JPH0863161A - 電子楽器の効果付加装置 - Google Patents

電子楽器の効果付加装置

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JPH0863161A
JPH0863161A JP6224018A JP22401894A JPH0863161A JP H0863161 A JPH0863161 A JP H0863161A JP 6224018 A JP6224018 A JP 6224018A JP 22401894 A JP22401894 A JP 22401894A JP H0863161 A JPH0863161 A JP H0863161A
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JP
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vibrato
switch
control data
crescendo
wheel
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JP6224018A
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English (en)
Inventor
Seiji Kushimiya
清路 串宮
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、演奏間、操作子の簡単な操作によ
り、迅速に連続可変操作子の機能をビブラートやブラス
のクレッシェンド、デクレッシェンドなどの演奏表現に
切換え可能な電子楽器の効果付加装置を提供することを
目的とする。 【構成】 本発明は、連続可変操作子を有する電子楽器
において、連続可変操作子への機能割り当てを行う機能
割り当て手段と、少なくとも、前記連続可変操作子に割
り当てられる各機能に応じて基準となる制御データを各
音色ごとに記憶する第1の記憶手段と、各操作子の設定
状態及び連続可変操作子の操作位置に応じて、第1の記
憶手段に記憶されている制御データを修正し、新たな制
御データを生成する制御手段と、生成されたデータを記
憶する第2の記憶手段と、所定のタイミングになると前
記第2の記憶手段からデータを読出し、所定の効果を付
与して楽音を発生する楽音発生手段とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビブラートやク
レッシェンドなど、使用頻度が高く迅速なリアクション
を要するコマンドの連続可変操作子への割り当てを、操
作子の操作によって迅速簡単に行い、連続可変操作子の
操作による連続的な制御を可能とする電子楽器の効果付
加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子楽器はピッチベンドや鍵盤プ
レッシャー、モジュレーションホイール、エクスプレッ
ションペダルなどの操作子により、ギターのチョーキン
グやバイオリンのビブラート、ブラスのクレッシェンド
など、様々な楽器の様々な音の表現をシュミレートして
いる。
【0003】これらの操作子は、例えば鍵盤を押下した
状態でホイールが操作されると該ホイールの操作に応じ
て音程や音色、音量等が連続的に変化する。このよう
に、従来の操作子による制御は、音程や音色や音量等を
演奏間に連続的に変化させるのには適している。
【0004】しかしながら、これら従来の電子楽器の操
作子の有する機能は、それぞれの操作子について1つの
演奏表現、あるいは複数の機能を組み合わせたある特定
の演奏表現しか行なうことができなかった。
【0005】例えば、バイオリンの音色において、モジ
ュレーションホイールをピッチに設定してビブラートを
掛けるようにパラメータを設定すると、モジュレーショ
ンホイールによってクレッシェンドを掛けることはでき
ず、鍵盤プレッシャーやその他のクレッシェンドをかけ
るための連続可変操作子が別途必要になる。
【0006】また、モジュレーションホイールによって
ビブラートとクレッシェンド両方の演奏表現が同時にで
きるようにパラメータを設定すると、モジュレーション
ホイールによってビブラートのみを表現することや、ク
レッシェンドのみを表現することはできなかった。
【0007】さらに、ビブラートにアサインされている
モジュレーションホイールをクレッシェンドに切り換え
るためには、エディタを操作してエディタのツリー構造
