JPH086400A - 多色現像装置 - Google Patents

多色現像装置

Info

Publication number
JPH086400A
JPH086400A JP6137540A JP13754094A JPH086400A JP H086400 A JPH086400 A JP H086400A JP 6137540 A JP6137540 A JP 6137540A JP 13754094 A JP13754094 A JP 13754094A JP H086400 A JPH086400 A JP H086400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
developing device
latent image
development
image carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6137540A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Sato
敏哉 佐藤
Nobuo Kasahara
伸夫 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP6137540A priority Critical patent/JPH086400A/ja
Publication of JPH086400A publication Critical patent/JPH086400A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】それぞれ異なる色の現像剤を収用した複数の現
像器を有し、単一の潜像担持体に前記各現像器の現像ロ
ーラ又は現像剤を順次接触接触させて現像を行う多色現
像装置において、画質を向上させることのできる多色現
像装置を提供すること。 【構成】現像器による現像の切り換えるに際して、現像
ローラ又は現像剤の潜像担持体1に対する接触が非接触
状態に変化することによって生ずる、前記潜像担持体と
前記現像ローラ110との摩擦力変化に起因する、潜像
担持体駆動源の負荷変動を減少させる負荷変動減少手段
205を具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を使用し
た画像形成装置に適用される多色現像装置に関し、特
に、カラー複写機や、カラープリンターに用いる複数の
現像器を有する多色現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】それぞれ異なる色の現像剤を収用した複
数の現像器を有し、単一の潜像担持体に前記各現像器の
現像ローラ又は現像剤を順次接触接触させて現像を行う
多色現像装置として、 .図15に示す例 .図16に示す例 .図17に示す例 がある。
【0003】前記の例は、所謂回転式現像装置に係る
もので、筒状のケース内にイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各現像剤を
収用した4つの現像器を有している。これらの各現像器
は、それぞれ現像ローラ110Y、M、C、BKを有し
ており、前記筒状のケース内を回転されるようになって
いて、潜像の指定色に対応する所定の色の現像ローラを
潜像担持体としてのドラム状をした感光体1に順次、対
峙する関係位置におき、該現像ローラを感光体に接触さ
せ、或いは現像剤を接触さえる関係におき、現像を行
う。
【0004】当該現像が終了したときは、現像ローラを
他の現像ローラに切り換えるが、この切り換えに際して
は、感光体の保護、負荷の軽減等の見地から、現像ロー
ラを感光体か離間させなけれがならない。この離間を行
う手段としては、現像装置全体を揺動板上に設けてお
き、この揺動板を揺動させて、現像ローラを感光体に対
して接離する手法が採用されている。
【0005】図の状態では、現像ローラ110Yが感光
体1に対向していて、イエローの現像剤で現像する状態
になっている。このように、感光体1上に順次形成され
る潜像の指定色に対応して順次現像ローラも切り換えて
現像し、多色像を形成するようになっている。
【0006】前記の例も同様に多色現像装置に係り、
この例では、回転式ではなく、4つの現像器101Y,
M,C,BKを矢印方向に前後動するフレーム上に配置
し、各現像器内に配置した現像ローラ110Y,M,
C,BKを図に示すように順次、感光体1の所定の現像
位置に対峙させて、その現像ローラの現像剤で現像を行
うようにしている。
【0007】この例において、色換えを行うための現像
ローラの切り換えに際しては、現像ローラを感光体から
離間させるが、この離間を行うには、現像ローラ加圧カ
ム420を回転させて、現像ローラを感光体から退避さ
せる。このように退避させた上で、前記フレームを矢印
方向に移動させて、所定の現像ローラを感光体1に対峙
する関係においた上で、前記加圧カム420を回転させ
て現像に適する所定の加圧状態におく。
【0008】前記の例も同様に多色現像装置に係る。
この例では、前記の例のように、各現像器101Y,
M,C,BKの全体がフレーム上に配置されるのではな
く、感光体1外周面に沿って並べて配置されていて、潜
像に対応した色の現像剤を有する現像器の現像ローラ
が、現像ローラの加圧カム420の回転により押し出さ
れて、当該現像ローラが感光体に接触する関係になり、
現像が行われる。
【0009】本例においても、色換えに際しては、加圧
カム420を駆動して現像ローラを離間させ、対応する
色の潜像の到来に同期させて該当する色の現像ローラの
加圧カムを駆動して、その現像ローラを押出し、感光体
に接触させて現像を行う。
【0010】これら各例における感光体と現像ローラと
の関係を抽象化して示した図18において、感光体1と
現像ローラ110とは、図中、矢印の長さの差で示すよ
うに、線速差を有しており、現像ローラ110の方が感
光体1よりも線速が大きい。
【0011】よって、図18に示すように、現像時では
現像ローラ110或いは現像剤と感光体1とが接触して
いるため、感光体1は回転の向きと同じ向きに白抜きの
矢印で示すような摩擦負荷を受ける。この場合、この接
触状態のまま、現像ローラを感光体から離してしまえ
ば、現像ローラとの摩擦力による負荷はなくなり、その
結果、負荷変動をが生じ、回転むらを引き起こす。
【0012】このように、1つの感光体に複数の現像器
を用いて多色現像を行う場合、各々の現像は同時には行
えず順次行う必要があり、即ち、駆動を行う現像器を切
り換える手順を踏む必要があり、このように現像ローラ
又は現像剤を感光体に接触させて現像を行う方式では、
上記のように、一般に感光体と現像ローラは線速差を有
