品(P)の軽量化ならびに低コスト化を達成しう
るものである。
【0026】(実施例4)この実施例では、磁心1の外
周面に付設する絶縁層3A〜3Gの表面を凹凸状とした
点を特徴とするものである。
【0027】即ち、前記した実施例3における図8の磁
心1を一例として図9により説明する。
【0028】この図9に示す磁心1にあっては、その外
表面上に例えばスプレー手段(図示略)によって樹脂材
料を塗着させるようにすることによって、樹脂材料の粒
子が自然な状態で凹凸度が10〜100μmの凹凸状を
呈した状況で凹凸絶縁層3Hが形成されたものである。
【0029】かくして得られた磁心1の外周上に導電線
を巻装処理する際には、導電線は、絶縁層3Hの凹凸状
表面によって当該絶縁層3H上でズレ動くことなく安定
的に整然と巻装されうるものである。
【0030】(実施例5)この実施例のものは、前記の
実施例4のものの変形例であって、図10に例示するよ
うに磁心1の外周に形成した樹脂層からなる絶縁層3J
の表面上に部分的に凹凸度が10〜100μmの凹凸状
を形成するようにした部分凹凸絶縁層31Jを設けたも
のであり、その機能の点にあっては、実施例4のものと
共通したものである。
【0031】なお、図示して詳しく説明するまでもな
く、前記した図1乃至図7に示す各磁心1についても同
様の処理により、表面が凹凸状をなす絶縁層を形成し、
図9もしくは図10に示す磁心1と同様の機能を発揮さ
せることができることはいうまでもないことである。
【0032】また、以上の各実施例では図示された如く
に稜線領域が角状をなしたものについて説明したが、図
11に念のため図示するように当該稜線領域11’〜1
4’が丸味を帯びた弧状を呈する磁心1’としても同様
の効果が発揮できることは言うまでもないことである。
【0033】以上の説明は、いずれもリング状を呈する
磁心について行なったが、四角柱の磁心にあっても、前
記したリング状の磁心と同様に絶縁層を形成し、同様の
効果を達成させうるものであることは重ねて説明するま
でもないことである。
【0034】
【発明の効果】この発明は、以上の通りであって、次の
ような顕著な効果を奏するものである。
【0035】(1) 磁心と導電線との電気的な非導通性が
大巾に向上でき、しかも導電線の破断のおそれのない信
頼性の高い電子部品を得ることができる。
【0036】(2) 磁心を被覆する絶縁用の樹脂層の硬度
が大であって、必要とされる箇所に重点的に配備されて
いるため、磁心の軽量化を図り、所要樹脂分量の低減化
による低コスト化を達成しうる。
【0037】(3) 絶縁層の表面が凹凸状を呈しているた
め巻線くずれが発生せず、優れたパワー伝達性を備えた
電子部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す電子部品の縦断面
図。
【図2】図1の電子部品用磁心のK−K断面図。
【図3】図1の磁心の変形例を示す実施例2の縦断面
図。
【図4】図3の磁心の変形例図。
【図5】図3の磁心の変形例図。
【図6】図1の磁心の変形例を示す実施例3の縦断面
図。
【図7】図6の磁心の変形例図。
【図8】図6の磁心の変形例図。
【図9】図1の磁心の変形例を示す実施例4の縦断面
図。
【図10】図1の磁心の変形例を示す実施例5の縦断面
図。
【図11】図1の変形例を示す縦断面図。
【符号の説明】
P 電子部品 1,1’ 磁心 2 導電線 3A〜3J 絶縁層 31B,31C,31D 突弧状絶縁部 31E 断面V型状の凹部 31F 弧状凹部 31G 平坦凹入部 31H 凹凸絶縁層 31J 部分凹凸絶縁層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に導電線を巻装してチップインダク
    タなどの電子部品に利用されるフェライト材料などで形
    成された磁心であって、当該磁心の全表面にわたってエ
    ンピツ硬度が2H以上で、且つ、平均厚みが10〜10
    0μmの樹脂材料などからなる絶縁層を形成した電子部
    品用磁心。
  2. 【請求項2】 前記磁心における凸状を呈した稜線領域
    において、エンピツ硬度が2H以上で、且つ、平均厚み
    が10〜100μmの樹脂材料などからなる突弧状絶縁
    部を形成した請求項1記載の電子部品用磁心。
  3. 【請求項3】 前記磁心の外表面の少なくとも一部分
    に、エンピツ硬度が2H以上で、且つ、平均厚みが10
    〜100μmの樹脂材料などからなる絶縁層を形成した
    請求項1記載の電子部品用磁心。
  4. 【請求項4】 前記磁心の全表面にわたって、エンピツ
    硬度が2H以上で、且つ、平均厚みが10〜100μm
    の樹脂材料などからなり、当該樹脂材料などの表面の凹
    凸度が10〜100μmとなる凹凸状の絶縁層を形成し
    た請求項1記載の電子部品用磁心。
  5. 【請求項5】 前記磁心における凸状を呈した稜線領域
    において、エンピツ硬度が2H以上で、且つ、平均厚み
    が10〜100μmの樹脂材料などからなる凹凸状をな
    す突弧状絶縁部を形成した請求項1記載の電子部品用磁
    心。
  6. 【請求項6】 前記磁心の外表面に、エンピツ硬度が2
    H以上で、且つ、平均厚みが10〜100μmの樹脂材
    料などからなる一部分を薄くなした凹凸状の絶縁部を形
    成した請求項1記載の電子部品用磁心。
JP22081394A 1994-08-24 1994-08-24 電子部品用磁心 Pending JPH0864427A (ja)

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JP22081394A JPH0864427A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 電子部品用磁心

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JP (1) JPH0864427A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010165796A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Daikin Ind Ltd トロイダルコア、トロイダルコアケース、トロイダルコイル、および空気調和機のコントローラ
JP2015103588A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 悦夫 大槻 インダクタ及びその製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991019