に従って順次セットしなおす必要があり、操作の複雑さ
や切り換え時間等の点で演奏間の切り換えは困難であっ
た。
【0008】また、従来の電子楽器はビブラートやクレ
ッシェンド等の設定状況を示す表示機能が無いため、演
奏してみなければビブラートやクレッシェンド等の設定
状況が確認できないという問題点があり、改善が求めら
れていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みなされたものであり、第1の目的は、演奏間、操
作子の簡単な操作により、迅速に連続可変操作子の機能
をビブラートやブラスのクレッシェンド、デクレッシェ
ンドなどの演奏表現に切換え可能な電子楽器の効果付加
装置を提供することである。
【0010】第2の目的は、演奏者が演奏間、第1の発
明の連続可変操作子の設定状況を視覚により容易に把握
確認可能な電子楽器の効果付加装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、連続可変
操作子6を有する電子楽器において、前記連続可変操作
子6への機能割り当てを行う機能割り当て手段16、1
7と、少なくとも、前記機能割り当て手段16、17の
操作により連続可変操作子6に割り当てられる各機能に
応じた基準となる制御データを各音色ごとに記憶する第
1の記憶手段15と、各操作子の設定状態及び連続可変
操作子6の操作位置に応じて、前記第1の記憶手段15
に記憶されている制御データを修正し、新たな制御デー
タを生成する制御手段13と、前記制御手段13の生成
されたデータを記憶する第2の記憶手段14と、所定の
タイミングになると前記第2の記憶手段14からデータ
を読み出し、所定の効果を付与して楽音を発生する楽音
発生手段9とで構成される。
【0012】第2の発明は、前記機能割り当て手段1
6、17の連続可変操作子6への機能割り当て状況を表
示する表示手段4を有して構成される。
【0013】
【作用】第1の発明は、演奏間、演奏者が機能割り当て
手段16、17の簡単な操作により、例えば鍵盤プレッ
シャー、モジュレーションホイール、エクスプレッショ
ンペダル等の連続可変操作子6のいずれか一つに、容易
にビブラートやブラスのクレッシェンド、デクレッシェ
ンドなどの演奏表現の機能を割り当て可能にするもので
ある。
【0014】これにより、ビブラートやブラスのクレッ
シェンド等、特に使用頻度の高い機能の設定について
は、従来のエディタのツリー構造をたどる複雑で時間を
要する操作が回避でき、操用性に優れ、しかも分かりや
すい電子楽器が提供できる。
【0015】第2の発明は、上記第1の発明において、
機能割り当て手段16、17の設定されている状態を、
機能割り当て手段16、17の近くに設けられている表
示手段4に表示することにより、容易に視覚により確認
可能にするものである。
【0016】これにより、演奏者は随時機能割り当て手
段16、17の設定状況を視覚により確認可能となり、
機能割り当て手段16、17の設定状況を記憶しておく
必要はなく、使いやすい電子楽器が提供できる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
つき説明する。図1は、本発明に係る電子楽器の全体的
な構成を概略的に示すブロック図である。
【0018】図において、1は中央処理装置(以下CP
Uという)であり、ROM3のプログラムメモリ部に記
憶されている制御プログラムに従って当該電子楽器の各
部を制御するものである。
【0019】CPU1に設けられた制御部13はCPU
1のソフトウエアで実現されるものである。
【0020】この制御部13はホイール6が操作される
と該ホイール6の操作された位置を検出し、ビブラート
スイッチ16やクレッシェンドスイッチ17の設定と該
ホイール6の操作された位置に応じて、図4(b)の制
御データテーブル14の該当する項目の係数を読み出し
て所定の発音制御を行うものである。
【0021】ランダムアクセスメモリ(以下RAMとい
う)2には、CPU1の作業用領域、当該電子楽器を制
御するための各種テーブル、レジスタ、フラグ等が定義
されている。また、このRAM2には外部から送られて
くる演奏情報や装置のステータス情報を記憶する領域が
設けられている。
【0022】なお、該RAM2には図4(b)に例示す
る制御データテーブル14、即ち制御部13により更新
されたデータのテーブルが記憶される。
【0023】リードオンリメモリ(以下ROMという)