しているので現像時は感光体に摩擦力が生じ、現像ロー
ラ、つまり現像器切り換え時では現像ローラ又は現像剤
が離れ、摩擦力が消滅することから、現像器切り換え時
に感光体モータに負荷変動が生じて感光体の速度変動と
なって表われ、速度変動時点で当該感光体に対して画像
の書込が行われた場合には、画像が歪んだり、色ずれを
生じたりして画像の再現性に悪影響を与えてしまう。
【0013】かかる問題を解決する手段として関係する
技術として、 .特開昭61−231572号公報に開示の例 .特開平1−266566号公報に開示の例 がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の例は、現像器
切り換え時は、他の作像工程を行わないこととするもの
であり、上記の例は、現像器を一旦、感光体から離間
して切り換えを行うものである。
【0015】先ず、上記の技術に関しては、現像器が
切り換わるときに、光学系等による作像工程を行わない
のは、その時間分、その機械の生産性の低下を招くおそ
れがある。
【0016】上記の技術に関しては、現像器が切り換
わるときに現像ローラを感光体に対して離間させること
により、感光体と現像器との衝突による感光体速度変動
を改善するものであるが、感光体と現像器との摩擦力に
よる切り換え時の負荷変動は依然として存在する。
【0017】従って、本発明の目的は、画質を向上させ
ることのできる多色現像装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、次のように構成した。
【0019】(1).それぞれ異なる色の現像剤を収用
した複数の現像器を有し、単一の潜像担持体に前記各現
像器の現像ローラ又は現像剤を順次接触させて現像を行
う多色現像装置において、前記任意の現像器による現像
を他の現像器による現像に切り換えるに際して、前記現
像ローラ又は前記現像剤の前記潜像担持体に対する接触
が非接触状態に変化することによって生ずる、前記潜像
担持体と前記現像ローラ又は前記現像剤との摩擦力変化
に起因する、潜像担持体駆動源の負荷変動を減少させる
負荷変動減少手段を具備する(請求項1)。
【0020】(2).(1)において、負荷変動減少手
段は、現像器が駆動しているときは、潜像担持体と現像
ローラ又は現像剤との間に生ずる摩擦力に対して同程度
の負の負荷を潜像担持体の駆動源にかけ、任意の現像器
による現像を他の現像器による現像に切り換えるとき
は、その切り換えの間、前記摩擦力が消滅するのと同期
して前記負の負荷を消失させる手段である(請求項
2)。
【0021】(3).(2)において、負荷変動減少手
段は、任意の現像器を潜像担持体に対して当接、離間を
行わせる接離手段の一部に設けられていて、前記現像器
と共に前記潜像担持体に接離させられる摩擦部材を具備
する(請求項3)。
【0022】(4).(3)において、任意の現像器が
現像する位置にあるときに、摩擦部材が潜像担持体に接
触する位置にあるように、前記摩擦部材の位置を調整可
能とする位置調整手段を具備する(請求項4)。
【0023】(5).(3)において、潜像担持体と接
触する部分の摩擦部材の材質を弾性材とした(請求項
5)。
【0024】
【作用】現像器の切り換えに際しての潜像担持体の速度
変動が低減される。
【0025】
【実施例】
(1)請求項に対応する実施例の説明 図1(a)に示すように、感光体1に現像ローラ110
が接触しているときは、感光体1に摩擦部材205を当
接させる。図において、矢印は回転ベクトル、白抜きの
矢印は感光体が受ける摩擦力をそれぞれ示す。現像ロー
ラ110は現像中は感光体に接しているがこの現像ロー
ラによる現像を終了すると、感光体から離間するように
に制御され、次いで、感光体上に次の色の潜像が形成さ
れるのに合わせて図示してない他の現像ローラが感光体
に接触するようになる。
【0026】ここで、図1(a)に示すように、摩擦部
材205による摩擦力(F2)が現像ローラによる摩擦
力(F1)と同等であれば、これらの力はそれぞれ大き
さが等しく向きが逆なので相殺され、このときの感光体
1の負荷は常時0となる(F1+F2=0)。
【0027】又、図1(b)に示すように、現像ローラ
110を離間させるときは、摩擦部材205も離間させ
る。この場合も感光体1には外部負荷は、かからないか
ら負荷を0である。よって、感光体1には負荷の変動は
生じないこととなる。このようにして、感光体の回転む
らを低減させることができる。
【0028】このことを図10により説明すると、同図
において、現像ローラ及び摩擦部材が感光体に当接を開
始した時点から当接が解除された時点までの間に、符号
415で示すように現像ローラと感光体間に摩擦力が生
じ、同時に、符号416で示すように摩擦部材と感光体
間にも逆向きの摩擦力が生じ、これらは大きさが同じで
向きが逆であるため相殺され、結局、符号417で示す
ように感光体の受ける総負荷は0となる。
【0029】上記例で、摩擦部材205は、任意の現像
器による現像を他の現像器による現像に切り換えるに際
して、現像ローラ又は現像剤の潜像担持体に対する接触
が非接触状態に変化することによって生ずる、潜像担持
体と現像ローラ又は現像剤との摩擦力変化に起因する、
潜像担持体駆動源の負荷変動を減少させる負荷変動減少
手段の一部を構成する。
【0030】又、この摩擦部材は、現像器が駆動してい
るときは、潜像担持体と現像ローラ又は現像剤との間に
生ずる摩擦力に対して同程度の負の負荷を潜像担持体の
駆動源にかけ、任意の現像器による現像を他の現像器に
よる現像に切り換えるときは、その切り換えの間、前記
摩擦力が消滅するのと同期して前記負の負荷を消失させ
る手段の一部をも構成する。
【0031】より具体的には、図15に示すような回転
式の現像装置については、図4、図6、図13に示すよ
うに、摩擦部材205は、感光体1に対して現像器を当
接、離間させる接離手段の一部である現像ユニット奥側
揺動支持部材160の面に設けられている。この現像ユ
ニット奥側揺動支持部材160は、複写器本体の支持さ
れた揺動支持部材回転支軸164に揺動自在に支持され
ており、回転式多色現像装置100を自動調心軸受16
2により支持している。
【0032】図4、図6に示す状態では、現像ローラ1
10Y及び摩擦部材160は現像ユニット奥側揺動支持
部材160の揺動とともに感光体1より退避している。
摩擦部材160の先端位置は、位置調整手段の調整によ
り現像ローラ110Yの周面位置と一致しており、現像
ユニット奥側揺動支持部材160が揺動することにより
現像ローラ110が感光体1に接触するのと同時に摩擦
部材160も感光体1に接触する。ここで、摩擦部材2
05の感光体1との接触面は、ゴムやコルクのような弾
性体で構成されている。
【0033】摩擦部材205の感光体1に対する位置調
整手段は、摩擦部材205に形成された感光体1方向
(感光体接触面の法線方向)に形成された長穴500
と、この長穴500を介して現像ユニット奥側揺動支持
部材160にねじ込まれたねじ501により構成されて
いる。調整に際しては、摩擦部材205を奥側揺動アー
ム160にねじ501を緩めてから長穴方向に摩擦部材
205を前後させることにより、位置を高精度に調整す
ることができる。
【0034】調整の手順は、現像ローラが感光体1に当
接した状態の下で、摩擦部材205が感光体1に当接す
るように、摩擦部材205の位置を定める。ただし、摩
擦部材205の取付け位置近傍は、諸部材が複雑に入り
組んでいることから、回転型現像装置100を組み付け
た状態の下で、摩擦部材205の位置調整を行うことは
困難な場合がある。その場合には、次のようにして位置
調整を行う。
【0035】図4において、感光体1に現像ローラ11
0Y,M,C,BKの何れかが当接している状態の下
で、ねじ920を締めて本体後側板165に固定し、加
圧ばね172Rの作用による奥側加圧部材173の動き
ができない状態にする。このときの揺動位置は、現像ロ
ーラを感光体に当接状態しする位置である。そこで、奥
側揺動アーム160のこの位置を固定したままで、手前
側揺動アーム161を外し、更に、回転型現像装置10
0を外す。この型現像装置を外すことによい、摩擦部材
205の位置調整は容易に行うことができるので、この
状態の下で、摩擦部材205が感光体1に当接するよう
に該摩擦部材205の位置を調整する。然る後、回転型
現像装置100を奥側揺動アーム160に装着し、手前
側揺動アーム161を取り付けて回転型現像装置100
を装着し、ねじ920を緩めて奥側加圧部材部材173
に加圧ばね172Rの力で動き得るようにする。或いは
ねじ920を緩めてから回転型現像装置100を装着す
る。
【0036】位置調整手段の他の例を図14(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)に示す。この例では、
摩擦部材205aは支持部材603の先端部に設けられ
ている。支持部材603はD形の軸部を有し、この軸部
をD形の形状の穴を有する支持体602に係合してい
る。支持体602はねじにより現像ユニット奥側揺動支
持部材160に固定されている。よって、支持部材60
3は軸方向に摺動自在であるが回転はできない。
【0037】支持部材603には雌ねじが形成されてお
り、この雌ねじには調整軸601の雄ねじ部が螺合して
いる。調整ねじ601の大径部601aを手で掴み、回
転させれば、支持部材603は回転方向に応じて感光体
1側に進退する。これにより、摩擦部材205aの先端
位置を現像ローラとの関係において、位置調整すること
ができる。ここで、図14(a)は位置調整装置の部分
断面図、図14(b)は同平面図、図14(c)は同側
面図、図14(d)は図14(c)におけるA−A断面
図、図14(e)は図14(b)におけるB−B断面図
である。
【0038】以上説明した摩擦部材205や、摩擦部材
205aの、感光体1と接触する部位は、コルクや軟質
発泡ウレタンゴム等の弾性材を以って構成する。これに
より、感光体1に当接する際の衝撃を低減させることが
できる。現像ユニット奥側揺動支持部材160の揺動機
構については、後述する。
【0039】(2)本発明が適用されたカラー複写機の
説明 図2により本発明にかかる回転型現像装置を適用するこ
とが好適なフルカラー複写機の概要を説明する。
【0040】図2において、画像形成に際しては、原稿
10が読み取り部20及び未図示の画像処理にて電気信
号に変換され、更に、書き込み部30でドラム状の感光
体1上に像露光される。
【0041】これにより、前記原稿に応じた静電潜像
は、本発明にかかる回転型現像装置100内の現像器に
より現像され、中間転写・搬送ベルトユニット200に
て中間転写・搬送ベルト201上にトナー像が形成さ
れ、更に、転写紙40に再転写される。
【0042】トナー像を転写された転写紙40はその
後、定着ユニット7を経て排紙ローラー8によりコピー
として機外に排出される。この間、フルカラーコピー時
は、従来公知のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
(以下、Y,M,C,BKと略称する)のカラー画像形
成サイクルが順次、繰り返される。なお、白黒コピー時
は、これも公知の画像形成サイクルにより行われる。
【0043】図2に示した回転型現像装置100は図1
2に示すように筒状をした現像ユニットの筒体部103
0の部分を輪切り状に切断したときの断面形状を示した
ものであり、これを拡大して示すと図14に示すように
なる。
【0044】以下の説明では、現像方式として、1成分
現像方式を用いた例で説明する。図14において、符号
101Y,M,C,BKは現像機能を営む4つの現像器
を示す。これら各現像器内を現像室と称する。各現像室
は現像ケース部材111Y,M,C,BKにより仕切ら
れ、又、図14の紙面を貫く方向の両端部は図8に示す
ように側板102、114で覆われている。
【0045】現像器の側部には各現像器を構成する筒体
部の一端側に各トナーを補給する現像剤補給ユニットが
付設されており、これら筒体部及び現像剤補給ユニット
を合わせて、現像ユニットと称する。
【0046】図14において、各現像器はそれぞれ同一
の構成をしていて、現像ユニット回転支軸112のまわ
りに等間隔に配置されており、現像に際しては、該回転
支軸を中心にして現像ユニット全体が反時計まわりの向
きに間欠的に回動されて所定の現像器が感光体と対峙す
る。各現像器は、感光体1との対向部分に形成された開
口部分を残し筒状のケース50で覆われている。
【0047】各現像室には、現像機能を果たすべく、現
像ローラ110Y,M,C,BK、移送スクリュー12
0Y,M,C,BK、補給ローラ130Y,M,C,B
K、ブレード140Y,M,C,BK、残像防止ローラ
150Y,M,C,BK等がそれぞれ配置され、又、そ
れぞれトナー115Y,M,C,BKが収容されてい
る。トナーは各2本の移送スクリュー120Y,M,
C,BKにより、現像剤補給ユニット1020(図8参
照)との間で搬入・搬出される。
【0048】各色トナーは補給ローラ130Y,M,
C,BKとブレード140Y,M,C,BKとにより、
現像ローラ110Y,M,C,BKの表面での帯電量及
びトナー層均一化がなされた後、感光体上の静電潜像を
現像する。
【0049】前記したように、各現像器は、現像ユニッ
ト回転支軸112を中心にして反時計まわりの向きに回
転し、各現像器の現像ローラ110Y,M,C,BKが
順次感光体1に対峙して該当するトナーにより静電潜像
を可視像化する。