3は当該電子楽器全体を制御するプログラムを格納する
ものである。さらに、該ROM3には、上記制御プログ
ラムの他、CPU1が使用する種々の固定データが記憶
されており、CPU1により、システムバスを介してア
クセスされる。
【0024】なお、本実施例では、ROM3には図4
(a)に例示する基本データテーブル15が記憶されて
おり、該テーブル15がRAM2に転送され、RAM2
上で例えば演奏開始前に設定されたデプス値に基づくデ
ータの修正が行われるように構成されている。
【0025】表示器4はビブラートスイッチ16やクレ
ッシェンドスイッチ17等の設定状況を表示するランプ
であり、ビブラートやクレッシェンドの操作子が押下さ
れると点灯するように構成されている。
【0026】A/D変換器5は、ホイール6の操作され
た位置を示す電圧をデジタル信号に変換するものであ
る。このA/D変換器5で変換されたデジタル信号はC
PU1に供給されるようになっている。
【0027】ホイール6は演奏者の操作によりビブラー
トやクレッシェンド等の変更の度合いを指示するもので
あり、該ホイール6の操作位置は可変抵抗器を通じて電
圧として検出され、A/D変換器5を通じてCPU1の
制御部13に送られ所定の制御が行われる。
【0028】鍵盤7は、複数のキーと、これらキーの押
鍵・離鍵に連動して開閉するキースイッチからなり、鍵
盤7の押鍵/離鍵動作は図示しない鍵盤スキャン回路で
検出される。
【0029】操作パネル部8には、電源スイッチの他、
各種のスイッチが設けられている。なお、本発明に関係
するホイール6やビブラートスイッチ16、クレッシェ
ンドスイッチ17、表示器4は当該操作パネル部8に設
けられている。
【0030】ビブラートスイッチ16やクレッシェンド
スイッチ17は、初期状態ではオフに設定されており、
該スイッチ16、17が押下されることによりビブラー
トやクレッシェンドの連続可変操作子6への割り当てが
行われるように構成されている。
【0031】なお、本実施例は連続可変操作子6として
ホイールを使用した場合を例に説明しているが、該連続
可変操作子6はスライダーあるいはボリューム、エクス
プレッションペダル等を使用するように構成してもよ
い。
【0032】楽音発生回路9は、CPU1から出力され
る信号に対応する楽音波形データ及びエンベロープデー
タを波形メモリから読み出し、読み出した楽音波形デー
タにエンベロープを付加して楽音信号として出力するも
のである。
【0033】この楽音発生回路9には、主音階発生用の
デジタルコントロールオシレータ(以下DCOという)
をはじめ、本発明に直接関係するビブラート、トレモロ
等の各種効果を発生するための効果発生回路等が含まれ
る。詳細は図3で説明する。
【0034】楽音発生回路9が生成した楽音信号はD/
A変換器10に供給される。なお、楽音発生回路9には
図示しない波形データやエンベロープデータを記憶する
波形メモリが接続されている。
【0035】D/A変換器10は、入力されたデジタル
楽音信号をアナログ楽音信号に変換するものである。こ
のD/A変換器10で変換されたアナログ楽音信号は、
増幅器11に供給されるようになっている。
【0036】増幅器11は、D/A変換器10から供給
されるアナログ楽音信号を所定の利得で増幅するもので
ある。この増幅器11の出力はスピーカ12に供給され
るようになっている。
【0037】スピーカ12は、増幅器11より送られた
電気信号としてのアナログ楽音信号を音響信号に変換す
るものである。つまり、発生された楽音信号に応じて楽
音を放音するものである。
【0038】なお、本実施例では、演奏者が操作子1
6、17を操作して基本テーブル15を再設定可能とす
るため、該テーブル15を一旦RAM2に転送しRAM
2上で展開・編集するように構成しているが、演奏者が
再設定しない場合は、ROM3上の基本テーブル15を
直接使用するように構成してもよい。
【0039】次に図2を参照しながら本発明の電子楽器
の外部構成について説明する。図2は本発明の電子楽器
の外観図であり、ピッチベンダーとはピッチベンドホイ
ールのことであり、鍵盤を押下した状態で該ホイールを
操作すると操作子の操作位置に応じて発音している音程
を連続的に変化させるものである。
【0040】ホイール6は本発明に直接関係する連続可
変操作子6であり、演奏間、演奏者が該ホイールを操作
することにより、操作量に応じて例えばクレッシェンド
やビブラート等、操作子16、17により設定されてい
る機能のパラメータを連続的に変化させるものである。
【0041】ビブラートスイッチ16はホイール機能を
ビブラートに割り当てるものであり、該スイッチ16を
押下することによりホイール機能はビブラートに割り当
てられ、ホイールによる連続的な制御が可能となる。
【0042】同様にクレッシェンドスイッチ17はホイ
ール機能をクレッシェンドに割り当てるものであり、該
スイッチ17を押下することによりホイール機能はクレ
ッシェンドに割り当てられる。
【0043】表示ランプ4はビブラートスイッチ16や
クレッシェンドスイッチ17等の操作子の設定状態を表
示するものであり、該表示ランプ4は上記ビブラートス
イッチ16やクレッシェンドスイッチ17の近くの見や
すい所に配置され、これらのスイッチ16、17が押下
されると点灯表示するようになっている。
【0044】かかる構成により、演奏間、クレッシェン
ドスイッチ17がオンされると、クレッシェンドスイッ
チ17の上部に配置されているクレッシェンドスイッチ
の表示ランプ4が点灯するとともに、モジュレーション
ホイール6を操作することによってクレッシェンド、デ
クレッシェンドが連続的に制御されるようになる。
【0045】また、ビブラートスイッチ16とクレッシ
ェンドスイッチ17が同時にオンされているときにモジ
ュレーションホイール6を操作すると、ビブラートとク
レッシェンド、デクレッシェンドが同時に制御される。
【0046】なお、本実施例はビブラートスイッチ16
やクレッシェンドスイッチ17の設定状態をランプの点
灯により表示する場合を例に説明しているが、これらの
表示は、CPU1から送られてくる情報により表示制御
され、例えばディスプレイや液晶パネルにその他の演奏
情報とともに表示するように構成してもよい。
【0047】次に図3を参照しながら楽音発生回路9内
の本発明に直接係わる部位の構成と機能について説明す
る。図3は本実施例の楽音発生回路9内部の効果発生回
路の要部の構成を示すブロック図である。
【0048】図において、制御部13は、演奏者が演奏
開始前に設定したデプス値に基づき楽音発生回路を制御
する制御値を再設定し制御データテーブル14に記憶さ
せたり、所定のタイミングになると制御データテーブル
14からデータを読出し、該データに基づきビブラート
やカットオフ、トレモロ等の効果の掛り具合を制御する
ものである。
【0049】該制御部13により再設定された制御値
は、RAM2上に転送・展開された基本テーブル15
(図4(a)参照)の該当する項目欄に記憶される。
【0050】乗算器34a、34b、34cは、ホイー
ル6の操作により入力された効果の掛り具合を、制御部
13より与えられた制御値に基づき変換し、ビブラート
発生回路36、エンベロープジェネレータ1(以下EG
(1)という)37、エンベロープジェネレータ2(以
下EG(2)という)38を制御する制御値を生成する
ものである。
【0051】生成されたそれぞれの制御値はビブラート
発生回路36、EG(1)37、EG(2)38に送ら
れる。
【0052】LFO発生回路(低周波発振器)35は、
ビブラート、カットオフ、トレモロ等の効果を付加する
基準となるゆれ(周期)を発生するものであり、該LF
O発生回路35により発生されたゆれは、各乗算器34
a、34b、34cにより生成された制御値により増幅
され所定の効果が付与される。
【0053】ビブラート発生回路36は楽音波形メモリ
から読み出される波形のピッチをゆらすものであり、L
FO発生回路35で生成されたゆれを、乗算器34aで
生成された制御値に基づき制御する。
【0054】即ち、LFO発生回路35はデジタルコン
トロールオシレータ(以下DCOという)39に対して
周波数変調を与えるための低周波を発生し、ビブラート
発生回路36で乗算器34aで生成された制御値に基づ
いた効果が付加され、音にうねりが与えられる。
【0055】EG(1)37は、デジタルコントロール
フィルタ(以下DCFという)40の周波数帯域を制御
するエンベロープジェネレータであり、音色に応じてカ
ットオフ周波数の変化を制御する。
【0056】EG(2)38は、デジタルコントロール
アンプ(以下DCAという)41の時間軸で変化する振
幅(増幅率)を制御す振幅変化のエンベロープジェネレ
ータであり、各音色ごとに設定されており、鍵タッチ等
に応じて変調するものである。
【0057】DCO39は、楽音信号を生成するもので
ある。このDCO39は、例えば弱打から強打まで常に
発音をする音を生成する弱打成分楽音信号生成部や強打