【0050】現像後のトナーは、現像ケース部材111
Y,M,C,BKを案内にして補給ローラ130Y,
M,C,BK部へ戻される。残像防止ローラ150Y,
M,C,BKは現像後の現像ローラ及び現像ローラ表面
の残留トナーの除電とクリーニングを行う。
【0051】現像ローラ110Y,M,C,BKは弾性
体で作られていて、現像品質を安定・維持するために、
特に、均一に感光体1に接触させることが重要である。
このため、現像ローラを感光体に対して0〜0.5±
0.01mm食い込ませるように構成される。
【0052】上記の条件に適合するように、現像ローラ
を感光体1に接触させる手段として、揺動支持手段と、
付勢手段を設けている。図8において、揺動支持手段
は、現像ユニット1040の両側にて、現像ユニット回
転支軸112を回転自在かつ着脱自在に支持する奥側揺
動アーム160と、手前側揺動アーム161を主要な部
材としてなる。
【0053】これら各揺動アームは、不動部材としての
本体後側板165及び、本体手前側側板166に設けら
れた揺動アーム回転支軸164に揺動自在に支持されて
いる。
【0054】図4、図7にそれぞれ示すように、これら
各揺動アーム上であって、感光体1に対向する側の反対
側の部位はオーバーハング状に突出していて、各部には
ピン170a、170bが突出していて、これら各ピン
は、手前側加圧部材172、奥側加圧部材173にそれ
ぞれ形成されたピン穴にそれぞれ係合している。
【0055】これら各加圧部材172、173の上部
は、緊縮性の加圧ばね172R、Lにより引かれてい
て、これにより各揺動アーム160、161は揺動アー
ム回転支軸164を中心に、現像ローラ110Y,M,
C,BKが感光体1に押圧される向きに付勢される。
【0056】ここで、各加圧部材172、173はその
長穴部分が本体側板165、166(図8参照)に植設
された軸と係合して案内移動されるようになっていて、
その移動量を偏心カム177R、177Lにより制御す
ることができる。
【0057】これら偏心カム177R,Lの軸は共通で
あり、一方の軸端には操作用のレバー178が連結され
ており、該レバーを回動することにより、加圧ばね17
0R,Lの張力に抗して各揺動アーム160、161を
揺動させて、感光体1に対する押圧を解除したり、押圧
状態にすることができる。
【0058】このように、各加圧部材172、173、
及び偏心カム177a、bは、各揺動アーム160、1
61の傾き度合いを制御するので、制御手段を構成す
る。さらに、制御手段としては、前記偏心カムをもう1
組設け、これを手動レバーでなく、モーターで駆動する
ようになっている。
【0059】図6において、現像ユニット奥側側板10
2の外周部には歯車が設けられ、該歯車と、後述する駆
動・制御部材により、現像ユニット1040が回動し
て、各色の現像器が順次回転移動して色の切り換えが行
われるようになっている。なお、図6は、煩雑を避ける
ため、断面を展開して表しているので、各部材や歯車
は、実際には噛み合っていても、図の上では、離間して
いるように示されている。
【0060】(現像ユニットの支持支持機構)現像ユニ
ット1040は、図6、図8において、手前側揺動アー
ム161と奥側揺動アーム160とにより支持されてい
る。つまり、手前側揺動アーム161は回転支軸112
を軸受163を介して支持し、奥側揺動アーム160は
回転支軸112を自動調心軸受162を介して支持して
いる。
【0061】これらの揺動アーム160、161は、揺
動アーム回転支軸164により支持されている。さら
に、この揺動アーム回転支軸164は、本体後側板16
5と本体手前側側板166にて本体に固定支持されてい
る。
【0062】図7、図8において、本体手前側側板16
6と一体的に設けられた支持部材420には、手前側加
圧部材172がその長穴172dを介してねじ172c
により、摺動自在に支持されている。図4、図8に示す
ように本体後側板165にも同様に奥側加圧部材173
が設けられている。
【0063】これら各加圧部材172、173にはそれ
ぞれカム穴421a,421bが形成されていて、これ
ら各カム穴には、偏心カム177R,177Lがそれぞ
れ位置している。これらのカムは共通の加圧軸176に
固定されていて、該加圧軸176は、本体後側板16
5、本体手前側側板166に軸支されている。この加圧
軸176の手前側端部には、レバー178が固定されて
いる。
【0064】図8において、手前側加圧部材172は本
体手前側側板166と一体的に設けられた手前側ばね固
定具175に一端側を掛けられた緊縮性の加圧ばね17
2Lにより付勢されている。奥側加圧部材173につい
ても本体後側板165と一体的な奥側ばね固定具174
に一端側を掛けられた緊縮性の加圧ばね172Rにより
付勢されている。
【0065】これら各加圧部材172、173は、各揺
動アーム160、161と、ピン170a,b及び穴1
72a,bを介して連結されている。
【0066】図7に示すように、レバー178を下向き
にセットした状態では、偏心カム177R,Lはカム穴
421a,b内でフリーとなり、加圧ばね172R、L
の力により、現像ユニット1040の現像ローラ110
Y、M、C、BKの何れかが感光体1に当接した状態に
なり、現像ローラのギャップ精度管理が行われる。
【0067】又、各揺動アーム160、161はモータ
ーによっても、駆動する構成になっている。図4、図
7、図13において、自動加圧軸876には自動加圧軸
用の偏心カム877R,Lが設けられ、これらの偏心カ
ムは、各加圧部材172、173にそれぞれ形成された
カム穴878a,bにそれぞれ係合している。
【0068】そこで、自動加圧軸876を加圧軸駆動歯
車903によって回転させることにより、偏心カムの回
動を介して、前記レバー178の操作と同様に各揺動ア
ーム160、161を揺動させて、各現像ローラを感光
体に接離制御することができる。
【0069】自動加圧軸876の駆動に関し、説明を補
足する。図8において、自動加圧軸876には加圧軸従
動歯車901が設けられている。この加圧軸従動歯車9
01はモーター900Mにより駆動される加圧軸駆動歯
車903と噛み合っていて、該モーターにより駆動され
る。加圧軸従動歯車901と自動加圧軸876との間に
は、加圧軸クラッチ902が介在されていて、この加圧
軸クラッチ902が非作動時には、自動加圧軸876は
には駆動力が伝達されず、回転しない。
【0070】加圧軸クラッチ902が作動時には、加圧
軸駆動歯車903により、駆動力が伝達され、連れまわ
りする。このように、加圧軸クラッチ902の作動・解
除の動作を行うことにより、現像ローラの当接及び当接
解除の動作を行うことができる。以上に説明した機構に
より、現像ユニット切り換え時にかかる感光体の振動を