の時に大きな音となる強打音を生成する強打成分楽音信
号生成部、打鍵時の打撃音を生成する打撃成分楽音信号
生成部等から構成されており、CPU1からの制御に応
じてそれぞれ弱打、強打、打撃成分等の楽音成分信号を
生成する。
【0058】DCF40はデジタル制御フィルタであ
り、DCO39の出力した楽音波形に対して周波数帯域
変調を加えるものである。また、DCA41はディジタ
ル制御増幅器であり、DCF40から出力された楽音波
形に振幅変調を加えるものである。
【0059】このような構成において、演奏者は、演奏
開始前に操作パネル8上のスイッチを操作してビブラー
トやカットオフ、トレモロ等のうち必要なものについて
は掛り具合、即ちデプス値をセットする。セットされた
デプス値はRAM2上の所定領域に記憶される。
【0060】そして、演奏が開始されると、ホイール6
の操作量を示す電圧が検出され、A/D変換器5により
デジタル信号に変換されて、各乗算器34a,34b,
34cに送られる。
【0061】一方、制御部13は、RAM2上の所定領
域に記憶されているビブラートやカットオフ、トレモロ
等のホイールデプス値(図4(a)参照)を読み取り、
各乗算器34a,34b,34cに送る。
【0062】各乗算器34a,34b,34cは、これ
らの信号に基づきビブラート発生回路36やEG(1)
37,EG(2)38を制御する制御値を生成し、これ
をビブラート発生回路36やEG(1)37,EG
(2)38に送る。
【0063】一方、LFO発生回路35は、音のピッチ
やカットオフ、振幅等をゆらす基準となる振動を発生
し、これをビブラート発生回路36やEG(1)37,
EG(2)38に送る。
【0064】ビブラート発生回路36は、LFO発生回
路35から送られた振動を乗算器34aから送られた制
御値で制御し、DCO39が図示しない波形メモリから
読み出す楽音波形のピッチのゆれを生成し、DCO39
に送る。
【0065】DCO39は、これに基づき楽音波形を読
出し、所定のゆれを付加してDCF40に送る。
【0066】一方、EG(1)37は、LFO発生回路
35より与えられたゆれを、乗算器34bより送られた
制御値に基づき制御し、エンベロープの到達レベルのゆ
れを与え、DCF40に送る。
【0067】DCF40は、DCO39より送られた信
号を、EG(1)37より送られた制御値に基づきカッ
トオフし、DCA41に送る。
【0068】一方、EG(2)38は、LFO発生回路
35より与えられたゆれを、乗算器34bより送られた
制御値に基づき制御し、エンベロープの振幅のゆれを与
え、これをDCA41に送る。
【0069】DCA41は、DCF40及びEG(2)
38より送られた信号を所定のレベルで増幅し、これを
図示しないサウンドシステムに送り放音する。
【0070】なお、ビブラートスイッチ16やクレッシ
ェンドスイッチ17の操作に応ずる連続可変操作子6の
機能の切換え動作については、図6のフロー図の説明で
詳述する。
【0071】次に本発明で使用されるメモリについて図
4を参照しながら説明する。
【0072】図4(a)は本発明で使用されるメモリの
一例である。基本データテーブル15は各音色ごとに設
けられており、予めメーカーで作成しROM3に記憶さ
せておく。
【0073】図4(a)に示す基本データテーブル15
に記述されている項目の記録される順番は、図4(b)
に例示する制御データテーブル14と1対1で対応する
ように規定されている。
【0074】例えば、data0はホイールビブラートデプ
ス、data1はホイールトレモロデプス、data4はホイー
ルカットオフデプスというように予め定めておく。これ
により基本データテーブル15から制御データテーブル
14への読み取りが容易となる。
【0075】図4(b)は、演奏間、ビブラートスイッ
チ16やクレッシェンドスイッチ17の設定状況に応じ
てセットされ、演奏に使用される制御データテーブル1
4の構成を示す図である。
【0076】図のdata0やdata4等の領域には、ビブラ
ートスイッチ16やクレッシェンドスイッチ17の設定
状況に応じて必要なデータが書き込まれ、該メモリのデ
ータが演奏間使用される。
【0077】次に、以上の構成における本実施例の動作
につきフローチャートを参照しながら説明する。図5
は、本実施例における電子楽器の全体の処理を示すフロ
ーチャートである。
【0078】電源の投入や図示しないリセットスイッチ
が押下されることにより発生するリセット信号により、