確実に軸に僅かな動力で防ぐことができ、結果的に潜像
形成時のジターを防止することができる。
【0071】加圧軸クラッチ902の詳細を、図9によ
り説明する。このクラッチは所謂スプリングクラッチと
称されるもので、加圧軸クラッチ902内のクラッチ爪
910はソレノイド913に電圧を印加しない状態の下
では、クラッチスプリング911により引かれることに
より、歯車爪912から離間し、スプリング915が自
動加圧軸876を締め付けて、加圧軸従動歯車901の
動力が自動加圧軸876に伝達される。
【0072】ソレノイド913に電圧を印加すると、ク
ラッチ爪910が加圧軸従動歯車と一体的に設けられた
部材の側部に設けられた歯車爪912に係合し、クラッ
チスプリング915の自動加圧軸876への締め付けが
緩み、加圧軸従動歯車901の動力は自動加圧軸876
に伝達されなくなる。
【0073】ソレノイド913に電圧を印加することに
より、自動加圧軸876が回転を開始した後、瞬時にソ
レノイド913への電圧印加をオフにすると、クラッチ
爪915は加圧軸従動歯車901側に揺動し、該歯車が
一回転した後、再び、歯車爪912に係合し、駆動力を
遮断する。このように、ソレノイド913への電圧の印
加を現像ユニット1040の回動と同期した一定の周期
で行うことにより、この動作と筒体部1030の回動動
作とを組み合わせることにより、任意の現像器による現
像と他の現像器による現像とを順次切り換えることがで
きる。
【0074】メンテナンス等に際し、装置を分解する際
には、レバー178を回動すると、偏心カム177R,
Lがカム穴421a,bの縁部を押圧して加圧ばね17
2R、Lの力に抗して、各揺動アーム160、161を
回動させ、現像ユニット1040を感光体1から離間さ
せることができる。
【0075】かかる離間状態は、該レバー178のスト
ッパー(図示省略)で保持することができる。図8にお
いて、揺動アーム回転支軸164は手前側揺動アーム1
61に、Cリングからなる止め具179を以って抜け止
めされているので、この離間状態のもとで、止め具17
9を外せば、手前側揺動アーム161と現像ユニット1
040は簡単に感光体等に機械的損傷を与えずに、手前
側に脱着することができる。
【0076】又、現像ユニット1040の再装填時にお
いては、図5、図6に示すように、奥側揺動アーム16
0に設けられている自動調心軸受162に現像ユニット
回転支軸112を先ず、係合させ、その後、太陽歯車1
13を第2中間歯車190に噛み合わせる。
【0077】ここで、第2中間歯車190は、その軸方
向にスライド自在になっており、上記装填時の、両方の
歯車同士の噛み合い干渉を防止するために、第2中間歯
車190の軸部には伸長性のコイルばね191が設けら
れている。これにより、該再装填時にもし噛み合わなく
ても、回転駆動が始まると、自動的にかみあうことにな
る。又、装填時の歯車の破損を防止することもできる。
【0078】このように、現像ユニット1040は、前
後の揺動アーム160、161により支持され、前後の
回転中心を保った状態で自在に揺動できるので、現像ロ
ーラ110Y、M、C、BKは常に、感光体1に対して
高精度で均一に押し当てられ、均一な現像が可能とな
り、従来例で発生していた現像器の駆動時の現像ローラ
の感光体に対する逃げ・食い込み・振動による現像品質
の低下が生じない。
【0079】(現像器構成部材の駆動・制御機構)図
3、図6、図8、図12において、現像ユニット104
0内の構成部材である、各種のローラ類を駆動する駆動
部材は、各色現像器とも、同一形状の部材を用いてい
る。基本的には、各現像ローラ110Y、M、C、BK
を駆動する駆動歯車103Y、M、C、BK、各補給ロ
ーラ130Y、M、C、BKを駆動する駆動歯車104
Y、M、C、BK、各移送スクリュー120Y、M、
C、BKを駆動する駆動歯車105Y、M、C、BK、
各残像防止ローラ150Y、M、C、BKを駆動する駆
動歯車106Y、M、C、BK、これらの駆動歯車に動
力を伝達する現像出力歯車107Y、M、C、BK、こ
の現像出力歯車にクラッチを介して動力を伝達する現像
入力歯車109Y、M、C、BK、これら現像出力歯車
と現像入力歯車間に設けられたクラッチクラッチ機構の
一部を構成する圧縮ばね108Y、M、C、BK、等に
より構成される。
【0080】ここで、駆動歯車104Y、M、C、BK
は大小の2段歯車になっていて、大歯車が駆動歯車10
3Y、M、C、BK及び現像出力歯車107Y、M、
C、BKと噛み合い、小歯車が駆動歯車105Y、M、
C、BKと噛み合っている。
【0081】なお、駆動歯車104Y、M、C、BKの
小歯車は駆動歯車105Y、M、C、BKと噛み合って
いる。
【0082】現像入力歯車109Y、M、C、BKは、
2段歯車で構成された太陽歯車113の大歯車と噛み合
っている。この太陽歯車113は現像ユニット回転支軸
112に固定されており、該太陽歯車の小歯車は奥側揺
動アーム160に軸支された第2中間歯車190と噛み
合い、更に、この第2中間歯車190は、該奥側揺動ア
ーム160に軸支された第1中間歯車189と噛み合っ
ている。ここで、第1中間歯車189はプーリー400
と一体的に構成されている。
【0083】このプーリー400に対向して中間伝達部
材186が設けられている。この中間伝達部材186は
奥側揺動アーム160に取付けられた現像ユニット駆動
モーター185の回転軸に設けられている。これらプー
リー400及び中間伝達部材間には、タイミングベルト
188が掛けられている。
【0084】現像ユニット駆動モーター185は、前記
タイミングベルトの張り具合を調節できるように、奥側
揺動アーム160上で長穴の範囲でベルト張り方向であ
る、上下方向に移動可能である。
【0085】かかる構成により、現像ユニット駆動モー
ター185の駆動力が中間伝達部材186→タイミング
ベルト188→プーリー400→第1中間歯車189→
第2中間歯車190→歯車113’→太陽歯車113→
現像入力歯車109Y、M、C、BK→現像出力歯車1
07Y、M、C、BK→駆動歯車104Y、M、C、B
K(駆動歯車105Y、M、C、BK)→駆動歯車10
3Y、M、C、BK→駆動歯車106Y、M、C、BK
の順に伝達される。
【0086】現像出力歯車107Y、M、C、BKはこ
れを軸支している軸の段部により、該軸方向への移動が
できないようになっている。現像入力歯車109Y、
M、C、BKと現像出力歯車107Y、M、C、BKと
の各対向面部には噛み合い歯が形成され、且つ、これら
噛み合い歯との間には伸長性のコイルばねである圧縮ば
ね108が介在されて、クラッチ機構を構成している。
【0087】通常状態、つまり、非現像時においては、
圧縮ばね108の働きにより、現像入力歯車109Y、
M、C、BKと現像出力歯車107Y、M、C、BKと
は離間していて、駆動伝達が行われないようになってい
る。
【0088】図5において、本体後側板165にはソレ
ノイド192が設けられている。このソレノイドのプラ
ンジャー192aと対向する位置であって、本体側板1
65上には、ばね支持部材192bが設けられていて、
これらプランジャー及び、ばね支持部材にはそれぞれ、
緊縮性のコイルばね401、402の各一端側が掛けら
れており、これら各ばねの他端側は、共に、L字状の作
動片193の一端側に連結されている。
【0089】この作動片193の背面部は回転軸404
に固定されており、該回転軸404は本体後側板165
に設けられたブラケット403に軸支されている。ソレ
ノイド192に通電がオフの状態のもとでは、各ばね4
01、402は伸びた状態で釣り合っていて、作動片1
93は実線で示すようにその直立面部が本体後側板16
5から離間している。
【0090】この直立面部が対向している本体後側板1
65の部分は、図4、図6にも示すように長穴状に繰り
抜かれている。この繰り抜かれた長穴を符号165aで
示す。この長穴165aの幅は、作動片193の幅より
大きく形成されているので、ソレノイド192をオンに
することにより、作動片193は2点鎖線で示すよう
に、その直立面部が長穴165aを介して本体後側板1
65の内側に移動する。
【0091】一方、奥側揺動アーム160には、図6に
も示されるように、現像入力歯車109Y、M、C、B
Kの位置に対応した位置に、保持部材を介してピン19
4が支持されている。このピン194は図5にも示すよ
うに、伸長性のコイルばねからなるピン戻しばね195
により作動片193側に突出するように付勢されてい
て、ソレノイド192がオフの状態では、実線で示すよ
うに後退位置に回動している作動片193に該ピンの先
端部が近接した位置にて突出を停止されている。
【0092】ばね401の力は、ピン戻しばね195の
力より大きく、又、ばね402の力はばね402の力よ
りも小さく設定されているので、現像時は、図示省略の
制御装置からの信号により、図5に示すソレノイド19
2がオンなると、作動片193が時計まわりの向きに回
動し2点鎖線で示す位置に至る。
【0093】これにより、図6に示すように、ピン19
4が押動され、圧縮ばね108Y、M、C、BKが縮ん
で、既に現像位置にあるイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの各現像入力歯車109Y、M、C、BKのう
ちの何れか1つが、これと対の現像出力歯車107Y、
M、C、BKと噛み合い、太陽歯車113の駆動力が従
動側に伝達されることになる。
【0094】非現像時には、ソレノイド192がオフさ
れることにより、作動片193が図5に実線で示す位置
に復動し、ピン194も原位置に戻ることにより、圧縮
ばね108Y、M、C、BKが伸びて、現像入力歯車1
09Y、M、C、BKと現像出力歯車107Y、M、
C、BKとが離間して噛み合いが外れ、駆動伝達が遮断
される。
【0095】このように、本例では、太陽歯車113に
常時噛み合う現像出力歯車107Y、M、C、BKによ
り各部材が駆動可能になっているものの、ソレノイド1
92とピン194と組合せにより、現像行程(現像中)
の現像器のみの駆動伝達が可能であるので、現像装置全
体の駆動・伝達のためのエネルギーが少なくて済むばか
りでなく、機械振動の低減による現像品質の向上、各色
のトナーへの過剰な機械的ハザードが無くなり、安定使
用・耐久性の向上、トナー汚染の大幅な低減を図ること
ができる。又、現像器を構成する現像ローラ、ブレー
ド、補給ローラ、その他の歯車の駆動部材の耐久性の大
幅な向上を図ることができる。
【0096】本例では、現像ユニット駆動モーター18
5を奥側揺動アーム160に取付けている。又、全ての
歯車類、タイミングベルト及び、それぞれが係合する部
材同士は、主として奥側揺動アーム160にその軸心が
支持されている。
【0097】これにより、現像ユニット駆動モーター1
85からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各現
像ローラ110Y、M、C、BKの回転駆動伝達時、か
かる揺動アームを介さない方式の従来例にみられる歯車
同士の干渉や、軸心ずれによる振動・伝達効率の低下等
の発生を防止できる他、操作レバー178を動かす力が
感光体と現像ローラとの距離・押圧力に影響を及ぼさな
い。
【0098】(各現像器の切り換えのための駆動・制御
機構)図6、図12において、奥側揺動アーム160に
は、図示省略の支持板を介して現像ユニット回転用のモ
ーター181が設けられている。このモーター181の
軸に固定されたウオーム410は、揺動アーム回転支軸
164に回転自在に設けられた段付き歯車のウオーム歯
車411と噛み合っている。
【0099】このウオーム歯車411と一体的な、現像
器切り換え用の中間歯車180は、現像ユニット奥側側
板102の外周に形成された歯車と噛み合っている。こ
れにより、モーター181を駆動すれば、現像ユニット
1040を回動させて、各現像器101Y、M、C、B
Kのうちの所定の現像器を感光体1に対応させることが
できる。
【0100】この回転の駆動・制御は、図4、図6に示
すように、現像ユニット奥側側板102の一部に付設さ
れた現像ユニット位置検知部材182と、本体後側板1
65に設けられた現像ユニット位置検知センサー183
とから得られる情報により行われる。
【0101】現像ユニット位置検知部材182は鏡面状
の円柱端面部を有し、現像ユニット位置検知センサー1
83は発光素子と受光素子との組合せからなる。この発
光素子からの光が現像ユニット位置検知部材182の鏡
面部で反射されて受光素子に入射されることにより、現
像ユニットの回動位置を知ることができる。
【0102】かかる検知手段及び図示省略の制御装置に
より、現像ユニットの回動位置を知り、その情報に基づ
き、前記カムを回動させて現像ローラを感光体から離間
させた上で、現像ユニット回転用のモーター181を回
動を制御して次の回動位置を設定し、かつ、位置決め
し、前記カムを回動させて現像ローラを感光体1に接触
した状態にする。
【0103】本例では、現像ユニット位置検知部材18
2と現像ユニット位置検知センサー183により、現像
ユニット1040の定位値を検知し、この位置から必要
とする次の現像位置、つまり現像ユニットの回転角を割
り出し、モーター181で駆動するのである。モーター
181としては、ステッピングモーターを使用し、前述
の回転角に応じたパルス数を印加するという、最も簡易
な方法を採用した。
【0104】このように、本例では、ウオーム410を