当該電子楽器の初期設定処理が行われる(ステップS1
1)。
【0079】この初期設定処理は、楽音発生回路9の内
部状態を初期状態に設定して電源投入時に不要な音が発
生されるのを防止したり、RAM2の作業用領域をクリ
アしたり、レジスタやフラグ、音量、音色等のデータを
初期設定する処理である。
【0080】なお、初期状態ではビブラートやクレッシ
ェンドの設定状態を示す前記図4(b)のdeta0〜deta
4の値は0に設定される。なお、演奏者の設定するデッ
プス値は演奏開始前に設定され、図4(a)のメモリの
該当欄に書き込まれる。
【0081】次いで、パネル処理を行う(ステップS1
2)。このパネル処理では、操作パネル8の図示しない
スキャン回路で検出された各スイッチのオン/オフ状態
を示す情報を取り込む。
【0082】そして、前回取り込んだ各スイッチのオン
/オフ状態を示す情報(既にRAM2の所定領域に記憶
されている)とを比較することにより、新たにオンにさ
れたスイッチに対応するビットのみをセットしたオンイ
ベントマップをRAM2上に作成する処理である。
【0083】本発明に直接関係するビブラートスイッチ
16やクレッシェンドスイッチ17の設定状態やホイー
ル6の操作量は該パネル処理で検索され、検索結果はR
AM2の所定の領域に記憶される。
【0084】次いで、鍵盤処理が行われる(ステップS
13)。この鍵盤処理は、鍵盤7のキースキャン回路か
らキーデータを読み込み、新鍵バッファにセットする。
そして、旧鍵バッファと新鍵バッファの内容を比較する
ことにより操作された鍵に対応する部分がオン又はオフ
にされた鍵イベントバッファを作成する。
【0085】そして、その他の処理が行われる(ステッ
プS14)。この「その他の処理」は、パネル処理や鍵
盤イベント処理等で検出したスイッチの指定に従った処
理であり、例えば音色や音量の変更処理、リズム選択処
理や、鍵番号に対応した発音処理、消音処理等が行われ
る。
【0086】その後、ステップS12に戻り、以下同様
の処理が繰り返し実行される。これにより、操作パネル
8の操作に応じた音色や音量で、鍵盤7の操作に応じた
音感の楽音が連続して発音されることになる。
【0087】次に、図5のステップS12で説明したパ
ネル処理のビブラートスイッチ16やクレッシェンドス
イッチ17の設定に関連した部分の動作について図6を
参照しながら説明する。
【0088】ビブラートスイッチ16やクレッシェンド
スイッチ17の設定処理では、先ずビブラートスイッチ
16がオンされているか否かが調べられる(ステップS
21)。
【0089】ビブラートスイッチ16がオンされていな
い場合は、ビブラートに関する処理は必要ないので、ビ
ブラートの処理に関係するデータ、即ち、図4(b)に
例示したメモリのdata0やdata1data2には0が書き込
まれ(ステップS22)、ステップS24に進む。
【0090】一方、ビブラートスイッチ16がオンの場
合には、RAM2に展開されている基本データテーブル
15よりビブラート処理に必要なデータが読み取られ、
制御データテーブル14に書き込まれる(ステップS2
3)。
【0091】即ち、data0には図4(a)に例示したメ
モリのホイールビブラートデプス値が、data1にはホイ
ールトレモロデプスが、data2にはホイールグロウルデ
プスが書き込まれ、ステップS24へ進む。
【0092】次いで、クレッシェンドスイッチ17がオ
ンされているか否かが調べられる(ステップS24)。
クレッシェンドスイッチ17がオンされていない場合に
は、クレッシェンド処理に該当する項目、即ち、data3
data4には0が書き込まれ(ステップS25)、メイン
ルーチンに戻る。
【0093】一方、クレッシェンドスイッチ17がオン
されている場合には、該当する項目、即ち、data3には
ホイールレベルデプス値が、data4にはホイールカット
オフデプス値が制御データテーブル14の該当欄に書き
込まれ(ステップS26)、メインルーチンに戻る。
【0094】これにより、上記処理で書き込まれた制御
データテーブル14のデータが、その他の処理の発音処
理の際に読み込まれ、ホイール6の操作に応じた所望の
効果の付与が行われる。
【0095】このように、本発明によれば、例えばクレ
ッシェンドスイッチ17が押下されていればクレッシェ
ンド処理が、ビブラートスイッチ16とクレッシェンド
スイッチ17が押下されていればビブラートとクレッシ
ェンドの効果が与えられる。
【0096】さらに、第2の発明は図2に例示するよう