用いた駆動を行っているので、現像ユニット1040が
現像時等において発生する負荷変動に対しても、現像ユ
ニット回転用のモーター181の順・逆回転の発生を防
止することができ、現像ユニットの定位値での停止を確
保することができる。又、減速比を大きくとれるので、
モーターの高効率使用と高精度な停止位置精度の確保を
図ることができる。
【0105】又、ピン194は、現像器構成部材の駆動
系と同じ部材である、奥側揺動アーム160上に設けら
れているので、現像入力歯車109Y、M、C、BKと
の位置関係を精度よく維持することができ、且つ、該ピ
ン194を作動するためのソレノイド192、作動片1
93は奥側揺動アーム160とは独立した本体側板に設
けているので、行動伝達(作動)時の負荷変動、機械振
動の発生を押さえることができる。
【0106】(現像剤供給部の構成)図8、図13にお
いて、各現像器に対応して設けられた現像剤補給手段と
してのトナーホッパーを具備した現像剤補給ユニット1
020は、現像ローラを周症した筒体部1030に隣接
して設けられ各トナーホッパーは、各現像器101Y、
M、C、BKに対応して設けられ、各色のトナーが収容
されている。
【0107】各トナーホッパーと各現像器101Y、
M、C、BKとは、図15に示すように、移送スクリュ
ー120Y、M、C、BKを介して連通されている。こ
れら移送スクリュー120Y、M、C、BKは図3、図
6に示す移送スクリュー駆動用の駆動歯車105Y、
M、C、BKにより回転されて、各トナーホッパーより
各現像器にトナーを移送する。
【0108】(各制御手段相互の関係)現像ローラ駆動
ソレノイド192、加圧軸クラッチ内のソレノイド91
3、現像ユニット回転(切り換え)用モーター181相
互間の制御ミングは図11に示すようになる。
【0109】つまり、図5にも示すように現像時にはソ
レノイド192をオンにしてピン194を押出し、現像
ローラを回転状態におく。これに対応させて、図11に
示す立上り区間のタイミングでソレノイド913を通電
状態におくことにより、奥側揺動アーム160、手前側
揺動アーム161は丁度非現像時に、現像ローラを感光
体に当接させ、現像時に現像ローラを感光体より離間さ
せるように制御される。又、現像ユニット回転用モータ
ー181は非現像時において駆動制御し、現像器(現像
ローラ)を切り換える。
【0110】このように、一色の現像が完了した直後に
加圧軸クラッチ402内のソレノイド413を作動さ
せ、自動加圧軸を回転させて現像ローラの感光体に対す
る当接を解除する。この自動加圧軸が一回転する間に現
像器(現像ローラ)を切り換え、現像ローラの駆動、遮
断、連結の工程を行い、次の色の現像を行う。
【0111】(実施例の利点)請求項1の例に関し、現
像器(現像ローラ)切り換え時の感光体速度変動が低減
され、この時の作像工程を可能にする。
【0112】請求項2の例に関し、請求項1を実現する
手段として現像時と切り換え時での感光体への負荷を同
等にさせることが考えられるが、一般にモータは負荷が
大きくなると回転むらが大きくなり易い。又、モータ駆
動出力を低減するためにも、本請求項のように、常に負
荷を0にするのがよい。
【0113】請求項3の例に関し、請求項1、2を実現
する上で生ずる課題は、負荷を与えたり解除したりする
タイミングを現像時、切り換え時の時間に精度よく同期
させることが挙げられる。本例のような位置に摩擦部材
を設けることによって、簡単な機構で精度良く同期させ
ることが可能となる。
【0114】請求項4の例に関し、請求項3のような機
構で実現させる場合、現像ローラと摩擦部材の位置関係
を精度良くする必要があるが、これを各部材の寸法精度
で設定することは困難である。この位置を調整できる機
構を具備することにより、位置調整を容易に行うことが
できる。
【0115】請求項5の例に関し、現像ローラの接離動
作を行う際、感光体に対する衝撃を低減することができ
る。
【0116】
【発明の効果】現像器の切り換えに際しての潜像担持体
の速度変動が低減され、画質の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明した感光体ドラムまわり
の正面図である。
【図2】本発明を適用したフルカラー複写機の全体正面
図である。
【図3】現像ユニットにおける各歯車の噛合関係を説明
した図である。
【図4】現像装置を奥側(図13の右側位置)から見た
側面図である。
【図5】現像入力歯車、現像出力歯車間のクラッチを作
動させる機構を説明した図である。
【図6】現像装置の駆動伝達機構部分を現像装置の正面
から見たときの展開断面図である。
【図7】現像装置を手前側(図13の左側位置)から見
た側面図である。
【図8】現像装置の正面図である。
【図9】加圧軸クラッチの断面図である。
【図10】感光体の負荷変動を説明した図である。
【図11】現像ローラの切り換えプロセスい対応する各
種制御のタイミングチャートである。
【図12】回転型現像装置の駆動伝達機構の要部を説明
した斜視図である。
【図13】現像装置の感光体に対する接離機構の概要を
説明した斜視図である。
【図14】摩擦部材の位置調整機構の他の例を説明した
図である。
【図15】現像ユニットの奥側断面図である。
【図16】感光体に対する現像ローラの当接解除機構を
有する従来技術の説明図である。
【図17】感光体に対する現像ローラの当接解除機構を
有する従来技術の説明図である。
【図18】従来技術の問題を説明した図である。
【符号の説明】
1 (潜像担持体としての)感光体 205 摩擦部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 113 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ異なる色の現像剤を収用した複数
    の現像器を有し、単一の潜像担持体に前記各現像器の現
    像ローラ又は現像剤を順次接触させて現像を行う多色現
    像装置において、 前記任意の現像器による現像を他の現像器による現像に
    切り換えるに際して、前記現像ローラ又は前記現像剤の
    前記潜像担持体に対する接触が非接触状態に変化するこ
    とによって生ずる、前記潜像担持体と前記現像ローラ又
    は前記現像剤との摩擦力変化に起因する、潜像担持体駆
    動源の負荷変動を減少させる負荷変動減少手段を具備し
    たことを特徴とする多色現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、負荷変動減少手段は、 現像器が駆動しているときは、潜像担持体と現像ローラ
    又は現像剤との間に生ずる摩擦力に対して同程度の負の
    負荷を潜像担持体の駆動源にかけ、任意の現像器による
    現像を他の現像器による現像に切り換えるときは、その
    切り換えの間、前記摩擦力が消滅するのと同期して前記
    負の負荷を消失させる手段であることを特徴とする多色
    現像装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、負荷変動減少手段は、 任意の現像器を潜像担持体に対して当接、離間を行わせ
    る接離手段の一部に設けられていて、前記現像器と共に
    前記潜像担持体に接離させられる摩擦部材を具備するこ
    とを特徴とする多色現像装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、任意の現像器が現像す
    る位置にあるときに、摩擦部材が潜像担持体に接触する
    位置にあるように、前記摩擦部材の位置を調整可能とす
    る位置調整手段を具備したことを特徴とする多色現像装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3において、潜像担持体と接触する
    部分の摩擦部材の材質を弾性材としたことを特徴とする
    多色現像装置。
JP6137540A 1994-06-20 1994-06-20 多色現像装置 Pending JPH086400A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6137540A JPH086400A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 多色現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6137540A JPH086400A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 多色現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH086400A true JPH086400A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15201080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6137540A Pending JPH086400A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 多色現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH086400A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001006324A1 (en) * 1999-07-16 2001-01-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Color image forming device
JP2007199305A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP5073094B1 (ja) * 2011-12-20 2012-11-14 弘志 宮▲崎▼ 地盤調査用ロッドの地盤からの自動引抜き・貫入装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001006324A1 (en) * 1999-07-16 2001-01-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Color image forming device
US6650855B1 (en) 1999-07-16 2003-11-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Color image forming apparatus with multiple development units supported by a rotatable carriage
JP2007199305A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP5073094B1 (ja) * 2011-12-20 2012-11-14 弘志 宮▲崎▼ 地盤調査用ロッドの地盤からの自動引抜き・貫入装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3098667B1 (en) Image forming apparatus
US5875382A (en) Recording apparatus having a movable cleaner blade
JPH10133450A (ja) カラー画像形成装置
JP2016224418A (ja) 画像形成装置
JPH117173A (ja) カラー画像形成装置
US5412457A (en) Control of torque application in electrophotographic color imaging apparatus
JPH086400A (ja) 多色現像装置
JP3309695B2 (ja) 現像器切替装置
US5666613A (en) Sequentially moving individual developing units to developing location at which respective developing unit is switched between operative and inoperative positions
JP3353568B2 (ja) 画像転写装置
JP3450419B2 (ja) 画像形成装置における回転型現像装置
JPH07234564A (ja) 回転型現像装置
JP2006201254A (ja) 画像形成装置
JPH1152651A (ja) 駆動伝達機構の位置合せ方法及び画像形成装置
JPH07301982A (ja) 画像形成装置
JPH09127758A (ja) 画像形成装置の駆動装置
JPH10148991A (ja) 画像形成装置、および回転伝達装置
JPH0683127A (ja) 画像形成装置
JP3455273B2 (ja) 回転型現像装置
JPH09325552A (ja) ユニット装置の加圧機構
JPH0895338A (ja) 回転型現像装置
JP2000206754A (ja) カラ―画像形成装置
JP2802410B2 (ja) 画像形成装置
JP2796686B2 (ja) 画像形成装置
JPH07209949A (ja) 現像装置