に、ビブラートスイッチ16とクレッシェンドスイッチ
17の近くに表示ランプを設け、これらのスイッチが押
下された際には点灯させることにより、視覚により効果
の設定状態を容易に確認可能にするものである。
【0097】これにより、演奏間、演奏者は容易に効果
の設定状況を確認できるので使いやすい電子楽器が提供
できる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればビ
ブラートやクレッシェンドの操作子の操作により、これ
らの機能が簡単にホイールに割り当てられ、その後ホイ
ールによる連続的な制御が可能となる。
【0099】さらに、複数の操作子の操作の組み合わせ
により、少ない操作子で多くの機能の割り当てが可能と
なる。
【0100】また、表示器を有することにより、演奏者
は演奏間、随時目視によりホイールへの機能の割り当て
状況の確認が可能であり、演奏者は割り当て状況を記憶
しておく必要はなく、分かりやすく使いやすい電子楽器
の効果付加装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器の全体構成図である。
【図2】本発明の電子楽器の要部の配置を説明する外観
図である。
【図3】楽音発生回路の要部の構成を説明する図であ
る。
【図4】メモリの構成を説明する図である。
【図5】メインフローチャートである。
【図6】ビブラートスイッチ及びクレッシェンドスイッ
チの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 3 ROM 4 表示部(表示手段) 5 A/D変換器 6 ホイール(連続可変操作子) 7 鍵盤 8 操作パネル 9 楽音発生回路(楽音発生手段) 10 D/A変換器 11 増幅器 12 スピーカ 13 制御部(制御手段) 14 制御データテーブル(第2の記憶手段) 15 基本データテーブル(第1の記憶手段) 16 ビブラートスイッチ(操作子・・機能割り当て
手段) 17 クレッシェンドスイッチ(操作子・・機能割り
当て手段) 34a,34b,34c 乗算器 35 LFO発生回路 36 ビブラート発生回路 37 エンベロープジェネレータ1(EG(1)) 38 エンベロープジェネレータ2(EG(2)) 39 デジタルオシレータ(DCO) 40 デジタルコントロールフィルタ(DCF) 41 デジタルコントロールアンプ(DCA)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続可変操作子を有する電子楽器におい
    て、 前記連続可変操作子への機能割り当てを行う機能割り当
    て手段と、 少なくとも、前記機能割り当て手段の操作により連続可
    変操作子に割り当てられる各機能に応じた基準となる制
    御データを各音色ごとに記憶する第1の記憶手段と、 各操作子の設定状態及び連続可変操作子の操作位置に応
    じて、前記第1の記憶手段に記憶されている制御データ
    を修正し、新たな制御データを生成する制御手段と、 前記制御手段の生成したデータを記憶する第2の記憶手
    段と、 所定のタイミングになると前記第2の記憶手段からデー
    タを読出し、所定の効果を付与して楽音を発生する楽音
    発生手段とを有することを特徴とする電子楽器の効果付
    加装置。
  2. 【請求項2】 前記機能割り当て手段の連続可変操作子
    への機能割り当て状況を表示する表示手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載の電子楽器の効果付加装置。
JP6224018A 1994-08-26 1994-08-26 電子楽器の効果付加装置 Pending JPH0863161A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016161814A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 ヤマハ株式会社 楽音制御装置

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JP2016161814A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 ヤマハ株式会社 楽音制御装置

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